野営装備

2016年07月14日

   去年の秋頃に、MSRドラゴンフライのジェットをケロシンに交換し、以来、2日と開けず毎日自宅で使って来ました。プレヒートは台所でやるという事もあって、アルコールを使い、かつ10mlで十分なプレヒートを行って、異常燃焼しない様に使って来ました。
   ところが、3日ほど前から段々火力が落ち始め、昨日、とうとうロウソクレベルに。どっか詰まったっぽいです。去年の6月にポンプの整備は済ませてますし、そっちからの油漏れもなければ、ポンプの圧も十分掛かっているので、今回はバーナー側の問題の様です。

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MSRのストーブは、使用する燃料でプレヒートが可能です
もっとも、出来れば煤が出ないホワイトガソリンの方がストーブとしては良いそうです
やはり、煤だのカーボンだのが、ジェットなどに付着しやすいんでしょうね

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こちらはアルコールでプレヒート中
台所だと、煤で結構汚れてしまうので、灯油でなくアルコールでやるのが無難です
10mlほど使用し、結構時間かけて余熱します

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余熱が十分だと、灯油でもキレイな青い火で燃えます


■ざっくり原因究明
   まず最初に疑ったのは、火力調整棒の先のネジの部分。このネジの部分には縦に溝が3本掘ってあって、ここがカーボンなどで詰まっていると、火力が落ちるとの事。そこで分解してみたのですが、確かに真っ黒にはなっているものの、カーボンがベッタリというほどでもない。一応、キャブレタークリーナーに暫く漬けて、拭き上げておきました。
   次に燃料チューブの末端にあるフィルタ。これが劣化して固くなっていたり、汚れで目詰まりしてると、燃料が流れません。これも去年交換したばかりですが、一応、新しいのに変えておきました。
   しかし、これらの作業を施しても、火力が上がらない。具体的には、燃料の経路、ジェットから燃料チューブの先までのどこかが詰まっている様な感じ。疑わしいのはジェットではない、かと考えました。といのは、火力低下が始まる前、プレヒート前にうっかり火力調整キーが開いて、少し灯油が漏れてしまい、プレヒートの時にその灯油が漏れ、煤を出した事がありました。その後も何度か、火力調整キーを締めているのに灯油が少し漏れて、プレヒートで灯油が燃える事がり、それでジェットの穴が少し詰まったか、と思ったのです。
   ドラゴンフライのジェットの下には、クリーニングニードルが入っていて、バーナーを振る事でジェットの穴が掃除出来るのですが、今回は敢えて付属のニードルで掃除しました。また、サイレントキャップを外して、通常の状態で点火してみる事にしました。
   ところが、結果は不安定で、十分なプレヒートを施しても、火勢が上がらない、火勢はあっても赤火、ジェットの穴から不規則な小漏れ火が出る、といった具合でした。
   そこで、今度はジェットを外し、改めて穴を掃除し、クリーニングニードルも取り外して、全部掃除して組み直し、再度点火しててみました。今度は火勢の勢いはあるものの、ジェットの穴から、不規則に火が漏れており、何度繰り返しても同じ結果でした。

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火力調整キーの先っぽ
黒ずんではいますが、縦の溝が埋まってる訳でもなく
ここが問題ある様には思えませんでした

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一応、キャブレタークリーナーに漬けて洗います

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あまり調子良くなさそうです
ちなみに、ボトルの圧はパンパンに掛かっています


■ジェット交換
   ケロシン用のジェットは、去年の秋頃から使い始め、まだ1年も経っていないので、そうそう早々とヘタるのはおかしい、と思いつつも、こんな事もあろうかと、取り寄せておいた新品のジェットを入れてみる事にしました。
   このジェット、ドラゴンフライをガソリンからケロシンにしたり、またその逆したりと、ジェット交換をやった際、ジェッドがあまりにも固くて、ドライバーにレンチ噛ませて高トルクで回さなければ外れず、その際にレンチのネジ山が変形してしまいました。外す度に変形するのでは、そのうち、舐めてしまうと予想して、予備のジェットをガソリン、ケロシン両方取り寄せておいたのでした。ただし、今回はあっさりジェットが外れました。
   さて、新品のジェットを組み付けて点火。以前と同じ様に、10mlのアルコールでしっかりプレヒートさせたのですが、強火にすると赤爆する。赤爆する度にキーを緩めて赤爆を抑え、徐々にキーを開けて全開にしていきました。新品だと、ジェットの穴から漏れ火する事無く、普通に使える様です。
   そこで今度は、古いジェットに付け替えて試してみると、一応は勢い良く火は出るものの、やはりジェットの穴から漏れ火がある。これで今回の不調は、おおよそジェットに原因があったとみて良さそうです。恐らく、何かの拍子に穴が詰まり、そして広がり過ぎたのではないか、と思います。
   最後に、新品のジェットを付け、再々度点火。すると、あまり元気が良くなく、明らかにプレヒート不足の様相。でも、プレヒートはしっかりやっています。そこで一旦消火して、バーナー部を上下に振って、内蔵されているクリーニングニードルでジェットの穴を掃除。改めて点火したとろこ、バーナーヘッドがやや冷えたのか、赤爆しつつではありましたが、いつもの様に元気よく燃える様になりました。

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明らかにどっか詰まってます的な炎
プレヒートが足りない時によく見かける状態ですが
今回プレヒートは足りてます

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ジェットの穴を掃除して組み付けた状態
勢いはそれなりにあるものの、赤火だしジェットの穴から火が漏れている

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新しいジェットに交換したところ
火は青くなってきましたが、それでも、まだジェットの穴から漏れ火しています


■ジェットからの漏れ火の究明
   しかし、ついこないだまで使えてたジェットが、急に使えなくなるのもおかしな話しです。また、新品のジェットでガソリンのは漏れ火するという具合に、明らかにおかしな状況です。あり得ないとは思いましたが、もしかしたらシェーカーニードルが煤の付き過ぎなどで障害になってるのかと思い、新品のニードルを注文しましたが、そうでもなさそうな気がします。
   そこで、原因を究明するために、改めてテストしてみました。テストは灯油とガソリンのジェットの古い物と新しい物を、ニードルの古い物と新しい物で、それぞれ組み合わせて、一つずつ燃焼状態を確かめ、出来不出来を見る事で、傾向を確かめてみよう、というものでした。結果は、この様な感じでした。
  • 古ジェットDK+古ニードル:漏れ火有り
  • 新ジェットDK+古ニードル:漏れ火無し
  • 古ジェットDG+古ニードル:漏れ火有り
  • 新ジェットDG+古ニードル:漏れ火有り
   ここまでテストした所で、バーナーが冷えるまで待っている間に色々ネットで調べていたところ、ジェットからの漏れ火は、ジェットが緩んでいる時に起こる、というのを見つけました。自分では結構締めてるつもりだったのですが、そういえば前はドライバーにレンチを噛まさないとジェットが回らなかったのに、今回は簡単に取り外しが出来ます。簡単に取れた方が楽なのですが、ギンギンに締まってる状態が正常だとしたら、そうしてみるしかありません。そこで、キツめにジェットを締めてみました。
  • 古ジェットDG+古ニードル:漏れ火無し
  • 新ジェットDG+古ニードル:漏れ火無し
  • 古ジェットDK+古ニードル:漏れ火無し
   御覧の通り、問題が解決してしまいました。結果としては、漏れ火の原因は、ジェットやニードルの劣化ではなく、ジェットの締め方が足りない、というものでした。

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1〜4はそんなにジェットをキツく締めてない状態
5、6はガッチリ締めた状態です


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盲点といえば盲点でしたが
逆に言えば、ちょっとやそっとの事で
ジェットやニードルはヘタリはしないという事が分りました



■スペアパーツの必要性
   ポータブルストーブの耐用年数というのは、一体何年を目処に設計されているものなのでしょうか。真鍮のケロシンストーブなどは、それこそ50年100年でも持ちそうですが、コールマンのストーブなどは5年も持てば上等みたいな造りです。MSRのストーブは、大事に使えば20年30年と持ちそうです。しかし、どんな機械にも共通しますが、整備や部品の交換をしなければ、性能を維持出来ません。
   自分が持っているドラゴンフライは、購入から大体10年くらいになります。去年まで、そんなに頻繁に使っていた訳ではないですが、去年辺りから部品の交換の要が増えた気がします。幸いに、モチヅキから純正のパーツが取り寄せらマスので、整備に関しては安心です。
   ただし、不調になるのは、毎回、今回の様にいきなり、という事が多いです。もちろん、取り寄せれば、大抵2日もしないウチに届くのですが、これが出先だったら面倒な事になります。よぼどハードな使い方(毎日灯油プレヒートとか)でない限り、5年くらいは何もしなくても大丈夫ですが、5年過ぎた辺りから、使ってても使ってなくても細かいパーツが劣化してきます。
   幸いに、これらのパーツはそんなに嵩張るものではないですし、またコールマンのジェネレーターみたいに高くもありません。なので、これからも長く使い続けたい人は、是非ともスペアパーツを常備しておきましょう。

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今回、取り寄せていたパーツ類
実は、スペアのつもりで取り寄せたのですが
早速投入する事になりました

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ニードルは使わず新品のままストック出来ました
フェールラインのフィルターも多めにストックです




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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年06月29日

   以前紹介したベルリン警察飯盒が、御徒町の中田商店でゴロゴロ売られていた頃、崩壊して間無しの東ドイツの軍装が大量に入って来ていて、はやりゴロゴロ売られていたのが、この東ドイツ軍の飯盒です。ベルリン警察飯盒と同じく、旧ドイツ軍の飯盒の系譜にありながら、あまりのチープな作りに、ベルリン警察飯盒より少し安い値段で売ってた様に記憶しています。

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あちこち塗装が剥げていますが
中身はキレイでしたので、デッドストック品の様です


■見た目と造り
   上にも書いた様に、東ドイツ軍飯盒も旧ドイツ軍のKochgeschirr31の後継に当たる飯盒です。詳しい歴史は分らないのですが、海外のサイトによると、当初、内務省の部隊で使われていたのは、ほぼ旧軍の飯盒だった様です。次にハンドルのストラップを通す穴の上の穴が廃止されて、次に下も廃止されて、この形になった様です。そして、掛子についてるハンドルも、初期型はアルミ板だったのですが、あとでワイヤータイプになったそうです。かつて中田商店で買ったのも、今回改めて調達した物も、ハンドルに革通しがなく掛子のハンドルはワイヤーのタイプですので、後期型という事でしょう。
   さて、物は御覧の通りなのですが、正直、出来が良くありません。東ドイツは当時の東側諸国の中では優秀で「東欧の日本」なんて言われてたそうですが、アルミの材質も悪そうだし、それ以上にハンドルの立て付けが悪くガタガタだったり、蓋がガタガタと、とりあえず形だけ飯盒にしました的な出来栄えです。この飯盒がいつ頃の製造なのか分りませんが、恐らく東ドイツ崩壊の少し前のデッドストックでしょうから、その頃には国だけでなく工業力も左前だった、という事なんでしょうか。
   しかし、物の出来栄えとしては、おそらくこの辺りがヨーロッパ標準なのかも知れません。それが事項以降で検証したいと思います。

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塗装が剥げているのは仕方ないとして
蓋のハンドルの塗装がいい加減になってるのは
なんだかなぁ〜〜と感じました

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東ドイツ軍飯盒は、蓋と掛子を連結する事が出来ません
別個に食器もしくは調理器具として使うのを想定しています

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飯盒本体には、500mlおきの目盛りがあります
釣り手のセンターは軽く凹みがある程度で
飯盒を棒に吊るしたら、簡単に左右にずれそうです


■ベルリン警察飯盒との比較
   似た様な形してる飯盒、という事でベルリン警察飯盒と比較してみます。といっても、東ドイツ軍の飯盒は、東ドイツが崩壊するまで生産されていたのに対して、ベルリン警察のはせいぜい1960年代くらいまでの製品です。どんな物でもそうですが、始めの頃は造りが良かったり材質が良かったりするもので、後になれば経費節減とかで悪くなって行く傾向にあります。それを踏まえた上で、厳しく比較していこうと思います。
   まず、材質ですが、これはどっちもどっちかな、という印象を持ちました。アルミニウムにも色々ランクがあるようですが、基本的には火に掛ける物ですし、穴が開かん程度の材質って事でしょう。仕上げも同じ様な感じで、蓋でスパムとか焼いたら、漏れなく焦げ付くだろうなー、という仕上げでした。
   問題は造りの方で、ベルリン警察飯盒の方は、蓋も掛子もあまりガタツキがなく、蓋のハンドルもカッチリしてるのですが、東ドイツ軍飯盒の方はもうガタガタです。まぁ、ドイツ人は飯盒でメシ炊いたりしないでしょうが、東ドイツ軍の飯盒だと、蓋の隙間から蒸気漏れまくりで、とんでもないメシが炊けそうです。とはいえ、ベルリン警察の飯盒は、そこそこピッタリしてる訳ですから、物作りに対する姿勢が、西と東では全然違ってたという事でしょう。同じドイツ人にして、主義思想の差がここまで影響するのか、という感じです。
   飯盒本体はそれでも大きな差はないのですが、顕著に違うのは掛子です。ベルリン警察の飯盒の掛子はハンドルに連結して使う様になっていますが、東ドイツ軍のは掛子にもハンドルが付いています。そしてそのハンドルの付け根に、蓋のハンドルの爪を入れれる様になっています。配食を受ける時は、蓋と掛子のハンドルを指で掴んで、バラけない様にします。どちらが使い勝手良いかは意見の分かれる所だと思います。掛子としての容量はベルリン警察の方が深いので多いです。
   上にも書いた様に、ハンドルの形状も異なります。ベルリン警察飯盒の方は、背嚢に縛着する為の革通しがあるのですが、東ドイツ軍飯盒では、革通しが省略されています。そこで、東ドイツ軍の野戦の軍装を色々調べてみたのですが、どうやら何回かの変遷を経て、第二次大戦当時とは野戦装具が大分変化してて、飯盒を背嚢などに縛着しなくなっていった様です。つまり、縛着しないから革通しは要らん、という事になったのでしょう。

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左が東ドイツ軍飯盒、右がベルリン警察飯盒
外見的な違いは、ハンドルの革通しの有無と釣り手の凹みの有無
大きさはどちらもほぼ同じです

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蓋についてるハンドルは、ベルリン警察の方がしっかりしています
東ドイツのは、うっかりすると取れそうですw

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蓋と掛子は連結出来ますが
各々のハンドルを手で押さえないといけません


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掛子は、ベルリン警察の方が深さがあります

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釣り手の耳金の違い
東ドイツ軍のは、旧軍のに近い形をしています


■日本製飯盒との比較
   これまた比較としてはハンデのある比較ですが、日本製のキャプテンスタッグ(ロゴスと同様、オオイ金属製)の飯盒と比較しました。材質、仕上げともに、比較にならないほど、日本製の方が上です。実はこれは今に始まった事ではなくて、シベリア抑留の時には、ロシア兵からだけでなくドイツ兵からも日本の飯盒は盗まれるほど、出来栄えが良かったそうです。
   もちろん、日本の飯盒には蓋にハンドルが付いてませんので、ガタガタする部分が少ないというのもあるのですが、やっぱり飯盒の肝は飯盒本体であると思います。それゆえに、材質が悪そうだったり、仕上げが良くないというのは、持ちの悪い感じがしても仕方ない事です。
   もっとも、それではベルリン警察飯盒は出来が良いのか、というと、東ドイツ軍のよりガタツキが大幅に少ない、というだけで、上にも書いた様に材質や仕上げにはそれほどの差がありません。ついでに言うと、イギリス軍のメスティンや、チェコ軍のメスキットも似たり寄ったです。つまり、日本の飯盒の出来栄えがダントツに良いだけの話しで、欧米の軍用のメスティンは、総じてそんなもんなのかもしれません。とはいえ、東独のは出来が酷いですが。

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出来栄えの違いは、見た目で歴然
日本製のは薄くて頑丈で、キレイです

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こういってはなんですが、東ドイツのは直ぐ凹みそうなんですよね
とはいえ、これはこれで、今や貴重品ですから
使わずにコレクションしますw



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年06月02日

   自分は基本的には日本の兵式飯盒愛好家で、飯盒の蓋にハンドルが着いてなくても構わない派なのですが、蓋をフライパン代わりにするなら、そりゃハンドル着いてた方が楽だろう、くらいには思います。ただし、ドイツの飯盒の様に、良く出来たハンドル付き飯盒がないのが実情です。今回紹介する飯盒は、ハンドルが脱着できるタイプです。

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この飯盒はハンドルが脱着式
ハンドルを取り付ける基部が蓋に付けられています

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ハンドルは簡素なものです

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箱がありませんでしたので、どこのメーカーの物か分りません
住之江から出ていたものと同じ物の様ですが
革通しにメーカーの刻印が入っていません


■この飯盒の特徴
   この飯盒の特徴は、言うまでもなく脱着できるハンドルなのですが、このハンドルが少々難物です。付け方は、ハンドルを取り付け基部の穴に入れるだけなのですが、これが下の写真の様に、きっちり取り付ける事が出来ません。その為、ちょっと重たい物を蓋に入れると、ヘコーっと蓋が下におじぎしてしまいます。これではフライパンとしては全然役に立ちません。
   試しに、ハンドルを逆向きに付けてみると、今度はしっかり取り付け出来ます。ところが、ハンドルの角度が下向きになってしまい、ロゴスのハンドル付き飯盒と同様に、とても使いにくい事になってしまいます。ハンドルの角度としては、上向きに付けた方が正解だと思います。なので、対策としては、取り付け基部のスリットの上の部分を少し削って、ハンドルが左右に広がる様にしてやると良いかもしれません。
   ちなみに、住之江の同様品を持っている人に伺ったところ、ハンドル基部も問題はまったく同じだそうです。恐らく、販売元が違っても製造元が同じだった可能性が大です。
   工作精度?がイマイチではありますが、このハンドル自体は軽く邪魔にならず、それなりに気に入っています。付けたままにもしておけますが、その場合は、ロゴスのハンドル付き飯盒の様な状態になります。惜しむらくは、日本のハンドル付き飯盒の悪弊である、飯盒の腹の部分にハンドルがある事で、ドイツの飯盒の様に背の部分にハンドルが来ない事です。腹の部分の凹みは、あくまで背嚢に縛着した時に安定感を増すためのもので、ハンドル納めるための凹みでないのを、ハンドル付きの飯盒を作った日本人はあまり理解してなかった、という事でしょう。(もっとも、ハンドル付きの飯盒が作られた頃には、飯盒を背嚢の背に縛着する様な事がなくなっていた可能性も大です)

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こんな感じで、とても中途半端な位置で止まります

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このまま、蓋に物を入れると、蓋が下向きになって
入れた物が地面に落ちます

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逆向きに付けたところ。本来はこの様に留るべきです

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しかし、逆向きに付けると、ハンドルが下向きになります

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やはり、この角度が使い易いと思います


■他の飯盒との比較
   自分がこれまで買ってきた飯盒を大別すると、ロゴスやキャプテンスタッグのエナメル塗装で革通しが薄く湾曲してるタイプと、塗装が艶消しで蓋のリムが薄く革通しが分厚い鉄板のタイプ、この2つに分けられます。今回入手したこの飯盒は、後者のタイプに入ります。
   まず、前者のキャプテンスタッグの飯盒との比較ですが、先に述べた違い以外にも、釣り手の基部の耳金の形が違うなどのありますが、一番の違いは、掛子の容量が違う事。これは後者型の谷口金属の飯盒もそうなのですが、後者型は掛子の容量が2合以上あります。これは「掛子すりきり1杯で2合」という量目が崩れる変更で、この辺り、どうしてそんな改悪をしたのか分りません。
   谷口金属の飯盒との差は、ハンドルの取り付け基部の有無だけです。この飯盒自体は、どこのメーカーの物なのか不明なのですが、谷口金属、住之江金属と同じ製造元だった可能性が大です。ちなみに、ロゴスとキャプテンスタッグの飯盒は、オオイ金属の飯盒と同じで、おそらくオオイ金属が製造元です。

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右がキャプテンスタッグの飯盒
エナメル塗装でツヤツヤしてるせいか、こっちの方が仕上げが良さそうに見えます

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下の掛子が、ハンドル付き飯盒のもの
明らかに厚みが違います

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左が谷口金属の飯盒
違いは、革通しのメーカーの刻印の有無だけです

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形が全く同じなだけに、掛子も蓋も互換出来ます
まぁ、蓋はロゴス/キャプスタの方にも使えますがw

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掛子の厚みも同じ
ただ、飯盒の中は、谷口金属の方がリベットが平頭なのに対して
ハンドル付きの方は丸頭でした


   いろいろケチめいた事を書きましたが、個人的にはこのハンドルは結構気に入っています。上に書いた様に、ハンドルがちゃんと留る様に少し削れは、ちゃんと仕事するでしょうし、取り外しも出来ますので、あまり邪魔にもならないと思います。
   もし、手直しして良いなら、ハンドルの取り付け基部を取り外して、ロゴス/キャプスタの蓋の背の方に付け替えて使いたいものです。そうすれば、腹の方に邪魔な突起がなくなって、背嚢に付ける時も邪魔でなくなるでしょうし。まぁ、これはこれで、手に入りにくいものですから、そんな事しませんが。
   この飯盒も、飯盒文化華やかなりし時代の遺物ですね。



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年03月19日

   昨年、念願だったシェラストーブを手に入れ、薪で炊いた飯盒メシがことの外、美味い事に気が付きました。ただ。シェラストーブは電池に依存する事、常用するにはやや使いにくかった事、などにより、備蓄していた薪が無くなった時点で使用を取りやめました。
   ところが、職場からまとまった廃材が出て、これを粗大ゴミとして捨てるには些か勿体ないと考え、新規にウッドストーブを入手する事にしました。

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こちらがファイヤーボックス
重さ約900g、高さ190cm、幅12.7cm
ステンレス製(ですが、手入れが悪いと錆びる)
折りたたみ出来るのが利点


■一次燃焼式か二次燃焼式か
   シェラストーブは、五徳と鍋底の間が狭く、隙間を開けるために、吊り下げるか上げ底にするかで、どっちにしてもそこそこ大掛かりな装置が必要でしたが、焚き火箱やウッドストーブは直接置ける構造になっており、結果として省スペース化が可能というメリットを感じました。
   さて、電池を使わないウッドストーブだとすると、最近の流行は、ワイルドストーブソロストーブといった、缶が二重構造になっているタイプの様です。これは二重になっている缶の中を燃焼ガスが通って、ストーブの上部で燃やすというタイプで、煙が少なく火力が強いのが売りになっています。煙が少ないのは、ベランダクラフト的にはかなり有利です。ただ、構造的に、薪を入れにくい事、缶を組み合わせる事でコンパクトに出来るものの、それでもシェラストーブ並のサイズである事など、イマイチ食指が動きませんでした。
   次に考えたのが、折り畳み式の焚き火箱。最近は様々なメーカーから各種発売されているのですが、これは原理的には、穴をいっぱい開けた一斗缶と同じ様なもので、ただ単純に薪を燃やすだけです。その代わり、折り畳んでコンパクトにする事が出来ます。また、物によっては、薪を放り込むスペースが大きめの物もあり、給薪の楽なものもあります。
   いろいろある中で、最終的に選んだのが、今回紹介する、Firebox Stoveです。

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■まず見た目
   ファイヤーボックスは、ステンレス製という事で、重さが900gくらいあります。昨今の軽量化の流れからすると、重たい部類です。組み立て時の大きさは、高さ190cm、横幅130cmとそこそこの大きさです。最近流行のチタン製の物は、重さが300gくらいで大きさももっと小さいものがありますが、自分は堅牢さと使い易さを優先しました。焚き火で使う訳ですから、あまり小さ過ぎるとやり難い訳です。この大きさであれば、兵式飯盒は余裕で載せる事が出来ます。
    使い方は、五徳の棒を底板を外し、広げて箱型にし、底に底板をセットするだけです。広げてみて気が付いたのですが、上から見た時、正方形ではなくて、いびつな台形をしています。これは厚みのある鋼鈑を蝶番で連結し、内側に折り畳む様にするため、この様な形になっている訳です。
   パッケージの写真には、この五徳の棒と底板の位置を変える事で、アルコールストーブを使ったり、エスビットタブを使ったりも出来る様です。また、五徳の棒は小さいカップを載せる時に使います。、また、オプションでステーキ焼いたりするプレートもある様です。ちょっと驚いたのは、ケースは別売で、これも買うと値段が1.3万円くらいになるので、ちょっとお高い買い物です。

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収納時に固定に使っていた棒は
小さいポットなどを載せる時に使う五徳です


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五徳の位置は自在に変えれるように
そこかしこに切り込みや穴が開けてあります

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焚き火以外にも、缶入り固形燃料やエスビットタブも使用可能です
その場合は、五徳や底板の位置を変える事で対応します

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兵式飯盒なら余裕で乗ります
また、五徳の両サイドは大きく開いてるので
薪の補給が楽に出来ます

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側面2ヶ所に薪を入れる穴があり
こんな感じに下からも給薪出来る様になっています。


■基本的な使い方
   ファイアーボックスは、先にも述べた様に、基本的には穴をいっぱい開けた一斗缶と同じ様なもので、その中に薪を入れて火を点けて使うだけです。火を強くしたり弱くなったりしたら、薪を投じて火勢を強くしたり維持したりするだけです。消火は薪を入れるのを止めて、勝手に薪が燃え尽きるのを待てば完了です。
   ただ、ファイヤーボックスはそこそこ深い火箱ですので、ティッシュとマッチを使って火を点けるのならともかく、ファイヤースチールなどを使ってやる時は、底の方に火口を置いてしまうと、とても点火しにくいです。その場合は、ファイヤーボックスの中に薪を組んで、その上に火口を置き、それに点火してから、フェザースティックをくべると火を点け易かったです。
   ファイヤーボックスをただの焚き火用に使うのでしたら、乾燥してる木ならどんな木材でも構わないのですが、ファイヤーボックスを炊事用に使うとなると、あまり長い枝や太い木は、鍋釜を置いたまま入れるのが難しいので、材木は予め15cm程度に切断し、かつ小指ないし人差し指大に割っておくと、炊事に使う薪としては便利です。
   ファイヤーボックスは、実質的にはただの焚き火ですので、燃える物なら何を燃やしても良さそうなものですが、灰が飛び散る紙や、燃えカスが下に垂れる樹脂などは燃やさない方が、掃除やファイヤーボックスを長持ちさせる上で得策だと思います。
   消火は、基本的には薪を燃やし尽くして消火するのですが、ファイヤーボックスは給気効率が良いのか、案外早く燃え尽きます。ただ、シェラストーブの様に強制的に空気を送り込んでいる訳ではないので、シェラストーブよりは灰が残ります。

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使用中のファイヤーボックス
一旦火が点けば、思いのほか、火力は強力です

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長さ15cm、1cm四方に割っておくと、料理には便利です

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最初の点火には、ナイフなどで削ったフェザースティックが便利です
(これは鉈でやったので、あまり上手に削れてません)

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薪は以外と早く燃え尽きます
大抵はこのまま朝まで放置して、朝に灰を捨てます

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灰を捨てた状態
ステンレスですが、使い続けているとうっすら錆びが浮きます
長期使わない場合は、後述する手入れをした方が良いです


■大型の鍋釜を使う
   先にも述べた様に、ファイヤーボックスは思いのほか堅牢で、相当な重量物も載せる事が出来ます。試しに、4リットル満タンにしたヤカンを置いてみましたが、地面さえしっかりしてれば、びくともしませんでした。また丸底の中華鍋を置いてみると、良い感じにピッタリ収まって、とても料理し易い感じでした。
   ヤカンでお湯を沸かす場合、特別ゆっくり沸かす必要はないので、薪をドンドン入れて、ガンガン燃やす使い方になります。4リットルくらいのヤカンであれば、ファイヤーボックスを覆い隠すほどの大きさはないので、ヤカンを置いたまま、薪をくべる事が出来ます。火力がそこそこある分、薪の消費も多く、せっせと給薪する感じです。火は大きく、ヤカンの胴体を覆うほどで、あとの煤落としが結構大変です。
   中華鍋での料理にも使ってみましたが、先に述べた様に、鍋の座りが良いので料理し易かったです。ただし、中華鍋はファイヤーボックスを覆う格好になるので、薪をくべる時は鍋を持ち上げねばなりませんでした。また、料理に気を取られていると、薪が燃え尽きて来て火力が落ちるので、料理しながら薪を入れるという、結構忙しい作業でした。

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こんな感じで、ガンガン燃やします
この位のヤカンなら、びくともしません

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料理もばっちり
もしかしたら、鍋に灰や煤が入るかも?と心配しましたが
大丈夫の様でした


■飯盒炊爨上の注意
   そのそもこのファイヤーボックスを買ったのは、焚き火で美味しいご飯を炊くためで、安定して飯盒を載せれ、かつ単体で使える物、として選んだ経緯があります。そして、ファイヤーボックスはその期待に多いに応えてくれました。ただ、注意事項として、火力があります。
   飯盒は、ヤカンに比べるとサイズも小さく、薪を入れる部分も大きいという事もあって、ヤカンの時の様にガンガン燃やすと、かなり大きな火力となってしまいます。そして、火力が強過ぎて、沸騰時間が無駄に短くなり、ゴワついた飯になったり、下手をすると焦げ付いたりします。
   そこで気が付いたのは、いくら強火といっても、適度な強火である必要がある、つまりファイヤーボックスの場合、中火くらいのイメージで丁度という事でした。ヤカンでガンガンお湯沸かす時の半分くらいの火を心がければ、大体5分くらいで沸騰する感じです。そして、そうなる直前から薪を入れる量を減らして、弱火でキープする様にします。すると、ガスや化石燃料で炊いたのとはまた違う、これぞ飯盒炊爨という出来栄えの美味しいご飯が炊けます。
   この様に、焚き火といえども、ガンガン燃やすのでなく、必要に応じて火の大小を選択する事で、炊飯に十分に用いる事が出来ます。このファイヤーボックスは、煮炊きするのも前提として作られているので、飯盒を吊るしたりする手間が要らず、とても便利に感じました。

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初めてご飯を炊いた時は、ガンガン燃してしまって
ゴワゴワしたご飯なりました

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それから、強火をあまり強く過ぎない様にして、加減しました

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弱火になると、炎はファイヤーボックスからほとんど出ない感じです

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火加減が分ると
掛子にシュウマイ入れて、炊飯と同時で蒸せる様にもなりました



■手入れ
   ファイヤーボックスは、新品の時はピカピカとキレイですが、一度でも使えば熱で変色し、内部は直火で焦げます。といっても、一応はステンレスですので、一斗缶みたいにガビガビに錆びるという事はありません。うっすら錆が浮く程度です。また、焼き鳥みたいに脂が落ちる料理をしなければ、脂汚れもしません。しかし、使い終わったらキレイにしておく事が、そこそこ値段のするファイヤーボックスを長持ちさせる秘訣です。
   ファイアーボックスの手入れの仕方ですが、意外にも、ボンスターなどのスチールウールと洗剤で洗います。汚れだの煤だの錆だのを洗い、水で洗い流し、最後はガスコンロで火にかけて水気を蒸発させます。そして内側にCRCなどの防錆油を塗って、手入れ完了です。
   暫く使わないなら使う毎に、使い続ける場合でも、1週間〜10日枚に洗うのが良さそうです。また、脂汚れがついた場合は、その都度洗うのが良いでしょう。

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10日ほど使い続けた状態です
うっすら錆が出ていますが、酷くありません

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ざっと水で汚れを洗い流し、ボンスターでごしごし洗います

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水で濯いだあと、コンロで火にかけ、水気を飛ばします

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冷めてから、CRCを吹いて保管します


■まとめ
   ファイヤーボックスを約3週間、ベランダで使用しましたが、そのまま鍋釜を置ける事から、シェラストーブほど場所を取らず、かつ飯盒クラスの鍋であれば給薪も楽で、火力も強く、非常に使い易い印象を持ちました。その一方で、一次燃焼式である事から、煙はそこそこ出る様で、それが近所迷惑になる事もあり、使用には慎重を要する反面もありました。
   当初、焚き火の後が錆びたり焦げたりして、長持ちしない懸念があったのですが、結論としては、ちゃんと手入れさえしていれば、かなり持つ道具の様です。やはり万単位のお金を出すだけの価値がある様です。ソロキャンプ用としては結構重いのですが、ファイヤーボックスを使う人は、むしろファイヤーボックスを使う為にキャンプしたりブッシュクラフトしたりする様なので、チャチなチタン製より、これの方が使い勝手は良いと思います。

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焚き火で飯盒を使うとこうなります
これぞ飯盒って感じです



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2015年12月18日

  ケロ化以来、これまでになく活用する様になったMSRドラゴンフライですが、何が最大の欠点といっても、その爆音。外でも大概気になるのに、それが狭い台所の中となると結構なストレスで、飯炊きだオカズ作りだ湯沸かしだと、小一時間も使っていると、耳障りを通り越す感じです。以前から、QuietStoveの存在は気にはなっていたのですが、高価な事もあり手控えていました。しかし、オプティマスNo.45などの静音化に失敗したあと、どうせなら「使える」ポータブルストーブの方こそ静音化すべし、という事で、年末の懐の良さも手伝って、思い切って購入する事にしました。

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前は7,800円くらいでしたが、自分が買った時は8,800円でした
ところが、その翌週には9,890円……
並行輸入品だから、取扱説明書も何もありませんでした


■使い方
   QuietStoveというのはメーカー名であって、部品としての呼び名はサイレントキャップというのが正しい様です。というのも、もともとバーナーに取り付けられているプレートスプレッダーを取り外して、代わりにこれを乗せて使うので、キャップという訳です。乗せるだけで、特段固定したりしません。ただ、良い感じに乗せないと、キャップが斜めになったりしますので、その辺りは上手に乗せましょう。乗せる時は、キャップの頭に書いてある矢印が、フェールラインチューブの方に向く様に置きます。
 乗せたあと、プレヒートを行うために液出しをするのですが、出した燃料はまずサイレントキャップの中に充満します。少ししか出さないと、プレヒートはQuietStoveの部分しか燃えない事になり、余熱不足の症状を呈します。別にQuietStoveはプレヒートする必要がないので(プレヒートする必要があるのは、ジェットから下のバーナー部分)、QuietStoveを逆さまに置いてから液出しし(すると、燃料は全部下に落ちる)、それから上向きに置き直しても可です。ただ、面倒臭い時は、多めに液出しして、バーナー部分にしたたるほど燃料を出すのでも可です。
   QuietStoveは置いて使うだけですが、消火してバーナーが冷えると、熱による金属の膨張・収縮の関係で、サイレントキャップがバーナーに軽くカシメた状態になります。指の力で簡単に外す事が出来ますが、どうせなら、そのまま固定した状態にしたいと思うもの。ただ、その状態では収納時に折り畳めなくな事もあります。まぁ、乗せた位置や角度が良い感じだと、キャップを付けたまま折り畳む事が出来る事もあります。
   気になる静音性ですが、これは前評判通り、相当静音化されます。むしろ換気扇の方が煩いくらいです。ちなみに、台所で使う場合は、換気扇は回した方が良いです。プレヒートの際に煤も出ますし、消火した後の臭いもプレートスプレッダーを使用した時よりも、長い時間漂う感じがします。

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使い方は、こうやって乗せて使うだけです
中には針金で固定してしまう人もいる様です

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裏はこんな風になっています
アウターキャップとインナーキャップが合わさった形状です

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付き方によっては、こんな具合に折り畳めません
まぁ、キャップを外せば良いのですが

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ちなみに、重さは55g
ドラゴンフライを使う人にとっては、大した重量増ではありません


■灯油での使用
   このQuietStoveの灯油での使用に関して、レビューの大半は「難がある」「使えない」というものであり、中には不況品として返品した、という話しもありました。自分のドラゴンフライは、ケロ化以降、ずっと灯油で使っていますので、あえて灯油使用でチャレンジしてみる事にしました。
   灯油を使うポータブルストーブの場合、肝になるのはプレヒートです。プレヒートが不十分だと、気化不十分になって、火柱を上げるというのが、ケロストの宿命です。ですので、ドラゴンフライに置いても、十分なプレヒートを心がけていました。具体的には、5秒ほど液出しし、点火し易い様にバーナーを傾けてウィックに灯油が染込む様にして、そして火が消える直前まで本点火はしない、というやり方です。うっかり途中で火力調整ハンドルを開けたりすると、火柱が上がって、余計時間が掛かる事になります。
   QuietStoveを使った時も、最初はこのやり方でした。しかし、液出しの燃料は全部QuietStoveに吸われて、燃えるのはQuietStoveだけで、本点火しようにも燃料がほとんど気化できてない状態で火だるまでした。そこで、上記に書いた様に、キャップを逆さに置いて燃料を吸わない様にし、ひっくり返してからプレヒートしてみたのですが、それでも火柱。どうやら明らかにプレヒートが足りないらしいので、液出しを10秒に増やしてみました。すると、辛うじて本燃焼させる事が出来ました。
   しかし、火力を上げて行こうとすると、火が赤くなって「バッバッ」と明滅し始め、そのままにしておくと猛烈な火柱を上げます。一旦、青火になる所まで火力を絞って、暫く燃やし続け、再度挑戦すると赤爆しなくなる。しかし、さらに火力を強めると赤爆するので、また戻す。そういうのを時間をかけて繰り返して行くうちに、最終的には最大火力でも青火で安定して使える様になる、という感じでした。
   ともあれ、本点火してもプレヒート不足気味の症状を表す訳です。そこで、もっとプレヒートに時間を掛けてみる事にしました。まず、QuietStove逆さにするのは面倒なので、普通に置いたままにし、約20秒間液出ししました。そうすると、QuietStoveから溢れる様な感じで燃料がバーナーの方にも落ちて来ます。そしてどのくらいの時間、プレヒートが続くか計ったところ、約2分間燃えてました。一旦火が消えたあと、火力調整ハンドルを回して点火すると、安定して本燃焼に移る事が出来ました。
   しかし、それでも赤爆症状を改善する事が出来なかったので、さらに多く液出ししてプレヒートしたのですが、今度はプレヒートの炎が地面にも滴り落ちる感じになり、とても危険でした。そして赤爆症状もさほど改善出来なかったので、QuietStoveを灯油で使う際は、最低2分はプレヒート、それでも全開で青火で使うまでには、赤爆したら戻すを繰り返して時間を掛けて使う、という風に認識する事にしました。
   この様な具合で、他の方がレビューされている様に、全く使えないとか不良品という訳ではないのですが、それでもプレヒートが失敗すると、決して本燃焼に移る事は出来ません。その場合は、一旦火を消し、バーナーが冷えるのを待って、再度プレヒートを行う他ありません。バーナーが熱いうちは、液出ししても中途半端に気化して、しっかりしたプレヒートが行えないからです。

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プレヒート不足で火柱を上げた状態
灯油使用時は、この状態からのリカバーは不可能なので
一旦消火して、冷えるのを待ちます

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全開の状態
灯油でも使えますが、全開まで赤爆なしで使える様になるのに
時間が掛かります


プレヒート直後の燃焼状態
ある一定まで火力を上げると赤爆します
この場合、一旦火力を絞って、バーナーが温まるまで待ちます


■ガソリンでの使用
   聞いたところによると、QuietStoveはガソリン使用を前提で設計されているそうです。レビューで好評価を下している人も、大抵はガソリンでの使用の様です。なのでガソリンでも使ってみる事にしました。ガソリンで使う場合でも、プレヒートはしっかりやらねばならないのですが、ただ、灯油ほどひつこくやる必要がない事、多少イージーなやり方しても大丈夫、という違いがあります。
   プレートスプレッダーの時の様に、液出し5秒では、例によってQuietStoveに燃料吸われて終わり、という事になるので、10秒ほど液出ししてやってみました。しかし、出が悪かったのか、ややプレヒート不足気味な感じでしたので、火力調整ハンドルを少し開けてガソリンを出して、プレヒートを追加。その後、良い感じに点火する事が出来ました。ガソリンの場合、灯油みたいに赤爆する事もなく、プレヒート直後から火力全開にする事が出来ました。
   試しに、液出し20秒でプレヒートしてみたのですが、点火した途端、ボンっと爆発してびっくりしました。言うまでもなく、灯油とガソリンでは引火点が違いますから、派手に燃料出すとこうなるのですが、そこまでやらなくてもガソリンは灯油に比べたら、プレヒートも簡単ですし、火力が安定するのも早い。確かに、ガソリンを基準にQuietStoveは作られているんだな、と感じました。

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ジェットをガソリン用に交換
毎度の事ですが、ジェットがガチガチで付属の工具では回りません
大きなマイナスドライバーにレンチを噛ませて外しますが
ネジ山をナメかけてしまいます

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ガソリンの場合、灯油だと赤火になる様なトロ火でも
しっかり青く燃えます


ガソリン時のプレヒート直後の燃焼状態
赤爆する事無く、最大火力まで上げられます


■プレヒートについて
   上記でも述べていますが、QuietStoveを使う場合は、プレヒートが重要になってきます。プレヒートが不足すると、まともに本燃焼させる事が出来ず、火柱を上げる事になります。
   ドラゴンフライでのプレヒートは、
  1. まずポンピングしてボトルの内圧を上げ
  2. コントロールバルブ(ポンプに付いてる元栓)を全開にし、フレームアジャスターハンドル(バーナー側の火力調整ハンドル)を開けて、スプーン1/2杯分だけの燃料をジェット内に流し込み
  3. アジャスターハンドルを閉じてから点火し、プレヒートの火が小さくなるまで約2分待ち
  4. ストーブが冷えるまで約5分待ってから再点火し
  5. アジャスターハンドルを1/2回転回して青く安定した炎になるまで待つ
   という手順を踏む事になっています。実際のところ、4番は飛ばしてますが、もしかしたら飛ばさない方が火勢の安定が早いのかもしれません(そうとも思えませんが)。問題は2番で、スプーン1/2杯のスプーンのサイズがどのくらいなのか分りませんが、ここで流し込む燃料の量によって、プレヒートの時間が変わってきます。
   純正のプレートスプレッダーを使っている場合は、噴き出した燃料はこのスプレッダーに当たって、全てジェットの方に落ちて行きます。ところが、QuietStoveを使っている場合は、噴き出した燃料はまずQuietStoveの中に吸われてしまい、下には落ちて来ません。そのままプレヒートすると、QuietStoveしか燃えず、肝心のジェットの方は全然温まりません。QuietStoveを逆さに被せて、液出しした燃料を全部下に落とすやり方もありますが、それにしても、1/2杯ほどの燃料では、特に灯油の場合はプレヒート不足に陥ります。
   そこで、いろいろ試してみた結果、灯油の場合、バーナーとエンクロージャー(五徳の足が付いたケース)を接続してるシャフトの、ジェット側に湾曲してる部分辺りまで燃料で浸せば、プレヒート時間が約2分ほどになり、辛うじて点火出来るレベルにまで持って行く事が出来るのが分りました。ガソリンの場合は、火を近づければ燃えるのですが、灯油の場合はそれだけでは燃えないので、ストーブを手前に傾けて、バーナー内に溜まった灯油がバーナーの下のウィッグに流れる様にしないと点火させられません。
   プレヒートは長めにやるに越した事はないのですが、あまり液出しし過ぎて、エンクロージャーの底に一杯燃料が溜まる様になると、ガソリンだと爆発しますし、灯油だと火がデカくて火事になっちゃうんじゃね?みたいな感じになり、結構危険です。また、灯油の場合は盛大に煤も出しますので、ストーブが真っ黒になります。そこまでしなくても、ガソリンの場合は初めから安定して使えますし、灯油の場合は赤爆が若干マシになる程度ですから、過不足なくほどほどにやるのが良いと思います。

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プレヒートはジェットを温めるためのものですから
バーナーから下が燃えるのが正解です
灯油の場合は、多めにやる必要があります

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ただし、あまりに液出しし過ぎると
プレヒートの火がエンクロージャーからはみ出して
煤で汚れるし、その前に延焼の危険があります

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どのくらいの量を出すか、目安としては
ジェットのネジ山が浸らない程度に出して
ウィッグの方に流れる様に傾けてます
ガソリンの場合は、そこまで出す必要はありません


■ポンピングについて
   MSRドラゴンフライを買って長い事になるんですが、これまで、ポンピングというのは多ければ多いほど良いと認識していました。一応、取扱説明書は読んでいて、30回くらいが目安という風に認識していたのですが、満タン時で30〜40回、半分くらいになった辺りでは、50〜60回くらいポンピングしていました。それでもタマにしか使わなかったので、火力が強いな、くらいに認識する程度で、あまり気にもしてませんでした。
   ところが、ここ最近、毎日常用する様になって、ポンピングの回数によって火の勢いが違う事に気が付きました。60回もポンピングした時は、いつもの倍の火力になってしまう、という事もあり、改めてポンピングについて調べ直しました。取扱説明書には、「満タンの時は20回、半減した時は30回、中身が少ない場合はさらにポンピングして、しっかり抵抗が感じられるまでポンプする」と書かれています。つまり、50〜60回はやり過ぎという事です。試しに、30回くらいで使ってみると、これまでよりも炎が小さく拍子抜けしました。
   ネットで、他の人がどうポンピングしてるか調べてみたのですが、10回しかしないという人から50回はやるという人まで様々で、多くの人が加圧し過ぎている様でした。ポンピングの回数が多いと、吐出圧が上がって無駄に火力が強くなり、弱火が利きにくくなる傾向にある様です。大事な事は、無加圧状態で20〜30回ポンピングした手応えを覚えておいて、それ以上、圧が掛からない様にする事の様です。

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ポンピングはボトルを立ててやるとやり易いのですが
調子こいて、パッツンパツンになるまでポンピングするのは間違いです

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取説に書いてあるのは、安全マージンを取った数値ですが
定格の性能を引き出す数値でもありますので
これに則った使い方をするのがベターです


■炊飯に適度な火力の得方
   MSRドラゴンフライは、自分が持っているポータブルストーブの中でも最強クラスの火力を誇るのですが、それはそれで飯を炊く上では難しい部分もあります。コールマンのガソリンストーブや、オプティマスのケロシンストーブの様に、最大火力でも沸騰までに4分なり5分掛かる物は、特段頭を使う事もなく火力最強から始めれば良いのですが、ドラゴンフライでそれをやったら、無駄に早く沸騰してゴワ飯になるか、下手したら焦がしてしまう事になります。
   上記の様に、ドラゴンフライ(に限らず、最近のマルチフェルストーブはみんなそうでしょうが)は、プレヒート、ポンピング、燃料残り具合などによって、火勢の安定とか火力とかが違ってきます。一番標準的な定格の性能は、ボトルが満タン時で、取扱説明書に書かれた規定のポンピング、余熱時間を取った時のものとなりますから、その状態を繰り返し練習して、感覚を覚えた上で。燃料の残り具合、気温、風、その他の条件で火力が低いと感じたら、ポンピングを追加する、というのが良いと思います。いきなり、カンカンになるまでポンピングしてしまうと、弱火まで強くなって、適切な火力が得られません。飯炊きに関しては、強ければ良いというものではありません。
   ドラゴンフライのフレームアジャスターハンドル、すなわち火力調整ハンドルは、他のストーブやコンロと違い、2周回したら最大火力になります。実はこれが意外に混乱するもので、微調整をする際に、今自分がどれだけ回したか分りにくくなります。
   そこで自分は、ハンドルの回転を1/4を1ノッチとし、8ノッチで全開になると認識する様にしています。その上で、3分半ないし4分で飯盒が沸騰するのが、何ノッチ目なのかを計りました。上記の「満タン、ポンピング20回、プレヒート2分」で灯油を使用した場合、大体5ノッチ目当たりで3分半で沸騰する様です。ただ、これもその時々によって変化しますので、最終的には火勢をみて、必要な火勢になる様に調整する必要があります。非常に感覚的ですが、この辺りは慣れる他ありません。
   ただ、取扱説明書通りのポンピング回数だと、最大火力にした時にやっぱりやや火力が低過ぎる様にも感じます。その時はポンピングを追加して、火力を強くします。ポンピングしまくってしまうと、この種の追加の調整が出来ないので、あまりよろしくありません。
   また、ボトルを繋ぎっぱなしにして次回も使う場合、前回の圧が残ったままになっているのですが、使う前にボトルを外して圧を抜き、燃料の残り具合を確かめてから、改めてポンピングするのが確実な様に思います。

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湯を沸かしたり、炒め物作ったりする時は全開でもいい訳です
その意味で、最強の火力のドラゴンフライは有利です

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しかし炊飯は、適度とされる強火と弱火が必要です
火力調整が自在であるという事は
必要な強さを自分で計れ、という意味でもあります


■まとめ
   QuietStoveは、ガソリンで最適化されているだけに、ガソリンで使用した方が使い勝手が良いのですが、自分はそこを敢えて灯油で使っています。というのは、バイクのツーリングで使うならガソリンで使いますが、もっぱら自宅で使っている事。また、以前は災害時などではバイクからガソリンを抜いて使えば良いと思ってましたが、3.11の経験者の方の談によると、バイクのは直ぐなくなるし、車からは抜けないしで、イザの時には意外とガソリンの入手に困る様です。なので、その方もケロシンストーブでしのがれたそうですが、となれば、普段から灯油で慣れておいた方が良い、と考えたからです。その意味で、ガソリンでの使用はあまり練習なしでも、イージーに使えます。
   肝心の静音化についてですが、これは掛け値ひいき目なしで、静かで使い易くなります。ドラゴンフライの最大の欠点はその爆音で、うるさくて火力最大に出来ない、なんて声も聞きますが、QuietStoveでその問題は一切解決です。以前、ケロシンストーブで試した様な、火力が落ちるという事もありません。確かに値段は高いのですが、投資するに値する製品だと思います。

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高いには高いですが
ドラゴンフライをより使いたくなるアイテムです


■追記—カーボンフェルト
   プレヒートの燃料をより多く保持する為に、余熱皿にカーボンフェルトを仕込む、という話しを前から聞いてましたので、自分も試してみました。厚みが2.8mmのものでまずエンクロージャーの底に合うサイズに切って仕込みました。また、このブログを参考に、バーナーカップの中にもカーボンフェルトを仕込みました。
   結果は上々。灯油で2分のプレヒートでも、十分にジェットを温める事ができ、プレヒート直後から火力を全開にしても赤爆しない様になりました。また、アルコールを使ったプレヒートも可能になりました。これまでは、エンクロージャーから溢れるほどアルコールを注いでも、余熱不十分で火だるまだったのですが、カーボンフェルトで十分なアルコールを蓄える事が出来る様になり、5分ほどのプレヒートも可能になりました。
   特に効いてるのは、バーナーカップ内のカーボンフェルトの様で、ジェットの直ぐ側でプレヒートしている事になり、十分な余熱が出来ている様です。

20151222_003449
エンクロージャーの底のカーボンフェルトは
燃料漏れや延焼防止の役割もあります



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)

2015年12月15日

   自分は18歳で上京して以来、飯盒を使って来たのですが、たしか3代目の飯盒が自衛隊の飯盒でした。戦闘飯盒2型が採用されてから、1型と称される様になったこの飯盒ですが、当時はまだこれが制式でした。実はしばらく使っていたのですが、あまり印象に乗ってなくて、知らない間に捨てたかしてなくなっていました。しかし、自衛隊とはいえ、一応は軍用品ですし、もともと仮想軍隊なんてやってた自分が、使わなくなったからといって、捨ててしまうというのも、今から思えば変な話しです。今回、たまたま安く手に入れる事が出来ましたので、当時、どんな想いで使っていたかを振り返ってみたいと思います。

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恐らく、20年ぶりくらいで再会
まぁ、特段の感動もなかったのですがw


■まず見た目
   以前、自分が手に入れた物は、値段も安かった代わり(確か1,000円しなかったと思う)、塗装が極めて雑で、所によっては泡立った跡があったりして、どうみても手作業で、しかも適当にスプレーしたとしか思えない様な出来栄えでした。もしかしたら、再塗装品だったのかもしれませんが、とにかく雑な印象が強かったです。
   今回手に入れたものは、それに比べたら大分マシです。また、デッドストックだったのか、使用した形跡があまりなく、飯盒の中もほとんどキズらしいキズが見当たりませんでした。しかし、底がボコってました。おそらく保管時に何かの拍子に凹んだのか、あるいは払い下げで廃棄物化する為にそうしたのか(米軍の放出軍装品にはよくある)、せっかくキレイな状態なのに、残念な事です。大抵、焦げる時はこうした凹んだ所が焦げて、かつ焦げがなかなか落ちないものです。
   飯盒と蓋には、いわゆるQマークが入っていましたが、掛子には入ってませんでした。以前持っていた物は、掛子にもQマークが入ってました。もともと入ってなかったのか、適当に民需品で員数を合わせたのか、分りません。何にしても、自衛隊の1型飯盒は、塗装が薄くてチャチな印象を受けます。民需品の飯盒と比較すると、ドイツのベルリン警察の飯盒と東ドイツ軍の飯盒の差くらいの、出来の悪さを感じます。

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今回届いたのは、19961年納入品らしいです
おそらくデッドストックでしょう

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中は綺麗なのですが、底がボコってるのが残念です
出品時の写真では、ここが隠れる様な撮り方されてました

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掛子にはQマークなし
まぁ、欠品よりはマシですがw


■スライド式釣り手
   飯盒1型の特徴であるスライド式の釣り手は、元々は旧日本陸軍の将校用飯盒の新型の釣り手を参考にしたもので、スライドさせる事で釣り手を飯盒に沿わせ、かつ蓋をロックして、背嚢に収納する際に釣り手が邪魔にならない様にする工夫です。
 日本の兵用の飯盒のある意味、発展形であると思ういますし、飯盒文化華やかなりし頃には、民需品の飯盒でもこの手のスライド式の釣り手を採用したものがいくつかありました。しかし、飯盒文化の衰退とともに、スライド式釣り手も姿を消して行きました。
 ところで、かつて自分がこの飯盒を使っていた時、この釣り手をさほど便利に感じた事がありませんでした。というのも、はじめのウチはスライドしていたのですが、使っては洗いを繰り返して行くうちに、スライド部分が錆びてきてしまい、ゴジゴジになって動かなくなってしまったからです。となると、ただの釣り手な訳で、しかもスライド部分が全部錆びてる訳で、見た目にも汚らしく、だったらスライドしない普通の釣り手でも良いな、と感じていました。結局、最終的には捨ててしまったのですが、最後は釣り手が錆び切ってスライドの部分が折れてしまい、それで捨てた様な記憶があります。
 アイデアとしては、とても優れていると思うのですが、塗装が悪いのか材質が悪いのか、とにかく錆びてしまったのではスライドさせようがありません。この釣り手が錆びない材質の金属であったら、また違った評価を下せたかもしれません。

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こんな感じでスライドさせ、蓋をロックする
この機構自体は、とても優れていると思います

20151210_003050
しかし、動かしているウチに塗装が剥げて
鉄がむき出しになって、錆びてしまうとアウトです
錆びたら釣り手を交換してたのかも?


■兵式飯盒との比較
   飯盒1型は、旧陸軍のロ号飯盒を元にして、というか、釣り手以外はほぼコピーして作られています。同じく、ロ号飯盒のコピーである戦後の民需品の兵式飯盒とも、ほぼ同じです。伸ばした時の釣り手の長さも、民需品の兵式飯盒と同じでした。違いがあるとしたら、釣り手の太さで、飯盒1型は太さ約3mmほど、それに対して兵式飯盒は4mmほどです。飯盒1型は、スライド式という事もあって、あまり太く出来ない事情があったのでしょうが、その前に旧軍の飯盒の釣り手も、現代のものより若干細めです。それ故に、結構グニャってるのも多いのですが、その辺りを戦後、改良したのが今の兵式飯盒の様です。
   個人的な感想としては、上記の様にスライド釣り手が錆びて動かなくなるくらいであるなら、普通のスライドしない釣り手の方が、見栄えの上でも本来の目的の上でも、使い手があると感じています。恐らく、その辺りが、一応は軍用品でありながら、非常に印象の薄い記憶しかこの飯盒が残さなかった理由だと思います。

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右はキャプテンスタッグの兵式飯盒
釣り手の太さの違いに注目
自衛隊のコスプレをやってないのであれば
民需品の兵式飯盒で十分ですw

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釣り手の長さが同じなので、飯盒掛にも掛ける事が出来ます


■飯盒2型との比較
   自衛隊では飯盒はほぼ食器の役割しかない、という事で、より食器色の強い戦闘飯盒2型が採用された訳ですが、自分個人の意見としては、だったら別に空豆型してなくても良かったろう?と思います。「飯を炊く道具」として比較した場合、1型の方がより適しているのは明らかで、例えば、パックご飯や飯缶を温めるとか、インスタントラーメンを煮るとか、そうした炊事には2型は向かないと感じています。自衛隊の方で、各個炊爨はもはやあまり想定していない、という事なのでしょう。
   しかし、こうやって1型と2型を並べてみた時、改めて2型の疑問点が浮かび上がる事となりました。そのもっともたる部分が釣り手で、飯盒1型の場合、収納時に釣り手が邪魔にならない様にするのと、蓋をロックする為にスライド式にした、という理由が明確に分ります。ところが飯盒2型の場合、飯盒本体に対して釣り手が無駄に長く、スライドさせても蓋をロックする事も出来なければ、飯盒本体から釣り手が突き出て収納にも難がある。旧陸軍の将校用飯盒の様に、短めの釣り手を付けるのが正解だと思うのですが、この無駄に長い釣り手の納得いく理由を、まだ聞いた事がありません。
   ソロ用クッカーとしてか、飯盒2型はやたら人気があって、スウェーデン軍飯盒と同じく高価で売られているのですが、純粋にご飯を炊く道具としては、飯盒1型の方が優れているというのが、自分の判断です。

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飯盒2型は、明らかに収納性が悪そう
おそらく、釣り手外して収納してるんじゃないでしょうか
結構、釣り手なくす人多いみたいですし

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スライド部分の違い
1型は縮めた時にロックが掛かるのに対して
2型は伸ばした時にロックが掛かる仕組み


   そんなこんなで、20年ぶりくらいに再会した飯盒1型ですが、やはり今回も普通の飯盒でいいや、という気分になりました。昔は、この手の飯盒も売っていたのに、結局、スライドしない古いタイプの飯盒しか残らなかったのは、自分と同じ様な感想をもつ人がそれなりにいた、という事なのかもしれません。そして、改良改善を施す前に、飯盒文化が衰退してしまい、辛うじて大戦中のタイプの飯盒が生き残ってる、という事なのかもしれません。
   しかし、いくら兵式飯盒が冷蔵庫の中で納まりが良い、といっても、やはり釣り手が余るというのは確かな事なので、是非とも錆びない金属でスライド式釣り手を作って貰いたいものです。

20151210_003833
なんやかんやで増えて来た空豆形飯盒
かつて使っていたか、使った事ある物ばかりですが
今使っているのは、民需品の兵式飯盒だけです
(使い潰しても買い替えがきくから)



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tanisi_corp at 21:00コメント(8)

2015年12月14日

   先日購入したケロシンストーブ、オプティマスNo.45は、いわゆるローアバーナーという燃焼音がやかましいタイプです。あの音が心地よいだの頼もしいだのいう意見もあるのですが、台所で使うには耳障りです。自分を同じ様に考える人は昔から多かったと見えて、音の静かなサイレントバーナーというのがあります。ケロストが元々は台所で使う事を目的として作られた経緯を考えれば、サイレントバーナーが求められた理由はもっともな事です。実は、No.45の姉妹品というべきNo.48はサイレントバーナー仕様なのです。しかし、No.48がこの次、いつ出品されるか分りませんし、またもう一つ下のサイズのNo.00にサイレントバーナーを付けたい、という希望もありましたので、他社製品で付きそうな物を試す事にしました。

20151201_100656
左がロイヤルストーブNo.7-1
右がファロスストーブNo.1
ロイヤルの方が全然出来が良いです


ファロスストーブNo.1
   ケロシンストーブを買おうと思って色々調べていた時に見つけていたのが、インド製のファロスストーブでした。そのNo.1はサイレントバーナーが標準装備です。結局、オプティマスNo.45を買ったので、買わず終いだったのですが、そのサイレントバーナーがパーツとして取り寄せれる事は分っていました。また、事前の情報で、オプティマスNo.45に相当するプリムス100に取り付け可能という事も分っていましたので、取りあえず付けれるだけは付けれるだろうという事で、取り寄せる事にしました。
   さて、届いた物を見た一番最初の感想は、「この上なく出来というか、仕上げが悪い」という事でした。まぁ、有りがちな話しですが、壮麗な建造物や緻密な工芸品とか作れる割には、工業製品は雑なのがあっち方面のお国柄の様です。バリはある、淵は不揃い、傾いて熔接されてる、云々カンヌンで、安かろう悪かろう的な出来栄えです。
   文句はそこまでにして、取りあえずNo.45のライジングチューブに取り付けてみる事にしました。余熱皿はNo.45のを使い回しです。ところが、いくら締めても余熱皿がグラグラで締まりません。しかも、かなりのトルクを掛けてて、このままいったらライジングチューブ割れちゃうんじゃない?って感じです。そこで、一旦外して、バーナー期部のネジを見てみると、No.45より若干長い様に見受けられました。そこで、パッキンをもう1枚増やして隙間を埋める様にしました。
   その後、タンクに取り付け、プレヒートを施し点火。シューっと火が出ました。確かに静かです。しかし、ローアバーナーに比べると、元気がないというか、火力が弱そうというか、そんな気がします。音が静かだから気のせいかとも思いましたが、もしかしたらニップルが詰まり気味なのかもしれません。なにせ出来の悪い製品だから、その可能性が大です。そこで、No.45のプリッカーで掃除しようとしたら、ニップル穴に入りません。詰まっているという訳でなく、ニップルの穴がどうも細い様です。そこで、No.45のニップルと交換してみたのですが、今度は火が溢れる様な感じで火だるまになり、どうみても様子が変です。結局、ニップルを戻したのですが、次に点火してみると、火が赤い。最初は青かったのですが、二度と青火に戻りませんでした。
   しかし、もっと致命的だったのが、ファロスのサイレントバーナーがNo.45のローアバーナーより長いらしくて、五徳より頭が出てしまい、飯盒の底がサイレントキャップに突いてしまう事でした。五徳の足を延長するか、五徳の上に何か置いて上げ底にするか、対策しない事には使えない訳です。

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ファロスのサイレントバーナーの内部
あり得ん所にバリが残ってます

20151121_225900
No.45のライジングチューブに取り付け可能ですが
締めすぎない様にパッキンを増やしてます

20151121_230731
No.45のローアバーナーとの比較
ほんの気持ち、ネジの出来栄えが雑なのか
ファロスのは締め込みが大変でした

20151121_231026
プレヒート中
この後、サイレントバーナーはとても汚くなりました

20151121_231425
ひとまず、燃えるには燃えたのですが
音が静かなだけでなく、火力も弱そうです

20151121_232511
No.45のローアバーナーのプリッカーが入りません
サイレントバーナーのニップルは穴が小さい様です

20151122_000343
No.45のニップルに替えると御覧の通りの火の玉に
とても使える状態ではありません

20151122_001322
この展開は予想してませんでした
ともかく、このままでは使い物になりません


ロイヤルストーブNo.7-1
   この頃、気になるケロシンストーブがebayに出品されていました。それはオプティマスNo.00にサイレントバーナーが付いたタイプです。オプティマスに限った事ではありませんが、中型小型のケロシンストーブにサイレントバーナーを備えたタイプは、純正では存在しません。それ故に、最初っからサイレントバーナーに換装された中型ケロストというのは、魅力的でした。取りあえず使える様ですし、取り寄せてみる事にしました。
   まずはサイレントバーナーの出所を探したのですが、どうやら韓国の東一金属という会社のロイヤルストーブNo.7-1のバーナーである事が分りました。このストーブは、オプティマスNo.00のコピーらしいのですが、所々、独自の改良を加えてあって、バーナーがサイレントとローアの両方を切り替えて使える様になっている仕組みの様でした。ともあれ、特段、工作する事なくオプティマスNo.00に取り付けが可能だったのは、コピー故の事だった様です。
   さっそく点火してみたのですが、一応使えるには使えるものの、やはり火力が弱い感じ。その前に、80回くらいポンピングしないと全開にならない感じです。試しに、No.45のローアバーナーを付けてみたところ、やはり全開状態になるのに80回くらいポンピングをしないとダメでした。逆に、ロイヤルのサイレントバーナーをNo.45に付けてみたところ、ライジングチューブとタンクの接合部から油漏れを起こすので、パッキンを2枚重ねにして防漏する必要があるものの、取り付ける事が可能でした。しかし、こちらでもやはり火力は低い様な感じでした。
   火力が弱そうに感じたので、プリッカーでニップル穴を掃除しようとしたのですが、ロイヤルのサイレントバーナーのニップルも穴が小さく、プリッカーが入りませんでした。サイレントバーナーのニップルは穴が小さいのでしょうか。また、このストーブでもバーナーに対して五徳が低く、辛うじてツライチの状態で、火の“美味しい”部分が使えてない様でした。

20151124_230448
タンクの大きさに対して、バーナーがやたらデカイです
武井のパープルストーブに近いフォルムです

20151124_233011
確かに使えますが、全開になるまでポンピング80回おかしい
しかも、火力がやはり全開っぽい感じでない

20151125_010502
試しにNo.45のローアバーナーを付けたところ
全開になるまで、やはりポンピング80回

20151124_231126
No.45にロイヤルのサイレントバーナーが付きました
ファロスのよりは高さが低かったです

20151125_011853
置いて置けない事はないけど、不安定だし
美味しい部分が使えてません


■オプティマスNo.00を使い物にする試み
   オプティマスNo.45とNo.00では、タンクの大きさも異なり、その分、ポンピングロッドの長さも違う事から、No.00の方が圧を高めるのにポンピング回数が多いのは、ネットにアップされている動画からも分ります。しかし、それにしても多くて30回くらいなもので、80回は多過ぎです。80回もポンピングしなければならないのは、圧が上がらない、火勢がつかないからで、その原因はいくつあります。
   まず、バーナーが詰まっている場合。No.45はバーナーヘッドを洗浄する事で、定格の性能を発揮する様になりました。今回は、そのバーナーに付け替えても80回ポンピングですから、この線はなし。
   他から圧が漏れている場合。一番良いのは、水に付けて、空気が漏れている箇所を調べる事ですが、そうすると後始末が大変なので却下。そこで、タンクのセンターキャップとフェールキャップにサランラップを被せてからキャップを締め込み、ポンピングをして、減圧弁を開いてみる。普通ならシューッ!と圧が抜けるのですが、シュとしか言わない。しかし、まったく言わない訳でないので、タンクのどこかから漏れてるとは考えにくい。
   次に逆止弁がバカになっている場合。一応、逆止弁を抜いて点検してみましたが、問題はなさそうでした。一応、マナスルの逆止弁に付け替えてみましたが、それでも改善されませんでした。
   最後はポンプです。自分のところに届いたNo.00はポンプがOリングタイプのものでしたので、革カップタイプのロッドを注文しました。そして付け替えようとしたのですが、Oリングタイプのロッドロブはネジ止め式でなく、なんと接着してありました。そうとは思わなかったので、かなりビビりましたが、ともあれロッドを交換して、ノブはエポキシボンドで固定しました。ロッドの長さは革カップタイプの方が短かったのですが、それでも問題なく使え、ポンピング回数も30回くらいで全開に持って行ける様になりました。

20151126_012726
逆止弁はNo.45と同じもの、すなわち、マナスルのが使えます

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上が取り寄せたポンピングロッド
下がもともと付いていたもの
まさか、ノブが接着だと思いませんでした
(No.45はネジでした)

20151130_113454
仕方ないので、外したノブをエポキシボンドで接着
がっちり付きました

20151130_231854
取り寄せたポンピングロッドは古いタイプみたいで
ロッドが鉄でなく真鍮でした


■上げ底アダプターの作成
   ファロスでれロイヤルであれ、サイレントバーナーを付けると五徳より頭が出るとか面一になるという事で、これに対する対策として、上げ底用のアダプターを作成しました。ロイヤル&No.45の場合、ファロスのトッププレートを使えば対処出来たのですが、オプティマスNo.00のトッププレートは国内では調達出来ず、海外だと送料などで3,000円ちょっと掛かってしまうので、アルミ板で作成する事にしました。
   しようしたのは、厚み3mm幅20mmのアルミ板で、輪っかにするには、近所の適当な交通表示のポールに押し付けて、力技で丸く仕上げました。熔接はさすがに自分では出来ないので、バイクでいつもお世話なってるMotoshop TOYZのマックさんにお願いして、アルゴン熔接して貰いました。ところが、お店にアルミ板を丸く曲げる機械がある事が分り、こんなんだったら最初から全部任せちゃえば良かったと思いました。
   あとは、五徳のが入る切り込みを金ヤスリで削って完成。大き過ぎず小さ過ぎず、丁度飯盒が乗る大きさに仕上げました。ちなみに、No.45でも使う事が出来ます。

20151126_022410
原案は紙で作りました
本来はトッププレートの方が良いですが
それでも高さが稼げない可能性がない訳ではないです

20151128_211916
よくよく考えたら、バイクのマフラーまで作っちゃうんだから
この種の機械もあって然るべきなのかもw

20151128_212402
鉄の熔接が出来るバイク屋さんは多いですが
アルゴン熔接はあまりないので、とても重宝ですw
ちなみに、マックさんは、アルミ熔接でバイクのタンク作ったりします
(あと、チタンマフラーとかwww)

20151206_020809
仕上がりはこんな感じ
良い感じに高さを稼げました



■実用試験
   さて、実際に使ってみた感じです。組み合わせは、ファロス+No.45、ロイヤル+No.45、ロイヤル+No.00で行いました。飯盒で2合炊いた時の強火と弱火の時間がどれくらいかを計測しました。ちなみに、No.45、No.00とも、ローアバーナーの場合、No.45は強火4分半弱火5分弱、No.00は強火5分弱火5分という結果でした。
   サイレントバーナーの場合、ファロス、ロイヤル問わず、強火で6〜7分、弱火で4〜5分という結果でした。強火で5分以上沸騰に時間が掛かる場合、半煮え傾向が強まって来ます。理想的なのは3分半ないし4分で沸騰する強火ですが、ケロシンストーブはやや時間が掛かる傾向にあります。しかし、それに輪をかけてサイレントバーナーの場合は時間が掛かりました。ちなみに、2リットルのヤカンを沸かす場合、No.45では約16分で爆沸しますが、サイレントバーナーだと30分近くかかってまだポツポツ泡が出る程度。全然使い物になりません。
   テストを繰り返す中で感じたのは、サイレントバーナーのニップル穴はローアバーナーより細いのですが、それがために「糞詰まり状態」になって、いくらポンピングしようが火力が上がらない様な感じでした。顕著だったのは、ロイヤルのバーナーをNo.45に付けて実験していた時、ポンピングの後にポンピングロッドが、勝手にニュ〜っと伸びて飛び出て来た事でした。これはタンク内の圧に負けて、ロッドが押し戻される現象の様でした。ローアバーナーではこうした現象は起こりません。
   結局、静かには違いないが、火力がガタ落ちになる事、ニップルを替えて吐出量を替えたら火の玉になる事、そして、結局のところ、ケロスト程度のローアであれば、まぁ辛抱出来るかな、という事(MSRドラゴンフライは辛抱できない)、などなどの理由により、静音化計画は中止する事になりました。

20151206_024952
ファロス+No.45
音は静かですが、沸騰するまでに6分くらい

20151129_230041
ロイヤル+No.00
こちらも沸騰するまでに6分+アルファ

20151125_002255
2リットル湯沸かし
一体いつ沸くんか、という感じでした

20151130_120808
1リットルも試しましたが、時間ばっか掛かる感じでした

20151201_015721
火力を上げようとポンピングした結果
勝手に伸びてくるポンピングロッド
ニップルが詰まり気味の症状では
いくらポンピングしても意味がありません


■まとめ
   当初の目論みでは、サイレントバーナーに替えて、静かにウチでケロスト生活を楽しむつもりだったのですが、結果は惨敗。静かは静かですが火力激落ちで、美味い飯が炊けないという結果に終わりました。やはり、素人考えではどうにもならない事があるものです。
   しかし、サイレントバーナーを装備してるストーブが、みな火力を犠牲にしているかといえばそうではなく、メーカーが開発してサイレント仕様で出荷されているものは、ローアバーナーと変わらぬ火力だとか。まぁ、そうでなければ売り物にはならない訳です。ここは一つ、オプティマスNo.48を手に入れて確かめたいところですが、この次に出品があった時に、まだケロスト熱が残っていたら、チャレンジしてみようと思います。



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2015年11月09日

   この7月から使用していた、2レバー化したコールマン・フェザーストーブ。ホワイトガソリン専用のジェネレーターを、あえてレギュラーガソリンで使い続けて来たのですが、かれこれ3ヶ月経って、火力が落ちて来た様に感じました。特に弱火側が、最弱にすると、以前なら結構強い弱火だったのが、今ではトロ火を通り越して、風が吹けば消えるほど。明らかにジェネレーターが詰まっている兆候です。
   同様に、コールマン550Bもこの4年ほど、レギュラーガソリンで使っていたのですが、やはり火力が落ちつつある傾向を感じていました。そこで今回、ジェネレーターの洗浄をする事にしました。

20151031_193317
全力運転中のフェザー442
キャブレタークリーナーを使ったあとは
どういう訳か、緑の火が出ます


■用意するもの
   コールマンのポータブルストーブのジェエレーターは、ご存知の通り、屈曲した形をしている上に、細い管で、かつ中にニードルが入っていたりします。なので、この管の中を洗うには、少々コツが要ります。しかし、道具さえあれば、決して難しくありません。用意するのは、次の通り。
  • バイク用のワイヤーインジェクター
  • キャブレタークリーナー
  • パーツクリーナー
  • エアダスター
  • 液剤受け(自分は500mlのペットボトルをぶった切ったのを代用)
   ワイヤーインジェクターというのは、バイク整備した事ない人には聞き慣れない器具ですが、要はワイヤーの端に付けて、むりむり薬剤をワイヤーの中に噴射して浸透させる器具です。ナップスや2りんかんなどで売ってますし、ネットでも取り寄せ可能です。これがあるとないとでは、作業の効率、薬剤の使用量に差が出ます。
   キャブレタークリーナーは、別にバイク用でなくてもよく、ホームンターなどに売っている農機具用で十分です。泡タイプと液タイプがありますが、今回は液タイプを使います。余談ですが、キャブレタークリーナーは結構劇薬で、手に付いた位では大丈夫ですが、目などの粘膜系には猛烈な痛みと刺激を与えます。自分はうっかり、キン◯マの裏に掛かってしまったのですが、「これ何てプレイ?」ってほど痛熱かったです。
   パーツクリーナー、エアダスターもホームセンターで売ってる安いので十分です。

20151031_172558
ジェネレーターの先に付いているのがワイヤーインジェクター
これがあると作業がはかどります


■やり方
   まず、ワイヤーインジェクターをナット付いてる側の口に取り付けます。しっかり取り付けないと、薬剤が漏れてジェネレーターを通過しません。次にワイヤーインジェクターにキャブレタークリーナーの管(っていうんですか?)を差し入れて、ジェネレーターのジェット側を確実に薬剤受けに向けて、おもむろにキャブレタークリーナーを噴射します。すると、ジェネレーターが完全に詰まりでもしてない限り、プシーっとジェット側からキャブレタークリーナーが噴出してきます。そのまま噴射を続けます。すると、薬剤受けの底に噴出した汚れたキャブレタークリーナーが溜まります。この噴出するキャブレタークリーナーが、透明になるまでこの作業を続けます。
   透明になったら、今度はパーツクリーナーを同じ容量で噴射します。パーツクリーナーを使用する理由は、キャブレタークリーナーがジェネレーター内に残ったまま使用すると、煤が出たりタールが溜まったりと、余計よろしくないからです。
   パーツクリーナーで洗浄したあとは、エアダスターを吹き付けて乾燥させます。ジェネレーターは細い管だけに、そのまま放置してたのでは、いつ乾くか分りませんので、エアダスターで手早く乾かしてしまいます。
   ところで、コールマン550Bのジェネレーターには、クリーニングニードルが入っているのですが、これは抜き取る事が出来ます。洗浄したあと、ゆっくり優しく入れ直しましょう。

20151031_172624
結構黄ばんでます
透明なったら、洗浄完了です

20151031_172705
550Bのジェネレーター
優しくワイヤーを抜いて、また入れます


■効果
   コールマン550Bの方は、その後、ケロシン用のジェネレーターを取り付けたのでテスト未了です。550Bのジェネレーターは、ケロシン用のは豊富に売っているのですが、ガソリン用のはどういう訳か入手困難です。なので、買い替えしたくても出来ないのです。
   フェザー442は元よりガソリン専用ですので、2レバーをそのまま付け直しました。そして早速点火。新品時と比べたら、9割くらいの元気さですが、最弱にしても消えそうな弱火でなく、良い感じの弱火です。やったらやっただけの事はある様です。
   ホワイトガソリン用のジェネレーターでも、レギュラーガソリンは遜色なく使えますが、やはり詰まってくるのは仕方ない様です。整備できる環境にある分には構いませんが、ロングのツーリングなどに、やはり使わない方がいいという感想を持ちました。
   とはいえ、洗浄する事で、また暫く元気に使える訳ですから、知っておいて損はないメンテテクだと思います。


新品とまではいかないまでも
かなり元気よくなりました
火力が落ちたなーと思った時は、早めに洗浄しましょう



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年11月05日

   MSRドラゴンフライのケロ化に引き続き、コールマン550Bのケロ化も行う事にしました。550Bはジェネレーター交換によって、ガソリンもケロシンも使用可能となる「マルチフェル」なストーブで、ケロ化している人も多くいます。
   ところで、自分は「マルチフェル」だから当然、レギュラーガソリンも使えるもんだと思っていたのですが、コールマンでは、ホワイトガソリンとケロシンが使えたら「マルチ」で、さらにレギュラーガソリンも使えるものは「デュアル」と称するとの事。たった2種類の燃料が使えるだけで、マルチもヘッタクレもないと思うのですが、要するにホワイトガソリン用のジェネレーターでレギュラーガソリンを使っていた訳で、そりゃ詰まってくるわな、というところです。
   ともあれ、ジェネレーターを交換しました。

20151031_010817
ガソリン用のジェネレーターが詰まり気味になったので
ケロシン用のと交換する事にしました


■アメリカ〜ンな造り
   550Bのジェネレーターの交換要領は、
  1. ジェネーター基部のナットを外す
  2. 五徳とバーナーヘッドを留めているビスを外す
  3. 良い感じに持ち上げ、ジェレーターのクリーニングニードルの金具を外す
  4. 組み立てはこの逆順
   と、こんな感じで、文章で書けば簡単ですし、また手順が分っていれば難しい事ではありません。しかし、そこはメリケンの製品だけあって、今回、新品のケロシン用のジェネレーターを取り付けるのに、少し難儀しました。というのは、バーナーヘッドにジェネレーターを差し込んで、タンクにつけ、ジェネレーター基部のナットを締めようとしたら、全然締まらないのです。どうやら、ジェネレーターの形が適当にいい加減で、うまい事ハマらない感じです。こうした現象は、フェザー442でもありました。対策としては、基部のナットを仮止めして、無理無理バーナーヘッドを組み付けてしまう事です。ジェネレーターは比較的柔らかいので、適当に形が歪んで付いてくれます。

20151031_011138
550Bのジェネレーターにはクリーニングニードルが入っていますが
その根っこの鉤状の金具を良い感じに外さねばなりません

20151031_011344
左がガソリン用のジェネレータ、右がケロシン用です
見分けは、基部のナットの印の有無です

20151031_011535
この穴の部分で、ガスと空気が混合されます
少しズレたりすると、混合比率が変わって火力に影響するとか

20151031_012143
組み付けには難儀しました
結局、ジェネレーターを仮付けして
無理矢理バーナーヘッドを組んでしまいました
あとは、基部のナットを締めて完了です


■使い勝手
   ケロ化した550Bは、ガソリンの時の様にポンピングだけで点火する事は出来ません。バーナーボールにアルコールを注ぎ、プレヒートしてから点火します。この際、プレヒートの火が消えるか消えないかくらいまで、しっかりプレヒートしてやる事がポイントで、中途半端に火力をオンにしたら、火柱を上げるのは他のケロストと同様です。
   アルコールをケチるためか、プレヒートの時間を惜しんでか、ガストーチでジェネレーターを炙るというやり方をする人もいます。たしかに、ものの30秒も炙れば、気化したケロシンが出て点火する事が出来ますが、本燃焼の安定はアルコールでプレヒートした方が早いです。まぁ、ガストーチでのプレヒートはトンチ技の一つと考えています。
   本燃焼は、ガソリンの場合と変わりありません。火力調整も不具合なしです。燃焼中は、別に身体に悪そうなガスが出るとか、そういう事はありません。ただ、消火後、ジェネレーターに残っている灯油が、しばらくポッポと燃えるのですが、その時、いわゆる石油ストーブ臭いにおいがします。屋外なら問題ありませんが、室内の場合は換気扇推奨。テントの中では使わない方が良いと思います。

20151031_013030
アルコールにてプレヒート中
要は、ジェネレーターが温まれば良いのですが
バーナーヘッド全体を温めてる感じです

20151031_013345
全力運転中
赤火に見えますが、根っこの部分は青火です

20151031_014642
プレヒートを前提としていないフェザー442は
バーナーボールに穴が開いています

20151103_225041
ガストーチでジェネレーターをピンポイントプレヒート
弱い火力でじっくりやった方が良さそうです


■火力、その他
   ケロ化550Bで、ベランダにて2リットル薬缶を沸かしてみたのですが、グツグツ沸騰するまで12分でした。これはガソリンの場合でも同じで、性能はガソリンでもケロシンでも変わらない事を示しています。この辺り、燃料によって差が出るというより、ストーブ自体の性能で差が出ると思います。(MSRドラゴンフライは9分、オプティマスNo.45は15分)
   550Bはジェネレーターを脱着すると、基部のナットの部分から油漏れを起こすので、耐熱耐油のガスケットを塗って対応していたのですが、今回は油漏れを起こしていません。察するに、今回は現物合わせで無理にジェネレーターを組んだのですが、それがかえって気密性を持つ事になったのかもしれません。むしろ、こうして形になったものを再度組み立てると、隙間が生じて漏れるのかもしれません。まぁ、基本的にジェネレーターを交換する時は、新品に交換というのが前提でしょうし、その度に無理に現物合わせで組むなら、今回の様に油漏れを起こさない、のかもしれません。

20151101_235351
火力はガソリンの場合と同じです
まぁ、どちらも原料は同じなんですけどねw

20151031_013412
ガスケットの跡が汚いですが、今回は塗ってません
まぁ、塗らなきゃならんのが問題なんですが…



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年11月04日

   オプティマスNo.45のレストア成功で、急速にポータブルストーブの燃料として、自分の中でクローズアップされる様になった灯油ですが、所有しているポタストで灯油も使用できる物がいくつかあるので、ケロ化してみる事にしました。その手始めとして、まずはMSRドラゴンフライからです。この種の分離型ストーブの多くは、いわゆるマルチフェルと称して、ホワイトガソリン以外にも、レギュラーガソリン、灯油、軽油、菜種油、ジェット燃料などを使えるものがほとんどです。(もっとも、ジェット燃料なんて普通には手に入りませんがw)

20151028_010748
灯油で全力運転中のMSRドラゴンフライ
写真では火が赤っぽいですが、実際は青いです


■メインジェットの交換
   MSRドラゴンフライには、標準でガソリン用のメインジェットが装着されていますが、ケロシン用のメインジェットも付属しています。灯油や軽油を使用する場合は、メインジェットを交換する訳です。それ以外は、ポンプも燃料ボトルもそのまま使えます。
   メインジェットの交換は、付属のメンテナンスキットで行うのですが、説明書には簡単に外れる様な感じで書いてあります。ところが、これが固着して外れないという人も結構いるようで、自分もその口でした。どう頑張ってもジェットが回らず、付属のペラペラのレンチも歪んでしまう有様で、それが為に今までケロ化してなかった様なものです。まぁ、その必要もあまり感じてなかったのですた。
   今回、どうあってもケロ化したかったので、あれこれアドバイスを貰って、CRCを吹いて、バイク整備用のKTCのマイナスドライバーを投入。それでも回らなかったので、結局ドライバーに10mmのコンビレンチを噛ませて、エイヤと回したら、「ピキン」と回りました。
   その後は、ケロシン用のジェットに交換して、バーナープレートを付け直して、作業完了です。本来なら、ここまで苦労する事はないのでしょうが。熱の掛かる部分でもあるので、膨張固着は仕方ないところです。

20151028_005214
外すのに非常に苦労したメインジェット
付属の工具はあまり役立ちません


■プレヒート
   ドラゴンフライのプレヒートの要領は、まずポンピングしてボトルに圧を加え、元栓を開いて、火力調整キーを回して燃料をバーナー内に噴出させ、それに火を付けるというやり方です。これまでガソリンでしたので、このやり方でも直ぐに点火する事が出来ました。
   灯油の場合でも、やり方は同じなのですが、灯油はガソリンより引火点が高いので、ただ単にマッチを近づけただけでは火が付きません。バーナーの下にあるウィッグも灯油で湿らせて、そこに火を付ける感じなのですが、それでも火が付かないので、バーナーに火の点いたマッチを突っ込んで、それで上手い具合に点火する、という感じです。
   プレヒートの時間は、ガソリンの場合よりも長めで、かついい加減にやらず丁寧にやります。ガソリンの場合は、適当にやっててもそれなりに点いたりするのですが、灯油はもれなく火柱あげます。逆に、プレヒートの火が消える直前までプレヒートしてやった方が、素直に本燃焼を始めます。この辺りは、ケロシンストーブと同じ様です。
   もっとも、それでもいきなり火力全開にすると、バッバッと赤火で爆発っぽくなるので、最初は弱火で、様子を見ながら少しずつ火力を強くしていく、というやり方をします。プレヒートさえしっかりしていれば、ものの20〜30秒ほどで全開でも火力が安定します。

20151028_010653
灯油でプレヒート中
黒煙は出ますし、煤も付着します
しかし、これが標準のプレヒートの仕方です

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臭いや煤を嫌って、アルコールでプレヒートする人もいます
この場合、やや多めにアルコールを掛けます


■使い勝手
   ドラゴンフライはそもそも弱火から強火の火力調整が自在のストーブです。この点は燃料が灯油になっても変わりません。灯油を使ってるから赤火になるとかいう事もなく、キレイな青火になります(完全燃焼してる証拠)
   灯油は、例によって臭いが石油臭いのですが、燃焼中はその種の臭いはほとんど感じません。室内で使った場合でも、まったく臭わない訳ではありませんが、レギュラーガソリン使った時の様な、明らかに身体に悪そうな臭いがする、というほどではありません。消火の際は、フェールライン内の燃料が燃え切るまで、しばらく赤火が出ますが、いわゆる石油ストーブ臭いというのは僅かです。
   臭いが少ないというのは、極地や高山など、テント内で使用する事も考慮しての事かもしれません。その事は、自宅内で使用する際にも利点となりました。ドラゴンフライは、重い鍋釜も乗せれるほどの強度があり、かつ重心が低いデザインですので、台所でも使い易いのです。
   火力は、気温10度、微風のベランダで、2リットルの水が入った薬缶を約9分でグツグツと沸騰させました。この辺りもガソリン使用時と変わらない火力です。また、自分が現在所有する灯油を使用するストーブの中では、最強の火力を持っています。
   これまでドラゴンフライへの評価というのは、ソロ用としてはオーバースペック過ぎて、あまり出番がない、というものでした。ところが、ケロ化した途端、燃料代が安く、長時間使える、まさに自宅向きのストーブである、という評価に変わりました。しかも、他のケロシンストーブやケロ化ストーブは、プレヒートに燃料アルコールを必要としますが(これが高い)、ドラゴンフライはデフォルトで灯油でプレヒート出来るので、その点、ランニングコストの安さに繋がり、非常に有利であると感じています。(ただし、自宅内で灯油プレヒートする場合は、換気扇の下で行う必要があります)

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弱火で運転中
少々の風が吹いても消えません

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ケロシンストーブの特許をプリムスが申請したのが1889年の事
MSRドラゴンフライは1998年に製造開始
109年の技術差は歴然でした



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)
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