今月の頭頃から、完成形テーマも完全形が出たとかで、自分も少し習って練習したのですが、イマイチよく判りません。特に前回、谷田部で自主トレした時は、これが自分の走りかと思うくらいひどくショックを受けました。7月頃は、遅くともスムーズに走れたのが、遅い上にスムーズでないのですから処置無しです。実はウィークエンドレーサーズの第10戦に誘われていたのですが、こんな状態では出てもロクな走りが出来ない事は明白です(まぁ、いつもの事ですが)。その様な訳で、泊まり掛けで徹底的に仕込み直しをする事にしました。


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よく晴れてコースも乾いてて、バイク洗う手間が省けて助かりました




=26日=

   ずっと夏日かと思う日が続いていましたが、さすがに11月も下旬となると朝晩は寒いもので、現地に到着した時も日が昇るまでは肌寒かったです。それでも日が上がるとポカポカと暖かく、霜で湿った地面もイイ感じに乾いてバイク日和となりました。初日は自分の他にOトさん、IBのY田さん、久しぶりのI股さんの4人で受講でした。

■ボディと腕

   まずはバイクの上に跨って、最新のテーマを習う事に。あまり詳しく書けないのですが、要はコーナーに進入する体勢を作る時に、背筋を動かして上体を捻ってコーナーに軸を合わせる訳ですが、この時、従来の身体の使い方では、アウト側の腕が短くてグリップに手が届かない、という事。でも、実際にはグリップから手を離して乗っている訳ではないので、腕に長さに合わせて姿勢を作ると、軸はなくなる肩は固まらない、という事態になってコーナーリングが全然安定しない、という訳です。
   では、どうすればアウト側の腕が伸びるのか、という事ですが、ここが今回のミソになる部分なので書けません(最近、こういうのが多いですが、詳しく知りたい方は、是非スクール受けに来て下さい!)。ただ、腕だけ注意しとけばいいのか、というと、そうではなくて、あくまでボディがちゃんと動かないとダメ、という事でした。自分の場合、身体の左右が対角線上に動くみたいで、つまり、アウト側が下に縮んでしまう感じです。そうならない様にアウト側の背筋をちゃんと動かして、アウト側の肩が高くなる様に注意する様言われました。
   自分の軸がどこにあるか、それを明確にするには、まずグリップから手を離して、脇を締めて手を畳んで、背筋伸ばして左右に上体を捻ってみる。その上で腕を伸ばしてハンドルをグリップする。ハンドルを切ったり戻したりする時も、肩は固めてる訳ですから、背筋を動かして切ったり戻したりする。すると軸が見えてくるのが判ってきました。

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YZからRMに乗り換えたOトさん
犬のヒロが寝そべって、のどかな雰囲気です



■南コースで違和感

   上記の事を踏まえた上で、南コースでウォーミングアップをしてみました。効果のほどは直ぐ現れてきました。今まで、奥のダラダラコーナーは、車体が起こされたりギャップ拾ったりして、不安定なままコブに進入する形になっていましたが、ハンドルをグッと押さえる事が出来る様になり、安定してコーナーを曲がれる様になってきました。
   ところが、どうも加速とかジャンプの挙動がおかしい。確かに、開けっぷりとか飛びっぷりは、以前より良くなっていると思うのです。でも、何かタイミングが合ってない様な感じ。特にジャンプは姿勢が遅れる事が多く、飛んだまでは良いが足がステップから浮いたまま着地したりして、こりゃ危ないなーという感じ。でも、本人は至って前回やった通りにやってるつもりなので、何が悪いか、まだ判っていませんでした。

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会う度にいろいろインスパイアされるI股さん
今回は中級コースでMVPでした



■中級コースでも違和感

   いつもの様にランチ樹林のお弁当食べてから、今度は初級中級コースへ。まずは初級コースで軽くコブの通過をやって、前傾くの字を再確認して、尖ったコブを軽く飛んでみましたが、やはり何か感じがおかしい。姿勢が浅いというか挙動が遅れてるというか、そんな感じで安定して飛ぶ事が難しくなっていました。
   続いて中級コースを走りましたが、南コースの時と同様、確かにアクセルの開け方とかジャンプの飛距離は前よりも大きくなっているものの、安定感に乏しい感じです。特にジャンプは不安定で飛んでても怖い感じです。そこで先生から「いつまでもアクセルを開けてるのでなく、一旦戻してから一気に開ける」とアドバイス。それをやってみると「アクセルそこまで戻さない」と言われました。どうも自分はビギニング調整から加速に移る時に、アクセルを一旦全閉にして開ける、と思っていたのですが、そうでなくて4〜5ミリの開度から一気に全開(とまで行かなくても6〜7割くらい)にする様です。
   言われた通りにやってるつもりでしたが、今度は「今日のコンディションなら、バンクから降りたら直ぐアクセル開けても大丈夫。加速が遅い」と言われました。前々回は地面がウェットで滑りやすかったので、バンク降りてコーナーの出口で車体が真っ直ぐになるまで開けるのを辛抱したのですが、今日みたいな乾いてグリップする時は、それではダラダラとした加速になってしまう様です。

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一日目のランチ樹林
揚げ物の中身がサツマイモで、ある意味ビックリでした
(でも美味しかったw)



■アクセル呪縛

   上手くいかない時は、取り敢えず休憩して何が上手く行かないか考えてみるのも手です。まず、ジャンプを飛ぶ時にアクセルを「バッ!」と開けられず、「ははぁ〜ん」とお釣りがくる様な開け方になっている。要するにダラーっとしたアクセルの開け方になっているのですが、よくよく考えてみると、コーナーの立ち上がりの加速もダラーっといつまでも開けている様な感じです。つまり、早めに回転を開けて早めにオフにするアクセル操作と真逆になっている訳です。これだとジャンプを飛ぶ時も「ははぁ〜ん」というダレたアクセル操作になってしまいます。
   それと、ガバッとアクセルが開けられないのは、アクセルグリップの握り方にも問題があるのでは、と疑いました。これは以前にも指摘された事ですが、招き猫的な握り方をすると、手首が回しきらない、というものです。むしろドアノブを回す様な感じの方が手首が動きやすいのです。また、全閉時は手首を折って奥襟を持つようにしないと、全開までアクセルを開けきれません。
   この辺りをよく思い浮かべながら、再び中級コースで練習してみました。バンクをアクセル開度4〜5mmで通過した後、加速に耐える姿勢を取って一気に7割くらい開け、ギャップに入る時は少し戻してまた一気に開け、コーナーには余裕を持って進入。コーナーから立ち上がってコブに進入する時も、今までみたいにアクセルを戻さず、斜面で一気に開けて戻す様に心掛けました。
   初めはなかなか勘が戻りませんでしたが、コーナーの立ち上がりから直線での加速が徐々に良くなり始め、ジャンプの斜面で短切にアクセルが開けれる様になってくると、ジャンプのどこで踏ん張るか、アクセルを開けるタイミングはどうか、というのが徐々に判り始め、ようやく距離を伸ばせるとこまできました。

   こうした事は、前回のスクールの時に、MVPを貰っている訳ですから、出来ていたはずです。でも、その時は出来ていても、後になると忘れたり出来なかったするものです。その度に習い、思い出し、やり直していく、というのを繰り返して徐々に身に付けていく、という感じです。

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初級中級コースは全然ドライで、泥一つ着きませんでした
マディの時と同じ走り方をすると
アクセルを開けるタイミングが遅い訳です




=27日=

   いつもの様に、トランポで車中泊をやった訳ですが、さすがに11月下旬だけあって、朝0400時頃にはちょっと冷え込み目が覚めてしまいました(そのあと、また寝てしまいましたが)。これからのさらに寒くなっていくので、シュラフカバー、そしてハクキンカイロが必要になってくるでしょう。翌朝は少々薄曇りでしたが、それでも日が昇ると暖かく、イイ感じのバイク日和りとなりました。

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二日目のスクール風景
でも、最盛期の事を思えば、可愛らしい部類らしいですw


■初めはゆっくり走る

   翌日は昨日と打って変わって、14人が受講。上級者が半分、初めて受講にきた人も何人かいらっしゃいました。その様な訳で、現代のオフロードバイクの構造からライディングフォームの基本理論と、じっくり座学をお復習いし、フォームのチェックをして貰ってから、まずは上級生から南コースでウォーミングアップをしました。
   昨日、注意した点を思い出しながら走ってみた訳ですが、アクセルの開け方もジャンプの挙動も、コーナーでハンドルを押さえる事も、概ね出来てる様に感じました。よしよしという事で、初級の人も見てるのもあって、徐々にピッチを上げてイイとこ見せようとしたのですが、ピッチが上がるにつれ、段々フォームや挙動が怪しくなってきて、訳判らん様になる事も。
   先生からもよく言われる事ですが、習いたての時に自分のペースで走ると、前の自分の走りに戻ってしまって、習った事がとっちらかってしまいます。こういう時は、じっくりと4割くらいのペースで走り込んで、習った事を身体で理解させないとダメです。

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最新のテーマを習うビート殿
アウト側の腕がどうなってるかがポイントです
(もっとも、ボディが使えないとダメですが)

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二日目のランチ樹林
あっさり和風で、胃袋の優しかったです


■4割増から6割増へ

   ランチ樹林のお昼のあと、中級コースへ。とにかく、アクセルグリップの握り方、アクセルの開け方、開けるタイミングと切り方に注意しました。長く緩やかに開けるのではなく、短く大きく開ける、という事を念頭に置いたのですが、なかなか大きくは開けれないもんだなぁ、と感じました。ジャンプの時に「ははぁ〜ん」となる時は、大抵右手が招き猫になっている事が多かったです。
   どうしても自分のジャンプが「ははぁ〜ん」という飛び方になっているので、他の上級生の人の走りを見て色々研究してみました。そこで気が付いたのは、自分はアクセルを開けるタイミングが少し遅い事、その前に直線での加速のタイミングも遅い事が判りました。そこで、自分が思ってるよりも少し早めにやってみると、段々とタイミングが合ってきました。また、「バッ!」と開けてるつもりでも、「バァーッ」とちょっと長めに開けてる様に感じるのは、やはり開閉のタイミングが若干ずれてるからなんだと気が付きました。
   そこで、注意しながら徐々にアクセルを開ける様にしていったのですが、先生曰く「昨日の4割増w」。せめて6割増になるまで、性根入れて頑張りましたが、やっぱりいきなり距離を稼ぐというのは(つまり、それだけ大きく飛ぶ訳です)怖いなー、という感じがあって、結局6割増が精一杯でした。

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人数が多かったので、上級生と初心者と半分ずつ走りました
でも、今回来た人は、みんな上達早かったなー



■本コースで成果を垣間見る

   この季節になると、陽が落ちるのは早いもので、1500時にはもう夕方です。1600時過ぎると暗くなるので、早めに最後に本コースを走る事にしました。まずはゆっくりとコースをチェックする様に走る訳ですが、この時点でコーナーが非常に安定してて、全然ぐらつかない事に気が付きました。また、ジャンプの挙動も安定してて、アクセルを開けるタイミングも開け方も、今までとは違ってきてる事が判りました。
   そこで、2周目からは徐々にピッチを上げていきました。今までは本コースはすごく苦手意識があったのですが、それを払拭する様な走りが出来てきたなー、と感じました。そこでさらにピッチを上げて走ろうと、ビッグジャンプからの直線を全力で走って、その車速を落としすぎない様にしてテーブルに進入しようと決心しました。ところが、テーブルの前のコーナーの手前で、フロントが急にぐらついてしまい、全力疾走のまま右に倒れてスライディングしてしまいました。打ち身程度で怪我はしなかったのですが、コーナーで転けるならいざ知らず、その手前でなんで転けるかなー、と自分でも笑ってしまいました。
   しかしまぁ、年末ですし、翌週はモチュールカップ最終戦ですので、あまり調子こいて怪我も出来ないので、最後はC国さんの後に付いて、ゆっくり2周走って、じっくりフォームをチェックして今回のスクールを終了しました。

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今回は、あまりズビズバ走れた感じではなかったですが
自分のどこら辺がダメで、どうすれば良いのか
それが見えてきたのは大収穫でした