2009年04月12日

第24回ベースキャンプED参戦記

   去年初めて参加したレースがベースキャンプEDだったのですが、初めてだっただけに、目も当てられない走りっぷりで、以来ずっとリベンジを図っていました。
   そして下手なりにも努力して、今年に入ってからは、今まで走れなかった所も走れる様になり、アクセルも大分開けれる様になりました。2月から連続してレースに出続けた訳ですが、自分なりに手応えを感じる事が出来ていました。
   そして、このベースキャンプEDは、その努力の中間結果を見る位置付けで、高い期待を持って臨みました。


■事前の練習
   どんなレースでも、最近は前もって練習日を設けて練習に行く習慣になっています。デコボコランドも八方スポーツランドも、2回練習に行き、それがレース本番に大きな威力を発揮しました。
   富士ヶ嶺は既に2回走っていて、コースの特性もおおよそ知っているのと、行ける日が1日しかなかった事もあり、4日に練習に行きました。
   練習の要目は、2ヒートの中上級コース、つまりガレ場コースが走れるかどうかでした。去年、中上級コースを走った相方の案内でコースに入った訳ですが、 コーステープが張ってある訳ではないので、正確なコースが判らないとの事。ぐるぐると走って戻った訳ですが、とりあえずは何処でも走れる事を確認しまし た。
   大坂も2速ではトロ臭いので、助走で3速全開にすれば、3速で上がれる事を確認しました。
   しかし、慣熟訓練をやる前に雨が降り出し、それで練習は終わってしまいました。

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4月4日の事前練習
走れるという慢心が、この時からありました
それが本番で重大な結果を導き出す事に、、


■晴天の富士ヶ嶺
    夜通し走るのを敬遠し、前日から河口湖入りしていた我々は、朝0600時には富士ヶ嶺入りしました。受理票を忘れた以外は異常なしです。
   自分とがんトック兄は、予めコースを歩き、先週練習に来た時よりも、地面がザクザクのフカフカになっている事を発見。タイヤの空気圧は0.6以下にしないと危ない、と感じました。

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無事にパドック確保。ただし、入り口だったんで
参加者が入るたびに、砂埃がムンムン


■第1ヒート
   ライダーズミーティングのあと、直ちに練習走行。前回の練習日は、ちゃんとしたガレ場コースが判らなかったので、みんなの後について行きました。そして2周走って、走れない所がない事を確認して、あとは体力温存で休憩してました。
   1000時、第1ヒート出走。自分はいつも通り、真ん中ら辺の位置に着いた訳ですが、先に出走した人らの砂塵が凄い。視界は約5メートルほど。フープスへの入口が判りにくいので、慎重になったら、同発組のドンケツになってしまいました。
   それでも2周目までは、順調に自分のペースと走りで周回したのですが、3周目で大坂の手前で一時停止させられました。坂の真ん中で止まったり転けたりする 人が出始めたのです。ようやくフラッグが振られ、5〜6台がダンゴになって大坂に突入しましたが、自分の前を走っていた人のリアが急に流れて、それに突っ 込みそうになり、アクセルを緩めたのが失敗で、今度は自分が一時停止の原因に。マーシャルさんの手を借りてもなかなか向きが変えられず、やっとこ下って再 チャレンジするも失敗。2速でも助走がまったく取れない状態では、アクセルを開けてもリアが空転して滑るので、ゆっくり上がっていく他ありませんでした。

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朦々たる砂塵をあげる大坂
ここで転倒する人は数知れず、自分もその一人でした
まさかこの事態を想定してなかったので
助走なしでの登坂は訓練してませんでした


   大坂でのアクシデントで大きな遅れを取ってしまい、やる気は半減、ペースも取り戻せず、ドロドロとガレコースを走っていたら、今度はガレ坂の途中でエン コ。1速でも上がらず、バイクから降りても押し上げられず、マーシャルさんに押して貰って、やっとパス。しかしこうなってくると、気力もさる事ながら集中 力も散漫になってくる。案の定、ガレコースから本コースに復帰した直後のジャンプで、着地の際にフロントがグリンと取られてしまい、かろうじて堪えて体勢 を立て直したものの、勢いに任せてジャンプするのは危ない状態になりました。

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前が見えなくて、着地点が判りません
勢い任せのジャンプは危険です
正しいジャンプの仕方は、まだ習ってませんでした


   そして、またもや大坂での一時停止。仕方ない事とはいえ、ここで一時停止させられると、自分が突破するのに相当苦労させられます。そして案の定、今度は転 倒。しかも頭からゴロゴロと坂を転げ落ち、左足の付け根をどこかでしたたかぶつけてしまいました。もう完全にやる気なしモードです。ようやく立ち上がった ものの、地面は足がかりにならず、フラットソールの靴底がズルズルと滑る。マーシャルさん2人掛かりでバイクを止め、一時停車してる車列を何列も通してか ら、やっとバイクを引きずり降ろした時には、直ぐには走り出せないほど息が上がってました。ここで止めようかとも思いましたが、中座して帰るのは何なの で、取り敢えず最後まで走る事にしました。
   しかし、モチベーションが完全に下がった状態では、楽しんで走れる訳もなく、むしろ逆にいつもの走りが出来ない事に、頭に来ていました。そして最終ラッ プ。スラロームのところで、くじら一家が「あと一周!」のサインボードを掲げている目の前で、ズベ転け。さすがに直ぐに起こして再発進しましたが、嫌気 モードが最高潮に達した状態で第1ヒートが終わりました。

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これ以上ないくらいのガックリモードで
ヒート1終了〜


■第1ヒートのフィードバック
   とにかく、まったく自分の走りが出来なかった第1ヒート。その最大の原因は、晴天続きで路面が超絶ドライになっていて、砂利がザクザクか砂がフカフカの路 面が多い事。大坂は特にひどい状態で、それ以外の場所も危険極まりない状態でした。開ければ滑る、寝かせれば転ける、従って開けられない状態で、うっかり すると転けていました。そして転ければ成績に重大な結果を及ぼす転け方が多かったのです。もう一つは、砂埃が凄く、前走車があると視界ゼロになる場合も多 く、開けれる場所でも開けにくい状況になっていました。
   事前の練習では、大坂は全力疾走で助走して、一気に駆け上がるといった練習しかしてなかったので、一時停止させられて助走ゼロの状態を想定した訓練はして いませんでした。勢いがない状態でアクセルを噴かせば、リアが空転して滑って転倒してしまいます。また、回転が落ちてきたからといって、半クラッチで回転 を合わせようにも、斜度がきつくて失速してしまい、やはり転倒の危険が伴います。大坂で転倒すると、リカバーには相当に時間を要します。ここはどんなに遅 くても良いから、上に上がっていく事が第一だと考えました。
   路面がスリッピーなのでアクセルが開けられず、スラロームやコーナーの立ち上がりが遅く、ギアを上げきらなかったと勘違いして、余計に一段上げてしまい、 上り坂で失速したり、下り坂のコーナーで危ない思いをする事もしばしばありました。今自分が何速に入れているか、チェックしながら走る事も改めて留意しま した。
そして、とにかく転けない事。開けれるコースは開けるとして、滑りやすいコーナーは極力寝かさず、恥も外聞もなくゆっくりパスして、転倒によるロスを防ぐ走りをする事にしました。

20090412_125000
ふてくされて昼寝するワタクシ


■第2ヒート
   昼寝して気力を回復しようとしたら、中途半端に寝たせいか頭が痛怠くなってしまい、出走前にセデスを飲んでからスタート位置に。今度は前から3列目。とい うのは、チームつぼ焼きの他の面々にだけは負けたくない、せめてスタートで差をつけて抜かれない作戦でいこうと思ったからです。
   1周目はともかく自分のペースで走れたのですが、2周目でまたも大坂で一時停止。しかも隣はやいり君。今度は3台ずつくらい再発進させる要領に変わってま したが、自分より古いXRに乗ってるとは思えない速度で置いて行かれ、かつ助走不足。頭には来ても、ここでアクセルを開ければリア空転は確実なので、気持 ちを落ち着けてゆっくり登坂し、ギアが2速に入ってるのを確認してガレコースの下りへ。キレイにコーナーをキメながら、ただし遅かったらしくて後続車が何 台も溜まっているのを気にしつつ、本コースに合流する最後のヘアピンへ。抜かれるなら本コースに入ってからだと思っていたら、ヘアピンの前の砂ザクザクの ところで前輪を取られ、しかも右側に転けてしまいました。「いかん!ひかれる!」と思い、咄嗟に右足を蹴り出したものの、ひかれずに済みました(なぜこん な行為をしたか、今となっては判らない。何かを蹴った感じがした。蹴飛ばしてしまった人、ごめんなさい)。この時、ひっくり返ったまま、おさるさんが追い 抜いていくを見た時は、心の肋骨が2本ばかり折れた音が聞こえました。
   いつまでも寝ていても仕方ないので、気を取り直して起き上がり、3周目へ。今度は大坂で止められる事もなく3速全速で突入。しかし、路面状態が極めて悪く 3速じゃどんどん速度が落ちていく。ここで無理に開けてもリアが滑るだけなので、中段のところで2速にシフトダウン。そのままゆっくりと回転を合わせて大 坂を登り切り、そのまま激坂下りへ。去年7月の初レースの時は、ビビリまくってよう降りられなかった坂も、今年は急降下爆撃の様に逆落としで降りていく事 が出来る様になっています。

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2ヒート目も最初のウチは順調だった
でも、ミスで受けるダメージは
体力より気力に影響を及ぼした


   そしてガレコースを慎重に進んでいると、ガレ坂の入り口でおさるさんがスタックしているのを発見。コレ幸いに抜き返し、意気揚々としていると、今度は動じ ぬマイペースで走る相方を発見しました。「これは抜く」そう決意して、パッシングポイントを狙いますが、さすがに今の自分のライテクでは、ガレコースで抜 くのは危険です。そこで本コースに合流するまで追尾して、本コースに入ってから3速全速で追撃。チェックポイントに向かう大カーブで、アウト側から一気に 抜き、そのまま脱兎のごとくチェックポイントを抜けて4周目に向かいました。
   ようやく本調子になってきた感じがして、慎重ながらも徐々にアクセルを開け、大坂を滑らず登り切って、激坂を急降下しようとしたその時、坂の入り口でいき なり前輪が滑って転倒!辛うじて自分が坂を転がり落ちるのは免れましたが、エライところで転けてしまいました。「くっそーー!!こんなとこで!!!」仰向 けに倒れたまま、思いっきりシートを蹴飛ばし、グレート・ストライカー号に八つ当たりをしました。それもそのはず、倒れていたのは、丁度下り坂に入ったと ころ。起こせてもバイクにまたがれない場所だったからです。
   何とかバイクを起こしたものの、フロントブレーキを握ってじっとしているのが精一杯。下るにも下まで50mはたっぷりあります。もちろん、上に押し戻す事 も出来ません。上り坂の途中で立ち往生するより質が悪い。途方に暮れていると、下の方からマーシャルさんがふーふー言いながら上がってきてくれて、「ハン ドル押さえてますから、乗ってください」と言ってくれた。が、いくら足を上げても、ブーツのところまでしか上がらず、またがれない。左からはダメで、右に 回ったものの、それでもダメ。道の右側に寄せて、斜面の上に立ってようやくまたがり、エンジン掛けてゆっくり降りだしたら、前輪で石を拾ってまた転倒。心 の大腿骨がぼっきり折れる音が聞こえました。またもマーシャルさんにフロントを押さえて貰って、やっとこ1速で下る事が出来ました。
   しかし、すでにこのとき、自分の頭は怒りで沸騰。「あー、やめ。もう、やめやめやめ。やめじゃーーー!」とブリブリ怒りながらダラダラとピットまで戻り、メットから装具から、何から何まで投げ捨てて、棄権してしまいました。

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ガレ場コースから本コースに復帰する場所
地面が緩くて転けやすく
コーナーはタイトでうっかりすると転ける


■敗因
   年末の年忘れED以来、徐々に乗れる様になってきて、前回のハイブリッドカップでは相当アクセルを開けれる様になっていました。当然、ドライな路面の富 士ヶ嶺オフロードなら、もっとアケアケで走れると思っていたのです。ところが実態としては極めてスリッピーな路面で、今まで一番走りにくい。転け方も去年 9月の白河のレースの時に様に、いきなり前触れもなく転ける感じです。しかも、転けたら最後、取り返しのつかないほど遅れてしまう事態を引き起こします。 もっとやれると思っていたのが、全然そうでなくて、自分の実力の低さに頭に来るやら、嫌気がさすやら。それでも1ヒート目の失敗を踏まえて2ヒート目はそ の失敗をカバーした訳ですが、2ヒート目の失敗は、そのレースの間にカバーできる様なドジではなく、これ以上頑張っても今日は嫌な思いをするだけだ、と感 じた時、走り続ける意欲を失ってしまいました。
   敗因は総じて、自分のライダーレベル、特にあらゆるライテクの基本の部分が足りない事にあると思います。今まで、そこそこ走れる様になったのは、デコボコ ランドでも八方スポーツランドでも、走りやすい路面であった事。つまり条件に恵まれていたからで、そうでない場合は、まだまだ歯が立たないという事が如実 に判った訳です。ちなみに、今回転倒したのは、大坂以外では全部コーナーでした。グリップの効かないタイトなコーナーで、かついきなり転倒という場合が多 かったのです。第1回のBTSでコーナーリングの基本を習っていましたし、それを使えば上手くいったかもしれませんが、それが自然に出来るほど、まだ身に は付いていない。まだまだ訓練不足という事がよく判るレース内容でした。
   ライダーレベルもさる事ながら、エンデューロレーサーとしての気概に欠けるところ大であったのは、終わった今となっては反省すべきところです。スプリント のレースと違い、エンデューロは極力失敗を避け、他の人の失敗を拾って順位を上げるレースです。いわば忍耐力のいるレースなのですが、自分の失敗に頭を立 てて棄権するのは、勝負からも自分からも逃げた事になる、と反省しています。
   一、至誠に悖(もと)るなかりしか (真心に反する点はなかったか)
   一、言行に恥づるなかりしか(言行不一致な点はなかったか)
   一、気力に缺(か)くるなかりしか(精神力は十分であったか)
   一、努力に憾(うら)みなかりしか(十分に努力したか)
   一、不精に亘(わた)るなかりしか(最後まで十分に取り組んだか)
   この五省の精神をモットーとして、これからさらなる精進を目指さねばなりません。


■成果
   一番の成果は、去年は怖くて走れなかったガレコースが、全線なんとも思わず走れた事でしょう。特に、大坂の直後の下り坂などは、去年は足がすくんで降りら れなかったのですが、今は2速の場合は若干アクセルを開けてないと遅く感じます。1ヒート目の時に、ギアを間違えて3速で降りていた事もあった様ですが、 「やけに早いな」と思う程度でしっかり降りていました。
   ジャンプは、BTSで習った様に踏み切る時にアクセルを噴かし直す事で、前後輪を同着させる事が出来る様になりました。もっとも、視界不鮮明であまり開け られず、後半は疲れてきてやはり開けられず、飛べたのは最初のウチだけでした。しかも開け方が足りなかった様で、あまり飛べていません。それでも、あとで Fフォークを見てみると、20cm近くも沈んでいた跡が残っていて、よく頑張ったんだな、と思いました。
   今回のレースでは、都合6回転け、大坂の途中以外では、いきなりフロントがさらわれる転け方をしたのですが、怒りを感じる事はあっても、恐怖感を感じる事 はまったくありませんでした。去年までは、マディなどでいきなり転けた時は、まずは恐怖心が先に立ったものですが、そうでなくなったのは目覚ましい事だと 思います。ケガは、右肩、右肘、左腰(というかケツ)を打ち、擦り傷を作りましたが、全然走行可能でした。ニーブレース、MXブーツとプロテクションを強 化した事が、恐怖心をある程度打ち消しているのかもしれません。
   また、今回のレースでは、あまり疲れませんでした。途中棄権した2ヒート目はともかく、1ヒート目はしっかり最後まで走ったのですが、それでも大して疲れ てませんでしたし、筋肉疲労も大して感じてませんでした。前の夜からアミノバイタルを飲んだり、ビタミンガードを飲んだりしてましたが、それが威力を発揮 したからでしょうか。1時間くらいだから要らないと思っていたキャメルバックを背負っていき、大坂で一時停止させられる時に水を飲んだのも効果があったの かもしれません。



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