イワタニ

2012年07月05日

   これまでに様々なバーナーやストーブやコンロを使ってきましたが、このカセットガスジュニアバーナーは「カセットガス」と言うだけで、極めて低い評価しか与えてなかった様に思います。しかし、購入からかれこれ9年以上が経ち、なんだかんだで今でも使い続けているのが、このガスバーナーです。ここ最近、自宅でコーヒーを淹れる習慣が出来、その湯沸かしで再び押し入れから引っ張り出してきたのですが、改めてその利便性、汎用性の高さに気付いたので、ざっくり感想を述べたいと思います。

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9年物のカセットガスジュニアバーナー
でも、ちょっと黒くなった程度で、どこも壊れてませんw


■意外に場所を取らない
   ガス缶が横置きタイプのバーナーというのは、重心が低くて安定感がある一方で、場所をやたら取るという特徴があります。特に燃料タンクとバーナーをチューブで繋いでいるタイプはそうです。
   ところが、カセットガスジュニアバーナーは、カセットガスとバーナーが直結になっているので、アッチとコッチ的な場所取られ感が少ないです。特に小型のカセットガス(これがカセットガスジュニアという名称で、このバーナーの名前の元)を使った場合はその傾向が顕著で、トライアングルスタンドにセットしたトランギアと大して差がありません。市販のカセットガスでは、さすがにボックスティッシュ程度の場所を取る様になりますが、それでもチューブで繋がれた分離型ストーブに比べたら、邪魔っ気感は少ないです。
   チューブで繋ぐ分離型ストーブの最大の欠点は、火が点いた状態では動かすのは不可能、という点であろうかと思います。まぁ、そもそもそんな使い方を想定もしてないとは思うのですが、このカセットガスジュニアバーナーはカセットガスの部分を持てば、動かす事が出来ます。ちょっとバーナーを移動させたい時に、これは有り難い利点です。

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奥のトライアングルスタンドを比べても、大差ありません
地面には熱は来ないので、そのまま置いて使えるのが便利です

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市販のカセットガスを付けても、この程度です
バーナーに直付けなので、邪魔に感じません

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こういう使い方は本来は不可ですが
バーナーを動かしたりする事はない訳ではありません


■載せる物を選ばない
   カセットガスを使うバーナーで、汎用性の話しとなると、「カセットガスだからどこでも燃料が買える」といった話しに終始するのですが、このバーナーの汎用性の高さの一つは、「載せる鍋釜のサイズを選ばない」というのがあると思います。具体的には、カセットガスジュニアバーナーはシェラカップから4リットルのヤカンまで載せる事が出来ます。多くのバーナーは、小型の物は大きく重い鍋が載せられず、大型の物は小さい鍋を載せる事が出来ません。基本的にはソロ用のバーナーですので、大鍋を使う事なあまりないのですが、それでもヤカンで湯が沸かせる能力は、高い評価を与えて良いと思います。これはすなわち、このバーナーが堅牢である事も意味してるからです。

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ソロバーナーとしては大きい部類に入るカセットガスジュニアバーナー
でも、ちゃんと小さい鍋も安定して載せられます

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ソロ用のバーナーとして、この手の物が載せれるのは
他に例を見た事がありません


■火力について
   カセットガスジュニアバーナーを山に持って行ったら、火力が低くて難儀した、という話しがチラホラ見えますが、そりゃそうだろうな、と思います。実際に宇都宮の山の方にあるベストテクコース市貝に持って行った時、飯盒で飯を炊いたら芯飯になったりしましたし。基本的にはソロ用である事、カセットガスを使っている事、どっちかというとツーリングや簡単な車中泊、防災用を目的として作られている事、そうした事を考えた時、登山だったらもっとコンパクトで火力の強いのがあるのだから、そっちを持って行くべきだと思います。
   それを踏まえた上で、カセットガスを使うにしては、そこそこの火力を持っている、という評価を与えています。ちなみに、厳冬期の車中泊では、コレを数分間燃やして、暖を取る事がしばしばありましたが、ヒーター代わりとしても重宝しました。

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ガスだけに、とろ火は得意中の得意です
全開にして使うよりも、中火より下で使う方が全然多いです

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最大火力。結構派手な音がしてます
ただし、バーナーヘッドが小さいので
大きな鍋で料理すると、火の当たる面積が狭く焦げやすいです


■収納性
   このバーナーに限った事ではないですが、ストーブ自体と燃料を入れる容器というのは、それこそタンク一体型のガソリンストーブみたいなのでない限り、パッキングに頭を悩ませるものです。大きさも形も全然違ったりしますから。しかし、カセットガスジュニアであれば、形はともかく、大きさは似たり寄ったりなので、パッキングしやすそうです。
   もっとも、カセットガスジュニアは、普通サイズのカセットガスの半分の容量しかありません(普通サイズは250g、カセットガスジュニアは120g)。なので、ガスが足りなくなったらどうしよう、みたいな考えもあって、普通サイズのカセットガスを持って行きたい気も判らないでもないのですが、1泊2泊の一人のキャンプや車中泊で、120gを使い切る様な事はまずないので、小さいので十分だと思います。

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恐らく、バーナーの大きさとケースは
カセットガスジュニアの大きさを超えない様に設計したのでしょう


(初出:2006年10月26日



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tanisi_corp at 00:00コメント(8)

2006年10月23日

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■商品コード:CB-JRB-2
■メーカー希望小売価格:オープン
■最大発熱量:2.7kW(2,300kcal/h)
●使用時サイズ/155(幅)×155(奥行)×126(高さ)mm
●収納時サイズ/86(幅)×76(奥行)×114(高さ)mm
●重量/約265g
●連続燃焼時間/約45分(カセットガスジュニア使用時)
●ガス消費量/190g/h
●点火方式/圧電点火方式


   もともとは部活で手早く湯を沸かすために買ったのですが、昔持っていたイワタニプリムスのカートリッジタイプにしなかったのは、いざという時に、コンビニでもガス缶が買える様にするためでした。つまり、このガスバーナーは最初からキャンプ用ではなく、部活用だった訳です。残念な事に、部活でほとんど使わないままに、隊が活動を止めてしまったので行き場がなくなりましたが。
   昔持っていたIP-2243はやたらガスが早く無くなった気がしましたが、このバーナーは逆になかなかガスが減らない。低温用のカセットは120gなんだ が、買って1年以上経った先日、やっと無くなくなりました。250gの普通のカセットも、かなり無駄な使い方をしているのですが、無くなる気配がない。使い方が優しいのか、思ったほど使ってないのか、あるいは燃焼効率が良くて燃費が良いのか、何にしても良く持ちます。
   でも、こんなに長持ちするのでは、1〜2日の作戦ではかなり無駄な荷物を持ち歩く事になります。事実、IP-2243を持っていた時も、1本はバーナー用に新品を持ち、ランタン用は使い差しを持って行く事にしていたし、やたら使い差しのガス缶が増えて、家で飯炊きに使う方が多かった様にも思います。その意味では、液燃は使わない分はボトルに入れて保管出来るので無駄がない様に思うのですが……。

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もともとは小型のカセットガスで使うバーナーでした
小型のは、アウトドア用という事で
若干プロパンが入ってたみたいです

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どこのメーカーのカセットでも使え
かつどこでも売ってるのが、このバーナーの強みです


■トランポ用装備として復活
   使い道のないまま死蔵していたカセットガスJr.ですが、レース活動を始めトランポを導入した時、車中泊用の装備として復活しました。
   当初はガソリンストーブでも良いかと思っていたのですが、プレヒートだのポンピングだのを考えたら、ガスコック捻って電着一発で点火できるガスバーナーの方が使い勝手が良いですし、さらにはどこでも売っているカセットガスの方が利便性が高いのは言うまでもない事で、しかも担いだりバイクの荷台に積んだりする訳ではないので、多少嵩張るのも苦にならない、という事で、華麗に復活した訳です。
   もっとも、ガスの方は昔の買い置きがカセット、カートリッジ共に大量にあって、当分買わずとも大丈夫です。かつ「つめかえ君」もありますので、自在にカセットとカートリッジの間を、ガスを行き来させる事が出来ます。不具合を感じるとしたら、カセットガスはタダのブタンガスですので、寒い時期になると火力が落ちてしまう事です。まぁ、こればっかりは仕方ない事なので、寒冷地用のカートリッジから若干ガスを移したり、手でカセットを暖めたりして使っています。

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疲れてたり忙しかったりする時は
あまりヤヤコシイ道具は使ってられないので
この手のモノの方が便利です


■思わぬ盲点(2011.8.31追記)
   イワタニプリムスのIP-2243をトランポ用バーナーに変えた事で、このカセットジュニアは自宅用に復帰しました。そこで久々に飯盒で飯を炊いてみました。実は、トランポ運用を始めた初めの頃、何度か現地で飯盒炊爨を試みたのですが、どんなに火力に注意してても、芯飯ばかり作っていたのです。まぁ、自宅に比べれば標高も若干高い訳であるし、気温などの差もあるだろうから、自宅だったら上手く炊けるんじゃないか、と 思ったのですが、出来たのは若干マシな芯飯でした。どうしてこうなるのか?
   あれこれ考えた結果、これはどうやらバーナーヘッドの径の問題かもしれない、という事に気がつきました。イワタニカセットジュニアのバーナーヘッドの径は30mm。自分が持っているバーナーやストーブの中で最小です。かつ、火は細く真上に上がる。つまり、鍋底の一点に火力が集中する形です。
   飯を炊く時、釜の中では鍋底から来る熱で中の水が対流し、それと一緒に米が回って、鍋全体に熱が回る構造になっています。火の当たる範囲が狭ければ、それだけ対流の範囲も狭い。小さいクッカーならそれでも十分熱が回ると思いますが、大きい鍋だと端っこの方は対流から取り残されて、煮飯になってしまうのではないかと思う。
   イワタニカセットジュニアは、カセットガスを使う関係で、ソロバーナーとしては大きいのですが、やはりソロバーナーとしての設計思想で作られているみたいです。その事に長い事気がつきませんでした。五徳が大きいので、大きい鍋も乗せれる、といった程度の考え方です。まぁ、ヤカンで湯を沸かしたり、レトルトを温めるとかいう用途にはそれでも良いが、こと飯炊きに関しては、鍋のサイズにあったバーナーを選ばなければならない、と改めて感じたのでした。

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小さいバーナーヘッドに大きなゴトク
ちょっとアンバランスな取り合わせになっている
まぁ、カセットガスが使える、というのが最大のメリット

 

《関連項目》
カセットガスの燃費カセットガスを使う



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tanisi_corp at 00:00コメント(2)
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