2014年01月08日

ロゴス:ハンドル付き飯盒

   飯盒というと、一般にはツル以外に持ち手のない兵式飯盒を思い浮かべますが、蓋にハンドルの付いた物もあります。チロル式とかスイス式とかいうタイプで、蓋をフライパン代わりにするためハンドルが付いているのですが、その原型になっているのは、ドイツ軍の飯盒の様ですので、なんでチロル式とかスイス式と呼ばれるのか、良く判りません。もっとも飯盒の起源は混沌模糊としていて、ドイツ軍の飯盒自体もどこが起源かよく判らない様なものです。ヨーロッパの軍隊の飯盒には、たいてい蓋にハンドルがついています。
   現在、国内で買えるハンドル付きの飯盒は、エバニューのチロルハンゴウと、今回紹介するロゴスのハンドル付き飯盒の2種ですが、もしかしたら聞いた事も無いようなメーカーが作っていたりするかもしれません。

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その名の通り、蓋にハンドルが付いています
ロゴスのは鉄線を曲げて作った簡単なものです

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バンド通しの形状は
キャプテンスタッグの飯盒と同じです
もしかしたら、製造元は一緒なのかもしれません


■特徴
   ハンドル付き飯盒の特徴は、その名の通り、蓋にハンドルが付いている事です。その他は兵式飯盒とまったく同じです。蓋は飯を炊く時に必要ですが、それ以外にウインナー焼いたりとかにも使いたいもので、飯を炊いたあと、ご飯を蒸らす時は掛子(中蓋)を被せ、蒸らしている間に蓋を焼き物に使うというやり方をします。
   ところが、普通の飯盒の蓋は取っ手がないので、焼き物をやるのはちょっと難しいものです。別個にアルミハンドルを持つのも手ですが、出来れば蓋にハンドルが付いてれば良いのに、と考えるのは当然の事で、ヨーロッパ軍隊の飯盒には当たり前の様にハンドルが付いてます。(向こうでは飯は炊かないでしょうから、フライパンとしての用途の方が重要なんでしょう)
   ところで、ドイツ軍やイタリア軍の飯盒(それをモデルとした自衛隊の戦闘飯盒も)は、蓋のハンドルと掛子を連結して食器と使える様になっていますが、この飯盒ではその様にはなっていません。その理由は、掛子の厚みが足らなくてハンドルを引っかける穴を開けたら、食器としての用を為さなくなってしまいそうな事、そして掛子は米の量を量る秤の役目(擦り切り一杯で2合)もあるので、追いそれと穴を開けられなかったのでしょう。
   しかし、その為にハンドル付きの飯盒としての旨味がフライパンとしての役目のみとなってしまい、ちょっと残念な感じがしないでもないです。

20140108_181406
ヨーロッパ軍隊の飯盒では
蓋も掛子ももっと深さがあるのですが
兵式飯盒は浅いので、連結して使うのは無理がありそうです


■問題点
   ともあれ、蓋にハンドルを付けた事で、フライパンとしての使い手は良くなった訳ですが、ハンドルを付けたが為に使いにくくなった部分もあります。
   まず、ハンドルの分の重みが掛かるため、ツルで飯盒を提げた時に、ハンドルの付いている側に飯盒が傾いてしまう事。これは構造上仕方のない事ですが、焚き火にかけて飯を炊いたりする時、不安定この上ない事です。モデルとなったヨーロッパ軍隊の飯盒でも同じようになりますが、あちらではシチューやスープを温める程度らしく、蓋して飯を炊く事はないので、飯盒を吊しても傾いたりしないから、この点は問題とされないようです。
   ポータブルストーブに載せて飯を炊く場合でも、そのハンドルにロック機能が付いている訳ではないので、重力に従って下に倒れてしまい、ハンドルが火に炙られる事になります。また、蓋を開けて中身を見る際に、火に炙られて熱くなったハンドルをまず起こさねばならず、また往々にハンドルの爪が飯盒の底に引っ掛かって開け損ねるという事もあり、ハンドルなしの蓋に比べると面倒に感じました。
   そして、これはロゴスのハンドルの設計の問題であると思うのですが、ハンドルを折り畳んだ時、ハンドルの爪と飯盒の底の間が結構空いてしまい、床に置いた時などハンドルの分だけ飯盒が浮いてしまい、またパッキングする時もその爪が案外邪魔で、もうちょっと隙間が狭くても良いのにと思いました。
   あと、そのハンドルですが、フライパンとして使うのなら、ハンドルは少し上向きの方が使い易いと思うのですが、このハンドルは広げると下向きになってしまいます。この辺り、もう少し改良をしてくれたらな、と思いました。

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飯盒を提げると、こんな感じで斜めってしまいます
まぁ、これでも飯は炊けますが
気になるところではあります

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ハンドルにはロックがないので、基本的にパタパタしてます

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底にハンドルの爪が引っ掛からない様にとの配慮だと思うのですが
もっと隙間は狭くても大丈夫です

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蓋の底よりハンドルが下になってしまうのは
フライパンとしては考えものです


   蓋にハンドルが付いているのは、それなりに利便性が高いとは思うのですが、上記に挙げた理由で、自分は制式採用を見送りました。実際問題として、蓋をフライパン代わりに使うケースが少ない(別個にフライパンを持って行ったりする事の方が多い)のも、蓋にハンドルがなくてもあまり困らない理由の一つです。
   ともあれ、上記に挙げた部分を改善されれば、かなり使い勝手が良くなると思うのですが、飯盒自体があまり使われてない現状を考えると、一旦出来てしまったものを、わざわざ経費を掛けて改良する方がナンセンスかもしれませんね。

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関宿男子会に投入されたハンドル付き飯盒
ハンドルが倒れて火に炙られない様に注意して飯炊きましたw



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