2009年05月15日

第3回ベストテクスクール

   第2回のBTSの時に買って帰ったベストテクDVD。まだ基礎編、続基礎編しか見てないのですが、強烈に重要性を感じたのが、「前傾くの字」これが出来てない事には、コーナーもジャンプもまるっきり出来ないのではないか、という事でした。4月29日のベストテク的練習会の時も、猿ヶ島のコブコースでコブ越えをやってみましたし、5月3日のクロスカップEDでもフープスを越える際に、この前傾くの字を意識する様にはしたのですが、あとで動画で見てみると、膝がゆらゆら揺れて全然できてませんでした。今回のスクールでは、ここを重点的に押さえる必要を感じました。

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0500時出発
この時点で肌寒かったのだが、国道でエライ目に遭う
早くトランポが欲しいところである


■五月晴れ、でも激寒
   前回は朝0400時に出発して、現地に0700時過ぎに到着して、時間を持て余した、という事があったので、今回は0500時に出発。現地に0800時着を目指しました。前回はいつ雨が降ってもおかしくない天気でしたので、出発時点でカッパを着てましたが、今回は一日中晴れの予報でしたので、一応は持って行く事にしましたが、天気も良さそうだから冬用のジャケットでなく、春夏用のメッシュジャケットを着ていきました。
   ところが、肌寒いなーと思っているうちに、国道4号線に出たあたりから、メッシュジャケットから容赦なく入り込む冷気で、段々いてもたってもいられない状態になり、歯もガチガチ鳴り出す始末。とうとう埼玉県を出たあたりでギブアップして、「一応」持って行っていたカッパを着込む羽目になりました。この時期、暑いのか寒いのか判らない事が多いのですが、雨が降らない予報であっても、緊急用の防寒着として、レインウェアは持参すべきですね。
   その後は寒さで止められる事はなくなったのですが、宇都宮の手前で国道123号線に入ると、時間が0730時過ぎという事もあって、出勤時間にぶつかるのか、前回来た時よりはやや渋滞気味で、予定より30分ロスした0830時にコースに到着しました。

■目から大きなウロコ
   到着してたら、ただちに荷箱を下ろしてニーブレースなどを身につけ、ミラーやキャリアなどを外して、いつ先生が来ても良いように準備を整えます。ここら辺りは生徒としての身だしなみって事でしょう。先生は大体0900時過ぎに来るので、準備が出来たあとは、受付小屋の前にあるテントの椅子でくつろいでました。
   先生が到着してから、受付をしつつ、前回のクロスカップEDの顛末を報告し、ベストテクDVDを見て、前傾くの字の重要性を理解しつつも、実際には全然出来てなかったので、それを重点的に習いたい事を頼みました。
   そこで、自分が前から気になっていて、かつ判らなかった事、つまり「骨盤を起こすというのは、どういう事なのか?」を聞いてみました。ベストテクDVDでもベストテクライディングの基本フォームで、「骨盤を立てる」という事が述べられていて、股関節から背中を丸めず上体を倒す、起こすを行わねばならない事が強調されています。しかし、具体的に自分の身体の中で、「骨盤を起こす(立てる)」がどの様な感じなのか、判らなかったのです。
   試みに、自分なりの解釈でやってみたのは、まず胸を張り、腹を突き出す様にする要領。しかし、背筋が反っていて、こりゃ違うんじゃないの〜?って感じがしてました。次に背中を丸めて肩をいからせてハンドルを保持する要領。しかし、背中が丸まっているのはベストテクライディングフォームではいけない事になっています。となると、その中間くらい、背中を丸めず、腹を出し過ぎず、そのくらいで上体を倒したり起こしたりする。しかし、この姿勢はうっかりすると背中が丸まってしまいますし、実際丸まってます。
   そこで、実際に骨盤を立てるとはこういう事だ、という事で、棒っきれを上体の支えに使い、腰を落としてフォームを矯正して貰いました。答えはずばり、「もっとケツをプリンと後ろに出して!」でした。背中は思いっきり反った状態で、ケツをプリプリと後ろに出す。突き出したケツを触ると、骨盤の下端が後ろに出てきているのが判る。この状態で、股関節を軸に上体を前に倒し、腰を沈めていくと、太ももの前の筋肉の緊張が解け始め、後ろ側の筋肉が張ってくる感じがする。そして加速の姿勢を取ると手と肩に力が掛かり、減速の姿勢を取ると太ももの裏側の筋肉に力が掛かる。
   従来のケツを出さない、背中が丸まった状態だと、こういう力の掛かり方はせず、前後のGが掛かると身体がフラフラになってしまう。ところが、ケツをプリプリと出して背中を反らせると、がっちりフォームが決まって多少のGではふらつかないのです。
   つまり、背中を反らせる(というより、ケツをプリプリ突き出す)姿勢が正しい、という事が判った訳ですが、これが今日一日の最大の成果になります。

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教練に向かうワタクシ
生徒が自分一人で、誰も写真撮ってくれる人がいないので
先生が撮ってくれました


■おさらい
   それじゃ、ウォーミングアップという事で、へちま状の南コースへ。ところが悲しいかな、一ヶ月も間が開いてると、前回出来た事でも身体が半分くらい忘れてしまってる。直線からコーナーに進入する際も、減速の姿勢が遅れたり、コーナーリングの姿勢を取らずにコーナーに入ったり、クラッチ握るタイミングが早すぎたり……。気ばっかり焦って、何か大事な事を忘れてる感じです。
   そこで、まずはゆっくり、加減速のフォームからおさらい。骨盤を立てる意識をすると、今まで腕だけで上体を前後にさせていた(から動作が遅れてGに耐えられない)のが、意識するだけで加減速のフォームが取れる様な気がしてきました。コブも飛ばず、減速フォームから加速フォームを取り、コブを越える時にクラッチを切る、という動作をしましたが、これはちょっとピンと来ませんでした。コーナーリングは減速フォームからコーナーリングの姿勢を取って、二回線を取れる様になれば、比較的スムーズに曲がれる様になりましたし、立ち上がり後の加速意識は、「骨盤を立てる」姿勢が取れる事で素早く行う事が出来ました。
   概ね、1時間ほどのおさらいで、第二段階でマスターした事はほぼ思い出し、あの狭いコースの中で、自在に加速・減速ができる様になったところで、お昼となりました。

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弁当屋さんに注文したお昼
これで550円は安い!

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食後、コースの入り口に転がっていたネコの死骸を
先生と一緒に埋めてあげました


■中級コースで
   午後は、まず初級コースでコブ越えの際の前傾くの字を練習。しかし、初級コースのコブは比較的なだらかなので、中級コースに移動(といっても、隣なんですが)して、真ん中の尖ったコブを使って練習する事になりました。
   尖ったコブを使うと、どの様な効果があるか。それは車線変化が大きいので、加減速のフォーム、加重意識等々がしっかりしないと、身体が車体の動きについて行かず、宙返りモーメントや後ろ髪引かれモーメントで、安定したライディングが出来ない、という事です。そして前傾くの字がキッチリ出来てないと、ジャンプだってままらなぬ、と言うことなのです。
   ところが、今までは骨盤が寝て、背中が丸まっていたために、意識してもフォームが取れない状態でした。それが骨盤を立てた途端、フォームの移行が楽になり、がっちりGに耐え得れる様になりました。それでも、コブを越えてる時、自分の膝がフニャフニャになってないかどうか、自分では判らないので先生に聞いたところ、「大分良くなってきた」との事。
   そこで先生がお手本を示してくれる事になり、コブの越え方、ジャンプの飛び方、コーナーの曲がり方、特にバンクを半月状に、スイカを切る様にターンする要領などの模範演技を見て、それから自分もチャレンジ。今までは、コーナーリングの際の姿勢は、イマイチ自分では決まった気がしなかったのですが、骨盤を立てた事で、減速姿勢からコーナリングの姿勢にかっちり移行する事ができ、確信をもってコーナーを回れる様になりました。また加減速のフォームがスムーズに行える様になったので、ジャンプの踏み切りも上手く出来るようなり、フォームが遅れさえしなければ、キレイに着地でき、かつ加速意識を持てるようになりました。

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尖ったコブ越えのシーン
前傾が足りないものの
膝は曲がらず、くの字が維持できている


■アクセルワークと腕の使い方
   ここで、段々とポイントになってきたのが、腕の使い方とアクセルワーク。既に午前のおさらいの時点で、加速時は上体を倒す、つまり腕を引く。減速時は上体を後座させる(起こすのはその後)、つまり腕を突き出す。そして、加速(腕を引く)の時にアクセルオン、減速(腕を突き出す)時にアクセルオフ。その様に習っていました。
   ところが、実際に走ってみると、どうもこのあたりの操作がラフになっている、というか、特に減速の時にアクセルがオフになっていない、下手すると開け直している場合があるようです。先生曰く、「腕を引いた時にアクセルオフにして、伸ばした時にオンにする癖がある」との事。実際に意識して走ってみても、減速姿勢を取った時に、アクセルを回してしまう癖がある様です。
   そこで、そうならない様に意識して練習したら、右手の真ん中、小指の下の方に、大きなマメを作ってしまいました。これはようやく減速Gが自分の手に掛かる様になって来た事を示すと同時に、右手に力が入りすぎている証拠でもあります。それ故に、二回線時の小刻みなアクセルワークはともかく、フロントブレーキまで操作する余裕がない様です。

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減速フォーム
ブレーキングの割合は、前7後3くらい
アクセルのオンとオフを意識する様になった


■目線の問題
   コーナーリングの際の重要ポイントの一つに、目線があります。これは第一段階の時にすでに習っていて、具体的にはステアリングの先の地面を見る、と習いました。しかし、実際には、コーナーの出口を見ていた様です。これは大型二輪の練習場に通っていた時からの癖ですが、これだと大回りのコーナーを早く走る分には良くても、ヘアピンカーブやバンクのスイカ切りといった、クリッピングなコーナーリングはやりにくくなります。
   そこで、視線の取り方を「まずコーナーの入り口を見て、ステアリングの先を見て、その間の路面を確認する。その後、順次、クリップポイントとステアリングの先の中間を見て、最終的にクリッピングポイント(つまりステアリングの先)を注視する」と習いました。そうする事で、コーナーのクリップポイントでクイックにターンする事が出来る様になり、クイックにターンする事が出来る事で、立ち上がりの加速も素早く行う事が出来るようになりました。

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コーナーリング
この写真の時点では、視線を出口の方向に向けている


■制限速度50km
   骨盤を立てる事で、減速姿勢、コーナーリングの姿勢が自然に取れる様になり、クリップポイントを注視して二回線によるスムーズかつクイックなコーナーリングが出来るようになると、立ち上がりも早く、かつ自然に加速姿勢が取れる様になります。そして、立ち上がり後の2〜3mの加速が大事とされてます。
   何故に大事かというと、今の自分の段階に限って言えば、ダラダラと加速していたのでは、加速しきった時にはコーナーの入り口で、慌てて減速、というか減速が間に合わないので、結果アクセルを開けられずダラダラした走りになる。ところが、立ち上がりで一気に加速できれば、コーナーの入り口の前に減速姿勢を取って十分減速してコーナーに進入でき、かつゆっくりコーナーリングしても立ち上がりで加速できれば、結果としては周回速度は上がります。
   これに慣れてくると、思いっきり開けても余裕で減速できます。最後に先生から指導されたのは、中級コースの大外のコースを、バンクを曲がったあと、アクセル全開で走れ、というものでした。そして早めにアクセルを戻せば、全然余裕でコーナーに入れる訳です。そして実際にやってみると、立ち上がり後、わずか2〜3mの距離で一気に時速40kmまで加速できる事が判りました。このコースの制限速度は時速50kmだそうですが、レーサーならそのくらい出す事が出来るでしょう。
   しかし、あの小さいコースで、アクセル全開にするなどというのは、これまでの自分の常識ではなかった事でした。また、ジャンプにおいても、これまでは着地した後がどうにも遅くて、いっそ舐める様に走った方が早いくらいでしたが、ジャンプもコーナーリングも基本的に挙動は同じで、着地の時に加速するのは、コーナーリングで立ち上がった時に加速するのと同様と判ってからは、比較的もたつく事無く着地後に加速する事が出来るようになりました。

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コーナー立ち上がり直後の加速
コーナーリング時に突き出した足が
ステップに乗ってないところに注目


■本日の成果
   とにかく、「骨盤を立てる」の要領が理解できた事、その一言に尽きると思います。背中が丸まっていた間は、加減速のGにも耐えられなかったし、コーナーリングの姿勢もカッチリ決まった感じがしないし、立ち上がりの加速もコーナー前の急制動も、コブ越えやジャンプの前傾くの字も、何もかも出来てなかったのです。それが出来る様になった。これは新境地でした。先生曰く、「骨盤を立てる」は90年代以降の最大のライディングテクだそうです。
   加速の姿勢、つまり腕を引いた状態でアクセルを開け、減速の姿勢、つまり腕を突き出した状態でアクセルを閉じる。この動作に関しては、もっと意識をする必要があるな、と感じました。特に、減速の姿勢の時にアクセルを勝手に開けてしまう事が多く、無意識にそうなってしまうだけに、意識してならない様にする癖を付ける他ありません。
   ジャンプの際は、今でもキックバックを食らう事がある訳ですが、当然、進入時の減速姿勢、前輪が斜面に当たる際の加重姿勢が、機敏に取れてない事が原因です。ここら辺の「離れる、くっつく」の動作は、ようやく解りかけてきたところですから、これからさらに教練を積んで、無意識でも出来るようにならねばなりません。

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転けて明後日の方向を向いても戻せる様に緩めておいたら
ジャンプの振動でボルトが飛んでしまった
(あとで回収しました)


   今回のスクールでは、今まで知識としては理解出来ていたものの、実際に身体がそれを体感出来てなかった事が、全て体感でき、かつ確信に変わりました。そして、これほど面白い体験は、これまでになかった事でした。自分にとってスクールは、必要な技術を学ぶため、堪え忍ぶ場という認識が強かったのですが、その認識がガラリと変わり、「今でこんなに楽しかったら、もっとやりこめばもっと楽しくなる!」という風に感じる様になりました。
   当面の目標はBT5級マスター。まだまだ先が長い訳ですが、より経済的にそれをこなしていくために、10回分の回数券を購入し、これからも頑張っていく事にしました。

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本日で9級をマスター。次回から8級です
先はまだまだ長いぞ!



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tanisi_corp at 00:00コメント(2)SCHOOL 

コメント一覧

1. Posted by 支部長 渡辺 道雄   2010年01月08日 13:48
去年12月貴兄とお会い出来嬉しく思っています。ジャンプ着地でミスし怪我したと聞いて心配していました。HPを見て安心しました。私もジヤンプで入院した経験があります。とがっつた こぶで完全ニマスターする事でしょう。貴方と
お話出来る事を楽しみにしています。
2. Posted by たにし   2010年01月10日 08:19
支部長殿、あけましておめでとうございます!
さすがに情報回るの早いですね〜w
お陰様で、思ったよりも軽傷で済みました。
ただし、日常生活が相当に猫背だそうで、それで首に猛烈な負担が掛かってるとか、、、
つまり、日頃から骨盤立てて、背筋固めておけば、正しい姿勢で暮らせる訳ですねww
今回ので一皮剥けたと思いますんで、また頑張ります〜!

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