活動報告

2016年11月27日

   先日、民生品の旧型飯盒を2つ手に入れたのですが、2つもあっても仕方ないんで(どっちも程度悪い)、1つ放出すると言ったところ、飯盒オフの相方、Toyofusaさんが名乗りを上げたので、引き渡すついでに急遽、飯盒オフを開催する事になりました。

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飯盒掛にぶら下がる旧型飯盒
飯盒掛が開発された時代の飯盒はこれです


■今回のテーマ
   飯盒オフというと、毎回決まって飯を炊いてるのですが、今回は普通に飯を炊いても面白くないので、去年、せっせと作った糒を実食してみる事にしました。一応、去年、試食はしているのですが、時間が経つとどうなるのかは、今日分る訳です。もし、激烈に不味い様であれば、備蓄しておくのは止めといた方が良い、という訳です。ちなみに、現在、合計15合分作り置きしてあります。今回は、2人分という事で、掛子にすり切り一杯、2合持参しました。
   糒の一般的な食べ方としては、湯で戻すというのがありますが、今回は糒と同量の水を入れて、アルコールストーブで温めました。実は職場にも飯盒と糒、エスビットを常備していて、非常時には同じ様にして食べれる様にしています。もっとも、一度も実際に戻して食べた事がなかったので、今回のオフは良い機会になりました。
   白米を炊く場合は、それなりに火加減など気を使うところがあるのですが、糒の場合は単に湯を沸かす以外にする事がありません。糒に水を入れて飯盒の蓋をして、火に掛っぱなしです。まぁ、非常時にはそれさえもやる気になるか疑問ですが、楽な事は良い事です。ただ、ボケッとしてると、水気が無くなれば糒も焦げるに違いなく、そうなったら後始末が面倒なので、適宜、蓋を開けて、水気が引いたところで火から下ろします。

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糒に湯を注ぐ、というやり方もあるのですが
炊いた方が柔らかくなると思います
アルスト程度でも十分やれるのが非常時向きです

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ドボドボ〜っと水を注ぎます
多めに入れれば粥になります。まぁ、お好みでw

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防災用品には、缶入りコケネンかエスビットを入れてます
今回は、それを再現した温め方をしました

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相方のToyofusaさんは、飯盒掛に飯盒ぶら下げて
玉菜(キャベツ)と牛缶の煮込みを調理中
飯盒掛を使った副食で、唯一、史料から出て来たメニューとか

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牛缶、すなわち牛肉の大和煮の缶詰なんですが
最近は缶切り不要タイプばっかで
あえてスパルタンな開け方したい我々には物足りないっす

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そんなこんなしてる間に、糒が戻りました
つか、予想以上に早く出来てしまい
副食が出来るまでに少し冷めてしまいました


■実食
   糒が少々冷めてしまいましたが、早速実食。糒はちょっと水が足りなかったみたいで、上の方はまだ固い状態でした。恐らく、下の方の糒が水を吸って膨張し、上の方は隆起して水を吸えなかったのでしょう。一応、かき混ぜて置いといたのですが、炊いてる最中からかき混ぜておけば良かったです。あるいは水を多めにするか。
   糒ですが、例の糒臭さはありますが、食えないほどではありませんでした。その昔作った糒は猛烈に臭くて食えた代物じゃなかったのだけど、今回のはどうでもないっぽいです。とはいえ、白米を炊いた様な美味にはほど遠い。そこで、玉菜の煮込みをぶっかけて混ぜてみたところ、糒臭さが気にならなくなりました。
   ちなみに、玉菜と牛缶の煮込みは、醤油のみの味付けで、砂糖はまったく入れてないのに結構甘みの強い仕上がりでした。牛缶の甘みが結構出ていた様です。

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醤油と砂糖を使えば、大抵は和風の味付けになるのですが
このオカズも手軽で美味しいです

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見た目はアレですが、混ぜて食べた方が
糒臭さが軽減されて食べ易かったです


■壮絶!氷餅
   さて、ここまではありきたりな飯盒オフですが、ここから先に出て来たのが問題作でした。Toyofusaさんが過去の陸軍の史料を調べてこさえた、氷餅をベースにした携帯口糧。恐る恐る口にしてみたものの、埃臭いやら苦っぽいやら、とにかく人間の食べる代物に思えない。もしかしたら、虫も食べないかもしれない。
   聞けば、明治から大正にかけて、旧陸軍が携帯口糧化を目指して熱心に研究を重ねて来たもので、ベースの氷餅にきな粉だの胡麻だの加えてカロリー強化を計ったものらしいのだけど、味についてはあまり考慮されなかったらしく、最終的には試験中に兵隊が倒れて開発中止になったのだとか。いくら大元帥陛下の命令(でしょう、これもきっと)とはいえ、よくもまぁ、こんなものを倒れるまで辛抱して食ってたなぁと、感心するやら、可哀想やら。当飯盒オフでも、基本的に出された物はお残し禁止なのですが、「これは食べ物じゃない」と判断して、松の木の根っこに肥料としてあげました。
   このあと、ちゃんとした長野産の氷餅に小豆入れたのを食べましたが、埃臭さは餅米が素であるのが判明。決して美味しいものではないですが、まぁ、辛うじて食えるレベルでした。察するに、昔の保存食というのは、美味い不味いよりも「食えるかどうか」が至上課題であったのでしょう。昔の人は、辛抱強くもあったし、文句言う余地もなかった、という事なのだと感じました。

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乾燥してるので固いです
味はしょっぱいのですが、それ以上に埃っぽい味です

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湯で戻して食えと言われたので実行したのですが
とても喉に使えて、飲み込めませんでした(^^;;

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こちらはちゃんとした版の氷餅
小豆でめっちゃ甘くして食べたら、そこそこ美味いかも??


■ちょっと工夫
   旧軍スタイルでオフをやる時は、これまで缶入りコケネンを使ってたのですが、コケネンも大概高いし、かつ旧軍の缶入りコケネンは実は結構サイズが小さかったという事が分り、代替品をどうすべ?みたいな話しがありました。そこでToyofusaさんが見つけて来たのが、ドールのパイナップルの空き缶。サイズ的には旧軍コケネンより少し大きいのですが、トランギアのアルストが良い感じに納まります。キャップも出来るので、ケースにもってこいです。
   自分もやってみたのですが、ふと気が付いたのが、「ホワイトプロダクトのケイネン160の五徳が使えるんじゃね?」という事。試してみたらバッチリでした。あつらえたみたいにピッタリです。しかも、保管時は缶底にセット出来ます。まぁ、この状態で持ち出し袋に入れておく、なんて事はしないと思いますが、コケネン使用を前提としたテストの時に役立ちそうです。

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恐らく、この缶のサイズがケイネン160と同じなんでしょう
この五徳自体は使い易いので有り難いです

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五徳を缶底にセット出来るので邪魔になりません


■まとめ
   今回のオフでは、糒は混ぜご飯にして食べるのが良さげ、という事が実感できました。しかも、可能であれば、塩系より醤油系の方が、糒臭さを誤摩化すのが上手そうです。この事は糒に限らず、アルファ米でも同じではなかろうかと思います。あちらはあちらで、アルファ米臭さがあって、塩振ったくらいでは臭いは取れません。そのような訳で、サンマの蒲焼き缶とか、焼き鳥のタレ缶など、醤油と砂糖で甘辛系の缶詰などを併せて用意しておくと、イザの時に“臭い飯”を食わずに済むのではないでしょうか?

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塩だれとかツナ缶などは、臭み消しには物足りないです



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2016年03月26日

   今回6回目を迎える飯盒オフ。6回目となると、慣れて来たと言いますか、「そろそろ飯盒オフやりませんかー」「いいっすねー」「薪余ってるんで取手でやりましょうよ」「いいっすねー」って感じで話しがまとまりました。飯炊いて中華鍋で鶏でも焼いて食いましょかー、みたいな話しはしてたのですが、具体的にテーマらしいのが決まったのは前日の事で、自分が玄米のビックリ炊き、Toyofusaさんが胚芽米のセロファン筒炊飯法をやる事になりました。薪を使って、白米以外の物を炊く、飯盒オフ初の試みです。

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今回の会場
辺り一面の砂浜です


■準備
   今回、自分が用意するのは、玄米2合と中華鍋、そして炊飯壕を掘る為の円匙ですが、今回は一応、日本兵の格好で行きますので、背嚢を準備しました。といっても、この背嚢、実際に使うのは飯盒と円匙を縛着する為だけに必要なもので、周りに巻いてる毛布や携帯天幕は、格好だけに着けてるだけです。でも、それらを着ける為には、背嚢本体がパンパンに物が入っていないとフニャフニャで形が作れないので、いつもは乾パンや精米など、これまた使わない携帯口糧を入れたりします。つまり、要らんもんばっかり持って行く必要があるのです。
   まぁ、基本的な装備は予め集合して保管してあるので、準備そのものは手間が掛からないのですが、今回は金曜夜のグループセンタジーがキツくて(今年始めの2か月休んだため)、家に帰って来たら正体もなく寝てしまい、夜中に目が覚めて慌てて準備する羽目に。ともあれ、持って行っても無駄な携帯口糧は下ろして、代わりに雑嚢を突っ込んで背嚢の形を整えたのですが、問題は中華鍋。いつもなら飯盒の上に被せる様に鉄帽をつけるのですが、それの代わりに中華鍋を着けようと思っていたのですが、縛着の仕方で良い案が思い浮かばない。もう眠たいんで、中華鍋は手で持って行く事に。
こんな体たらくですから、結構忘れ物が多くて、帯革も水筒も準備してたのに忘れてしまいました。
   予定よりも30分遅れて起床。起きたは良いが、シンドイわ眠いわ寒いわで、かなりテンション下がってしまったのですが、行くと約束した以上は行かん訳にも行きません。この寒さでは、防暑襦袢とかじゃ風邪引いてしまうので、九八式の夏衣袴(冬衣袴は持ってません)を着用。いつも5分も歩いたらズレズレになる巻脚絆も、今回はちゃんとふくらはぎの上まで巻いてズレない様にして、トランポで出かけました。

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今回は中華鍋持参だったのですが
直前までどう縛着するか考えてなくて
結局手で持って行きました

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カチっと巻ける様になった巻脚絆
ちゃんと巻けると、意外にも足が楽なんですよね

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取手のホーマックで買った玄米10kg
3110円とお買い得でしたw


■炊飯壕
   現地に着いてみると、陽が登って汗ばむ陽気に。相方のToyofusaさんは防暑襦袢で登場。そういや、この人が夏衣袴着てるとこ、見た事がありません。取手の河川敷は、今回が3回目ですが、今回は焚き火を使うため、橋の下でなく、もっと川っぺり移動しました。行ってみて驚いたのは、一面の砂浜です。聞けば、ここではヒストリカルゲームがよく開催される場所とか。どこでやりますかって聞かれましたが、どこを向いても砂浜なので、適当な所で荷物おろして、早速準備に取り掛かりました。
   今回、焚き火をやるにあって、旧陸軍のマニュアルを参考に、まずは炊飯壕を掘りました。やっとこ小円匙の活躍が与えられた訳ですが、中田商店のレプリカの小円匙は、実は焼き入れがされてないとかで、うっかり地面を掘ったら、曲がったり削れたりする代物です。そんな訳で、地面掘るための道具で地面掘るのがためらわれてたのですが、地面がザクザクの砂地ですから、安心して使えました。
   問題は、砂地故に、掘っても崩れ易い事でした。川っぺりだけに、10cmも掘れば、砂が湿っているのですが、露出すれば乾いてくるので、やっぱり崩れてくるのです。ともあれ、30cmほどの深さに掘って、飯盒2個分下げれる幅に調整しなおし、飯盒を掛ける棒を支える支柱は、そこらに落ちてた細い竹を縛ってこさえ、さっそく炊飯に取り掛かりました。

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表面は乾いてるのですが、中は湿ってます

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とりあえず、こんな感じで壕を整えました


■玄米のびっくり炊き&セロファン筒炊飯法
   今回のお題は、自分が玄米のビックリ炊き、Toyofusaさんがセロファン筒炊飯法と、飯対決です。一応、鶏肉と白菜も買って、中華鍋でオカズ作る準備だけはしてきましたが、おのおの2合炊く訳で、明らかに胃袋に限界があります。
 自分がいつもファイヤーボックスで焚き火する時は、ティッシュペーパー3枚を入れ、その上に薪を置いてマッチで点火するのですが、今回は小さいロウソクを使って点火しました。これも陸軍のやり方らしいですが(確かに、ロウソクを使って焚き火を起こす話しは良く出てくる)、個人的にはティッシュの方が楽そうに感じました。焚き火の点火の仕方については、ファイヤースターターやファイヤースチール、火打石など、様々ありますので、それはそれで別に企画を設けたいと思います。
 ともあれ、火が点いたのですが、飯盒を支えるクロスした棒の角度が深かったせいか、炊飯壕の底と飯盒の底の間の高さが足りず、火がなかなか大きくなりません。なのに熱で砂がが乾いて壕が崩れ始めました。こりゃイカン、という事で、改めて飯盒の高さを再調整しました。薪も、Toyofusaさんが持って来たのは、まだまだ太かったので鉈で細く割って(地面が砂なので、板を置いて薪割り)、ようやくコンスタントに焚き火を燃やす事が出来る様になりました。
 今回、自分がビックリ炊きを選んだのは、セロファン筒炊飯法が比較的時間を要する炊き方で、沸騰した湯に30分ほど浸けるとの事から、炊飯時間の釣り合いが取れると考えたからです。炊き方は以下の通りです。

◎玄米のビックリ炊き
 玄米に規定の水量を入れ、強火で炊き、沸騰したらそのまま10分炊き、その後弱火で5分炊いたあと、重湯が消えた頃合いを見計らって、米の量の冷水を注いでかき回し、さらに弱火で15分炊く。
◎セロファン筒炊飯法
 セロファン筒に米290gと水450mlを入れて空気を抜いて口を縛り、沸騰した湯に30分浸けて湯がく。

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セロファン筒に米と水を入れるの図
このあと、口を紐でくくります

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湯たんぽに水を入れて運ぶのは、当時の日本軍でもやってました

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掛子にてんこ盛りの沢庵。これが後で役立ちます


■実際やってみた結果
   焚き火の難しいところは、ガスコンロやポータブルストーブみたいに、火力は一定ではありませんし、強火から弱火へ、またその逆へ、さっとは調整できないところです。この辺りに、熟練の勘が必要とされるところです。強火だからといって、ガンガン薪を放り込めば良い、というものでもありません。
   ともあれ、飯盒二つをぶら下げて、強火で温め続けたのですが、意外にも先に沸騰したのは玄米の方でした。容積はセロファン筒の方が多いのと、今回、沸騰する前からセロファン筒を入れてたので、余計、時間が掛かった様です。その後、強火で玄米を炊き続けたのですが、10分経ってもまだまだな感じでしたので、15分まで継続して、飯盒を焚き火から遠ざけて弱火へ。その頃になって、ようやくセロファン筒の方が沸騰し始めました。
   玄米飯は、弱火に切り替えると、よほど弱い弱火でないと、すぐに重湯が消えてしまいます。今回も3分ほどで消えてしまい、急遽、ビックリ水を投入。さらに弱火で炊きました。ところが、今度はなかなか重湯が消えない。15分経っても全然消えない。結局25分弱火に掛けて、ようやく重湯が見えなくなった感じ。そこで火から下し、蒸らしに掛かりました。
   セロファン筒の方は、この間、ほとんど放ったらかしでした。セロファン筒は透明なので、中身が見えるのですが、明らかに炊けてる様な状況になってましたが、玄米が終わるまで放ったらかしにしてました。それでも焦げたり異常が出たりする事なく、こちらも同時に炊飯を終了しました。

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地面と飯盒の間が狭かったせいか、あまり火が起こりません

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飯盒を上げたら、元気よく燃え出しました

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一旦炊けた玄米飯に、びっくり水を投入

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この頃になって、ようやくセロファン筒の方の飯盒が湯だちました


■実食
   さて、炊きあがった玄米飯とセロファン飯。まず玄米飯の方ですが、底がほんの気持ち焦げていた意外は異常なしで、むしろ規定の時間より長い時間掛けて炊いたので、柔らかめでした。玄米だけに糠の部分はあるのですが、こちらも時間かけてただけあって、いつもよりは柔らかい感じでした。
   セロファン飯の方は、物凄いもっちり感溢れる出来栄えでした。今回は山形産の胚芽米でしたが、普段の白米ではこうはならないとの事。自分の経験からすると、この出来栄えは、弱火で長時間、吹きこぼれ無しでゆっくり炊いた飯に近いのですが、もしかしたら胚芽米独特の特徴なのかもしれません。
   用意していた鶏肉は、とてもじゃないが食い切れないという事で料理せず、ひたすら延々、玄米飯とセロファン飯を1合ずつ、沢庵とフリカケだけで食べたのですが、後半はほぼ苦行プレイでした。白飯と違って、玄米飯も胚芽米飯も、それぞれ味と匂いがあって、これが腹一杯になってくると飽きてくる。掛子一杯に入ってた沢庵も、2人でバリバリ食べて、残り3割くらいのところで飽きてしまう。とにかく、うんこ白くなっちゃうほど食った感満載で、ようやく食べ切りました。
   焚き火で炊くのは難しい、と思われがちですが、アホみたに薪入れてガンガン炊かない限り、逆に火が弱かったりして、コゲコゲの飯にはならんもんで、その意味では、どうあっても食える飯が炊ける、という訳です。

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完成した玄米飯とセロファン飯

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合計2合を食いまくりです
もう、めっちゃ食べましたwww

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腹一杯のところで、さらにサイダーwww
ゲップしたら飯が出て来そうですww


■セロファン筒炊飯法のメリット・デメリット
   セロファン筒炊飯法というのは、先の大戦で日本陸軍が開発した炊飯法で、セロファンの筒に米と水を入れて、湯煎するという炊き方なのですが、これのメリットは火加減などまったく注意しなくても飯が炊けて、かつ飯盒も汚れない点です。この炊き方を開発する必要性は、戦地において兵隊自身が飯盒などで飯を炊く必要に迫れても、いざやると美味く炊けず、まずい飯ばっかり食う羽目なり、誰でも簡単に炊く事が出来る方法が求められたからでした。今のパックご飯の先祖とも言うべき炊き方です。
   デメリットは、このセロファン飯が、上手に炊けた直火炊きのご飯には、到底かなわぬ味わいである事です。日本の米の炊き方は、世界にも例を見ない独特なもので、過去三千年にわたる生活の知恵で考え出された「日本国民の文化財」なのだそうです。ただし、これは経験と勘に頼るところが大で、それを戦地の兵隊に求めるのは無理、と判断した陸軍が、「失敗なしで、とりあえず食える飯を炊ける」方法として編み出したのが、このセロファン筒炊飯法だった訳です。実際、特別美味くはないが、不味くもない、いわば炊飯器で炊いた飯の様に、幸せ感は感じないけどちゃんと食べれるご飯に仕上がりました。
   今回、さらに感じた事は、セロファン筒で飯を炊いたあと、お残しするならセロファン筒のまま残せ、かつ飯盒は一切汚れない、というメリットを発見しました。現地で飯盒を洗うというのは、結構手間でありますし、水があまりない所では実質無理ですので、洗わずに済むというのは、戦地においても大メリットであったと思います。

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セロファン筒炊飯だと、飯盒の中が汚れません
湯がいた湯も他の用事に使えます

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煤で汚れた飯盒を砂で洗います
あまりやり過ぎると、塗装が剥げますw


■今後の課題
   さて、6回目を迎えた飯盒オフは、ほぼオカズなしの飯の大食い大会になった訳ですが、とにかく2人で4合も炊いたら大変。しかし、飯盒は2合以上じゃないと美味くいかない事が多い、という事で、だったら胃袋の数を増やした方がいいですねー、という事になりました。理想を言うなら、ご飯担当、オカズ担当、デザート担当、その他、という具合に、4人くらい居るのが良いのでしょうが、なにせ格好が格好だけけに、近寄り難いんでしょうかねw

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この格好も、着慣れればそれっぽく見えますww
流石に電車乗るのはキツいですがww



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2015年11月15日

   最近、日本飯盒協会のTwitterが大盛況で、そこを通じて自分もオプティマスのケロシンストーブをレストアする事が出来たりと、色々交流が進んでいるのですが、今回はそこでお知り合いになった人が参加される事になりました。第2回から日本兵の格好で参加したのですが、本来、飯盒オフというのは、飯盒とかメスティン好きがおのおの古今東西の飯盒の類いを持ち寄って、何か作るのが趣旨ですので、今回は自分も平服で参加いたしました。

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今回はズボラをかまして、雑嚢と飯盒だけ持参
水筒さえ持って行きませんでした
(トランポに常時水が積んであるので)


今回のテーマ
   第3回、第4回は、参加者が自分とToyofusa曹長の二人だけで、かつどっちも日本兵の格好という事で、いわゆる組炊爨、つまり片方がご飯、片方がオカズを作るスタイルでやったのですが、今回はケロスト教徒のaxion氏もいらっしゃるとの事でしたので、久々に各個炊爨のスタイルで行う事にしました。
   各個炊爨の場合、注意しなければならないのが、ネタが被る事です。しかも、飯盒だけに大抵はみんなご飯を炊こうとするので、ご飯ものばっかという事態になります。かつ、相手にも食わそうと人数分作ってしまい、結局食い切れんという羽目にもなりがちです。
   事前の情報で、二人ともご飯ものにするのが分っていましたので、ここは別の物で攻めなければなりません。さりとて、妙案が浮かぶでもなく、しかも天気も悪くて一週順延となって、ちょっちモチベーションも下がってしまっていたのですが、そこでふと思い出したのが、大岡昇平の『野火』の冒頭。
「礼を言って受け取り、雑嚢へしまう私の手は震えた。私の生命の維持が、私の属し、そのため私が生命を提供している国家から保障される限度は、この六本の芋に尽きていた。この六という数字に、恐るべき数学的な正確さがあった」(大岡昇平『野火』)
   この芋を兵隊たちは飯盒で蒸かして食べたりしたのですが、米軍の制空権下で大きな火は起こせず、もちろん蒸し器などもなく、上手に蒸かせたのかどうか。蒸かしたとはあるが、実際は茹でてたのではないのか、などなど、少し興味が出ましたので、今回は芋蒸かしでエントリーしましました。

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『野火』に出てくる芋はカモテですが
自分のは香川産の2本198円のそこそこ良いのですw


コケネンとケロスト
   さて、投入する熱源は、テーマの関係から缶入り固形燃料一択でした。当時の状況としては、焚き火でやるのが順当なのですが、秋ヶ瀬公園で焚き火やる訳にはいかないので、それについで日本軍が使用したと想定できる固形燃料でやる訳です。
   しかし、普段、ベランダなどで芋を蒸かす時は、ガソリンやガスのポータブルストーブでガンガンに火を焚いて、うっかり水が干上がって空焚きしてしまうほど、熱を加えます。缶入り固形燃料にそれほどの火力がないのはご存知の通りで、それでうまい事蒸かせるのか、というのが今回のチャレンジな訳です。ただ単に芋を飯盒に入れるだけですが、実は今回参加の3人の中で、一番難しい事にチャレンジするという自覚がありました。
   まぁ、失敗した方がイベント的には面白いのですが、まったく食えんのでは、それはそれで処置無しですので、一応、予備としてこないだレストアしたオプティマスNo.45も持って行く事にしました。これまでベランダでしか使った事ないので、お外デビューです。レストアの際には、Twitter越しにいろいろ通信教育でご教授いただいたaxion氏もいらっしゃるので、結果報告も兼がねです。恐らく、コケネンで蒸し切れず、ケロスト使ってやっとこさ、という流れを予想していました。

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参加者集合
飯盒オフは、軍装しても良いししなくても良いのですが
次回はポーランド軍とかいたら面白そうですw

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湯たんぽで水を注ぐToyofusaさん
湯たんぽは旧日本軍でも、給水に大いに活躍してました

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axion氏ご自慢?のオプティマス111とポーランド軍飯盒
Toyofusaさんの論でいくならば
ポーランド兵の格好をして
初めてこの飯盒の真髄に触れれる、ってとこでしょうかw

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そんな真髄まるっきり蒸しのワタクシwww
今回は、ブッシュクラフトならぬ
いわゆる“ベランダクラフト”のスタイルで参加ですw


調理開始
   当初開催を予定していた11月7日は雨で順延、当日15日も朝まで雨が降っていたのですが、午後から予報通り晴れ上がり、11月とは思えない陽気になりました。Toyofusaさんは防暑衣袴、自分も半袖のTシャツです。雨が降ってたら降ってたで、結構スパルタンなイベントになるところですが、雨に強い装備がないので、雨降ってないのは有り難い事です。それでもまだ地面はぐちゃっているせいか、今回は椅子のある所という事で、以前、袋麺焼きそばオフをやったベンチの所に陣取りました。
   Toyofusaさんは飯盒掛を用意し、axion氏はオプティマス111のプレヒートを始め、各々準備を開始したのですが、自分は飯盒に蒸し器と水を入れ、コケネンの缶を開けて火をつけ、あとはボケッと飯盒を温めるだけです。ボケッとしてましたが、おそらく最後までボケっとしてる羽目になると思ってました。
   ところが、Toyofusaさんが飯を炊きながら同時に飯盒の掛子で切り干し大根と牛缶を温めてたころ、axion氏がポーランド軍飯盒で中火だか弱火で飯を炊いていたころ、にわかに自分の飯盒から湯気が激しく出始め、「ありゃりゃ、湯気出てるー」とか思っているうちに、肥後守刺したら、良い感じに蒸せてるっぽい風になってきました。所用時間は、強火でガンガンやってる時とさほど変わりません。あれに比べたら、ユルユルした温まり方なのですが、むしろ強火でやってた時よりも上手に蒸せてしまいました。
   この時点で、お二人はまだまだ炊爨の真っ最中。予想に反して、自分が一番先に出来てしまい、いよいよズボラかました様にしか見えない絵面になってしまったのですが、自分の中では意外な展開に驚きが隠せませんでした。

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コケネンの癖に、一等最初に沸騰しました
自分でもまさかの展開ですw

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良い感じに中まで蒸かせてる様です
どうやら、これが正解

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飯を炊きつつ、掛子で副食を調理するのは、下策とされてます
しかし、シュウマイ蒸したり、この手の簡単な物なら
辛うじて調理する事が出来ます


会の総評
   Toyofusaさんは例によって軍装縛りで、今回も日本陸軍の軍隊調理法からのチョイスだったのですが、普通、大根飯というと、大根を銀杏切りにして、肉と一緒に甘辛く煮て、それをご飯に混ぜるか炊くかして作るのですが、今回は切り干し大根と牛肉の大和煮缶で作ってました。実は自分は切り干し大根はそれほど好きではないのですが、今回は出されたものにそれほど不満なく食べれましたので、成功の部類だと思います。個人的な感想としては、切り干し大根はハサミか中にかで細かくしといた方が食べ易いんじゃないかと思うのですが、軍のマニュアルにはそうしろとは書いてないそうですw
   axion氏は、日本では珍しい(ただ、最近、ネットオークションやショップでゴロゴロ売ってる)ポーランド軍の飯盒を使った炊飯でした。このポーランド軍飯盒、意外と小さくて、恐らく大きさとしは、昔の従軍看護婦用の飯盒に近いんじゃないかと思います。炊ける量目も2合が目一杯の様です。出来栄えは、ちょっとべた付く感じになってましたが、これは自宅で米を研いで乾燥させずに飯盒で持って来たからで、つまり少々水に浸かり過ぎた場合によく起こる現象です。野外では米を研ぐ手間と水を節約する必要から、予め研いでおく方法を取る場合もありますが、その場合はよく乾燥させておく必要があります。
   今回は久々の各個炊爨という事で、腕を磨いて来たり、新奇な発見があったりと、各個に見出せる結果を持ち帰れた様です。総体として成功という事になりますが、ちょっと上手く行き過ぎな風にも感じますので、次回はいかにもドジり易いレギュレーションを考えて臨みたいとおもいますw

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Toyofusaさんの大根飯
ご飯の出来栄えは、いわゆる湯炊き法のご飯に近い感じでした
しかし、芯もなく上手に炊けました

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axion氏のポーランド軍飯盒メシ
ちょっとベタってましたが、芯飯よりは全然良いです
マメのシチューは次回は現地調理でw

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毎度の事ですが、胡散臭さ満点の会場です
誰も寄り付きませんw

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最後はお約束の“恐怖のフルーチェ”
しかし、11月とは思えぬ陽気で、全然恐怖になりませんでしたw


芋類の蒸かし方
   さて、帰宅してから、改めて芋の蒸かし方を調べてみたのですが、そのサイトを見ても口を揃えて書いてあるのは、水と一緒に芋を入れる事、沸騰したら弱火にして20分ほど蒸す事、という事でした。そして、これは芋だけでなく、カボチャやそのた根菜類にも共通していました。どこにも強火でガンガン焚きまくれ、とは書いてなかった訳です。
   しかし、調べもせずにガンガン強火でやっていたのは、「蒸す」という行為自体が、強い火力による湯気もうもうの状態で、肉まんとかシュウマイとか、蒸し器で蒸すイメージがあったからです。確かに、シュウマイなどは強火で蒸すと書いてあります。しかし、こと芋に関しては、強火→弱火だった訳です。
   今回、あえて火力の弱いコケネンを選んだ事で、図らずも自分の間違いに気が付いた訳ですが、こうした思い込みによる間違いというのは、これまでにもままありました。そのような訳で、今回も一つ賢くなりました。

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お土産用の芋蒸かし中。もちろん弱火で
ケロシンストーブは火力調整が意外にも得意です

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こんな感じで蒸せました
15分くらいだったので、もう少し蒸せば良かったかな?



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年10月11日

   そのそも橋の下会とは、昨年11月、職場の野郎共と男子会をやるつもりが、天気予報で雨の予報だったので、急遽、ウチの近所の平井大橋でデイキャンプをやる事になったのが発端です。雨降っても良い様に橋の下でやったのが、橋の下会の由来です。
   まぁ、アウトドアグッズは好き、でも登山やキャンプはなかなか出来ないって人も多いですし、特に都市生活者となると気軽にアウトドアに出向くというのも難しいのですが、そんな中でも橋の下ならやれそうなトコあるやん?というのに目を付けたのが今回の企画です。

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アーバンキャンパーは橋の下を目指す!


■一応、泊まりの装備
   今回のキャンプ地は葛西橋という事で、ウチからスクーターでものの30分ほどしか離れてない場所なのですが、一応、泊まりの装備をしていく事にしました。まー、帰りたくなったら帰れば良い訳ですし、ともあれ日頃仕舞ったり分散させてるキャンプの装備を、集合させてパッキングするのもキャンプの一環です。
   持って行くのはいつもの通りで、テントとポールシュラフ、スリーピングマット、だいたいこれでリーコンアサルトパックの4分の3が埋まってしまいます。この他に、今回は煮炊きの道具は飯盒オンリーの縛りがあったのですが、それは旧軍よろしくバックパックの背面縛着、食料入れにサステインメントポーチも背面装着。キャンティーンとカップは1個だけ右側面に、タオルとトイレットペーパーもIFAKポーチに入れてキャンティーンの下に装着。左側面には折り畳みの三脚椅子を縛着。ストーブは、夜冷える事を考慮してコールマンのフェザーストーブをチョイス。燃料は満タンにしておきました。その他、照明として高輝度30灯スクエアLEDランタンとEnergizerのアルティメットヘッドライト、スプーンやハサミが入ったMOLLEマガジンポーチやドイツ軍のファットコンテナを持ちました。
   今回、スクーターで移動の割には、ほぼ全ての装備を担ぐことにしたのは、スクーターを降りてちょっと歩くかもしれない、という話しがあったからでした。歩かないのであれば、スクーターにも装備を分散させたのですが、まぁ、ちょっとでも装備を使うのがこの種のイベントの趣旨ですので、使ってなんぼです。

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一泊も連泊も、主要となる装備に変化は大してありません
つまり、結構な荷物になるという事です
しかし、飯盒をこうして運ぶのは、今の時代にはむしろ画期的でしょうな

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自宅からスクーターでものの30分
上は風がビュービュー吹いてましたが
下に降りたら結構マシでしたw

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相方登場
これまたレトロなスタイルなのですが
自転車は比較的新しいそうです(そう見えないw)


■飯盒の蓋について
   さて、相方と合流できたので、さっそく橋の下会開始。相方は自分からロゴスのハンドル付き飯盒を買った人ですが、まだ炊爨経験は少ないという事で、まずご飯炊いてもらう事にしましました。とはいえ、いきなり炊く訳ではなく、米を水に浸けておかねばなりません。無洗米という事で、米を研ぐ必要はありませんが、いつもよりは長く浸けておく必要があります。
   ぼけっと待ってるのもなんなので、先に飯盒の蓋でステーキ焼く事にしました。LIFEで買って来た2枚1050円くらいのやっすいオージーです。まずフライパンにラードを落としてストーブで溶かし、その後、おもむろにステーキを飯盒に蓋に入れて豪快に焼きました。飯盒の蓋は、フライパンに比べれば厚みが薄く、どのくらい使えるか、今回は敢えて飯盒の蓋だけで焼き物にチャレンジしました。
   しかし、結果は上々。中まで火が通り、美味しく食べれました。気になる飯盒の焦げですが、ちゃんと脂を敷いておけば、炭化する様な焦げ方はしない様です。また、自分は蓋にハンドルの付いてない、普通の兵式飯盒を使っているのですが、その代わり、トランギアのアルミハンドル(鍋つかみ)を使っています。しかし、蓋とアルミハンドルの組み合わせはとても使い易く、要る時だけハンドルを付ける格好になるので、蓋が空でも蓋がストーブから落ちる事無く(ハンドル付きだと、ハンドルの重みで落ちる)、とても便利でした。

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橋の下会会場
相方は、今回初めて、カセットガスジュニアバーナーを購入
今回はその使用練習も兼ねています

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まずはラードを溶かします
自分は寒さ対策で、コールマンのフェザーストーブを投入

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火力最大で焼きまくります
良い感じに焦げ目がついて、美味そうです

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ナイフは使いにくいので、ハサミで切ります
ハサミは意外に使えるのです


■屋外に於ける火力調整の難しさ
   さて、浸水の時間が終わったので、相方にご飯炊いてもらう事にしました。自分がやれば失敗はないのでしょうが、それでは練習になりませんので、芯になろうが焦げようが、やってもらう事にしました。とはいえ、放ったらかしでは出来ないので、最初は強火で、沸騰したら弱火に変えて、重湯が消えたら火を消す、という手順を説明しながらやって貰いました。
   難しいのは、今回はそこそこ風がきついという事。気温的には温暖なので、カセットガス使うカセットガスジュニアバーナーでも火力が不足する、という事はないでしょうが、弱火の時は風に煽られて火力が分散してしまう可能性が大なので注意です。
   さて、やってみたのですが、強火でガンガン炊いてるのに、3分過ぎても蓋が持ち上がる気配がない。とはいえ、3分もしたら飯盒の中は大抵は沸騰しています。でもまぁ、一応中身を点検してみる事にしたのですが、ハンドルの先の折れた部分が飯盒の底に当たって蓋が開けにくい。もちろん、ハンドルを起こすのですが、それが手間です。ともかく沸騰していたので、弱火に切り変えました。
   ところが、ガスストーブの場合、弱火がどの程度の強さだったらよいのか、使い慣れてないと判りにくいものです。弱過ぎたら重湯が消えるのに時間がかかってベタ飯になるし、強過ぎたら底を焦がしてしまう可能性が大です。良い具合の弱火にしたつもりでしたが、5分経っても飯盒の中はボコボコ言っており、仕方ないので暫く火にかけ続け、ようやく重湯が無くなった時点で火を止めました。
   出来栄えは、カニの穴から焦げた煮汁がにじみ出てて、底はしっかりストーブの火の形に炭化していました。炭化してる範囲は、最大火力での火の範囲でしたので、強火に掛けている時間が長過ぎた様です。それでいて、弱火が弱かったので、なかなか重湯が消えなかったのでしょう。久々に焦げ飯を食う事になりました。

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今回は色々食い物があるので、2合だけ炊きました
掛子擦り切り一杯で2合です
こういう所では、研がなくても良い無洗米が良いでしょう

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外ですので、火力全開です
しかし、沸騰したタイミングの見逃すと、エライ目に

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炊いてる間に、ステーキ2枚目焼きました
ただし、一人の時は炊飯に集中しないと、エライ目に

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全般的にベタ飯なのに、真ん中に怪しい色目が、、

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案の定、底が炭化してました〜〜〜
ここまで焦がしたの、久しぶりです(汗


■飯盒の蓋のハンドルの功罪
   ところで、炊飯はハンドル付き飯盒で行ったのですが、案の定というべきか、炊飯には非常に使いにくいものである事が判りました。そもそも飯盒の蓋にハンドルが付いているのは、蓋をフライパンとして使う為なのですが、発祥の地であるヨーロッパではどうやら飯盒に蓋をして煮炊きする使い方はあまりしない様です。つまり、蓋にハンドルが付いてても、別に不便がない訳です。ところが、米の飯を炊く日本の飯盒の場合、まず吊るせばハンドルの重み分、傾いてしまいますし、蓋取るにもハンドルが邪魔ですし、そんな事もあって、日本の飯盒にはハンドルが省かれたのだと思います。
   そして今回感じた事は、ポータブルストーブの上で使うので、飯盒が傾くという事はないものの、ハンドルにロック機能がある訳ではないので、下に倒れてハンドルの先がバーナーの火に炙られて非常に熱くなる事、飯盒の中身をあらためようにも、まずはハンドルを起こさないと蓋が取れない事。それを忘れて蓋を取ろうとすると、ハンドルの先の折れた部分が飯盒の底に引っかかって、蓋が開かないだけでなく飯盒を倒しそうになる事、といった具合で、良い所が一つもありませんでした。
   では、フライパンとして使う場合ですが、ロゴスの飯盒のハンドルは、ハンドルが下向きになる様な構造になっていて、料理する場合でも食べる場合でも、とても使い勝手が良くない。せめて、ドイツ軍の飯盒の様に使い易いのが付いていれば良いのですが、これならハンドルない方が良くない?という感想になりました。

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こんな感じで、とにかく邪魔臭いのが
日本の飯盒についてるハンドルです

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飯盒の蓋自体が、フライパン代わりとして使えない訳ではありません
ハンドルは取り外し出来るのが便利です
(日本の飯盒の場合は)

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掛子は皿代わり
ステーキ丼、美味かったですw


■宴会キャンプで役立つポータブルストーブ
   今回、自分はコールマンのフェザーストーブ、相方はイワタニのカセットガスジュニアバーナーを持参したのですが、フェザーストーブは最初ステーキ焼くのに使ったきりで、後はカセットガスジュニアバーナーばっかで料理してました。それは買ったばかりのストーブを積極的に使わせてあげよう、という気持ちがあったのも確かなのですが、料理する度にポンピングして点火するのが面倒で、電着一発で点火できるお手軽なガスストーブの方をついつい使ってしまった、というのが実際の所です。
   これまでのソロキャンプでは、自分の分しか食べるものを作る事はなかったですし、その場合は一気に作って終了という感じでしたから、ガスでもガソリンでも使う機会は一度きりという感じでした。しかし、作っては消し、というのを繰り返す時、ポンピングやプレヒートをしなければならないストーブは、意外と面倒なもんなんだな、と感じました。まぁ、それしか無かったらそれ使うんでしょうが、便利なのがあれば、そっちを使うのは人情というものです。
   そこで、ふと思い出したのが、大型タンクを備えたケロシンストーブ。よく大人数用と称して売っているのですが、バーナーが一つしかないのはソロ用のストーブと同じで、どの辺りが大人数用なのか今まで判りませんでした。しかし、後でケロスト教の人に聞いたところ、弱火でずっと運転し続けて、料理作る時に火力あげて使う、との事。つまり、常夜灯的な使い方をする訳です。そのため、大型のタンクが必要な様です。

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ステーキ2枚、ソーセージ6本焼いたら
蓋も結構ヤレてきました
火の当たる面積が狭いのが判ります

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焦げ付いた飯盒
水を入れて出来るだけ炭化した焦げを落としましたが
あとはクレンザーで磨くしかありません


■結局泊まらず撤収w
   とまぁ、こんな話しを相方としてるウチに、いい加減腹は膨れてくるし、いやいやシメのラーメンは逝かんとイカンだろう、なんて言いながら、腹ごなしに中州の端っこまで歩いてみたり(実はそこが本来予定してたキャンプ地)、色々やってたのですが、一通りのことをやってたら、「そろそろもういいかー」みたいな雰囲気になってきました。そうと決まれば撤収なのですが、相方はだいぶメートルが上がったみたいで、銀空マットしいてお休み。その間に自分は先に湯を沸かし、飯盒や蓋などを拭いてキレイにしました。
   そして、なんのかんので、0000時には撤収。さっさかウチに帰りました。まぁ、近場ですしね、別に泊まらんでもいいという訳です。まぁ、こういうレクレーションもまた有りかと。

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荒川と中川の終端。その奥は東京湾です
すでに磯の香りがします

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シメはラーメンで
こういうの煮るのに、飯盒は最適ですw

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とりあえず、お湯とキッチンペーパーでキレイに
あれほど焦げてた蓋も、キレイなもんですw



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tanisi_corp at 22:00コメント(2)

2015年06月22日

   これまでにも何度かご飯の炊き方について書いたのですが、今回は真面目に兵式飯盒使ってご飯炊く方法について語ります。飯盒といえば、ご飯を炊く道具として認識されている訳ですが(この際、もともとは食器という由来は置いておきましょう)、だとしたら、上手にご飯を炊けてなんぼというもんです。

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炊飯器と違って、飯盒は全手動です
感覚とセンスと経験が物を言う世界です


■ざっくり、ご飯の炊き方とは?
   ご飯の炊き方というのは、ネットで調べれば色々出てくるのですが、ざっくり書けば、この要領だと思います。
  1. 米を洗って研ぐ
  2. 米を水に浸ける(夏場なら約30分、冬なら約1時間)
  3. 強火で沸騰させる(3〜5分)
  4. 噴いて来たら弱火で炊く(3〜5分)
  5. プチプチ音が聞こえたら、火を止めて蒸らす(約15分)
   水の量は、飯盒の側面の水量線(みずはかりすぢ)に合わせて、米と一緒に水を入れれば、まずまず間違いがありません。しかしながら、慣れないウチは失敗も多いもので、芯飯になる事はあまりないのですが、ふっくらと炊きあがらず飯粒の中がモサモサパサパサしたものになったり、上はフックラしてるのに下はパサパサとか、ともかく食味の悪いのが出来上がったりします。
   これらの失敗の原因は、多くは火力に由来するもので、火力が弱く煮飯になった場合によく起こります。逆に、火力が強いままボケッとしてると、あっという間に水分が飛んでしまい、飯盒の底が焦げて後始末が大変になったり、下手したら飯盒が再起不能になります。

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米の研ぎ方は上記の通りですが
この様に飯盒から研ぎ汁や濯ぎ水を捨てると
どうしても底の方に残ってしまいがちです
自分は自宅の場合は、ザルに米をあける様にしています

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兵式飯盒には、2合と4合の水量線がついています
それに合わせて水をいれ、米に吸水させます

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吸水が済んだら、ストーブに飯盒を掛けます
まずは強火で、沸騰させます

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湯気が出て蓋が持ち上がる様になったら、弱火に切り替えます
そして、プチプチ音がしてきたり、焦げっぽい匂いがするまで弱火に掛けます
ラストの方でもし不安であれば、蓋を開けて中身を見ます
重湯が消えていたら、火から下ろします

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約15分間蒸らします。この時は決して蓋を取りません
逆さにするのが定番ですが、上向きでも構いません
ちなみに、飯盒の底は凹むほどどつかない事
飯盒が傷むだけで、何の意味もありません

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底の方までふっくら炊けて、かつ焦げ無しです


動画編
下までふっくら炊けました


■上手に炊く秘訣
   ご飯を上手に炊くコツは、上記の3と4を上手にやる、という事に尽きます。しっかり沸騰させて、しっかり弱火で炊く。これが出来れば、まぁ失敗はありません。そして、これが上手に出来る熱源は、ガスを使うコンロやバーナー、火力調整が自在な灯油やガソリンストーブです。強い火力を発揮ししつつ、弱火もOKという事で、まさに飯盒メシを炊くには適している訳です。
   ポイントは、レシピに書いてある時間をアテにするのでなく、「状況」によって判断する、という事です。具体的には、飯盒が噴いて来たら弱火に切り替える、プチプチ音が聞こえたりちょっと焦げた匂いがしたら火から下ろす。そうした手順をタイムでなく「状況」によって判断する事です。
   というのは、時間というのは、使用する熱源によってまちまちだからです。例えば、ガスならば大体5〜7分くらいで噴いてきますし、アルコールだと10分くらい掛かったりします。ところがガソリンだと3分くらいで噴いて来たりして、あまりの早さにビックリします。しかし、早かろうが遅かろうが、噴いて来たら弱火に変える事に違いはないのです。そこをクソ真面目に5分とかやってると、そこが焦げたり半煮え飯になったりする訳です。
   そうは言っても、その「状況」そのものが最初のウチは分らないと思います。なので、まずは自宅のガスコンロなどで炊く練習をしましょう。自宅では、風も吹き込まず、気温も一定していて、屋外とは段違いに条件が整っているので、成功率が高いです。練習で、メシが炊ける過程の諸現象、上手に炊けた時のやり方などを覚えて、飯盒でメシを炊く感性を磨くのが良いと思います。

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ガスストーブを使った炊飯
一発着火、火力自在で便利です
室内では、強火といっても案外絞り気味です

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アルコールストーブによる炊飯
同じアルコール系でも加圧式なので、固形燃料より火力が強いです

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缶入り固形燃料による炊飯
気温が高く無風状態であれば、アルコール系でもそこそこ炊けます


■外では格段に難しくなる
   いくら自宅で上手に炊けても、一旦外に出ると美味く炊けないのが飯盒での炊飯です。自分もこれまで、大抵は芯が残ってたり、残った芯が半煮えだったり、その芯が蒸れた状態でパサパサだったりしたもんです。ウチで炊いてるのと同じ様にやっているのに、美味く行かないのはおかしい訳ですが、その原因は屋外ならではです。
   屋外では、天候、気温、風力、場合によっては標高も、これらの条件に大きく左右されます。一番影響を受けるのは風、気温です。風が吹けばバーナーの炎は風に煽られて、それだけで火力が落ちます。気温が低ければ、飯盒が沸騰するのに時間が掛かります。総じて、火力が落ちて沸騰までの時間が掛かり、しっかりとメシが炊けず半煮えになるのです。
   その他にも、風がキツいと沸騰した湯気が飛ばされて出てるか分らない、騒音があるとプチプチ音を聞き逃す、日光が明るいとアルコールストーブの炎が見えない、などなどの要素もあります。それらを踏まえた上で、出来栄えの良いご飯を炊かねばならぬところに、経験と戦術性を求められるのです。
   具体的にはどうしたら良いのか、というと、基本に忠実にやる事です。強火のところは強火で、弱火のところは弱火で。ただし、風や気温、天候によって、同じ捻り方でも火力は変化しますから、風が強い寒いと感じた時は、いつもよりも火力を強くする、という感覚的な対処が必要なのです。そして、早過ぎず遅過ぎず、必要な時間を掛けて炊き上げる訳です。
   風がきつい場合は、風避けの対策は必須になります。固形燃料やアルコールストーブの場合、風に煽られるというのは、単に火力が落ちるだけでなく、燃料の消費を増大さえ、まだ半煮えなのに燃料がなくなってしまう、という事態を招きかねません。ガスやガソリンといったバーナーでも、無風時よりは強めの火力にせねばなりませんし、弱火にしたら風で消えた、といった事も起こります。風がある場合は、天ぷらガードなどで風除けを作る、テントの前室で炊飯する、換気に十分注意してテント内で炊飯する、等の工夫が必要です。
   厳冬期など気温が低い時は、温暖な季節と同じ火力で炊飯すると、沸騰までに時間が掛かり、いわゆる弱い火力で炊いたのと同じ様な、煮飯状態が発生します。つまり、フックラ炊けず、芯が残ったり、芯が蒸れたパサ飯状態になります。ガスやガソリンの場合は、いつも以上に火力を強くする必要がありますが、ガスは低温の場合、ガスが気化されにくくなっていて火力が低くなる傾向にあります。アルコールに至っては、火力調整などありませんから、強くしようがありません。ガスカートリッジを手で温める、狭めの風防を用意して輻射熱を逃がさない様にする、等の工夫が必要になります。(その点、ガソリンは寒さに強いです)
   屋外での炊飯は、気候と熱源の特徴を理解した上で、如何に基本に忠実、近い炊き方が出来るかがポイントだと思います。しかし、これは直ぐにマスターできる様なものではなく、普段から飯盒使って外でご飯を炊くなどして、経験積んでセンスを磨くしか、上達する方法がありません。

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野外における炊爨
使ってる熱源は、軍装に合わせて缶入り固形燃料
気温は温暖で風もあまりありませんでした

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見た目、炊けてる様に見えますが
実は、下のかなりの部分がパサ飯でした

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飯はパサ飯、オカズは野菜の食感満点
明らかに火力不足の結果でした

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アルコール系の場合、風防を工夫する事で
ある程度の火力不足を補えます
写真は、キャンティーンカップスタンドゲルネンの組み合わせ



■蓋は取るのか取らないのか
   ご飯を炊く際にしてはならない事の最たるものが、蓋を取って中身を見ることだと言われています。大抵のレシピやマニュアルには、そう書かれています。炊飯途中で蓋を開ける事を良しとしない理由は、蓋を開ける事で内圧や熱が逃げて、ふっくら炊き上げるのに難が生じるからです。
   しかし、蓋をしたままでは、飯盒の中がどうなっているのか、分らないのも確かです。特に分らないのは、弱火で炊く段階で、どの程度の水気が残っているか、です。ボケっとしていると、底を焦がしたりする事もある訳で、非常に悩ましい事になります。
   そこで、上記の炊き方に対応させて、その時、飯盒の中でどうなっているかを解説すると、下記の様になります。
  1. 強火で沸騰させる
     水が熱せられる段階。最初はやんわりと水が対流しているが、沸騰すると激しく対流し、それに合わせて米も対流する。沸騰すると、いわゆる、ボコボコ噴いた状態になっている。
  2. 噴いて来たら弱火で炊く
     弱火にする事で対流が弱まる。水が一定に熱せられた状態で、米が水を吸収し初め膨張する。米が膨張するに従って、水分は減って行く。
  3. プチプチ音が聞こえたら、火を止める
     最終的に水分はほぼ米に吸収される。水分がなくなり、米が飯盒の底に接触する事で、火に当たっている部分の飯がはぜる音がプチプチ音。
  4. 蒸らす(約15分)
     飯盒の中に残った熱によって、炊けた飯が蒸される状態。ここでは絶対蓋を取らない。
   こういう感じになっています。外見的には、沸騰し始めれば湯気が出ますし、強力な火力であれば蓋が持ち上がったり、重湯がこぼれ出たりします。そうすれば弱火に移る訳です。そして、プチプチ音が聞こえて来たら火を止める。若干焦げた臭いがした時は、焦げが始まってる様相なので、ただちに火から下ろさねば焦げ付きます。
   しかし、気温が低かったり、騒音があったりすると、なかなか沸騰してる風に見えなかったり、プチプチ音が聞こえない、といった事が起こります。気が付いたら、沸騰を予感させる前に水気がなくなっていた、などという事もあります。逆にプチプチ音が聞こえてるのに、まだ水分が残っていた、という事もあります。こうした怪しい時に、あえて蓋を開けて中身を確認するのは有りだ、と自分は考えています。
   ただし、蓋を開ける時は、さっと確認して素早く蓋をする、あと頻繁に蓋を開けない。そうしないと、圧も熱も掛からず、ロクな飯が仕上がりません。やはり、基本は蓋はなるべく取らず、飯盒の様相、蒸気の出方、炊け始めた米の臭い、プチプチ音、焦げの臭い、といった作用や反応で、炊き具合を見定めるのが大事です。

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不安があるなら、蓋を開けて中身を見るのも可です
ただし、さっと蓋して、極力熱を逃がさない事
写真はまだ重湯が残っているので、さらに加熱を要す状態です

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外見的な「状況」で仕上がり具合を確かめる能力が重要です

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プチプチ音が聞こえたり、焦げっぽい匂いがしても
(これらがしない場合もある)
重湯が残っている場合もあります
無くなったら火から降ろします


■出来栄えの良いご飯とは
   自分がよく例えに出すのは、「炊飯器並みの出来映え」という表現です。炊飯器で炊いたご飯というのは、その炊飯器が壊れてない限り、芯飯になったり、パサついた飯になったり、あるいはベタベタの飯になったりしないものです。いわゆる「出来栄えの良いご飯」を作る様に出来ています。しかし、これは機械から出来る芸当であって、飯盒ではそうは行かない事は上に述べた通りです。
   飯盒は、他のクッカーと違って、水量線(みずはかりすぢ)が付いていますので、水の分量で失敗する事はあまりありません。水が足りなくて底を黒焦げにしてしまう、というのは、よほど火力が強いか、いつまでも火に掛けていたか、そのくらいしか例がありません。よって、飯盒メシでの失敗は、もっぱら火力によるところが大なのです。
   例えば、芯飯ですが、これは火力不足によって起こります。強火が強火ならず、ゆっくり炊いているうちに、いつ沸騰したのかも分らず、気が付いたら重湯も消えていた時によく起こります。外身はふっくら炊けている様に見えるのですが、中は固いまま、という具合です。芯飯の状態で、かつ蒸らしが足りない場合、しかも気温が低くて蒸らしてる間に冷めて来た時などに顕著です。
   芯飯とまで行かなくても、芯がパサパサしてるご飯というのも、やはり火力不足が原因です。微妙に火力が弱かった場合、中まで熱が回らず、中途半端な煮え方になり、蒸らした結果、いまいちパサパサした出来映えになってしまいます。飯盒の上下で出来栄えが違う、という事もままあります。上の方はふっくら出来ているのに、下の方はパサ飯という具合です。
   こうした失敗を防止するのは、強火の時は徹底して強火なのだ、という事です。具体的な例を挙げると、温暖な気候の時のベランダにおいて、ガソリンストーブを使用すると、沸騰までに約3.5分、微かに焦げっぽい匂いがするまでの弱火も4.5分くらいで炊けてしまいますが、意外にも焦げ飯にならず、上から下までふっくらと炊きあがります。逆に、厳冬期のアルコールストーブでは、15分経ってようやく沸騰し始め、さらに数分火に掛けても、重湯は消え切らず芯飯でした。つまり、沸騰までに時間が掛かり過ぎ、かつ火力が弱くて炊き上げきらなかったのです。

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4合炊きの場合、2合よりも
噴きこぼれしやすいとか下の方がパサ飯になり易いなど
いろいろありますが、上手に炊ける様に練習あるのみです

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ご飯が美味しいと、粗末なオカズでも全然美味しく食べれます
これは残った冷や飯に味噌入れておかゆにしたもの
密かにマイブームです

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火に掛けてる時間が長いと、若干焦げる場合がありますが
この程度なら、全然大丈夫
問題なのは炭化した場合なので、そうならない様に感覚を磨きましょう



■炊飯に適した火器・熱源
   上の事から、飯盒で(飯盒に限った事ではないかもしれませんが)ご飯を炊く上で、重要なのは火力である事が理解出来たかと思います。しかも、単に強ければ良いというものではなく、弱火も可能でなければならないのです。
   それを踏まえた上、炊飯に適した熱源を勧めるとしたら、自分はガソリンストーブもしくはガスストーブを勧めます。炊飯する場所が少し標高の高い場所、季節が冬なら、ガソリンストーブ一択です。ガソリンストーブは、気温気圧にあまり左右されず、強力な火力を発揮し、かつ弱火も可能な物が最近はあるからです。ただし、ガソリンストーブはポンピングやプレヒートといった作業があり、タンクに燃料を入れる際に指にガソリンが付いたら臭い(特にレギュラーガソリンは)、などなど不便な事もありますが、それを差し引いても優秀です。
   ガスバーナーも、最近は寒冷地用などがありますし、無風状態や温暖な気候の時には、ガソリンストーブ同様の火力を発揮しますし、火力調整については圧倒的にガスの方が融通が効きます。しかし、冬場でちょっと標高の高い所だったりすると、いつも通りに使っていたら、思いも掛けず火力が足りなくて、半煮え飯を食うハメになった事が何度かありました。
   アルコール系のバーナーやストーブは、無風で温暖な季節には良いのですが、そうでない時は相当に不利です。また、火力が低い状態で一定ですので、上に書いた様に強い火力で炊き上げるという芸当が出来ず、ふっくらと仕上げるのが難しくて、「とりあえず食える」状態の飯になる事が多いです。単に湯を沸かすだけなら良いのですが、炊飯という特性上、化石燃料系よりは不利だと考えています。
   飯盒と言えば焚き火をイメージする訳ですが、実は焚き火で飯盒を使った経験は、あまりありません。直火がOKな場所が少ないからですが、大体はストーブで炊くからです。故にどうこう言えるだけのデータがないのですが、要は上記に述べた炊飯の要領をちゃんとやる事です。むろん、火力調整などいうのは焚き火にないのですが、薪を間引く、飯盒の位置を高くする、などなど、ストーブの時以上に高度な戦術性を要求されます。

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普段から使う道具にもっとも精通しておく必要があります
自分の場合、トランポに常備しているのは
カセットガスジュニアですので、普段からの練習が欠かせません

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アルコールストーブは、単体では使えない事がほとんどです
しっかり安定した五徳を選ぶ必要があります
なお、アルストは晴れの昼間には、炎が見えない事がしばしばです

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飯盒は外で使うもんだ、という先入観を持っている人が意外に多いです
自宅のガスコンロでも全然使えます
まずは自宅で練習しましょう

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もっとも難易度が高いのは、焚き火などでの炊爨だと思います
やる機会が少ないだけに、上達するのは大変です



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tanisi_corp at 03:00コメント(0)

2014年08月19日

   去年の明日香村作戦で、あわや熱中症になりかけた経験から、今年はちっと涼しいところに行こうと考え、艦これブームにあやかって舞鶴の軍港に遊びに行こうと思ったのですが、予定日の前日に大雨が降って福知山が冠水。交通網も怪しい状態になっているみたいなので取りやめました。
   仕方ないのでどうしようかなーと思っていたら、堺の方の古墳にタヌキが住んでるを思い出し、調べてみると、タヌキの古墳の直ぐそばに日本一(“古墳”は日本にしかないので、日本一という事は世界一w)の古墳、仁徳天皇陵がある事を発見。というか、その回りは古墳がゴロゴロあって、とても1日じゃ回り切れない。そこで、仁徳天皇陵、御廟山古墳、たいすけ古墳(タヌキ居るとこ)、履中天皇陵の4カ所を回る事にしました。

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JR阪奈線百舌鳥駅前にあった地域地図
今回回った古墳が全部入っています


■百舌鳥古墳群
   仁徳天皇陵ってのは、大抵の人は歴史の資料集なんかで写真を見て知っていると思うのですが、それが元々は100基近い古墳の中にあって、現在も45基も残った古墳の一つだ、という事はあまり知ってる人は居ないかもしれません。かくいう自分もそうでした。ついでに言うと、実家から電車で1時間ちょっとの所にあるのに、この歳になるまで一度も“日本一の古墳”に行った事がない訳で、まぁ、ある意味、興味のない人にとっては古墳は出かかろうが大して興味の対象にはなってない、というのを示していると思います。
   さて、今回探訪する古墳は、JR阪奈線の百舌鳥駅を基点として全部回れる位置にあります。今回もレンタルサイクルを借りる事も考えたのですが、そこまでしなくても徒歩行軍で十分回れそうです。なんと行っても、駅ほ歩道橋の上から仁徳天皇陵なんかは見える訳です。ただし、猛烈な猛暑ですから、水分補給だけは忘れる事は出来ません。その点でも、去年の明日香村と違って、古墳と古墳の間が迫っているので移動しやすい事、自販機などは結構ある事、街中でもあるのでコンビニもそこそこある、という事で、補給には難儀しなさそうでした。

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JR阪奈線百舌鳥駅
なんと無人駅でしたw

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駅前にあったファミマで、フローズンなんとかを補給
住宅街だけに、コンビニはそこそこありました


■仁徳天皇陵
   仁徳天皇陵は、百舌鳥駅から歩いてものの10分もしない所にあります。日本一の古墳だけに、側で見てると、その大きさがイマイチ判らんほどです。その大きさを実感するには、古墳の回りを1周歩いてみるのが良さそうです。同じ様な事を考える人が多かったのか、仁徳天皇陵の回りには遊歩道が整備されているとの事。だったら歩いてみるにしかずです。
   まずは拝所に移動。日本一の古墳だけあって、地元のボランティアのガイドの人が、観光客相手に関西弁丸出しでガイドをやってました。ところで、この仁徳天皇陵は、いわゆる前方後円墳なのですが、写真やイラストでは円墳が上、方墳が下、いわゆるガキ穴の形で写されたり描かれたりするので、てっきり円墳が上のイメージを持っていますが、前方後円墳という様に、前が方墳の方で後ろは円墳です。なので、前方後円墳の場合、拝所は方墳の頂点(まぁ、一般的イメージで行けば底辺)の所にあります。
   さて、さっそく行軍開始。どっち回りでも構わないのですが、何となく半時計回りに歩き出しました。とりあえず、てくてくと脇に古墳を眺めながら歩く。ひたすら歩く。古墳には鉄柵がしてあって中には入れないのですが、細い道路を挟んで反対側には、普通の住宅が並んでいます。当たり前の様に、家の前に日本一の古墳があるのは、ちょっとシュールな感じでした。
   そんなこんなで、だらだら写真撮りながら歩く事、約38分。元の拝所に戻ってきました。もっと時間掛かるのかと思ってたのですが、2.8kmはそんなに長い距離ではない様です。しかし、歩いてみて感じたのは、側から見える古墳の部分というのは、周濠に設けられた堤で、これにも木が植わっているので墳墓それ自体は見えない、という事です。自分らがイメージしてる仁徳天皇陵は、空から撮影されたもので、実際現地で見てみると、ただの鬱蒼として岡にしか見ない、というのが率直な感想でした。

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仁徳天皇陵の模型
仁徳陵の回りには、10基ほどの陪塚があります
(それも地方豪族の古墳規模)

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仁徳天皇陵の説明書き
しかし、鹿の耳から鳥が出て来たって、、

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天皇陵には、必ずこの注意書きが掲げられます
でも、時たま侵入して捕まる人がいますねぇ

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仁徳陵の回りには、こんな風に遊歩道が整備されています

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遊歩道には、こうした距離と位置を示す石碑が
所々に設置されています

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しかし、窓を開けたら目の前が日本一の古墳
すごい所に家が立っているもんですw

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陪塚の一つとされている、永山古墳
暑かったので、遠望して通り過ぎました

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そのデカさ故に
大昔から色んな作品に取り上げられていた様です

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あまりに暑くて、のぼせてましたw


■堺市博物館
   とはいえ、炎天下の中を2.8kmも歩いた訳ですから、いい加減暑くて疲れてます。ともかくクールダウンが必要という事で、仁徳天皇陵そばのお洒落な喫茶店に入り、マンゴーのかき氷とグレープフルーツジュースを注文。汗だくの短パンのおっさんがかき氷食う様は、ちょっとアレな感じですが、外聞憚ってる余裕はないので、バクバク食ってクールダウンしましたw
   ようやく汗が引いた訳ですが、すぐさま次の古墳に行こうか、という元気まではまだありません。ふと前を見ると大仙公園(この中にも小さい古墳がいっぱいあるw)です。その中に、堺市博物館があるのが判りました。せっかくですし、クールダウンがてら入ってみる事にしました。
   入場料は200円、規模としては小柄な博物館ですが、なんと言っても45基も古墳が集まってる場所だけに、出てくる物も結構すごくて、立派な物ばかり。個人的には軍装に関心が向いてしまうのですが、そんな人の為に、レプリカの兜や短甲なんかも置いてあったりして(兜は被りましたw)、結構楽しいです。
   とはいえ、見たいもの見たら、小一時間ほどで見終わってしまいました。まぁ、時間的にもお昼なので、適当にファミレスかラーメン屋か牛丼屋にでも入ろうと思ったのですが、その手の店はまったくありません。コンビニで買い食いは出来ますが、いい加減足が疲れてるので、座って食べたい訳です。結局、百舌鳥駅前に唯一あった、如何にも田舎にありそうな定食屋に入ったのですが、予想に反して美味しくて、ご飯大盛りお代わりしてしまいましたw

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とりあえずクールダウン
もう一杯お代わりしたかったですw

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この中にも古墳がゴロゴロあるのですが
見て回る気持ちの余裕はありませんでしたw

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堺というと、古墳よりは
織豊次代の自由都市のイメージの方が強かったりします

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出土品の甲冑
案外、完全な形で残ってるもんですね

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埴輪ももちろんあります
ちなみに、仁徳陵には2万体の埴輪が使われたとか

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堺市博物館の展示の半分は
自由都市次代のもので、それも見応えがありました

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やっとありついたお昼ご飯
他人丼に豚汁を頼んだのですが、ご飯も追加しましたw

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普段、この手の店には入らないのですが(ハズレが多い)
ここはとても美味しかったですw


御廟山古墳〜たいすけ古墳
   ちょっと食い過ぎたかなー、とか思いながら、iPhoneのマップに案内されて、御廟山古墳へ。こちらも住宅のど真ん中にあるのですが、それなりに結構大きな前方後円墳です。仁徳陵の様に堤がないので、柵越しに周濠に浮かぶ墳墓を拝む事が出来ます。自分が見た方角は、前方墳側からですが、それとして形が判るのが興味深かったです。とはいえ、この御廟山古墳は通過点なので長居せずに通り過ぎました。
   ふたたび住宅街をてくてく歩く事、15分ほど。今回の作戦の目標、いたすけ古墳に辿り着きました。そして、期待に胸躍らせながら、半壊した橋を見てみると、、、、タヌキの姿は見えず、代わりにいたのは番いの鴨と首伸ばした亀だけでした。まぁ、内心そうじゃないかなーと思っていたのですが、この糞暑い時期に、いくら夏毛に生え変わってるととは言え、タヌキが日光浴してるはずもなく、どこか涼しい所で日中は寝てるに違いありません。
   それでも、夕方まで待ってみようかと思ったのですが、日陰さえない住宅街の真ん中で、出てくるか判らんタヌキを待っていたら、熱中症で神に召されてしまいそうです。そもそも、タヌキどころか、人っ子一人居ないのです。このままここで頑張っていても仕方ない、と諦める事にしました。

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御廟山古墳のパノラマ写真
iPhoneでパノラマ撮影すると、墳墓が小さく写る様な気がしますw

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住宅地の中に埋もれる様にある古墳でも
やっぱ観光資源には違いない様で
古墳ごとに周遊路が整備されていました

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いたすけ古墳に向かう途中にあった善右エ門古墳
思わず見落とすところでしたw

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地方豪族レベルの古墳は宮内庁管轄でなく
都市の教育委員会の管轄ですw

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ようやく、おめあてのいたすけ古墳に到着
良く晴れた、良い写真が撮れました

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冬場なら、この半壊した橋の向こうに
タヌキの家族が姿を表すそうですが
今回は鴨のつがいと、亀だけでしたww

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ぼけーっと眺めていたら
亀がワラワラ集まってきました
エサでも貰っているのかな?


■履中天皇陵
   さて、本日のファイナルミッション、履中天皇陵は、やはり住宅街のど真ん中にあります。いたすけ古墳からは歩いて大体30分くらい。またも炎天下の中の行軍です。結構しんどかったのですが、なんと言っても最後のミッションですから、歩き続けました。
   と、そうこうしているウチに、家と家の間から、ドドーンと履中天皇陵が見えてきました。履中天皇陵は、仁徳天皇陵と違って堤がないので、墳墓が丸見えです。それだけにかなりデカイなーという印象を受けました。履中天皇陵は、日本で3番目にデカイ古墳との事。つまり、サイズ的には仁徳天皇陵と変わらんくらいのビッグサイズなのです。熱にノボせた身体で歩いていくウチに、周濠に辿り着きました。
   履中天皇陵は、仁徳陵と違って、周濠の周囲は遊歩道化されていません。すなわち、住宅の裏、生活道路に面した状態でドドーンと存在しているのです。その周濠は広く、墳墓は山高く、第3位といえども迫力満点です。仁徳陵だって、もし中に入れたら、このくらい、いやこれ以上の迫力があるはずです。
   しかし、この時すでにいい加減足は歩き疲れ、身体はオーバーヒート気味で、古墳を見れただけで満足して、あとは早々に最寄りの上野芝駅に向かい、コンビニでクールダウンして本日の作戦を終了しました。

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住宅街の彼方に偉容を示す履中天皇陵

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履中天皇陵のパノラマ写真
前方墳の右斜め辺りから撮影

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風致地区ってのがあるのを初めて知りました

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履中陵の拝所
その脇まで民家が迫っていますww


■まとめ
   さて、今回生まれて初めて日本一大きい古墳を訪れた訳ですが、意外に思ったのは、仁徳天皇陵が世界遺産には登録されてない、という事でした。面積においては、エジプトのピラミッドや、中国の始皇帝陵よりも広い墳墓で、十分世界レベルの規模であると思うのですが、まだ登録されていないのです。もちろん、地元では運動がある様ですが、全国的に見た時、そうした運動がどの程度まで知られているか、ちょっと疑問です。
   もう一つ感じたのは、現代人の視線では、これら巨大古墳の偉容を、古代人の視線で感じる事は困難なんだ、という事でした。博物館に展示してあった、仁徳陵建造当時の風景図では、古墳の回りにはほとんど民家などなく、海からは古墳が丸見えで、古墳の側でもその巨大さを仰ぎ見る事が出た様です。ところが現在は、古墳のギリギリの所にまで家が立ち並び、家々の屋根の下に古墳が没している様な感じです。自分たちが古墳というと、空撮された写真を印象する訳ですが、古代人は下から仰ぎ見る、もしくは遠方から望遠する、といった見方をしていたに違いありません。その意味で、日本一の古墳の偉容を感じ取るのが困難であったと感じました。
   最後に、博物館でガイドの人が(これまた関西弁丸出しで)説明してたのを小耳にして、おやと感じたのですが、実は建造時期は仁徳陵よりも履中陵の方が先である、との事。系図では履中帝は仁徳帝の次代なので、順番的におかしい訳です。とはいえ、天皇陵は全部宮内庁の管轄で、勝手に調査したりする事も出来ない訳で、考古学的な研究はぶっちゃけ出来てない様です。万世一系の大君の神話性を守りたい気持ちも判らないではないですが、それ以上に考古学的な研究を進めた方が、古墳作らせた人にとっても嬉しい事なんじゃないかなー、とか思いつつ、阪奈線に揺られて帰りました。

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百舌鳥駅の歩道橋から撮影した、仁徳陵のパノラマ写真
屋根の上から、辛うじて墳墓が覗いてます

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仁徳陵建造当時の予想図
次代の履中陵の方が、木が生えています
(つまり、履中陵の方が建造時期が古い)

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こんな風に古代人が古墳を見たかどうか判りませんが
世界文化遺産になって欲しいものですw



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)

2014年07月26日

   2年前に作った梅干しですが、あれだけ大量にあったものの、2年でほぼ食べ尽くしてしまいました。そこで無くなる前に新たに作る事にしました。梅を漬けるための桶や干すための笊は2年前のが残っていましたが、梅を漬ける時に使う落とし蓋がどっか行ってしまったので、ホームセンターで良い感じに皿を買って来て代用する事にしました。重しは前回同様、2リットルのペットボトル3本です。

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今回も3kg漬けました
お裾分けリクエストが多いので、5kgくらいやれば良かったかな


■6月4〜7日
   前回の梅干しで失敗した点は、梅をしっかり熟させなかったために、固い梅干しになってしまった事でした。よく調べると、青い梅が黄色くなるまで待つのが良い様です。もっとも、あまり熟しすぎると、重しを載せて漬けた込んだ時、実が潰れてしまうそうです。要するに頃合いを見計らうのが大事です。
   前回は梅を熟させる時に新聞紙を使いました、今回は新聞紙無しで、そのまま桶に梅を入れ、時々出して空気に触れる様にしました。買って来た時は青かった梅も、大体4日ほどするとほぼ黄色くなってきました。黄色くなったところで、軸の跡を取り、水で洗って、ホワイトリカーで消毒し、塩をして行きます。今回も3kgの梅を漬けますので、塩は20%の600g用意しました。

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南高梅3kgとともに
ホワイトリカー、粗塩も準備

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買って来たばかりの梅
まだ青いのが混じっています

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よく黄熟した梅
このまま熟させると、今度は梅ジャム用になりますw

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梅を水で洗って、軽く乾かし
へその軸を取り除きます

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ホワイトリカーに潜らせ
桶に塩しながら積み重ねて行きます

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塩が完了したら、落とし蓋をして重しを載せます
前回同様、45リットルのビニール袋の中で漬けます

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青梅は洗って、そのまま砂糖と一緒に酒に漬けます
コレ以外やる事がありません


■6月19日
   梅酢は漬け始めた翌日からドンドン出始め、大体4日ほどでほぼ完成状態の量が出ます。そのまま重しをしてると実が潰れかねないので、紫蘇が出回るまで、重しの水の量を半分に減らして待機させます。
   紫蘇は今回も2袋用意しました。まずは葉っぱだけ千切ってバケツに入れ、3回ほど水洗いして、葉っぱについてる砂を落とします。続いて用意した塩の半分を振りかけて塩揉みして灰汁をだし、さらに残りを掛けて揉み込みます。大量にあった紫蘇は、野球のボールくらいの大きさになります。それをボールに入れ、梅酢を掛けて紫蘇を解します。解した紫蘇は、梅の上に被せる様にまんべんなく広げ、また皿を置いて重しします。

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紫蘇2袋、群馬産

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まずは、葉っぱを洗います
意外に砂は付いてたりします

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洗った紫蘇の葉に、おもむろに塩をぶっかけ
これでもかと揉みまくります

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すると、黒紫の灰汁がドンドン出ます
一度絞って、さらに残りの塩を掛けて揉んで灰汁だしします

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灰汁だしした紫蘇の葉に、梅酢を掛けて解します
すると、梅酢が赤くなります

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こんな感じで紫蘇をまんべんなく敷き詰めます
紫蘇を入れないまま干せば、白梅干しになりますが
ただし、若干、カビ易くなったりするそうです

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採取した梅酢。濃厚な梅の風味です
ソバに掛けて食べると、美味かったです


■7月23〜26日
   今年は梅雨入りが早かったせいか、梅雨が開けるのも早かった様に感じました。梅雨明け宣言と同時に、漬けていた梅を引き上げ、笊に並べてベランダで干しました。思ったとおり、今回はよく熟させてから漬けたので、皮も実もかなり柔らかく仕上がっていました。結構な事です。
   天日干しは3日3晩やらねばならない事になっています。ところが、2日目の夕方、都内は激烈なゲリラ雷雨に見舞われました。出勤時にそんな予報は出てなかったので、梅を干しっぱなしにして出たため、こりゃ全部雨に濡れたかな、と覚悟を決めました。ところが、帰ってみて見ると自宅の方はあまり降らなかったのか、梅が濡れた感じが一切ありません。一緒に干していた紫蘇も濡れた感じがなかったので、無事だったと判断して、そのまま干し続ける事にしました。もし、雨に濡れた場合は、雨を拭いて焼酎に潜らせ、梅酢に漬けて干し直すそうです。もっとも、風味は落ちるとか。
   そして、待ちに待った3日目、干し上がった梅干しを取り入れました。みんな良い感じに干せて、実に田舎風の梅干しに仕上がりました。

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干し方始め!

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梅酢は1日だけ干して取り入れました
あまり干しっぱにしてる、腐る事もあるそうです

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2日目の晩、ゲリラ雷雨がありましたが
自分のウチの方は小雨で済んだ様です
天気が怪しい時は取り入れても良いそうです

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良い感じに干し上がった梅干し
まさに、田舎のばーちゃんが作ったっぽい出来映えです

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試食してみましたが、皮も実も柔らかく
かつ、実にマイルドな味わいになっていました


■おまけ
   例年、紫蘇は梅と一緒に漬けっぱなしにするのですが、今年は乾燥状態で崩して、いわゆる、ゆかりにしました。フードプロセッサーや擂り粉木を使えば楽だったかもしれませんが、そんなもんないので、指でしごいて崩しました。かれこれ4時間くらい掛かりましたが(DVD見ながらやってた)、良い感じにふりかけになりました。試しにご飯に掛けて食べてみましたが、市販のゆかりより塩味が控えめで、如何にも紫蘇風味が効いていて、美味しかったです。
   今回は、炊飯器ケーキ用に梅酒も漬けました。こちらは青梅を使います。瓶に梅と砂糖を入れてホワイトリカーを入れて密封するだけ。大体半年で飲み頃となります。現段階ではまだ色も薄いですが、飲み頃になるとかなり色が濃くなり、梅はシワシワになってほぼ種の大きさになります。

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ウチの用事が終わったあと、ゆかり作りやりました
指の指紋が無くなりそうになるほど頑張りました

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どこから見ても、パーフェクトにゆかりですw

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梅酒の方も、徐々に色づいてきました
最終的には、梅がシワシワになりますw



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)

2014年03月21日

   かつて、仮想軍隊クラフトフェルトでは、3月の春分の日前後に奥多摩の某海沢渓谷で設営隊活動(いわゆる軍装キャンプ)をやってたのですが、その伝統を引き継いで去年から日帰りで焚き火をやりに行く事にしました。ところが、一人ではあまりに寂しくて泊まらず帰ってきたので、今年は職場の同僚たちと男子会を兼ねて奥多摩に出ばる事にしました。
   ところが、作戦の前日に帰宅途中で財布を落とすという事件があり、免許証などの公的カードもさる事ながら、現金まで一気に無くしてしまい、かなりヤバい事になってしまいました。幸い、お金は一枚だけ残っていたので、どうにか男子会には参加出来ましたが、帰りの運転は運転免許証がないので出来ませんでした。

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海沢園地は今回は雪化粧
平らな地面がなくなったので
ここでキャンプはもう無理ですねぇ


■レンタカーで移動
   これまでの男子会では、自転車やスクーターといった移動手段で集合していたのですが、今回は現地に着いてからもそこそこの距離を荷物もって上がったり下ったりしなければならないのと、男子会と銘打ちながら御婦人が約1名同行する事になったので、車両移動という事になりました。まぁ、かつてのクラフトフェルト設営隊でも、車両行軍は基本でしたから珍しい事ではありません。
   レンタカーは朝0800時から借りれるという事で、0830時に石神井公園駅に集合だったのですが、前の晩に財布探したり遺失届を出しに行ったりで、あれこれ準備に手間を食ってしまい、朝、目が覚めてからもぼーっとしてて時間が過ぎてしまい、いつもなら早めに着いている自分が今回は15分ほど遅刻してしまいました。
   ともかく、レンタカーに乗り込んで行軍を開始した訳ですが、今度は道がエラい渋滞でなかなか青梅市に着きません。3連休の初日だからか、奥多摩の梅園に見物に行く人が多いのか、ノロノロしてなかなか前に進まない。途中、コンビニで休憩したり、スーパーで買い物したりして、4時間ほどして、ようやく海沢川に到達しました。
   流石にその辺りになると、車も人も少ないのですが、林道海沢線に入ってビビリました。というのも、いつぞやの大雪のあとか、なだれ込んだ雪がまだ残っていて、林道の部分だけ雪が掘削されて、所によっては雪の壁の中を進むという感じです。まるで豪雪地帯のミニチュア版みたいな感じです。20年来こんな風になっているのは、初めての光景でした。
   とはいえ、昔と違って今は海沢園地の上の方まで一応は舗装されていますので、ゆっくり行けば何なりと上がって行く事が出来ます。現地に着いたのは、当初予定していた時間よりも2時間遅れて、1300時頃でした。

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海沢園地の上部に薪拾いに行軍
まぁ、少し上に上がれば、枝がゴロゴロ落ちてます


■燃料を集めろ
   これまでの男子会では、バケツコンロで炭火を熾してましたが、今回はそんな甘っちょろい事は禁止です。事前に全員に、防寒に配慮した服装、足下の安全を担保した靴、軍手、新聞紙、マッチなどを持参する様に指示してあったのですが、これは林道上部で杉の枝などを拾って焚き火をする為です。焚き火の燃料となる枝は、土地の林業の人が枝打ちしたのがいくらでも転がっているので、それを有り難く頂戴する訳です。
   設営隊時代には、一晩燃すために山肌の斜面にまで登って枝を落としていたのですが、日帰りではそんなに沢山は要りません。また、長い枝を真ん中から燃やして、半分になったのをさらに真ん中から燃やして、順次に短くしていくのが面白かったりするのですが、そんな悠長な事してる時間もありませんし、長い枝は料理の焚き火にするには邪魔なので、折りたたみのノコギリで30cmくらいに切っていきました。また、レンタカーに直に薪を載せたら車内が汚れてしまうので、職場から90リットルのゴミ袋を貰ってきて、二重重ねにした中に入れて、レンタカーのシートにも新聞紙を敷いて載せました。薪の量は、90リットル一杯で大体4時間は持ちそうです。
   さて、首尾よく薪を調達したあと、林道を下って設営地に到着したのですが、難儀したのは渓流に降りて行く斜面。結構急なのは昔からですが、今回は大雪の影響か、杉の葉が一杯落ちていて地面が見えないのです。かつ、雪も残っている部分が結構あって、かなり足下がヤバい感じでした。とりあえず、90L袋の薪は下にぶん投げて、各自の荷物はリレー方式で下に送って、滑って落ちない様に気をつけて降下しました。

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こんな感じで雪が残ってました
明らかに除雪した感じですね

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こういう時は鉈よりもノコギリの方が安全ですし
楽に仕事が出来ます


■料理しますよ
   さて、下に下ったら早速カマド作りである。といっても、そこらにゴロゴロとメロン大の石が転がっているので、それを集めて円陣を組めばおしまい。簡単なものである。カマドが出来たら薪を放り込んで火入れである。予定では、クソ真面目に新聞紙や枯れた杉の葉などで火を熾すつもりでいたのだが、時間が押しているのでゲルネンを投入。ところが、予想以上に風が強くてなかなか火が着かない。何本かマッチを犠牲にしてようやく点火した。火が着いてしまえば、ゲルネンは勝手に薪に火を付けてくれるので楽勝である。
   火が熾きたら、年始に購入したハンゴーキャッチをプラスチックハンマーで地面に打ち込み、炊爨開始です。ところが、地面が柔らかいくせに10cmくらい下にはデカイ石があるみたいで、縦棒が結構ぐらぐらして心もとない。この状態で飯盒ぶら下げたら、うっかり縦棒が転けてエラい事になりそうなので、適当な大きさの石で棒をサンドして極力グラつかない様にしました。
   いい感じで火が熾ってきたので、いそいそと料理開始。まずご飯は米4合の無洗米でチャレンジ。いきなり沸騰しない様に、若干火から遠ざけて、じっくり炊く様にしました。オカズの方は豚汁という事で、ネギの皮剥いたり人参切ったりしてましたが、アドバイス通りハサミを持ってきてたので、あまり道具で嵩張らず準備が出来た様です。
   問題は豚汁の作り方で、自分の認識では、先に肉を炒めてから、野菜をぶち込んで、野菜に火を通しつつ肉の旨味を野菜にしみ込ませる、というものでした。ところが、手順を逆にやろうとしたので、注意しようと思ったのですが、「たにしさん、小姑みたいに〜〜〜w」と言われたので、各員の自主性に任せる事にしました。まぁ、失敗もまた学習ですw

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残ってた雪に缶ビール埋めます
本当は熱燗の予定だったんですが、メニュー見て変更したとかw

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自分が火を用意してる間に
他の人たちは隅の方で、具材の準備中

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これぞ飯盒炊爨!って感じですねww
ハンゴーキャッチは石でブラブラしない様に抑えてます


■実は結構寒かった
   まぁ、なんだかんだで飯も上手に炊けたし(しかも飯盒の底を焦げ付かさない程度におこげも出来たw)、豚汁も少々煮込みが足りない感じがしないでもなかったですが、それなりに食える物が出来ました。まぁ、自分以外は焚き火で料理作るのは今回が初めてだった訳ですが、まったくの失敗ではなかったので、そこそこ上出来と評価しました。
   ところで、海沢渓谷は、渓谷というだけあって谷底なので、山の方は照っていても谷の方は日陰です。かつ風も強かったのですが、その上いつぞやの大雪も残っているという状態で、風が吹くと結構寒い。到着して間もなくの間は、それなり動いていたのであまり感じませんでしたが、料理が出来る頃にはあまり動かないので、風が吹くと身体が冷えてくる。自分はマイナス10度くらいまで耐えるツーリング用のジャケットを着てたので大丈夫でしたが、皆さん一様に寒そうです。特に寒がってたのは御婦人で、どうみても普段着の上からリスの絵の小さい毛布被ってる感じです。かつ、どうすれば極力体温を奪われずに済むかもご存知ない様でした。
   まずは頭を覆う事、体温の20%は頭から逃げて行くからです。その上で肩から毛布被って、さらに腹回りも防護する様に教えてあげました。もっとも、それでも気休め程度ですので、自分のライディングジャケットも貸してあげたのですが、最後にはそれでも耐えられんという事で先にレンタカーに退避して貰いました。
   あとで聞けば、一応は防災マニアらしいのですが、実地訓練は今回が初めてとの事。「この調子で災害きたら、アンタ凍死やで〜w」と言っておきましたが、まぁ何事もトライ・アンド・エラーですので、これにめげず、次回は完全装備で参加して貰いたいものです。
   実はこのあと、焼きソバとぜんざいをやるつもりだったのですが、日も陰ってきて寒いし、レンタカーは2000時までに返さねばならない、という事で、余裕みて1600時に撤収する事にしました。今回は最初から日帰りの予定でしたが、のんびりするなら、やっぱり泊まりがけじゃないと無理があるねー、と感じました。

20140321_150837
豚汁
肉はもう少し小さく切った方が良かったかも
あと、牛蒡と唐辛子粉がなかったのが残念!!

20140321_152201
ご飯
飯盒の底を焦げ付かさない様に、おこげを作るという
スペシャルな出来映えに!!


■ハンゴーキャッチの評価
   さて、今回満を持して投入したハンゴーキャッチですが、結論から先に言うと、ちょっと使い勝手が悪いかなー、という感じでした。その理由は、
  1. 全体的にブラブラしてて安定感がない。
  2. 地面に差した時、意外に高さが足りない。
  3. 飯盒の蓋を取るのがちょっと大変。
  4. 飯盒を取る時に、横棒から抜かねばならない。
   こんな感じです。ブラブラするのは、ハンゴーキャッチの縦棒が細いからだと思います。材質は鉄ですので丈夫ですが、満載の飯盒を3つも下げたら、かなりブラブラして危険度アップの気がします。
   高さが足りない件は、今回は地面に穴を掘らなかったからで、本来は穴を掘ってその中で焚き火をすれば解決した問題です。もっとも、仮にそうしたとしても、ブラブラするのを防止しようとしたら、もっと深く地面に突き刺す必要があり、その意味でも縦棒の長さは足りないと感じました。もっとも、いきおい長くしたら携帯性に問題が出てくる訳で、一概に長くしたら良いという事でもなさそうです。
   ご飯を炊いている時に蓋を取ったり、あるいは飯盒で具材を炒めたりする際に、横棒にぶら下がった状態では非常にやりにくい事が分かりました。横棒にぶら下げて炊爨する要領は、旧日本陸軍に限らず世界各国の軍隊でもやっている事ですが、基本的に蓋を取らない炊爨に適した方法であって、自分の様に始終蓋を取る人には、やりにくい装備である事がよく分かりました。
   同様に、飯盒を火から下ろす時に、横棒から抜かねばならない訳ですが、些細な事ながらこれが面倒くさい。日頃、ストーブの上に置いて調理するのに慣れているせいか、本来なら飯盒は横棒にぶら下げて使うのが当然の事なのですが、横棒から外すのにストレスを感じました。特に隣の飯盒はまだ火に掛けておく必要がある時に面倒です。
   この様な具合で、期待の新装備でしたが、結果はイマイチでした。まぁ、自分以外に買ってる人が居ないのもそこそこ頷ける気がしますが、ただ単に使い慣れてないせいかもしれませんので、これにめげずまた使う機会を設けたいと思います。

20140321_142707
飯盒で料理する時は
横棒に通さないで手で持った方がやり易いです
(写真では横棒に通ってます)



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tanisi_corp at 21:00コメント(0)

2014年01月26日

   陸上自衛隊では、旧陸軍と同様に小型の乾パンを採用してますが、その付け合わせにオレンジスプレッドなるチューブ入りのペーストがあります。ジャムでもなくマーマレードでもなく、なぜオレンジ風味の水飴なのかは、いささか謎に感じるところでしたが、とても美味しい代物で市販されてないのが残念なほどです。市販されない理由を知りたくも有りますが、おそらく防衛秘密か企業秘密でしょうから詮索するのはやめて、それに近いものを作ってみる事にしました。

20140118_184316
こちらが防衛省御用達のオレンジスプレッド
買った時は40本くらいゴロゴロ入ってましたが
気が付いたら数本しか残ってませんでしたw


■何が使われているか?
   原材料は、食品衛生法の関係か、パッケージの方に記されています。水飴、砂糖、濃縮うんしゅうみかん果汁(1/5)、クエン酸、コーンスターチ、ゼラチン、香料、食用黄色5号、以上。驚くべきは、オレンジスプレッドと宣っておきながら、使われているのは温州みかんの果汁だったという事です。だったら素直に「みかんスプレッド」と呼べば良さそうなもんですが、これが制式採用された頃はオレンジ自由化前でオレンジが珍しくてそういう名前にしたのか、それとも温州みかんがマンダリンオレンジと近縁だからそれに因んだのか、ともかくまず驚くのが温州みかんの果汁を使っているという事です。
   さて、その濃縮うんしゅうみかん果汁というのが一体どんなものか。それがない事にはオレンジスプレッドが作れない訳だから、とりあえず調べてみたところ、どうやらミカンを搾ってジュースにした後の残り滓っぽい様です。もっとも、残り滓といえど立派な健康食品の原料として売られていて、ドリンクやゼリーにも使われているとか。問題は売ってる分量が18リットルガロン缶で、さすがにこんなに大量につかまされても使い道がありません。
   ところで、このオレンジスプレッドの作り方ですが、なんと自衛隊からオフィシャルな仕様書が公開されています。戦闘飯盒もそうでしたが、こうした直接戦力に関わらない装備に関しては公開する方針なんでしょうか。それはともかく、その仕様書によると、でん粉あめ59%、砂糖30%、濃縮うんしゅうみかん果汁(1/5)10%、酸味料0.56%、添加物0.44%が各々の材料の配合であり、水飴に砂糖と水を加えて温めて混ぜて溶かしたあと、温州みかん果汁とクエン酸と添加物を入れて十分混ぜて作る、と書いてあります。

20140121_090238
一応は軍需品なんですが
食品衛生法に基づいて原材料名がしっかり記名されますw


■作ってみよう
   濃縮うんしゅうみかん果汁を手に入れるのはチト難しいので、オレンジマーマレードを使う事にしました。ですので、自分のは名実ともにオレンジスプレッドという訳ですw
   まず、網などを使ってマーマレードを漉して、オレンジの皮を除去します。ひたすら地道に皮を除去して、20gの皮なしマーマレードを用意します。次にその皮なしマーマレードに水飴60gを投入し、かき混ぜます。十分かき混ぜたら、ポッカレモンを3g入れてかき混ぜます。これでオレンジスプレッドのチューブ2本分が作れます。
   これらの作業が終わったら、駄菓子屋などで売ってるおもちゃの注射器(水飴食べるのに付いてたやつ)を使って、オレンジスプレッドの空容器に注入していきます。そもそもオレンジスプレッドを自作しようと思いついたのが、このおもちゃの注射器を見つけたからで、むしろ他の材料を用意するより、まずはこの注射器を見つけて来るのが大変だと思います。まぁストローで吸い上げて入れるって手もありますが。

20140119_153854
やっすいマーマレードもどきでなく
ちゃんとした奴(実家から送って来たw)を使いました

20140119_154504
水飴を投入
水飴って、実は意外にあまり甘くないんですね

20140119_154852
クエン酸かわりにポッカレモンを投入
味が引き締まりますw

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おもちゃの注射器で吸い上げてチューブに充填


■食べてみた感じ
   マーマレードに水飴とポッカレモン混ぜただけなので、色目はとても薄いです。まぁ、食用色素を使えば色は付きますが、そこまでする必要はないでしょう。
   とろみは、実物のオレンジスプレッドよりも緩い感じです。これは煮詰めてない事と、あまり固めだと注射器で吸い上げるのが大変なので、適当な固さにしたからです。ただ、水飴を使わず、ジャムやマーマレードを直で入れると、直ぐに全部出てしまって、あっという間に無くなってしまうので、水飴を使うのはなかなか良いアイデアです。
   肝心の味の方ですが、オレンジマーマレード使っただけあって、オレンジ風味でしたw ポッカレモンで風味が引き締まっていて、なかなか良かったです。今回、砂糖は一切使いませんでしたが、マーマレードにも十分糖分が入っているとみえて、甘みが足りないという風には感じませんでした。まぁ、あとはお好みで砂糖を入れて煮詰めたりしても良いかと思います。

20140119_155750
色目は全然違いますが、しっかりオレンジスプレッドですw
ただし、添加物等は一切入ってませんので
使う時まで冷蔵庫で保存です


   しかし、こんな美味しいものが市販されないのは不思議な事です。誰にあげても美味いと喜ばれる物なので、売りに出せば結構売れると思うのですが。まぁ、昔と違って今はジャムでもマーマレードでも上等なのがいっぱい売ってますから、ミカンジュースの搾り滓を使ったものは売れないと思われてるのでしょうかね?

20140115_193711
乾パンに良く合います
ぶっちゃけ、金平糖なんかよりもこっちの方が合います



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tanisi_corp at 14:30コメント(6)

2013年09月01日

   そもそも、8月31日〜9月1日は泊まり掛けで作戦するつもりで休みを取っていたのですが、台風上陸の誤報で31日の日帰りだけになってしまいました。それは良しとして、その日帰り作戦で使うために、わざわざ印西のデコボコランドの近くのスーパーまでアラビヤン焼きそばを買いに行ったのに、腹一杯で食えず終いで終わってしまい、いささか欲求不満というか消化不良気味になってしまったので、急遽翌日、袋麺限定の焼きそばオフを行う事になりました。

20130830_214523
昨日に引き続き、アサルトパックで出撃
右手奥に見えるのが、今回探しまくったアラビヤン焼きそば


■アラビヤン焼きそばについて
   既にコアなファンの方々によって、ネット上でもアラビヤン焼きそばについては種々語られているので、自分が改めて語る事はないのですが、問題となるのは売っている場所。よく言われる様に、このアラビヤン焼きそばは「千葉限定」と思われているのですが、一応は全国展開している商品の様です。時々都内のスーパーやコンビニでも見かける事がありますし、最近ではカップ麺も出ました。
   ところが、イザ買おうと思ったら無い。手始めに近所のスーパーやコンビニを片っ端から探しましたがありません。続いて市川にも行ってみましたがありません。ネット上の情報では、東金や銚子の方でよく売れてるという事ですが、さすがにそんな遠くまで足を伸ばせません。困ったなーと思っていたら、ヤオコー牧ノ原モア店に売ってたという情報を得ました。調べてみると、デコボコランドの直ぐ近くの店です。
   早速出向いてみると、ありましたありました。しかも5袋入りパックで、当たり前に置いてありました。あまりに普通に売っているので、どうせなら都内にも置いてくれたら良いのに、と思ったのですが、何でも全国展開しても売れるのは千葉とか茨城県南部だけで、結局そこにしか置いてない状態になるとか。何にせよ、デコボコランドなら毎月行っているので、欲しければいつでも買える事が判りました。

20130905_194857
都内ではなかなか売ってないアラビヤン焼きそばですが
千葉の深部に行けば普通に売ってるみたいです


■焼きそばの作り方とソロキャンプでの焼きそばについて
   袋麺の焼きそばと言えば、それこそ子供の頃から食べているので馴染み深い訳ですが、ウチの実家では麺を湯がいた湯は捨てて麺を湯切りし、フライパンで肉だの野菜だの炒めたあと、湯がいた麺を投下して焼いてソースで味付けする、という作り方をしていました。
   麺を茹でた湯がそのままスープになるラーメンと違って、焼きそばでは湯を捨てねばならないという、湯を捨てる場所と手間が面倒で、ソロキャンプの時にはどうにも使う気になれず、これまでキャンプで焼きそばを食べた事がありませんでした。ところが、袋に書いてある説明書きを見ると、麺を茹でたあと湯が完全に蒸発する前に付属のスープを入れ、そのまま熱して残りの湯を蒸発させて出来上がり、と書いてありました。物心ついて以来ずっと知らなかったのですが、どうやらこれが袋麺の焼きそばの正しい作り方らしいです。(基本的に取説読まない人ですw)
   そのやり方だと、肉とか野菜はいつ炒めるのか?という疑問が起こったのですが、ソロキャンプの時にそんな凝った事をする筈が無く、せいぜい乾燥野菜を一緒に湯がいてもどす程度でしょうから、今回の焼きそばオフでは、是非ともこの「正しい」やり方でチャレンジしようと思いました。

20130901_103344
今回の袋麺焼きそばオフの会場
暑苦しい二人がくっついたら暑苦しいので
ベンチ2つに別れて実施
奥の三角テントは、Toyofusaさんが新規に購入したツェルト
軽くて持ち運びが楽ちんですw


■何食食えるのか?
   今回の企画は、コケネンとかゲルネン使って何かしよう、というよりも、袋麺の焼きそばがメインのイベントなので、使う火器は何でも良かったのですが、せっかく秋ヶ瀬公園に来ましたから、ゲルネンを使って作る事にしました。使う調理器具は米軍のメスパンです。実はこのメスパン、以前ガスレンジで玉子焼いたら、焦げるわ底がベコベコになるわで、それ以来、火に掛けた事がなかったのですが、袋麺1個を湯がくには丁度いい大きさです。もし2個まとめて湯がくのなら、ユニフレームの山クッカー角形の方が良いと思います。
   今回食べる予定は、日清焼きそば、サッポロ一番ソースやきそば、そして、アラビヤン焼きそばの3種類。実はサッポロ一番ソースやきそばとアラビヤン焼きそばは、同じサンヨー食品です。これまでの自分の認識では、ソースが粉末の日清焼きそばよりも、液体のサッポロ一番ソース焼きそばの方が作りやすい、という風に感じていました。というのも、先述の通り、麺を茹でたあと湯を捨てると、麺は若干くっつき気味になるのですが、粉末ソースは混ぜにくく、液体ソースは混ぜやすいという差があり、自分は長らくサッポロ一番ソース焼きそば派だった訳です。
   それはともかく、今回3袋用意したのは、当然の如く、それだけ食える自信があったからです。そもそもスープのない焼きそばは、1個では物足りず、2個でも物足りなかったので、昔は3つ平気で食べてました。もっとも、独り暮らしで面倒くさがって、具も入れず麺だけ食べてたからなのですが、今回は具といってもフリーズドライのミックスベジタブルくらいしかありませんので、余裕で食えると踏んだ訳です。

20130901_103328
もともと料理は得意な方ですが
外ではあまり面倒くさい事をやりたがらない質です
(ただし、飯炊きは除くw)


■限界試食会w
   まず1個目は、日清焼きそば。粉末ソースを使う袋麺の雄です。いきなり麺をメスパンに入れ、フリーズドライのミックスベジタブルも入れ、水を麺が半分隠れる程度に入れて、ゲルネンを投入したキャンティーンカップスタンドに載せたのですが、よく考えてみれば、麺は湯が沸いてから入れた方が手際よく解せたんじゃないかと思います。
   とは言え、暑い時期でもあり、直ちに湯が沸き始め、イイ感じに麺が解れてきました。どのタイミングでソースを入れるべきなのか判りませんでしたが、適当な時期に投下して混ぜ、あとは湯が飛ぶまで加熱し続けました。このやり方だと、ソースが粉末であってもまったく問題なく麺に絡める事が判りました。しかし、湯が完全に飛ぶまでには結構時間が掛かり、ゲルネンと言えども手元で燃えている訳で、出来上がるまでに大汗かきました。
   仕上がりは湯を捨てるやり方に比べると、ちょっと麺が伸びた感じがしないでもなかったですが、油で炒めた時の様なギトギト感がなくて、ヘルシーな感じでした(まぁ、インスタント麺食ってる時点でヘルシーもヘッタクレもありませんがw)
   次はサッポロ一番ソース焼きそばの番なのですが、意外にも1個食って休憩したら、「もう一個食いたいですか?」って感じになってきました。しかし、これで帰ったんでは何しに来たか判らないので、頑張ってヒート2に突入。作り方はさっきと同様でしたが、今回は液体ソースなので、さっきよりも多めに湯を飛ばしてからソースを投入しました。
   出来映えは、日清焼そばとほぼ同じで、味の方も同じ様に美味かったのですが、問題は完全に腹が膨れてて食うのに苦労した、という事。余裕で3つ食えるはずが、半分食った時点でかなりの苦行プレイ。途中で捨てる訳にも行かないので無理して食いましたが、3つめは断念。せっかく苦労して探したアラビヤン焼きそばは、食わず終いで終わってしまいました。

20130901_103201
今回、初めて野外で火にかけるメスパン
日頃はカレー皿代わりくらいしか使い途がありませんw

20130901_103833
イイ感じに茹だって、麺が解れてきました
麺が柔らかくなるにつれ、湯が少なくなっていく感じ

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ソースを投入。粉末でも湯で溶けるので
よく麺に絡める事が出来ます
ソースが焦げ付かない様に、コマメに混ぜます

20130901_104424
イイ感じに水分が飛んだら、メスパンが焦げる前に火から下ろします
油で炒めた時よりも油っこさが控えめです
ゲルネンはまだ十分残ってました

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まだ2つ残っていたのですが
1個食べたら、結構満腹感が、、、

20130901_111238
それでも気張って2つ目食べました
流石にミックスベジタブルは入れてませんw


■結果報告
   今回、初めて湯を捨てないやり方で焼きそばを作ったのですが、意外に美味く作れました。意外も何も、それがデフォルトの作り方なのですから美味く出来て当然といえば当然ですが、湯を捨てるのが躊躇われるソロキャンプの場合などには、大いに活用できるなと感じました。もっとも、個人的にはやはり湯を捨てて油引いたフライパンで炒めた焼きそばの方が美味しいと感じるのですが、これは好みの問題でしょう。
   3つ食えると思ってた焼きそばが2つしか食えんかったというのは、少々ショックではありましたが、まぁ20代の頃には食えても40代ではそんなに食えんという事が証明される形になりました。それに、あのクソ暑い中で、クソ暑くゲルネン燃やして、クソ暑いインスタント麺を食うという事自体が無理ゲーでもあった訳で、どうせやるなら流し素麺でもやれば良かったかな、というところです。
   そのクソ暑いゲルネンですが、今回は25gのパック2つを同時に投入して使ったのですが、1個半燃やした時点で焼きそばは出来上がりました。風がほとんど無い状態での結果ですので、風が吹いた時にはまた話しが変わると思いますが、上手にやれば残ったゲルネンで1杯分のコーヒーや紅茶が沸かせるんではないか、と思いました。やはりゲルネン侮りが足し、ですw

20130901_120324
オフ終了後、ツェルトを撤収するToyofusaさん
確実に泊まると判ってる時はテントの方が良いですが
「もしかしたら泊まるかもしれない」程度の時は
こうした軽量のツェルトがあると負担にならず安心ですね



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)
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