2013年09月15日

ヒーローズえんでゅーろ R-4

   実を言うと、今年はめっきりレース熱が冷めてしまってまして、どちらかというと地道な練習したいという欲求の方が強いです。しかし、お誘いを受けたらなかなか断れない性分なのと、軽井沢をどういう訳か片道2時間くらいで行けると勘違いしてた事から、軽井沢モーターパークで開催されるヒーローズえんでゅーろの最終戦にエントリーする事になりました。

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この夏、あちこちいじってたXR230“パンツァーファウスト号”
やっとこ完成ですw


■XR230“パンツァーファウスト号”
   今回はどのバイクで参加するか少々悩んだのですが、8月上旬に手に入れたXR230で参加する事にしました。ヒーローズえんでゅーろは初心者向けのレースという事で、公道クラスもあるので、せっかくなら一度はXR230でエンデューロを走ってみようという事です。
   XR230は納車以来、オイル交換やリンク・ステムのグリスアップ、保安部品やメーター等の除去、ガード類の取り付け、フロントフォークのOHなどと、色々いじってきたのですが、クラッチレバーの調整が難しい、シフトが入りにくいなどの問題もあり、まだまだ十分馴染んでいない感じです。またタイヤは、ほぼ新品同様のミシュランAC10ですが、おそらく長い間屋外に置かれていたもので非常に固く、これもちょっと馴染まない感じですが、このレースが終わったらトライアルタイヤに交換するつもりをしてましたので、そのまま参加する事にしました。
   事前の練習としては、デコボコランドで走っておいたのですが、印象としては、当然の事ながらCRFよりは全然重い。車高が低いため転けた時に起こすのがちょっと難儀。これが掘れたところだと、より難儀(一人で起こせなかった箇所があった)。サスはプアーなのでジャンプ飛んだら直ぐ底付きする、といった感じ。
   その代わり、サスが柔らかいので多少の凸凹はシートにどっかり座ってても楽に通過できる、加減速Gをあまり感じないので疲れない。意外に粘るエンジンなので、ちょっとでも回ってる限りエンストしない、というメリットも感じました。

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レースにはあまり関係ありませんが、チェーンの継ぎ手をクリップに替えました
チェーンツールはXR250の時に買ったDRCの旧タイプです


■台風18号
   さて、週末が迫ってきたのですが、折しも台風シーズン。第18号なる勢力の強い台風が週末に本州上陸という事で、行くか止めるか微妙な状態になってきました。というのも、軽井沢モーターパークの位置をよくよく調べてみたら、上信越道経由で片道3時間ほど掛かる事がわかり、行きましたー、雨で走れませんーじゃ、目も当てられないからです。
   ところが、空模様はいよいよ怪しく、前日14日は台風来てるのが信じられないくらいの晴れ。予報も台風の関東到達は16日未明で、15日はあまり降水確率80%、雨量1ミリという、降るんか降らんのかよう判らん天気。これまでの経験でいくと「行ったら雨、行かなきゃ晴れ」みたいな状況です。結局、誘ってくれた友達と相談の上、行く事にしました。
   あまり早い時間に出ても時間持て余してしまうので、1500時ころ出発しましたが、給油に手間取ったり、サービスエリアでウダウダご飯食べたりしてるウチに時間が過ぎ、現地に到着したのは2000時過ぎでした。幸い雨は降っておらず、ただちに荷室からバイク降ろして寝床の準備をしたものの、いつもの様になかなか寝付けず、ようやく寝たのは日付が変わってからでした。
   4時間ほど寝て、ふと目が覚めてみると、外はザザ降りの雨。しかも止みそうにない。バイクはシートも掛けず野ざらしでしたので、もちろん濡れそぼっている。さすがに雨降ってると走る気にならないので、明け方やってきた友達にも聞いてみると、「帰るっしょー!」という事なので、三十六計逃げるが勝ちとバイクを積み込んでしまいました。
   ところが、積んだ後になって雨が小降りになってきてしまい、どうしようかと迷っているウチに、友達が「やっぱ走りましょうよ!」と言いだし、内心「マジっすかー」と思いつつも、せっかく来たんだし、たまには雨のレースも良いかナーとか思い直し、せっかく積んだバイクをまた降ろして(だったら積まない方がトランポの荷室が濡れなくて済んだ)、慌てて準備に取り掛かりました。

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目が覚めてみたら、バイクが雨ざらしに
どうせなら前の朝から降って欲しかった。。

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一旦積んだバイクをまた降ろし
荷室の床を雑巾で拭いてキレイにしてからお着替え
てんやわんやでしたが、意外に落ちついてました

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ブーツの上端にビニテ巻いて
泥や水の浸入を防止します


■一速に入らない! 
   ドタバタと準備を終え、準備体操もこなし、しっかり集合写真に収まった後は、80分クラスの試走。マディなのは確実ですが、どの程度なのかは走ってみない事には分かりません。取り敢えず、タイヤの空気圧は前が0.6、後ろが0.5としました。
   さて、いよいよコースインした訳ですが、たしかにコースは全線マディ。といっても、うっかりしたら滑るという様な感じでなく、タダ単にグチャグチャした感じなので、落ちついて行けばオッケーという感じでした。とは言えマディですし、コース幅も狭く設定してありますし、しかもユンボが壊れてコース整備してないとの事で、所々掘れたりしてて、慎重を要する事は間違いありません。
   困ったのは、一速になかなか入らない事。そもそも一速で走らねばならないほど難しいコース、路面ではないと思うのですが、XRはスプロケがノーマルの前13丁、後ろ39丁のままで、ドライならともかく、マディでは難儀します。その上、先日の練習でもギアの上げ下げがなかなか上手くいかず、クラッチレバーのクラッチが切れる位置を遠めに調節し直すなど、いろいろ工夫したのですが、根本的にはまだまだ扱い難い状態です。
   で、ガレ場は急なアップダウンなど、一速に落とさねば通過出来なさそうな所でシフトダウンしようとしても、なかなか一速に入らず、自分の後ろに渋滞が出来る始末。ともかく1周苦労して周り、2周目からは2速オートマ走法で対応したのですが、普通ならエンストしそうな低速でも相当粘るエンジンである事が判り、今回は(これまでとは別の意味で)2速オートマ走法でしのぐ事にしました。

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出走前にパチリ
ヒーローズ関連のレースでは
主催者側で沢山写真撮ってくれるので嬉しいですw

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何だかんだで試走に出走
こうやってみると、改めてXR230の小ささに気が付かされます
ゴーグルは走る前から外してましたw


■あれれ、クラッチが?? 
   試走2周のあと、そのままトランポまでとって返し、リアの空気圧を0.3まで落としました。自分の後ろを走ってたマーシャルさんから、落とした方が良いと言われたからですが、見た目が新しく見えるだけのカッチカチの中古ですので、どの程度の違いが出るか判りませんでした。ともかく、80分クラススタート。そもそも勝ちに行ってない自分は、このXR230がマディレースでどんな風に走れるのか、試すつもりでノンビリ皆さんの後に付いていきました。
   走っている内に感じたのは、とにかくこのXRはパワーはなくて、切れもないけど、トルクだけは目一杯ある、という事。恐らく低速のトルクはXR250よりもあるんじゃないか、と思います。坂でも今にも止まりそうになりながらも、ちょこっとクラッチ合わせるだけで、グンと前に出て登り切ってしまう。なかなかタフなエンジンだと感心させられました。
   車重はCRFよりも20kgも重く、車速が落ちるとその重さを感じる事もままありましたが、走っている限りにおいてはそれほど難儀に感じる事はありませんでした。それよりも、仮に止まったとしてもセル付きですので再発進で体力食われる心配がありませんし、旋回性は思ってた以上に良いので車体を寝かさなくてもそれなりに曲がってくれます。なので3周走った頃には、結構楽しんで走る様になっていました。
   ところが、4周目の途中から、急にバイクが前に進みにくくなりました。慌てて一速に入れても状況変わらず。どうやらクラッチが焼けてしまって、ご臨終間際の様です。完全にクラッチが焼けてしまったら、コースの途中から押して帰らねばらなぬハメになってしまいます。この時点でリタイア決定。ともかくコース脇にバイクを止めてクラッチを休ませねばなりません。クラッチワイヤーもギリのところまで調整し直さねばなりません。ところが、もともと良く勝手が判らないバイクなので、なかなか上手い事行きません。
   マーシャルさんが駆け寄ってくれて調整してくれたのですが、発進時によろめいて、そのままマーシャルさんのバイクに絡んで転倒。出来れば転けたくないレースだったのですが(ウェアが泥だらけになるからw)、左半身&背中が泥だらけになりました(泣)。しかも、自分のバイクとマーシャルさんのバイクの間に右足が「そっちには曲がらない」的な入り方で挟まってしまい、自分ではバイクを起こす事も身体を引き抜く事も出来なくなってしまい、マーシャルさんに助けてもらうハメになりました(泣)
   その後は、一速でドンブラコ走りでコースを回って、よたよたの体でパドックに戻りました。

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泥沼も淡々とw
XR230はアクセルさえ回してれば、ゆっくりででも前に出る
なかなか強心臓のバイクです

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ただ、車格が小さいので、ちょっとバランスが取りにくい時も
ちょっと縮こまって乗ってる感じに見えますね

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クラッチが焼けて、ヘロヘロになって転けた所を
ばっちり激写されてしまいましたww

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誰ともバトル事なく、一人で淡々と走ってたので
泥はねが少ないですが
アンダーガードにはぎっちり泥が入ってました


■感想 
   結果としては非常にアレなレースだった訳ですが、個人的には意外に楽しんで走ってました。普通、マディだと危ないなー、怖いなー、ヤダなーといった印象なのですが、今回はどっちかというと「仕方ないなー」といった感じで、別にドキドキ感もなく淡々とコースインしてました。
   しかしながら、まだまだバイクの方が機械的に信頼性が高くなってない状態だったので、レースで頑張れる気になかなかなれなかったのは少々残念です。トレール車のクラッチを焼いたのはこれで3回目ですが、そもそもレーサーに比べれば強くはないので、ノーマルセッティングでマディだったら焼けたのは仕方ない事かもしれません。しかも、05年式のバイクで8年間一度もクラッチを替えた事はなさそうなので、そろそろ交換時期だったと言うべきかもしれません。シフトの入りにくさも、もしかしたら、この辺りに原因があるかもしれません。
   タイヤは、タダで貰ってきたものなのであまり文句が言えませんが、やはり1年以上のお古は全然しっくり来なくてダメです。むしろ、ずっと使ってきたブロックの角の落ちたタイヤの方が、よっぽどしっくり来る感じがします。恐らく、タイヤの空気圧を下げても、タイヤがそもそも固かったのであまり効果がなかったんじゃないかと思います。角が残ったまだ(見た目)新しいタイヤですが、廃棄処分とします。
   eBayで取り寄せたリコシェのスキップガードは、大いに活躍してくれました。基本的にはモトクロスコースを活用したコースだったのですが、一部人工的に作られたガレ場もありましたし、コース脇を活用した小径ではデカイ石が転がっていたりしたのですが、安心して走る事が出来ました。最後の撤退行の時に、一度思いっきり石にぶつけて「カーン!」と盛大な音を立てていましたが、その音さ心地よい感じでした。
   そのスキップガード(アンダーガード)ですが、XR230ではガードとエンジンの間がかなり広く、泥を次々飲み込んで重量を重くしていく傾向がある事が判りました。バッフルスポンジなどを詰めて、泥の進入を防止する対策を取る必要がありそうです。
   また、もともと車重が重く、車高が低いバイクであるので、一旦転けると起こすのが大変なのですが、シート部分にスタックベルトなどを設け、少しでも起こしやすくする対策が必要だと感じました。

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終わった後の水遊びwww

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雨のマディレースの後は
とにかく、何でもかんでも積んでしまえ
って感じになりますw


■後日談 
   レース後、バイクを修繕に出したのですが、出て来たオイルは真っ黒け(交換してから3時間くらいしか乗ってないのに)、そしてクラッチ板やフリクションディスクは真っ黒の焦げていました。むしろ、クラッチがこんだけ焦げたから、オイルの方も黒くなったと言うべきかもしれません。まぁ、何にしても、こうなったら走り続けるのは無理でしたし、修理は免れませんから、仕方なかったかもなー、というところです。
   モトクロッサーではここまで酷い事にはなりませんが(先日、CRFのOHの時も、クラッチ板は一部交換しましたが、ここまで黒くなってませんでした)、何せトレール車ですし、新車時から約8年、まったく交換された事はなかったと思うので、ちょうど交換時期だったんだと思います。

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出て来たオイルが真っ黒で、ちょっとビックリしました

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ここまで真っ黒になるのは、相当なもんです
XRが空冷ってのも原因の一つかも知れませんが



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