2013年06月16日

Catoma Enhanced Bed Net System (EBNS)

   ソロ用のテントは1997年以来、アライテントのエアライズ2を愛用してきてるのですが、今回、軍装キャンプを再興するにあたって、「やっぱテントもマリーンので」という事で、アメリカ海兵隊が個人用に採用しているCatoma社のEBNS(Enhanced Bed Net System)を買いました。国内のアウトドアショップで扱っている商品ではなく、今回はたまたまヤフオクで新品を調達する事が出来ました。海外では、ebayなどのネットオークションでも出てますし、アウトドアストアから取り寄せる事も可能です。

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巾着田ホタル作戦でのEBNS
国内でこれを使ってる人はあまりいないみたいです


■いわゆるベッドネット
   EBNSは本体であるIBNS(Improved BedNet System)というベッドネットと、それに付けるフライシートとポールによって構成されています。これは元々は折り畳みベッドの上に載せてつかう蚊帳で、その蚊帳にフライシートを付ける事で、ソロテントとしても使える様にしたのがEBNSです。
   EBNSの最大の特徴は、蚊帳であるIBNSがいわゆるポップアップテントで、ベッドネットの底の部分に楕円形に入ったグラスファイバー製のフレームを捻って丸めて畳み、かつ広げる時は投げれば勝手に広がってくれる、というものです。一般的にはビーチ用やBBQの時の日除けとして使われるものですが、いちいちポールをテントに通さずに使える利便性が買われたのだと思います。ちなみに、2人用のヨーレイカ!やブラックダイヤモンドのコンバットテントは、通常のXフレームのドーム型です。
   折り畳んだIBNSとフライシート、ポール、ペグ(中空のアルミ製)は、付属の収納袋に収めますが、この収納袋の上下端4箇所にストラップが付けられており、これをアサルトパックのMOLLEウェビングに取り付ける事で、パックに外付けする事が出来ます。むしろ、アサルトパックの容量を確保するため、外付けで運用する事が多いです。

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ベットネットにポールを付けた状態
フライシート無しでも、この方がシャンと立つみたいです

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収納袋にベットネットの畳み方の取説が付いています
ただ、最初はよく判りませんでした

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IBNSを留めるストラップの注意書き
自分も一番最初、こうなって口をヒットしましたw


■グランドシート
   EBNSは全体で約2kgの重さがあり、いわゆるビビィサック程度のテントでありながら、2〜3人用の登山用テントよりも重量があります。これはフライシートやIBNSの底の部分の布地が分厚い事を意味しています。しかしながら、地面の石ころで傷が入ったり、泥などで汚れたりするのを防ぎたいもの。
   しかしながら、このシートは付属の収納袋に入れる事は出来ないので、荷物が増えた事になります。まぁ、エアライズ2にもグランドシートを用意してたので、この発想自体に は違和感はないのですが、エアライズ2よりも重くてコンパクトさに欠けるので、ちょっとなぁ〜と思わないでもありませんが、大事に使いたいので用意する事 にしました。
   このアイデアを思いついたToyofusaさん曰く、「防水性の養生シートが良いか、水を通す除草シートが良いか、結論が出てない」との事でしたが、取り敢えず軽そうな草除けシートを使う事にしました。平井のホームズで横1m縦5mの草除けシートと8mmの鳩目パンチャーを買い、EBNSの長さに合わせてシートを切り、ポールが付けれる様に鳩目を付けました。
   グランドシートを設けたのは、フライシートのみで使用する場合も考慮たからで(その場合は、シュラフとシュラフカバーのみで寝る)、むしろその使い方の方が中を広く使えそうです。もっとも虫の出ない季節限定ですが。

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島忠ホームズで買ってきた草除けシートとハトメパンチ

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ポールが付けれる様にハトメを打ち込みます

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幅1m、長さ約2.4mですので
十分IBNSをカバーする事が出来ます


■背負ってみた感じ
   先に述べた様に、このEBNSはアサルトパックの背面のMOLLEウェビングに取り付ける事が出来ます。当初はリーコン・アサルトパックの主室に納めようとしたのですが、これだとEBNSとグランドシートでパックが一杯になってしまい、他に何も入れる事が出来なかったので、やむなく背面に取り付けました。
   2kgものウエイトが背中よりも離れたところにあるので、確かにバランスは良くないのですが、リーコン・アサルトパックが良く出来ているのか、行軍間にツライと感じる事はありませんでした。取り付けはMOLLEシステムでなく、タダのナイロンストラップにD環なのですが、アサルトパックにしっかり付ける事が出来るので、振り回してもブラつかず、意外にしっかり付ける事が出来ます。
   テントを外付けにするメリットは、パックを開けずにテントを出して建てる事が出来る事で、これは結構メリットが大きいです。グランドシートも直ぐ取り出せる様に、副室に納めました。撤収も、先に荷物をパックに詰めてから、最後のEBNSを収納できるので、結構楽です。
   問題があるとしたら雨が降った時で、EBNSの収納袋には防水性はないと思われるので、びしょ濡れになる可能性大です。軍用のバックパックにはザックカバーが無いので、この対策は今後、要研究です。

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リーコン・アサルトパックに納める事は出来ますが
他は何も入らなくなります

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そこで外付けにしました
バランスの悪さより、容量の確保が重要です

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グランドシートは、副室へ
寝る時にアサルトパックをくるむ90リットルのゴミ袋なども入ってます


■寝てみた感じ
   さて、寝てみた感じですが、慣れないウチはかなり圧迫感を感じました。何せIBNSの中は半身を起こすにも足りない天井の高さで、IBNSのファスナーを閉めるのにも寝転がってやる感じ。今まで2人用のドーム型テントしか使った事がないので、かなり難儀する感じでした。といっても、このベッドネットは寝る時にしか使わない用ですので、テントというより、ビビィサックに近い使い方であると思います。
   天井が低いという事は、中で着替えたりするのに難儀する、という事でもあるのですが、これについては、真正直にベッドネットの中で着替えようとせず、IBNSのファスナーを全開にしてIBNSから半身を起こし、フライシートの中で良い感じに着替えをする、というのがカシコイやり方の様です。
   さて、このテントの最大の特徴は、本体がメッシュで出来ている事です。つまり、風通しが良いはずです。ところが、メッシュの目がかなり細かいらしくて、実はあまり風通しが良くありません。試しにフライシートを閉じて寝てみたのですが、かなり蒸れる感じでした。一説には小雨程度なら通さないそうで、固定してなければ風が吹けば飛びます。さすがにメッシュなので、外気温の影響はモロに受けるのですが、メッシュ=風通しが良い、という感じではありませんでした。
   概して狭いという印象でしたが、狭く感じるのは天井の高さであって、床面積それ自体は一人で寝る分には十分な広さがあります。さすがにエアライズ2みたいに、バックパックも同衾という訳には行きませんが、必要な小物や衣類は一緒に寝る事が出来ますので、夜中に喉が渇いて水飲む、とかいうのも問題なく出来ます。あとは狭いところで寝るのに慣れるだけです。

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ベッドネットは、本当に寝るに必要な高さしかありませんが
フライシートはそれなりに天井が高いです

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夜中、結構蒸し暑くなりましたので
フライシートを全開にしました


■設営と撤収
   EBNSの設営は、先に述べた様に、IBNSをおもむろに放り投げて展開し、IBNSにポールを付け、その上にフライシートを被せてペグを刺して地面に固定します。ポイントは、IBNSおよびフライシートは、一見すると左右両方から出入り出来る様に見えますが、IBNSは頭の方が天井が高く、フライは左側から出入りする様になっているので、向きを間違えない様にする事が大事です。フライの向きを間違えると、手前から奥に向かって出入り口のファスナーを開ける事になり、大変です。
   EBNSのフライシートは、一見すると左右対称に見えるのですが、よく見ると、出入り口側が狭く、反対側は広くなっています。そして反対側にもフライシートを半開きさせるファスナーが付いています。こちらはベッドネット内に持ち込めないアサルトパックなどを置くスペースとして使えます。出入り口の反対側に置いても、IBNSは両開きなのでアサルトパックにアクセスする事が出来ます。
   撤収の仕方は、IBNSはポップアップテントですので、手順を最初に飲み込むのが大変でした。IBNSの畳み方で何が一番大変、というかドキドキするのは、最後の一捻りをして収納サイズにする事ですが、まぁ、フレームが折れる事はないと信じて、渾身の力を込めて畳みます。

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この最後の一捻りが毎回ドキドキするw

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撤収は殊の外早く出来ます
かつ、パックの外に収納袋がありますので
パッキング済んでから撤収出来ます


■感想
   今回、野営装備の軍装化のために調達したEBNSですが、軍装品にこだわらず合理的な頭だけで考えたなら、重さ、コンパクトさ、設営のし易さ、居住性、耐風性、そのいずれをとっても、エアライズ2にEBNSが及ぶところはありません。
   特に重さとコンパクトさに関しては決定的に不利です。エアライズ2は最大2人まで寝れる空間を確保出来て2kg切っているのに対して、EBNSは一人で寝てても多少窮屈でありながら2kg弱あります。コンパクトさに関しても、エアライズ2はアサルトパックの主室に納めて、かつまだ他の物を入れる余裕があるのに対して、EBNSは外付けにしない事にはどうにも出来ません。
   しかし、そんな事を言っていたのでは、軍装キャンプは出来ません。むしろ、多少不便があっても、それを楽しむくらいの気持ちの余裕が欲しいところです。なので、軍装に拘らない、あるいはその趣味のない人には、ちゃんとしたソロテントやツーリングテントを勧める様にしています。
   軍装(アメリカ海兵隊)に拘りのある自分としては、このEBNSは歓迎するところです。自分が現役でサバイバルゲームをやってた頃は、まだコンバットテントしか採用されてなくて、さすがに4kg(ただし2〜3人用)もあるテントを一人で担ぐ気にはなれませんでした。このEBNSなら持って行こうという気になります。

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左はエアライズ2、右がEBNS
確かに、エアライズ2の方が軽量コンパクトですが
軍装キャンプの風情はEBNSの方が楽しめます



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