野営装備

2016年03月19日

   昨年、念願だったシェラストーブを手に入れ、薪で炊いた飯盒メシがことの外、美味い事に気が付きました。ただ。シェラストーブは電池に依存する事、常用するにはやや使いにくかった事、などにより、備蓄していた薪が無くなった時点で使用を取りやめました。
   ところが、職場からまとまった廃材が出て、これを粗大ゴミとして捨てるには些か勿体ないと考え、新規にウッドストーブを入手する事にしました。

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こちらがファイヤーボックス
重さ約900g、高さ190cm、幅12.7cm
ステンレス製(ですが、手入れが悪いと錆びる)
折りたたみ出来るのが利点


■一次燃焼式か二次燃焼式か
   シェラストーブは、五徳と鍋底の間が狭く、隙間を開けるために、吊り下げるか上げ底にするかで、どっちにしてもそこそこ大掛かりな装置が必要でしたが、焚き火箱やウッドストーブは直接置ける構造になっており、結果として省スペース化が可能というメリットを感じました。
   さて、電池を使わないウッドストーブだとすると、最近の流行は、ワイルドストーブソロストーブといった、缶が二重構造になっているタイプの様です。これは二重になっている缶の中を燃焼ガスが通って、ストーブの上部で燃やすというタイプで、煙が少なく火力が強いのが売りになっています。煙が少ないのは、ベランダクラフト的にはかなり有利です。ただ、構造的に、薪を入れにくい事、缶を組み合わせる事でコンパクトに出来るものの、それでもシェラストーブ並のサイズである事など、イマイチ食指が動きませんでした。
   次に考えたのが、折り畳み式の焚き火箱。最近は様々なメーカーから各種発売されているのですが、これは原理的には、穴をいっぱい開けた一斗缶と同じ様なもので、ただ単純に薪を燃やすだけです。その代わり、折り畳んでコンパクトにする事が出来ます。また、物によっては、薪を放り込むスペースが大きめの物もあり、給薪の楽なものもあります。
   いろいろある中で、最終的に選んだのが、今回紹介する、Firebox Stoveです。

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■まず見た目
   ファイヤーボックスは、ステンレス製という事で、重さが900gくらいあります。昨今の軽量化の流れからすると、重たい部類です。組み立て時の大きさは、高さ190cm、横幅130cmとそこそこの大きさです。最近流行のチタン製の物は、重さが300gくらいで大きさももっと小さいものがありますが、自分は堅牢さと使い易さを優先しました。焚き火で使う訳ですから、あまり小さ過ぎるとやり難い訳です。この大きさであれば、兵式飯盒は余裕で載せる事が出来ます。
    使い方は、五徳の棒を底板を外し、広げて箱型にし、底に底板をセットするだけです。広げてみて気が付いたのですが、上から見た時、正方形ではなくて、いびつな台形をしています。これは厚みのある鋼鈑を蝶番で連結し、内側に折り畳む様にするため、この様な形になっている訳です。
   パッケージの写真には、この五徳の棒と底板の位置を変える事で、アルコールストーブを使ったり、エスビットタブを使ったりも出来る様です。また、五徳の棒は小さいカップを載せる時に使います。、また、オプションでステーキ焼いたりするプレートもある様です。ちょっと驚いたのは、ケースは別売で、これも買うと値段が1.3万円くらいになるので、ちょっとお高い買い物です。

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収納時に固定に使っていた棒は
小さいポットなどを載せる時に使う五徳です


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五徳の位置は自在に変えれるように
そこかしこに切り込みや穴が開けてあります

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焚き火以外にも、缶入り固形燃料やエスビットタブも使用可能です
その場合は、五徳や底板の位置を変える事で対応します

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兵式飯盒なら余裕で乗ります
また、五徳の両サイドは大きく開いてるので
薪の補給が楽に出来ます

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側面2ヶ所に薪を入れる穴があり
こんな感じに下からも給薪出来る様になっています。


■基本的な使い方
   ファイアーボックスは、先にも述べた様に、基本的には穴をいっぱい開けた一斗缶と同じ様なもので、その中に薪を入れて火を点けて使うだけです。火を強くしたり弱くなったりしたら、薪を投じて火勢を強くしたり維持したりするだけです。消火は薪を入れるのを止めて、勝手に薪が燃え尽きるのを待てば完了です。
   ただ、ファイヤーボックスはそこそこ深い火箱ですので、ティッシュとマッチを使って火を点けるのならともかく、ファイヤースチールなどを使ってやる時は、底の方に火口を置いてしまうと、とても点火しにくいです。その場合は、ファイヤーボックスの中に薪を組んで、その上に火口を置き、それに点火してから、フェザースティックをくべると火を点け易かったです。
   ファイヤーボックスをただの焚き火用に使うのでしたら、乾燥してる木ならどんな木材でも構わないのですが、ファイヤーボックスを炊事用に使うとなると、あまり長い枝や太い木は、鍋釜を置いたまま入れるのが難しいので、材木は予め15cm程度に切断し、かつ小指ないし人差し指大に割っておくと、炊事に使う薪としては便利です。
   ファイヤーボックスは、実質的にはただの焚き火ですので、燃える物なら何を燃やしても良さそうなものですが、灰が飛び散る紙や、燃えカスが下に垂れる樹脂などは燃やさない方が、掃除やファイヤーボックスを長持ちさせる上で得策だと思います。
   消火は、基本的には薪を燃やし尽くして消火するのですが、ファイヤーボックスは給気効率が良いのか、案外早く燃え尽きます。ただ、シェラストーブの様に強制的に空気を送り込んでいる訳ではないので、シェラストーブよりは灰が残ります。

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使用中のファイヤーボックス
一旦火が点けば、思いのほか、火力は強力です

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長さ15cm、1cm四方に割っておくと、料理には便利です

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最初の点火には、ナイフなどで削ったフェザースティックが便利です
(これは鉈でやったので、あまり上手に削れてません)

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薪は以外と早く燃え尽きます
大抵はこのまま朝まで放置して、朝に灰を捨てます

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灰を捨てた状態
ステンレスですが、使い続けているとうっすら錆びが浮きます
長期使わない場合は、後述する手入れをした方が良いです


■大型の鍋釜を使う
   先にも述べた様に、ファイヤーボックスは思いのほか堅牢で、相当な重量物も載せる事が出来ます。試しに、4リットル満タンにしたヤカンを置いてみましたが、地面さえしっかりしてれば、びくともしませんでした。また丸底の中華鍋を置いてみると、良い感じにピッタリ収まって、とても料理し易い感じでした。
   ヤカンでお湯を沸かす場合、特別ゆっくり沸かす必要はないので、薪をドンドン入れて、ガンガン燃やす使い方になります。4リットルくらいのヤカンであれば、ファイヤーボックスを覆い隠すほどの大きさはないので、ヤカンを置いたまま、薪をくべる事が出来ます。火力がそこそこある分、薪の消費も多く、せっせと給薪する感じです。火は大きく、ヤカンの胴体を覆うほどで、あとの煤落としが結構大変です。
   中華鍋での料理にも使ってみましたが、先に述べた様に、鍋の座りが良いので料理し易かったです。ただし、中華鍋はファイヤーボックスを覆う格好になるので、薪をくべる時は鍋を持ち上げねばなりませんでした。また、料理に気を取られていると、薪が燃え尽きて来て火力が落ちるので、料理しながら薪を入れるという、結構忙しい作業でした。

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こんな感じで、ガンガン燃やします
この位のヤカンなら、びくともしません

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料理もばっちり
もしかしたら、鍋に灰や煤が入るかも?と心配しましたが
大丈夫の様でした


■飯盒炊爨上の注意
   そのそもこのファイヤーボックスを買ったのは、焚き火で美味しいご飯を炊くためで、安定して飯盒を載せれ、かつ単体で使える物、として選んだ経緯があります。そして、ファイヤーボックスはその期待に多いに応えてくれました。ただ、注意事項として、火力があります。
   飯盒は、ヤカンに比べるとサイズも小さく、薪を入れる部分も大きいという事もあって、ヤカンの時の様にガンガン燃やすと、かなり大きな火力となってしまいます。そして、火力が強過ぎて、沸騰時間が無駄に短くなり、ゴワついた飯になったり、下手をすると焦げ付いたりします。
   そこで気が付いたのは、いくら強火といっても、適度な強火である必要がある、つまりファイヤーボックスの場合、中火くらいのイメージで丁度という事でした。ヤカンでガンガンお湯沸かす時の半分くらいの火を心がければ、大体5分くらいで沸騰する感じです。そして、そうなる直前から薪を入れる量を減らして、弱火でキープする様にします。すると、ガスや化石燃料で炊いたのとはまた違う、これぞ飯盒炊爨という出来栄えの美味しいご飯が炊けます。
   この様に、焚き火といえども、ガンガン燃やすのでなく、必要に応じて火の大小を選択する事で、炊飯に十分に用いる事が出来ます。このファイヤーボックスは、煮炊きするのも前提として作られているので、飯盒を吊るしたりする手間が要らず、とても便利に感じました。

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初めてご飯を炊いた時は、ガンガン燃してしまって
ゴワゴワしたご飯なりました

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それから、強火をあまり強く過ぎない様にして、加減しました

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弱火になると、炎はファイヤーボックスからほとんど出ない感じです

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火加減が分ると
掛子にシュウマイ入れて、炊飯と同時で蒸せる様にもなりました



■手入れ
   ファイヤーボックスは、新品の時はピカピカとキレイですが、一度でも使えば熱で変色し、内部は直火で焦げます。といっても、一応はステンレスですので、一斗缶みたいにガビガビに錆びるという事はありません。うっすら錆が浮く程度です。また、焼き鳥みたいに脂が落ちる料理をしなければ、脂汚れもしません。しかし、使い終わったらキレイにしておく事が、そこそこ値段のするファイヤーボックスを長持ちさせる秘訣です。
   ファイアーボックスの手入れの仕方ですが、意外にも、ボンスターなどのスチールウールと洗剤で洗います。汚れだの煤だの錆だのを洗い、水で洗い流し、最後はガスコンロで火にかけて水気を蒸発させます。そして内側にCRCなどの防錆油を塗って、手入れ完了です。
   暫く使わないなら使う毎に、使い続ける場合でも、1週間〜10日枚に洗うのが良さそうです。また、脂汚れがついた場合は、その都度洗うのが良いでしょう。

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10日ほど使い続けた状態です
うっすら錆が出ていますが、酷くありません

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ざっと水で汚れを洗い流し、ボンスターでごしごし洗います

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水で濯いだあと、コンロで火にかけ、水気を飛ばします

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冷めてから、CRCを吹いて保管します


■まとめ
   ファイヤーボックスを約3週間、ベランダで使用しましたが、そのまま鍋釜を置ける事から、シェラストーブほど場所を取らず、かつ飯盒クラスの鍋であれば給薪も楽で、火力も強く、非常に使い易い印象を持ちました。その一方で、一次燃焼式である事から、煙はそこそこ出る様で、それが近所迷惑になる事もあり、使用には慎重を要する反面もありました。
   当初、焚き火の後が錆びたり焦げたりして、長持ちしない懸念があったのですが、結論としては、ちゃんと手入れさえしていれば、かなり持つ道具の様です。やはり万単位のお金を出すだけの価値がある様です。ソロキャンプ用としては結構重いのですが、ファイヤーボックスを使う人は、むしろファイヤーボックスを使う為にキャンプしたりブッシュクラフトしたりする様なので、チャチなチタン製より、これの方が使い勝手は良いと思います。

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焚き火で飯盒を使うとこうなります
これぞ飯盒って感じです



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2015年12月18日

  ケロ化以来、これまでになく活用する様になったMSRドラゴンフライですが、何が最大の欠点といっても、その爆音。外でも大概気になるのに、それが狭い台所の中となると結構なストレスで、飯炊きだオカズ作りだ湯沸かしだと、小一時間も使っていると、耳障りを通り越す感じです。以前から、QuietStoveの存在は気にはなっていたのですが、高価な事もあり手控えていました。しかし、オプティマスNo.45などの静音化に失敗したあと、どうせなら「使える」ポータブルストーブの方こそ静音化すべし、という事で、年末の懐の良さも手伝って、思い切って購入する事にしました。

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前は7,800円くらいでしたが、自分が買った時は8,800円でした
ところが、その翌週には9,890円……
並行輸入品だから、取扱説明書も何もありませんでした


■使い方
   QuietStoveというのはメーカー名であって、部品としての呼び名はサイレントキャップというのが正しい様です。というのも、もともとバーナーに取り付けられているプレートスプレッダーを取り外して、代わりにこれを乗せて使うので、キャップという訳です。乗せるだけで、特段固定したりしません。ただ、良い感じに乗せないと、キャップが斜めになったりしますので、その辺りは上手に乗せましょう。乗せる時は、キャップの頭に書いてある矢印が、フェールラインチューブの方に向く様に置きます。
 乗せたあと、プレヒートを行うために液出しをするのですが、出した燃料はまずサイレントキャップの中に充満します。少ししか出さないと、プレヒートはQuietStoveの部分しか燃えない事になり、余熱不足の症状を呈します。別にQuietStoveはプレヒートする必要がないので(プレヒートする必要があるのは、ジェットから下のバーナー部分)、QuietStoveを逆さまに置いてから液出しし(すると、燃料は全部下に落ちる)、それから上向きに置き直しても可です。ただ、面倒臭い時は、多めに液出しして、バーナー部分にしたたるほど燃料を出すのでも可です。
   QuietStoveは置いて使うだけですが、消火してバーナーが冷えると、熱による金属の膨張・収縮の関係で、サイレントキャップがバーナーに軽くカシメた状態になります。指の力で簡単に外す事が出来ますが、どうせなら、そのまま固定した状態にしたいと思うもの。ただ、その状態では収納時に折り畳めなくな事もあります。まぁ、乗せた位置や角度が良い感じだと、キャップを付けたまま折り畳む事が出来る事もあります。
   気になる静音性ですが、これは前評判通り、相当静音化されます。むしろ換気扇の方が煩いくらいです。ちなみに、台所で使う場合は、換気扇は回した方が良いです。プレヒートの際に煤も出ますし、消火した後の臭いもプレートスプレッダーを使用した時よりも、長い時間漂う感じがします。

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使い方は、こうやって乗せて使うだけです
中には針金で固定してしまう人もいる様です

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裏はこんな風になっています
アウターキャップとインナーキャップが合わさった形状です

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付き方によっては、こんな具合に折り畳めません
まぁ、キャップを外せば良いのですが

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ちなみに、重さは55g
ドラゴンフライを使う人にとっては、大した重量増ではありません


■灯油での使用
   このQuietStoveの灯油での使用に関して、レビューの大半は「難がある」「使えない」というものであり、中には不況品として返品した、という話しもありました。自分のドラゴンフライは、ケロ化以降、ずっと灯油で使っていますので、あえて灯油使用でチャレンジしてみる事にしました。
   灯油を使うポータブルストーブの場合、肝になるのはプレヒートです。プレヒートが不十分だと、気化不十分になって、火柱を上げるというのが、ケロストの宿命です。ですので、ドラゴンフライに置いても、十分なプレヒートを心がけていました。具体的には、5秒ほど液出しし、点火し易い様にバーナーを傾けてウィックに灯油が染込む様にして、そして火が消える直前まで本点火はしない、というやり方です。うっかり途中で火力調整ハンドルを開けたりすると、火柱が上がって、余計時間が掛かる事になります。
   QuietStoveを使った時も、最初はこのやり方でした。しかし、液出しの燃料は全部QuietStoveに吸われて、燃えるのはQuietStoveだけで、本点火しようにも燃料がほとんど気化できてない状態で火だるまでした。そこで、上記に書いた様に、キャップを逆さに置いて燃料を吸わない様にし、ひっくり返してからプレヒートしてみたのですが、それでも火柱。どうやら明らかにプレヒートが足りないらしいので、液出しを10秒に増やしてみました。すると、辛うじて本燃焼させる事が出来ました。
   しかし、火力を上げて行こうとすると、火が赤くなって「バッバッ」と明滅し始め、そのままにしておくと猛烈な火柱を上げます。一旦、青火になる所まで火力を絞って、暫く燃やし続け、再度挑戦すると赤爆しなくなる。しかし、さらに火力を強めると赤爆するので、また戻す。そういうのを時間をかけて繰り返して行くうちに、最終的には最大火力でも青火で安定して使える様になる、という感じでした。
   ともあれ、本点火してもプレヒート不足気味の症状を表す訳です。そこで、もっとプレヒートに時間を掛けてみる事にしました。まず、QuietStove逆さにするのは面倒なので、普通に置いたままにし、約20秒間液出ししました。そうすると、QuietStoveから溢れる様な感じで燃料がバーナーの方にも落ちて来ます。そしてどのくらいの時間、プレヒートが続くか計ったところ、約2分間燃えてました。一旦火が消えたあと、火力調整ハンドルを回して点火すると、安定して本燃焼に移る事が出来ました。
   しかし、それでも赤爆症状を改善する事が出来なかったので、さらに多く液出ししてプレヒートしたのですが、今度はプレヒートの炎が地面にも滴り落ちる感じになり、とても危険でした。そして赤爆症状もさほど改善出来なかったので、QuietStoveを灯油で使う際は、最低2分はプレヒート、それでも全開で青火で使うまでには、赤爆したら戻すを繰り返して時間を掛けて使う、という風に認識する事にしました。
   この様な具合で、他の方がレビューされている様に、全く使えないとか不良品という訳ではないのですが、それでもプレヒートが失敗すると、決して本燃焼に移る事は出来ません。その場合は、一旦火を消し、バーナーが冷えるのを待って、再度プレヒートを行う他ありません。バーナーが熱いうちは、液出ししても中途半端に気化して、しっかりしたプレヒートが行えないからです。

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プレヒート不足で火柱を上げた状態
灯油使用時は、この状態からのリカバーは不可能なので
一旦消火して、冷えるのを待ちます

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全開の状態
灯油でも使えますが、全開まで赤爆なしで使える様になるのに
時間が掛かります


プレヒート直後の燃焼状態
ある一定まで火力を上げると赤爆します
この場合、一旦火力を絞って、バーナーが温まるまで待ちます


■ガソリンでの使用
   聞いたところによると、QuietStoveはガソリン使用を前提で設計されているそうです。レビューで好評価を下している人も、大抵はガソリンでの使用の様です。なのでガソリンでも使ってみる事にしました。ガソリンで使う場合でも、プレヒートはしっかりやらねばならないのですが、ただ、灯油ほどひつこくやる必要がない事、多少イージーなやり方しても大丈夫、という違いがあります。
   プレートスプレッダーの時の様に、液出し5秒では、例によってQuietStoveに燃料吸われて終わり、という事になるので、10秒ほど液出ししてやってみました。しかし、出が悪かったのか、ややプレヒート不足気味な感じでしたので、火力調整ハンドルを少し開けてガソリンを出して、プレヒートを追加。その後、良い感じに点火する事が出来ました。ガソリンの場合、灯油みたいに赤爆する事もなく、プレヒート直後から火力全開にする事が出来ました。
   試しに、液出し20秒でプレヒートしてみたのですが、点火した途端、ボンっと爆発してびっくりしました。言うまでもなく、灯油とガソリンでは引火点が違いますから、派手に燃料出すとこうなるのですが、そこまでやらなくてもガソリンは灯油に比べたら、プレヒートも簡単ですし、火力が安定するのも早い。確かに、ガソリンを基準にQuietStoveは作られているんだな、と感じました。

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ジェットをガソリン用に交換
毎度の事ですが、ジェットがガチガチで付属の工具では回りません
大きなマイナスドライバーにレンチを噛ませて外しますが
ネジ山をナメかけてしまいます

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ガソリンの場合、灯油だと赤火になる様なトロ火でも
しっかり青く燃えます


ガソリン時のプレヒート直後の燃焼状態
赤爆する事無く、最大火力まで上げられます


■プレヒートについて
   上記でも述べていますが、QuietStoveを使う場合は、プレヒートが重要になってきます。プレヒートが不足すると、まともに本燃焼させる事が出来ず、火柱を上げる事になります。
   ドラゴンフライでのプレヒートは、
  1. まずポンピングしてボトルの内圧を上げ
  2. コントロールバルブ(ポンプに付いてる元栓)を全開にし、フレームアジャスターハンドル(バーナー側の火力調整ハンドル)を開けて、スプーン1/2杯分だけの燃料をジェット内に流し込み
  3. アジャスターハンドルを閉じてから点火し、プレヒートの火が小さくなるまで約2分待ち
  4. ストーブが冷えるまで約5分待ってから再点火し
  5. アジャスターハンドルを1/2回転回して青く安定した炎になるまで待つ
   という手順を踏む事になっています。実際のところ、4番は飛ばしてますが、もしかしたら飛ばさない方が火勢の安定が早いのかもしれません(そうとも思えませんが)。問題は2番で、スプーン1/2杯のスプーンのサイズがどのくらいなのか分りませんが、ここで流し込む燃料の量によって、プレヒートの時間が変わってきます。
   純正のプレートスプレッダーを使っている場合は、噴き出した燃料はこのスプレッダーに当たって、全てジェットの方に落ちて行きます。ところが、QuietStoveを使っている場合は、噴き出した燃料はまずQuietStoveの中に吸われてしまい、下には落ちて来ません。そのままプレヒートすると、QuietStoveしか燃えず、肝心のジェットの方は全然温まりません。QuietStoveを逆さに被せて、液出しした燃料を全部下に落とすやり方もありますが、それにしても、1/2杯ほどの燃料では、特に灯油の場合はプレヒート不足に陥ります。
   そこで、いろいろ試してみた結果、灯油の場合、バーナーとエンクロージャー(五徳の足が付いたケース)を接続してるシャフトの、ジェット側に湾曲してる部分辺りまで燃料で浸せば、プレヒート時間が約2分ほどになり、辛うじて点火出来るレベルにまで持って行く事が出来るのが分りました。ガソリンの場合は、火を近づければ燃えるのですが、灯油の場合はそれだけでは燃えないので、ストーブを手前に傾けて、バーナー内に溜まった灯油がバーナーの下のウィッグに流れる様にしないと点火させられません。
   プレヒートは長めにやるに越した事はないのですが、あまり液出しし過ぎて、エンクロージャーの底に一杯燃料が溜まる様になると、ガソリンだと爆発しますし、灯油だと火がデカくて火事になっちゃうんじゃね?みたいな感じになり、結構危険です。また、灯油の場合は盛大に煤も出しますので、ストーブが真っ黒になります。そこまでしなくても、ガソリンの場合は初めから安定して使えますし、灯油の場合は赤爆が若干マシになる程度ですから、過不足なくほどほどにやるのが良いと思います。

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プレヒートはジェットを温めるためのものですから
バーナーから下が燃えるのが正解です
灯油の場合は、多めにやる必要があります

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ただし、あまりに液出しし過ぎると
プレヒートの火がエンクロージャーからはみ出して
煤で汚れるし、その前に延焼の危険があります

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どのくらいの量を出すか、目安としては
ジェットのネジ山が浸らない程度に出して
ウィッグの方に流れる様に傾けてます
ガソリンの場合は、そこまで出す必要はありません


■ポンピングについて
   MSRドラゴンフライを買って長い事になるんですが、これまで、ポンピングというのは多ければ多いほど良いと認識していました。一応、取扱説明書は読んでいて、30回くらいが目安という風に認識していたのですが、満タン時で30〜40回、半分くらいになった辺りでは、50〜60回くらいポンピングしていました。それでもタマにしか使わなかったので、火力が強いな、くらいに認識する程度で、あまり気にもしてませんでした。
   ところが、ここ最近、毎日常用する様になって、ポンピングの回数によって火の勢いが違う事に気が付きました。60回もポンピングした時は、いつもの倍の火力になってしまう、という事もあり、改めてポンピングについて調べ直しました。取扱説明書には、「満タンの時は20回、半減した時は30回、中身が少ない場合はさらにポンピングして、しっかり抵抗が感じられるまでポンプする」と書かれています。つまり、50〜60回はやり過ぎという事です。試しに、30回くらいで使ってみると、これまでよりも炎が小さく拍子抜けしました。
   ネットで、他の人がどうポンピングしてるか調べてみたのですが、10回しかしないという人から50回はやるという人まで様々で、多くの人が加圧し過ぎている様でした。ポンピングの回数が多いと、吐出圧が上がって無駄に火力が強くなり、弱火が利きにくくなる傾向にある様です。大事な事は、無加圧状態で20〜30回ポンピングした手応えを覚えておいて、それ以上、圧が掛からない様にする事の様です。

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ポンピングはボトルを立ててやるとやり易いのですが
調子こいて、パッツンパツンになるまでポンピングするのは間違いです

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取説に書いてあるのは、安全マージンを取った数値ですが
定格の性能を引き出す数値でもありますので
これに則った使い方をするのがベターです


■炊飯に適度な火力の得方
   MSRドラゴンフライは、自分が持っているポータブルストーブの中でも最強クラスの火力を誇るのですが、それはそれで飯を炊く上では難しい部分もあります。コールマンのガソリンストーブや、オプティマスのケロシンストーブの様に、最大火力でも沸騰までに4分なり5分掛かる物は、特段頭を使う事もなく火力最強から始めれば良いのですが、ドラゴンフライでそれをやったら、無駄に早く沸騰してゴワ飯になるか、下手したら焦がしてしまう事になります。
   上記の様に、ドラゴンフライ(に限らず、最近のマルチフェルストーブはみんなそうでしょうが)は、プレヒート、ポンピング、燃料残り具合などによって、火勢の安定とか火力とかが違ってきます。一番標準的な定格の性能は、ボトルが満タン時で、取扱説明書に書かれた規定のポンピング、余熱時間を取った時のものとなりますから、その状態を繰り返し練習して、感覚を覚えた上で。燃料の残り具合、気温、風、その他の条件で火力が低いと感じたら、ポンピングを追加する、というのが良いと思います。いきなり、カンカンになるまでポンピングしてしまうと、弱火まで強くなって、適切な火力が得られません。飯炊きに関しては、強ければ良いというものではありません。
   ドラゴンフライのフレームアジャスターハンドル、すなわち火力調整ハンドルは、他のストーブやコンロと違い、2周回したら最大火力になります。実はこれが意外に混乱するもので、微調整をする際に、今自分がどれだけ回したか分りにくくなります。
   そこで自分は、ハンドルの回転を1/4を1ノッチとし、8ノッチで全開になると認識する様にしています。その上で、3分半ないし4分で飯盒が沸騰するのが、何ノッチ目なのかを計りました。上記の「満タン、ポンピング20回、プレヒート2分」で灯油を使用した場合、大体5ノッチ目当たりで3分半で沸騰する様です。ただ、これもその時々によって変化しますので、最終的には火勢をみて、必要な火勢になる様に調整する必要があります。非常に感覚的ですが、この辺りは慣れる他ありません。
   ただ、取扱説明書通りのポンピング回数だと、最大火力にした時にやっぱりやや火力が低過ぎる様にも感じます。その時はポンピングを追加して、火力を強くします。ポンピングしまくってしまうと、この種の追加の調整が出来ないので、あまりよろしくありません。
   また、ボトルを繋ぎっぱなしにして次回も使う場合、前回の圧が残ったままになっているのですが、使う前にボトルを外して圧を抜き、燃料の残り具合を確かめてから、改めてポンピングするのが確実な様に思います。

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湯を沸かしたり、炒め物作ったりする時は全開でもいい訳です
その意味で、最強の火力のドラゴンフライは有利です

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しかし炊飯は、適度とされる強火と弱火が必要です
火力調整が自在であるという事は
必要な強さを自分で計れ、という意味でもあります


■まとめ
   QuietStoveは、ガソリンで最適化されているだけに、ガソリンで使用した方が使い勝手が良いのですが、自分はそこを敢えて灯油で使っています。というのは、バイクのツーリングで使うならガソリンで使いますが、もっぱら自宅で使っている事。また、以前は災害時などではバイクからガソリンを抜いて使えば良いと思ってましたが、3.11の経験者の方の談によると、バイクのは直ぐなくなるし、車からは抜けないしで、イザの時には意外とガソリンの入手に困る様です。なので、その方もケロシンストーブでしのがれたそうですが、となれば、普段から灯油で慣れておいた方が良い、と考えたからです。その意味で、ガソリンでの使用はあまり練習なしでも、イージーに使えます。
   肝心の静音化についてですが、これは掛け値ひいき目なしで、静かで使い易くなります。ドラゴンフライの最大の欠点はその爆音で、うるさくて火力最大に出来ない、なんて声も聞きますが、QuietStoveでその問題は一切解決です。以前、ケロシンストーブで試した様な、火力が落ちるという事もありません。確かに値段は高いのですが、投資するに値する製品だと思います。

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高いには高いですが
ドラゴンフライをより使いたくなるアイテムです


■追記—カーボンフェルト
   プレヒートの燃料をより多く保持する為に、余熱皿にカーボンフェルトを仕込む、という話しを前から聞いてましたので、自分も試してみました。厚みが2.8mmのものでまずエンクロージャーの底に合うサイズに切って仕込みました。また、このブログを参考に、バーナーカップの中にもカーボンフェルトを仕込みました。
   結果は上々。灯油で2分のプレヒートでも、十分にジェットを温める事ができ、プレヒート直後から火力を全開にしても赤爆しない様になりました。また、アルコールを使ったプレヒートも可能になりました。これまでは、エンクロージャーから溢れるほどアルコールを注いでも、余熱不十分で火だるまだったのですが、カーボンフェルトで十分なアルコールを蓄える事が出来る様になり、5分ほどのプレヒートも可能になりました。
   特に効いてるのは、バーナーカップ内のカーボンフェルトの様で、ジェットの直ぐ側でプレヒートしている事になり、十分な余熱が出来ている様です。

20151222_003449
エンクロージャーの底のカーボンフェルトは
燃料漏れや延焼防止の役割もあります



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)

2015年12月15日

   自分は18歳で上京して以来、飯盒を使って来たのですが、たしか3代目の飯盒が自衛隊の飯盒でした。戦闘飯盒2型が採用されてから、1型と称される様になったこの飯盒ですが、当時はまだこれが制式でした。実はしばらく使っていたのですが、あまり印象に乗ってなくて、知らない間に捨てたかしてなくなっていました。しかし、自衛隊とはいえ、一応は軍用品ですし、もともと仮想軍隊なんてやってた自分が、使わなくなったからといって、捨ててしまうというのも、今から思えば変な話しです。今回、たまたま安く手に入れる事が出来ましたので、当時、どんな想いで使っていたかを振り返ってみたいと思います。

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恐らく、20年ぶりくらいで再会
まぁ、特段の感動もなかったのですがw


■まず見た目
   以前、自分が手に入れた物は、値段も安かった代わり(確か1,000円しなかったと思う)、塗装が極めて雑で、所によっては泡立った跡があったりして、どうみても手作業で、しかも適当にスプレーしたとしか思えない様な出来栄えでした。もしかしたら、再塗装品だったのかもしれませんが、とにかく雑な印象が強かったです。
   今回手に入れたものは、それに比べたら大分マシです。また、デッドストックだったのか、使用した形跡があまりなく、飯盒の中もほとんどキズらしいキズが見当たりませんでした。しかし、底がボコってました。おそらく保管時に何かの拍子に凹んだのか、あるいは払い下げで廃棄物化する為にそうしたのか(米軍の放出軍装品にはよくある)、せっかくキレイな状態なのに、残念な事です。大抵、焦げる時はこうした凹んだ所が焦げて、かつ焦げがなかなか落ちないものです。
   飯盒と蓋には、いわゆるQマークが入っていましたが、掛子には入ってませんでした。以前持っていた物は、掛子にもQマークが入ってました。もともと入ってなかったのか、適当に民需品で員数を合わせたのか、分りません。何にしても、自衛隊の1型飯盒は、塗装が薄くてチャチな印象を受けます。民需品の飯盒と比較すると、ドイツのベルリン警察の飯盒と東ドイツ軍の飯盒の差くらいの、出来の悪さを感じます。

20151210_002957
今回届いたのは、19961年納入品らしいです
おそらくデッドストックでしょう

20151210_003022
中は綺麗なのですが、底がボコってるのが残念です
出品時の写真では、ここが隠れる様な撮り方されてました

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掛子にはQマークなし
まぁ、欠品よりはマシですがw


■スライド式釣り手
   飯盒1型の特徴であるスライド式の釣り手は、元々は旧日本陸軍の将校用飯盒の新型の釣り手を参考にしたもので、スライドさせる事で釣り手を飯盒に沿わせ、かつ蓋をロックして、背嚢に収納する際に釣り手が邪魔にならない様にする工夫です。
 日本の兵用の飯盒のある意味、発展形であると思ういますし、飯盒文化華やかなりし頃には、民需品の飯盒でもこの手のスライド式の釣り手を採用したものがいくつかありました。しかし、飯盒文化の衰退とともに、スライド式釣り手も姿を消して行きました。
 ところで、かつて自分がこの飯盒を使っていた時、この釣り手をさほど便利に感じた事がありませんでした。というのも、はじめのウチはスライドしていたのですが、使っては洗いを繰り返して行くうちに、スライド部分が錆びてきてしまい、ゴジゴジになって動かなくなってしまったからです。となると、ただの釣り手な訳で、しかもスライド部分が全部錆びてる訳で、見た目にも汚らしく、だったらスライドしない普通の釣り手でも良いな、と感じていました。結局、最終的には捨ててしまったのですが、最後は釣り手が錆び切ってスライドの部分が折れてしまい、それで捨てた様な記憶があります。
 アイデアとしては、とても優れていると思うのですが、塗装が悪いのか材質が悪いのか、とにかく錆びてしまったのではスライドさせようがありません。この釣り手が錆びない材質の金属であったら、また違った評価を下せたかもしれません。

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こんな感じでスライドさせ、蓋をロックする
この機構自体は、とても優れていると思います

20151210_003050
しかし、動かしているウチに塗装が剥げて
鉄がむき出しになって、錆びてしまうとアウトです
錆びたら釣り手を交換してたのかも?


■兵式飯盒との比較
   飯盒1型は、旧陸軍のロ号飯盒を元にして、というか、釣り手以外はほぼコピーして作られています。同じく、ロ号飯盒のコピーである戦後の民需品の兵式飯盒とも、ほぼ同じです。伸ばした時の釣り手の長さも、民需品の兵式飯盒と同じでした。違いがあるとしたら、釣り手の太さで、飯盒1型は太さ約3mmほど、それに対して兵式飯盒は4mmほどです。飯盒1型は、スライド式という事もあって、あまり太く出来ない事情があったのでしょうが、その前に旧軍の飯盒の釣り手も、現代のものより若干細めです。それ故に、結構グニャってるのも多いのですが、その辺りを戦後、改良したのが今の兵式飯盒の様です。
   個人的な感想としては、上記の様にスライド釣り手が錆びて動かなくなるくらいであるなら、普通のスライドしない釣り手の方が、見栄えの上でも本来の目的の上でも、使い手があると感じています。恐らく、その辺りが、一応は軍用品でありながら、非常に印象の薄い記憶しかこの飯盒が残さなかった理由だと思います。

20151210_003151
右はキャプテンスタッグの兵式飯盒
釣り手の太さの違いに注目
自衛隊のコスプレをやってないのであれば
民需品の兵式飯盒で十分ですw

20151210_003556
釣り手の長さが同じなので、飯盒掛にも掛ける事が出来ます


■飯盒2型との比較
   自衛隊では飯盒はほぼ食器の役割しかない、という事で、より食器色の強い戦闘飯盒2型が採用された訳ですが、自分個人の意見としては、だったら別に空豆型してなくても良かったろう?と思います。「飯を炊く道具」として比較した場合、1型の方がより適しているのは明らかで、例えば、パックご飯や飯缶を温めるとか、インスタントラーメンを煮るとか、そうした炊事には2型は向かないと感じています。自衛隊の方で、各個炊爨はもはやあまり想定していない、という事なのでしょう。
   しかし、こうやって1型と2型を並べてみた時、改めて2型の疑問点が浮かび上がる事となりました。そのもっともたる部分が釣り手で、飯盒1型の場合、収納時に釣り手が邪魔にならない様にするのと、蓋をロックする為にスライド式にした、という理由が明確に分ります。ところが飯盒2型の場合、飯盒本体に対して釣り手が無駄に長く、スライドさせても蓋をロックする事も出来なければ、飯盒本体から釣り手が突き出て収納にも難がある。旧陸軍の将校用飯盒の様に、短めの釣り手を付けるのが正解だと思うのですが、この無駄に長い釣り手の納得いく理由を、まだ聞いた事がありません。
   ソロ用クッカーとしてか、飯盒2型はやたら人気があって、スウェーデン軍飯盒と同じく高価で売られているのですが、純粋にご飯を炊く道具としては、飯盒1型の方が優れているというのが、自分の判断です。

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飯盒2型は、明らかに収納性が悪そう
おそらく、釣り手外して収納してるんじゃないでしょうか
結構、釣り手なくす人多いみたいですし

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スライド部分の違い
1型は縮めた時にロックが掛かるのに対して
2型は伸ばした時にロックが掛かる仕組み


   そんなこんなで、20年ぶりくらいに再会した飯盒1型ですが、やはり今回も普通の飯盒でいいや、という気分になりました。昔は、この手の飯盒も売っていたのに、結局、スライドしない古いタイプの飯盒しか残らなかったのは、自分と同じ様な感想をもつ人がそれなりにいた、という事なのかもしれません。そして、改良改善を施す前に、飯盒文化が衰退してしまい、辛うじて大戦中のタイプの飯盒が生き残ってる、という事なのかもしれません。
   しかし、いくら兵式飯盒が冷蔵庫の中で納まりが良い、といっても、やはり釣り手が余るというのは確かな事なので、是非とも錆びない金属でスライド式釣り手を作って貰いたいものです。

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なんやかんやで増えて来た空豆形飯盒
かつて使っていたか、使った事ある物ばかりですが
今使っているのは、民需品の兵式飯盒だけです
(使い潰しても買い替えがきくから)



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tanisi_corp at 21:00コメント(8)

2015年12月14日

   先日購入したケロシンストーブ、オプティマスNo.45は、いわゆるローアバーナーという燃焼音がやかましいタイプです。あの音が心地よいだの頼もしいだのいう意見もあるのですが、台所で使うには耳障りです。自分を同じ様に考える人は昔から多かったと見えて、音の静かなサイレントバーナーというのがあります。ケロストが元々は台所で使う事を目的として作られた経緯を考えれば、サイレントバーナーが求められた理由はもっともな事です。実は、No.45の姉妹品というべきNo.48はサイレントバーナー仕様なのです。しかし、No.48がこの次、いつ出品されるか分りませんし、またもう一つ下のサイズのNo.00にサイレントバーナーを付けたい、という希望もありましたので、他社製品で付きそうな物を試す事にしました。

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左がロイヤルストーブNo.7-1
右がファロスストーブNo.1
ロイヤルの方が全然出来が良いです


ファロスストーブNo.1
   ケロシンストーブを買おうと思って色々調べていた時に見つけていたのが、インド製のファロスストーブでした。そのNo.1はサイレントバーナーが標準装備です。結局、オプティマスNo.45を買ったので、買わず終いだったのですが、そのサイレントバーナーがパーツとして取り寄せれる事は分っていました。また、事前の情報で、オプティマスNo.45に相当するプリムス100に取り付け可能という事も分っていましたので、取りあえず付けれるだけは付けれるだろうという事で、取り寄せる事にしました。
   さて、届いた物を見た一番最初の感想は、「この上なく出来というか、仕上げが悪い」という事でした。まぁ、有りがちな話しですが、壮麗な建造物や緻密な工芸品とか作れる割には、工業製品は雑なのがあっち方面のお国柄の様です。バリはある、淵は不揃い、傾いて熔接されてる、云々カンヌンで、安かろう悪かろう的な出来栄えです。
   文句はそこまでにして、取りあえずNo.45のライジングチューブに取り付けてみる事にしました。余熱皿はNo.45のを使い回しです。ところが、いくら締めても余熱皿がグラグラで締まりません。しかも、かなりのトルクを掛けてて、このままいったらライジングチューブ割れちゃうんじゃない?って感じです。そこで、一旦外して、バーナー期部のネジを見てみると、No.45より若干長い様に見受けられました。そこで、パッキンをもう1枚増やして隙間を埋める様にしました。
   その後、タンクに取り付け、プレヒートを施し点火。シューっと火が出ました。確かに静かです。しかし、ローアバーナーに比べると、元気がないというか、火力が弱そうというか、そんな気がします。音が静かだから気のせいかとも思いましたが、もしかしたらニップルが詰まり気味なのかもしれません。なにせ出来の悪い製品だから、その可能性が大です。そこで、No.45のプリッカーで掃除しようとしたら、ニップル穴に入りません。詰まっているという訳でなく、ニップルの穴がどうも細い様です。そこで、No.45のニップルと交換してみたのですが、今度は火が溢れる様な感じで火だるまになり、どうみても様子が変です。結局、ニップルを戻したのですが、次に点火してみると、火が赤い。最初は青かったのですが、二度と青火に戻りませんでした。
   しかし、もっと致命的だったのが、ファロスのサイレントバーナーがNo.45のローアバーナーより長いらしくて、五徳より頭が出てしまい、飯盒の底がサイレントキャップに突いてしまう事でした。五徳の足を延長するか、五徳の上に何か置いて上げ底にするか、対策しない事には使えない訳です。

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ファロスのサイレントバーナーの内部
あり得ん所にバリが残ってます

20151121_225900
No.45のライジングチューブに取り付け可能ですが
締めすぎない様にパッキンを増やしてます

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No.45のローアバーナーとの比較
ほんの気持ち、ネジの出来栄えが雑なのか
ファロスのは締め込みが大変でした

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プレヒート中
この後、サイレントバーナーはとても汚くなりました

20151121_231425
ひとまず、燃えるには燃えたのですが
音が静かなだけでなく、火力も弱そうです

20151121_232511
No.45のローアバーナーのプリッカーが入りません
サイレントバーナーのニップルは穴が小さい様です

20151122_000343
No.45のニップルに替えると御覧の通りの火の玉に
とても使える状態ではありません

20151122_001322
この展開は予想してませんでした
ともかく、このままでは使い物になりません


ロイヤルストーブNo.7-1
   この頃、気になるケロシンストーブがebayに出品されていました。それはオプティマスNo.00にサイレントバーナーが付いたタイプです。オプティマスに限った事ではありませんが、中型小型のケロシンストーブにサイレントバーナーを備えたタイプは、純正では存在しません。それ故に、最初っからサイレントバーナーに換装された中型ケロストというのは、魅力的でした。取りあえず使える様ですし、取り寄せてみる事にしました。
   まずはサイレントバーナーの出所を探したのですが、どうやら韓国の東一金属という会社のロイヤルストーブNo.7-1のバーナーである事が分りました。このストーブは、オプティマスNo.00のコピーらしいのですが、所々、独自の改良を加えてあって、バーナーがサイレントとローアの両方を切り替えて使える様になっている仕組みの様でした。ともあれ、特段、工作する事なくオプティマスNo.00に取り付けが可能だったのは、コピー故の事だった様です。
   さっそく点火してみたのですが、一応使えるには使えるものの、やはり火力が弱い感じ。その前に、80回くらいポンピングしないと全開にならない感じです。試しに、No.45のローアバーナーを付けてみたところ、やはり全開状態になるのに80回くらいポンピングをしないとダメでした。逆に、ロイヤルのサイレントバーナーをNo.45に付けてみたところ、ライジングチューブとタンクの接合部から油漏れを起こすので、パッキンを2枚重ねにして防漏する必要があるものの、取り付ける事が可能でした。しかし、こちらでもやはり火力は低い様な感じでした。
   火力が弱そうに感じたので、プリッカーでニップル穴を掃除しようとしたのですが、ロイヤルのサイレントバーナーのニップルも穴が小さく、プリッカーが入りませんでした。サイレントバーナーのニップルは穴が小さいのでしょうか。また、このストーブでもバーナーに対して五徳が低く、辛うじてツライチの状態で、火の“美味しい”部分が使えてない様でした。

20151124_230448
タンクの大きさに対して、バーナーがやたらデカイです
武井のパープルストーブに近いフォルムです

20151124_233011
確かに使えますが、全開になるまでポンピング80回おかしい
しかも、火力がやはり全開っぽい感じでない

20151125_010502
試しにNo.45のローアバーナーを付けたところ
全開になるまで、やはりポンピング80回

20151124_231126
No.45にロイヤルのサイレントバーナーが付きました
ファロスのよりは高さが低かったです

20151125_011853
置いて置けない事はないけど、不安定だし
美味しい部分が使えてません


■オプティマスNo.00を使い物にする試み
   オプティマスNo.45とNo.00では、タンクの大きさも異なり、その分、ポンピングロッドの長さも違う事から、No.00の方が圧を高めるのにポンピング回数が多いのは、ネットにアップされている動画からも分ります。しかし、それにしても多くて30回くらいなもので、80回は多過ぎです。80回もポンピングしなければならないのは、圧が上がらない、火勢がつかないからで、その原因はいくつあります。
   まず、バーナーが詰まっている場合。No.45はバーナーヘッドを洗浄する事で、定格の性能を発揮する様になりました。今回は、そのバーナーに付け替えても80回ポンピングですから、この線はなし。
   他から圧が漏れている場合。一番良いのは、水に付けて、空気が漏れている箇所を調べる事ですが、そうすると後始末が大変なので却下。そこで、タンクのセンターキャップとフェールキャップにサランラップを被せてからキャップを締め込み、ポンピングをして、減圧弁を開いてみる。普通ならシューッ!と圧が抜けるのですが、シュとしか言わない。しかし、まったく言わない訳でないので、タンクのどこかから漏れてるとは考えにくい。
   次に逆止弁がバカになっている場合。一応、逆止弁を抜いて点検してみましたが、問題はなさそうでした。一応、マナスルの逆止弁に付け替えてみましたが、それでも改善されませんでした。
   最後はポンプです。自分のところに届いたNo.00はポンプがOリングタイプのものでしたので、革カップタイプのロッドを注文しました。そして付け替えようとしたのですが、Oリングタイプのロッドロブはネジ止め式でなく、なんと接着してありました。そうとは思わなかったので、かなりビビりましたが、ともあれロッドを交換して、ノブはエポキシボンドで固定しました。ロッドの長さは革カップタイプの方が短かったのですが、それでも問題なく使え、ポンピング回数も30回くらいで全開に持って行ける様になりました。

20151126_012726
逆止弁はNo.45と同じもの、すなわち、マナスルのが使えます

20151129_202241
上が取り寄せたポンピングロッド
下がもともと付いていたもの
まさか、ノブが接着だと思いませんでした
(No.45はネジでした)

20151130_113454
仕方ないので、外したノブをエポキシボンドで接着
がっちり付きました

20151130_231854
取り寄せたポンピングロッドは古いタイプみたいで
ロッドが鉄でなく真鍮でした


■上げ底アダプターの作成
   ファロスでれロイヤルであれ、サイレントバーナーを付けると五徳より頭が出るとか面一になるという事で、これに対する対策として、上げ底用のアダプターを作成しました。ロイヤル&No.45の場合、ファロスのトッププレートを使えば対処出来たのですが、オプティマスNo.00のトッププレートは国内では調達出来ず、海外だと送料などで3,000円ちょっと掛かってしまうので、アルミ板で作成する事にしました。
   しようしたのは、厚み3mm幅20mmのアルミ板で、輪っかにするには、近所の適当な交通表示のポールに押し付けて、力技で丸く仕上げました。熔接はさすがに自分では出来ないので、バイクでいつもお世話なってるMotoshop TOYZのマックさんにお願いして、アルゴン熔接して貰いました。ところが、お店にアルミ板を丸く曲げる機械がある事が分り、こんなんだったら最初から全部任せちゃえば良かったと思いました。
   あとは、五徳のが入る切り込みを金ヤスリで削って完成。大き過ぎず小さ過ぎず、丁度飯盒が乗る大きさに仕上げました。ちなみに、No.45でも使う事が出来ます。

20151126_022410
原案は紙で作りました
本来はトッププレートの方が良いですが
それでも高さが稼げない可能性がない訳ではないです

20151128_211916
よくよく考えたら、バイクのマフラーまで作っちゃうんだから
この種の機械もあって然るべきなのかもw

20151128_212402
鉄の熔接が出来るバイク屋さんは多いですが
アルゴン熔接はあまりないので、とても重宝ですw
ちなみに、マックさんは、アルミ熔接でバイクのタンク作ったりします
(あと、チタンマフラーとかwww)

20151206_020809
仕上がりはこんな感じ
良い感じに高さを稼げました



■実用試験
   さて、実際に使ってみた感じです。組み合わせは、ファロス+No.45、ロイヤル+No.45、ロイヤル+No.00で行いました。飯盒で2合炊いた時の強火と弱火の時間がどれくらいかを計測しました。ちなみに、No.45、No.00とも、ローアバーナーの場合、No.45は強火4分半弱火5分弱、No.00は強火5分弱火5分という結果でした。
   サイレントバーナーの場合、ファロス、ロイヤル問わず、強火で6〜7分、弱火で4〜5分という結果でした。強火で5分以上沸騰に時間が掛かる場合、半煮え傾向が強まって来ます。理想的なのは3分半ないし4分で沸騰する強火ですが、ケロシンストーブはやや時間が掛かる傾向にあります。しかし、それに輪をかけてサイレントバーナーの場合は時間が掛かりました。ちなみに、2リットルのヤカンを沸かす場合、No.45では約16分で爆沸しますが、サイレントバーナーだと30分近くかかってまだポツポツ泡が出る程度。全然使い物になりません。
   テストを繰り返す中で感じたのは、サイレントバーナーのニップル穴はローアバーナーより細いのですが、それがために「糞詰まり状態」になって、いくらポンピングしようが火力が上がらない様な感じでした。顕著だったのは、ロイヤルのバーナーをNo.45に付けて実験していた時、ポンピングの後にポンピングロッドが、勝手にニュ〜っと伸びて飛び出て来た事でした。これはタンク内の圧に負けて、ロッドが押し戻される現象の様でした。ローアバーナーではこうした現象は起こりません。
   結局、静かには違いないが、火力がガタ落ちになる事、ニップルを替えて吐出量を替えたら火の玉になる事、そして、結局のところ、ケロスト程度のローアであれば、まぁ辛抱出来るかな、という事(MSRドラゴンフライは辛抱できない)、などなどの理由により、静音化計画は中止する事になりました。

20151206_024952
ファロス+No.45
音は静かですが、沸騰するまでに6分くらい

20151129_230041
ロイヤル+No.00
こちらも沸騰するまでに6分+アルファ

20151125_002255
2リットル湯沸かし
一体いつ沸くんか、という感じでした

20151130_120808
1リットルも試しましたが、時間ばっか掛かる感じでした

20151201_015721
火力を上げようとポンピングした結果
勝手に伸びてくるポンピングロッド
ニップルが詰まり気味の症状では
いくらポンピングしても意味がありません


■まとめ
   当初の目論みでは、サイレントバーナーに替えて、静かにウチでケロスト生活を楽しむつもりだったのですが、結果は惨敗。静かは静かですが火力激落ちで、美味い飯が炊けないという結果に終わりました。やはり、素人考えではどうにもならない事があるものです。
   しかし、サイレントバーナーを装備してるストーブが、みな火力を犠牲にしているかといえばそうではなく、メーカーが開発してサイレント仕様で出荷されているものは、ローアバーナーと変わらぬ火力だとか。まぁ、そうでなければ売り物にはならない訳です。ここは一つ、オプティマスNo.48を手に入れて確かめたいところですが、この次に出品があった時に、まだケロスト熱が残っていたら、チャレンジしてみようと思います。



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2015年11月09日

   この7月から使用していた、2レバー化したコールマン・フェザーストーブ。ホワイトガソリン専用のジェネレーターを、あえてレギュラーガソリンで使い続けて来たのですが、かれこれ3ヶ月経って、火力が落ちて来た様に感じました。特に弱火側が、最弱にすると、以前なら結構強い弱火だったのが、今ではトロ火を通り越して、風が吹けば消えるほど。明らかにジェネレーターが詰まっている兆候です。
   同様に、コールマン550Bもこの4年ほど、レギュラーガソリンで使っていたのですが、やはり火力が落ちつつある傾向を感じていました。そこで今回、ジェネレーターの洗浄をする事にしました。

20151031_193317
全力運転中のフェザー442
キャブレタークリーナーを使ったあとは
どういう訳か、緑の火が出ます


■用意するもの
   コールマンのポータブルストーブのジェエレーターは、ご存知の通り、屈曲した形をしている上に、細い管で、かつ中にニードルが入っていたりします。なので、この管の中を洗うには、少々コツが要ります。しかし、道具さえあれば、決して難しくありません。用意するのは、次の通り。
  • バイク用のワイヤーインジェクター
  • キャブレタークリーナー
  • パーツクリーナー
  • エアダスター
  • 液剤受け(自分は500mlのペットボトルをぶった切ったのを代用)
   ワイヤーインジェクターというのは、バイク整備した事ない人には聞き慣れない器具ですが、要はワイヤーの端に付けて、むりむり薬剤をワイヤーの中に噴射して浸透させる器具です。ナップスや2りんかんなどで売ってますし、ネットでも取り寄せ可能です。これがあるとないとでは、作業の効率、薬剤の使用量に差が出ます。
   キャブレタークリーナーは、別にバイク用でなくてもよく、ホームンターなどに売っている農機具用で十分です。泡タイプと液タイプがありますが、今回は液タイプを使います。余談ですが、キャブレタークリーナーは結構劇薬で、手に付いた位では大丈夫ですが、目などの粘膜系には猛烈な痛みと刺激を与えます。自分はうっかり、キン◯マの裏に掛かってしまったのですが、「これ何てプレイ?」ってほど痛熱かったです。
   パーツクリーナー、エアダスターもホームセンターで売ってる安いので十分です。

20151031_172558
ジェネレーターの先に付いているのがワイヤーインジェクター
これがあると作業がはかどります


■やり方
   まず、ワイヤーインジェクターをナット付いてる側の口に取り付けます。しっかり取り付けないと、薬剤が漏れてジェネレーターを通過しません。次にワイヤーインジェクターにキャブレタークリーナーの管(っていうんですか?)を差し入れて、ジェネレーターのジェット側を確実に薬剤受けに向けて、おもむろにキャブレタークリーナーを噴射します。すると、ジェネレーターが完全に詰まりでもしてない限り、プシーっとジェット側からキャブレタークリーナーが噴出してきます。そのまま噴射を続けます。すると、薬剤受けの底に噴出した汚れたキャブレタークリーナーが溜まります。この噴出するキャブレタークリーナーが、透明になるまでこの作業を続けます。
   透明になったら、今度はパーツクリーナーを同じ容量で噴射します。パーツクリーナーを使用する理由は、キャブレタークリーナーがジェネレーター内に残ったまま使用すると、煤が出たりタールが溜まったりと、余計よろしくないからです。
   パーツクリーナーで洗浄したあとは、エアダスターを吹き付けて乾燥させます。ジェネレーターは細い管だけに、そのまま放置してたのでは、いつ乾くか分りませんので、エアダスターで手早く乾かしてしまいます。
   ところで、コールマン550Bのジェネレーターには、クリーニングニードルが入っているのですが、これは抜き取る事が出来ます。洗浄したあと、ゆっくり優しく入れ直しましょう。

20151031_172624
結構黄ばんでます
透明なったら、洗浄完了です

20151031_172705
550Bのジェネレーター
優しくワイヤーを抜いて、また入れます


■効果
   コールマン550Bの方は、その後、ケロシン用のジェネレーターを取り付けたのでテスト未了です。550Bのジェネレーターは、ケロシン用のは豊富に売っているのですが、ガソリン用のはどういう訳か入手困難です。なので、買い替えしたくても出来ないのです。
   フェザー442は元よりガソリン専用ですので、2レバーをそのまま付け直しました。そして早速点火。新品時と比べたら、9割くらいの元気さですが、最弱にしても消えそうな弱火でなく、良い感じの弱火です。やったらやっただけの事はある様です。
   ホワイトガソリン用のジェネレーターでも、レギュラーガソリンは遜色なく使えますが、やはり詰まってくるのは仕方ない様です。整備できる環境にある分には構いませんが、ロングのツーリングなどに、やはり使わない方がいいという感想を持ちました。
   とはいえ、洗浄する事で、また暫く元気に使える訳ですから、知っておいて損はないメンテテクだと思います。


新品とまではいかないまでも
かなり元気よくなりました
火力が落ちたなーと思った時は、早めに洗浄しましょう



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年11月05日

   MSRドラゴンフライのケロ化に引き続き、コールマン550Bのケロ化も行う事にしました。550Bはジェネレーター交換によって、ガソリンもケロシンも使用可能となる「マルチフェル」なストーブで、ケロ化している人も多くいます。
   ところで、自分は「マルチフェル」だから当然、レギュラーガソリンも使えるもんだと思っていたのですが、コールマンでは、ホワイトガソリンとケロシンが使えたら「マルチ」で、さらにレギュラーガソリンも使えるものは「デュアル」と称するとの事。たった2種類の燃料が使えるだけで、マルチもヘッタクレもないと思うのですが、要するにホワイトガソリン用のジェネレーターでレギュラーガソリンを使っていた訳で、そりゃ詰まってくるわな、というところです。
   ともあれ、ジェネレーターを交換しました。

20151031_010817
ガソリン用のジェネレーターが詰まり気味になったので
ケロシン用のと交換する事にしました


■アメリカ〜ンな造り
   550Bのジェネレーターの交換要領は、
  1. ジェネーター基部のナットを外す
  2. 五徳とバーナーヘッドを留めているビスを外す
  3. 良い感じに持ち上げ、ジェレーターのクリーニングニードルの金具を外す
  4. 組み立てはこの逆順
   と、こんな感じで、文章で書けば簡単ですし、また手順が分っていれば難しい事ではありません。しかし、そこはメリケンの製品だけあって、今回、新品のケロシン用のジェネレーターを取り付けるのに、少し難儀しました。というのは、バーナーヘッドにジェネレーターを差し込んで、タンクにつけ、ジェネレーター基部のナットを締めようとしたら、全然締まらないのです。どうやら、ジェネレーターの形が適当にいい加減で、うまい事ハマらない感じです。こうした現象は、フェザー442でもありました。対策としては、基部のナットを仮止めして、無理無理バーナーヘッドを組み付けてしまう事です。ジェネレーターは比較的柔らかいので、適当に形が歪んで付いてくれます。

20151031_011138
550Bのジェネレーターにはクリーニングニードルが入っていますが
その根っこの鉤状の金具を良い感じに外さねばなりません

20151031_011344
左がガソリン用のジェネレータ、右がケロシン用です
見分けは、基部のナットの印の有無です

20151031_011535
この穴の部分で、ガスと空気が混合されます
少しズレたりすると、混合比率が変わって火力に影響するとか

20151031_012143
組み付けには難儀しました
結局、ジェネレーターを仮付けして
無理矢理バーナーヘッドを組んでしまいました
あとは、基部のナットを締めて完了です


■使い勝手
   ケロ化した550Bは、ガソリンの時の様にポンピングだけで点火する事は出来ません。バーナーボールにアルコールを注ぎ、プレヒートしてから点火します。この際、プレヒートの火が消えるか消えないかくらいまで、しっかりプレヒートしてやる事がポイントで、中途半端に火力をオンにしたら、火柱を上げるのは他のケロストと同様です。
   アルコールをケチるためか、プレヒートの時間を惜しんでか、ガストーチでジェネレーターを炙るというやり方をする人もいます。たしかに、ものの30秒も炙れば、気化したケロシンが出て点火する事が出来ますが、本燃焼の安定はアルコールでプレヒートした方が早いです。まぁ、ガストーチでのプレヒートはトンチ技の一つと考えています。
   本燃焼は、ガソリンの場合と変わりありません。火力調整も不具合なしです。燃焼中は、別に身体に悪そうなガスが出るとか、そういう事はありません。ただ、消火後、ジェネレーターに残っている灯油が、しばらくポッポと燃えるのですが、その時、いわゆる石油ストーブ臭いにおいがします。屋外なら問題ありませんが、室内の場合は換気扇推奨。テントの中では使わない方が良いと思います。

20151031_013030
アルコールにてプレヒート中
要は、ジェネレーターが温まれば良いのですが
バーナーヘッド全体を温めてる感じです

20151031_013345
全力運転中
赤火に見えますが、根っこの部分は青火です

20151031_014642
プレヒートを前提としていないフェザー442は
バーナーボールに穴が開いています

20151103_225041
ガストーチでジェネレーターをピンポイントプレヒート
弱い火力でじっくりやった方が良さそうです


■火力、その他
   ケロ化550Bで、ベランダにて2リットル薬缶を沸かしてみたのですが、グツグツ沸騰するまで12分でした。これはガソリンの場合でも同じで、性能はガソリンでもケロシンでも変わらない事を示しています。この辺り、燃料によって差が出るというより、ストーブ自体の性能で差が出ると思います。(MSRドラゴンフライは9分、オプティマスNo.45は15分)
   550Bはジェネレーターを脱着すると、基部のナットの部分から油漏れを起こすので、耐熱耐油のガスケットを塗って対応していたのですが、今回は油漏れを起こしていません。察するに、今回は現物合わせで無理にジェネレーターを組んだのですが、それがかえって気密性を持つ事になったのかもしれません。むしろ、こうして形になったものを再度組み立てると、隙間が生じて漏れるのかもしれません。まぁ、基本的にジェネレーターを交換する時は、新品に交換というのが前提でしょうし、その度に無理に現物合わせで組むなら、今回の様に油漏れを起こさない、のかもしれません。

20151101_235351
火力はガソリンの場合と同じです
まぁ、どちらも原料は同じなんですけどねw

20151031_013412
ガスケットの跡が汚いですが、今回は塗ってません
まぁ、塗らなきゃならんのが問題なんですが…



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年11月04日

   オプティマスNo.45のレストア成功で、急速にポータブルストーブの燃料として、自分の中でクローズアップされる様になった灯油ですが、所有しているポタストで灯油も使用できる物がいくつかあるので、ケロ化してみる事にしました。その手始めとして、まずはMSRドラゴンフライからです。この種の分離型ストーブの多くは、いわゆるマルチフェルと称して、ホワイトガソリン以外にも、レギュラーガソリン、灯油、軽油、菜種油、ジェット燃料などを使えるものがほとんどです。(もっとも、ジェット燃料なんて普通には手に入りませんがw)

20151028_010748
灯油で全力運転中のMSRドラゴンフライ
写真では火が赤っぽいですが、実際は青いです


■メインジェットの交換
   MSRドラゴンフライには、標準でガソリン用のメインジェットが装着されていますが、ケロシン用のメインジェットも付属しています。灯油や軽油を使用する場合は、メインジェットを交換する訳です。それ以外は、ポンプも燃料ボトルもそのまま使えます。
   メインジェットの交換は、付属のメンテナンスキットで行うのですが、説明書には簡単に外れる様な感じで書いてあります。ところが、これが固着して外れないという人も結構いるようで、自分もその口でした。どう頑張ってもジェットが回らず、付属のペラペラのレンチも歪んでしまう有様で、それが為に今までケロ化してなかった様なものです。まぁ、その必要もあまり感じてなかったのですた。
   今回、どうあってもケロ化したかったので、あれこれアドバイスを貰って、CRCを吹いて、バイク整備用のKTCのマイナスドライバーを投入。それでも回らなかったので、結局ドライバーに10mmのコンビレンチを噛ませて、エイヤと回したら、「ピキン」と回りました。
   その後は、ケロシン用のジェットに交換して、バーナープレートを付け直して、作業完了です。本来なら、ここまで苦労する事はないのでしょうが。熱の掛かる部分でもあるので、膨張固着は仕方ないところです。

20151028_005214
外すのに非常に苦労したメインジェット
付属の工具はあまり役立ちません


■プレヒート
   ドラゴンフライのプレヒートの要領は、まずポンピングしてボトルに圧を加え、元栓を開いて、火力調整キーを回して燃料をバーナー内に噴出させ、それに火を付けるというやり方です。これまでガソリンでしたので、このやり方でも直ぐに点火する事が出来ました。
   灯油の場合でも、やり方は同じなのですが、灯油はガソリンより引火点が高いので、ただ単にマッチを近づけただけでは火が付きません。バーナーの下にあるウィッグも灯油で湿らせて、そこに火を付ける感じなのですが、それでも火が付かないので、バーナーに火の点いたマッチを突っ込んで、それで上手い具合に点火する、という感じです。
   プレヒートの時間は、ガソリンの場合よりも長めで、かついい加減にやらず丁寧にやります。ガソリンの場合は、適当にやっててもそれなりに点いたりするのですが、灯油はもれなく火柱あげます。逆に、プレヒートの火が消える直前までプレヒートしてやった方が、素直に本燃焼を始めます。この辺りは、ケロシンストーブと同じ様です。
   もっとも、それでもいきなり火力全開にすると、バッバッと赤火で爆発っぽくなるので、最初は弱火で、様子を見ながら少しずつ火力を強くしていく、というやり方をします。プレヒートさえしっかりしていれば、ものの20〜30秒ほどで全開でも火力が安定します。

20151028_010653
灯油でプレヒート中
黒煙は出ますし、煤も付着します
しかし、これが標準のプレヒートの仕方です

20151028_011953
臭いや煤を嫌って、アルコールでプレヒートする人もいます
この場合、やや多めにアルコールを掛けます


■使い勝手
   ドラゴンフライはそもそも弱火から強火の火力調整が自在のストーブです。この点は燃料が灯油になっても変わりません。灯油を使ってるから赤火になるとかいう事もなく、キレイな青火になります(完全燃焼してる証拠)
   灯油は、例によって臭いが石油臭いのですが、燃焼中はその種の臭いはほとんど感じません。室内で使った場合でも、まったく臭わない訳ではありませんが、レギュラーガソリン使った時の様な、明らかに身体に悪そうな臭いがする、というほどではありません。消火の際は、フェールライン内の燃料が燃え切るまで、しばらく赤火が出ますが、いわゆる石油ストーブ臭いというのは僅かです。
   臭いが少ないというのは、極地や高山など、テント内で使用する事も考慮しての事かもしれません。その事は、自宅内で使用する際にも利点となりました。ドラゴンフライは、重い鍋釜も乗せれるほどの強度があり、かつ重心が低いデザインですので、台所でも使い易いのです。
   火力は、気温10度、微風のベランダで、2リットルの水が入った薬缶を約9分でグツグツと沸騰させました。この辺りもガソリン使用時と変わらない火力です。また、自分が現在所有する灯油を使用するストーブの中では、最強の火力を持っています。
   これまでドラゴンフライへの評価というのは、ソロ用としてはオーバースペック過ぎて、あまり出番がない、というものでした。ところが、ケロ化した途端、燃料代が安く、長時間使える、まさに自宅向きのストーブである、という評価に変わりました。しかも、他のケロシンストーブやケロ化ストーブは、プレヒートに燃料アルコールを必要としますが(これが高い)、ドラゴンフライはデフォルトで灯油でプレヒート出来るので、その点、ランニングコストの安さに繋がり、非常に有利であると感じています。(ただし、自宅内で灯油プレヒートする場合は、換気扇の下で行う必要があります)

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弱火で運転中
少々の風が吹いても消えません

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ケロシンストーブの特許をプリムスが申請したのが1889年の事
MSRドラゴンフライは1998年に製造開始
109年の技術差は歴然でした



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2015年10月28日

   灯油を燃料とする加圧式ストーブ、いわゆるケロシンストーブは、大昔から興味があり、前々から欲しい欲しいと思っていたのですが、もともとバイク乗りで主たる燃料はガソリンである事、何だかんだ言って出先ではガスの方が手早くて使い勝手が良い事、などなど、ケロシンストーブに用事がなかったために、これまで買わずに来ました。
   しかしまぁ、欲しいには違いないもので、日本飯盒協会にケロストの人たちが増えたのをきっかけに、自宅用にケロシンストーブを買う事にしました。

20151025_201342
欲しい欲しいと思い続けて25年
やっと手に入れました!



■どれを買うか
   ケロシンストーブというのは、アウトドアシーンではすっかり旧式で、もはや登山などで使ってる人はほとんどいないと思うのですが、それでも一部熱狂的でコアなファンは今だに多くいます。ヨーロッパの有名どころのメーカーは軒並み生産を終了しているのですが、日本では今だにマナスルシリーズが生産されています。一応、されている事になっているのですが、あまり生産数が多くないのか、最近は売り切れになる事が多く、そのため、ケロシンストーブは軒並み高騰する傾向にあります。
   実は、当初はその国産のマナスルを買うつもりでいたのですが、それが品薄どころか不当に高騰する傾向にあり、かつケロスト教の人ら言わせると、仕上げはインド産のストーブと変わらん程度との事でしたので、だったら腐っても鯛で本場のスウェーデン製が良いだろうという事になりました。スウェーデン製となると、プリムス、スヴェア、ラジウス、オプティマス辺りで、常時オークションに何かしら出品されてるのですが、程度の良い物はやはり高値になってしまいます。
   その中でも人気が高いのは、小型のケロシンストーブですが、自分は徒歩やバイクで移動する様な作戦でこの手のストーブを使うつもりはなく、むしろベランダなど普段使いを目的としていますので、大型の物でも構わない。その線で探していたら、たまたまオプティマスのNo.45という、いわゆる登山用で大人数用のストーブの出物がありました。これも結構弾数があるのかよく見かけるのですが、小型のより安いとはいえ、そこそこの値段になる様です。万を超えるようなら諦めるつもりでしたが、そこまで行かずに落札する事が出来ました。

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箱の外からも臭う灯油臭
開けてみると、収納缶が油まみれ

20151015_174028
中身もベタベタ
タンクから燃料が抜かれてない上に、センターキャップ締め忘れ
輸送中に漏れ溢れたのでしょう

20151015_183745
付属品も油まみれ。しかも相当古い油のようで
金属臭が猛烈でした

20151015_234027
パーツクリーナー2本使って、油をキレイに取り除きました
収納缶の底から、購入当時の伝票などが出て来ました
昭和52年6月に購入した様です

20151015_234056
缶の内側に値札のシールがありました
自分が8歳の時の7600円は、どれほどの価値があったのでしょうか
まだまだ外国製品は珍しい部類だと思います


■物の状態
   状態は写真で見て承知していたので、レストアは覚悟の上だったのですが、届いたブツを開封してびっくり! タンクの中に燃料が残ったままだっただけでなく、バーナーヘッドを付ける穴をふさぐタンクキャップも締めてなくて、敗走中にタンクの燃料が漏れて、収納缶の中が灯油まみれになってただけでなく、外にも漏れてました。こんな非常識な送り方する出品者ってのが居るってのに、腹が立つのを通り越して呆れてしまいました。
   とりあえず、パーツクリーナーを使って徹底的に灯油を除去。タンクの中の、一体何年物か判らん灯油も捨て、収納缶も徹底的に洗いました。収納缶の底から、恐らく前のオーナーが購入した時の伝票が出て来ました。購入日は昭和52年6月27日、神戸の三ノ宮のお店でした。収納缶の内側に7600円の値札が貼ってありましたが、伝票には5320円とありました。値切ったのか値引きされたのか、昭和52年といえば自分はまだ8歳の頃ですが、まだまだ海外製品は高かった時代だったのでないでしょうか。
   ともあれ、伝票まで残しているくらいですから、前のオーナーがこのストーブを大事にしてたのは想像に難くありません。灯油をキレイに拭き上げたら、物そのものはそれほど悪い感じではありませんでした。目立つキズはなく、欠品はフレームリングのみ、ポンプは圧が掛かる状態でした。レンチとタンクキャップはチェーンで繋がれていましたが、これは前のオーナーが独自で工夫した様です。
   とりあえず、新しい灯油(といっても、ベランダのポリンタンクに残ってた3年前くらいのですが)を入れ、バーナーヘッドのニップルをニードルで掃除して、ポンプにコールマンのリュブリカントを塗り、ケロシンストーブを点火する手順を踏んで点火してみました。プレヒートが済んでポンピングして本燃焼させようとしたのですが、どうも余熱皿の脇から燃料が漏れているらしく、ニップルよりもそこの方が激しく燃える感じです。そしてポンピングすると余熱皿に燃料が溜まる感じで、まともに使える状態ではありませんでした。

20151015_230411
ポンプの状態
カッチカチに硬くて、油っけ無しでした

20151015_232632
取りあえず組み立ててみた
前のオーナーがレンチとセンターキャップを紛失防止でチェーンで繋いでます
正味、邪魔ですww

20151015_232009
プレヒート後、ポンピングすると
余熱皿の上から燃料が漏れて、そこから激しく燃え上がりました
まずはこの部分のパッキン交換が必要です

20151016_002347
必要なパーツが揃うまで、ピカールでキレイにする事に
磨けは光る逸材です


■バーナーヘッドの洗浄
   パッキン類はとりあえず交換という事で、パーツが届くまでの間、真っ黒けになってるバーナーヘッドの洗浄をやってみる事にしました。
   まず、バーナーヘッドの分解ですが、バーナーヘッドは余熱皿をはさんで、バーナーとライジングチューブに分解する事が出来ます。ただし、オプティマスは19mmのレンチが必要で、自分はそのサイズはメガネレンチ1本しかないので、メガネで下のライジングチューブを押さえ、上のバーナーはモンキーレンチで回しました。ガチガチに固着しているイメージをしていたのですが、案外あっさりはずれてしまいました。問題は燃料漏れを起こしていたパッキンで、外したその時は余熱皿の上から1枚だけ外れ、下には何も付いてませんでした。普通は余熱皿の上下にパッキンがあります。あれ〜?と思ってたら、後でさらに1枚、バーナー部から外れ落ちました。つまり、前のオーナーは余熱皿の上に2枚パッキンを重ねていた様です。
   ライジングチューブはピカールで磨けましたので、洗浄するのはバーナー、余熱皿と風防だけにしました。洗浄に使う薬剤は、クエン酸が良いらしいのですが高いのでサンポールを使う人が多い様です。また、汚れを落としたあとに中和させるので重曹を使うそうです。どちらにして大して高いものではありません。まず、500mlのペットボトルを半分に切ってその中にサンポールを入れ、同じ量のお湯を注いで薄め、その中にパーツを入れて5分待ちました。5分後、薬剤を捨てて、水を掛けながら浮いた汚れを落とし、今度は重曹を溶いた水にパーツを浸けて3分ほど待ち、引き上げてから水洗いして乾かします。
   その後、余熱皿と風防はピンク色のままなのでピカールで磨き、キレイにしてから、届いたパッキンを組み付けました。

20151017_141120
バーナーを分解。19mmのレンチが必要です
固着してるのかと思ったら、簡単に回りました
前のオーナーが、パッキンを2枚とも余熱皿の上に入れてました
(写真ではもう1枚が固着して取れてません)

20151019_230234
Tポイントが貯まるウエルシアにて
サンポールと重曹を調達
洗浄容器は適当なのがなかったので、ペットボトルぶった切りで

20151019_231741
お湯で割ったサンポールにブッコミ
5分で引き上げて水洗いします
歯ブラシ等で浮いた汚れを洗い流します

20151019_232432
今度は重曹水につけて中和させます
時間は3分くらい

20151019_232905
この後、余熱皿と風防はピカールで磨きました
特筆すべきは、バーナーヘッドの刻印
PRIMUSとOPTIMUSが並記されています

20151021_125825
届いたパーツ類
ポンプカップや逆止弁のゴムも入っています

20151021_130012
余熱皿の上下にパッキンを入れます

20151021_222907
プレヒート中
薬剤の影響か、妖しい色になってます

20151021_223601
ところが、肝心の焔はロウソクレベル
このストーブの本気はこんなモンじゃないはず


■ポンプカップの交換
   さて、バーナーヘッドの準備が整ったので、早速タンクに付けて点火してみました。ところが、どうにか火が付くものの、とても小さい。圧が足りないのかと、ガシガシとポンピングをしてみても、大きくならない。それよりも、時々ポンプが滑る様な感じがして、ちゃんと圧が掛けらてるのか?という感じです。そこで、ポンプカップのリペアパーツも取り寄せてあったので、ポンプカップを交換する事にしました。
   ポンプそのものを外すのは簡単で、タンクへの取り付けキャップを回せば取れます。そのまま引き出せばポンプ全体が抜き取れます。ポンプカップは、ポンプロッドの先にナットで留っています。問題はそのナットをどう外すかでした。というのも、ナットにレンチを当てて回そうにもポンプロッドは滑り易く、空回りしてしまいます。試しにポンプロッドのつまみの部分をラジペンでつかんで回そうとしたら、つまみが回って取れました。ロッドにネジが切ってあって、つまみをねじ込んであったのです。
   結局、ポンプロッドの先の方をバイスプライヤーで噛んでナットを外す事が出来ました。この際、あまり強く噛むとロッドにキズが入ってしまうので要注意です。そして、さらにポンプカップを挟み込んでいるロッドナットなどを外さないとならないのですが、専用の工具はありませんので、ロッドナットはバイスで、ビスの方には大きめのスプーンで回して外しました。
 古いポンプカップは、さすがに経年劣化でカチカチです。オイルに浸けておくと復活するという話しもありますが、ここは新品に交換した方が無難です。取り付けは分解の逆の要領で行い、オイル(コールマンのリュブリカントを使いましたが、ミシン油でも可との事)をしっかり塗り、少しポンプを広げてから、タンクに付け直しました。
 そして試してみたのですが、時々空振りするものの、タンクに圧が掛かってない訳ではなさそうです。それでもバーナーから出る火はとても小さく、むしろ詰まってていくらポンピングしても、これ以上入って行かない感じです。

20151021_225914
前のオーナーさんの工夫ですが、これではポンピングのテストが出来ません
悪いけどチェーン外しました

20151021_232319
まず、このナットを外さないと行けませんが
このままでは外せません

20151021_233511
キズが出来るだけ付かない強さでバイスグリップを噛ませて
レンチ使ってナット外しました

20151021_234054
さらに、バイスグリップで固定して
スプーンで完全分解です

20151021_235438
ポンプカップを替えても、状況は変わらず
圧は一応かかっているので、バーナー自体に問題ありそうです


■バーナーのチューブ洗浄
   かくなる上は、バーナーのチューブがどこかで詰まっていると考えるべきで、その洗浄に取り掛かりました。とはいえ、完全に洗浄するには、ニップルも外す必要があります。ニップルはニップルレンチがないと付け外しが大変なので、取り寄せる事にしました。
   ニップルレンチが到着する前に、先にバーナーをキャブレタークリーナーに浸けて、チューブ内のカーボンやスラッジをふやかします。キャブレタークリーナーには、液体と泡状の二種類ありますが、今回は液体を使いました。といっても、スプレー缶なので、500mlのペットボトルに直噴してクリーナーを溜め、そこにバーナーを沈没させました。
   チューブの洗浄は、自転車のブレーキワイヤーみたいなの先端を解して、チューブの中に突っ込んで擦り、パーツクリーナーを注入してゴミを出します。1回2回でなく、何度も何度も、ゴミが出て来なくなるまでやります。送油管(Rising Tube)と接続する上昇管(Ascending Tube)は、奥の方はスカスカしてましたが、下のアールの部分に引っかかりがありました。その引っかかりがなくなり、ゴミが出なくなるまでひたすら掃除しました。清掃後、試しに点火してみましたが、やはり火は小さいまま。どうやらニップルと下降管(Descending Tube)に問題がありそうです。
   ようやくニップルレンチが届き、さっそくニップルを取り外しました。バーナー部にレンチを入れるのが、結構知恵の輪チックでやりにくく、またニップルを外すのもコツが要りましたが、とりあえず外れました。ニップルは中にカーボンがびっしり詰まっていて、火が小さい原因はどうやらそれにありそうでした。爪楊枝をつかってカーボンを取り除きパーツクリーナーで洗浄。ニップルの穴からワイヤーを入れて下降管も掃除しました。
   パーツクリーナーが残っていると、燃焼時にタールや煤を発生させるというので、パーツクリーナーで徹底して洗い流し、最後はエアダスターを吹き込んで乾かしました。その上で再度タンクに組み込んで、燃焼テスト。すると今度は勢いよく燃える様になりました。

20151024_162450
バイク用とかのは高いので
農機具とかの使いそうな安いキャブクリを使いました

20151024_142407
ゴミが出まくり、ひたすらワイヤーで掃除しまくり
最終的にはカスが出なくなりました

20151024_151900
しかし、それでもまだロウソク状態
こうなると、ニップル側が原因濃厚です

20151025_152646
やっと届いたニップルレンチ
ちょっと知恵の輪的な難しさがあります

20151025_152901
外したニップルを見て驚愕! カーボン詰まりまくりです
爪楊枝でキレイに掃除しました

20151025_154205
ニップルの穴からもワイヤー入れて掃除しまくり
こちらもカスが凄かったです

20151025_161207
結果、かなり勢いよく炎が出る様になりました
しかし、まだまだ赤いし、こんなもんじゃない筈です


■逆止弁の破壊と交換
   さて、このオプティマス45、ウチに来た時からポンピングの際に空振りがあったり、「ぶぶぶ〜〜」と空気が入ってるんだか抜けてるんだか分らないところがあって、まずはポンプカップの交換をしたのですが、それでも根本的な解決にはなりませんでした。となると、逆止弁が怪しいかもしれません。逆止弁とは、正しくは逆流防止弁と言いますが、コールマン辺りではチェックバルブと呼ばれているものです。空気をタンクに圧送し、かつタンクから燃料が逆流するのを防止する弁です。古いストーブの場合、そのバブルのゴムが劣化してカチカチになっている場合があります。
   この逆止弁を外すのにも専用のNRVレンチが必要で、これも調達しました。大概高い代物なのですが、ヤフオクで安いのが出ていましたので、コレ幸いにゲットです。そしてポンプを抜き去り、レンチを逆止弁に宛てがって回そうとしましたが、カチカチで回りません。となると、慎重を要しつつも決断よく回さねばならないのですが、もうここまで来たらビビっても仕方ないので、逆止弁の頭を舐めるのを覚悟で、エイヤとレンチを回しました。すると、「キュっ」と音を立てて回りました。
 後はレンチで回し切って逆止弁を取り出すだけですが、NRVレンチには逆止弁をつかむ機能はないので、タンクを逆さにして弁を落とすしかないのですが、この際、タンクに灯油が入ったままだと、灯油が逆流してきますので(まぁ、逆流を止める弁がない訳ですからw)、タンクは空にしておいた方が良さそうです。
   やっとこ取り出した逆止弁を今度は分解して中身を確かめねばなりません。そこで、弁の下に付いてるスリットにマイナスドライバーを噛ませ、頭をNRVレンチに宛てがって、回して頭を取ろうとしました。これも結構硬かったので、気合い入れて回そうとしたら、マイナスドライバーを噛ましてる方が「ヌル」と動いてしまいました。見てみると、スリットが広がって弁の筒にヒビが。ここに来て、とうとう壊してしまいました。
   かくなる上は、新しい逆止弁を調達するより他ないのですが、これが品薄な上に高い。純正パーツは1780円もします。まぁ、それでも金で済めば安い方かもしれません。しかし、国産ケロストのマナスルの逆止弁が使えるとう耳寄りな情報を頂きました。金額が安いのも去る事ながら、国産の現役製品ですから、今後の供給も安心です(マナスルをいつまで製造するか、によりますが)。
   そして取り寄せたマナスルNRVですが、大きさはオプティマスの物より気持ち太くてやや長い。一見すると「入るんかいな?」と感じましたが、情報のとおり、ピッタリ入りました。あとは、ポンプチューブに漏れた灯油を拭き、ポンプカップに改めて注油して、ポンプをセットしました。

20151026_121714
固着気味でしたが、どうにか外れた逆止弁
こればっかりは、工具がないと出来ない作業です

20151026_122120
ところが、ここへ来て破損
めっきり割れてしまいました(泣)
まぁ、どっちみち、交換した方が良いとは思ってたのですが、、

20151026_122701
こうやって外すのが正解だったのかも
もっとも、強くつかむと割れてしまうそうです

20151026_122816
逆止弁の中身
黒いゴムがカチカチになっていました

20151027_223542
左がマナスルの逆止弁
オプティマスのより少し大きく見えます

20151027_223924
しかし、御覧のとおり、ちゃんと取り付け可能です


■漏れ火の対策
   漏れ火を起こすというのは、その部分から圧が逃げる事で、当然火力にも影響します。逆止弁交換前に燃焼テストを行ったのですが、薬缶に入れた2リットルの水を沸かしてみたところ、24分経ってもボコボコに沸騰する事がなく、結局、沸かし切るのを諦めた、という結果がありました。あまりの火力の弱さに失望したのですが、この時、ニップルや余熱皿とバーナーの付け根から漏れ火があったのです。漏れ火を口で吹いて消すと火が強くなり、漏れ火が点くと弱くなる、という現象でしたから、この漏れ火対策は必須です。
   ニップルに関しては、ニップルレンチで増し締めする他有りません。それでも漏れる様であれば、ニップルのネジ山が潰れてる可能性が高いので、ニップルを交換する必要が出てきます。余熱皿の方は、すでにパッキンを交換した後でしたので、それでも漏れるとしたら、締付けが弱いという事が考えられます。とはいえ、どのくらいのトルクで締めたら良いのかもよく判らないところです。
   しかし、付属のレンチを使う分には、オーバートルクにならないとの事。そこで、トランポから19mmのメガネレンチを持って来て、それをライジングチューブに噛ませ、付属のレンチを使ってバーナーが動かなくなるところまで締めました。タンクに付けてやらなかったのは、そこは思いっきり締めるところではないのと、ライジングチューブ内の鉛のパッキンを痛めないためです。

20151027_224322
タンクに付けながらでなく、ちゃんとレンチで押さえた方が吉です
この太さでこの純正レンチの長さなら
思いっきり締めてもネジ切る心配は無さそうです


■レストア完了
   やれる事はすべてやりました。たっぷり余熱皿にアルコールを注いで、十分にプレヒートし、プレヒートの火が消えかかった頃合いを見計らってポンピング。空振りは「ぶぶぶ」みたいなのはなく、すっすっと圧が掛かって行き、たちまち爆音を立てて燃え始めました。しかも、赤火はなく、キレイな青火です。漏れ火はニップルからも余熱皿の上からもなくなっており、全力で燃えている様です。
   今度はベランダで飯盒を使ってご飯を炊いてみました。肌寒い夜で風も少々あります。天ぷらガードを使って風除けを作ってからの実験となりました。結果は、強火で約4分、弱火で約4分半、コールマンのガソリンストーブよりやや時間が掛かる程度です(室内で実験しても同じだった)。今度は2リットル入りの薬缶を沸騰させました。こちらは約15分で爆沸。前回の実験より10分以上短縮した上に、きっちり沸騰しました。つまり、ケロシンストーブは定格の火力を発揮する限り、現用できる性能をもっている、という事です。

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バッチリです! 猛烈な勢いです!

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漏れ火もなし、完璧!


■使用感
   使用上の注意としては、以下の事項が上げられます。
  1. まずプレヒートはしっかりやらねばならない事。まだプレヒートの火が燃えているのにポンピングすると、灯油が液体で出て火柱を上げ、かえって点火に時間が掛かります。
  2. 屋外で使用する際は、風避けを使用する事。どんなそよ風でもバーナーの火が揺らぎ、弱火の場合は消えてしまいます。その場合は、あわてず再点火するか、減圧弁を開けてタンクの圧を抜く事。
  3. タンクに灯油を入れる時は、ゆっくり様子見ていれる。ボケッとしてると溢れて床なり地面を灯油まみれにする。ガソリンより揮発しないので、乾燥するまでに時間が掛かる。
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とにかく、プレヒートはひつこくやった方がいいです
また、慌ててポンピングしない事
プレヒートの火が消えてからでも間に合うので

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風よけは必須
この天ぷらガードでも十分では無かった

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直接、石油ポンプを使うのでなく
一旦ボトルに入れてからの方が良さそう


   これらに注意しておけば、使用上、なんら不都合ありません。火力が弱い云々は、確かに都市ガスのガスコンロや、最新のガスストーブに比べれば、確かに火力が落ちますが、コールマンのガソリンストーブとは遜色ありません。ケロシンストーブでチャーハン作ろうとしたら、ベタベタしたものしか出来なかったという話しがありますが、他のポータブルストーブでも似た様な仕上がりになるので、ケロシンストーブだけが化石燃料つかうストーブの中で、極端に火力が弱いとは感じませんでした。むしろ、オプティマス123Rより火力が強いと感じたくらいです。

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使っているうちに、炎の出方が整って来て
キレイな青い火になりました

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この手の料理なら、そつなくこなせますw





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tanisi_corp at 21:00コメント(4)

2015年10月21日

   その昔、ドイツ軍のヒストリカルゲームに参加するので揃えた装備の中に、この飯盒が入っていました。元はブルーグレーだったのを、フィールドグレーに塗り替えて使ったのですが、蓋と掛子を連結して使える便利さに、意外な思いをしたのを覚えています。しかし、その頃は、そこまで飯盒に思い入れがあった訳でなく、また飯を炊いたりオカズを入れて保存したりするには、兵式飯盒の方が使い買ってが良かった事もあって、売り飛ばしてしまいました。
   かつては中田商店にゴロゴロ売っていたこの飯盒も、あれから16年過ぎてさすがに物があまりないらしく、なかなか入手困難な様です。たまたま程度の良い出物のありましたので、懐かしさも手伝って落札いたしました。

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ベルリン警察飯盒
第二次大戦中のドイツ軍の飯盒と極めて近似で
(釣り手の耳金の形状が違う)
ドイツ軍リエナクターが代用品で重宝しました

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今から16年前のワタクシww
飯盒とたしか水筒もベルリン警察のものでした


■PPrBlnの謎
   この飯盒、16年前もベルリン警察の飯盒といわれていましたが、何を根拠にベルリン警察の物であるかは、判りませんでした。そもそも、警察が飯盒使うというのが、イメージとしてピンと来ません。そして、蓋のハンドルの付け根にある「PPrBln」の刻印。普通、この部分の刻印は、製造会社名が入ったりするのですが、それにしてもPPrBlnは何を意味するのか、判りませんでした。まぁ、革バンドで隠れてしまう部分であるので、あまり気にしてなかったというのもあります。
   今回、せっかくですから、PPrBlnが何なのか調べてみました。恐らく何かの略号である事は違いないですし、ベルリン警察という事であれば、Blnはベルリン、すなわちBerlinであろうと推測しました。ではPPrは何なのか。方々調べてみたのですが結局自力では判らず、日本飯盒協会調査部のToyofusaさんから、Polizeiprasidenten、つまり警察本部の略だ、と教えて貰いました。つまり、PPrBlnはPolizeiprasident Berlinの略、ベルリン警察の略号だった訳です。という事で、この飯盒は、まっことベルリン警察の飯盒だったのです。
   しかし、どうして警察が飯盒なのか。実は、ベルリン警察は飯盒だけでなく、水筒、雑嚢、図嚢などなど、旧ドイツ軍の野戦装備を数多く採用していた様です。まるで警察というより軍隊です。その辺りの事情もついでに少し調べてみて、推察してみました。
   ドイツの警察組織は、先の大戦の敗戦後、都市警察や地方警察に分割された様で、ベルリン警察もそうした分割された警察組織だった様です。そして、当時のベルリンは東西に分割されていました。そして、1955年に再軍備がさなれるまで、国軍は存在せず、国境警備隊といった准軍事組織しかありませんでした。そして、警察もいざ有事の際には軍事行動が取れる装備を必要としていたのでしょう(西ベルリンは東ドイツのど真ん中で、有事の際は孤立無援です)。それが警察らしからぬ装備をしていた理由ではなかったかと思います。
   ちなみに、こうした地区規模の警察は1970年代の改変で地方警察に統合されていったそうです。

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やや見にくいですが、PPrBlnの刻印が見えます


■外見と使い勝手
   能書きはこれくらいにして、ベルリン警察飯盒の特徴について。この飯盒は良く言われる様に、第二次大戦中のドイツ軍のM31飯盒にほぼ近似です。違いは、釣り手の耳金の形状で、M31飯盒はリベットが縦打ちですが、この飯盒は横打ちになっています。また、M31飯盒は掛子がないのですが(あったという説もある)、この飯盒には掛子があり、蓋とハンドルで連結する事が出来ます。
   飯盒本体は、あとで述べるドイツ連邦軍飯盒と同じ大きさです。目盛りも500mlずつ打ってあります。蓋は薄く、その分高さが低いのですが、日本の兵式飯盒を見慣れた目には、こちらの方が違和感なく見る事ができます。特徴的なのは釣り手で、釣り手の終端はただ単に丸く曲げてあるだけなのですが、日本の飯盒の様に360度回るタイプでなく、約280度にしか回りません。そのため、ポータブルストーブに置いて使う際も、釣り手が倒れてストーブの火に炙られる心配がありません。
   アルミの材質、仕上げは、日本の飯盒に及ばないものの、ソロクッカーとしてはむしろ適切なサイズで、個人的には非常に好感が持てます。

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今回とどいた物は、外見は若干塗装のハゲがあるものの
中は非常にキレイで恐らく未使用品です

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旧ドイツ軍や、それをコピーしたロシア軍の旧型飯盒などは
掛子が付属していませんが
やはり掛子はあった方が便利です

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特徴的な釣り手(というか耳金)の構造
BW飯盒も同様の構造ですが
こちらの方が単純な作りで、必要な機能を備えています


■ドイツ連邦軍(BW)飯盒との比較
   ドイツ連邦軍飯盒は、このベルリン警察飯盒の後継にあたる訳ですが、その違いを比較してみました。外見上の
大きな違いは、BW飯盒は蓋が大型化していて、縦長のデザインになっている事。飯盒本体はどちらも違いがなく、掛子の大きさも同じなのですが、BW飯盒の掛子は途中でリムが設けてあり、その分で蓋の高さを稼ぐデザインになっています。その様に変更された理由は判りませんが、容量が増えれば糧食を貰える量も増えるので、その辺りに理由があるのかもしれません。
   釣り手は戦後に設計されなおしたBW飯盒の方が太くなっています。戦前のものをそっくり引き継いだベルリン警察飯盒は、釣り手が細いままです。戦前のものには、釣り手が伸びたり曲がったりしているものが結構ありますが、そうならない様に戦後、釣り手を太くしたのでしょう。同じ様な現象は日本の飯盒にもみられ、日本陸軍のロ号飯盒では釣り手が細いのですが、戦後の民間メーカーが作った飯盒では太くなっています。
   面白いと感じたのは、蓋と掛子を連結した際に、蓋と掛子の底が面一になる様にハンドルの角度が決められている事。蓋の高さが低いベルリン警察飯盒では、ハンドルの角度がキツめになっていました。なかなか芸の細かい事です。

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外見的な違いは、背の高さ
個人的には、ベルリン警察飯盒のサイズが好きです
ただ、釣り手は太い方がいいです。

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BW飯盒が背丈を稼いでいるのは
掛子を飯盒から飛び出させる事によってです
ちなみに、この二つの飯盒は互換性がありませんでした

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掛子のサイズもほぼ同じです

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蓋と掛子の底が面一になるように、ハンドルの角度に違いがあります

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BW飯盒はハンドルの末端を飯盒の底に引っ掛ける事で
蓋をロックできる様になってましたが
ベルリン警察飯盒では、ロック機能はありません


■日本の兵式飯盒との比較
   ドイツの飯盒を範にとった日本の兵式飯盒と比較をしてみました。大きさは兵式飯盒の方が少し大きく、横長です。ベルリン警察飯盒は真四角っぽい外見をしています。大きな違いはハンドルの有無ですが、これは米を炊く時にハンドルが邪魔になるからでしょう。
   ところで、このハンドルですが、ドイツ軍の飯盒に限らず、ヨーロッパの飯盒では、ハンドルは飯盒の背の部分につく様になっています。日本のハンドル付き飯盒は、凹んだ腹の方についているのですが、その理由は背には革通しが着いているからの様です。しかし、腹の方がへこんで空豆型をしているのは、背嚢や雑嚢に付けた際に納まりが良くする様にするためで、その腹の方にハンドルがあっては、かえって納まりが悪くなります。ドイツ軍の飯盒では、革通しはハンドルに付いています。

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外見の違い。自分はどちらも好きですが
米を炊くのなら、兵式飯盒一択です

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日本の飯盒は、革通しに背嚢のストラップを通して縛着しますが
ドイツの飯盒は、ハンドルについた革通しにバンドを通して
雑嚢やAフレームに固定します

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新旧ドイツ飯盒と日本の飯盒
ソロ用としては、ベルリン警察飯盒は丁度いい大きさです


   自分は特段コレクターではなくて、道具というのは使ってなんぼと思っているのですが、希少価値の高まった飯盒はさすがに火に掛ける気が起こりません。この飯盒も、「かつて使った事のある」ノストラジックなアイテムとして、再購入しました。その意味でいうと、結局のところ、国産の兵式飯盒が一番安くて、いつでも手に入って、それだけにどんなに使い倒して、使い潰しても気兼ねない、という事で、一番活躍しています。しかし、どこの国の飯盒文化を見ても、自国の飯盒が一番入手し易く、自国の飯盒を使うのが世界に共通する飯盒マニアの姿だと思います。

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明治31年10月21日に発せられた陸達第97号を以て
アルミニューム製飯盒、所謂「兵式飯盒」の仕様が通達された
(Toyofusaさん調べ)
という事で、10月21日を日本飯盒協会は
「飯盒の日」
と定めましたww



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年10月10日

   この飯盒を手に取ってみたのは、たしか1995年頃、神田神保町の石井スポーツでの事。「へぇ、こんな飯盒あるんだ」と思いつつも、それ以上の感情を持たなかったのは、当時はモリタの角形のノンスティッククッカーが最強と考えていたから。飯盒はあるにはあったけど、むしろ日用品として使っていたので、アウトドア用とはあまり意識してませんでした。
   なので、この飯盒が正しくは何と言う商品名で、どこのメーカーが出していて、当時いくらだったのか、という情報はまったく判りません。その後、ネットやオークションでも調べましたが、まったく情報がない状態でした。今回、たまたま譲って貰えたのは、運も運、奇跡的な幸運であったと思っています。

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便宜上、「ミニ飯盒」と称しておきます
自分が手に取ったものも、これと同じ赤い色をしていました
もしかしたら、赤しかないのかも知れません

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寺崎勉さんの『さすらいの野宿ライダーになる本』に掲載されているミニ飯盒
ソロ用の飯盒としては、当時はポピュラーだったのかも?


■本品の特徴
   ミニ飯盒の特徴は、まずその小ささです。今でこそ、ソロクッカーは丸形から角形まで様々あるのですが、自分が手に取って見たその当時にあっても、その種のクッカーは売ってました。なのに、わざわざ空豆型の兵式飯盒の形を模しています。むろん、兵式飯盒のまんまスケールダウンしたのではなくて、兵式飯盒に比べれば簡略化されている部分もあります。
   まず釣り手と耳金ですが、ミニ飯盒の釣り手は脱着式になっています。またスライドさせて蓋を押さえる事も出来ます。しかし、特段凝った造りではなく、鉄板を折り曲げて作った耳金の穴に、釣り手を通しているだけです。釣り手の先が半円に曲げてあって、吊り下げる事もスライドさせる事もでき、かつストーブの上に置いた時、釣り手が倒れない様にもなっています。非常にチャチな造りの割には、意外に考えられた構造です。
   しかし、その釣り手の構造から、飯盒の中身が軽いと少し斜めに傾いでしまう様です。まぁ、このミニ飯盒は、これを焚き火にかけて炊飯するというより、ストーブの上で使うのを一応前提としているのではないかと思います。だったら釣り手なんか要らん様なもんですが、そこは有ると無いとじゃ大違いで、あれば片手で提げて持ち運べる訳です。
   このミニ飯盒は、その容量から最大で2合炊きの様です。蓋は計量カップ代わりの様で、すり切り一杯で米1合分入りました。ところが、飯盒本体に水量線(みずはかりすぢ)が付いていません。この辺りはいささか不便です。

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非常にチャチに見える釣り手と耳金
しかし、結構考えられた造りになっています

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やや斜めるのは、釣り手の造りのせい
しかし、振り回さない限り、釣り手が取れたりしません

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蓋はすり切れ一杯1合
ミニ飯盒は2合まで炊くことが出来ます

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出来れば付けて欲しかった水量線
それとも、ご飯あまり炊かなかったのかな?


■早速炊いてみる
   今や手に入らない貴重品、かつとても程度の良い品物です。出来れば火に掛たくなかったのですが、それでは譲って貰った甲斐がない、という事で、早速ご飯を炊いてみる事にしました。吹き零れ等を考えたら、1合にしておいた方が良さそうですが、ここはやはり2合フルで炊いてみない事には具合が判らないでしょう。
   米の分量は蓋で量れますが、水は計量カップを使いました。米2合で360ccですから、その1.2倍は432ccです。この飯盒にもステンレスの計量カップを入れておくと良いかもしれません。あとは普通に米を研いで、水を定量入れて、30分置きます。
   ストーブは2レバー化したコールマン・フェザーストーブを使用。ずっとレギュラーガソリンで使ってますが、全然元気です。最初は強火で4分、沸騰すると蓋が持ち上がる前に吹き零れが始まりました。直ちに弱火に切り替え。ただし、とろ火まで持って行くと風で消えそうになるので、中火よりちょっと弱いくらいにしました。そのまま5分炊きましたが、最初のウチは盛大に吹き零れてました。これは兵式飯盒で4合炊いた時も同じなので、共通した現象でしょう。
   そして、重湯がなくなった時点で火を止めて15分蒸らしました。火を止める時、少し焦げた臭いがしたのですが、蓋を開けてみたら焦げてませんでした。4合マックスで炊くと、飯盒の残りの空間が残り1センチ未満で、やや張り釜傾向でしたが、問題なくふっくら美味しく炊けました。

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2合分の米と水を入れた状態
空きスペースは、兵式飯盒の4合炊きの状態と近似です

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兵式飯盒より小振りですが
ストーブの火が良い感じに全体に当たる大きさです

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釣り手は切ってある逆の方向に倒しておくと
バーナーの方に倒れて行きません
ストーブで使う場合は、外しておいても構わないでしょう

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蓋は兵式飯盒よりは薄いので、直ぐに浮きます
既に盛大に吹き零れています

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良い感じに炊きあがりました
このミニ飯盒は長い間1合炊きだと思ってたのですが
2合でも問題ありません

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底も焦げ付き無し
まぁ、いきなり焦げ付かせたくなかったのですがw


■飯盒文化後期の逸品
   このミニ飯盒、手に取って見た時は、これ単体で使う飯盒だと思ったのですが、よくよく考えてみると、どうやら兵式飯盒にセット出来る様に設計されている様です。それが証拠に、中に丁度いい感じにすっぽり入るだけでなく、釣り手を付けたままでも、その上から兵式飯盒の掛子を被せ、蓋もきっちり閉じる事が出来ます。予め、兵式飯盒の中にセットするのを前提に作られたとしか思えません。ミニ飯盒の目的は、「飯盒一つだとご飯かオカズしか作れない」という問題を解決する為のアイテムだったのではないでしょうか。これがあれば、どちらかでご飯を炊いて、もう片方でオカズを作れる、という訳です。
   先の大戦の後、我が国のアウトドアにおいて、飯盒は長らくクッカーの主力の地位に君臨し続けた訳ですが、その間に様々な「飯盒アイテム」ともいうべきアイデアや商品が作り出された様です。その多くは既に忘れさられ、物も残っていないのですが、このミニ飯盒はそうした飯盒文化の後期〜晩期に現れた商品なのでしょう。飯盒を知り尽くした人が考え出したのではないかと思います。
   飯盒それ自体は、今でもシンボリックに残っているのに、こうした便利な派生品が無いというのは、残念な事です。あまり売れないから姿を消したには違いないと思うのですが、個人的には再販を強く希望する商品の一つです。

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兵式飯盒との比較
容量、大きさともに約半分くらいです

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良い感じにすっぽり入ります
まるで「そうしてくれ」と言わんばかりですw

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右はその昔あった、3合炊きの飯盒の中鍋
これもオカズ対応の為のアイテムでした


この飯盒の詳しい情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら
是非ご連絡下さい。よろしくお願いいたします
tanisi0312@yahoo.co.jp


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なかなか壮観な眺めw



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)
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