2015年11月15日

第5回飯盒オフ in 秋ヶ瀬公園

   最近、日本飯盒協会のTwitterが大盛況で、そこを通じて自分もオプティマスのケロシンストーブをレストアする事が出来たりと、色々交流が進んでいるのですが、今回はそこでお知り合いになった人が参加される事になりました。第2回から日本兵の格好で参加したのですが、本来、飯盒オフというのは、飯盒とかメスティン好きがおのおの古今東西の飯盒の類いを持ち寄って、何か作るのが趣旨ですので、今回は自分も平服で参加いたしました。

20151114_164555
今回はズボラをかまして、雑嚢と飯盒だけ持参
水筒さえ持って行きませんでした
(トランポに常時水が積んであるので)


今回のテーマ
   第3回、第4回は、参加者が自分とToyofusa曹長の二人だけで、かつどっちも日本兵の格好という事で、いわゆる組炊爨、つまり片方がご飯、片方がオカズを作るスタイルでやったのですが、今回はケロスト教徒のaxion氏もいらっしゃるとの事でしたので、久々に各個炊爨のスタイルで行う事にしました。
   各個炊爨の場合、注意しなければならないのが、ネタが被る事です。しかも、飯盒だけに大抵はみんなご飯を炊こうとするので、ご飯ものばっかという事態になります。かつ、相手にも食わそうと人数分作ってしまい、結局食い切れんという羽目にもなりがちです。
   事前の情報で、二人ともご飯ものにするのが分っていましたので、ここは別の物で攻めなければなりません。さりとて、妙案が浮かぶでもなく、しかも天気も悪くて一週順延となって、ちょっちモチベーションも下がってしまっていたのですが、そこでふと思い出したのが、大岡昇平の『野火』の冒頭。
「礼を言って受け取り、雑嚢へしまう私の手は震えた。私の生命の維持が、私の属し、そのため私が生命を提供している国家から保障される限度は、この六本の芋に尽きていた。この六という数字に、恐るべき数学的な正確さがあった」(大岡昇平『野火』)
   この芋を兵隊たちは飯盒で蒸かして食べたりしたのですが、米軍の制空権下で大きな火は起こせず、もちろん蒸し器などもなく、上手に蒸かせたのかどうか。蒸かしたとはあるが、実際は茹でてたのではないのか、などなど、少し興味が出ましたので、今回は芋蒸かしでエントリーしましました。

20151114_161129
『野火』に出てくる芋はカモテですが
自分のは香川産の2本198円のそこそこ良いのですw


コケネンとケロスト
   さて、投入する熱源は、テーマの関係から缶入り固形燃料一択でした。当時の状況としては、焚き火でやるのが順当なのですが、秋ヶ瀬公園で焚き火やる訳にはいかないので、それについで日本軍が使用したと想定できる固形燃料でやる訳です。
   しかし、普段、ベランダなどで芋を蒸かす時は、ガソリンやガスのポータブルストーブでガンガンに火を焚いて、うっかり水が干上がって空焚きしてしまうほど、熱を加えます。缶入り固形燃料にそれほどの火力がないのはご存知の通りで、それでうまい事蒸かせるのか、というのが今回のチャレンジな訳です。ただ単に芋を飯盒に入れるだけですが、実は今回参加の3人の中で、一番難しい事にチャレンジするという自覚がありました。
   まぁ、失敗した方がイベント的には面白いのですが、まったく食えんのでは、それはそれで処置無しですので、一応、予備としてこないだレストアしたオプティマスNo.45も持って行く事にしました。これまでベランダでしか使った事ないので、お外デビューです。レストアの際には、Twitter越しにいろいろ通信教育でご教授いただいたaxion氏もいらっしゃるので、結果報告も兼がねです。恐らく、コケネンで蒸し切れず、ケロスト使ってやっとこさ、という流れを予想していました。

20151115_131645
参加者集合
飯盒オフは、軍装しても良いししなくても良いのですが
次回はポーランド軍とかいたら面白そうですw

20151115_134515
湯たんぽで水を注ぐToyofusaさん
湯たんぽは旧日本軍でも、給水に大いに活躍してました

20151115_134623
axion氏ご自慢?のオプティマス111とポーランド軍飯盒
Toyofusaさんの論でいくならば
ポーランド兵の格好をして
初めてこの飯盒の真髄に触れれる、ってとこでしょうかw

20151115_134613
そんな真髄まるっきり蒸しのワタクシwww
今回は、ブッシュクラフトならぬ
いわゆる“ベランダクラフト”のスタイルで参加ですw


調理開始
   当初開催を予定していた11月7日は雨で順延、当日15日も朝まで雨が降っていたのですが、午後から予報通り晴れ上がり、11月とは思えない陽気になりました。Toyofusaさんは防暑衣袴、自分も半袖のTシャツです。雨が降ってたら降ってたで、結構スパルタンなイベントになるところですが、雨に強い装備がないので、雨降ってないのは有り難い事です。それでもまだ地面はぐちゃっているせいか、今回は椅子のある所という事で、以前、袋麺焼きそばオフをやったベンチの所に陣取りました。
   Toyofusaさんは飯盒掛を用意し、axion氏はオプティマス111のプレヒートを始め、各々準備を開始したのですが、自分は飯盒に蒸し器と水を入れ、コケネンの缶を開けて火をつけ、あとはボケッと飯盒を温めるだけです。ボケッとしてましたが、おそらく最後までボケっとしてる羽目になると思ってました。
   ところが、Toyofusaさんが飯を炊きながら同時に飯盒の掛子で切り干し大根と牛缶を温めてたころ、axion氏がポーランド軍飯盒で中火だか弱火で飯を炊いていたころ、にわかに自分の飯盒から湯気が激しく出始め、「ありゃりゃ、湯気出てるー」とか思っているうちに、肥後守刺したら、良い感じに蒸せてるっぽい風になってきました。所用時間は、強火でガンガンやってる時とさほど変わりません。あれに比べたら、ユルユルした温まり方なのですが、むしろ強火でやってた時よりも上手に蒸せてしまいました。
   この時点で、お二人はまだまだ炊爨の真っ最中。予想に反して、自分が一番先に出来てしまい、いよいよズボラかました様にしか見えない絵面になってしまったのですが、自分の中では意外な展開に驚きが隠せませんでした。

20151115_140740
コケネンの癖に、一等最初に沸騰しました
自分でもまさかの展開ですw

20151115_141410
良い感じに中まで蒸かせてる様です
どうやら、これが正解

20151115_142247
飯を炊きつつ、掛子で副食を調理するのは、下策とされてます
しかし、シュウマイ蒸したり、この手の簡単な物なら
辛うじて調理する事が出来ます


会の総評
   Toyofusaさんは例によって軍装縛りで、今回も日本陸軍の軍隊調理法からのチョイスだったのですが、普通、大根飯というと、大根を銀杏切りにして、肉と一緒に甘辛く煮て、それをご飯に混ぜるか炊くかして作るのですが、今回は切り干し大根と牛肉の大和煮缶で作ってました。実は自分は切り干し大根はそれほど好きではないのですが、今回は出されたものにそれほど不満なく食べれましたので、成功の部類だと思います。個人的な感想としては、切り干し大根はハサミか中にかで細かくしといた方が食べ易いんじゃないかと思うのですが、軍のマニュアルにはそうしろとは書いてないそうですw
   axion氏は、日本では珍しい(ただ、最近、ネットオークションやショップでゴロゴロ売ってる)ポーランド軍の飯盒を使った炊飯でした。このポーランド軍飯盒、意外と小さくて、恐らく大きさとしは、昔の従軍看護婦用の飯盒に近いんじゃないかと思います。炊ける量目も2合が目一杯の様です。出来栄えは、ちょっとべた付く感じになってましたが、これは自宅で米を研いで乾燥させずに飯盒で持って来たからで、つまり少々水に浸かり過ぎた場合によく起こる現象です。野外では米を研ぐ手間と水を節約する必要から、予め研いでおく方法を取る場合もありますが、その場合はよく乾燥させておく必要があります。
   今回は久々の各個炊爨という事で、腕を磨いて来たり、新奇な発見があったりと、各個に見出せる結果を持ち帰れた様です。総体として成功という事になりますが、ちょっと上手く行き過ぎな風にも感じますので、次回はいかにもドジり易いレギュレーションを考えて臨みたいとおもいますw

20151115_143536
Toyofusaさんの大根飯
ご飯の出来栄えは、いわゆる湯炊き法のご飯に近い感じでした
しかし、芯もなく上手に炊けました

20151115_144245
axion氏のポーランド軍飯盒メシ
ちょっとベタってましたが、芯飯よりは全然良いです
マメのシチューは次回は現地調理でw

20151115_145800
毎度の事ですが、胡散臭さ満点の会場です
誰も寄り付きませんw

20151115_151807
最後はお約束の“恐怖のフルーチェ”
しかし、11月とは思えぬ陽気で、全然恐怖になりませんでしたw


芋類の蒸かし方
   さて、帰宅してから、改めて芋の蒸かし方を調べてみたのですが、そのサイトを見ても口を揃えて書いてあるのは、水と一緒に芋を入れる事、沸騰したら弱火にして20分ほど蒸す事、という事でした。そして、これは芋だけでなく、カボチャやそのた根菜類にも共通していました。どこにも強火でガンガン焚きまくれ、とは書いてなかった訳です。
   しかし、調べもせずにガンガン強火でやっていたのは、「蒸す」という行為自体が、強い火力による湯気もうもうの状態で、肉まんとかシュウマイとか、蒸し器で蒸すイメージがあったからです。確かに、シュウマイなどは強火で蒸すと書いてあります。しかし、こと芋に関しては、強火→弱火だった訳です。
   今回、あえて火力の弱いコケネンを選んだ事で、図らずも自分の間違いに気が付いた訳ですが、こうした思い込みによる間違いというのは、これまでにもままありました。そのような訳で、今回も一つ賢くなりました。

20151115_142522
お土産用の芋蒸かし中。もちろん弱火で
ケロシンストーブは火力調整が意外にも得意です

20151115_141514
こんな感じで蒸せました
15分くらいだったので、もう少し蒸せば良かったかな?



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 アウトドアブログへにほんブログ村 アウトドアブログ アウトドア用品へ


    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
最新記事
Recent Comments
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ
livedoor プロフィール
記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ