2014年05月18日

オフ練習(in 凸凹)その34・その35

   来る5月25日のピットクルーカップに備えるべく、XR230“パンツァーファウスト号”はトレール車としては贅沢なWPC&DLC加工を含むエンジンのオーバーホールを行う事になりました(そのレポートはこちら)。施工期間は約1ヶ月。ピカピカにリフレッシュして帰ってきました。
   オーバーホールしたからには、当然エンジンの慣らしもしなければならないのですが、実はこれまで、ロクな慣らし方をした事がありません。一応は気を使ってたつもりですが、具体的なやり方を知らんかった訳です。そこでMotoshop TOYZのMACさんから習ったのは、「一日目の午前中は4割くらいで1速から6速まで慣らす、午後は6割くらい。二日目は8割くらいで走って、2日走ったらオイル交換。3回目で全力走行」というものでした。

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今日も一番乗り。例によって場所取りです
そろそろ日陰が有り難い季節です


=17日=

■1〜6速慣らし
   相変わらず金曜日の夜のグループキックの疲れが若干残ってましたが、とにかく慣らしをやるのが楽しみで、早々とデコボコランドに着いてしまいました。もっとも、早く着いたからといって、早く走り出す訳ではないのですがw ともかく、ハンドガードやアンダーガード、スタックベルトなど、エンデューロ用の装備は外した状態なので、それらを取り付け。リアタイヤはトライアルタイヤのままなのですが、今日は本コースしか走らないつもりですし、コンディションもドライなので、そのまま走る事にしました。
   S木さんのCRF150Rのオイル交換を手伝ったりしてる内に、時間は1100時。やっとこバイク乗ってコースにインしました。まずは1速でじっくりゆっくり走ります。エンジンの回転はあまり開けず、急加速もせず、ジャンプもフープスもどんぶらこ走りです。1速だけに猛烈に遅いですが、慣らしなので仕方ありません。2周走って今度は2速。若干早くなりますが、どんぶらこ走りです。2速も2周走って、今度は3速。ようやくそれっぽい車速を感じる様になりましたが、ここまではギアチェンジもせずオートマ走法です。
   ここまで走って感じたのは、モトクロッサーの様なバッ!と出る様な加速感は全然ないものの、エンジンが非常に軽くなったという事。まぁ、それほど開けてないのですが、それでもオーバーホール前とは明らかにスムーズにエンジンが回転しているのが分かりました。体感的には、身体があまり疲れない、というか、この慣らしの走りでは全然疲れません。
   次に4速に上げましたが、さすがにコーナーに進入する時は車速を落とさねばなりませんし、坂を登る時もゆっくりではエンジンがノッキングします。しかし、これが以前だったら「ガタガタガタ」という感じだったのですが、今は「カタカタカタ」と非常に軽い感じです。無論、そのまま走らせたらエンジン痛むので、車速が落ちる所では1速落として走る様にし、その代わり周回数を4周に増やしてしっかり4速を慣らす様にしました。
   そして5速6速も慣らし。コース走行で5速以上を使う事はまずないのですが、だからこそ、しっかり慣らす事にしました。もっとも、さすがに5速6速となるとあまりアクセル回さなくてもそれなりに早いのですが、顕著だったのはエンジンブレーキがかなり低減されてる事。ススーっと前に進んで行く感じです。それだけエンジンの中身が低摩擦に仕上がってるという事でしょう。
   そんなこんなで、ダラダラ走っていた訳ですが、午前中の第1走はなんと43分も走ってました。それでも大して疲れなかったところに、このエンジンの凄さを感じました。

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次なる課題は軽量化なんですが
奥のCRF150Rのマフラーを付けるという企画が進行中w

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それはともかく、軽いエンジンになって帰ってきました


■ピッチを上げる
   実をいうと、午前中はエンジンが軽いという意外に特段感じ入るところがなく、「まぁ、ゆっくり走ってたから仕方ないかー」みたいな感想を持ちました。まぁ、トレール車ですし、パワー感が無いのは仕方ない事です。そんな訳で、午後は6割くらいで走る事にしました。
   やり方は午前と同様で、1速から3速はオートマ走法、4速から6速までは適宜必要なギアに落として走る、という風にしました。ただ、エンジンの回転は上げても、急加速はしないでダラダラ走りました。XRはもとより本コースではダラダラした走りがメインですので、文字通りダラダラです。
   とは言いつつも、3速からは簡単なジャンプなどは飛ぶ様に心がけました。ところが、思ったほど飛べない上に、相変わらずのリア着地で、こないだのスクールで習った事を忘れたのか?と慌てました。もちろん忘れた訳ではなくて、一所懸命再現しようとしてるのですが、上手く行かない。しかし、走っている内に「この車速じゃ飛べないんだわw」という事に気が付きました。まぁ、慣らし中はあまり無茶しない方が良さそうです。
   飛べはしなくても、コーナーリングとかバランスの取り方とか、そういうった事はやれますし、しかもゆっくり走っているのですから、自分のフォームを意識しながら走る事も出来ますので、フォームチェックをしながら慣らしを続けました。
   午前中に比べれば、ギアチェンジをする機会が増えたのですが、ここで感心したのが、シフトがとても軽くなっているという事。パンツァーファウスト号はとにかくシフト関係でトラブルが多かったのですが、今ではしっかりアクセル操作が出来ていれば、スカっスカっとギアが入ります。つまり、操作性が格段にアップしたという事です。

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今回、スパイラルのグリップシートに替えましたが
めっさグリップしまくりで
コーナーリングの姿勢とる時も腰浮かして
しっかりフォームを作る様になりました


■アタリが出てくる
   2走目は27分と、1走目よりは少なくなりましたが、それでも以前の「どんな走りでも3周走ったら疲れる」という感じからは、大分変化しました。これはエンジンが軽くなった事で、加速する際にあまり疲れない事が影響していると思います。オーバーホール前では加速の際に粘つく様なGを感じていたのですが、それが今ではほとんどなく、サラッとした感触です。これは単にオーバーホールしたからだけでなく、WPCやDLC、モリブデンショットといった加工と、TOYZのMACさんのチューンに負うところが大であると思います。
   とはいえ、2走目まではそれでもまだ「角」がある様な感じで、まだ「パァ〜っ」と回転が上がっていく様な感じではありませんでした。まぁ、6割くらいでしか走ってませんし、コーナーの立ち上がりもジャンプも端切な加速を入れてる訳ではないので、ダラダラしてても仕方ないところです。
   ところが3走目になると、大分エンジンの回り方が滑らかさを増してきました。3層目では、3速2速、そして4速3速で巡航して走ったのですが、いわゆる「角が取れてきた」「アタリが出てきた」感じです。つまり、走っててとても走り易さを感じる様になってきました。
   車速が上がったところで、再度ジャンプをチャレンジしましたが、うっかり飛ぶとフロントサスが底付きしたり、前後同着でグシャっと潰れる様に落ちたり、あまり芳しくありません。基本的に飛べるバイクではありませんが、何か間違っている事には違いありません。考えながら走ったのですが、初日の段階ではあまり分からないままでした。
   結局、初日は1時間19分走って終了。1日の練習量としては、結構走ったかなーという感じでした。

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帰ってくる度にアワーメーターを調べて
走行時間をチェックする様にしました


=18日=


■ウッズに進入
   昨日に引き続いてデコボコランドで慣らしです。昨日までに既に6割ほどは慣らしが完了しているはずなので、今日は8割くらいで走行し、かつウッズでも練習する事にしました。
   とりあえず一等最初は、昨日の同様に1速から6速までゆっくり走り、いい感じに慣れてきたところで、キャンバーウッズに進入しました。ウッズの中は若干湿っている所も残っているものの、いい感じに乾いて走り易く、慣らしをするには丁度いい感じでした。まずは1速で路面の状態を確認しながら走り、本コースに復帰したら3速に上げて、再びウッズに戻ったら低速ギアに落とす、という風にして走りました。
   ウッズを走っていて感じたのは、サスの調子が良いという事。本コースでモトクロス的に攻めた走りをするには向いてませんが、ウッズの中で始終揺すられたり、掘れたギャップを越えたりする時に、サスがしなやかで動きが良く、よくショックを吸収してくれて走り易さを感じました。このバイクは、ウッズでこそ威力を発揮するバイクである事を改めて認識しました。
   ただ、不満があるとすれば、あまりにも車高が低すぎる事と、リアサスが弱すぎる事です。車高の低さは、安全の担保でもあるので、むしろこのバイクが必要とされる所以でもあるのですが、それにしても低すぎる訳です。フルサイズのバイクが掘ったワダチでは、確実にステップが引っかかります。それに加えてリアサスが弱いので、着座した時などは、余計に車高が低くなる訳です。
   実は、走り始める前にリアサスのアジャスターをいじって調整を試みました。ノーマルの状態ではサグが70mmだったのですが、60mmくらいになる様にしようと思ったのです。ところが、エアクリーナーボックスやバッテリーボックスがあってアジャスターにアクセス出来ない事が分かりました。つまり、これらを外さない事にはリアサスの調整は出来ないという事で、現地では不可能と諦めざるを得ませんでした。
   たまたま、ストラーダでWADACHI化したXR230を乗っている人がいたので、試しに跨がらせて貰ったのですが、ノーマルだと過重かけて座ったらリアサスが底付きするのに対して、その人のXRはしっかり奥の方で踏ん張っていて、かつ車高の沈み込みもノーマルに比べるとマシで、「こりゃ、どうにかせんといかんなー」と感じました。

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バッテリーボックスの下のホックがたった1日で飛びました
せっかく新品にしてもらったのに、、、
これからはタイラップで対応です

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自作湿式フィルター
しっかり仕事してましたw

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リアサスを調整しようとしたら
アジャスターにアクセス出来ませんでした
オフ車とは思えない整備性の悪さです


■XR230でのジャンプ
   午後からは、ウッズを走る距離を伸ばしつつ、本コースでも通常の走行方法で7〜8割で走る様に心がけました。アクセルを思いっきり前回にしたり、短切にガバ開けしないだけで、基本的にはいつもの車速です。
   ところでウッズといえば、最後に出てくる激坂下りですが、今回も練習しました。とはいえ、車高が低くて、一番簡単なラインでもステップが引っかかり気味なので、そうしても足をついて降りて行かなくてはなりません。ただ、今回は降りて行く姿勢に注意しました。つまり、骨盤から上体を倒し、十分ケツを引いて、いわゆるジャンプの飛び出しの時と同じ姿勢にしました。まぁ、本来下りはこうした姿勢を降りて行くのが普通なんでしょうが、前回までは結構立ち気味で膝でショックを吸収する感じでしたし、バランスの幅もせまく視線も高くで結構怖い思いして降りてました。今回は大分マシになった気がします。
   ジャンプの方は飛んでる内にCRFとの違いを感じる様になってきました。まず、斜面に当たってから飛び出すまでに結構時間があるという事。CRFなら「バッ!」という感じですが、XRは「ババーッ!」という感じです。つまり、若干長めに開け続けてやらないと、直ぐにフロントが落ち始めてそれを引っ張り上げる様な格好でリア着地、という感じになります。また、決定的にリアサスが弱いのでサスの反動が使えない分、アクセルだけで飛ぶしかなく、要するにXRなりの飛び方をしないとダメだ、という事が分かりました。
   その辺りが分かってきた頃から、ジャンプの挙動が安定してきて、気持ちよく(というかストレスなく)飛べる様になってきました。今回はあまりガバ開けはしなかったので、それほど大きくも飛べなかったのですが、それでも飛んで繋がりよく次ぎに走れるのは、ストレスもロスもなくて良い事です。

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それなりに高いギアでダララ〜〜と走るワタクシ
トレール車なりの走り方です

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車体が重たいので、押さえて走るのも
モトクロッサーとはチト違う感覚で押さえてます


■9割で走行〜慣らし完了
   最後に、とっしー殿が撮影してくれるってんで、本コースを9割くらいで走る事にしました。実質的な全力公試みたいな感じです。ほぼアタリも出たとみえて、どのギアでもよく回る感じでした。車体は重いし、パワーバンドに乗るまでも重い感じですが、エンジン自体はとても軽い。それでいて腰の粘り強い感じです。
   ガバと開けてもバッとは回転が上がってくれないので、全体的に車速を上げた状態で、高いギア、低い回転数でちょこちょこと処理する様な走り方にしました。その方がスムーズかつ疲れず走れる様です。ジャンプも単純なものは飛んでも差し支えないですが、底付きしない様に走れば、身体にも負担が来ずささっと次ぎに移れます。ダブルとかフープスとかは、そもそも大きくは飛べないので、むしろナメて通過した方が結果としてはタイムに繋がる様でした。
   今回の慣らしを通じて、XR230“パンツァーファウスト号”は、全回転域、全ギアで軽くスムーズな動きをしつつ、XRらしい低速での粘り強さを持ち合わせるという、非常に強力なマシンに生まれ変わりました。エンジンが軽くなった事の、体感的影響は「身体に掛かる負担が少なくなった」→「だったらもっと頑張れるはず」という感じです。2日目も1時間21分乗りましたが、これも楽に乗れたからこそ長く乗れたからこそ、時間が稼げたのだと思います。
   XR230は操作性や旋回性など、もともとポテンシャルの高いバイクですが、この度エンジンを強化した事によって、さらに強力な走りが出来る様な気がしてきました。「やれるかもしれない」と思える様になった事こそが、今回のオーバーホールの最大の成果かもしれません。

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洗車機使う時は、アワーメーターに養生テープ貼って
水が掛からない様に注意します

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練習のあとのサイダーが最高!!
良い汗かきましたw



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