2005年11月03日

エスビット

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   このストーブは、サバイバルマガジンの確か3号で、オイルサーディンの缶詰を温めるに使っていたのを見かけて知りました。性能がどうとか言うよりも、「ドイツ軍が使っていた」という由来の方が関心が高かったものです。そして東京に来て初めてのバイト代で、当時池袋にあったSRCで買いました。確か 1000円だった様に覚えてます。
   買いはしたものの、他の装備を買う余裕はなく、またキャンプに行く余裕も発想もなく、バイトの夜勤明けの朝に、四畳半のアパートに帰ってくると、エスビットにパッチもんのシェラカップを乗せてインスタントコーヒーを沸かして飲むのに使ってました。
   エスビットの特徴は、とにかく煤がよく出る事。温めたカップをうっかり畳の上に置くと、畳にべったり煤がつくので、畳に置く前にティッシュでカップの底を拭く様にしていました。あと、固形燃料の燃えカスが受け皿にこびりつく事。よくマイナスドライバーで削ってました。そして固形燃料を3箱も使えば、本体はそうとう黒くボロくなる事。まぁ物が物だけに、一生物にはならない感じです。
   で、使ってみた感想は……
  • 何か湯沸かし以外に使えなさそう…
  • 鍋の底に煤が一杯つくなぁ
  • 燃料のタブレットの燃えかすが本体にこびりつく…
  • 付属のタブレット使い切る頃には、本体ボロボロやん
   数年して、サバイバルゲームの昼飯時に、このエスビットでアルファ米を炊いて食う、という無謀なチャレンジをした事がありました。大して寒くも風もない日だったにもかかわらず、20分たっても炊きあがらず、タブレットを使い切ってしまって、泣く泣く半煮え飯を食う羽目に。あまりの不味さと火力のなさに、それ以来、エスビットを使う事はおろか、買う事もありませんでした。(この記事を書くに辺り、超久々に購入♪)
   ドイツ軍マニアのとある人は、エスビットでスパゲティを湯がいたそうですが、ちょっとマユツバものです。ドイツ軍の補給関係の本を見ると、エスビットは兵隊が雑嚢に入れてコーヒー作ったりシチュー温めたりするのに使っていたみたいですから、基本的には温めるのが主目的なんだと思います。(エンダースのガソリンストーブや灯油コンロはドイツ軍も使ってた

《増補》
   上記の通り、以前はメタクソに自己評価の低かったエスビットですが、不思議に思うのは今でも大抵のアウトドアショップや登山具店に置いてある、という事です。アウトドアブームが去って、色んな便利なグッズが無くなる中、生き残るには何らかの理由があるに違いありません。そこで、再度実験し謎に迫ってみました。

*火力
   あらゆるバーナーに共通して求める必須条件は、「メシが炊ける事」です。そこで無風状態で、2合分の飯盒メシを炊いてみたところ、最初にタブ3つ、それが3分の2燃えたところでタブ2つを追加し、燃え尽きたところでしっかりメシが炊けました。しかも焦げ付き無しで。途中、何度もフタを取って中を確認しましたが、タブ2つを追加する頃にはボッコボコに沸いており、飯炊きには十分な火力を持っている事を示しました。
   以前、河原でアルファ米を炊いた時は、吹きさらしの中でしたが、ウィンドスクリーンなどの風避けをしてやれば状況は違っていたでしょう。おそらく昔のドイツ軍も風や雨の日は、塹壕や戦車の中でエスビットを使っていたのではないでしょうか。

*美しく使う
   エスビットの困る点は、鍋底にススが大量に付く事と、燃えカスがスタンドにこびり付き汚くなる事です。
   ススが出るのは燃料の特性でどうしようもありませんが、鍋を火から下ろす時に、ティッシュでススを拭う事で完全な固着を防ぐ事が出来ます。逆にそのままにして洗おうと濡らすと、ススが固着しやすくなるみたいです。
   スタンドをキレイに使う為には、スタンドにアルミホイルを敷いて、その上にタブを置いて燃やせば、汚れるのはアルミホイルだけで、スタンドは無傷です。アルミホイルをキレイに畳んで敷けば、そのまま固型燃料の箱を納めて折り畳む事が出来ます。またアルミホイルも数回使用可能です。
   エスビットを長く使う為にも是非実行して欲しい措置です。

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*軽量小型
   ゴトク込みのサイズとしては、あらゆるバーナー中で最小で、重さも最軽量です。しかもただの箱ですから、収納性もこれ以上ないほど抜群です。また、専用の固型燃料は他の固型燃料に比較して火力が強いため、軽量小型が仇になっていません。

*ロングランの理由
   やはり軽量でコンパクトな事から、サブバーナーとして装備する人が多いのではないでしょうか。どこにでも入れておけますし、持っていても苦になりません。
   防災用の持ち出し袋にも最適です。なまじ缶入りの固型燃料よりも軽く火力も強く、使い勝手も良いですから、一つは入れておきたいものです。
   エスビットがメインバーナーとして使われているとは想像しにくいのですが、ドイツ軍では今も昔も個人装備にしてますし、メシが炊けるだけの能力がある訳ですから、よほど荷物を減らしたい場合で、2日未満の短期作戦なら、エスビットだけで出撃するのも良いかもしれません。

*専用タブ以外の燃料
   専用タブの欠点は、値段が高く、どこでも売っている訳ではない、という事です。
   しかし、スタンドに乗る物でゴトクより背が低ければ、燃えさえすればエスビットは使えます。中でも、比較的入手しやすい宴会用固型燃料は、火力もメタ缶と変わらずメシも炊けます。

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コメント一覧

1. Posted by JSB   2009年12月05日 13:03
こんにちわ、鍋に煤などが付くのを防ぐ
一つの方法ですが

水溶き片栗粉を中華料理で使いますよね
あの要領で、練り歯磨きを使います

珈琲豆ぐらいを、適度に水で溶いてから
薄く広く、塗り込んでおきますと
後で、とても処理が簡単ですよ

まぁ、すでにご存知でしょうけど
含まれる、石の成分が高熱に耐えて頑張ってくれる
バリアとなってくれるからです
2. Posted by たにし   2009年12月07日 15:03
JSBさん、ご無沙汰です
昔のドイツ兵の皆さんは、一体どないしてたんでしょうねぇ。
もっとも、煤どころか、泥だの砂だので雪だので、
エライ目にあってたと思いますが、、

目下金欠のワタクシは、
イワタニのカセットガスジュニアがメインバーナーです。
コールマンの550Bもドラゴンフライも手放そうかと、、

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