2009年07月05日

第8回ベストテクスクール

   自分は年中無休の会館に勤めてる関係もあって、土日に休み取るのが難しかったりします。幸いな事に、ベストテクスクールは先生の都合がつけば平日も開いて貰えるので(しかも、マンツーマンでコーチというスペシャルな場合がほとんど)、平日の休みが多い自分などは、非常に有り難い訳です。
   しかし、マンツーマンという事は、他の生徒さんと親しくなる機会がない、という事でもあります。他の生徒さんの走りを見て、参考にする事も出来ないという事でもあります。それはそれで少々寂しいので、日曜日も出来る限り休みを取って、通う事にしました。取り敢えず、年内はレースなどそっちのけで、徹底的にスクールに通って自分を改造してしまう予定ですので、行ける機会は増やすに越した事ありません。
   気になる天気予報は、昼までが降水確率10%で、午後から50%。予報通りならスクールの最中に雨が降ってくる可能性大ですが、その時はその時。雨の中でもレースはある訳で、むしろ雨降った時こそスクールのチャンスというものです。ただ、途中で降られて道ばたで着替えるのはイヤなので、予めカッパを着込んでいったのですが、幸いにも一滴の雨も降りませんでした。

20090705
今日は他の生徒さんも来る事を考えて
パドック側に駐車しました


■今日の生徒さん
   先日、オイル交換とスロットルワイヤーの調整をしたお陰で、前回のスクールの時とは見違える様な走りで、0730時にはベストテクコース市貝に到着しました。今回は他に生徒さんも来るだろう事を予想して、パドックの方に駐車して荷箱を降ろしました。雨降ってなかったので着替えもその場で楽に出来ました。
   準備が出来たら、昨日握っておいたおにぎり食べて、しばし仮眠。朝早くに出てくるので、この仮眠が極めて重要なのです。しばらく椅子に座ってまどろんでいると、ピックアップトラックで先生登場。続いてお3方が登場し、本日の生徒が揃いました。自分以外は、上級のベテラン揃いです。一体、どういうスクールの仕方になるのだろう、と思ったら、今日は全員同じテーマをやる様でした。

20090705_110455
本日参加のほかの生徒さん
皆さん、自分より上級の人たちです
赤いジャージは渡辺先生


■本日のテーマ
   前回のスクールの時にも習ったのですが、兵庫のスクールで新しく出来た完成形テーマ、16、17、18が今日のスクールの内容でした。具体的には、
  • 16番:コーナーリング態勢はアクセルOFFの直後にする
  • 17番:コーナーリング着座時、上体(バランス軸)を車体中心線より内側にする。
  • 18番:バランス軸と体重心軸の固定(軸の一体化)
   という事です。16番については、これまでにも習っていた事ですし、17番については前回習いました。しかし、具体的にどう内側に持って行くのか、それは体感できずに終わっています。そして今回、18番を習う事になったのですが、これこそがコーナーリング態勢の核心部分であるようです。まず座学で、一般的なコーナーリングとベストテクのコーナーリングの違いについて解説を受けました。
   一般的な(といっても日本において、の意味)コーナーリングでは、コーナーのギリギリまで突っ込んでコーナー手前でブレーキングし、テールスライド、ブレーキターンで曲がっていきます。これを波動でみると、ブレーキングで車体にくっつき、コーナーリングで車体から離れ、コーナーの出口の再加速で車体にくっつく、という順序です。
   ベストテクにおいては、コーナーのかなり手前でアクセルオフにしてコーナーリングの態勢を取り、コーナーリングの姿勢を固めてコーナーを曲がります。波動的には、減速姿勢をとりコーナーリングの姿勢を探っている時は車体から離れ、コーナーリングの最中は車体にくっつき、コーナーの出口の再加速の時に車体から離れる、という具合に、一般的な走法とは逆になっています。
   一見すると、テールスライド、ブレーキターンの方が派手で早そうに見えるのですが、これはリアがスライドしているだけで、パワーが無駄になっているだけです。この方法はコーナーに突っ込んだ時に動きが止まっていて、立ち上がりが非常に遅くなるとの事です。

20090705_111526
完成形テーマ16、17、18を実演する渡辺先生


■姿勢を作って貰う
   今度はコーナーリングのフォームを作ってみよう、という事で、パドックに移動し、順番に各自のバイクにまたがり、文字通り先生に手取り足取りフォームを作って貰いました。ここで強調されたのは、「シートに点で乗らない」という事。これまで、コーナーリングの姿勢を取り、コーナーのクリッピングポイントで着座する時、内側の太ももをどっかとシートに載せて、そこに体重心を感じつつコーナーを曲がっていたのですが、まずそうでない事。バランス軸と体重心軸は、ヨットのマストの様に一体のものであって、腰のところで身体を左右に折ってバランスを取ろうとすると、遠心力をBのベクトル転換できずグリップを得られない、という事を強調されました。
   しかし、実際にやってみようと思うと、全然姿勢がかっちり決まらない。先生に支えて貰って車体を倒すと、グニャリと身体が歪んで「おおっ」と転けそうになる。そこで先生に、膝はこう、肩はこうして、と直して貰い、何となくかっちり決まった感じがしたところで、車体を倒して貰うと、さっきは上体がグニャっとなったのが、今度はかっちりとして先生が腕でつっかえ棒にしても倒れ込まない。先生が腕でつっかえ棒にしているのが、実走行では遠心力という事になり、上体がグニャグニャしない事、車体の中心から内側にバランス軸がずれる事で、遠心力がただしくベクトル転換される、というのを教えて貰いました。

20090705_110825
一人ずつ丁寧に態勢の作り方を習いました


■実走行で難儀する
   フォームを習ったところで、南コースに移動し走ってみる事に。それぞれに合わせて先生からアドバイスを貰って、走りを修正していきます。皆さん自分より上級の人たちですが、最新の完成形テーマという事もあって、最初はギクシャクしてました。
   そして自分の番が回ってきたので走ってみた訳ですが、自分でも判るほど、全然ちゃんと曲がれてない。しっかり減速して、アクセルオフの時にコーナーリングの姿勢を取っているつもりなのに、いざ曲がろうとすると、曲がりたい方向に曲がらず、ガクンガクンする。いつまでもリアブレーキを引きずって、勝手にシフトがニュートラルに入ったりする。胸のバランス軸をイン側に持って行ってるつもりなのに、どうしてもダメ。二進も三進ものまま、一回目の走向終了。
   少し休憩して、再度走向。みなさん、徐々に悪かったところが直ってきて、イイ走りになってきている。やばい、自分は自分のどこが悪いのか、全然判らないのに。自分の順番が回ってきても、やっぱり上手くいかない。上手く行かないと、今まで出来てた事までも調子悪くなってくる。こうなると、加速意識とかジャンプの斜面の加重とか、そっちの方をこなすのが精一杯になってきてしまいました。そしてそのまま、午前の部は終了してしまいました。

■アスタリスク・セル、初めての威力発揮
   お昼、という事でノロノロとパドックに戻り、自分の荷箱のところへ直接行こうと水たまりに入った直後、いきなりズルリとリアが滑り、転けてしまいました。咄嗟に左足を着いた訳ですが、去年の9月、木更津のコースで痛めた内関節に鈍い痛みを感じました。ところが、ほんのちょっと痛みを感じただけでした。もし、ニーブレースをしていなかったら、グッキリやっていたかもしれません。今回は自走で参加している訳ですし、そうなったらエライ事になってました。
   去年の事件をキッカケに、10万円もするアスタリスクのセルを買った訳ですが、思わぬところで役に立った訳です。思いっきり走っている時は、自分でも注意をしているのですが、こういう気の抜けた時がやはり危ない訳です。この世界では、ついついバイクやトランポにお金を掛けてしまう傾向がありますが、プロテクター類は決してケチらない事。これが危険が一杯のレースの世界を、長く楽しむヒケツだと改めて実感しました。

20090705_131814
雨が降るとパドックに出来る水たまり
滑りやすいので、面倒でも迂回した方が安全です


■一人で苦悩
   先生と雑談しながらお昼を食べてると(今回はランチ樹林は臨時休業だったみたいです)、夜に店を開けなきゃいけないマスターが、一人で南コースで練習を始めました。ベストテク小屋からその様子を見ていたのですが、午前に始めた時に比べると、かっちりコーナーリングの姿勢が決まって、すごくスムーズに曲がれる様になって、先生もベタ誉めです。同じテーマを習っていても、やはり回数多く受けてる人は、それだけ下地がある訳で、飲み込みが早い様です。自分も負けてられません。
   という訳で、午後からは初級・中級コースでやってみる事になったのですが、取り敢えず自分は南コースで、午前のおさらいをやってみる事にしました。他の人たちは初級・中級に移動したので、貸し切り状態です。ところが、全然上手く出来てるように感じない。そういう時は、上手く出来てません。何度走っても、イマイチぴんと来ない。とうとう立ち止まり、空を見上げて途方に暮れる始末。
   一人で走ってても寂しいので、自分も初級・中級コースに移動してみると、上級生の皆さんはバシバシ走ってる。自分が入り込んだら邪魔になりそうなので、初級コースに入ってみると、昨晩豪雨だったというだけあって、コブの向こう側の路面がぬかるんでウッカリすると滑りそうで怖い。開けられない、というか、気分的に開けられない気分で、全然コブも飛べないし、コーナーリングはますますヒドくなっていく。こうなってくると、自分がイヤになって来そうです。
   その時までに気が付いたのは、まず十分減速しているのに、着座した後もリアブレーキを引きずっているっぽい事。その為に、クラッチを握っている事もあってリアが滑り、スムーズにコーナーが曲がれません。進入速度が速いのかと思い、さらに速度を落とすとコーナーの途中で止まってしまったり、エンストしたりします。もちろん、スムーズに曲がれず、ガクンガクンしている訳です。この傾向は前からあったのですが、なぜそうなるのか、原因が分かっていませんでした。

20090705_113359
先生から姿勢を教えて貰ってる最中
でも、判った様な判らん様な、、
いや、判ってなかったです(汗)


■一点突破、全面展開
   気が付いてみると、自分一人でコースを走ってました。でも、相変わらずで困ったなーと、上級生の人に「どうやってもコーナーが曲がれないんですよ〜、十分速度も落としてるし、 コーナーの途中で止まってしまうくらいなんですけど、、、」と相談してみると、「コーナーリングの姿勢で、ちゃんと膝前に出してる?」とアドバイス貰えました。
   そこで意識して膝を前に出すようにしてみると、驚いた事にスルスルと曲がりたい方向に進むじゃないですか! タダ単に膝を前に出しただけでは外側の腰が下がってしまうので、カカトを上げて出してみると、上体の外側も上がり、上体も腰も内側によりねじり易くなりました。すると余計に曲がりやすくなる。それだけでなく、胸の辺りにバランス軸を感じ、それが腰にガッチリ固定される感じがします。そして、今まではシートの上にのった内側の太ももに重心を感じていたのが、車体の外に出た腰のところに感じる様になりました。「バランス軸と体重心軸を固定する」という意味が判った気がしました。
   そこで、今度はわざと前のやり方で曲がってみる事にしました。前のやり方とは、減速姿勢で引いた腰を、そのまま外側(横)にずらす要領です。結果は、「ま、曲がれん、、、」コースアウトしそうになりました。曲がれないものを無理に曲がろうとするから、ギクシャクガタガタしてたんですね。リアブレーキも引きずり気味でした。直ぐに習った要領に戻したら、リアブレーキは全然引きずりません。
   要領が判ると、途端に走りが変わってきました。コーナーがスムーズ、立ち上がりの加速が速い、車速が上がってジャンプが元気よくなりました。どんなに注意して飛んでも、毎回フロントフォークが底付きするほどです。練習が終わる頃には、何故午前中は出来なかったのか判らないくらいに、上手く曲がれる様になりました(自己評価で)。

■今日のまとめ
   「カカトを上げて膝を前に出す」この要領は、今日初めて習った訳ではなくて、スクールを受け始めた時から何度も聞かされている事でした。言われているにも関わらず出来なかったのは、それをやるだけの余裕がまだまだなかったからだと思います。スクール8回目にして、ようやくやれるだけの余裕が出て来た、という事でしょう。それ故に、中級までは短い間隔で連続して受講するのが効果的だと思うのです。
   9級の第二段階で骨盤を立てる要領を知った時、8級の第二段階でエンジンの回転域を理解した事、これらはホンの一点を突破的に理解できた後は、連鎖的全面的に他の物事が理解できた事例です。ベストテクスクールは、階段状に理解が高まっていくと言われてますが、まさにそうだと思います。上手く行かない時もありますが、根気よく取り組んでいく事で、「一点突破」の下地を作っていくんだと思います。
   今回は日曜日のスクールという事で、他の上級の人たちと受講した訳ですが、その人たちとまったく同じ事を習った、という点に注目しました。完成形テーマ16、17、18は最近出来たとの事ですが、ベストテクは常に新しい要素や情報を盛り込んで進化していて、上級の人たちも常にアップデートを受けている、というのは、なかなかめざましい事だと感じました。

20090705_215000
今回はなかなか上手いこと行きませんでしたが
最後には理解できて良かったです
次回もがんばるぞ!



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 バイクブログへにほんブログ村 バイクブログ オフロードへ


    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
tanisi_corp at 00:00コメント(0)SCHOOL 

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
最新記事
Recent Comments
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ
livedoor プロフィール
記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ