2012年10月21日

クロスカップ R4

   山梨県甲府市勝沼町にあるクロスパーク勝沼は、年に一度行く程度の縁遠いコースで、しかもそこで開催されているクロスカップには、2009年5月に走って以来、参戦した事がありません。というのも、その時に猛烈にエライ目に遭って以来、クロスパーク勝沼自体が苦手コースになってしまい、足が向かなくなったからです。駆け出しの頃にエライ目に遭ったコースは他にもありますが、大体は今でも苦手意識しかありません。
   そんな苦手なコースのレースに出ようと思ったのは、ぐりこ女史やこはるの介殿など、日頃あまり親しくお付き合い出来てない人達からお誘いを受けて、これを機会に親好を深めようと考えたからでした。つまり、レースの出来映えよりも、交流を深めるために参加を決意したのです。まぁ、こういうアプローチの仕方も、この趣味の楽しみ方の一つだと思う訳です。出ると決まったら、ワクワクするのが自分の常でして、ほぼ角が落ちたタイヤを新品に交換し、4月のMX以来はずしていた本番用の外装も取り付け、ハンドガードやアンダーガードなどの装甲もしっかり取り付けました。
   前日から行くか、当日朝駆けつけるか、どっちにするか迷いましたが、余裕もって出掛けた方が良いし、どっちにせよ行き方を覚えてないので連れて行って貰う関係から、まくす家に中央道の初狩PAで拾って貰い、前夜から現地入り。テント立てて炭おこしして、持ってきた銀杏おにぎり焼いて振る舞ったり、シャーマン君が持ってきてくれたインドカレー食べたりして、早めに寝ました。

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朝を迎えるTEAMつぼ焼きご一行
三角スタンドが曲がったので、木にバイクをもたれかけています


■てんやわんやの出走前
   レースの前に何かしアクシデントがあると、迷信深い自分としては幸先悪いものを感じるのですが、今回は色々ありました。まず、前夜に到着してバイク降ろして、三角スタンドかけてバイクを立ててたら、勝手にバイクが倒れてしまい、事あろうに三角スタンドの根本が曲がってしまって、バイクが垂直にしか立てられなくなってしまいました。買い換えねばなりませんし、その日、砕いたレンガが敷き詰められて、かつ斜めった地面でバイクリフトしか使えないのは、ちと面倒な事です。
   さらには、ハンドガードを付けたアクセルグリップの動きがしぶしぶになっていました。取り付けた時はシパシパ動いていたのですが。こはるの介殿に相談すると、グリップエンドの底を全部切り取って、ハンドルがスポスポ通るようにしなければいけない、との事。そうした事は今まで誰も教えてくれなかったので、ハンドガードを固定するボルトが通る穴しか開けてませんでした。急遽、ニッパーでバチバチ底を切除して、問題クリア。
   ところが、今度は試走に出掛けようと思ったら、エンジンが掛からなくなってしまいました。車検の時からちょっと怪しかったのですが、どうやら一晩中寒い外に置いておかれ、かつ標高が高いとあって、インジェクションのCRFお約束のプラグカブリを起こした様です。とにかく慌ててる時の事なので、ちょっとパニクってしまいましたが、こはるの介殿とがんトック兄に手伝って貰い、比較的スピーディに交換完了。
   ところが、いざ試走に行こうと思ったら、試走時間が終わっていました...orz エンデューロとしては4年振りの出走で、実質的には初めて走るのと同然のコースですから、出来れば試走してコースの状態を見たかったのですが、ぶっつけ本番になってしまいました。試走から帰ってきたまくす殿やゆるゆる殿は、結構難しい、試走に行かなくて正解、みたいな事を言われましたが、どうせツライ思いをするなら、本番以外でした方が良い様な気がします。

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3人掛かりでプラグ交換
皆さん、ありがとうありましたー!


■葛藤の1周目
   そんなこんなで、ドタバタとクロスカップED120分が始まりました。試走出来なかったというのは、どんなエライ目が待ち受けてるか判らない、という事でもあるので、呑気にスタート地点に集合しました。どんな風な走りになるか、予想は付かないものの、まぁ何とかなるだろうくらいの気持ちでした。ともかく、スタート前に起こったトラブルは全部片付けた訳ですから、あとは走るだけです。
   そんな具合で日章旗が振り下ろされて走り出してからも、気持ち的にはかなり余裕をもって走り出しました。路面は明け方に降ったと言われる雨で、しっとり濡れてましたが、新品タイヤと高い標高に合わせて空気圧を下げたお陰で、あまり危なげなく走り出せました。途中までは。
   本コースから外れて、エンデューロコースに入った途端、状況は段々深刻化してきました。初めのウチは登りが続くので良かったのですが、中盤以降は下りが続きます。その下りというのが、結構長い癖に地面がツルツル&ボコボコ。しかも行き着く先がブラインドコーナーだったりします。かなりのヤバさに、スタンディングで降りる事が出来ず、べったりシートにケツを着けたまま、身体をエビぞりにしてソロソロ降りる始末。
   降りたら降りたで、今度は掘れてツルツル滑る上り坂。コースが判らないものだから、コーナーがどこかも判らなくて、アクセル開けるタイミングが遅れると、リアが滑って上がれない。スタックしてるところを、脇から抜けようとしたバイクがスタックして、自分の足の横でリアが空転しまくる。やっとそこを抜けたと思ったら、自分行けるラインの先でスタックしてるバイクが。当然自分も止まりたくない所で止まらざるを得ず。
   特に辛かったのが、まもなく本コース(というかスタート地点)に合流する、という所の緩やかな上り坂。その手前がやはり下りで左のタイトターンになるのですが、エンジンの回転が低いまま入っていって、コースを塞ぐ形でスタック。しかも足場が悪く向きをなかなか変えられず、やっとエンジン掛けても地面を掘るばかりで前に進まず、午後のウィメンズ参加の女性陣に押して貰うという、羞恥プレイを経てやっと脱出。本コースに合流した時には、精も根も尽き果てていました。

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スタート地点で待機中
この時点では、この先に何が待っているか
まだ知りませんでした


■3周まで
   全身ヘロヘロになってスタート地点に帰還。エンジン停止。キャメルバックのアクエリアスを吸いながら考えた。こりゃ、エライとこに来てしもた。楽しむどころか、無事に帰って来れたのが不思議なくらい。とてもじゃないが、走り続ける気になれない。こうした考えがグルグル頭の中を巡ると、身体の方も前に出ようとしません。ケガも出来んし、帰りの道中も真面目にトランポ運転して帰らないかんし、ここは無理出来んかなー。となれば、これにてレース終了、という運びになります。そうした想いを、約7〜8分やっていました。
   ところが、十分身体の疲れが回復した時、応援に来ていた一人から「せっかくみんな、寄って集ってエンジン掛けてくれたんだから、その人らのためにも頑張んなよ」その一言で、再発進を決意。無様だろうが休み休みであろうが、とにかく周回を続ける事に決心しました。
   1周目でおおよそ失敗するポイントが判ってきたのすが、パターンとして、タイトコーナーの先の登りでアクセルの開けが足りなくてスタックとかリアが滑って横向いて停止、という感じでした。となれば、コーナーに進入して直ぐにアクセルを開け始めるイメージで、エンジンの回転を上げて斜面に入る様にしない事には登坂出来ません。その斜面も、ワダチが出来ている所は、大抵ボコボコに掘れていて、フロントが跳ね上げられたりしますが、どんな風になろうとも、登り切るまではアクセル開ける、これで乗り切る様にしました。
   問題はむしろ下りの方で、後半から登場するガレた下りは、スタンディングで姿勢固めて、前後ブレーキともフルブレーキでゆるゆると降下するより他ありませんでした。それでも滑って止まらない路面でしたから、バランス命でやっていくより無い訳です。
   それでも、所々突っかかり、またスタックしてる前走車のお陰で自分も止まりたくない所で停止とか、そういう事が度々あったので、スタート地点に戻ってきたら、5〜6分休んでから再発進する感じでした。そんな状態でも3周も走るとコースに慣れてきて、休みさえすれば走る気になりました。言ってみれば、1〜3周は下見ラップみたいな感じでした。

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「やれやれ、行くか」てな感じの後ろ姿

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エンデューロコースに入った途端、エライ事になる感じです
フォームもヘッタクレもありませんでしたw


■チェッカーを受けるまで
   相変わらず掘れていたり滑ったりで、エライ事には変わりない状態でしたが、周回する度に路面の状況が酷くなる、という事がなく、むしろこれ以上ないくらいヒドイ状態を延々走るという感じで、従って周回を重ねる事にコースや路面に慣れていった感じがありました。となれば、あとはセクションに差し掛かる前に覚悟を固めて臨むまでで、その後の失敗は覚悟に揺らぎがあった時、例えば自分が行こうと思ったラインの先に転倒者が居るとか、さっきの周回とは違うラインで走ろうか迷った時などに、失敗する事が多くなりました。
   とは言え、1周目で30分くらい掛かったのが、4周目以降は休憩入れても15〜6分。ノーミスなら大体11分くらいで周回出来る事が判ってきました。コースに慣れて気持ちに余裕も生まれてきて、「4年前は1周走ってリタイア、今はまだ走っている!」そんな事を考えながら走っていました。超絶苦手なガレの下り坂も、立ってバランスを取りながら下って曲がっていく様になりました。日頃習っている事を実行する事を考える様にもなりました。
   そしてラスト25分。ともかくスタート地点で休憩しつつ、このまま止めてしまうかー、とか考えていました。大体10分くらいはウダウダしていましたが、そんだけ休めは気力は十分回復。ノーミスだったら11分で帰って来れるなら、残り15分あれば「余裕で帰って来れる」と判断して、最終周に臨みました。最終周だけに、他のライダーの皆さんは目を三角にして走ってたみたいですが、自分は走り始めの時には怖いとしか思わなかったコースを、楽しんで走る事を心掛けました。途中、滑る下り坂でバランスを崩して転倒し、頭からヘッドスライディングで5メートルほど滑り落ちたりする事もありましたが、それ以外は概ねミスなく、ケガもなくクロスカップR4を走りきりました。

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せめて人が見てるところでは、それなりの走りを見せるようにしましたが
見えてないところでは、「止まらなければ良い」的な走りでしたw

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滑りやすい路面でしたが、マディでななかったので
バイクはあまり汚れませんでした


■総評
   事前練習に行かなかったレースというのは、大抵はエライ目に遭うものですが、今回は前半はまさにそんな感じで、出た事をひどく後悔したものでした。しかし、後半は何となく慣れてきて、最後には「また出よう!」と思えるところにまで来ました。4年前に初めて出た時は、あまりの酷さにレポートを残す気にもならず、ただただ苦手意識だけを残しただけでしたが、今回、完走した事でその苦手意識を克服できたのではないか、と思っています。
   4年前と今では何が変わったか、走りながら考えていたのですが、様々な路面の走破の仕方、失敗した時のリカバーの仕方など、多少と言えどもこの4年の間に色々身に付いた事があったのだな、と感じました。全く走れないというのと、辛うじて走れるの差は、やはり大きいかと思うのです。その差を埋め合わせたのは、地道にスクールに通って習ってきた事、他のレースに出たりしてエライ目に遭ってきた事などが、活きていたのだと感じました。
   体力的な面では、とにかく息が長くなったな、と感じました。確かにスタックしたり転けたりして、押しが入ると息が上がりますが少し休めば整いますし、息が上がって動けないといった感じはありませんでした。また、周回がスムーズになるにつれ疲労感もあまり大きなものでなくなり、ちゃんと休みさえすればまた元気になる、という感じでした。この辺りは水泳の効果が極大に発揮されたと思います。押しが入る、バイクを起こさねばならないといった場合でも、比較的サッと起こせたのは、筋トレの効果が出たものと見てます。
   4月のWERで左肩を負傷して以来、ずっと左肩の不調に悩まされてきたのですが、その左肩も完全に完治して筋力バランスが取れたようで、これまでみたいに左肩だけが痛怠くて、それ以上走れないといった事はなくなりました。ようやく本腰を入れれる態勢になった様です。また、今回の様にシッティングでも車勢変化が激しく、時には腹がシートに着くような体勢でもアクセル開けて登らねばならない事もしばしばあったのですが、若干贅肉が落ちたお陰で、姿勢的に苦しいと感じる事はありませんでした。
   今後の課題としては、やはりバイクで必要な筋力はバイク乗って付けるしかない事です。これまでは左肩の様子を見ながら乗ってましたが、これからは身体を鍛える意味も含めて練習しようと考えています。また、クロスパーク勝沼は、これまで自分が走ったコースの中では結構ハードな部類で、ここを楽しんで走れる様になれば、他のコースではもっと楽に走れる様になると思うので、機会を設けて通おうと思います。

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珍しくジャンケン大会でゲット
ZETAのレインコート

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どこでぶつけたのか判りませんが、エキパイが凹んでました
この状態で走ってたので、問題なさそうですが
交換となると1万6000円は掛かります



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