日本飯盒協会

2017年07月04日

   なんぼ飯盒好きとは言え、飯盒ばっか買っても仕方ないと思うので、よほどの物でない限り買わない事に決めた矢先、よほどの物が出ましたよ。
   フッ素加工、つまり、テフロンだのスミフロンだの、語尾に「ロン」が付く、こびりつかないフライパンと同様の加工のされたこの飯盒、今を去る事20数年前、世の中がバブル景気に沸き立ち、アウトドア業界も活況を示してた時代、戦後飯盒文化の掉尾を飾る製品として、SRCはじめ、あちこちのキャンプ用品店に売られていました。その当時は、キャンプツーリングに飯盒みたいなデカいのを持っていくなど非常識と思ってましたので、ロクに注意も払わなかったのですが、焦げ飯に辟易しつつも、やっぱりキャンプは飯盒だろうという世のキャンパーの要求に答えた製品だった訳です。

写真 2017-06-21 11 03 53
Amazonで購入したのですが
物が届くまで、オオイ金属製かわかりませんでした

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右はオオイ金属OEMのキャプテンスタッグの飯盒
左のフッ素加工飯盒の方は色がほぼ黒です

写真 2017-06-21 11 04 06
驚いたのは革通しのメーカーの刻印
今はなきモリタの刻印が入ってました
なんか意味があるのかな


■フッ素加工飯盒の必要性
   飯盒というのは、アルマイト加工されたアルミの鍋釜な訳ですが、一番よく耳目するのは、「焦がした」というもの。中には炭化するまで焦がしてしまって、洗おうが擦ろうが底の焦げ跡が落ちない、というのもあり、目も当てられない酷い事になっているのもあります。フッ素加工の最大の目的は、鍋釜を焦げ付かさない事にある訳で、飯盒にフッ素加工を施してほしくなる気持ちは十分わかります。
   しかし、その一方で、飯が焦げ付く理由は、「火力が強すぎる」か「いつまでも火にかけている」かのいずれであって、いわば火加減の問題です。火が強すぎるのは言うに及ばない訳ですが、弱火であったって、いつまでも火にかけていれば焦げてしまう訳です。また、炊き込みご飯など味付きの飯を炊く場合でも、焦げ付かせてしまう事があります。
   当協会では、白飯の場合、「4〜5分で沸騰する強火、5〜6分で重湯が消える弱火」で炊くのを基本として指導していますが、これとても使うストーブ、環境、気温などなどによって変化するもので、それら条件下で上手な飯を炊くには、経験に基づくセンスが物を言います。いかに焦げ付かさずに炊くかも同様です。
   してみると、少なくとも米を炊くという事に関する限り(そしてそれが飯盒の主目的でもあるのですが)、この技術に精通できれば、別にフッ素加工されておらずとも焦げる事はあまりなく、自分個人では焦がす事は滅多にないので、別に買わんでも良いかなー、とか思っていました。全く同じ形の飯盒がすでに3つもあるので、4つも買ってどないするのか、と。

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主目的が飯を焦がさない事である事を考えれば
本体にしかフッ素加工されてないのは頷けますが
出来れば、蓋の裏にも加工を施してほしかった
そしたら、卵やハム焼くのに大助かりだったのに


■フッ素加工飯盒の意義
   ところが昨今、飯盒は飯以外にも、ケーキプリンパンと、色々活用する場面が増えました。特にパンは毎朝食べている準主食の地位にあり、無視は出来ません。そして、ケーキの場合はクッキングペーパーを使わねば逆さに降ってもケーキが出てこず、パンはラードを塗らなければボロボロに崩さないと出てきません。ここにフッ素加工されている飯盒が活用される場面を見いだした訳です。

*まずは飯炊き
   まずは普通に飯を炊いてみました。仮によしんば飯が焦げても、飯盒の底に焦げ付かないはずです。言い換えると、フッ素加工のおかげで飯盒の底に焦げ付かなくても、飯自体は焦げる事もあるので、飯炊きには細心の注意が必要です。
   余談ですが、飯を炊いている最中に火の元から離れて飯盒から目を離す人がいますが、飯盒の状態(噴き方や匂い)を見てない訳で、それでは上手に炊ける訳がなく、もちろん焦げ付かせ易い。飯炊きは「日本民族が過去3千年にわたる生活の知恵で考え出した日本独自の炊飯方式」(栄養学者・川島四郎)なのですから、そのくらい、気合い入れて飯炊きに打ち込んで頂きたいものです。

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いい感じに炊けました
フッ素加工は、スプーンなど尖ったもので傷をいれると
そこから剥がれてきますので要注意です


*炒め物
   フライパン同様のスミフロン加工ですから、当然炒め物は得意なはずです。試しに大切りにしたスパムを炒めてみました。もちろん、焦げ付かず炒める事が出来るのですが、深みがあるのでひっくり返すのが大変でした。卵焼きとかも苦手だと思います。蓋の裏にフッ素加工してくれたら良かったのになー、と思いました。しかし、焦げ付き気にせず炒めれるのは、カレーとか作る上で大きな前進です。

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ドバッと入れるのでなく
ひっくり返せる程度に入れるのが良かったかもw

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若干焦げが残りましたが、こびり付いてません
火の当たった部分が若干フニャリ出してます


*パンとケーキ
   パンを作る際は、型抜きしやすい用に飯盒の内側にラードを塗るのですが、この脂が日にちが経つと臭う事もあり、使わずにこした事ないのにな、と思っていました。また、ケーキの場合は、クッキングペーパーを形にあわせてセットするのですが、これがめんどい事この上なくて、これもないにこした事ないと思ってました。
   当初、上手い事出てくるか心配でしたが、なかなかどうして、パンもケーキも何もせずにスッポリ出てきて感動しました。オーブンの中に小一時間ほど入れているので、フッ素加工が傷まないか気になってたのですが、温度はせいぜい170〜200度くらいなので、大丈夫な様です。

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飯盒を逆さにしたら、すっぽり出てきましたw
ラード塗らないので、脂臭さもなしです

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ケーキもいい感じに型抜き
これだけでも、この飯盒を買う値打ちはあります


*プリンの類い
   プリンは普通の飯盒でもちゃんと型抜きできますが、だとすればフッ素加工飯盒はもっと簡単に型抜き出来るはずです。もしかしたら、ゼリーもきれいに抜けるかも知れません。今回は初めて杏仁豆腐にチャレンジしましたが、途中までは抜けたものの、柔らかすぎて途中で崩壊してしまいましたw

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初挑戦の杏仁豆腐
本当は杏仁豆腐は薄いバットで作ります

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いい感じに抜けるかー、と思ってたら
柔らかすぎて、トロピカルフルーツの自重で崩壊しましたw
まぁ、固めに作れば大丈夫でしょう


■まとめ
   この様な次第で、このフッ素加工飯盒、結構使いでがあります。しかも値段は1980円(送料別)と、フッ素加工でない飯盒と値段に大差がなく、やれる事の内容を考えたら、かなりお買い得です。
   注意点があるとしたら、フッ素加工は傷に弱く、傷が入ったらそこから剥がれてきてしまうので、尖ったものや金属製の道具を使う際は注意が必要です。また、どんなに大事に使っていても、数年すると傷が入ってしまうものなので、この先、この飯盒が市場から姿を消すのを見越して、予備を買っておくのも良いかもしれません。
   上記の通り、飯炊きは火加減を注意する事で焦げ付きを防止する事が可能ですので、飯炊きにはノーマルの飯盒を使用し、炒め物やパンなどに限定して使うと良いかも知れません。
   いずれにしても、この飯盒は買いです。

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うちでは、もっぱらパン用ですw



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)

2017年04月19日

   日本人にとって飯盒とは、ご飯を炊く道具に他ならない訳ですが、その発祥であるドイツ軍では飯盒を使ってパンを焼く方法を開発しており、また日本軍においても同じくレシピを整えていた様です。その方法は、野外の事なので焚き火から出た熾きや灰、簡易の窯を使うのですが、まさかベランダでそんな事する訳にもいかないので、電子レンジのオーブン機能を使ってチャレンジする事にしました。

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いかにも“ライ麦パン”らしい飯盒パン
意外にも美味くて、ハマってしまいました


■習作として白パン作り
   パンといえば、随分前にチャレンジした事があったのですが、とにかく粉を捏ねるのが面倒臭くてやらなくなった経緯があります。その面倒臭い理由が、捏ねても捏ねてもネバネバ手にひっつく事で、実はこのネバっちいのが手にベタベタくっつくのは、子供の頃から嫌いな作業の一つだったのです。
   ドライイーストの箱に書いてあった方法を参考に、250gの強力粉にドライイースト6g、スキムミルク10g、砂糖18g、塩6gに水を入れて捏ね、形が整うまで捏ねる筈がなかなか整わず、べとべとするまま10分間、生地を叩き付け、60分発酵させます。発酵して膨らんで来た頃には多少はベトベトはマシになってましたが、まだペトペトする感じで、それを手で押してガス抜きして、濡れタオル被せて10分ベンチタイムを取り、そのあと綿棒で伸ばして丸めて、内側にラード塗った飯盒に入れて、さらに40分間2次発酵。その後、170度で余熱したオーブンに入れて30分焼いたところ、頭が真っ黒に焦げたものの、それっぽく白パンが出来ました。
   あとで、捏ねたあと打ち粉をすれば手に付かない、と聞かされ、「そーいや、昔バイトしてたホテルのベーカーでもそんな事してたな」と思い出し、打ち粉をする様になってから、作業は一気に効率よく迅速化する様になりました。ただし、蓋をしないとパンの頭が焦げるので、最初から蓋をするか(すると頭だけ白いままになる)、飯盒ケーキと同様に、8分ほど蓋無しで焼いて、それから蓋をする方法に切り変えました。

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ざっくり準備
銀色の薬包は、スキムミルクとドライイーストです

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ねちゃねちゃぬばー(汗)
昔から手がこうなるのは苦手です(爆)

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人生初の飯盒パンは、焦げたケツみたいな感じになりました

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一次発酵の様子
イースト菌の働きで、気温が高ければ
面白い様に膨らみます

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蓋をして焼くと、頭は焦げません

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普段食べてる1斤85円の食パンに比べると
目の詰まった上等そうなパンです


■ライ麦パンにチャレンジ
   白パンでパン作る感覚を練習したあと、いよいよライ麦パンにチャレンジです。その前に、今回初めて判った事ですが、コミスブロートというのは、ドイツ軍が兵隊に給与していたライ麦パンの事だと思っていたのですが、別にライ麦だけでなく、普通の白パンも給与してたらしくて、軍が給与するパンの事を総じてコミスブロートと称するのだそうです。ともあれ、ライ麦粉が90%も含まれたパンなどというのは、そこらのスーパーに売ってませんし、再現したパンが市販されていますが、かなりお高い事もあって、それで自分で作ろうと思い立ったのです。
   まず問題になったのが、ライ麦粉はそこらのスーパーでは売ってない、という事でした。となればネットショップから通販する他ないのですが、送料が入るとそれなりに高くなってしまいます。色々調べた結果、ウチから比較的近いところに富澤商店がある事がわかり、そこで中挽きのライ麦全粒粉とフォルサワーを買って来ました。

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調達したライ麦全粒粉とフォルサワー
ライ麦粉は中挽きと細挽きがありました
1kgだけでなく500gのも売ってました


*サワー種
   ライ麦パンのレシピを調べていると、サワー種(サワータイク)というのが出て来ます。この手間を省くために、フォルサワーを使うのですが、このフォルサワーというのは結構良い値段です。調べてみると、サワータイクはライ麦にぬるま湯入れて作るだけなので、コストゼロです。その代わり、足して捏ねて発酵させて、間引いて足して発酵して、みたいにヤヤコしい工程を何日もしなければなりません。しかし、コストゼロに惹かれてチャレンジしてみました。
   まず、ライ麦粉50gに40度くらいのぬるま湯50gを入れて良くかき回して、瓶の蓋して放置します。気温が高いと勝手に発酵が始まるそうですが、作り置きのカレーが軽く傷むほどの気温では変化がなく、40度くらいのお湯に漬けたら、元気よく発酵し始めました。蓋を開けると、酸っぱい臭いというか、饐えた臭いがします。これにさらに50gとお湯50gを入れてかき混ぜて、温めるとまたも発酵します。
   レシピでは、この発酵したのを20gとライ麦にお湯を混ぜて……、というプロセスが続くのですが、これ、どうみても量を増やしてるだけでないの?という気がしました。じっくり調べてみると、イースト菌が発見される以前は、自然酵母しかなくて、手間の掛かるやり方でやっていた様です。パーフェクトを目指すなら、そのヤヤコしいのにチャレンジする必要がありますが、自分はとりあえずライ麦100%のパンが焼けたら良いだけなので、ライ麦を発酵させるレベルでやめときました。

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猫の体温くらいでは発酵しませんでしたw

写真 2017-04-08 18 28 14
30〜40度くらいのぬるま湯に漬けて
マメに湯を交換してやると、猛烈に発酵し始めました

写真 2017-04-08 20 02 29
こんな感じで、中で気泡が出来始め
饐えた酸っぱい臭いがしてきます


*取りあえず焼いてみる
   サワー種が出来たところで、ネットで見つけたやり方(この人も手間をかけないサワー種をチャレンジしてる)でライ麦パンを焼いてみる事にしました。サワー種30gにライ麦100gとお湯100gを混ぜて、なにか変化が起こるか1時間ほど様子を見て、何も起こらないのでぬるま湯で温めてみて、それでも大して変化がないので、諦めてライ麦150gとぬるま湯100gに塩を入れて捏ねました。結構生地が硬くて、打ち粉する必要もないくらい。形を整えてラード塗った飯盒に入れて、190度に余熱したオーブンで蓋して30分焼きましたが、まだシケシケした感じがしたので、蓋を取ってさらに20分焼きました。
   さて、出て来た(というか、出て来なかったのでスプーンでこじって無理矢理出した)ブツは、入れた時の形のまんま、まったく膨らみもしてない靴底みたいな物体でした。焼く前は、なんか饐えた臭いがしてたのですが、焼いた後はさすがにライ麦パンっぽい匂いがしています。冷めてから包丁で切ろうとすると、表面がかなり硬い。指切らない様に注意して切ってみると、中身がぎっしり詰まったライ麦パンになってました。食べてみると、確かにライ麦パンです(当たり前ですがw)。昔食べたコミスブロートのまんまでした。
   試しにマーガリン塗って食べてみると、結構美味い。決して成功してるとは言えない出来栄えですが、それでもちゃんとライ麦パンです。もうちょっとマシな作り方すれば、人前に出せる物が出来そうです。

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サワー種50gにライ麦粉100gとぬるま湯100gを混ぜて
60分ほど発酵させます

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さらにライ麦粉150gにぬるま湯100gをいれて捏ね
40分ほど発酵させました

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しかし、まったく膨らむ気配はありませんでした

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結構生地が硬くなっていたので
それをうんうんと飯盒の形に整えて
190度で50分焼きました

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入れたまんまの形で焼き上がりました
結構硬かったですが、ライ麦パンの匂いがします

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出来栄えばアレな感じですが、そこそこ美味しく食べれました
マーガリン付けて食べると美味かったです


*マシな作り方をする
   そこで、今度はさめひろしさんの作り方を参考にさせて貰う事にしました。違いは、フォルサワーでなく自前のサワー種を使った事、放置して発酵でなく湯煎で発酵させた事、あと面倒なのでドライフルーツのグリーンレーズンを使わなかった事です。
   今回は、ドライイーストを使うのですが、前段のサワー種とリンゴジュース、ライ麦粉の混合では、常温では全然発酵が進まず、40度くらいのお湯にボールを漬けたら、ブックブクと泡だして発酵しました。温めると発酵が進む時間が猛烈に早くなる様です。そこで、さらに残りのライ麦粉、強力粉に塩を入れて捏ね、打ち粉して形整えてパンチングして、またもやお湯に漬けて40分放置したら、生地がパンパンに膨れてました。それをガス抜きして形整え、ラード塗った飯盒に入れて2次発酵させ、180度のオーブンで蓋無しで40分焼いてみたところ、今度は“如何にも”なライ麦パンが焼けました。
   粗熱取った時点では、重さが760gほどあったのですが、夜まで放置してると740gくらいまで軽くなっていました。最初は、リンゴジュースの甘みが気になったのですが、翌日には匂いが飛んで、良い感じの軍用パンの味になりました。手間は電気代を除いたコストは大体300円くらい。買うよりは圧倒的に安く作れる事が分りました。

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サワー種、リンゴジュース、ライ麦粉の混合液に
ドライイーストを混ぜたもの
常温では発酵に時間が掛かりますが
ぬるま湯に漬けておくと、40分くらいで発酵完了です

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発酵した混合液にライ麦粉を混ぜて捏ねて、二次発酵中
イーストが入ってると、ご覧の通り、結構膨らみます

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ガス抜きしたあと、飯盒の形にまとめてインします
一応、化粧にライ麦粉振ってますが
打ち粉してるので、あまり粉がくっつきません
(しなくても良いと思います)

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今度は良い感じに焼き上がりました


■ふすま入りも作ってみる
   さて、このライ麦100%の飯盒パン、あちこちで試食してもらったところ結構な評判で、ダイエッターの主婦の方から、ふすまパンを作って欲しいというリクエストが来ました。実はわたくし、ふすまというのは、ジャパニーズ・スライドルームドアの“襖”の認識しななくて、襖の貼り替えに使う糊を食うのかと思っていたのですが、正しくは“麸”で麦を精麦した時に出る、米で言うところの糠である事を最近知りました。
   そのふすまですが、パンとかに使うのはブランとも呼ばれて、200gで250円くらいするのですが、家畜の飼料とか農地の肥料に使うのは20kgで1500円くらいと、値段に大きな開きがあります。ネコ缶と人間用の魚缶と同じ理屈で、人間用のは上等がなのが入ってると思うのですが、詳細は不明です。イギリス辺りでは救荒食として食べるそうですが、食べた人曰く、クソ不味いそうです。
   ともあれ、人間用のふすまを買ってきたのですが、調べてみると、ふすま100%のパンというのは存在しないそうで、小麦に混ぜて使うようです。そこで、ライ麦80%、ふすま20%の割合で混合して焼いてみました。見た目はライ麦100%と変わりませんが、若干、ふすま入りの方が柔らかい気がします。お味の方は、まんまライ麦100%の味でした。ライ麦100%よりも若干割高になりますが、リクエストがあれば作ろうと思います。

写真 2017-04-17 11 05 27
ライ麦粉はそこらのスーパーでは売ってないのに
ふすまは普通に売ってました

写真 2017-04-18 1 10 43
トータルで、ライ麦340gに対して
ふすまは80g入れました

写真 2017-04-19 11 05 58
仕上がりは全然普通のライ麦パンです
もちろん、美味しく食べれます



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tanisi_corp at 20:00コメント(8)

2017年04月03日

   催し物の度に投入しては、主婦の方々のハートと胃袋を掴んで離さない炊飯器ケーキですが、日本飯盒協会の会長たるもの、いつまでも炊飯器に頼るのもどうかと考え、今回、自宅の電子レンジに飯盒が入る事が分った事で、飯盒でケーキ作る事を思い立ちました。ちなみに、これまでの炊飯器ケーキでは、ドライフルーツなどの具は、全部沈殿してしまうのが難点でしたが、今回はこれも改善する事を目的として学習しました。

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飯盒とは銘打ってますが、実質活躍したのはオーブン機能です


■試行錯誤
   ところで、ウンドケーキという言葉は以前から知っていたのですが、ウンドをウンドと勘違いしておりまして、要するに弾力のあるケーキの事をウンドケーキだと思っていました。よくよく調べてみると、小麦粉、バター、砂糖などの材料が、各々1パウンド使うからパウンドケーキだそうで、パウンドの意味を初めて知った次第です。もちろん、パウンドなどという単位には馴染みがないので、グラムでやりました。
   本来なら、小麦粉にベーキングパウダーを入れて作るのでしょうが、そんなめんどい事はする気がないので、今回もホットケーキミックスを活用します。なので、パウンドの名を語れるほど、各々の材料が等量ではありません。
   まずは、3号炊きの炊飯器でケーキを作る時と同じ量目、ホットケーキミックス150g、バター100g、砂糖100g、玉子2個、ラム酒10mlで作ってみました。焼き時間は50分。出来上がったのは、意味ありげに表面が割れた、結構パサパサのケーキでした。作り方は炊飯器ケーキと同様に、卵液にホットケーキミックスを混ぜて、さらに溶かしバターを混ぜたもので、種は柔らかめ。その為か、せっかく入れたドライフルーツも全部沈殿してました。

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人生初の飯盒ケーキ
飯盒というには、ちょっと大きさが低いかなぁ、という感じ
味はまだまだ炊飯器ケーキに及びませんでした


   この反省を踏まえ、2作目から真面目にパウンドケーキの作り方を勉強しました。まず100gのバターに砂糖100gを混ぜ、玉子3つを溶いたものを加え、ホットケーキミックス300gを投入しました。かなり硬い種になってしまい、大丈夫かと心配になりました。様子を見もって焼いたのですが、なかなか中まで火が通らず、結局70分焼いて完成。あまり膨らまず、結構固めです。しかし、これだけ種が硬ければ、具は沈殿しないんじゃないかと思いました。

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かなり硬い出来栄えになりました
ほぼ炊飯器ケーキと同じレベルの固さ


   3作目は、もう少しライトな感じにするのと、膨らませたかったので、ホットケーキミックス150g、バター100g、砂糖80g、玉子3個、ラム酒40mlを使用しました。10分焼いて切れ目をいれ、さらに35分や来ました。結構膨らんでくれたのですが、中身がスカスカで、冷めたら萎みました。これなら2作目の方がまだ好みです。

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とにかく、形がダメ。人前に出せない出来栄えでした


   4作目では節約型として、バターでなくサラダ油を使用しました。前回スカスカだった反省から、今回はホットケーキミックス300g、サラダ油80g、砂糖80g、玉子2個、牛乳200mlを使用しました。焼き時間は60分。そこそこ膨らみ、そこそこ柔らかかったのですが、サラダ油を使うと結構貧相なケーキになり(しかも、常温でも液体なので結構べた付く)、かつ牛乳は水っぽい仕上がりになるので、自分の好みとは合わない仕上がりでした。

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ケチったケーキは、ケチった味わいでした


■使用する道具の変化
   炊飯器ケーキでは、混ぜる道具は箸だけでした。種が液状なので、それで十分だった訳です。しかし、今回はバターは溶かさず常温にして、砂糖を混ぜるという工程からスタートとなりましたので、箸だけでは作業が出来ません。
   まず買ったのは、ゴムベラでした。これまで種を炊飯器に入れる時はスプーンを使ってたのですが、ゴムベラ使った方がキレイに無駄無く入れれるでしょうし、バターに砂糖を混ぜるのにも便利と考えました。
   そして、砂糖バターに玉子を混ぜる用に泡立て器も買いました。そもそも、泡立て器と名前が付いているのは知ってますが、これは玉子を混ぜたりドレッシング作ったりする時の「液体混ぜ器」としてしか活用した事がなく、今回もそのつもりで買いました。
   ここで決定的な間違いが分りました。というのは、パウンドケーキが膨らむ理由は、バターを泡立て器でクリーム状にする際に空気が練り込まれ、これが膨らむ一因となる事。また小麦粉はかき混ぜるとグルテンを発生して膨らみにくくなる事。つまり、バターは泡立て器で必死こいてクリーム状にせねばならず、ホットケーキミックスはゴムベラで切る様に混ぜねばならない、という事が分ったのです。これまでは、バター溶かしたりホットケーキミックスかき混ぜたりしてたので、そりゃ膨らまんし、種もバシャバシャだった訳です。
   となると、手動でバターや砂糖、玉子をクリーム状にするのは相当な労力を必要としますし、そんなしんどい事は出来ません。そこで、ついに電動ハンドミキサーを買いました。これなら混ぜる作業は楽チンです。(が、ケーキ作る以外に使わないと思うw)

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ゴムベラの用途は様々あるけど
バターを空気を含んだクリーム状にするのは難しい

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天ぷらの衣作るなら、このやり方で正解
本来は、泡立てるために、気合いの要る道具

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まさか、こんな女子力の高い道具を買うとは
玉子が混ざりにくいので、湯煎しながら混ぜてます


■飯盒ケーキ完成
   これまでの経験を踏まえ、さらには飯盒らしい形のパウンドケーキを作るため、レシピを完成させました。
  • ホットケーキミックス:400g
  • バター:180〜150g(お好みで)
  • 砂糖:180〜150g(同じく)
  • 玉子:L寸4個
  • ラム酒:50ml(お好みで)
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バターの一部が凹んでいるのは
バターが常温に戻ったか確認のため、指で押したからです


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常温に戻したバターをハンドミキサーでクリーム状になるまでかき混ぜ、

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砂糖と1/4くらいずつ分割して、バターに良く混ぜ込んでは入れ、を繰り返します

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次に溶いた玉子を、これも少しずつバターに混ぜ込んで行きます
バターは油分、玉子は水分なので、温度が低いとバターと玉子が分離するので
その場合は、40度くらいのお湯で湯煎しもって混ぜていきます

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このバタークリームに、ホットケーキミックスを少しずつ入れて混ぜていきます
この際、グルグルかき混ぜるのではなく、縦に切る様にして練り込み
時々ゴムベラでひっくり返して、ダマがなくなるまで練ります(練りすぎない様に)

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クッキングペーパーを飯盒にセットし、種を入れます
結構粘度高めなので、あちこちくっつかない様に注意して入れます
全部いれたら、釣り手を持って飯盒の底をもう一方の手のひらに叩き付ける様にして
種から余計な空気を抜き、かつ形を整えます

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電子レンジのオーブンを160度で余熱して、その後、蓋をせず20分焼きます
一旦取り出し、ケーキの上辺に切れ目を入れて、今度は蓋をして60分焼きます

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中まで火が通ってるか確認するには、真ん中に箸を込んで
何も引っ付いて来なければ焼き上がりです


■まとめ
   お菓子作りをやってる人には当たり前の事なのかも知れませんが、今回は結構良い勉強になりました。これまで、焼き上がった時は凄い膨らんでるのに冷めたら萎むとか、せっかく具を入れたのに全部沈殿とか、そういう現象は、粉を混ぜるまでの過程に間違いがあった、という事です。同じ仕込みのやり方で炊飯器ケーキを作ったら、また違う出来栄えになるのかもしれません。
   内容的には、炊飯器ケーキと同じ物を使っていますので、味もまったく同じなのですが、飯盒の形をしたケーキがゴロンと出て来たら、それはそれで面白いかと思います。もっとも、インパクトは炊飯器ケーキの方が大きい様にも思いますが。ただし、炊飯器ケーキ2個と同じ分量を、一気に作ってしまえるので、作業時間はこちらの方が短いです。
   ご覧の通り、今回も試行錯誤しまくって、作る度に食べてたので、そりゃもう太った訳ですが、個人的にはちょっとバターがキツい様な気がします。バターの量を減らすか、ショートニングやマーガリンを混ぜても良いかもしれません。(マーガリンの可否については賛否両論ありますが)
   ともあれ、今まであまり活用の余地がなかった電子レンジが、買って17年ぶりに用途が見出せる様になったのは良かった事です。ただし、およそ飯盒を使いながら、電子レンジでやってたのでは、別に飯盒でなくても良いんじゃね?(まぁ、普通は飯盒なんか使いませんけどねw)って所もあるので、機会があれば、直火でチャレンジしてみたいと思います。

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結構食いであります
薄く切って、毎日少しずつ食べてます



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)

2017年03月12日

   子供の頃、洗面器一杯のプリンを食べたい、なんてのは、どなたも思われた事だと思うのですが、それが証拠に、バケツでプリンを作る人は今だに後を絶たず、ついには商品化までされる様になりました。
   さて、当協会としては、バケツでなく飯盒なのですが、実は飯盒のプリンというのは、結構前からあります。成田のゆめ牧場(成田モトクロスパークの近くだったする)の「飯ごうでDoプリン」です。しかし、このプリンで使われている飯盒は、革通しのない中国製のパチもん飯盒で、国産飯盒押しの当協会としては容認できません。中国製の飯盒は、蓋の下がテーパーになって細く、革通しなどのリベットもない事から、プリンを出し易いという利便性(と、コストダウン)の意味があるのでしょうが、ここは敢えて、一見抜き出しにくそうな国産のロ号飯盒の後継者、兵式飯盒でチャレンジしたいと思います。

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結構な迫力
平べったくなっているのは、重力に負けてるからw


■作り方
   プリン、すなわちカスタードプリンは、本来はオーブンを使って焼いて作るのが本チャンですが、流石に飯盒を使ってやるには荷が勝ちそうなので、ここは無理せずケミカルプリン、つまりプリンの素を使って作る事にしました。
   近所のLIFEで売っていたLIFEオリジナル商品のプリンの素を使ったのですが、これはプリンの素40gに対して、牛乳300ml、卵黄1個を使用する物でした。飯盒1個分としては、プリンの素を4つ使う事にしたのですが、牛乳が1200mlでは余分に牛乳を買わねばなりませんし、物が物だけに、少々固めの方が飯盒から出す時に型くずれしないと考えて、プリンの素4つに対して牛乳1リットル、卵黄3個で作る事にしました。
   作り方は別に難しい事はなく、プリンの素の箱に書いてあった通り、卵黄を溶いて牛乳と良く混ぜ、中火で杓文字でゆっくりかき混ぜながら沸騰させ、沸騰したら1分弱火で温めて、飯盒にプリン液を注いで人肌くらいにまで冷ましてから、冷蔵庫で10時間寝かせて固めます。
   注意点としては、玉子の白身と卵黄を分ける時にカザラも取る事、プリン液を温める時、鍋の底も杓文字で擦ると焦げが剥げてプリンの出来栄えを損なうので注意する、その程度です。

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黄身をといて牛乳いれて
プリンの素入れてから、中火で温めるだけ
手間はありませんw

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大体、上部水量線の10mmくらい下まで嵩があります
粗熱取ったら、冷蔵庫で約10時間冷やします


■抜き方
   プリンを型から抜くには、器の縁から竹串を底まで刺して器とプリンの隙間に空気を入れると抜けます。いわゆる“プッチンプリン”は底に穴を開ける事で空気を入れて、容器から抜き易くしているのですが、あの容器プラスチックでプリンが抜けにくいから、ああした工夫をしているのかもしれません。
   バケツプリンで失敗と思われるのは、キレイにバケツからプリンが抜けず、形が崩れて出て来たり、柔らか過ぎて出した途端の崩壊する場合です。兵式飯盒などは、縁の内側にリムがあるので、余計に抜けにくそうな形をしています。
   そこで、飯盒とプリンの境目にバターナイフを差し込んで隙間を作り、良い感じに空気を入れてから、おもむろに飯盒に皿を被せて逆さまにし、ゆっくり飯盒を持ち上げてみました。すると、案ずるより産むが易し、ぶ、ぶぶぶ、と良い感じにプリンが出て来ました。
   牛乳1リットルのプリンは、兵式飯盒の上部水量線の約10mm下あたりの嵩なのですが、飯盒から出すとさすがに自重で多少平べったくなる様です。しかし、皿が真っ平らな分には型くずれしない様です。底が若干丸かったりすると、崩れる事もあるかもしれませんが、まぁ、それはそれでご愛嬌です。


飯盒プリンの見せ場
大盛り上がり間違いなし!

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運悪く割れてしまう事もありますw
これはこれでご愛嬌


■保存方法
   さて、この飯盒プリンですが、大人数のパーティーなどでは、あっという間に無くなってしまいますが(そもそも、パーティー向けなんですけどねw)、一人だと流石に一気に食べ切る事は出来ません。実は試作品を自分一人で処理したのですが、半分食べたらもう食べ切れず、しかも腹壊してしまいました。
   そこで、残ったプリンをいくつかに切り分けて、ラップで包んで冷凍庫で凍らす事にしました。成田のプリンDO飯盒も、通販では冷凍状態で送られてくるとの事ですので、凍らせても支障はないはずです。実際、凍らせた状態でも食べてみましたが、結構美味しかったです。ただし、虫歯になってた歯が欠けてしまい、ちょっと困った事になりましたが。
   そこで、今度は冷蔵庫の中で解凍してから食べましたが、まぁ、そこそこ美味しく食べれました。ただし、ラップから解凍時の汁が染み出て、冷蔵庫の中がベタベタになってしまったので要注意です。
   おそらく、作ってから開けるまでに時間があるとか、暑い季節に外に持ち出すとかの場合、冷凍した状態で持って行き、現地で解凍してから食べるというのもアリだと思います。

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基本的に、一人で食べるもんじゃありませんw
半分も食べたら、当分プリン要らなくなりますw

写真 2017-03-07 9 52 15
小分けにしてラップで包んで、冷凍庫にイン
食べる時は、何か器に入れて解凍した方がいいです
でないと、プリン汁で地面がベタベタになります



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年11月27日

   先日、民生品の旧型飯盒を2つ手に入れたのですが、2つもあっても仕方ないんで(どっちも程度悪い)、1つ放出すると言ったところ、飯盒オフの相方、Toyofusaさんが名乗りを上げたので、引き渡すついでに急遽、飯盒オフを開催する事になりました。

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飯盒掛にぶら下がる旧型飯盒
飯盒掛が開発された時代の飯盒はこれです


■今回のテーマ
   飯盒オフというと、毎回決まって飯を炊いてるのですが、今回は普通に飯を炊いても面白くないので、去年、せっせと作った糒を実食してみる事にしました。一応、去年、試食はしているのですが、時間が経つとどうなるのかは、今日分る訳です。もし、激烈に不味い様であれば、備蓄しておくのは止めといた方が良い、という訳です。ちなみに、現在、合計15合分作り置きしてあります。今回は、2人分という事で、掛子にすり切り一杯、2合持参しました。
   糒の一般的な食べ方としては、湯で戻すというのがありますが、今回は糒と同量の水を入れて、アルコールストーブで温めました。実は職場にも飯盒と糒、エスビットを常備していて、非常時には同じ様にして食べれる様にしています。もっとも、一度も実際に戻して食べた事がなかったので、今回のオフは良い機会になりました。
   白米を炊く場合は、それなりに火加減など気を使うところがあるのですが、糒の場合は単に湯を沸かす以外にする事がありません。糒に水を入れて飯盒の蓋をして、火に掛っぱなしです。まぁ、非常時にはそれさえもやる気になるか疑問ですが、楽な事は良い事です。ただ、ボケッとしてると、水気が無くなれば糒も焦げるに違いなく、そうなったら後始末が面倒なので、適宜、蓋を開けて、水気が引いたところで火から下ろします。

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糒に湯を注ぐ、というやり方もあるのですが
炊いた方が柔らかくなると思います
アルスト程度でも十分やれるのが非常時向きです

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ドボドボ〜っと水を注ぎます
多めに入れれば粥になります。まぁ、お好みでw

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防災用品には、缶入りコケネンかエスビットを入れてます
今回は、それを再現した温め方をしました

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相方のToyofusaさんは、飯盒掛に飯盒ぶら下げて
玉菜(キャベツ)と牛缶の煮込みを調理中
飯盒掛を使った副食で、唯一、史料から出て来たメニューとか

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牛缶、すなわち牛肉の大和煮の缶詰なんですが
最近は缶切り不要タイプばっかで
あえてスパルタンな開け方したい我々には物足りないっす

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そんなこんなしてる間に、糒が戻りました
つか、予想以上に早く出来てしまい
副食が出来るまでに少し冷めてしまいました


■実食
   糒が少々冷めてしまいましたが、早速実食。糒はちょっと水が足りなかったみたいで、上の方はまだ固い状態でした。恐らく、下の方の糒が水を吸って膨張し、上の方は隆起して水を吸えなかったのでしょう。一応、かき混ぜて置いといたのですが、炊いてる最中からかき混ぜておけば良かったです。あるいは水を多めにするか。
   糒ですが、例の糒臭さはありますが、食えないほどではありませんでした。その昔作った糒は猛烈に臭くて食えた代物じゃなかったのだけど、今回のはどうでもないっぽいです。とはいえ、白米を炊いた様な美味にはほど遠い。そこで、玉菜の煮込みをぶっかけて混ぜてみたところ、糒臭さが気にならなくなりました。
   ちなみに、玉菜と牛缶の煮込みは、醤油のみの味付けで、砂糖はまったく入れてないのに結構甘みの強い仕上がりでした。牛缶の甘みが結構出ていた様です。

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醤油と砂糖を使えば、大抵は和風の味付けになるのですが
このオカズも手軽で美味しいです

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見た目はアレですが、混ぜて食べた方が
糒臭さが軽減されて食べ易かったです


■壮絶!氷餅
   さて、ここまではありきたりな飯盒オフですが、ここから先に出て来たのが問題作でした。Toyofusaさんが過去の陸軍の史料を調べてこさえた、氷餅をベースにした携帯口糧。恐る恐る口にしてみたものの、埃臭いやら苦っぽいやら、とにかく人間の食べる代物に思えない。もしかしたら、虫も食べないかもしれない。
   聞けば、明治から大正にかけて、旧陸軍が携帯口糧化を目指して熱心に研究を重ねて来たもので、ベースの氷餅にきな粉だの胡麻だの加えてカロリー強化を計ったものらしいのだけど、味についてはあまり考慮されなかったらしく、最終的には試験中に兵隊が倒れて開発中止になったのだとか。いくら大元帥陛下の命令(でしょう、これもきっと)とはいえ、よくもまぁ、こんなものを倒れるまで辛抱して食ってたなぁと、感心するやら、可哀想やら。当飯盒オフでも、基本的に出された物はお残し禁止なのですが、「これは食べ物じゃない」と判断して、松の木の根っこに肥料としてあげました。
   このあと、ちゃんとした長野産の氷餅に小豆入れたのを食べましたが、埃臭さは餅米が素であるのが判明。決して美味しいものではないですが、まぁ、辛うじて食えるレベルでした。察するに、昔の保存食というのは、美味い不味いよりも「食えるかどうか」が至上課題であったのでしょう。昔の人は、辛抱強くもあったし、文句言う余地もなかった、という事なのだと感じました。

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乾燥してるので固いです
味はしょっぱいのですが、それ以上に埃っぽい味です

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湯で戻して食えと言われたので実行したのですが
とても喉に使えて、飲み込めませんでした(^^;;

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こちらはちゃんとした版の氷餅
小豆でめっちゃ甘くして食べたら、そこそこ美味いかも??


■ちょっと工夫
   旧軍スタイルでオフをやる時は、これまで缶入りコケネンを使ってたのですが、コケネンも大概高いし、かつ旧軍の缶入りコケネンは実は結構サイズが小さかったという事が分り、代替品をどうすべ?みたいな話しがありました。そこでToyofusaさんが見つけて来たのが、ドールのパイナップルの空き缶。サイズ的には旧軍コケネンより少し大きいのですが、トランギアのアルストが良い感じに納まります。キャップも出来るので、ケースにもってこいです。
   自分もやってみたのですが、ふと気が付いたのが、「ホワイトプロダクトのケイネン160の五徳が使えるんじゃね?」という事。試してみたらバッチリでした。あつらえたみたいにピッタリです。しかも、保管時は缶底にセット出来ます。まぁ、この状態で持ち出し袋に入れておく、なんて事はしないと思いますが、コケネン使用を前提としたテストの時に役立ちそうです。

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恐らく、この缶のサイズがケイネン160と同じなんでしょう
この五徳自体は使い易いので有り難いです

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五徳を缶底にセット出来るので邪魔になりません


■まとめ
   今回のオフでは、糒は混ぜご飯にして食べるのが良さげ、という事が実感できました。しかも、可能であれば、塩系より醤油系の方が、糒臭さを誤摩化すのが上手そうです。この事は糒に限らず、アルファ米でも同じではなかろうかと思います。あちらはあちらで、アルファ米臭さがあって、塩振ったくらいでは臭いは取れません。そのような訳で、サンマの蒲焼き缶とか、焼き鳥のタレ缶など、醤油と砂糖で甘辛系の缶詰などを併せて用意しておくと、イザの時に“臭い飯”を食わずに済むのではないでしょうか?

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塩だれとかツナ缶などは、臭み消しには物足りないです



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年11月23日

   基本的に自分が購入対象にしているのは、戦後に作られた飯盒なのですが、今回、程度の良さそうな旧型飯盒が出品されていましたので、落札しました。しかし、これがなかなかどうして、日本の物作りの原点に触れる一品でありました。

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左は未使用のデッドストック、右はちょっと使って底が焦げたやつ
本当ならデッドストックの方を残すのですが
焦げた奴の方が比較的出来が良かったので
そちらを残す事にしました


■びっくりする出来栄え
   出品時から、この飯盒には刻印がなく、軍に卸した物ではない事。ただし、軍の制式を外れた後も民間で製造された物があるので、おそらく民生品であろうと予想していました。まぁ、ここまで塗装が残っている旧型飯盒はあまりないので、色見本としても良いかと思って取り寄せました。
   が!来てみた物を見てビックリ! 釣り手が耳金のリベッドに当たってコジコジで動かない。というかプレスが猛烈にヘタで筋が残ってたり、ヘタしたら波打ってる部分がある。縁の折り返しがいい加減で、かつ金バサミでいい加減に切りましたと言わんばかりの切り口になっている。蓋がガタガタ。塗装もいい加減で、垂れたりはみ出てたり、ムラがあったり。とにかく、東独の飯盒どころか、今の中華コピーの飯盒よりも出来が悪い。とにかく、形だけは似せました的な出来栄えです。
   特にデッドストックの方は出来が悪く、とてもじゃないが売り物にならないんじゃないかレベル。普段使いするつもりはないので、本来なら未使用品の方を手元に残すのですが、底が焦げてる方は、まだしも使えるギリギリのレベルだったので、そっちを残す事にしました。

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一所懸命、焦げを落とそうとした努力の跡が伺えます
地金の色合いから、アルマイト加工はされてない様です

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左のロ号飯盒のコピーである、キャプテンスタッグの飯盒との比較
明治期に開発された旧型飯盒の方が少し小振りです


■ともあれ使ってみる
   どんな物であれ、とりあえず一度は使ってみるのが自分のポリシーですので、早速飯を炊いてみる事にしました。問題は、一体どのくらい長い間、倉だか押し入れだかに入っていたのか分りませんが、飯盒の中が若干コショウっぽい臭いがしてました。なんでコショウなのか分りませんが、塗装が落ちない程度に洗剤で洗ってから使用しました。
   まずは、掛子の容量がいくらなのか調べてみたのですが、すり切り一杯で300g、つまり2合分の米が入りました。この辺りは使用書の通りに作ってあるのかなー、と感心したのですが、後で軍に卸したものと比較した時、量目が多い事に気が付きました。まぁ、ロゴスの飯盒よりも谷口金属の飯盒の掛子の方が深さがあって量が多かった、なんて事もありましたので、この辺り、いい加減なのかもしれません。飯盒の出来栄えを考えたら、いい加減に作ったのかもしれません。
   ともかく、底に穴が開いている訳でもなく、炊くのは普通に炊けました。ただ、蓋がガタガタで隙間が多いので、盛大に湯気を吹いてました。もしかすると、寒冷地や高地では不利かもしれません。

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掛子には300gの米が入りました
ただ、後述する大阪造兵廠製のは280gだそうで
いい加減に作った可能性が高いです

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前の持ち主は、どうやら七厘などで炭火で使ったみたいです
焚き火の場合は、煤が飯盒の胴体にもつくのですが
これは底とその少し上までしか煤が付いてませんでした

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炊いてる最中は、湯気がコショウっぽい臭いをしてましたが
そのせいか、焦げが半分くらい落ちました
落ちた焦げはもちろん、飯にくっついてたのですが(爆)


■大阪造兵廠製との比較
   旧型飯盒は、開発以来、ドイツより輸入した工作機械を用いて大阪造兵廠で製造されており、徳川慶喜公が大政奉還以来、初めて大阪城に来て、その脇の砲兵工廠を見学して、大砲そっちのけで飯盒に興味を示して、さらにはアルミニウムの人体に及ぼす影響がまだ未知と言われて、銀塊送ってマイ飯盒作らせた、というエピソードの時に見た飯盒というのが、この旧型飯盒だったのです。
   その旧型飯盒の明治43年検品の物と、この民生品旧型飯盒を比較してみたのですが、その出来栄えは雲泥の差でした。軍用の物は、非常にかっちりした造りで、アルミ板の厚みもあり、縁の折り返しも細めで丁寧、不必要にガタツクところがなく、非常に丁寧な造りです。明治43年は西暦で言えば1910年、今から106年前の製品ですが、今でも十分実用に耐え得るクォリティを持っています。
   ちなみに、この旧型飯盒の耐用年数は20年だったそうで、1930年すなわち昭和5年頃に民間に払い下げがされた様です。また、この頃には、新型の飯盒が開発されたり、それに伴って旧型の飯盒も民間で製造されたり、色々動きがあった様なのですが、今回自分が手に入れたのは、その頃に民間で作られた製品ではなかろうか、と思われます。

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左が明治43年製の大阪造兵廠の飯盒
見るからに出来栄えが良いです

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蓋の縁の折り返しの部分
大阪製のは細く丁寧ですが、民生品の方が実にいい加減で隙間開いてます

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恐るべきは掛子の縁の折り返しで
民生品の方は、缶切りで開けたみたいな出来栄えです

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上の大阪製のは、民生品の掛子より薄いです
恐らく、大阪のが正解の量目だと思います

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アルミの厚みが大阪の方が厚く
そのため、非常にかっちりした造りになってるのに対して
民生品の方はちょっと力入れたら、歪みそうです

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大阪製のは、蓋と本体に隙間がありませんが
民生品のは、隙間だらけでガタガタです

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耳金の形状の違い。民生品は大きくガサツです
軍に卸したものでも民間工場で製造した物は
耳金が大きい物があって、やはり釣り手が引っかかって回りにくいとか

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革通しの位置
民生品の位置では、背嚢のストラップを通すのが大変です

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というか、革通しの隙間が狭くて
まずストラップが通りません


   昔の日本製品は「安かろう悪かろう」といって、とにかく粗悪品の代名詞であった訳ですが、まさにその時代の製品だった様です。しかし、それより20年も昔であっても、ドイツから機械と技術を取り寄せて作った製品は、100年も持つ高いクォリティを持っています。
   察するに、工業の黎明期にあっては、ミリタリーイシューはその国のトップレベルの技術力が使われており、民間企業にはまだまだ技術が伴わなかった、という事なのでしょう。日本製品が世界に覇を競える様になるのは、戦後にシステム工学が導入され、模倣品を脱した後からです。この民生品旧型飯盒は、それを遡る日本製品の始祖の一つなんだろうな、と感じました。



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年10月11日

   自分の飯盒使用歴は18歳の夏から始まるのですが、この飯盒は2代目の飯盒にあたります。初代の飯盒が、純粋に生活用品だったのに対して、この飯盒は野宿ライダーを意識して購入しました。もっとも、当時はそこまで飯盒愛に目覚めていなくて、さらに小型でパッキングし易いクッカーという事で、モリタの角形クッカーに意識が行ってしまい、さりとて自宅で飯盒を使って飯を炊くのは嫌気が指していたので、ほとんど使わずしまいのまま、処分してしまいました。
   しかし、後年、この飯盒が、ソロ用の飯盒として、非常によく考えられた製品であり、おそらく、日本飯盒が行き着いた最高傑作であったと認識する様になりました。とうの昔に製造終了しており、そもそも作ってた会社もなくなってしまい、ネット上でも情報が非常に少なく、また出物もなかったのですが、このたび、奇跡的に入手する事が出来ました。

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10年探してやっと見つけた3合飯盒
便宜上、「3合飯盒」と呼んでますが
本当の商品名は、パッケージが無かったので不明です


■外観的特徴
   この飯盒の特徴は、3合炊きという事で、一般的な4合炊きの兵式飯盒よりも背が低くコンパクトになっています。そして、革通しが蓋に付き、付属のハンドルでフライパンとして使う事を前提としています。また、掛子には取り外しの出来る仕切りの板があり、オカズ入れとして使い易くなっているだけでなく、米を量る時に便利になっています(仕切りを入れれば、1合が量れる)。中には中鍋が入っていて、これも付属のハンドルが付けれる様になっています(蓋と中鍋はハンドル共通)。そして、釣り手は、旧陸軍の将校用飯盒や自衛隊の1型飯盒と同様にスライド式です。

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3合飯盒の入組品


■なぜ3合なのか
   この飯盒が3合炊きを目指した理由は、まさに日本の飯盒がソロクッカーとして進化する要望があった事を如実に現しています。
   そもそも兵用の飯盒は4合炊きなのですが、これは2人1組になって、一人が飯(1人辺り2合)、もう一人が汁を作るのを前提に設計されています。軍隊ですから、複数の部隊で行動する訳ですし、その最小単位としても組炊爨での運用が、兵用の飯盒の設計思想なのです。
   ところが、戦後、登山やキャンプなどで使われる様になってからは、この組炊爨の前提は大きく崩れる事になります。団体で登山する場合は、軍隊式の組炊爨もあったでしょうが、そういう使い方よりも、個々人で飯盒を使う機会が増えたのだと思われます。となると、流石に一人で4合も飯を食う事はないでしょうし、せいぜい2〜3合くらいしか炊かないとなると、4合もの容量は必要なくなった、という事でしょう。
   また兵式飯盒は、ご存知の通り、底が深い鍋なのですが、これを食器として考えた時、底が深過ぎて食べにくいというのは、確かにその通りです。4合も炊ける必要がなく、かつ底もそんなに深くなくて良い、という事であれば、3合の容量にして底を浅くしようという発想になるのは、一人用の飯盒としては、至極合理的な考え方であると思います。

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断面は兵式飯盒と同じ面積です


■中鍋の意味
   先に述べた様に、4合炊きの飯盒では、ご飯とオカズは2つの飯盒を使って作り、それを二人で分けて食べる前提で設計されていたのですが、これが1つの飯盒しかないとなると、飯は炊けてもオカズが作れない、という事になります。そしてこれはソロクッカーとしては具合の悪い話しです。その為、ソロクッカーの多くは、大小2つのクッカーをスタッキングするスタイルになっています。
   飯盒がまだまだ日本のアウトドアシーンで主流だった時代には、飯盒を入れ子にするアイテムが色々考案されていました。その中でもモリタのミニハンゴーは兵式飯盒にスッポリ収まる2合炊きの飯盒で、それ単体でも使える優れものでしたが、それでもソロ用として考えた時、4合炊きの兵式飯盒と併用ではパッキングサイズが無駄に大きい物になります。
   そこで、飯盒本体を3合に縮小し、中に鍋を1個入れる事で、省スペース化とクッカー2つを実現したのが、この3合飯盒です。つまり、飯盒本体でご飯を炊き、中鍋でオカズを作るというスタイルを実現したのでした。

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自衛隊の戦闘飯盒2型との比較
大きさはほぼ同じでした

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戦闘飯盒2型は、ほぼ食器としての機能を追求していますが
3合飯盒の方は、調理器具と食器の機能を
ギリギリのところで摺り合わせています



■その他の所見
   この3合飯盒は、中鍋だけでなく、蓋もフライパンとして使える様に、革通しを蓋の方に付け、それに脱着式のハンドルを取り付けて使用できる様になっています。このハンドル、アルミ製のチャチなハンドルなのですが、実はこれが非常に使い易い。
   脱着式なのでパッキング時にハンドルが邪魔にならない。また炊飯時にも外しておけるので邪魔になりません。チャチな作りに見えますが、そこそこの重さには耐えるので、中鍋でラーメン作って、ハンドルを持って食べる事も可能です。

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ハンドルは脱着式で使い勝手が非常に良いです
中鍋にも使う事が出来ます


   この3合飯盒の蓋と掛子の容量を調べてみたところ、いずれも3合2合より多い容量をもっている事が分りました。これは谷口金属の飯盒にも見られた事です。一説によると、その昔、旧陸軍が精白米から胚芽米に切り替えた時に、飯盒の容量も変更になったという話しがあるようですが、その関係で、戦後、蓋と掛子の容量が違う製品が出回ったのかもしれません。
   また、蓋には真ん中で仕切りが出来る様になっているのですが、これはオカズ入れとしての利便性を持たせたものだと思われます。弁当箱として使うなら、現代人としてはこのサイズであっても結構大きい訳ですが、掛子に違うオカズを2種類入れれるのは便利です。

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僅かではありますが、若干大きめの蓋と掛子です
まぁ、気にするほどの差でもないですが

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掛子には仕切りを付ける事ができ
オカズ入れとして利便性を上げています


■改善点
   ニュートップという会社は、とうの昔に潰れてなくなってしまい、当然この3合飯盒も再販される事なく、歴史の彼方の逸品になってしまったので、今さら改善点を言っても始まらないのですが、あえて付言するなら、この飯盒の釣り手は大いに改良の余地があります。
   3合飯盒の釣り手は、旧陸軍の将校用飯盒に使われていたのと同じタイプのスライド式の釣り手で、これは戦後、自衛隊の1型飯盒でも採用されています。このスライド式釣り手は、押し込めば耳金の所で釣り手がロックされ、蓋を押さえる構造になっています。ところが、3合飯盒の釣り手は、明らかに設計ミスで、押し込んでもロックの位置が耳金より上にあってロック出来ません。この点は是非とも改善して欲しい部分でした。
   また、この釣り手は鉄製で塗装がなされているのですが、使っているウチに塗装が剥げて、鉄の地金が見えてしまい、そこが錆びてスライドさせられなくなります。これは自衛隊の1型飯盒でも同じなのですが、戦後、発売された旧陸軍の将校用飯盒などは、この釣り手にメッキが施されており、剥げにくくなっています。可動する部分でもあるので、ぜひともメッキを施すか、ステンレス製の釣り手にして欲しかったものです。

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ロックの位置が明らかに間違っています

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将校用飯盒の戦後版の釣り手はメッキ仕上げ
動かし易く、剥げにくくなっています


■改善点
   この3合飯盒が売られていた頃は、まだ登山具店には普通に兵式飯盒が売られていましたし、先に述べたミニハンゴーだけでなく、テフロン加工を施したカラー飯盒まで売られていました。むしろ、キャンプでご飯を炊く道具としては、飯盒の他に思いつかなかった時代でもありました。
   それだけ、飯盒は日本のアウトドアシーンに根付いていたのです。その中で、この3合飯盒は、我が国の飯盒文化の最晩期に登場した、日本飯盒の集大成であったと思います。この飯盒を基にして、次第に飯盒はアウトドアシーン、特に登山やソロキャンプで使われなくなっていき、かつて飯盒を作っていたメーカーは軒並み潰れるか、飯盒を作らなくなりました。
   この3合飯盒と、現行の自衛隊の戦闘飯盒2型を比較した時、調理器具としての飯盒は決定的にその機能を後退させ、食器の機能により特化した形になりました。そもそも「飯盒」という言葉が、飯を入れる蓋付きの器、つまり弁当箱の意味だったのですが、その意味の通りに日本飯盒は回帰してしまった、というべきかもしれません。
   しかし、我々の頭の中では、飯盒はやはり飯を炊く調理器具の意味という認識が色濃い訳です。その飯盒が、一人で使うにもっとも便利な形に進化を遂げた最終形態が、この3合飯盒であった事を、記憶に止めておいて良かろうと思います。


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4合炊きの兵式飯盒との比較
1合分少ないだけに、コンパクトになっています
ただ、自宅で使う分には、4合の方が便利かもしれません



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tanisi_corp at 20:00コメント(8)

2016年09月07日

   Twitterの方で、飯盒オフの相方、Toyofusaさんが第二次大戦時のドイツアフリカ軍団向けの野戦炊事教本から、米の炊き方を紹介していて、一体どんな米使ってたんやろなど話しが盛り上がったのを受けて、久々に外国の飯の炊き方にチャレンジしてみようと思いました。
   ちなみに、ドイツアフリカ軍団は、北アフリカ戦線のイタリア軍の助っ人に行った部隊で、糧秣関係はイタリア軍のも多用した事が想像できます。なので、Toyofusaさんが見つけて来たこの米の炊き方も、カルナローリなどの中粒種米を使うのだと思いますが、今回はクソ真面目に再現する気がないので、ウチにあるものでやっつけ仕事で取り組む事にしました。

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リゾットなのかピラフなのかお粥なのか、よく判らん出来栄え
しかも、具がポールウインナーだけなので
ますます何の料理かよう分りませんww


   いくらやっつけ仕事とはいえ、基本的な作り方は頭に入れておかねばならないので、さくっとウィキっておきました。使用する材料のうち、オリーブオイルは何故かある、ニンニクはない、玉ねぎはこないだの牛丼の残りの1玉がある。白ワインなんかないけど、料理酒ならある。ブイヨンもないけど、コンソメスープならある。具材など一つもないけど、何もなしじゃアレなんで、実家から貰って来た伊藤ハムのポールウインナーを入れてしまおう。で、米は当然、あきたこまちである。
   まず、玉ねぎのみじん切り。実はみじん切りの仕方は、まだ19歳の頃、とあるホテルの従業員食堂のバイトをやってた時に教えて貰って覚えたテクでです。何事も習っておいて損はないという事です。今回の料理で、一番手間が掛かったのが玉ねぎのみじん切りです。伊藤ハムのポールウインナーも切っておきます。ちなみに、伊藤ハムのポールウインナーは、東京では売ってませんので、帰省の度にわざわざ京都から持って帰ります。
   それが終わったら、飯盒にドボドボとオリーブオイルを入れてストーブで温め、玉ねぎを炒めます。ある程度透き通って来たら、ポールウインナーも入れて火を通しました(本ちゃんの作り方では、具は一番最後です)。そして、米を2合(あとで1合にしておけば良かったと後悔w)入れて、油を馴染ませます。早くも底の方で焦げ付いて来てる感じがしますので弱火にします。馴染んだと見たら、ドボドボと料理酒を入れてかきまぜます。こちらもアルコールが飛び始めたら底が焦げっぽい感じになりますので、米の量と同じ水を入れて、コンソメも2個入れて、弱火で温めます。

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ワタクシ、普段の料理にオリーブオイルなんて、まず使わないんですが
皆さんは何に使われてるんでしょうか?

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玉ねぎを炒め、ポールウインナーも入れました
飯盒の中は結構な熱で、熱くて杓文字の端の方しか持てませんw

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米を入れてかき混ぜます
油を多めに入れてるので、直ぐ馴染みます

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料理酒投入。白ワインだと、もっと香りが良いのかな
ピンぼけてるのは、焦げ付き始めて、テンぱってるからですw

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アルコールが飛んだら、水を投入
ようやく一息付けれます

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コンソメも投入
何で軍手で掴んでるんだ?って指摘されましたが
素手の右手はiPhoneで撮影してるからですw


   ここから先は、煮込みパートです。弱火で煮込んで行きます。蓋はせず、そのまま弱火に掛けるのですが、既に結構コゲつく状態になっているので、適宜、杓文字でかき回します。これをやらないと、おそらく底は焦げ付いて、後始末が大変な事になるはずです。
   また、蓋をして炊く訳ではないので、水気が少なくなって来ても、まだまだ米に芯がある状態ですので、差し水をしてさらに温めます。とはいえ、普通の米飯の様に、完全にフックラ炊くのではなく、気持ち芯が残ったアルデンテの状態で仕上げるのが良しとされている様です。

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差し水して、再度温めてる最中
あまりやりすぎるとお粥になってしまうので注意

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最終段階で、塩こしょうとバターを入れて味を整えました
本来は、ここらで具材を入れて
ちゃんとしたリゾットにするみたいです


   さて、完成したなんちゃってリゾットですが、意外というか、普通に食えました。決して不味くはありません。いうなれば、味付きの飯というところです。ただし、文字通り飯しかありませんので、2合も炊いたら、完食するまで飽きます。それと、油分が多いので、冷めたらあまり美味しくないかな。
   ともあれ、具があろうとなかろうと、大体リゾットの作り方は、おおよそで理解できました。日本の炊き込みご飯とどっちがいい?と聞かれたら、作る手間とか味とかで、炊き込みご飯の方が良いですw でも、時々変わったもの食べたい時は、こういうのも良いかもしれないです。次回、人に出す時は、ちゃんと具材も用意してやろうと思います。

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適宜かき回してましたので、底の焦げ付きは無しですw



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)

2016年09月05日

   4年前のウィークエンドレーサーズで、フープスで左肩から地面に落ちてしまい、それ以来、ずっと肩の調子がよろしくないのですが、この一年くらいは、左肩の肩甲骨の内側がずっと凝っている状態でした。そろそろ本格的に何か対策しないといかんかなー、と思ってた矢先、先週の日曜日に、突如として激痛を発し、慌てて整形外科に行ったところ、首から肩、腕、指先に伸びている神経が出ている首の骨の穴が狭まっているとの事。暫くは治療を続けねばならなくなりました。

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牛丼に使う肉は、いいとこクズ肉の部類だと思うのですが
今回は貰い物の国産牛を投入w


   そんな訳で、暫く自炊も出来なかったのですが、その間、ちょいちょい食べに行っていた牛丼屋。そーいや、まだ炊飯器とか買ってなくて、飯盒で飯炊いてた19歳くらいの頃、バイトの帰りに駅前で牛丼大盛り食ってて、もう一杯大盛り食いたいけど金ないなー、とか思ってたなーとか思い出していたのですが、そういえば、牛丼を作ろうと思った事は、これまで一度もありません。滅多に牛肉買わないってのもあるのですが、牛肉はカレーかシチューかすき焼きか肉じゃがのどれかにしか使った事がなく、牛丼はこれまで作ろうと思った事がないのです。実家でも出て来た事ないので、もしかしたら、自分では作らないものなのかも?と思って、レシピを調べてみたら、そんな事はなくて、ちゃんとレシピが出てる。たまたま、帰省の時に実家から貰って帰った牛肉もあるので、作ってみる事にした。

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水、調味料、玉ねぎを飯盒に入れて火にかけます

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沸騰するまで蓋をしましたが
味を濃いめにしたければ、蓋を開けて水気を飛ばしても良いかも

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玉ねぎに火が通ったあたりで、牛肉を投入
ちょっと細切れにした方が、牛丼っぽくなります


   調べてみて分った事は、牛丼って、作るの簡単そうって事でした。材料は牛肉、玉ねぎ、生姜。調味料は醤油、酒、みりん、砂糖。あとは水です。水に調味料入れて、切った生姜(自分はチューブの下し生姜使いました)と玉ねぎ入れて煮て、沸騰したら牛肉入れて20分煮込んで完了。これだけです。
   作り出して直ぐに分ったのは、牛丼のあの香りというのは、生姜によって作り出されるのだ、という事でした。和風の煮物というのは、砂糖、醤油が主な調味料ですが、例えば、すき焼きは白菜が入る事によってすき焼きの匂いになります。それと同じ様に、牛丼は生姜がその匂いを醸し出していた訳です。
   牛丼の具材のメインは、もちろん牛肉なのですが、店で使っている牛肉は、それほど上等な部位ではないと思われます。まぁ、上等でなくても、それなりに美味いのが牛丼です。今回は、実家から貰って帰った国産牛のしゃぶしゃぶ用のを使ったのですが、牛丼に使うにはちょっと上等過ぎたのか、ちょっと牛丼っぽい感じではありませんでした。オージービーフ辺りをコトコト煮た方が、安っぽい感じになって良かったかもしれません。
   牛丼の基本的な具材は、牛肉と玉ねぎで、これはどこの店も共通しているのですが、中には、白滝や焼き豆腐を入れている店もありました。まぁ、嵩ましである事には違いないのですが、これはこれで美味かったものです。ただし、その店は味付けが濃いめでした。牛丼らしさを損なわない程度に、こうした他の具材を入れるのもOKだと思います。

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飯盒は底が深いので、白滝と豆腐1丁も余裕で入ります

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完成したの図
豆腐の下に白滝と牛肉が埋まってますw


   初めて作った牛丼の感想は、とにかく簡単、そしてあまり失敗は無さそう、という事でした。そして、これって、忙しい車中泊での副食に向いているじゃないか、と思いました。一番最初の割り下なんか、水に調味料入れて、玉ねぎ入れて、それから煮るだけです。なんなら、砂糖、醤油、みりん、酒、おろし生姜を予め自宅でミックスしておいて、現地でそのまま使っても良さそうなもんです。玉ねぎは現地で向いて適当に切れば良いし、肉は冷凍しておいて、現地で仮にまだ解け切ってなくても、焼くのでなく煮るので、少々凍ってても、まぁ大丈夫です。
   この様に、持って行く材料も少ないですし、それでいて牛肉ですから、決して貧相ではないので、これは是非、次回のレースで試してみたいと思います。

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今回は、豆腐から汁が出た事もあって
ちょっと薄めの仕上がりでした



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年06月29日

   以前紹介したベルリン警察飯盒が、御徒町の中田商店でゴロゴロ売られていた頃、崩壊して間無しの東ドイツの軍装が大量に入って来ていて、はやりゴロゴロ売られていたのが、この東ドイツ軍の飯盒です。ベルリン警察飯盒と同じく、旧ドイツ軍の飯盒の系譜にありながら、あまりのチープな作りに、ベルリン警察飯盒より少し安い値段で売ってた様に記憶しています。

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あちこち塗装が剥げていますが
中身はキレイでしたので、デッドストック品の様です


■見た目と造り
   上にも書いた様に、東ドイツ軍飯盒も旧ドイツ軍のKochgeschirr31の後継に当たる飯盒です。詳しい歴史は分らないのですが、海外のサイトによると、当初、内務省の部隊で使われていたのは、ほぼ旧軍の飯盒だった様です。次にハンドルのストラップを通す穴の上の穴が廃止されて、次に下も廃止されて、この形になった様です。そして、掛子についてるハンドルも、初期型はアルミ板だったのですが、あとでワイヤータイプになったそうです。かつて中田商店で買ったのも、今回改めて調達した物も、ハンドルに革通しがなく掛子のハンドルはワイヤーのタイプですので、後期型という事でしょう。
   さて、物は御覧の通りなのですが、正直、出来が良くありません。東ドイツは当時の東側諸国の中では優秀で「東欧の日本」なんて言われてたそうですが、アルミの材質も悪そうだし、それ以上にハンドルの立て付けが悪くガタガタだったり、蓋がガタガタと、とりあえず形だけ飯盒にしました的な出来栄えです。この飯盒がいつ頃の製造なのか分りませんが、恐らく東ドイツ崩壊の少し前のデッドストックでしょうから、その頃には国だけでなく工業力も左前だった、という事なんでしょうか。
   しかし、物の出来栄えとしては、おそらくこの辺りがヨーロッパ標準なのかも知れません。それが事項以降で検証したいと思います。

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塗装が剥げているのは仕方ないとして
蓋のハンドルの塗装がいい加減になってるのは
なんだかなぁ〜〜と感じました

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東ドイツ軍飯盒は、蓋と掛子を連結する事が出来ません
別個に食器もしくは調理器具として使うのを想定しています

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飯盒本体には、500mlおきの目盛りがあります
釣り手のセンターは軽く凹みがある程度で
飯盒を棒に吊るしたら、簡単に左右にずれそうです


■ベルリン警察飯盒との比較
   似た様な形してる飯盒、という事でベルリン警察飯盒と比較してみます。といっても、東ドイツ軍の飯盒は、東ドイツが崩壊するまで生産されていたのに対して、ベルリン警察のはせいぜい1960年代くらいまでの製品です。どんな物でもそうですが、始めの頃は造りが良かったり材質が良かったりするもので、後になれば経費節減とかで悪くなって行く傾向にあります。それを踏まえた上で、厳しく比較していこうと思います。
   まず、材質ですが、これはどっちもどっちかな、という印象を持ちました。アルミニウムにも色々ランクがあるようですが、基本的には火に掛ける物ですし、穴が開かん程度の材質って事でしょう。仕上げも同じ様な感じで、蓋でスパムとか焼いたら、漏れなく焦げ付くだろうなー、という仕上げでした。
   問題は造りの方で、ベルリン警察飯盒の方は、蓋も掛子もあまりガタツキがなく、蓋のハンドルもカッチリしてるのですが、東ドイツ軍飯盒の方はもうガタガタです。まぁ、ドイツ人は飯盒でメシ炊いたりしないでしょうが、東ドイツ軍の飯盒だと、蓋の隙間から蒸気漏れまくりで、とんでもないメシが炊けそうです。とはいえ、ベルリン警察の飯盒は、そこそこピッタリしてる訳ですから、物作りに対する姿勢が、西と東では全然違ってたという事でしょう。同じドイツ人にして、主義思想の差がここまで影響するのか、という感じです。
   飯盒本体はそれでも大きな差はないのですが、顕著に違うのは掛子です。ベルリン警察の飯盒の掛子はハンドルに連結して使う様になっていますが、東ドイツ軍のは掛子にもハンドルが付いています。そしてそのハンドルの付け根に、蓋のハンドルの爪を入れれる様になっています。配食を受ける時は、蓋と掛子のハンドルを指で掴んで、バラけない様にします。どちらが使い勝手良いかは意見の分かれる所だと思います。掛子としての容量はベルリン警察の方が深いので多いです。
   上にも書いた様に、ハンドルの形状も異なります。ベルリン警察飯盒の方は、背嚢に縛着する為の革通しがあるのですが、東ドイツ軍飯盒では、革通しが省略されています。そこで、東ドイツ軍の野戦の軍装を色々調べてみたのですが、どうやら何回かの変遷を経て、第二次大戦当時とは野戦装具が大分変化してて、飯盒を背嚢などに縛着しなくなっていった様です。つまり、縛着しないから革通しは要らん、という事になったのでしょう。

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左が東ドイツ軍飯盒、右がベルリン警察飯盒
外見的な違いは、ハンドルの革通しの有無と釣り手の凹みの有無
大きさはどちらもほぼ同じです

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蓋についてるハンドルは、ベルリン警察の方がしっかりしています
東ドイツのは、うっかりすると取れそうですw

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蓋と掛子は連結出来ますが
各々のハンドルを手で押さえないといけません


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掛子は、ベルリン警察の方が深さがあります

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釣り手の耳金の違い
東ドイツ軍のは、旧軍のに近い形をしています


■日本製飯盒との比較
   これまた比較としてはハンデのある比較ですが、日本製のキャプテンスタッグ(ロゴスと同様、オオイ金属製)の飯盒と比較しました。材質、仕上げともに、比較にならないほど、日本製の方が上です。実はこれは今に始まった事ではなくて、シベリア抑留の時には、ロシア兵からだけでなくドイツ兵からも日本の飯盒は盗まれるほど、出来栄えが良かったそうです。
   もちろん、日本の飯盒には蓋にハンドルが付いてませんので、ガタガタする部分が少ないというのもあるのですが、やっぱり飯盒の肝は飯盒本体であると思います。それゆえに、材質が悪そうだったり、仕上げが良くないというのは、持ちの悪い感じがしても仕方ない事です。
   もっとも、それではベルリン警察飯盒は出来が良いのか、というと、東ドイツ軍のよりガタツキが大幅に少ない、というだけで、上にも書いた様に材質や仕上げにはそれほどの差がありません。ついでに言うと、イギリス軍のメスティンや、チェコ軍のメスキットも似たり寄ったです。つまり、日本の飯盒の出来栄えがダントツに良いだけの話しで、欧米の軍用のメスティンは、総じてそんなもんなのかもしれません。とはいえ、東独のは出来が酷いですが。

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出来栄えの違いは、見た目で歴然
日本製のは薄くて頑丈で、キレイです

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こういってはなんですが、東ドイツのは直ぐ凹みそうなんですよね
とはいえ、これはこれで、今や貴重品ですから
使わずにコレクションしますw



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