2015年12月04日

CRF250Rオーバーホール&RX化改装

   2011年頃まで、モトクロッサーは2年置きに新車に買い替えという考え方をしていたのですが、よくよく考えてみたら、そんなにガンガン乗り込んでいる訳でもなければ、乗りこなせてる訳でもありません。むしろ、使いこなす前に新しいバイクに乗り換える格好になっていて、それはちょっと勿体ないんじゃないか、と考え始めたのが2年前です。
   そこで2年前は、エンジンの腰上と前後サスのオーバーホールを施して、さらに2年乗る事にしたのですが、その2年目を迎え、買い替えか継続かで少々考えるところもあったのですが、2015年モデルのCRF250Rが今ひとつ形的に好きになれない事もあって、エンジンの腰下も含めた大規模なオーバーホールを施し、今後もCRF250R“モルゲンシュテルン号”を乗り続ける事に決めました。恐らく、インジェクションのマッピング変更の手段がなくなるまで乗ると思います。

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ピカピカになったCRF250RX“モルゲンシュテルン号”
外見上に大きな違いは
18インチリアホイールと51丁のリアスプロケですね


■今回の大規模改装の趣旨
   さて、オーバーホール&大改装を行うにあたって、Motoshop TOYZのマックさんと相談したのは、「XR230で実現した乗り易いバイクを、さらに強化した形でCRF250Rで実現する」という事でした。XR230では、それこそ大枚かけて出来るだけの高性能化を目指した訳ですが、CRF250Rでは「乗り易くする」方向で車体を弄ろうという訳です。では、CRF250Rのどの辺りが乗りにくいのか。具体的には、
  • 乗ってると直ぐ手が痛くなる
  • ピックアップが良さ過ぎ
  • 低速でもっと粘って欲しい
   ざっとこんな所です。要するに、ギンギンもモトクロスで使う事はあまりなく、エンデューロで使う事の方が多いので、そっちよりのセッティングに換えるという訳です。
   だったら、外車のエンデュランサーかCRF250X辺りに替えたらどうか、という意見も他から出るには出たのですが、外車で乗りたいのは別にないし、CRF250Xを買っても中身をR化するのは目に見えてるし、今さらインジェクションでないレーサー買ってもなー、というのもありました。だったら、乗り馴れてる2012年モデルのCRF250Rを改装した方が良いだろう、と考えた訳です。
   その様な訳で、作業の内容は以下の通りに決まりました。
  • エンジン腰上腰下OH
     エンジン諸部品のDLC/WPC/モリショット加工
     フライホイールウェイト
  • フェールフィルター交換
  • インジェクター洗浄
  • フロントフォーク&リアサスOH
     ソフトサスに換装
  • ステアリングダンパーOH
  • スプロケ交換(F13T、R49→51T)
  • チェーン交換(118L)
  • リア18インチ化(ベアリング打ちかえ)
  • 前後ブレーキフールド交換
  • リンクまわり点検
  • アワーメーター装着
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今回交換したパーツの皆さん
掛かった費用は、新車のCRFの65%くらいです

■エンジン関係の整備
   今回は、購入後4年経過という事で、エンジンの腰下も割って、フルオーバーホールする事となりました。CRF250Rでよく聞く話しに、ピストンのコンロッドが弱く、ヘタしたら1年そこらで折れてしまう、というのがありましたが、モルゲンシュテルン号は2年前にXR230を手に入れて、ほぼそっちばっか乗ってた事もあって、あまり乗ってないせいか、とうとう4年持ちました。しかし、これ以上はいつ折れても不思議はないので、これを期に交換必要と思しき部品は、一切合切交換する事にしました。
   XR230“パンツァーファウスト号”で威力を発揮したDLC、WPC、モリショット加工をCRFにも施す事にしました。恐らく、乗り始めの時は少々怖い思いをするでしょうが(エンジンが軽く、パワーが上がった感じになる)、そのウチ慣れて当たり前になるでしょう。
   インジェクションタイプのCRF250Rは、給油口から入る砂埃などでインジェクター等に影響がある、という話しを前から聞いてましたので、給油口にはフィルターを付けているのですが、それでもかれこれ4年使ってますので、フュールフィルターの交換とインジェクターの洗浄をしました。フィルターは思いのほか汚れていましたが、インジェクターはそれほどでも無かった様です。もっとも、洗浄の結果、若干状態が良くなったそうです。

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まずはぱっくり御開帳
上等オイルのシルコリンが所々に残ってますw

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ピストンの焼けは、まぁ、普通ですかね
前回もこんな感じだった様な

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シリンダーの中身も、変なキズもなく、綺麗なもんです

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これが折れ易いロッド
結局、折らずに4年持ってくれましたw

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XR230とは違い、クラッチはキレイなもんですw

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腰下もバラバラ
自分じゃどれがこれって説明出来ませんww

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エンジン軽くする加工を施した部品の皆さん
費用は意外と安くて、全工費の10%くらいですw

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ピストンなど、消耗部品はおおよそ交換しました

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千条から帰って来たインジェクター
なんと密封パックにシリカゲル入りww

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フェールフィルターは4年も使うと真っ黒け
新しいのに交換しました


■フライホイール重量化
   今回の作業で、もっとも難儀したらしいのが、このフライホイールの重量化でした。そもそも、インジェクションタイプのCRF250Rのフライホイールにつけれるヘビーウェイトがあまりなく、結局アメリカからSTEAHLYのフライホイールウェイトを取り寄せる事になったのですが、その取り付け作業がこれまた大変。
 フライホイールウェイト自体は、フライホイールに付ける輪っかなのですが、なにせ高速回転する部分でもあるので、うっかり外れても困ります。その固定の仕方とうのが、なんとまさかのエポキシボンドでの固定。まぁ、相当強力な接着剤なのでしょうが、それでも念には念を押して、接着面をサンドペーパーで荒らして、専用器具で固定して、注射器でボンドを注入してと、英語の取説を一々翻訳しての作業だったとか。自分は書いてるだけですが(その作業を見てもいない)、相当難儀な作業だった様です。
 さて、このフライホイールウェイト、具体的にはどのくらいの重さと言いますと、まずノーマルの状態のフライホイールの重さが約475g、それに対してウェイト装着後は約610g、つまり125g増加という事です。大体28%増しですがこれは結構な増量です。ちなみに、二度と取れないくらいかっちりくっつける仕様なので、元に戻したい場合は、別個のノーマルのフライホイールを買った方が良い、との事でした。

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これがSTEAHLYのフライホイールウェイト
これをフライホイールにはめ込みます

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はめ込むために、色々な器具や接着剤が付属してました
説明書きは英語ですwww

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ノーマルのフライホイールの重さは約475g

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ウェイト装着後は、610gになりました

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あまりスペースのない所に、どうやってウェイトを増やすか
それなりに知恵を絞った製品の様です


■スプロケとチェーン、18インチリアホイール
   今回はスプロケとチェーンも交換。スプロケはフロントが純正、リアはステンズの49丁を付けていたのですが、どちらもまだヘタった感はありませんでした。 チェーンはEKのノンシールを使っていたのですが、こちらはいい加減くたびれた感じでした。スプロケはまだまだ使える状態なのですが、かれこれ4年使ってる事、セッティングを低速寄りにするために、思い切って交換です。
   フロントは、以前買い置きしておいたサンスターの13丁、リアはISAの51丁に替えました。リアを大きくした事で、より低速トルクを増した感じになるは ずです。そもそも、ノーマルの49丁もどうなん?的なところがありましたから、どういう風に変化するか、楽しみです。リアスプロケを大きくしたのに合わせて、チェーンのコマ数も純正の116Lから118Lと長めにして、あとで調整できる様にしました。
   外見的な大きな違いとして、リアホイールを19インチから18インチに替えて、よりエンデューロ向きにした事です。これでタイヤの選択肢の幅が広がるとと もに、XR230とタイヤの互換を取れる様になり、効率化も図れる様になりました。19インチホイールは手放した訳ではなくて、モトクロスをやる時はそちらに換装する、という寸法です。

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手前が18インチ、奥が19インチ
タイヤ外周で5mmほど18インチが低い様です

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18インチホイールに52丁のスプロケ
一気にエンデュランサーっぽくなりました

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4年使って減りまくったチェーンスライダーを
アチェルビスの新品に交換

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チェーンガイドも交換

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チェーンアジャスターのボルトの
中に入ってる部分が錆サビだったとか
キレイにして貰いました

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前に、勝沼で凹ませたアジャスターの後端
修正してもらいましたw


■ソフトスプリング換装
   この2年、あまり乗ってないとは言え、やはり2年経った事には変わりないので、サスを前後ともオーバーホールする事にしました。本来なら、フロントは半年おき、リアは1年おきにやるべきなのでしょうが、これは毎週乗ってる場合の話しで、乗る頻度に合わせてオイル交換なりオーバーホールの期間は決めたら良いと思います。
   今回は、ただ単にオーバーホールしただけでなく、エンデューロ対応という事で、とっしー殿からソフトスプリングを借りて組む事にしました。実はソフトスプリングを入れるのに、懸念がなかった訳ではありません。サスを柔らかくして、モトクロッサーらしさがなくなるのでは、とか、色々考えたのですが、別にでっかいジャンプ飛べる訳でもなく、地べたを地虫の様に這い回る様な走りしか出来んのですから、だったらそうした走りで楽できる方が、戦闘力の向上に繋がるはずです。
   ともあれ、やるだけやってみて、やっぱり違う感が大きければ元に戻せば良い。バネを交換する事自体は大変ではないらしいので(といっても、自分では出来ませんが)、ソフトサスで乗ってみる事にしました。もし、それが具合良いようなら、改めて自前でソフトスプリングを調達するつもりです。
   この他に、ステアリングダンパーのオーバーホールもしました。実は、今ひとつステダンの有り難みが分ってないのですが、外してみたら違いが分るのかも。でも、また取り付けるのが面倒で、なかなかその手のテストはやってないのです。

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残す作業はサスのオーバーホールのみ

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ソフトサスを装着
これで走りがどの様に変わるか、興味津々

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交換したパーツたち
リアのオイルは結構劣化して、泡立ってたそうです

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ステアリングダンパーもオーバーホール
これはXR230とも共用出来ます
  

■まとめ
   今回のオーバーホールは、8月下旬にお店に出したのですが、お店の方が大繁盛で、結局12月頭に作業完了となりました。自分も特段慌てるところがなかったのですが、5月に旧デコボコランドがクローズとなり、その後、CRF250“RX”を活用できるコースがなく、XR230しか用事がなかったという事情がありました。とはいえ、そのまま放置という訳にもいかず、それこそエンデューロ仕様にしたCRFでMX408とか走ろうかと思ってたくらいです。ところが、成田MXパークに良い感じのエンデューロコースが出来、ようやくX化したCRFが活躍出来る場が見つかった訳です。そのタイミングでCRF250RXが完成した、という訳です。
   CRF250RXの“RX”という発想はなかなか良いと思います(ネーミングはマックさん)。Rのままだとエンデューロきついけど、もしかしたらまたモトクロスしたくなるかも〜って人に良いかも知れません。RかXか、って選択を迫るんではなくて、どっちつかずだけど、どっちにも振れるっていう、微妙なさじ加減ってのがいい。まぁ、Xを買っても中身をRにする人が大半ですし、だったらインジェクションモデルでX化ってのは面白いんじゃなかろうか、と思う訳です。
   セルが無いのは確かに不利な点ではありますが、リクルスを入れるというのも検討しています。2年そこらで乗り換えるバイクには、そんな贅沢なものを装備する事は出来ませんが、これからも乗り続けるのであれば、そうした装備を試してみるのも手かもしれません。なんにしても、まずはシェイクダウンして乗り味の違いをみてみたいものです。



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)単車整備 

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