野営雑文

2015年06月22日

   これまでにも何度かご飯の炊き方について書いたのですが、今回は真面目に兵式飯盒使ってご飯炊く方法について語ります。飯盒といえば、ご飯を炊く道具として認識されている訳ですが(この際、もともとは食器という由来は置いておきましょう)、だとしたら、上手にご飯を炊けてなんぼというもんです。

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炊飯器と違って、飯盒は全手動です
感覚とセンスと経験が物を言う世界です


■ざっくり、ご飯の炊き方とは?
   ご飯の炊き方というのは、ネットで調べれば色々出てくるのですが、ざっくり書けば、この要領だと思います。
  1. 米を洗って研ぐ
  2. 米を水に浸ける(夏場なら約30分、冬なら約1時間)
  3. 強火で沸騰させる(3〜5分)
  4. 噴いて来たら弱火で炊く(3〜5分)
  5. プチプチ音が聞こえたら、火を止めて蒸らす(約15分)
   水の量は、飯盒の側面の水量線(みずはかりすぢ)に合わせて、米と一緒に水を入れれば、まずまず間違いがありません。しかしながら、慣れないウチは失敗も多いもので、芯飯になる事はあまりないのですが、ふっくらと炊きあがらず飯粒の中がモサモサパサパサしたものになったり、上はフックラしてるのに下はパサパサとか、ともかく食味の悪いのが出来上がったりします。
   これらの失敗の原因は、多くは火力に由来するもので、火力が弱く煮飯になった場合によく起こります。逆に、火力が強いままボケッとしてると、あっという間に水分が飛んでしまい、飯盒の底が焦げて後始末が大変になったり、下手したら飯盒が再起不能になります。

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米の研ぎ方は上記の通りですが
この様に飯盒から研ぎ汁や濯ぎ水を捨てると
どうしても底の方に残ってしまいがちです
自分は自宅の場合は、ザルに米をあける様にしています

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兵式飯盒には、2合と4合の水量線がついています
それに合わせて水をいれ、米に吸水させます

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吸水が済んだら、ストーブに飯盒を掛けます
まずは強火で、沸騰させます

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湯気が出て蓋が持ち上がる様になったら、弱火に切り替えます
そして、プチプチ音がしてきたり、焦げっぽい匂いがするまで弱火に掛けます
ラストの方でもし不安であれば、蓋を開けて中身を見ます
重湯が消えていたら、火から下ろします

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約15分間蒸らします。この時は決して蓋を取りません
逆さにするのが定番ですが、上向きでも構いません
ちなみに、飯盒の底は凹むほどどつかない事
飯盒が傷むだけで、何の意味もありません

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底の方までふっくら炊けて、かつ焦げ無しです


動画編
下までふっくら炊けました


■上手に炊く秘訣
   ご飯を上手に炊くコツは、上記の3と4を上手にやる、という事に尽きます。しっかり沸騰させて、しっかり弱火で炊く。これが出来れば、まぁ失敗はありません。そして、これが上手に出来る熱源は、ガスを使うコンロやバーナー、火力調整が自在な灯油やガソリンストーブです。強い火力を発揮ししつつ、弱火もOKという事で、まさに飯盒メシを炊くには適している訳です。
   ポイントは、レシピに書いてある時間をアテにするのでなく、「状況」によって判断する、という事です。具体的には、飯盒が噴いて来たら弱火に切り替える、プチプチ音が聞こえたりちょっと焦げた匂いがしたら火から下ろす。そうした手順をタイムでなく「状況」によって判断する事です。
   というのは、時間というのは、使用する熱源によってまちまちだからです。例えば、ガスならば大体5〜7分くらいで噴いてきますし、アルコールだと10分くらい掛かったりします。ところがガソリンだと3分くらいで噴いて来たりして、あまりの早さにビックリします。しかし、早かろうが遅かろうが、噴いて来たら弱火に変える事に違いはないのです。そこをクソ真面目に5分とかやってると、そこが焦げたり半煮え飯になったりする訳です。
   そうは言っても、その「状況」そのものが最初のウチは分らないと思います。なので、まずは自宅のガスコンロなどで炊く練習をしましょう。自宅では、風も吹き込まず、気温も一定していて、屋外とは段違いに条件が整っているので、成功率が高いです。練習で、メシが炊ける過程の諸現象、上手に炊けた時のやり方などを覚えて、飯盒でメシを炊く感性を磨くのが良いと思います。

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ガスストーブを使った炊飯
一発着火、火力自在で便利です
室内では、強火といっても案外絞り気味です

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アルコールストーブによる炊飯
同じアルコール系でも加圧式なので、固形燃料より火力が強いです

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缶入り固形燃料による炊飯
気温が高く無風状態であれば、アルコール系でもそこそこ炊けます


■外では格段に難しくなる
   いくら自宅で上手に炊けても、一旦外に出ると美味く炊けないのが飯盒での炊飯です。自分もこれまで、大抵は芯が残ってたり、残った芯が半煮えだったり、その芯が蒸れた状態でパサパサだったりしたもんです。ウチで炊いてるのと同じ様にやっているのに、美味く行かないのはおかしい訳ですが、その原因は屋外ならではです。
   屋外では、天候、気温、風力、場合によっては標高も、これらの条件に大きく左右されます。一番影響を受けるのは風、気温です。風が吹けばバーナーの炎は風に煽られて、それだけで火力が落ちます。気温が低ければ、飯盒が沸騰するのに時間が掛かります。総じて、火力が落ちて沸騰までの時間が掛かり、しっかりとメシが炊けず半煮えになるのです。
   その他にも、風がキツいと沸騰した湯気が飛ばされて出てるか分らない、騒音があるとプチプチ音を聞き逃す、日光が明るいとアルコールストーブの炎が見えない、などなどの要素もあります。それらを踏まえた上で、出来栄えの良いご飯を炊かねばならぬところに、経験と戦術性を求められるのです。
   具体的にはどうしたら良いのか、というと、基本に忠実にやる事です。強火のところは強火で、弱火のところは弱火で。ただし、風や気温、天候によって、同じ捻り方でも火力は変化しますから、風が強い寒いと感じた時は、いつもよりも火力を強くする、という感覚的な対処が必要なのです。そして、早過ぎず遅過ぎず、必要な時間を掛けて炊き上げる訳です。
   風がきつい場合は、風避けの対策は必須になります。固形燃料やアルコールストーブの場合、風に煽られるというのは、単に火力が落ちるだけでなく、燃料の消費を増大さえ、まだ半煮えなのに燃料がなくなってしまう、という事態を招きかねません。ガスやガソリンといったバーナーでも、無風時よりは強めの火力にせねばなりませんし、弱火にしたら風で消えた、といった事も起こります。風がある場合は、天ぷらガードなどで風除けを作る、テントの前室で炊飯する、換気に十分注意してテント内で炊飯する、等の工夫が必要です。
   厳冬期など気温が低い時は、温暖な季節と同じ火力で炊飯すると、沸騰までに時間が掛かり、いわゆる弱い火力で炊いたのと同じ様な、煮飯状態が発生します。つまり、フックラ炊けず、芯が残ったり、芯が蒸れたパサ飯状態になります。ガスやガソリンの場合は、いつも以上に火力を強くする必要がありますが、ガスは低温の場合、ガスが気化されにくくなっていて火力が低くなる傾向にあります。アルコールに至っては、火力調整などありませんから、強くしようがありません。ガスカートリッジを手で温める、狭めの風防を用意して輻射熱を逃がさない様にする、等の工夫が必要になります。(その点、ガソリンは寒さに強いです)
   屋外での炊飯は、気候と熱源の特徴を理解した上で、如何に基本に忠実、近い炊き方が出来るかがポイントだと思います。しかし、これは直ぐにマスターできる様なものではなく、普段から飯盒使って外でご飯を炊くなどして、経験積んでセンスを磨くしか、上達する方法がありません。

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野外における炊爨
使ってる熱源は、軍装に合わせて缶入り固形燃料
気温は温暖で風もあまりありませんでした

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見た目、炊けてる様に見えますが
実は、下のかなりの部分がパサ飯でした

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飯はパサ飯、オカズは野菜の食感満点
明らかに火力不足の結果でした

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アルコール系の場合、風防を工夫する事で
ある程度の火力不足を補えます
写真は、キャンティーンカップスタンドゲルネンの組み合わせ



■蓋は取るのか取らないのか
   ご飯を炊く際にしてはならない事の最たるものが、蓋を取って中身を見ることだと言われています。大抵のレシピやマニュアルには、そう書かれています。炊飯途中で蓋を開ける事を良しとしない理由は、蓋を開ける事で内圧や熱が逃げて、ふっくら炊き上げるのに難が生じるからです。
   しかし、蓋をしたままでは、飯盒の中がどうなっているのか、分らないのも確かです。特に分らないのは、弱火で炊く段階で、どの程度の水気が残っているか、です。ボケっとしていると、底を焦がしたりする事もある訳で、非常に悩ましい事になります。
   そこで、上記の炊き方に対応させて、その時、飯盒の中でどうなっているかを解説すると、下記の様になります。
  1. 強火で沸騰させる
     水が熱せられる段階。最初はやんわりと水が対流しているが、沸騰すると激しく対流し、それに合わせて米も対流する。沸騰すると、いわゆる、ボコボコ噴いた状態になっている。
  2. 噴いて来たら弱火で炊く
     弱火にする事で対流が弱まる。水が一定に熱せられた状態で、米が水を吸収し初め膨張する。米が膨張するに従って、水分は減って行く。
  3. プチプチ音が聞こえたら、火を止める
     最終的に水分はほぼ米に吸収される。水分がなくなり、米が飯盒の底に接触する事で、火に当たっている部分の飯がはぜる音がプチプチ音。
  4. 蒸らす(約15分)
     飯盒の中に残った熱によって、炊けた飯が蒸される状態。ここでは絶対蓋を取らない。
   こういう感じになっています。外見的には、沸騰し始めれば湯気が出ますし、強力な火力であれば蓋が持ち上がったり、重湯がこぼれ出たりします。そうすれば弱火に移る訳です。そして、プチプチ音が聞こえて来たら火を止める。若干焦げた臭いがした時は、焦げが始まってる様相なので、ただちに火から下ろさねば焦げ付きます。
   しかし、気温が低かったり、騒音があったりすると、なかなか沸騰してる風に見えなかったり、プチプチ音が聞こえない、といった事が起こります。気が付いたら、沸騰を予感させる前に水気がなくなっていた、などという事もあります。逆にプチプチ音が聞こえてるのに、まだ水分が残っていた、という事もあります。こうした怪しい時に、あえて蓋を開けて中身を確認するのは有りだ、と自分は考えています。
   ただし、蓋を開ける時は、さっと確認して素早く蓋をする、あと頻繁に蓋を開けない。そうしないと、圧も熱も掛からず、ロクな飯が仕上がりません。やはり、基本は蓋はなるべく取らず、飯盒の様相、蒸気の出方、炊け始めた米の臭い、プチプチ音、焦げの臭い、といった作用や反応で、炊き具合を見定めるのが大事です。

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不安があるなら、蓋を開けて中身を見るのも可です
ただし、さっと蓋して、極力熱を逃がさない事
写真はまだ重湯が残っているので、さらに加熱を要す状態です

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外見的な「状況」で仕上がり具合を確かめる能力が重要です

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プチプチ音が聞こえたり、焦げっぽい匂いがしても
(これらがしない場合もある)
重湯が残っている場合もあります
無くなったら火から降ろします


■出来栄えの良いご飯とは
   自分がよく例えに出すのは、「炊飯器並みの出来映え」という表現です。炊飯器で炊いたご飯というのは、その炊飯器が壊れてない限り、芯飯になったり、パサついた飯になったり、あるいはベタベタの飯になったりしないものです。いわゆる「出来栄えの良いご飯」を作る様に出来ています。しかし、これは機械から出来る芸当であって、飯盒ではそうは行かない事は上に述べた通りです。
   飯盒は、他のクッカーと違って、水量線(みずはかりすぢ)が付いていますので、水の分量で失敗する事はあまりありません。水が足りなくて底を黒焦げにしてしまう、というのは、よほど火力が強いか、いつまでも火に掛けていたか、そのくらいしか例がありません。よって、飯盒メシでの失敗は、もっぱら火力によるところが大なのです。
   例えば、芯飯ですが、これは火力不足によって起こります。強火が強火ならず、ゆっくり炊いているうちに、いつ沸騰したのかも分らず、気が付いたら重湯も消えていた時によく起こります。外身はふっくら炊けている様に見えるのですが、中は固いまま、という具合です。芯飯の状態で、かつ蒸らしが足りない場合、しかも気温が低くて蒸らしてる間に冷めて来た時などに顕著です。
   芯飯とまで行かなくても、芯がパサパサしてるご飯というのも、やはり火力不足が原因です。微妙に火力が弱かった場合、中まで熱が回らず、中途半端な煮え方になり、蒸らした結果、いまいちパサパサした出来映えになってしまいます。飯盒の上下で出来栄えが違う、という事もままあります。上の方はふっくら出来ているのに、下の方はパサ飯という具合です。
   こうした失敗を防止するのは、強火の時は徹底して強火なのだ、という事です。具体的な例を挙げると、温暖な気候の時のベランダにおいて、ガソリンストーブを使用すると、沸騰までに約3.5分、微かに焦げっぽい匂いがするまでの弱火も4.5分くらいで炊けてしまいますが、意外にも焦げ飯にならず、上から下までふっくらと炊きあがります。逆に、厳冬期のアルコールストーブでは、15分経ってようやく沸騰し始め、さらに数分火に掛けても、重湯は消え切らず芯飯でした。つまり、沸騰までに時間が掛かり過ぎ、かつ火力が弱くて炊き上げきらなかったのです。

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4合炊きの場合、2合よりも
噴きこぼれしやすいとか下の方がパサ飯になり易いなど
いろいろありますが、上手に炊ける様に練習あるのみです

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ご飯が美味しいと、粗末なオカズでも全然美味しく食べれます
これは残った冷や飯に味噌入れておかゆにしたもの
密かにマイブームです

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火に掛けてる時間が長いと、若干焦げる場合がありますが
この程度なら、全然大丈夫
問題なのは炭化した場合なので、そうならない様に感覚を磨きましょう



■炊飯に適した火器・熱源
   上の事から、飯盒で(飯盒に限った事ではないかもしれませんが)ご飯を炊く上で、重要なのは火力である事が理解出来たかと思います。しかも、単に強ければ良いというものではなく、弱火も可能でなければならないのです。
   それを踏まえた上、炊飯に適した熱源を勧めるとしたら、自分はガソリンストーブもしくはガスストーブを勧めます。炊飯する場所が少し標高の高い場所、季節が冬なら、ガソリンストーブ一択です。ガソリンストーブは、気温気圧にあまり左右されず、強力な火力を発揮し、かつ弱火も可能な物が最近はあるからです。ただし、ガソリンストーブはポンピングやプレヒートといった作業があり、タンクに燃料を入れる際に指にガソリンが付いたら臭い(特にレギュラーガソリンは)、などなど不便な事もありますが、それを差し引いても優秀です。
   ガスバーナーも、最近は寒冷地用などがありますし、無風状態や温暖な気候の時には、ガソリンストーブ同様の火力を発揮しますし、火力調整については圧倒的にガスの方が融通が効きます。しかし、冬場でちょっと標高の高い所だったりすると、いつも通りに使っていたら、思いも掛けず火力が足りなくて、半煮え飯を食うハメになった事が何度かありました。
   アルコール系のバーナーやストーブは、無風で温暖な季節には良いのですが、そうでない時は相当に不利です。また、火力が低い状態で一定ですので、上に書いた様に強い火力で炊き上げるという芸当が出来ず、ふっくらと仕上げるのが難しくて、「とりあえず食える」状態の飯になる事が多いです。単に湯を沸かすだけなら良いのですが、炊飯という特性上、化石燃料系よりは不利だと考えています。
   飯盒と言えば焚き火をイメージする訳ですが、実は焚き火で飯盒を使った経験は、あまりありません。直火がOKな場所が少ないからですが、大体はストーブで炊くからです。故にどうこう言えるだけのデータがないのですが、要は上記に述べた炊飯の要領をちゃんとやる事です。むろん、火力調整などいうのは焚き火にないのですが、薪を間引く、飯盒の位置を高くする、などなど、ストーブの時以上に高度な戦術性を要求されます。

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普段から使う道具にもっとも精通しておく必要があります
自分の場合、トランポに常備しているのは
カセットガスジュニアですので、普段からの練習が欠かせません

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アルコールストーブは、単体では使えない事がほとんどです
しっかり安定した五徳を選ぶ必要があります
なお、アルストは晴れの昼間には、炎が見えない事がしばしばです

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飯盒は外で使うもんだ、という先入観を持っている人が意外に多いです
自宅のガスコンロでも全然使えます
まずは自宅で練習しましょう

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もっとも難易度が高いのは、焚き火などでの炊爨だと思います
やる機会が少ないだけに、上達するのは大変です



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tanisi_corp at 03:00コメント(0)

2013年04月22日

   飲料のアルミ缶を使ったアルコールストーブの作成については、色んな人が紹介してるし、中にはスゴい凝った物を作っている人がいるので、敢えて自分が何か書く必要も、またその資格もないと思っていたのですが、今回作るにあたってもやはり色々考えるところがあったので、せっかく作ったんだからレポート書いておこうという事になりました。
   そもそも、トランギアやエバニューその他からアルコールストーブが市販されているのに、わざわざアルミ缶でアルコールストーブ作ろうとするのは、それなりの理由があるのですが、その代表的なところとしては、
  1. 材料費がタダ当然である事
  2. 軽い事
  3. ちゃんと作れば火力は市販品に負けない事
   辺りではなかろうかと思います。特にウルトラライトハイキング(UL)の観点から言えば、これら3つの要素は非常に重要で、しかもタダとあってはやらん方がおかしい、というくらいの位置づけじゃないかと思います。それを踏まえた上で、自分はあえてもう一つの要素として、「自分で考え、作る楽しさがある」というのもあると思っています。理科の実験や図工の作品みたいな感じです。

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空き缶の底を合わせるタイプの副室加圧式アルスト
クッカーとバーナーの高さが足りなくて
この状態では火が消えてしまいます


■アルミ缶ストーブの作り方。
   作り方に関しては、それはもう、検索すれば山ほど、出てきます。自分が今回参考にしたのは、空き缶の底を2つ使うタイプでは空き缶アルコールストーブの作り方(1)と、空き缶の上下を使うタイプではThe Perfect Alcohol Stove, part 1の2つです。
   空き缶の底を合わせて作るやり方は、かなり昔から知っていて、自分が過去にいくつも自作したタイプはこれでした。見た目から想像するよりは結構堅牢で、ジェット穴の開け方次第で非常に火力を強くする事も出来るのですが、如何せん、アルストの宿命でもある「五徳を工夫せんと使い物にならない」を踏襲していています。また、缶の底に穴を開ける作業が結構大変で、丁寧な仕上げにしようとしたら、なかなか手間です。
   それに対して、空き缶の上下を使うタイプは、いわゆる「サイドバーナー式」でストーブの上にクッカーを載せる事が出来るので、五徳が要りません。しかも缶の上蓋に穴を開ける作業は、カッターナイフでけがいてニッパーで切り取るだけなので、上記のタイプよりも手間が要りません。しかも500mlの空き缶1個でストーブ1個が作れる経済性の良さも持っています。

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副室加圧式タイプでは、缶の底に穴を空ける作業が大変
この後、ニッパーで切り離し、紙ヤスリで切り口をキレイに整える
その代わり、このタイプは結構堅牢な造りである

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サイドバーナー式では、缶の上部をカッターでけがいてニッパーで取り除く
作業としては楽な部類
ただし、クッカーを置くこの部分が歪む事が多い
(作成時の問題か、熱で変形するか、調査中)


■アルミ缶ストーブの肝の部分
   アルミ缶でアルコールストーブを作るのは、それなりの手先の器用さがあれば、誰でも出来ます。しかし難しいのは火力の調整というか、設定。具体的にはジェットの穴の径の大きさと数です。空き缶アルストの火力は、この2つによって決定すると思います。
   今回試作したタイプでは、最初は1mmのピンバイスで24穴開けたのですが、これは火力が強すぎて直ぐに沸騰するのは良いのですが、ご飯を炊くのには少々難がありました。そこで16穴にしたのですが、これだとちょっと物足りない。さらに0.5mmのピンバイスを使って24穴にしてみましたが、さすがに穴の大きさが小さすぎて火力が弱い。そこで8穴だけ1mmにしてみましたが、なんか今ひとつ。そこで、押しピンを使ってみました。径の大きさは大体0.75mmくらい。そして16穴開けてみたのですが、ちょっと弱いかなー、みたいな感じ。そこで4穴だけ1mmにしてみたら、まぁこんなもんで良いか、みたいになりました。
   なお、在来型の底同士を合わせるタイプの方は、押しピンで穴を16個開けました。こちらも1mmでは16穴でも火力が強すぎ(24穴では猛烈すぎた)、0.5mm穴では逆に頼りない。意外に押しピンはいい感じになるみたいです。ちなみに、押しピンでグリグリ穴を開ける事も出来ますが、穴の周囲が凹んで若干みっともない感じになるので、一旦0.5mmのピンバイスで穴を開けてから、改めて押しピンで穴を広げるやり方を取りました。

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意外にも押しピンで穴が開けられる
固い缶底も貫通させれるが、結構力が要って大変
火力調整的には、押しピンくらいの穴の大きさが丁度良さそう


■アルミ缶ストーブの使い方
   アルミ缶アルストも基本的にはトランギアやスウェーデン軍アルストと同じ使い方です。アルコールを注いで火を着けるだけ。しばらくプレヒートさせると、周囲のジェット穴から火が出てきます。使い方の違いとしては、缶底2つを合わせるタイプは、トランギアと同様に五徳が必要ですが、サイドバーナータイプはそのままクッカーを載せる事が出来ます。つまり、装備から五徳を外す事が出来ます。
   ただし、サイドバーナータイプは本燃焼が始まりジェットからの火が勢い良く安定するまでクッカーを載せる事が出来ません。そうなる前に載せると火が消えてしまう事があります。その点、在来型のタイプは五徳にクッカーを載せておけば、そのうちストーブが温まって本燃焼が始まります。その意味でいけば、サイドバーナータイプは若干燃料を勿体ない事してる様に思います。
   この種のアルミ缶ストーブの最大の欠点と自分が見なしているのが、蓋がないため消火が出来ず使い残しのアルコールも残せない、という点です。消火はアルコールを燃やし尽くすまで待つしかなく、多めにアルコールを入れた場合は無駄にアルコールを燃やさねばなりません。使う量を把握して要る分だけ入れるのが良いのでしょうが、面倒な話しです。
   そこで試しに空き缶の底で消火蓋を作ってみました。在来型、サイドバーナータイプ、どちらにも使ってみましたが、いい感じで消火する事が出来ました。時々消火しきれない時もありますが、その時は息を吹きかければ消す事が出来ました。そして完全に冷えてから、逆さまにして残ったアルコールを蓋の方に流して回収する事も出来ました。若干こぼれたりする事もありましたが、全然回収出来ないよりは遥かに前進です。

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複室加圧式タイプは五徳がない
大抵はトランギアTR-B25の物が使える

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アルストは火力が弱いと言われますが、トランギアより強いです
その分、アルコールの無くなりは早いです
火力が強すぎると、飯を炊いたりラーメン煮たりといった作業が難しくなります
(湯沸かすだけだったら、火力はどこまでも強い方が良い)


■本音の話し
   さて、今回、五徳不要のサイドバーナータイプを作ったり、消火用の蓋を作るなど、今までに作って来たよりも成果を前進させたのですが、それでもやはりトランギアTR-B25には敵わない、という印象を持ちました。まぁ、市販品を凌駕する性能を持っていれば、TR-B25がかくも長く生きながらえる事は叶わなかったのですから、敵わないのはむしろ当然なのですが。
   自分がそう思う理由は、
  • どうしても絶妙な火力が得られず、弱いか強いかのどちらかで使い勝手が悪い事。
  • 軽量過ぎる事。安定感に欠く事。
  • やはり消火、アルコールの回収(保管)に信頼性が欠ける事。
  • チープ過ぎて大事にする気があまり起こらない事。
   などなどです。これまでにも同様に感じて来たので、今まで何度も作る機会があったにも関わらず、今回含め、空き缶アルストを制式装備に格上げする気にはなれなかったのです。自分でアルストを作る事自体は面白いですし、夏休みの工作的な楽しさがあるのですが、やはりTR-B25とキャンティーンカップスタンドの組み合わせの方が使い勝手が良いのです。その使い勝手の前に、100gくらいの軽量化はあまりメリットに感じられません。
   実は今回、クッカーが直に置けるサイドバーナータイプにかなり期待をもって作成したのですが、TR-B25並の火力に調整する事が難しかった事(強すぎた)、作成の仕方に問題があるのか、あるいは熱が加わってしまうせいか、クッカーを載せる上辺部分が変形する事が多く、きちっとした物を作る事が出来ませんでした。同じサイドバーナータイプでも、ロールエッジタイプは治具さえちゃんとしてれば、もっと良いのが出来そうですが、今のところ挑戦する見込みは立ってません。
   今回、改めて空き缶アルストを作ってみて感じたのは、市販されている製品は、おそらくもの凄い数の試行錯誤を繰り返し、もっとも適切かつ絶妙な結果を出しているんだろうな、という事でした。今回の試作だけでも合計7個のアルストを作りましたが、結果的にはどこれも満足いくものではありませんでした。もっと頑張って作り続けて行けば、そのウチ良いのが出来るのかもしれませんが、今回はこの辺で止めておこうかと思います。

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キャンティーンカップスタンドとトランギアの組み合わせ
やはり市販品には敵わないですねw



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tanisi_corp at 00:00コメント(0)

2013年03月28日

   もっとも手軽なストーブとして、あるいは防災用品として、まず筆頭に上がるのが缶入り固形燃料です。この缶入り固形燃料は使い捨てが前提で作られています。燃料が無くなるまでは再栓してアルコール分が揮発しない様に作ってありますが、燃料を使い切ったら空き缶は捨てるのが前提です。ところがどうした訳か、自分はその空き缶に燃料を詰め直して再利用するのが好きです。そういうのが好きなのは自分だけかと思っていたら、昔の日本陸軍で採用されていた携帯燃料も、初期のタイプでは詰め替え用の燃料があったとかで、同じ様な事を考える人はいるもんだと思ったりしました。
   本来使い捨ての空き缶を再利用したい理由は、ベトナム戦争時のレーションヒーターみたいに新規には売ってない物で、再充填して使うより他ない場合もありますが、大体は「まだまだ使えるんだから捨てるの勿体ない」的な発想です。となれば、出来る限り安く「中身だけ」手に入れば良いのですが、これが実は意外に難しい。詰め替え用の燃料としては、宴会用固形燃料を使う事が多いのですが、業務用の物ならかなり割安ですが、100均などに売ってる3つで100円とかだとかなり割高になります。
   そんな折り、焚き火の着火剤を使ったゲルネンオフが催され、煮炊き用の燃料としてジェルタイプの着火剤が活用できる事が判りました。そこでこれらを缶入り固形燃料の空き缶の詰め替え燃料として活用できるか、試してみました。


■ゲルネン
   先日のゲルネンオフで使用した、1パック25g、8パックで298円のゲルネンです。基本的にはパックに火を着けて使用するものですが(説明書きには中身を出すなと書いてある)、それを缶にいれて使います。缶はベトナム戦争時の米軍のレーションヒーターの空き缶を使いました。この缶には50gの燃料が入ります。
   問題なのは、このゲルネンは燃焼ガスが凶悪で、室内で燃やすと、ネコもクシャミするくらいの臭気と、うっかり気が付くのが遅れれば頭痛を催す有害ガスが発生します。そこで使用は屋外オンリーという事でベランダでテストしました。キャンティーンカップスタンドにレーションヒーターをセットし、その上に飯盒を置いて2合の飯を炊く事にしました。
   使用に当たっては、ごくごく当たり前に火が着き燃えました。ところが、レーションヒーターの缶は火口が小さく、その分火力もお湯を温めるのが精一杯の火力で、結局半煮え飯しか出来ませんでした。これは燃料が悪い訳ではなく、そもそも缶が小さいからそうなっただけの様です。ダイレクトにゲルネンだけで炊けば、2パックできっちり炊きあがります。逆にレーションヒーターは、のんびりゆっくり燃えて、飯盒の中の水分が無くなっても、缶にはまだ半分くらい燃料が残っている感じでした。
   燃え方は、缶入り固形燃料と同じ様な感じで、時々プチプチと爆ぜる音がしましたが、大した事はありませんでした。最後、燃え滓はカピカピに乾いたものが少し缶に残るという感じで、マイナスドライバーでこそげ落とせば、缶の中はキレイになりました。

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米軍のレーションヒーティングの缶
その名の通り、レーションを温めるための固形燃料です
今は使われていません

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由緒正しいキャンティーンカップスタンドの使い方
ただし、ご飯を炊くには火力不足でした

20130320_020544
燃え滓の状態
量もそんなに多くなく、カリカリとこそげ落とす事が出来ます


■キャプテンスタッグ・ファイヤーマックス
   ゲルネンは火力的には問題ないのですが、やはり燃焼ガスが凶悪で屋外でしか使えないというところに問題があると感じました。そこでその他のチューブ入りの着火剤も試してみる事にしました。この種の着火剤もいくつかのメーカーから様々出ていますが、その中からキャプテンスタッグのファイヤーマックスを選びました。というのは、近所のビバホームで240gで398円で売っていたからです。ホームズにはニチネンのが498円でした。ちなみにそのホームズでニチネンの250gの缶入り固形燃料が398円で売っています。さすがに498円も出すんだったら、新しく缶入りのを買った方が良さそうなものです。つまり、ビバホームで売っていたファイヤーマックスが辛うじて買って損しない感のある燃料だった訳です。ちなみに余所のホームセンターで、キャプテンスタッグのファイヤーブリッツという、容器だけが違うけど中身は同じっぽい着火剤は750円で売っていました。

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どちらも398円
まぁ、スプーンとか使わず「ブチュー」と入れれる手間の無さが
唯一のメリットかも。。


   このファイヤーマックスがゲルネンよりも優れてると感じたのは、無臭をうたっている事でした。つまり、燃やしても有害なガスを出さないという事です。試しにアルミホイルの上に少し出して燃やしてみたところ、ほんのちょっと糊っぽい臭いはしましたが、ゲルネンの時みたいに頭が痛くなるという事はなく、安全に使う事が出来ました。また燃やしても燃料が溶けて流れるといった事はなく、燃え滓もカピカピになったのが少し残る程度でした。これはイケそうだと感じました。

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この着火剤は、燃えてる事がはっきり判る様に
オレンジ色の炎が出る様に工夫されています

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ブチューっと全部入れました
240gですから250gの缶には丁度入ります


   これ以上半煮え飯を食いたくなかったので、この実験ではニチネンのトップ缶250gを使ったのですが、まずは普通に使えました。最初の2回は普通のコケネンと変わりません。ところが、熱でジェルが溶けるのか、段々液状化が始まり、次に使う時に一旦溶けたマーガリンがまた固まった様な状態になって来ました。触ると少しオシッコの臭いがします。
   後半からは燃やすと中で沸騰するみたいにグラグラになりました。そして液体がドンドン黒くなっていき、最後には黒い油煙を出す様になりました。こうなるともはや室内では使う事が出来ず、ベランダで燃やして処分する他ありませんでした。
   いわゆるメタノール系の燃料では、煙が出たり煤が出たりというのはあまりないのですが、ファイヤーマックスの場合、オレンジ色の炎を出すために何かしらの物質が混ざっている可能性が大です。最初の内はアルコール分だけが燃えるのであまり影響ありませんが、使っているウチにその物質だけが残っていって、最後にはその物質が燃える事で油煙や煤を出すのかもしれません。

20130326_225407
最初の内は普通に使えます
火力もコケネンと変わりません

20130327_125755
使っているウチに液状化が進み、冷えるとこんな感じになります
また徐々に臭いがきつくなってきます

20130328_085731
最後の方は油煙が出る様になりました
プラスチックを燃やした時の臭いもします


   当初、イイ感じに感じたファイヤーマックスですが、後半、アルコール系の燃料とは思えぬ油煙とプラスチック燃焼臭にかなり凹んでしまいました。さらには燃え滓がいかにもプラスチック燃やしました的な燃え滓で、缶も煤で大分汚れてしまいました。もともと1年使い回した缶で、捨てるつもりで実験に投入した物ですから惜しくはないですが、これが大事に使い回したい物だったら、台無しになってしまいます。
   欲を言えば、ゲルネン程度の値段と燃え方、燃え滓で、ファイヤーマックスみたいに無臭無害のがあれば良いのですが、なかなか上手く行かないものです。

20130328_110225
完全に燃え尽くした後の状態
プラスチックを燃した時の状態に似ています

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底に溜まっていた分は取れましたが
煤けた部分はキレイになりませんでした


■燃料アルコールを入れてみた
   缶を捨てる前に、燃料アルコールを入れてみました。燃料アルコールですから、普通に使えますが、コケネンに比べると若干風に弱いところがあります。また、トランギアスウェーデン軍アルストの様に加圧式ではないので、それこそメラメラ燃えるだけで、ああいったアルスト的な火力は望めません。
   缶がそれほど傷んでいないウチは再栓しても、中からアルコールが漏れるという事はあまりませんが、古いと蓋も多少バカになっているので、アルコールが滲み出てきたりします。バックパックの中でそうなったら目も当てられませんね。
   そこで、中にティッシュを入れてみました。これなら転かしてもアルコールがドドーっと流れ出る事は少ないです。アルコールが多めに残っている間は普通に使えます。ところがアルコール分が無くってくるとティッシュが燃え出します。すると盛大に煙りを出しますし、ティッシュを燃やした臭いが充満してしまいます。

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燃料アルコールを入れて燃やしたところ
まぁ普通に使えます

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触媒にティッシュを入れたところ
炎がオレンジ色になっています

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アルコールが燃え切ったところ
ティッシュが燃えて盛大に煙りを出しています
燃え残ったティッシュが缶にこびりついてエラい事に


■結論
   この様な感じで色々試した訳ですが、火力的には問題ないものの、臭いとか燃え跡など、運用面で色々問題を感じました。費用面で採算を感じるのは、せいぜいゲルネン程度で、あとは新規にコケネンを買った方が良い様に感じました。特にホームズではニチネンの600gのトップ缶が598円ですので、これを使った方がなんぼ経済的か、という事です。
   それにも増して感じたのは、燃料アルコールがコケネンに比べて安価である事。カセットガスやレギュラーガソリンと比べたら高いですが、250gのトップ缶が398円に対して、燃料アルコールは500mlで291円です。無論液体ですので、固形に比べたら缶に入れて持ち運んだりといった面で不利がありますが、安さには敵わないと感じました。
   また、加圧式のアルストが如何に優秀であるかも感じました。米軍のレーションヒーターとトランギアTR-B25は火口の大きさとしてはほぼ同じですが(だからTR-B25はキャンティーンカップスタンドで使える)、TR-B25の方はしっかり飯を炊いたりオージービーフを焼いたりする火力を持っているのです。値段は確かに2000〜2300円しますが、コケネンを4〜5回買う事を思えば十分買える値段です。今後先々キャンプしないよ、という人ならコケネン勧めますが、先々も使う予定があるなら、アルストを勧めます。

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598円で250g缶2個を充填可能w 1個当たり299円

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初期投資としてはコケネンより確かにお金掛かりますが
十分に元を取れるだけの性能と耐久性を持ってます



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tanisi_corp at 21:00コメント(0)

2013年02月21日

   今のアウトドアシーンにおいて、ガソリンや灯油のストーブを使う機会というのは、まずまずないと思います。敢えてそういう縛りを掛けた企画でも立てない限り、便利さや楽さだけで装備をチョイスするなら、ガスやアルコールのストーブを選ぶからです。
   それにも関わらず、いわゆる「液燃ストーブ」には、それなりの魅力があります。それは「機械を操作する魅力」と言っても良いのかも知れません。単純にガソリンストーブを点火する作業というのは、なかなか楽しいものがあるからです。自分も今でもオプティマス123Rコールマン550BMSRドラゴンフライの3台ガソリンストーブを持っていますが、今ではウチで時たま火を点ける程度ですが、着火する作業が楽しくて思い出した様に押し入れから出してくる、という感じです。
   今回は、そうしたガソリンストーブの魅力に触れつつ、各々のストーブの利点と欠点を踏まえ、活躍する状況について考察してみたいと思います。

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右から、MSRドラゴンフライ、オプティマス123R、コールマン550B


■オプティマス123R
   ガスストーブに押され、バーナーとタンクが分離するタイプのガソリンストーブが主流になった現在にあって、古いスタイルを守りかつ今だに販売されている唯一のガソリンストーブです。自分は金ぴかの真鍮ボディに惹かれて、弁当箱と呼ばれた8Rを蹴って123Rを買ったのですが、その選択は今だに間違ってなかったと思います。
   このストーブの最大の利点は、ガソリンストーブとしては極めてコンパクトな収納サイズであると思います。分離型のストーブはケース無しではパッキングしにくい形をしてますし、またケースも意外に大型になり燃料ボトルを含めれば、結構な収納サイズになります。その意味で123Rはソロ向きのガソリンストーブです。
   しかし、利点は欠点でもあって、タンク容量が少ないので全開で使うと60分しか持ちません。以前、友人と奥多摩でキャンプをした時、宴もたけなわの最中にガス欠になり、かつ予備の燃料もなくて途方に暮れた事がありました。バイクの時はタンクから抜けば良いですが、歩きの時は予備の燃料を持ち歩くとなると、結構邪魔に感じます。
   その他には、全開で燃焼中は音がやかましいというのがありますが、欠点らしい欠点はその程度しか思いつかない、良いストーブです。

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オプティマス123Rのプレヒートシーン
100年前に作られた製品だけに、古さを感じる部分もありますが
使いやすいのでデメリットに感じません


■コールマン550B

   このストーブは、元々は仮想軍隊クラフトフェルトで隊制式装備として買ったものです。アメリカ海兵隊でも採用しているのが理由でした。なので、ストーブの性能云々として買った訳ではありません。同じコールマンのガソリンストーブなら500番台より400番台が主流なのですが(2013年現在では、442-726Jのフェザーストーブ)、400番台はあまり火力調整が効かないのに、このストーブは弱火が自在に出来ます。その点はポイントが高いです。
   コールマンのストーブはポンピングによって加圧して点火するのですが、これを面倒とみるか操作感を味わえる魅力と感じるかは、その時の気力体力の問題かもしれません。パッキングサイズに関しては、400番台と共通のアルミケースに収納できるので、ガソリンストーブとしては標準的なサイズなんだろうと思います。もっとも、それを背負って歩くのはシンドイな、と思うのが正直なところですが。
   このストーブは、日本国内では販売されていませんので、故障しても直しようがありません。それが最大の欠点ではあります。要するに、壊れない様に気を使う、ジェネレーターなどの予備部品はあれば確保する、などなどの気配りが必要です。

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コールマン550Bを点火した直後
優れたモデルなのですが、何故か日本では売ってません


■MSRドラゴンフライ

   先にも述べたとおり、今の主流のガソリンストーブは、バーナーとボトルが分かれる分離型ストーブです。この手のストーブは元々はMSRくらいしか出してませんでしたが、今は色んなメーカーから分離型が出ています。
   この分離型ストーブというのは、元々は「どっちみち予備のボトル持って行かなきゃならないんだったら、ボトルにストーブ直結出来た方が楽じゃね?」的な発想で作られたと思うのですが、今となってメリットとなるのは、大容量のボトルを使う事で、長時間の使用に耐えるという事ではないかと思います。オプティマス123Rが120ml、コールマン550Bが300mlの容量に対して、MSRは325ml、590ml、887mlの3種類のボトルを用意しています。そして、このドラゴンフライは600mlで126分使える事になっています。しかし、ソロで一泊くらいのキャンプだと、一番小さなボトルでも余るほどです。
   また、この種の分離型ストーブは点火がちょっとした儀式で、ボトルをポンピングして、バーナーに接続して、フェルコック捻ってバーナーヘッドにガソリン出して、プレヒートして、やっとこ点火、と言う具合です。だから点火出来た時はとても嬉しいです。
   しかし、やはりパッキングサイズが大きいので滅多に使わず、そのまま放置してたりすると、フェールフィルターが固まって燃料が出ないなど、色々気を使うストーブでもあります。

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ドラゴンフライのプレヒート中
音が喧しい事、ポンプが壊れやすいと評判である事などを除けば
非常に完成度の高いストーブです


■各ストーブの利点欠点
   各々のストーブに魅力があって欠点もあるのですが、使用頻度の順を書くと、オプティマス123R、コールマン550B、MSRドラコンフライの順になります。使用頻度の高さは使い勝手の良さと比例してると思うのですが、では具体的にどの辺りが使い勝手の良さなのか、自分なりに考えてみると、以下の項目になるかと思います。
  • 収納サイズ
       歩きであれバイクであれ、最重要ポイントは重さとパッキングサイズです。デカくて嵩張るのは罪と言っても良いくらいです。自動車とかを使うならあまり重要ではありませんが、それでもコンパクトに越した事はありません。
  • 点火の手間
       プレヒート、ポンピング、ともに利点欠点があるわけですが、あまりにも複雑過ぎたり、確実に点火出来ない物は敬遠されます。簡単に越した事ないですが、確実に着けれる事が優先されます。
  • レギュラーガソリン使用の可不可
       ガソリンストーブは添加物の入ってないホワイトガソリン指定のものが多いのですが、これからの時代は自動車用のガソリンが使えないのなら、ガソリンストーブの命運は尽きると思っています。もっとも、毎日使うならともかく、たまにしか使わないならホワイトガソリンでも良いんじゃないかとも思いますが。
  • 火力の強さ
       ガスやアルコールに比べれば圧倒的に強いのですが、これらのストーブを差し置いてガソリンストーブが有利と感じられるのは、寒風吹き荒む中でも強い火力を発揮出来るところだと思います。
  • 弱火の調整
       米の飯を炊く上で、とろ火が出来るかどうかは非常に重要です。もっとも、これまでのガソリンストーブは外国製ばかりで、外人は米の飯を炊かないので強火か消火のどちらかといった、大味な火力調整しか出来ない物が多かったです。
  • 燃焼時間
       これはタンクの容量に左右されます。出来れば長く使えれば良いですが、コンパクトさと反比例です。言い換えれば、作戦期間の長さによって、どのストーブを選ぶかが決まります。
  • 使用中に移動させれるか
       基本的に使用中は火噴いているので、持ち運びはしないのが原則です。でも、ちょこっとだけ動かしたいとかいうのもままあるので、素手で持てるかどうか、予め知っておく必要があります。
  • 重い物を載せれるか
       ソロキャンプだったら使うクッカーもソロ用なのでそんなに重い物はありませんが、複数でキャンプしたりする場合は、4リットルのヤカン載せたりする事もあるので、どのくらいの重さまでストーブが耐えれるか知っておく必要があります。
  • 故障の有無
       ストーブと言えども工業製品ですから、壊れる可能性や修理の必要性があるのは当然ですが、あまり壊れず、いざという時はいつでも使える信頼性の高いものが好まれます。もし壊れる可能性があるなら、リペアの対策や訓練が必要です。
  • ファイヤースターターで点火出来るか
       マッチは本数によって点火出来る回数が決まりますし、ライターは寒い時に使いにくいものです。ファイヤースターターは濡れても風があっても使えるので、非常用としてこれが使える点は大きいです。
各種ストーブ対比表
参考までに、アルコールストーブとガスストーブも併記しました
ガソリン、ガス共に、収納サイズが大きいものは
仮に性能が良くてもあまり出番がない事を示しています


■収納サイズの重要さ

   自分が分離型のガソリンストーブを手に入れて辟易したのは、バーナー部はともかくボックスに収納できるものの、ボトルと一緒にパッキングしにくい、という事でした。そしてバーナー部を入れたボックスも大概大きいもので、この二つでバッグのかなりの部分を占有されてしまいます。長期にわたる作戦なら、そういった不便にも甘んじる必要があると思うのですが、1泊程度のキャンプでは明かにオーバースペックです。ドラゴンフライなどは、登山隊とか探検隊みたいな、複数人の共用装備として威力を発揮するストーブだと思います。
   パッキングサイズの小ささという点では、恐らくオプティマス123Rよりも小さいガソリンストーブはないと思います。しかし、タンク容量も小さい事から、1泊程度のキャンプならタンクに入った燃料で足りますが、それ以上となると別に燃料を持たねばなりません。となると、上記と同じ問題が起こる訳です。小さいボトルを器用にパッキングするか、2泊程度ならタンク容量の大きいコールマン550Bにするか(その方がアルミボックス1つで済む)、頭を捻らねばならないところです。
   ただ、確実に言えている事は、カチっと収まり良い形になっている物は、パッキングし易く持って行きやすい、という事です。

2007026_023619
昔のパッキング風景
限られたスペースなので、カチっと収まる形が好まれます


■自動車用ガソリンが使えるのはどうなの?

   今でこそレギュラーガソリンもOKというガソリンストーブが増えた気がしますが、それは野宿ライダーの皆さんが「レギュラーガソリンも使えたら良いのに」と強く願ったからに違いない、と自分は考えています。自分もその一人でした。もともと、ガソリンストーブの大半はホワイトガソリン指定の物が多かったのですが、バイクでキャンプ行く人は、バイクのタンクにあるガソリン(レギュラーもしくはハイオク)が使えた方が、燃料の補給上利便性が高かったのです。
   ところが、これは数週間以上、旅行やツーリングをする場合の話しであって、2〜3日だったらそれこそ燃料ボトルにホワイトガソリンを入れていっても良い訳ですし、1泊程度だったらストーブのタンクに入っている分だけで十分事足りる、なんて話しでもあります。となれば、あえて自動車用ガソリンに拘らなくても良いのでは、というのが最近の自分の考えです。
   確かに、ホワイトガソリンは自動車用ガソリンに比べたらエライ高い訳ですが、毎日使うならともかく、たまーにしか使わないなら、多少高くても問題にならんのではないかと思うのです。しかも、2バーナーのデカいストーブで盛大に煮炊きするとかいうならともかく、シングルバーナーの小さいストーブだと1リットルのホワイトガソリンを使い切るのに、何度かのキャンプが出来ます。
   昔の(そしても今も)ホワイトガソリン指定のストーブの多くは、添加物の入った自動車用ガソリンを使うと、ジェネレーターが詰まったり、煤が出たり、燃焼ガスが身体に悪そうな臭いする、等々の理由で、ホワイトガソリンを使う様に指定しています。実際、ホワイトガソリンと自動車用ガソリンを使い比べてみれば、ホワイトガソリンの方がクリーンな感じがします。
   そもそも、ガソリンストーブ自体の出番がめっきり減って、防災用として押し入れに入れている様な状態なのですが、併せてホワイトガソリンの買い置きも1リットル置いておいて、使う機会があればそれを使う様にしています。ただし、防災用という観点から言えば、イザとなればバイクや自動車からガソリンを抜いてストーブに使えるというのは強みですから、自動車用ガソリンを常用しないまでも、「使える」という要素は大事だと思っています。




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tanisi_corp at 00:00コメント(0)

2013年02月18日

   自分も大してキャンプとかしない割には、あれやこれやで色んなストーブを買ってきました。ガスだけに限れば、既に4台です。そして屋外で一番良く使っているのも、何だかんだでガスです。その理由は、ガソリンストーブに比べて圧倒的に簡単に使え、アルコールストーブに比べて圧倒的に火力が強いからです。ガスストーブを使う局面というのは、サバイバルゲームやバイクの練習と言った様に、他にメインとなる活動があって、その合間の昼食や休憩の時に使う、といった場面です。つまり、色々忙しい事をしている最中の事ですので、点火や後始末に手間が掛かる様では使い勝手が悪い、という訳です。その意味で、ガスストーブは他の燃料のストーブに比べて、ダントツの利便性があるという訳です。
   しかし、その利便性の高いガスストーブを4台も買い続けた、というところに、状況に応じた更なる便利さを求め続けた試行錯誤があったと思います。それを辿ってみたいと思います。

19941022_04.jpg
大昔のキャンプの様子
「これしかない」といった時代には、それなりに不便も工夫してましたw


■イワタニ・カセットガスジュニア
   時系列順に言えば、カセットガスジュニアは2番目に買ったガスストーブなのですが、「メインとなる活動の合間に使うストーブ」という目的で買った初めてのストーブです。このストーブが発売された頃には、既に様々なメーカーが多種多様なストーブを出していましたが、その中でこのストーブを買ったのは、「カセットガスが使える最小最軽量のストーブ」だったからです。その最小最軽量という意味では、今でもこのストーブはその地位に君臨しています。
   バーナーヘッドはソロ用とあって小さめであるものの、大型の五徳を持ち、電気着火装置を備えたこのガスストーブは、「合間に使う」にはもってこいの素質を持っていました。そしてサバイバルゲームを辞めて使う用事が無くなった後、エンデューロやモトクロスを始めるにあたってトランポ用装備として再登板し、その後も長らく活用しました。
   不満があるとすれば、ケースから出して、足伸ばして五徳広げてカセットガス差し込んで、という具合に多少面倒だった事。ケースとカセットガスのサイズがまったくマッチせず、パッキングに何があったという事でした。
   また、「どこでも手に入れられるカセットガスを使う」というメリットも、日帰りや1泊程度では出先で買い求めるなどという事がなく、あまり意味のない事でした。せいぜいガスカートリッジよりも値段が安いというのがメリットですが、これさえも使用頻度を考えたら、それほど使うものでもないので大した事がありません。
   しかし、もし日本一周ツーリングなどの長期の旅行にガスストーブを持って行くとしたら、これらは大きなメリットとなりますし、自分も迷わずこのガスストーブを使うと思います。また防災用としても、このストーブはうってつけだと思います。

20090922_202703
ご丁寧にご飯まで炊いてますが
レースは言うに及ばず、練習の合間だってご飯炊くなどいう芸当は出来ませんw
(この写真は、レース前夜に撮ったもの)

20090919_215942
大抵はお湯沸かす用事で使います
もっぱら使うのは、温かい物が欲しい冬場で
夏場はまず使う事がありません


■オプティマスCRUX
   オプティマスCRUXは、合間に使う用として買った物ではなく、純粋にツーリング用として買ったものです。そして、収納スペースが自分が知っていたこれまでの物より格段に小さい事、使用状態への展開が素早い事など、ガスストーブが格段に進歩している事を思い知ったのでした。
   ところが、バーナーヘッドがグラグラして鍋が安定しないとか、五徳が小さ過ぎるとか、電着装置が無くてライターが要る、などなど、それまで当たり前であった便利さがない事もあって、コンパクトさのメリット以上に不便さを感じてしまいました。そしてトランポ用のガスストーブとしては、ツーリング用ほどコンパクトさは要求されなかった事から、カセットガスジュニアが投入され、オプティマスCRUXはその後使う事なく、手放してしまいました。

20071004_191910.jpg
トランポを使っている人の多くは
積み込むスペースに余裕もある事もあって
カセットコンロを使ってる人が多いです


■イワタニプリムスIP-2243

   IP-2243はガスストーブとしては一番最初に買ったもので、その分多いに活躍したストーブでもあります。実はこのストーブは2回手放しており、今持っているのは3回目に買った物です。1回目に手放した理由は、ガソリンやアルコールのストーブばかり使う様になっていた事、2回目に手放したのはカセットガスジュニアをトランポ用としたのでお世話になった人にプレゼントした事でした。
   では改めて買い直したのは、カセットガスジュニアでは大きな鍋を乗せて多めの料理を作るのには、バーナーヘッドが小さくて適してないからでした。その意味では、今のソロ用のストーブを基準に考えれば、IP-2243はパーティー用と言っても差し支えない大型のバーナーヘッドを備えています。しかし、昔はこれしか無かった事もあって、キャンティーンカップなどのソロ用のクッカーもこれで使っていた訳です。つまり、大は小を兼ねるという訳です。
   ところが、いざ再就役させてみると、オプティマスCRUXで楽する事を覚えてしまったせいか、組み立てが面倒で、かつケースとカートリッジをゴロゴロ取り出すのも面倒、しかも重たいパーコレーターを乗せると、バーナーヘッドがグラグラしてて安定感がない、、などなど、色々不満が出てしまいました。
   IP-2243自体は3回も買い直すだけあって良いストーブなのですが、「合間に使う」用としてはさすがに設計が古くなっていた、という感じです。結局、面倒がたたってあまり使わなくなり、今は野外宴会用として自宅待機中です。

20120519_081436
パーコレーターは本来コーヒーを淹れるためのポットですが
飯炊き同様、忙しい時にそんな暢気な事はしておれない事が多く
お湯入れて作れるインスタントで十分と思ってしまいます


■イワタニプリムスP-153
   軽量小型でかつ安定性の高いストーブ、という事で、実は前からP−153は目を付けていました。しかし、結構良い値段する事、これ以上ガスストーブ買ってどうすんだ的な思いから、ずっと買い控えていました。しかし、結論から言えば、これは買って正解でした。何が正解といっても、剛性が他のメーカーの同様なストーブに比べて、非常に高い。満水のパーコレーターを乗せてもあまりグラグラしません。もちろん、コンパクトなガスストーブの利便性は全て兼ね備えています。欠点があるとしたら、分離型のストーブに比べたら鍋の位置が高くなるので、その点での安定感云々であろうと思うのですが、収納サイズが圧倒的に小さいので、目下のところはこれで十分です。

20120707_121749
最終的に行き着いたのがこれ
メカとしての完成度は非常に高いと思う


■合間に使う、という事はどういう事か
   さて、その便利なP-153を投入したにも関わらず、次第に面倒になって、冷えたままでも食える物ばかり買って行く様になりました。その理由をよくよく考えてみると、装備がゴチャゴチャしてて、出したり仕舞ったりが面倒くさい、というところに気が付きました。
   「合間に使う」という事はどういう事かと言えば、サバゲーであれバイクの練習であれ、そうしたメインの活動の合間に、さっと出してさっと使ってさっと仕舞う、という事です。ストーブのケースとカートリッジとパーコレーター出して、ケースからストーブ出して組み立ててカートリッジくっつけて、パーコレーターからストレーナー出してどこかに置いて、みたいなゴチャゴチャした事は面倒臭くてやっておれん訳です。
   よくよく考えてみれば、この種のストーブは登山や旅行で使われるもので、それらも「合間に使う」的なコンセプトです。ここ近年の各種ストーブの目覚ましい進歩は、まさに「合間に簡単に使える」事を目指して開発が進められて来たんだろうな、と改めて感じた訳です。
   よく、「不便を楽しむ」みたいな思想もある訳ですが、それはそれで間違ってないものの、よほど達者な人でなければ、不便=面倒になってしまいます。特に他にメインの活動がある場合は、便利であればあるほど良い訳です。そして、利便性はストーブ自体の性能だけでなく、それを取り巻く装備においても追求しなきゃダメだなー、という風に感じる様になったのでした。

20130213_231642
優秀なストーブがあっても、こうもゴチャゴチャしていては
使うも仕舞うも面倒でした

20130216_174959
ほとんどが湯を沸かすためだけですから
オールインワンで済ますのが良さそうです



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tanisi_corp at 00:00コメント(0)

2012年10月03日

   昔から我が国には、炊いた米を干して作った「糒」というのがあるのですが、その現代版がアルファ米です。元は先の大戦で軍の要求に合わせて開発された物ですが、21世紀になってようやく、防災用またアウトドア用として一般化してきた様に思います。
   アルファ米の一般化への道のりは、すなわち、「味」であったと思います。恐らく、製造過程や保存能力云々に関しては、戦前に開発された時と技術的には大差ないんじゃないかと思うのですが、如何せん、昔のアルファ米は不味かった。しかも手間が掛かった。だったら白米炊いて食った方がマシ、と思えるほどだったのです。
   アルファ米が、大震災で欠品するほど用いられる様になるには、開発者達の「味の向上」への不断の努力が続けられていたのだろうと想像する訳です。

onisi_alfa
尾西食品の2食分のアルファ米
一人で食べるにはチト多すぎです


■昔のアルファ米
   一昔前まで、アルファー米といえば、アルファ食品の「アルファ化米」しか見かけませんでした。これしかないから選びようもない訳で、不味くてもこれを食うしかありませんでした。初めてこれを食った感想は、とにかく薬臭い飯、というもの以外の何物でもなく、非常食としてこのアルファ米と乾パンとどっちが良い?と聞かれたら、間違いなく乾パンを選んでました。

alfa
自分が知る限り、登山具店などに並んでいたのは
このアルファ化米だけでした
言っちゃ悪いけど、激烈に不味い代物でした


   アルファ米というと、お湯を注げばできるイメージがあるのですが、このアルファー化米は説明書きによると、炊かねばなりませんでした。所用時間は15分程度。だったら、普通に米から炊いた方が良いような気がしてました。しかも保存期間はものの1年間。これじゃ、非常食としても心許ない。その様な訳で、非常食としてもキャンプ用としても、このアルファ化米を使う事はありませんでした。


■アルファ米が一般化し始めた頃
   アルファ化米は随分前からあったのですが、世紀が改まった頃から、他のメーカーの物も登山具店やアウトドアショップに並ぶ様になりました。その中で一際大きなシェアを持っていた(様に感じた)のが、尾西食品のアルファ米商品でした。以下の試食レポートは2006年頃のものですが、圧倒的にアルファ化米よりも味が向上していました。それでも多少の不満があった様です。(値段は2006年当時、2食分のものです)

onisi_alfa_siro
<アルファ米白飯> 473円(税込)
   いわゆるプレーンな白ご飯です。出来たてでは、思ったほど薬臭くなく、パサパサ感もありません。おかずに 良く合うご飯、という感じでした。が、器に盛ると、急速に冷め始め、半分食った頃にはぬるくなってしまいました。と同時に、徐々に薬っぽい臭いとパサつき が気になるようになりました。それでも、最後まで食いきりましたから、「食える」アルファ米です。量が多いので、1人分として食うにはキツイものがありま す。丼ものとか焼きめしなんかに使うと良いかも。〔味評価…○〕

onisi_alfa_sekihan
<アルファ米赤飯> 630円(税込)
   試食第二弾は、いきなり餅米いってみました。薬臭さはまったくなく、しっかり赤飯してました。餅米特有の 粘っこさもあまりなく、適度な粘性で食感も良かったです。冷めても美味しく頂けるところは大変よろしい。ごま塩の小袋が付いてましたが、2食分なんですか ら、2袋入れて欲しかったところ。今回は腹が減っていたせいもあって、二食分ペロンと食べてしまいましたが、腹にもたれる事がなく助かりました。あずきが 底の方に固まっているので、食べる前に器に移してかき混ぜた方が良いでしょう。〔味評価…◎〕

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<アルファ米きのこご飯> 630円(税込)
   尾西フーズのアルファ米には色んな炊き込みご飯がラインナップされてる。このきのこご飯は、名称通 り、きのこがメインの炊き込みご飯である。今回は、具の比重が軽かったのか、ご飯の上の方に具が固まって仕上がった。味は確かにきのこご飯で、そこそこ美 味しいのだが、炊き込みご飯としてはちょっと薄かった気がする。今回、食べるまでに少し間が空いてしまったので、冷めるのが早く、冷め始めるとアルファ米 独特の臭いがしてきた。早めに食べた方が断然美味い。〔味評価…○〕

   この当時に共通して書いている事は、「温かいウチは比較的美味いが、冷えると薬臭い」という事です。しかしながら、かやくご飯などは具が上に溜まっていて、混ぜているウチに急速に冷える、という具合で、どうしても薬臭さからは逃れられない感じでした。また、この時使ったのは2食分だったのですが、熱湯を入れて20〜30分も待たねばならず、出来た時にはヌルくなり始めており、袋を開けた途端に急速に冷めていった、と記録しています。


■そして今のアルファ米
   この様な訳で、相変わらずアルファ米への評価は低いままだったのですが、最近になって、あちこちから「美味い」という声をよく聞くようになりました。美味い不味いは人によって味覚が異なりますので、他の人が美味くても自分が不味かったのでは意味がないのですが、前回試食してから7年近くが経っており、もしかしたら格段の技術革新によって味が向上したのかもしれません。そこで「だまされた」と思ってアルファ米を買ってきました。

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前回は四角くパッキング出来るところに注目して2食分を買ったのですが
あまりに量が多くてエライ目にあったので
今回は1食分にしました

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容量は100g、仕上がりは260gですから、茶碗1杯分くらいです
160mlの湯を注いで15分で出来上がりと書いてあります
水(15度)だと1時間くらい掛かるそうです


<アルファ米の作り方>
   パッケージの裏にイラスト入りで丁寧な説明書きが書いてあるので、その通りに作っていきます。

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   封を切ると、先ず目に止まるのが脱酸素材とプラスチックのスプーン。湯を注ぐ前にこれらは取り出します。パッケージの片面に水量線が描いてあります。

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   沸かした熱湯を注ぎます。説明書きには水量線まで入れる様に書いてあるのですが、ギリギリだと上の部分がカチカチのまま残ってしまう事もあるので、ちょっとだけ多めに入れておく方が良いかもしれません。

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   15分待ちます。飯炊いてる間の15分はあっという間ですが、タダ単に待ってるだけの15分は結構退屈です。実際のキャンプなどでは、ラーメン煮たりして、それが出来たらご飯も出来る、という感じでしょう。

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   15分経ったら出来上がり。封を開けたら冷め始めるのは、今も変わらない様です。暖かい季節にはともかく、冬場や雪山では結構厳しいんじゃないかと思うのですが、まぁ、炊かずに食えるのがスゴイのでしょう。


■試食の結果
   さて、食べてみた結果ですが、お味の方は昔のアルファ米に特有の薬臭さは大分無くなっていました。雰囲気としては、ちょっと古い米を炊いた感じです。かなり前に、糒を作った事があるのですが、その糒の埃臭さを相当薄めた感じです。ご飯だけ食えと言われたらちょっと厳しいですが、オカズがあれば大丈夫という感じです。特筆すべきは、冷えても温かい時と味が余り変わらなかった、という事です。これは7年の技術の進歩をみて取る事が出来ました。という事は、あと数年もしないウチに、炊いた米の飯と変わらないアルファ米が出てくる可能性もあると思います。
   今回の率直な感想では、これなら防災用や極力荷物を軽くしたいキャンプなどの時に使える、と感じました。まぁ値段はやはり多少お高いですが(100gで298円)、用途や状況を考えれば納得いく値段だと思います。他の炊き込みご飯やかやくご飯も機会があれば試食したいと思います。

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炊いたご飯とは比べようもないのですが
味の方は十分賞味に耐えうる物になっていました



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2012年09月25日

自分がバイクに再び乗るようになったキッカケは、前のスクーター、HONDA・ジョルノで犬吠埼まで撮影に行った事ですが、その時に感じたのは「スクーターと言えどもツーリングに使える」という事でした。もっとも、その後、「どこでも走れる様に」とオフロードバイクのXR250を買い、極度のテク不足でどこでも走れる訳ではない事を知り、なのにエンデューロレースなんかに出てしまって、ビリの癖に楽しさに目覚めて、でもやるなら本格的に習わなきゃという事でベストテクスクールに通う様になり、何だかんだでモトクロッサーに乗り換えて、ツーリングなんか行ってるヒマがありません状態になっていました。
   競技系のバイクも楽しいのですが、2008年からかれこれ5年、そればっかりやってきましたので、そろそろちょっと毛色の変わった事もしてみたくなりました。とは言え、余計なお金はあまり掛けられませんので、今ある資材を有効活用、という事で原点に立ち返って、通勤&買い物に使っているアドレスV100に野営装備を搭載して、どっか野宿に行ける様にしようと考えたのです。今回はその第1回目。


■バックパッキングは「何を持っていかないかという策略」のことである
   大上段に振りかぶったセリフですが、これは「メイベル男爵のバックパッキング教書(シェリダン・アンダーソン:著、田淵 義雄:著・翻訳)」の初めの方に出てくる言葉です。バックパッキングに限らず、登山でもツーリングでも、とにかく装備を持って行かねばならないレジャーには必要な感性だと思っています。そう思いながら、アレも必要コレも便利と持って行きたがるのが、自分みたいなモノマニアな人の傾向で、結局荷物を重くしてしまって行くのが嫌になるパターンです。今回は、いつぞやの犬吠埼の時の様に、泣いても笑ってもスクーターですから、持てる物や量に必然的に限界がある。また積み方も考えなければならない。というのが本考察のスタートラインでした。
   そこで考えたのは、どの位の期間で、どこでやるのか、という事でした。よくキャンプツーリング本を見ていると、世界一周でも行っちゃうの的な装備のラインナップが書いてあったりしますが、毎日仕事行ってますのでそんなツーリングは無理です。せいぜい1泊くらいが関の山です。かつ、高速道路にも乗れない100ccのスクーターです。行ける所は関東近郊です。それでもかつキャンプするとなると、デカイ一級河川の河川敷の橋の下てな感じになると思います。となると、持って行くべき装備も目星が付いてきます。
   まず、補給はどこでも出来そう、という事です。食糧、水、バイクの燃料、どこでも買えるなら、わざわざウチから持って行く必要はない訳です。米の飯を炊きたいなら、せいぜい米くらいでしょう。次に調理用バーナーはガスでもアルコールでも何でも良い。となると重たいガソリンストーブは避けたいところ。なにせ一泊です。どっかで買い足したり、バイクからガソリン抜いたりする必要もないくらいです。となれば、軽いアルコールバーナーがイイかも。あとは、タオルだの着替えの下着だの、LEDのライトだのiPhoneの充電池くらいなもんでしょうか。
   そうやって取捨していく過程で、外せない、それでいて結構大物な物が残りました。それは、テントとポールシュラフスリーピングマットレインウェアです。レインウェアはともかくとして、テント、シュラフ、スリーピングマットは、それぞれパッキング時の大きさが同じ様になるよう、狙いを定めて購入したのですが、それでも結構嵩を取る事には違いありません。以前、XR250に搭載する時も、あれこれ悩んだものです。さて、それをどう積むか?

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古典的教書ですが、そこに書かれている事は
決して色褪せず、今にも多大な示唆を教訓を与えてくれる名著です


■パニヤケースとヘルメットトランク
   考えるよりも、まずは積んでみる。アドレスV100には、スズキ純正のGIVIのパニヤケースを付けています。普段はレインウェアと冬用のグローブと二人乗りする時用の半キャップが入っています。それらを全部出して、何も考えずにポンポンものを入れてみました。
   すると意外にもテント、シュラフ、スリーピングマットが入った上に、テントのポールまで入ってしまいました。テントのポールだけは長くて、いつもしまう場所に困 るのですが、出来ればテントとは別にしておきたくないものです。ポール忘れたらテントが役に立ちませんからね。今までそんなドジを踏まなかったのは、必ず テントとポールを同じ場所にパッキング出来る様にしてきたからですが、パニヤケースに同梱できたのはラッキーでした。ちなみに、テントもシュラフもスリー ピングマットも、キャンプ地に着かない限り取り出す必要のない物ばかりです。パニヤケースを開けたり閉めたりするのはあまり好きじゃないので、丁度いい収 納場所という事になります。

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テントポールをちょっと斜めにしないといけませんが
イイ感じに収納する事が出来ました
パニヤケースの耐荷重は1.5kgという事ですが
まぁ、大丈夫でしょう!

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レインウェアをバックパックに入れるなら
ヘルメットトランクは丸々空ける事が出来ます
予想外に楽々なパッキングとなりました


   今度はテントとポール、レインウェアをヘルメットトランクに入れてみました。今度はテントのポールがストレス無く収納出来ました。冬場とかで衣類を多めに持って行きたい時とか、他に重装備がある時なんかに、パニヤケースに収納スペースを確保する場合にイイ配置かもしれません。当然、ヘルメットは収納するスペースがなくなりますが、ヘルメットホルダーもありますし、オフロードバイクの場合を考えたら、そもそも収納するスペースさえないのですから、問題になりません。

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こうすると、パニヤ、トランクとも随分余裕があります
どんな風にでも積める感じですw

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アドレスV100の利点は、ガソリンの給油口が車体側面にあって
シートの中にない事です
なのでトランクに物を入れていても、用事がない限り
あまり開け閉めしない事です


■バックパック
   この様な具合で、重装備はスクーター側に問題なく積む事が出来るのが判りました。となると、あとはクッカーやバーナーなどの軽装備だけです。しかも、近郊1泊ツーリングなら本当に軽装になります。入りきらない装備は、バッグに入れて足元に置く事も考えたのですが落としても困るので、バックパックに入れて背負う従来の方式にしました。
   取り敢えず、ウチにあった適当なデイパックに荷物を一杯つめて背負って、スクーターに乗ってみたのですが、アドレスV100は一応は2人乗りなのでシートに余裕があって、自分とパニヤケースの間にバックパックが座る様な感じです。肩ストラップを緩めてバックパックをシートに着く様にすると、とても乗りやすく肩が楽になりました。
   XR250の時は、どんなに荷物を切り詰めても、なんだか結構しんどいイメージだったのですが、アドレスV100はむしろ逆に、あとちょっと工夫を凝らせば、日本一周とかも行けてしまいそうな雰囲気です。まぁ、利便性の高いスクーターだからこそかもしれません。

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ぱっと見た目、キャンプツーリングに行く様な雰囲気がありません
ほとんど通勤と変わらない出で立ちww



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tanisi_corp at 00:00コメント(0)

2011年02月24日

   軽量かつコンパクトで、栄養価が高く、喫食に当たって水を要しない、という事で目を付けたのが、このノルウェー産の船舶用ビスケット、セブンオーシャン。何でも法律で決まってるとかで、船にはこうした食糧を常備しておかねばならないそうです。ノルウェー産ですが、世界各国の政府機関に採用されているとかで、日本もその一つです。米国産のこの手の食糧は、味覚や文化の違いからか、食えたもんじゃないケースが多かったのですが、まぁノルウェー産だという事で、大丈夫ではなかろうかと思い調達しました。

20070908
購入したのは、今から4年前
3つ買ったのは
1つは職場に常備、1つは自宅、もう1つは試食用でした

SN3J0097
アメリカ産の食品によく見られる
包含栄養素の一覧
コレステロールはゼロですw

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こちらは輸入元が貼り付けたシール
1箱500gという事で、そこそこずっしりしてます

SN3J0099
こちらは箱に元々プリントされていた文言
かなりざっくばらんな内容です
各国語で書いてありました<

SN3J0100
賞味期間は5年間
防災食糧としては及第点です
まだ1年残ってましたが、開けてみました

SN3J0101
中には、アルミの真空パックが入ってました
手で開ける事が出来ます

SN3J0102
真空パックを開けてみると
カッチカチに固めたビスケット状の物体が
1本1食で3日分です

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1包みあけてみると
ブロックが2個はいっていました

SN3J0104
食べてみた感じ
固くなく柔らかくかじれます


   さて、肝腎のお味ですが、細かく粉砕したシリアルに、牛乳と若干の砂糖を混ぜて、なにか油脂で固めた感じです。美味いか美味くないか、、かなり微妙な感じですが、微妙に感じるのは食文化の違いからじゃないか、と思います。食えなくはないけど、食いたくない感じ。
   さすがなのは、漂流した時に使うだけあって、水を飲まなくても全く喉の渇きを感じない点。むしろ、水気の物と一緒に食べた方が不味いくらいです。このブロック2個が1食分とはお寒い限りですが、漂流状態で身体を動かさないシチュエーションなら、体力を維持するのにギリギリの栄養を含んでいるのでしょう。
   この手の物に味を要求すべきではないのでしょうが、やはり微妙な味わいというのは、頂けないな〜というのが率直な感想でした。



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2008年07月07日

 キャンプに行くにもバイクで行く自分にとって、パッキングの問題は即、バイク用品としてのバッグの問題でもあります。従って、この問題はキャンプとバイクの間にまたがって展開される訳ですが、バイクの方は話題が豊富なので、こちらで扱う事にしました。
 パッキングの極意というのは、色々あると思うのですが、自分は以下の通りであろうと思っています。
  1. なるべくコンパクトにまとまる事
  2. 収納しやすく、取り出しやすい事
  3. バイクへの積み込みが確実で、かつ積み卸しが容易である事
  4. 防水に配慮されている事
 一応、順番立てて書きましたが、どれか一つが欠けても具合の悪い事ですから、総合点で配慮する様に心がけています。また、入れ物の問題もさる事ながら、入れる物によってもパッキングは大きく影響を受けますから、常に入れる物への研鑽も怠らない様にしています。まぁ、その結果、出費が嵩んだり、余計な物を買ったり、という事が後を絶たない訳ですが、そういうのがこの趣味の特徴であり、楽しみの一つなんだろうな、と思っています。

*初期のバッグ
 自分が野宿ライダーとして最も影響を受けたのは、例に漏れず寺崎勉さんでしたので、「荷物はバッグに入れてショックコードで縛るもんだ」という先入観に近い考えを持っていました。
 そこでXR250を買って最初の作戦となった海沢キャンプツー演習では、モンベルの45リットルの3ウェイバッグに入るだけの装備を詰め込み、ガッチリとキャリアに固定しました。しかし、当時を思い出してみると、やっぱり荷物が重く、リアサスも締めていなかった事もあって、フラフラしていた様に思います。そもそもライテクも今以上になかった訳で、随分危なっかしい運転だった様ですが。。
 また、バッグの中に詰め込んだ装備も旧式で、やたら嵩張っていたのが特徴でした。あれこれシチュエーションを想定して、欲張った装備内容になっていたのは確かですが、最終的にはそんな大荷物を積んで出かけるのが嫌になるくらいでした。この段階では、バッグの問題よりも、中身の問題の方が深刻だった様です。

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モンベルの3ウェイバッグ
要領が多く、パッキングもし易かったものの
装備の量が多くて、過大にトップヘビーになる傾向にあった
バッグの問題より、装備の量を減らす事が先決だった


*サイドバッグを導入
 デカいバッグをキャリアに積むと、当然の事ながらトップヘビーになって運転がしにくくなる訳です。そこで重心を下げる意味でサイドバッグを使ってみる事にしました。実をいうと、振り分け式のサイドバッグは昔から好きなスタイルだったのです。
 さすがに人気のあるスタイルのバッグだけあって、色んなメーカーから出ているのですが、自分が選んだのはラフ・アンド・ロードのAQA DRYサイドバッグでした。ポイントとなったのは、このサイドバッグが完全防水である、という事でした。また容量が左右で40リットルあり、形も四角くてパッキングし易そうなところに好感を持ちました。

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2007年8月頃の装備
過重すぎて林道走破に支障が出るほどだった


 このサイドバッグの素晴らしい点は、重心が下に下がる事もさる事ながら、ファスティック式の留め具を使用し、車体への取り付けや取り外しが非常に容易でした。そしてもっと便利に感じたのは、ショックコードで縛着している訳ではないので、バッグを車体に付けた状態でバッグを開ける事ができ、中身を取り出せる事でした。ポリタンを空にしておいて、キャンプ地に入る前に水を入れてバッグにしまう、という事も簡単に出来る様になった訳です。
 またこの頃から、中に詰める装備も改良が進められていき、余計な物がドンドン無くなっていく一方で、このサイドバッグの形に合わせて装備が更新されていきま した。テント、シュラフといった装備は、このサイドバッグにパッキングしやすいサイズなのです。その結果、キャンプの装備は11kgくらいまでシェイプ アップする事が可能になりました。

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サイドバッグに合わせた装備一式
大きさを合わせる事でパッキングがし易くなった


 ところが、このサイドバッグにも思わぬ欠点がありました。まず、完全防水と謳っている訳ですが、確かにバッグ本体は完全に防水されるものの、外側にあるフタの部分は防水ではなく、しかもナイロン地である為、雨に濡れたら水が染み込む事。そして濡れたバッグはテントの中に入れる気になれない事から、結局、防水バッグでありながら防水カバーを掛ける、という矛盾した雨対策を取らねばなりませんでした。また、防水バッグ故にバッグの自重も重く、軽量化に反していた事も見逃せません。
 さらに問題となったのは、バッグの位置が下にあるため、林道を突破した時はバッグの泥汚れがひどい、という事でした。これは先にも述べた様に、バッグをテントの中にしまい込むにあたって、あまり快くない状態です。そこではたと気がついたのは、林道野宿をする人でサイドバッグを使っている人はあまりいない、という事でした。察するに、泥で汚れるのを避ける意味があったのかもしれません。

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結局、雨カバーを付けて運用
外側よりも、むしろタイヤの跳ね上げる雨水や泥が問題だった


*シートバッグに切替
 バッグを泥汚れから守るためには、キャリアの上にバッグを載せる他ありません。しかし、ショックコードで固定するスタイルは面倒、という事で、ストラップでキャリアに固定できるシートバッグを使う事にしました。そこで選んだのが、TANAXのフィールドシートバッグでした。

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予想以上にガッチリと固定できるシートバッグ
キャリアに積んだまま
中身が取り出せるのは大きなメリットだった


 このバッグの特徴は、バッグの左右のファスナーを外すと、容量が39リットルから57リットルに増加する事ですが、自分は荷物はこれ以上増やすつもりがなかったので、39リットルで収まる装備の量を厳守するつもりでいます(連泊になる場合は別ですが)
 このバッグは、ストラップでキャリアに固定するだけあって、バッグの中身はバイクにバッグを付けたままでも取り出せます。しかもバッグのサイドも開くので取り出しが楽です。それにも関わらず、バッグがフニャフニャしている訳ではないので、パッキングし易く便利です。
 欠点といえば、サイドバッグに比べればデカイ事ですが、サイドバッグを二つ並べた大きさですから仕方ありません。また、キャリア全体を使ってバッグを載せるので、三脚を持参する時は、三脚ケースの乗せ方を工夫する必要が出て来ました。
 このバッグには防水機能はないのですが、その代わり巨大な雨カバーが付属しています。防水のサイドバッグでさえ、結局は雨カバーを付けていた訳ですから、だったら最初から雨カバーを付けてしのぐタイプのバッグで良いと判断した訳です。カバーが大きいため、バッグに他の物を付けていても余裕で被せられるのが有り難いです。

■今後の予定
 これまで自分は一環して「箱」をバイクに付ける事に抵抗してきました。その理由は、転倒した時に箱が破損する事が多く、その点においてバッグよりも抗堪性に劣る、という考え方をしていたからです。確かに、破損云々に関してはこの通りであろうと思うのですが、それでもなお、箱を取り付ける人が多くいるのは関心のあるところです。
 箱を取り付けるメリットは何かを考えてみた訳ですが、パッキングがし易い事、テーブルやイス代わりに使える事、テントの外に置いておいても(つまり雨ざらしにしておいても)差し支えない事、防水性が高い上にキャリアへの取り付け方を工夫すれば、車体に付けた状態でも中身を取り出せる事。といったメリットがありそうです。また、ホームセンターなどで売っている箱を活用すれば、バッグの数分の1の予算で調達する事が出来ます。破損する事を考えれば、これは大きなメリットであると思います。
 その反面で、箱そのものはバッグに比べて大きく嵩張る事から、荷物が多くなると搭載する箱も大きくなって、運転に支障が出たり転倒時のダメージが大きくなったり、という事も考えられます。どうしても濡れて困る物は箱、そうでない物はバッグ、という使い分けをする必要があるのかもしれません。



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2007年10月30日

■はじめに
   今のアウトドアシーンでは、クッキングストーブの主流はガス、次いでガソリンという事になろうかと思いますが、ソロで行動する人の中ではアルコールを愛用する人が意外と多い様です。その理由としては、

  1. ガスバーナーの様にカートリッジやカセットといった嵩張る物がない
  2. ガソリンバーナーより軽量小型
  3. 無風状態に近ければ、意外に火力も強い
  4. 点火が簡単で、壊れない
   といった事が挙げられようかと思います。その昔、まだストーブと言えば、いわゆる「ラジウス」と総称されていた灯油ストーブが主流であった頃から、単独登山をする人にはアルコールストーブを使う人が少なからずいたそうです。嵩張ってクソ重たく、火力調整とか面倒臭い灯油バーナーが敬遠されて、「一人だったらアルコールでいいや」と考える人が昔からいた、という事でしょう。灯油ストーブのプレヒートには燃料アルコールやメタタイプの固型燃料を使う訳です が、一人分のメシなら、そうした燃料でも十分対応できる事を昔の人は知っていた、というか、今よりも重くて不便なストーブ使うしかなかったが故に、必死こいて軽量小型なバーナー(の燃料)を探した結果、アルコールに行き着いた、という事なんだと思います。
   逆に欠点はといえば、以下の様な事が挙げられると思います。
  1. 燃料が意外と高い
  2. 火力が弱い(風があると顕著)
  3. 火力調整が利かない(というか、構造上、そんな機能はない)
  4. 純正の五徳&風防がデカイ(ガソリンストーブよりもでかくなる)
  5. システムクッカーは、専用クッカー以外が使えない

1)意外に高い燃料

   燃料用アルコールはマツモトキヨシやドラッグぱぱすといった、そこそこのドラッグストアなら大抵置いてますし、田舎の方でも薬局に置いてあると思います。値段は500mlのポリボトルで300〜400円くらい。昔は200円くらいでしたが、イラク戦争で原油価格が高騰した影響か、燃料用アルコールも値段が上がっています。ホワイトガソリンが1リットルで820〜1000円くらいですから、アルコールの方が若干安い事になります。
   ところが、ガソリンに対してアルコールの力価は大体半分くらいだと言われています。こちらの燃費実験でも、半分とまではいかないまでも、2合の飯盒メシを炊くのに約1.5倍の燃料を消費していている事が判ります。アルコールストーブが火力が弱いと言われる所以は、まずここにあります。火力が弱い=沸騰するまでに時間が掛かる=燃料を余計に食う、という訳です。結果、単価は若干安くても、消費量が多いため、ホワイトガソリンと同格もしくは若干高め、という事になるのです。
   これを損したと感じるかどうかは、使う人の感覚によって変わってくると思います。というのは、例えば、ガソリンストーブとトランギアのアルコールストーブを単純比較した時、トランギアの方が圧倒的に値段が安い事、軽量小型といった面や、一人で使うには十分な火力、といった面を考慮して、その上でホワイトガソリンと値段が大して変わらないのであれば、アルコールでもイイや、と考えるのもアリだと思うからです。ガソリンストーブを使う人の多くが、バイクツーリングをする人ですが、こうしたライダーはそもそもバイクのタンクに入っている自動車用ガソリンが使えるところにガソリンストーブの利点を見いだしているのであって、そうした人でもバイクを降りて歩きで出かける時には、アルコールストーブを使うという人が案外多いのです。つまり、多少高めの燃費は、 極めつけの軽量小型化の代償として捉えるのが良いかと思います。
   ちなみに、化学会社や製薬会社からは、一斗缶(16〜17リットル)で燃料用アルコールを売っているところが多く、その場合は500mlあたりの値段を ポリボトル入りの場合の半分以下に押し込む事が可能です。年中アルコールストーブしか使わない人は、一斗缶で購入するのも燃料代を安くあげる方法の一つだと思います。


2)風に弱い
   ガソリンストーブは、余熱によってガソリンを気化し、それを噴射して燃やす構造ですので、一旦火が着いてしまえば、よほどの強風でもない限り、風の影響 をあまり気にする事はないのですが、アルコールストーブはただ単にユラユラと火が燃えているだけなので、風が吹けば、そよ風であっても炎が揺れて火力が低下します。アルコールストーブの場合でも、よほどの強風でない限りは火が消える様な事はありませんが、その代わり、風に煽られて燃料消費が早くなる傾向が あります。トランギアTR-B25は、50ccのアルコールで25分燃える事になっていますが、強風下では約100ccの燃料が約10分足らずで無くなっ て、しかもかろうじてカップ麺が作れる程度のお湯しか沸かす事が出来ませんでした。
   しかしながら、室内であれば、ストーブに満タンのアルコールで、2合の飯盒メシが3回は炊けるだけの火力を有している訳ですから、基本的にアルコールストーブは無風下で使うのがベスト、と考えておくべきでしょう。ガソリンや灯油のストーブの様に、プレヒートで火だるまになったりしませんし、ススが出る訳でもないので、テント内で使う(というか、安心してテント内で使える)物、と考えるのがベターでしょう。仮に屋外で使用する場合は、風防で風の影響を受けにくくする措置をとっておくべきでしょう。
   ところで、火力が弱いと評判のアルコールストーブですが、水が沸騰するのにガスやガソリンのストーブより時間が掛かる、というだけで、沸騰しない訳では ありません。灯油ストーブと比較した場合では、灯油ストーブをプレヒートしている間にアルコールストーブの方で湯が沸いた、という話しがあるくらいです。 また、メシ炊きに関する限り、アルコールストーブの火力くらいがむしろ丁度よく、ガソリンバーナーで弱火に気を付けながら炊くよりも遙かに美味いメシが炊 けます。その意味で、けっして使い物にならないほど火力が弱くない(むしろ、アルコールのくせに強い)と思います。

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極寒強風の中、奮闘するトランギア
2006年1月、本須賀海岸にて


3)火力調整が出来ない

   アルコールストーブの欠点として、火力調整が出来ない、というのを挙げる人が意外と多いのですが、これはガスストーブが微妙な調整が出来る事を受けての事だと思います。火力調整が出来ない、という意味でいえば、灯油ストーブはポンプと圧力弁で調整するという匠の技が要求されますし、ガソリンストーブの多くは火力調整が苦手です。ガソリンストーブでも弱火が出来る物がいくつかありますが、もともとの火力が強力であるので、弱火にしても全然強い場合が多く、うっかりすると焦げメシを作ってしまいます。また、弱火を続けると、タンクに圧が掛かりすぎて安全弁から火を噴く、という事故もよくある様です。
   ところが、アルコールストーブは、もともとの火力が弱い訳で、全開で燃えたとしても、どーっちゅう事ないというのが実情です。一応、トランギアTR-B25には火力調整用のフタが付いていますが、メシ炊きで使ったためしは一度もありません。まぁ、チーズフォンデュでも食べるんなら全開で燃えられては具 合が悪いですが、普通にメシ炊いてラーメン煮て、の作業であるならば、アルコールストーブで火力調整を必要とする事はまずありません。故に、始めっから火力調整を必要としないストーブ、と考えて差し支えないと思います。


4)純正の五徳&風防がでかい

   トランギアTR-B25は、ストームクッカー、ミニトランギアに使われるアルコールバーナーですが、ストームクッカーは言うに及ばず、ミニトランギアで使用するTR-281五徳もそれなりに大きな物で、せっかくバーナー自体がコンパクトなのに、それを損なっている感が否めません。純粋な五徳として売られ ているTR-23五徳に到っては、何だってこんな嵩張るデザインなんだと首をかしげるほどの大きさです。また、スウェーデン軍飯盒では、飯盒の外側を覆う ようなカバーが五徳兼風防として装備されています。

   同じように感じる人やメーカーは多いと見えて、MSRからはトライアングル・スタンド(今はLiberty MountainからWestwind Stoveとして再販。日本からもオーダー可)が、ハローマークデザインからはアリゾナストーブ(OD BOXからアルコーリック・ストーブとして復刻)が発売され、個人でも空き缶ハンガーのワイヤー、アルミ棒などを利用した五徳を作る人が現れました。これらの五徳の特徴は、とにかく軽量でコンパクトである事。その為に対風性能は犠牲になっているものがほとんどです。
   しかし、不評な割りには、ストームクッカーなどは今でも販売され続け、ブラックバージョンなど出ようものなら、たちまち売り切れとなる人気です。そこで、試しにTR-281五徳を買ってみたところ、意外な事がわかりました。それは、五徳の容器が風防としてだけでなく、保温性が高い事。アリゾナストー ブやトライアングル・スタンドよりも火口から鍋底までの距離が高い事でした。察するに、ストームクッカーかスウェーデン軍飯盒のカバーが、ストーブをカバーするデザインになっているのは、風を避け、熱を逃がさない事で、ストーブの熱効率を高める設計になっているらしいのです。TR-281五徳は、これら カバー式五徳に比べると、隙間が多い訳ですが、それでも火を消してからもしばらく熱い事を考えると、最小限の保熱性をもってストーブを加熱する設計になっている様です。そして、火口と鍋底の高さは、炎の温度がもっとも高い位置に合わせてあるのではないかと思います。
   従って、アルコールストーブは、単に風を避けるだけではなく、ストーブが発する熱を極力逃がさない様にする事によって、最大の効率で運転できるストーブなのではないか、と見直すに到った訳です。その意味では、五徳だけの機能しかないコンパクトな五徳は、アルコールストーブの性能を十分引き出せない五徳、 という事になります。


5)システムクッカーは、専用クッカー以外が使えない
   ストームクッカーやスウェーデン軍飯盒がよく考えられたシステムクッカーである事は判りましたが、専用のクッカーしか使えない、というのは抵抗のある話 しで、かくいう自分も今ひとつストームクッカーは買う気になれません(1万某の値段にも抵抗があるが…)。スウェーデン軍飯盒は昔ネットで売り飛ばしたくせに、再び手に入れましたが、やはりメシを炊くのなら日本陸軍が開発した兵式飯盒の方が優れていると思います。それに、ソロキャンプだったらば、兵式飯盒はいうに及ばず、ストームクッカーはSでも大きい訳で、ユニフレームのスクエアコッヘルくらいの小さなクッカーで十分と考える人にとっては、どちらも嵩張る荷物以外の何者でもありません。
   となれば、他の代替品で、ストームクッカーやスウェーデン軍飯盒がもつカバー式風防を作る他ありません。そこで目を付けたのが、MSRのウインドスクリーン。このアルミホイルのごつい版は何度も薄く折りたたむ事ができ、使う時は伸ばしてクッカーのサイズに合わせて円形を作って使う事が出来ます。ストームクッカーほどの防風w性は期待できないまでも、MSRのストーブでさえ熱効率があがると称するスクリーンですから、アルコールストーブでも十分威力を発揮するでしょう。


■最新のたにし的アルコールバーナー&クッカーセット
   アルコールバーナーを装備する上で、一番ネックになるのは「システマチックなパッキング」ではなかろうか、といつも考えています。つまり、バーナー、五徳といったアイテムはそれぞれ小型であっても、形がバラバラであるので、システム的に装備するのが難しいと思う訳です。そこで、当節の流行りであるクッカーの中にバーナーを仕込む方法で、この問題を解決しました。

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   今回使用したのは、愛用のキャンティーンカップですが、入る物ならどんなクッカーでも良いです。中には、トランギアTR-B25、予備アルコールのナルゲンボトル、100円ライター、軍手、アリゾナストーブを入れます。MSRの風防は別梱包の方がパッキングし易いです。

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   こんな感じで、軍手を緩衝材にして良い感じに収めます。アリゾナストーブだけは入りませんので、カップの口の部分に添える様にしてパッキングします。燃料はトランギア本体に100cc、ナルゲンボトルに60ccありますので、日帰り程度なら十分でしょう。

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   外で使う場合は、よほど無風の時でない限り、風防をしない事には使い物にならないと思います。まぁ畳んで持ち歩けるので、そんなに手間は要りません。


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   キャンティーンカップは、手製の袋に入れました。茶の湯の道具みたいで個人的には気に入っています。長期の作戦の場合は、別個にアルコールを入れたボトルを持つことになります。



(2013.2.27→キャンティーンカップ・アルコールストーブセット




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tanisi_corp at 00:00コメント(4)
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