オプティマス

2015年12月14日

   先日購入したケロシンストーブ、オプティマスNo.45は、いわゆるローアバーナーという燃焼音がやかましいタイプです。あの音が心地よいだの頼もしいだのいう意見もあるのですが、台所で使うには耳障りです。自分を同じ様に考える人は昔から多かったと見えて、音の静かなサイレントバーナーというのがあります。ケロストが元々は台所で使う事を目的として作られた経緯を考えれば、サイレントバーナーが求められた理由はもっともな事です。実は、No.45の姉妹品というべきNo.48はサイレントバーナー仕様なのです。しかし、No.48がこの次、いつ出品されるか分りませんし、またもう一つ下のサイズのNo.00にサイレントバーナーを付けたい、という希望もありましたので、他社製品で付きそうな物を試す事にしました。

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左がロイヤルストーブNo.7-1
右がファロスストーブNo.1
ロイヤルの方が全然出来が良いです


ファロスストーブNo.1
   ケロシンストーブを買おうと思って色々調べていた時に見つけていたのが、インド製のファロスストーブでした。そのNo.1はサイレントバーナーが標準装備です。結局、オプティマスNo.45を買ったので、買わず終いだったのですが、そのサイレントバーナーがパーツとして取り寄せれる事は分っていました。また、事前の情報で、オプティマスNo.45に相当するプリムス100に取り付け可能という事も分っていましたので、取りあえず付けれるだけは付けれるだろうという事で、取り寄せる事にしました。
   さて、届いた物を見た一番最初の感想は、「この上なく出来というか、仕上げが悪い」という事でした。まぁ、有りがちな話しですが、壮麗な建造物や緻密な工芸品とか作れる割には、工業製品は雑なのがあっち方面のお国柄の様です。バリはある、淵は不揃い、傾いて熔接されてる、云々カンヌンで、安かろう悪かろう的な出来栄えです。
   文句はそこまでにして、取りあえずNo.45のライジングチューブに取り付けてみる事にしました。余熱皿はNo.45のを使い回しです。ところが、いくら締めても余熱皿がグラグラで締まりません。しかも、かなりのトルクを掛けてて、このままいったらライジングチューブ割れちゃうんじゃない?って感じです。そこで、一旦外して、バーナー期部のネジを見てみると、No.45より若干長い様に見受けられました。そこで、パッキンをもう1枚増やして隙間を埋める様にしました。
   その後、タンクに取り付け、プレヒートを施し点火。シューっと火が出ました。確かに静かです。しかし、ローアバーナーに比べると、元気がないというか、火力が弱そうというか、そんな気がします。音が静かだから気のせいかとも思いましたが、もしかしたらニップルが詰まり気味なのかもしれません。なにせ出来の悪い製品だから、その可能性が大です。そこで、No.45のプリッカーで掃除しようとしたら、ニップル穴に入りません。詰まっているという訳でなく、ニップルの穴がどうも細い様です。そこで、No.45のニップルと交換してみたのですが、今度は火が溢れる様な感じで火だるまになり、どうみても様子が変です。結局、ニップルを戻したのですが、次に点火してみると、火が赤い。最初は青かったのですが、二度と青火に戻りませんでした。
   しかし、もっと致命的だったのが、ファロスのサイレントバーナーがNo.45のローアバーナーより長いらしくて、五徳より頭が出てしまい、飯盒の底がサイレントキャップに突いてしまう事でした。五徳の足を延長するか、五徳の上に何か置いて上げ底にするか、対策しない事には使えない訳です。

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ファロスのサイレントバーナーの内部
あり得ん所にバリが残ってます

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No.45のライジングチューブに取り付け可能ですが
締めすぎない様にパッキンを増やしてます

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No.45のローアバーナーとの比較
ほんの気持ち、ネジの出来栄えが雑なのか
ファロスのは締め込みが大変でした

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プレヒート中
この後、サイレントバーナーはとても汚くなりました

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ひとまず、燃えるには燃えたのですが
音が静かなだけでなく、火力も弱そうです

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No.45のローアバーナーのプリッカーが入りません
サイレントバーナーのニップルは穴が小さい様です

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No.45のニップルに替えると御覧の通りの火の玉に
とても使える状態ではありません

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この展開は予想してませんでした
ともかく、このままでは使い物になりません


ロイヤルストーブNo.7-1
   この頃、気になるケロシンストーブがebayに出品されていました。それはオプティマスNo.00にサイレントバーナーが付いたタイプです。オプティマスに限った事ではありませんが、中型小型のケロシンストーブにサイレントバーナーを備えたタイプは、純正では存在しません。それ故に、最初っからサイレントバーナーに換装された中型ケロストというのは、魅力的でした。取りあえず使える様ですし、取り寄せてみる事にしました。
   まずはサイレントバーナーの出所を探したのですが、どうやら韓国の東一金属という会社のロイヤルストーブNo.7-1のバーナーである事が分りました。このストーブは、オプティマスNo.00のコピーらしいのですが、所々、独自の改良を加えてあって、バーナーがサイレントとローアの両方を切り替えて使える様になっている仕組みの様でした。ともあれ、特段、工作する事なくオプティマスNo.00に取り付けが可能だったのは、コピー故の事だった様です。
   さっそく点火してみたのですが、一応使えるには使えるものの、やはり火力が弱い感じ。その前に、80回くらいポンピングしないと全開にならない感じです。試しに、No.45のローアバーナーを付けてみたところ、やはり全開状態になるのに80回くらいポンピングをしないとダメでした。逆に、ロイヤルのサイレントバーナーをNo.45に付けてみたところ、ライジングチューブとタンクの接合部から油漏れを起こすので、パッキンを2枚重ねにして防漏する必要があるものの、取り付ける事が可能でした。しかし、こちらでもやはり火力は低い様な感じでした。
   火力が弱そうに感じたので、プリッカーでニップル穴を掃除しようとしたのですが、ロイヤルのサイレントバーナーのニップルも穴が小さく、プリッカーが入りませんでした。サイレントバーナーのニップルは穴が小さいのでしょうか。また、このストーブでもバーナーに対して五徳が低く、辛うじてツライチの状態で、火の“美味しい”部分が使えてない様でした。

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タンクの大きさに対して、バーナーがやたらデカイです
武井のパープルストーブに近いフォルムです

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確かに使えますが、全開になるまでポンピング80回おかしい
しかも、火力がやはり全開っぽい感じでない

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試しにNo.45のローアバーナーを付けたところ
全開になるまで、やはりポンピング80回

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No.45にロイヤルのサイレントバーナーが付きました
ファロスのよりは高さが低かったです

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置いて置けない事はないけど、不安定だし
美味しい部分が使えてません


■オプティマスNo.00を使い物にする試み
   オプティマスNo.45とNo.00では、タンクの大きさも異なり、その分、ポンピングロッドの長さも違う事から、No.00の方が圧を高めるのにポンピング回数が多いのは、ネットにアップされている動画からも分ります。しかし、それにしても多くて30回くらいなもので、80回は多過ぎです。80回もポンピングしなければならないのは、圧が上がらない、火勢がつかないからで、その原因はいくつあります。
   まず、バーナーが詰まっている場合。No.45はバーナーヘッドを洗浄する事で、定格の性能を発揮する様になりました。今回は、そのバーナーに付け替えても80回ポンピングですから、この線はなし。
   他から圧が漏れている場合。一番良いのは、水に付けて、空気が漏れている箇所を調べる事ですが、そうすると後始末が大変なので却下。そこで、タンクのセンターキャップとフェールキャップにサランラップを被せてからキャップを締め込み、ポンピングをして、減圧弁を開いてみる。普通ならシューッ!と圧が抜けるのですが、シュとしか言わない。しかし、まったく言わない訳でないので、タンクのどこかから漏れてるとは考えにくい。
   次に逆止弁がバカになっている場合。一応、逆止弁を抜いて点検してみましたが、問題はなさそうでした。一応、マナスルの逆止弁に付け替えてみましたが、それでも改善されませんでした。
   最後はポンプです。自分のところに届いたNo.00はポンプがOリングタイプのものでしたので、革カップタイプのロッドを注文しました。そして付け替えようとしたのですが、Oリングタイプのロッドロブはネジ止め式でなく、なんと接着してありました。そうとは思わなかったので、かなりビビりましたが、ともあれロッドを交換して、ノブはエポキシボンドで固定しました。ロッドの長さは革カップタイプの方が短かったのですが、それでも問題なく使え、ポンピング回数も30回くらいで全開に持って行ける様になりました。

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逆止弁はNo.45と同じもの、すなわち、マナスルのが使えます

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上が取り寄せたポンピングロッド
下がもともと付いていたもの
まさか、ノブが接着だと思いませんでした
(No.45はネジでした)

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仕方ないので、外したノブをエポキシボンドで接着
がっちり付きました

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取り寄せたポンピングロッドは古いタイプみたいで
ロッドが鉄でなく真鍮でした


■上げ底アダプターの作成
   ファロスでれロイヤルであれ、サイレントバーナーを付けると五徳より頭が出るとか面一になるという事で、これに対する対策として、上げ底用のアダプターを作成しました。ロイヤル&No.45の場合、ファロスのトッププレートを使えば対処出来たのですが、オプティマスNo.00のトッププレートは国内では調達出来ず、海外だと送料などで3,000円ちょっと掛かってしまうので、アルミ板で作成する事にしました。
   しようしたのは、厚み3mm幅20mmのアルミ板で、輪っかにするには、近所の適当な交通表示のポールに押し付けて、力技で丸く仕上げました。熔接はさすがに自分では出来ないので、バイクでいつもお世話なってるMotoshop TOYZのマックさんにお願いして、アルゴン熔接して貰いました。ところが、お店にアルミ板を丸く曲げる機械がある事が分り、こんなんだったら最初から全部任せちゃえば良かったと思いました。
   あとは、五徳のが入る切り込みを金ヤスリで削って完成。大き過ぎず小さ過ぎず、丁度飯盒が乗る大きさに仕上げました。ちなみに、No.45でも使う事が出来ます。

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原案は紙で作りました
本来はトッププレートの方が良いですが
それでも高さが稼げない可能性がない訳ではないです

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よくよく考えたら、バイクのマフラーまで作っちゃうんだから
この種の機械もあって然るべきなのかもw

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鉄の熔接が出来るバイク屋さんは多いですが
アルゴン熔接はあまりないので、とても重宝ですw
ちなみに、マックさんは、アルミ熔接でバイクのタンク作ったりします
(あと、チタンマフラーとかwww)

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仕上がりはこんな感じ
良い感じに高さを稼げました



■実用試験
   さて、実際に使ってみた感じです。組み合わせは、ファロス+No.45、ロイヤル+No.45、ロイヤル+No.00で行いました。飯盒で2合炊いた時の強火と弱火の時間がどれくらいかを計測しました。ちなみに、No.45、No.00とも、ローアバーナーの場合、No.45は強火4分半弱火5分弱、No.00は強火5分弱火5分という結果でした。
   サイレントバーナーの場合、ファロス、ロイヤル問わず、強火で6〜7分、弱火で4〜5分という結果でした。強火で5分以上沸騰に時間が掛かる場合、半煮え傾向が強まって来ます。理想的なのは3分半ないし4分で沸騰する強火ですが、ケロシンストーブはやや時間が掛かる傾向にあります。しかし、それに輪をかけてサイレントバーナーの場合は時間が掛かりました。ちなみに、2リットルのヤカンを沸かす場合、No.45では約16分で爆沸しますが、サイレントバーナーだと30分近くかかってまだポツポツ泡が出る程度。全然使い物になりません。
   テストを繰り返す中で感じたのは、サイレントバーナーのニップル穴はローアバーナーより細いのですが、それがために「糞詰まり状態」になって、いくらポンピングしようが火力が上がらない様な感じでした。顕著だったのは、ロイヤルのバーナーをNo.45に付けて実験していた時、ポンピングの後にポンピングロッドが、勝手にニュ〜っと伸びて飛び出て来た事でした。これはタンク内の圧に負けて、ロッドが押し戻される現象の様でした。ローアバーナーではこうした現象は起こりません。
   結局、静かには違いないが、火力がガタ落ちになる事、ニップルを替えて吐出量を替えたら火の玉になる事、そして、結局のところ、ケロスト程度のローアであれば、まぁ辛抱出来るかな、という事(MSRドラゴンフライは辛抱できない)、などなどの理由により、静音化計画は中止する事になりました。

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ファロス+No.45
音は静かですが、沸騰するまでに6分くらい

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ロイヤル+No.00
こちらも沸騰するまでに6分+アルファ

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2リットル湯沸かし
一体いつ沸くんか、という感じでした

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1リットルも試しましたが、時間ばっか掛かる感じでした

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火力を上げようとポンピングした結果
勝手に伸びてくるポンピングロッド
ニップルが詰まり気味の症状では
いくらポンピングしても意味がありません


■まとめ
   当初の目論みでは、サイレントバーナーに替えて、静かにウチでケロスト生活を楽しむつもりだったのですが、結果は惨敗。静かは静かですが火力激落ちで、美味い飯が炊けないという結果に終わりました。やはり、素人考えではどうにもならない事があるものです。
   しかし、サイレントバーナーを装備してるストーブが、みな火力を犠牲にしているかといえばそうではなく、メーカーが開発してサイレント仕様で出荷されているものは、ローアバーナーと変わらぬ火力だとか。まぁ、そうでなければ売り物にはならない訳です。ここは一つ、オプティマスNo.48を手に入れて確かめたいところですが、この次に出品があった時に、まだケロスト熱が残っていたら、チャレンジしてみようと思います。



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2015年11月15日

   最近、日本飯盒協会のTwitterが大盛況で、そこを通じて自分もオプティマスのケロシンストーブをレストアする事が出来たりと、色々交流が進んでいるのですが、今回はそこでお知り合いになった人が参加される事になりました。第2回から日本兵の格好で参加したのですが、本来、飯盒オフというのは、飯盒とかメスティン好きがおのおの古今東西の飯盒の類いを持ち寄って、何か作るのが趣旨ですので、今回は自分も平服で参加いたしました。

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今回はズボラをかまして、雑嚢と飯盒だけ持参
水筒さえ持って行きませんでした
(トランポに常時水が積んであるので)


今回のテーマ
   第3回、第4回は、参加者が自分とToyofusa曹長の二人だけで、かつどっちも日本兵の格好という事で、いわゆる組炊爨、つまり片方がご飯、片方がオカズを作るスタイルでやったのですが、今回はケロスト教徒のaxion氏もいらっしゃるとの事でしたので、久々に各個炊爨のスタイルで行う事にしました。
   各個炊爨の場合、注意しなければならないのが、ネタが被る事です。しかも、飯盒だけに大抵はみんなご飯を炊こうとするので、ご飯ものばっかという事態になります。かつ、相手にも食わそうと人数分作ってしまい、結局食い切れんという羽目にもなりがちです。
   事前の情報で、二人ともご飯ものにするのが分っていましたので、ここは別の物で攻めなければなりません。さりとて、妙案が浮かぶでもなく、しかも天気も悪くて一週順延となって、ちょっちモチベーションも下がってしまっていたのですが、そこでふと思い出したのが、大岡昇平の『野火』の冒頭。
「礼を言って受け取り、雑嚢へしまう私の手は震えた。私の生命の維持が、私の属し、そのため私が生命を提供している国家から保障される限度は、この六本の芋に尽きていた。この六という数字に、恐るべき数学的な正確さがあった」(大岡昇平『野火』)
   この芋を兵隊たちは飯盒で蒸かして食べたりしたのですが、米軍の制空権下で大きな火は起こせず、もちろん蒸し器などもなく、上手に蒸かせたのかどうか。蒸かしたとはあるが、実際は茹でてたのではないのか、などなど、少し興味が出ましたので、今回は芋蒸かしでエントリーしましました。

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『野火』に出てくる芋はカモテですが
自分のは香川産の2本198円のそこそこ良いのですw


コケネンとケロスト
   さて、投入する熱源は、テーマの関係から缶入り固形燃料一択でした。当時の状況としては、焚き火でやるのが順当なのですが、秋ヶ瀬公園で焚き火やる訳にはいかないので、それについで日本軍が使用したと想定できる固形燃料でやる訳です。
   しかし、普段、ベランダなどで芋を蒸かす時は、ガソリンやガスのポータブルストーブでガンガンに火を焚いて、うっかり水が干上がって空焚きしてしまうほど、熱を加えます。缶入り固形燃料にそれほどの火力がないのはご存知の通りで、それでうまい事蒸かせるのか、というのが今回のチャレンジな訳です。ただ単に芋を飯盒に入れるだけですが、実は今回参加の3人の中で、一番難しい事にチャレンジするという自覚がありました。
   まぁ、失敗した方がイベント的には面白いのですが、まったく食えんのでは、それはそれで処置無しですので、一応、予備としてこないだレストアしたオプティマスNo.45も持って行く事にしました。これまでベランダでしか使った事ないので、お外デビューです。レストアの際には、Twitter越しにいろいろ通信教育でご教授いただいたaxion氏もいらっしゃるので、結果報告も兼がねです。恐らく、コケネンで蒸し切れず、ケロスト使ってやっとこさ、という流れを予想していました。

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参加者集合
飯盒オフは、軍装しても良いししなくても良いのですが
次回はポーランド軍とかいたら面白そうですw

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湯たんぽで水を注ぐToyofusaさん
湯たんぽは旧日本軍でも、給水に大いに活躍してました

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axion氏ご自慢?のオプティマス111とポーランド軍飯盒
Toyofusaさんの論でいくならば
ポーランド兵の格好をして
初めてこの飯盒の真髄に触れれる、ってとこでしょうかw

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そんな真髄まるっきり蒸しのワタクシwww
今回は、ブッシュクラフトならぬ
いわゆる“ベランダクラフト”のスタイルで参加ですw


調理開始
   当初開催を予定していた11月7日は雨で順延、当日15日も朝まで雨が降っていたのですが、午後から予報通り晴れ上がり、11月とは思えない陽気になりました。Toyofusaさんは防暑衣袴、自分も半袖のTシャツです。雨が降ってたら降ってたで、結構スパルタンなイベントになるところですが、雨に強い装備がないので、雨降ってないのは有り難い事です。それでもまだ地面はぐちゃっているせいか、今回は椅子のある所という事で、以前、袋麺焼きそばオフをやったベンチの所に陣取りました。
   Toyofusaさんは飯盒掛を用意し、axion氏はオプティマス111のプレヒートを始め、各々準備を開始したのですが、自分は飯盒に蒸し器と水を入れ、コケネンの缶を開けて火をつけ、あとはボケッと飯盒を温めるだけです。ボケッとしてましたが、おそらく最後までボケっとしてる羽目になると思ってました。
   ところが、Toyofusaさんが飯を炊きながら同時に飯盒の掛子で切り干し大根と牛缶を温めてたころ、axion氏がポーランド軍飯盒で中火だか弱火で飯を炊いていたころ、にわかに自分の飯盒から湯気が激しく出始め、「ありゃりゃ、湯気出てるー」とか思っているうちに、肥後守刺したら、良い感じに蒸せてるっぽい風になってきました。所用時間は、強火でガンガンやってる時とさほど変わりません。あれに比べたら、ユルユルした温まり方なのですが、むしろ強火でやってた時よりも上手に蒸せてしまいました。
   この時点で、お二人はまだまだ炊爨の真っ最中。予想に反して、自分が一番先に出来てしまい、いよいよズボラかました様にしか見えない絵面になってしまったのですが、自分の中では意外な展開に驚きが隠せませんでした。

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コケネンの癖に、一等最初に沸騰しました
自分でもまさかの展開ですw

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良い感じに中まで蒸かせてる様です
どうやら、これが正解

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飯を炊きつつ、掛子で副食を調理するのは、下策とされてます
しかし、シュウマイ蒸したり、この手の簡単な物なら
辛うじて調理する事が出来ます


会の総評
   Toyofusaさんは例によって軍装縛りで、今回も日本陸軍の軍隊調理法からのチョイスだったのですが、普通、大根飯というと、大根を銀杏切りにして、肉と一緒に甘辛く煮て、それをご飯に混ぜるか炊くかして作るのですが、今回は切り干し大根と牛肉の大和煮缶で作ってました。実は自分は切り干し大根はそれほど好きではないのですが、今回は出されたものにそれほど不満なく食べれましたので、成功の部類だと思います。個人的な感想としては、切り干し大根はハサミか中にかで細かくしといた方が食べ易いんじゃないかと思うのですが、軍のマニュアルにはそうしろとは書いてないそうですw
   axion氏は、日本では珍しい(ただ、最近、ネットオークションやショップでゴロゴロ売ってる)ポーランド軍の飯盒を使った炊飯でした。このポーランド軍飯盒、意外と小さくて、恐らく大きさとしは、昔の従軍看護婦用の飯盒に近いんじゃないかと思います。炊ける量目も2合が目一杯の様です。出来栄えは、ちょっとべた付く感じになってましたが、これは自宅で米を研いで乾燥させずに飯盒で持って来たからで、つまり少々水に浸かり過ぎた場合によく起こる現象です。野外では米を研ぐ手間と水を節約する必要から、予め研いでおく方法を取る場合もありますが、その場合はよく乾燥させておく必要があります。
   今回は久々の各個炊爨という事で、腕を磨いて来たり、新奇な発見があったりと、各個に見出せる結果を持ち帰れた様です。総体として成功という事になりますが、ちょっと上手く行き過ぎな風にも感じますので、次回はいかにもドジり易いレギュレーションを考えて臨みたいとおもいますw

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Toyofusaさんの大根飯
ご飯の出来栄えは、いわゆる湯炊き法のご飯に近い感じでした
しかし、芯もなく上手に炊けました

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axion氏のポーランド軍飯盒メシ
ちょっとベタってましたが、芯飯よりは全然良いです
マメのシチューは次回は現地調理でw

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毎度の事ですが、胡散臭さ満点の会場です
誰も寄り付きませんw

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最後はお約束の“恐怖のフルーチェ”
しかし、11月とは思えぬ陽気で、全然恐怖になりませんでしたw


芋類の蒸かし方
   さて、帰宅してから、改めて芋の蒸かし方を調べてみたのですが、そのサイトを見ても口を揃えて書いてあるのは、水と一緒に芋を入れる事、沸騰したら弱火にして20分ほど蒸す事、という事でした。そして、これは芋だけでなく、カボチャやそのた根菜類にも共通していました。どこにも強火でガンガン焚きまくれ、とは書いてなかった訳です。
   しかし、調べもせずにガンガン強火でやっていたのは、「蒸す」という行為自体が、強い火力による湯気もうもうの状態で、肉まんとかシュウマイとか、蒸し器で蒸すイメージがあったからです。確かに、シュウマイなどは強火で蒸すと書いてあります。しかし、こと芋に関しては、強火→弱火だった訳です。
   今回、あえて火力の弱いコケネンを選んだ事で、図らずも自分の間違いに気が付いた訳ですが、こうした思い込みによる間違いというのは、これまでにもままありました。そのような訳で、今回も一つ賢くなりました。

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お土産用の芋蒸かし中。もちろん弱火で
ケロシンストーブは火力調整が意外にも得意です

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こんな感じで蒸せました
15分くらいだったので、もう少し蒸せば良かったかな?



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年10月28日

   灯油を燃料とする加圧式ストーブ、いわゆるケロシンストーブは、大昔から興味があり、前々から欲しい欲しいと思っていたのですが、もともとバイク乗りで主たる燃料はガソリンである事、何だかんだ言って出先ではガスの方が手早くて使い勝手が良い事、などなど、ケロシンストーブに用事がなかったために、これまで買わずに来ました。
   しかしまぁ、欲しいには違いないもので、日本飯盒協会にケロストの人たちが増えたのをきっかけに、自宅用にケロシンストーブを買う事にしました。

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欲しい欲しいと思い続けて25年
やっと手に入れました!



■どれを買うか
   ケロシンストーブというのは、アウトドアシーンではすっかり旧式で、もはや登山などで使ってる人はほとんどいないと思うのですが、それでも一部熱狂的でコアなファンは今だに多くいます。ヨーロッパの有名どころのメーカーは軒並み生産を終了しているのですが、日本では今だにマナスルシリーズが生産されています。一応、されている事になっているのですが、あまり生産数が多くないのか、最近は売り切れになる事が多く、そのため、ケロシンストーブは軒並み高騰する傾向にあります。
   実は、当初はその国産のマナスルを買うつもりでいたのですが、それが品薄どころか不当に高騰する傾向にあり、かつケロスト教の人ら言わせると、仕上げはインド産のストーブと変わらん程度との事でしたので、だったら腐っても鯛で本場のスウェーデン製が良いだろうという事になりました。スウェーデン製となると、プリムス、スヴェア、ラジウス、オプティマス辺りで、常時オークションに何かしら出品されてるのですが、程度の良い物はやはり高値になってしまいます。
   その中でも人気が高いのは、小型のケロシンストーブですが、自分は徒歩やバイクで移動する様な作戦でこの手のストーブを使うつもりはなく、むしろベランダなど普段使いを目的としていますので、大型の物でも構わない。その線で探していたら、たまたまオプティマスのNo.45という、いわゆる登山用で大人数用のストーブの出物がありました。これも結構弾数があるのかよく見かけるのですが、小型のより安いとはいえ、そこそこの値段になる様です。万を超えるようなら諦めるつもりでしたが、そこまで行かずに落札する事が出来ました。

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箱の外からも臭う灯油臭
開けてみると、収納缶が油まみれ

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中身もベタベタ
タンクから燃料が抜かれてない上に、センターキャップ締め忘れ
輸送中に漏れ溢れたのでしょう

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付属品も油まみれ。しかも相当古い油のようで
金属臭が猛烈でした

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パーツクリーナー2本使って、油をキレイに取り除きました
収納缶の底から、購入当時の伝票などが出て来ました
昭和52年6月に購入した様です

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缶の内側に値札のシールがありました
自分が8歳の時の7600円は、どれほどの価値があったのでしょうか
まだまだ外国製品は珍しい部類だと思います


■物の状態
   状態は写真で見て承知していたので、レストアは覚悟の上だったのですが、届いたブツを開封してびっくり! タンクの中に燃料が残ったままだっただけでなく、バーナーヘッドを付ける穴をふさぐタンクキャップも締めてなくて、敗走中にタンクの燃料が漏れて、収納缶の中が灯油まみれになってただけでなく、外にも漏れてました。こんな非常識な送り方する出品者ってのが居るってのに、腹が立つのを通り越して呆れてしまいました。
   とりあえず、パーツクリーナーを使って徹底的に灯油を除去。タンクの中の、一体何年物か判らん灯油も捨て、収納缶も徹底的に洗いました。収納缶の底から、恐らく前のオーナーが購入した時の伝票が出て来ました。購入日は昭和52年6月27日、神戸の三ノ宮のお店でした。収納缶の内側に7600円の値札が貼ってありましたが、伝票には5320円とありました。値切ったのか値引きされたのか、昭和52年といえば自分はまだ8歳の頃ですが、まだまだ海外製品は高かった時代だったのでないでしょうか。
   ともあれ、伝票まで残しているくらいですから、前のオーナーがこのストーブを大事にしてたのは想像に難くありません。灯油をキレイに拭き上げたら、物そのものはそれほど悪い感じではありませんでした。目立つキズはなく、欠品はフレームリングのみ、ポンプは圧が掛かる状態でした。レンチとタンクキャップはチェーンで繋がれていましたが、これは前のオーナーが独自で工夫した様です。
   とりあえず、新しい灯油(といっても、ベランダのポリンタンクに残ってた3年前くらいのですが)を入れ、バーナーヘッドのニップルをニードルで掃除して、ポンプにコールマンのリュブリカントを塗り、ケロシンストーブを点火する手順を踏んで点火してみました。プレヒートが済んでポンピングして本燃焼させようとしたのですが、どうも余熱皿の脇から燃料が漏れているらしく、ニップルよりもそこの方が激しく燃える感じです。そしてポンピングすると余熱皿に燃料が溜まる感じで、まともに使える状態ではありませんでした。

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ポンプの状態
カッチカチに硬くて、油っけ無しでした

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取りあえず組み立ててみた
前のオーナーがレンチとセンターキャップを紛失防止でチェーンで繋いでます
正味、邪魔ですww

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プレヒート後、ポンピングすると
余熱皿の上から燃料が漏れて、そこから激しく燃え上がりました
まずはこの部分のパッキン交換が必要です

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必要なパーツが揃うまで、ピカールでキレイにする事に
磨けは光る逸材です


■バーナーヘッドの洗浄
   パッキン類はとりあえず交換という事で、パーツが届くまでの間、真っ黒けになってるバーナーヘッドの洗浄をやってみる事にしました。
   まず、バーナーヘッドの分解ですが、バーナーヘッドは余熱皿をはさんで、バーナーとライジングチューブに分解する事が出来ます。ただし、オプティマスは19mmのレンチが必要で、自分はそのサイズはメガネレンチ1本しかないので、メガネで下のライジングチューブを押さえ、上のバーナーはモンキーレンチで回しました。ガチガチに固着しているイメージをしていたのですが、案外あっさりはずれてしまいました。問題は燃料漏れを起こしていたパッキンで、外したその時は余熱皿の上から1枚だけ外れ、下には何も付いてませんでした。普通は余熱皿の上下にパッキンがあります。あれ〜?と思ってたら、後でさらに1枚、バーナー部から外れ落ちました。つまり、前のオーナーは余熱皿の上に2枚パッキンを重ねていた様です。
   ライジングチューブはピカールで磨けましたので、洗浄するのはバーナー、余熱皿と風防だけにしました。洗浄に使う薬剤は、クエン酸が良いらしいのですが高いのでサンポールを使う人が多い様です。また、汚れを落としたあとに中和させるので重曹を使うそうです。どちらにして大して高いものではありません。まず、500mlのペットボトルを半分に切ってその中にサンポールを入れ、同じ量のお湯を注いで薄め、その中にパーツを入れて5分待ちました。5分後、薬剤を捨てて、水を掛けながら浮いた汚れを落とし、今度は重曹を溶いた水にパーツを浸けて3分ほど待ち、引き上げてから水洗いして乾かします。
   その後、余熱皿と風防はピンク色のままなのでピカールで磨き、キレイにしてから、届いたパッキンを組み付けました。

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バーナーを分解。19mmのレンチが必要です
固着してるのかと思ったら、簡単に回りました
前のオーナーが、パッキンを2枚とも余熱皿の上に入れてました
(写真ではもう1枚が固着して取れてません)

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Tポイントが貯まるウエルシアにて
サンポールと重曹を調達
洗浄容器は適当なのがなかったので、ペットボトルぶった切りで

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お湯で割ったサンポールにブッコミ
5分で引き上げて水洗いします
歯ブラシ等で浮いた汚れを洗い流します

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今度は重曹水につけて中和させます
時間は3分くらい

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この後、余熱皿と風防はピカールで磨きました
特筆すべきは、バーナーヘッドの刻印
PRIMUSとOPTIMUSが並記されています

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届いたパーツ類
ポンプカップや逆止弁のゴムも入っています

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余熱皿の上下にパッキンを入れます

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プレヒート中
薬剤の影響か、妖しい色になってます

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ところが、肝心の焔はロウソクレベル
このストーブの本気はこんなモンじゃないはず


■ポンプカップの交換
   さて、バーナーヘッドの準備が整ったので、早速タンクに付けて点火してみました。ところが、どうにか火が付くものの、とても小さい。圧が足りないのかと、ガシガシとポンピングをしてみても、大きくならない。それよりも、時々ポンプが滑る様な感じがして、ちゃんと圧が掛けらてるのか?という感じです。そこで、ポンプカップのリペアパーツも取り寄せてあったので、ポンプカップを交換する事にしました。
   ポンプそのものを外すのは簡単で、タンクへの取り付けキャップを回せば取れます。そのまま引き出せばポンプ全体が抜き取れます。ポンプカップは、ポンプロッドの先にナットで留っています。問題はそのナットをどう外すかでした。というのも、ナットにレンチを当てて回そうにもポンプロッドは滑り易く、空回りしてしまいます。試しにポンプロッドのつまみの部分をラジペンでつかんで回そうとしたら、つまみが回って取れました。ロッドにネジが切ってあって、つまみをねじ込んであったのです。
   結局、ポンプロッドの先の方をバイスプライヤーで噛んでナットを外す事が出来ました。この際、あまり強く噛むとロッドにキズが入ってしまうので要注意です。そして、さらにポンプカップを挟み込んでいるロッドナットなどを外さないとならないのですが、専用の工具はありませんので、ロッドナットはバイスで、ビスの方には大きめのスプーンで回して外しました。
 古いポンプカップは、さすがに経年劣化でカチカチです。オイルに浸けておくと復活するという話しもありますが、ここは新品に交換した方が無難です。取り付けは分解の逆の要領で行い、オイル(コールマンのリュブリカントを使いましたが、ミシン油でも可との事)をしっかり塗り、少しポンプを広げてから、タンクに付け直しました。
 そして試してみたのですが、時々空振りするものの、タンクに圧が掛かってない訳ではなさそうです。それでもバーナーから出る火はとても小さく、むしろ詰まってていくらポンピングしても、これ以上入って行かない感じです。

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前のオーナーさんの工夫ですが、これではポンピングのテストが出来ません
悪いけどチェーン外しました

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まず、このナットを外さないと行けませんが
このままでは外せません

20151021_233511
キズが出来るだけ付かない強さでバイスグリップを噛ませて
レンチ使ってナット外しました

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さらに、バイスグリップで固定して
スプーンで完全分解です

20151021_235438
ポンプカップを替えても、状況は変わらず
圧は一応かかっているので、バーナー自体に問題ありそうです


■バーナーのチューブ洗浄
   かくなる上は、バーナーのチューブがどこかで詰まっていると考えるべきで、その洗浄に取り掛かりました。とはいえ、完全に洗浄するには、ニップルも外す必要があります。ニップルはニップルレンチがないと付け外しが大変なので、取り寄せる事にしました。
   ニップルレンチが到着する前に、先にバーナーをキャブレタークリーナーに浸けて、チューブ内のカーボンやスラッジをふやかします。キャブレタークリーナーには、液体と泡状の二種類ありますが、今回は液体を使いました。といっても、スプレー缶なので、500mlのペットボトルに直噴してクリーナーを溜め、そこにバーナーを沈没させました。
   チューブの洗浄は、自転車のブレーキワイヤーみたいなの先端を解して、チューブの中に突っ込んで擦り、パーツクリーナーを注入してゴミを出します。1回2回でなく、何度も何度も、ゴミが出て来なくなるまでやります。送油管(Rising Tube)と接続する上昇管(Ascending Tube)は、奥の方はスカスカしてましたが、下のアールの部分に引っかかりがありました。その引っかかりがなくなり、ゴミが出なくなるまでひたすら掃除しました。清掃後、試しに点火してみましたが、やはり火は小さいまま。どうやらニップルと下降管(Descending Tube)に問題がありそうです。
   ようやくニップルレンチが届き、さっそくニップルを取り外しました。バーナー部にレンチを入れるのが、結構知恵の輪チックでやりにくく、またニップルを外すのもコツが要りましたが、とりあえず外れました。ニップルは中にカーボンがびっしり詰まっていて、火が小さい原因はどうやらそれにありそうでした。爪楊枝をつかってカーボンを取り除きパーツクリーナーで洗浄。ニップルの穴からワイヤーを入れて下降管も掃除しました。
   パーツクリーナーが残っていると、燃焼時にタールや煤を発生させるというので、パーツクリーナーで徹底して洗い流し、最後はエアダスターを吹き込んで乾かしました。その上で再度タンクに組み込んで、燃焼テスト。すると今度は勢いよく燃える様になりました。

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バイク用とかのは高いので
農機具とかの使いそうな安いキャブクリを使いました

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ゴミが出まくり、ひたすらワイヤーで掃除しまくり
最終的にはカスが出なくなりました

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しかし、それでもまだロウソク状態
こうなると、ニップル側が原因濃厚です

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やっと届いたニップルレンチ
ちょっと知恵の輪的な難しさがあります

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外したニップルを見て驚愕! カーボン詰まりまくりです
爪楊枝でキレイに掃除しました

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ニップルの穴からもワイヤー入れて掃除しまくり
こちらもカスが凄かったです

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結果、かなり勢いよく炎が出る様になりました
しかし、まだまだ赤いし、こんなもんじゃない筈です


■逆止弁の破壊と交換
   さて、このオプティマス45、ウチに来た時からポンピングの際に空振りがあったり、「ぶぶぶ〜〜」と空気が入ってるんだか抜けてるんだか分らないところがあって、まずはポンプカップの交換をしたのですが、それでも根本的な解決にはなりませんでした。となると、逆止弁が怪しいかもしれません。逆止弁とは、正しくは逆流防止弁と言いますが、コールマン辺りではチェックバルブと呼ばれているものです。空気をタンクに圧送し、かつタンクから燃料が逆流するのを防止する弁です。古いストーブの場合、そのバブルのゴムが劣化してカチカチになっている場合があります。
   この逆止弁を外すのにも専用のNRVレンチが必要で、これも調達しました。大概高い代物なのですが、ヤフオクで安いのが出ていましたので、コレ幸いにゲットです。そしてポンプを抜き去り、レンチを逆止弁に宛てがって回そうとしましたが、カチカチで回りません。となると、慎重を要しつつも決断よく回さねばならないのですが、もうここまで来たらビビっても仕方ないので、逆止弁の頭を舐めるのを覚悟で、エイヤとレンチを回しました。すると、「キュっ」と音を立てて回りました。
 後はレンチで回し切って逆止弁を取り出すだけですが、NRVレンチには逆止弁をつかむ機能はないので、タンクを逆さにして弁を落とすしかないのですが、この際、タンクに灯油が入ったままだと、灯油が逆流してきますので(まぁ、逆流を止める弁がない訳ですからw)、タンクは空にしておいた方が良さそうです。
   やっとこ取り出した逆止弁を今度は分解して中身を確かめねばなりません。そこで、弁の下に付いてるスリットにマイナスドライバーを噛ませ、頭をNRVレンチに宛てがって、回して頭を取ろうとしました。これも結構硬かったので、気合い入れて回そうとしたら、マイナスドライバーを噛ましてる方が「ヌル」と動いてしまいました。見てみると、スリットが広がって弁の筒にヒビが。ここに来て、とうとう壊してしまいました。
   かくなる上は、新しい逆止弁を調達するより他ないのですが、これが品薄な上に高い。純正パーツは1780円もします。まぁ、それでも金で済めば安い方かもしれません。しかし、国産ケロストのマナスルの逆止弁が使えるとう耳寄りな情報を頂きました。金額が安いのも去る事ながら、国産の現役製品ですから、今後の供給も安心です(マナスルをいつまで製造するか、によりますが)。
   そして取り寄せたマナスルNRVですが、大きさはオプティマスの物より気持ち太くてやや長い。一見すると「入るんかいな?」と感じましたが、情報のとおり、ピッタリ入りました。あとは、ポンプチューブに漏れた灯油を拭き、ポンプカップに改めて注油して、ポンプをセットしました。

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固着気味でしたが、どうにか外れた逆止弁
こればっかりは、工具がないと出来ない作業です

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ところが、ここへ来て破損
めっきり割れてしまいました(泣)
まぁ、どっちみち、交換した方が良いとは思ってたのですが、、

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こうやって外すのが正解だったのかも
もっとも、強くつかむと割れてしまうそうです

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逆止弁の中身
黒いゴムがカチカチになっていました

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左がマナスルの逆止弁
オプティマスのより少し大きく見えます

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しかし、御覧のとおり、ちゃんと取り付け可能です


■漏れ火の対策
   漏れ火を起こすというのは、その部分から圧が逃げる事で、当然火力にも影響します。逆止弁交換前に燃焼テストを行ったのですが、薬缶に入れた2リットルの水を沸かしてみたところ、24分経ってもボコボコに沸騰する事がなく、結局、沸かし切るのを諦めた、という結果がありました。あまりの火力の弱さに失望したのですが、この時、ニップルや余熱皿とバーナーの付け根から漏れ火があったのです。漏れ火を口で吹いて消すと火が強くなり、漏れ火が点くと弱くなる、という現象でしたから、この漏れ火対策は必須です。
   ニップルに関しては、ニップルレンチで増し締めする他有りません。それでも漏れる様であれば、ニップルのネジ山が潰れてる可能性が高いので、ニップルを交換する必要が出てきます。余熱皿の方は、すでにパッキンを交換した後でしたので、それでも漏れるとしたら、締付けが弱いという事が考えられます。とはいえ、どのくらいのトルクで締めたら良いのかもよく判らないところです。
   しかし、付属のレンチを使う分には、オーバートルクにならないとの事。そこで、トランポから19mmのメガネレンチを持って来て、それをライジングチューブに噛ませ、付属のレンチを使ってバーナーが動かなくなるところまで締めました。タンクに付けてやらなかったのは、そこは思いっきり締めるところではないのと、ライジングチューブ内の鉛のパッキンを痛めないためです。

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タンクに付けながらでなく、ちゃんとレンチで押さえた方が吉です
この太さでこの純正レンチの長さなら
思いっきり締めてもネジ切る心配は無さそうです


■レストア完了
   やれる事はすべてやりました。たっぷり余熱皿にアルコールを注いで、十分にプレヒートし、プレヒートの火が消えかかった頃合いを見計らってポンピング。空振りは「ぶぶぶ」みたいなのはなく、すっすっと圧が掛かって行き、たちまち爆音を立てて燃え始めました。しかも、赤火はなく、キレイな青火です。漏れ火はニップルからも余熱皿の上からもなくなっており、全力で燃えている様です。
   今度はベランダで飯盒を使ってご飯を炊いてみました。肌寒い夜で風も少々あります。天ぷらガードを使って風除けを作ってからの実験となりました。結果は、強火で約4分、弱火で約4分半、コールマンのガソリンストーブよりやや時間が掛かる程度です(室内で実験しても同じだった)。今度は2リットル入りの薬缶を沸騰させました。こちらは約15分で爆沸。前回の実験より10分以上短縮した上に、きっちり沸騰しました。つまり、ケロシンストーブは定格の火力を発揮する限り、現用できる性能をもっている、という事です。

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バッチリです! 猛烈な勢いです!

20151027_224909
漏れ火もなし、完璧!


■使用感
   使用上の注意としては、以下の事項が上げられます。
  1. まずプレヒートはしっかりやらねばならない事。まだプレヒートの火が燃えているのにポンピングすると、灯油が液体で出て火柱を上げ、かえって点火に時間が掛かります。
  2. 屋外で使用する際は、風避けを使用する事。どんなそよ風でもバーナーの火が揺らぎ、弱火の場合は消えてしまいます。その場合は、あわてず再点火するか、減圧弁を開けてタンクの圧を抜く事。
  3. タンクに灯油を入れる時は、ゆっくり様子見ていれる。ボケッとしてると溢れて床なり地面を灯油まみれにする。ガソリンより揮発しないので、乾燥するまでに時間が掛かる。
20151027_224541
とにかく、プレヒートはひつこくやった方がいいです
また、慌ててポンピングしない事
プレヒートの火が消えてからでも間に合うので

20151028_000733
風よけは必須
この天ぷらガードでも十分では無かった

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直接、石油ポンプを使うのでなく
一旦ボトルに入れてからの方が良さそう


   これらに注意しておけば、使用上、なんら不都合ありません。火力が弱い云々は、確かに都市ガスのガスコンロや、最新のガスストーブに比べれば、確かに火力が落ちますが、コールマンのガソリンストーブとは遜色ありません。ケロシンストーブでチャーハン作ろうとしたら、ベタベタしたものしか出来なかったという話しがありますが、他のポータブルストーブでも似た様な仕上がりになるので、ケロシンストーブだけが化石燃料つかうストーブの中で、極端に火力が弱いとは感じませんでした。むしろ、オプティマス123Rより火力が強いと感じたくらいです。

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使っているうちに、炎の出方が整って来て
キレイな青い火になりました

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この手の料理なら、そつなくこなせますw





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tanisi_corp at 21:00コメント(4)

2008年05月03日

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■使用時サイズ:直径110×高さ76mm
■収納時サイズ:縦84×横57×高さ31mm
■スタッフバッグサイズ:直径100×高さ15mm
■重量:87g(本体のみ)
■最大出力:3000kcal
■スタッフバッグにセット時のサイズ:高さ10cm径12cm



■ガスバーナーに回帰
   この期に及んでCRUXを買った理由は、キャンプ用の装備があまりに重くて機動的な作戦が難しいと判断し、短期間の作戦に合わせて装備を軽量化しようと考えたからです。当初はケイネンやトランギアのアルコールバーナーを積極的に活用しようと思ったのですが、屋外ではやはり火力が弱い事と、最近のソロ用のガスバーナーは本当に小さく出来ていて、しかもカートリッジごとクッカーに納めるのが流行っている事もあって、あえてガスバーナーを使う事にしました。
   その中でもCRUXは、バーナーヘッドを倒せる構造で収納サイズが小さい事、カートリッジの底に合わせてパッキング出来る事、そして何よりオプティマスブランドである事(ただし、メイド・イン・ジャパン)、といった理由により、他のメーカーのバーナーより前から感心が高かったのです。

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このパッキング方法は 他のメーカーのバーナーでは出来ない芸当


パッキングサイズの画期的進歩
   CRUX を採用した最大の理由は、軽量小型である事です。プリムスのIP-2243にしても、イワタニのカセットガスJrにしても、バーナー自体が結構な大きさで、カートリッジとも別に携行せねばならず、パッキングも頭を使わされるものでした。その点、CRUXはそれらバーナーとは比較にならないほど小さく、しかも火力はそれらのバーナーに匹敵するくらいあるのです。

20070724_113258
IP-2243と比較すると、こんなに差がある

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ケースもこの違い ガスバーナーはケースの大きさも気にする必要がある


   もちろん、バーナーが軽量小型でも、カートリッジそのものは大きく重い訳ですが、トレック900に納めれば、重さはともかくパッキングサイズは省スペースになるので、そこにガスバーナーを使う価値を見いだしました。
   長期の作戦では、ガスでは補給の問題があるので、やはりガソリンストーブという事になるでしょうし(バイクの場合)、歩きで行く場合はより軽量なアルコール系のバーナーに変える他ありませんが、短期戦でバイクなら、この程度の贅沢はしても差し支えないのではないでしょうか?

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ソロクッカーなら このくらいのサイズが丁度使いやすい


■使ってみた感想
   とにかくライター1本で自在に点けたり消したり出来る便利さから、何人かで行くキャンプの時は、ほとんどこれを使う事にしています。要するに自分の都合で悠長な事をしておれないシチュエーションの時は、ガソリンよりガスの方が素早く便利だからです。
   110カートリッジは1泊程度のキャンプなら、お釣りがくるくらいの容量でまったく不便を感じさせません。ガソリンストーブなら、オプティマス123Rでさえもクッカーの外に出してパッキングせねばなりませんが(でないとクッカーがガソリンくさくなるから)、ガスであればカートリッジもバーナーもクッカーに収納できて、より省スペースなパッキングが可能になります。これは林道ツーリングなどにより有利です。
   難点があるとすれば、自動着火装置がない事、バーナーヘッドがグラグラしてやや安定感に欠ける事ですが、使いやすさを考えれば、この程度の不便は補ってあまりあります。また、極端に寒い時は、寒冷地用のカートリッジを使っても火力が落ちるのは仕方ない事です。厳冬期は、むしろ確実に使える事を重視して、ガソリンストーブに切り替えるのが得策だと思います。

20070817_180450
簡単に点火消火が出来るので
「景色の良いところで、カップ麺でも〜」

という使い方に持ってこい



■CRUXの欠点
   CRUXを暫く使ってみて、このバーナーがなぜ日本の市場から姿を消したのか、少し考えてみました。全般的に良く考えられたバーナーだと思うのですが、姿を消すからには、それなりの理由があると思います。

  1. バーナーヘッドがグラグラする
       CRUXがコンパクトな収納サイズを誇るのは、バーナーヘッドが折り畳み式で、それ故に同種の小型バーナーの中では比較的大きなバーナーヘッドをもっている。しかし、ロックをしても思いクッカーを乗せるとバーナーヘッドがグラグラする。注意して使えば良いのだが、安定性に欠けるのは確かだ。
  2. ゴトクが小さい
       ゴトクをヘッドを軸に折り畳むタイプのバーナーは、みな大きな折り畳みのゴトクを持っているが、CRUXのゴトクはヘッドに寝かすタイプなので、極めて小さいゴトクである。大きなクッカーは置きにくい。しかも3本足なので、クッカーを倒してしまいかねない。
  3. 電着装置がない
       徹底した軽量化を図るためか、電着装置が省略されているが、これを不便あるいは不備と感じる人は多いと思う。100円ライターが欠かせないが、ライターを入れたら100g位になって、他のバーナーと変わらなくなる。
  4. カートリッジの底にセットする価値が認められない
       小型バーナーは、軒並み円筒深底型のクッカーにカートリッジごとパッキング出来る様に設計されている。従って、カートリッジの底にセットする意味がない、と考えられたのではないか。

   まぁ、ざっとこんな感じです。自分は4に価値を見い出している訳ですが(クッカーなしで、キャンティーンカップのみ、という情況も考えての事)、その他に関しては、確かに使いにくいと思う部分だと思います。まぁ、注意して使えば良いのですが。

 


《関連項目》
オプティマスCRUXCRUXネタ・その2
CRUXの利点威力絶大



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tanisi_corp at 12:00コメント(0)

2007年06月09日

20070607_131646

   先日落札したオプティマスNOVA No.82が届いた。前に店で現物を見た事があるので知っているが、相変わらずPDAのケースみたいなのに入ってきた。まぁ、液燃ストーブとしては高級品であるから、上等な箱に入っていて当然か。
   早速出して、付属のスタッフバッグに収納してみたが、まずウィンドスクリーンが四折りのままでは収まりきらないので、六折りにした。それ以外は問題なく 納まった。しかし、予想してただけに文句の言いようもないが、123Rとは比べ物にならないパッキング性の悪さである。スタッフバッグに納めたからといっ て、ボコボコの袋である事に変わりなく、これをどうキッチリとバッグにパッキングすればよいのか。しかも、1リットルのボトル付きである。いっそ、丁度良 いサイズの缶に納めた方が良いかもしれない(トランギアのメスティンと近所の金物屋で買った将校用飯盒で試したが、いずれも入らなかった)。
   まぁ、それは後日考えるとして、取り敢えず点火してみる事にした。生まれて初めてのタンク別体型のストーブなので緊張する。ドジって火事にならない様に外でチャレンジした。
   まず、30回ポンピング。説明書きには20〜25回とあるが、一割ほど多めにやる流儀だ。そしてバーナーに接続して、火力調整ノブを回すと、燃料が吹き 出てバーナーヘッドのしたの綿に染み込む。ノブを閉めてからポケットトーチで点火すると、メラメラとプレヒートを始めた。もっと派手かと思ったが、 123R並である。またプレヒートの時間も短く、計った訳ではないが、20秒くらいである。プレヒートの火が残っている状態で本点火するので、火をつけ直 す手間がない。火力調整は123R並に利きそうである。火力調整ノブを閉めて火を消しても、バーナーヘッドが熱い内は燃料が気化されるので、そのまま点火 できる。完全に消化する場合は、ボトルをひっくり返して圧を抜く訳だが、なかなか火が消えなかったので、ボトルの底を持ち上げて、圧だけ抜ける様にしたら 間もなく消えた。
   バーナーヘッドとボトルを地面に広げる格好になるので、作業スペースは多く取らねばならないから、テントの中で使うにはちょっと手狭だ。まぁ、使っては いけない事になっているのだが。今までストーブ台として使っていた小さいまな板は、NOVA用としては小さいので、ベニヤ板で対処するつもりだが、完全に 熱を遮断できるか、試してみないと判らない。
   ちなみに、今回の試運転では、レギュラーガソリンとスノーピークのホワイトガソリンを半々にした物を燃やした。どちらも煤がかなり出るガソリンだが、キレイに燃えた。説明書きには、自動車用ガソリンは使うな、と書いてあるが、どうやら大丈夫そうである。

20070608_002900
プレヒート中の野庭君
結構派手です(テント内禁止)

   いきなり、プレヒートを派手に爆発させてしまったのだが、これはウイックに染みこませたガソリンが多かった から。ここら辺の要領はまだ十分判ってない。爆発するほどのプレヒートをした割には、なかなか火力が安定せず、火力が強い様にも思えない。一応、飯盒に2 合分の米を入れて炊いたのだが、123Rだったらいい加減フタが持ち上がってきても不思議でない時間になっても、まったく沸騰した感じがしない。火力調整 ノブをいじってマックスの火力にしても大して変化なし。そうこうしている内に、ボコボコ沸騰しないまま、水気が減ってメシが盛り上がってきた。そして、ほ とんど吹きこぼれもないまま、水気がなくなってしまい、これ以上加熱したら焦げる、と判断して、炊飯終了。燃料ボトルをoff側にして消化した。ここで気 がついたのだが、燃料ボトルをひっくり返して、圧を抜く方法の消化であるが、フェルラインから燃料の残りも出し切って消化する方法との事であるが、圧が抜 けきるまで燃え続けて、最後は空気だけが抜けてくれるならいいのだが、そうではなくて、途中で火が消えて、ガソリンと空気の混合気が抜ける様になる。つま り、火は消えるが部屋の中は混合気の臭いでくさくて頭が痛くなるくらいである。このストーブは完全に屋外用である。

20070608_002901
今ひとつ気合いの抜けた飯炊き
まぁ、ふっくら炊きあがりましたけど


   あまりに火力が安定しなかったから、取説を読んでみると、まず最初のポンピングはボトルを地面に水平に置 いてやらねばならない事、本点火してからも火力を安定させるためにポンピングしなければならない事が書いてあった。その通りにしてみると、今度は青い安定 した炎がでた。その代わり、前回に懲りてプレヒートの燃料を少ししか出さず、プレヒート不足で2回ほど火柱が上がった。よく観察してみると、ジェットから 勢いよく吹き出る炎は、バーナープレートに当たって、ノブを前回にしてもほとんど炎が鍋底に当たらない感じになっている。2回目はキャンティーンカップに 水を入れて沸かしてみたのだが、やはりボコボコに沸騰するという感じではない。なんか大人しい。

20070608_002902
あまりのヘタレな火力に
早くも転売の危機に晒される野庭君


   なぁんだ、NOVAってこんなもんか、よっぽど123Rの方が使いやすいわい。せっかくだが、ヤフオクで早 々に転売しよか、とも思ったのであるが、どうにも自分の使い方の方が下手な気がする。そこで再びキャンティーンカップに水を汲み、NOVAのバーナーを逆 さに持ってしっかり上下に振り、ポンピングも25回で良いところを50回やって、今回もちょっと爆発させてしっかりプレヒートをした。しっかりしようと慎 重になり過ぎて、プレヒートの火が消えてしまい、再度プレヒートさせようにもノブをひねると気化ガスが勢いよく出て火がつかず、スッタモンダしてる内に、 またぞろ先割れする不安定な火が勢いよく出始めた。しかし、取説によると、こういう場合は一旦火を弱めて、火を安定させてから、火を強くしろと書いてあ る。実際にそうしてみると、今度は安定した火が、しかも今までになく強力に出始めた。そしてあっという間に湯を沸かしてしまったのであった。そして、三度 ボトルをひっくり返して消化したのだが、火の勢いが強いせいか、あまり混合気も出ず、きれいに消化してしまった。

20070608_002903
身の危険を感じるほどに、ボコボコに沸きました
さすが野庭君


   結論からいうと、まずポンピングはしっかりやる必要がある。次にプレヒートも十分やる必要がある。ここいら が上手くいかないと、NOVA本来の火力を発揮出来ないだけでなく、消化した時も臭い。でも、ここいらが上手に出来た時のNOVAは、オプティマスのス トーブらしく、強力かつ繊細な火力を発揮してくれる。まぁ、理屈が判ってきたので、使いこなすまで慣れないとな。

20070608_002904
野庭君、マックスパワー!


■NOVA収納ケース
   オプティマスNOVAが到着して以来。ずっと考えているのは、収納ケースを何とかしたい、という事だ。 NO.80の時は本体だけが入るタイトなケースだったのが、NO.82では装備品が一通り入るスタッフバッグに変わったものの、実際に物を詰め込んでみる と、ボコボコの固まりになってしまい、これではパッキングしにくそうである。他の人はどうしてるのか判らないが、自分としてはカキっとパッキングしたいの で、ケースに入れる事を考えた。ところが、東急ハンズに探しに行ってもロクなのがなかったので、コールマンのピーク1用のケースに入れてみる事にした。

20070609_010307


   このケース、アメリカ海兵隊仕様という事で大事にとっていたのだが、使わない道具を抱え込む余裕はないの で、堂々と使う事にする。オプティマス123Rと比べると、当然のことながらケースの方がデカイ。でもまぁ、ピーク1を装備するとしたらこのサイズになる ので、その意味で納得しておこう。

20070609_010308


   中にはNOVA本体とそれに必要な装備が一式入る。まぁ、箱がデカイのでこういうのもアリになる。ビニール のチューブはバイクのタンクからボトルに燃料を汲み出す用。ポケットトーチはマッチとかライターではプレヒートの点火が怖いので必需品。ウインドスクリー ンは使うかどうか判らないが、折り畳めるので入れておいた。トランギアの鍋つかみが入っているのは、ケースで湯を沸かしたり出来るからである。あと、スペ アのOリングとグリス、コンビツールも入れている。

20070609_010309

   中はこんな感じでぎっしり詰まる。NOVA本体をスタッフバッグに入れているのは、裸だとガタガタうるさいし、ケースを傷つけてしまうからだ。
   こんな具合で、なんか良い感じに入ってしまった。収納サイズとしては123Rよりデカくなってしまうのだが、まぁこういうもんだと思うしかないか。
   それよりも、四角くなったので収納がし易くなった。ついでにいうと、角形クッカーと同じくらいの四角なので、スタックしてパッキングも可能になった。こう いう使い方をしてる人がいるかどうか判らないが、今までネットで調べた中では見かけなかったので、恐らく自分が第一号だろうな。




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tanisi_corp at 00:00コメント(2)

2007年02月11日

optimus_123r_01.jpg
■ 使用燃料:ホワイトガソリン (レギュラーガソリン事実上可)
■ 出力:1300Kcal/h
■ タンク容量:120ml
■ 燃焼時間:60分
■ 収納サイズ:φ9.5×13cm
■ 本体重量:550g



1.選んだ理由

   隊の活動で使っていたプリムスのガスバーナーには何ら不満は無かったのだけれど、やっぱりもうちょっとマニアなバーナーが欲しいなぁ、という事で買ったのがオプティマス123R。
   その存在は寺崎勉の「さすらいの野宿ライダー」の挿絵で知って以来、様々な本で紹介記事を読み、また店でも同じオプティマスの8Rと見比べ、最後の最後まで123Rか8Rかで悩みました。8Rは丁度モリタの角型クッカーと同じくらいの大きさで、組み合わすとパッキングがやりやすそう。しかも寺崎御大も使っている、という事で強烈に惹かれました。しかし、123Rはまるで灯油バーナーの様なトラディッショナルさで魅力たっぷりですし、8Rよりもコンパクトそうです。もっともその分、追加の小物を入れるスペースが少なそうなので、だったら8Rかなぁと、ギリギリまで悩んでいたのです。
   ところが、当時、ショップにおいてあった8Rの見本は、どれもこれもケースがガタガタで満足にフタが締まる物が少なく、今ひとつ堅牢性に欠けている様な感じがしました。しかも、使っていく内に煤けてくるだけでなく、あちこち禿げちょろけになって錆サビになってしまう事が判りました。それに比べれば、 123Rの方はオール真鍮で使い込んでも味が出るし、ピカールで磨けばピカピカになる訳で、美しさから言えば123Rの方に軍配が上がりました。
   また、その当時、どうも自分はさすらいの野宿ライダーにはなれなさそう、と感じ始め、むしろバックパッカー向きだと思い始めた事もあって、ライダー推奨の8Rからバックパッカー向きの123Rへと感心が移り初めてもいました。並べてみると、8Rより123Rの方が若干コンパクトな訳で、そのコンパクトさに惹かれた訳です。
   そして決定打になったのは、当時のカタログに「スベアライト」なる、123Rのバーナーヘッドを外して付けるランタンが発売予定になっているのを見て、「これだったらランタンにもなるやん!」と得した気分になり、 123Rに決めたのでした。結果的には、スベアライトは日本では発売中止となり、何か騙された気分になったのでした(泣)……仮に手に入れたとしても、バーナーとして使っている時はランタンとしては使えず、不便だったでしょう)

2.オプティマス123Rの使い方
   オプティマス123Rはご存知の通り、プレヒートを必要とするバーナーで、それが面倒くさいと思われているみたいです。個人的にはポンピングの方がよほど面倒じゃないかと思うのですが、この辺りを敬遠する様ではガソリンバーナーを楽しめないと思っています。個人的には123Rのプレヒートは楽しい作業です。
   正しいプレヒートの仕方では、エスビットやスイスメタの固型燃料や、バーニングペーストを使うのですが、自分は理科の実験で使うスポイドでタンクからガソリンを吸い上げ、気化管の付け根の窪みやバーナーヘッドにガソリンをたらして、プレヒートします。よほど風が強くない限り、一発で点火できます。

optimus_123r_o01.jpg
   まず、スポイドを使ってタンクからガソリンを吸い上げ、バーナーヘッドの下のプレヒート用のくぼみに垂らします。出来ればバーナーヘッドの方にも垂らしておくといいでしょう。余ったガソリンはタンクに戻します。
 
optimus_123r_o03.jpg
   風防を付けて垂らしたガソリンにマッチやポケットトーチで点火します。しばらくボッボと燃えていますが、先にバーナーヘッドの方が消えますので、ただちに火力調整キーを回して全開にします。
   すると気化したガソリンがシューっと噴き出して、プレヒートの火で引火します。火が付かない時は、マッチやポケットトーチで点火して下さい。レギュラーガソリンの時は、しばらく火力が安定しない事がありますが、火が消えない限り、放っておきます。

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   そうこうしている内に火力が安定して、猛烈に火を噴き出します。音はすごくうるさいです。
   レギュラーガソリンを使った時は、ススが鍋底に大量に付きます。キレイにしたいときは、火から下ろした時、ティッシュで軽くススを拭くと、あちこち黒く汚れません。

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   弱火というか中火は結構効く方です。ただし、しばらくすると、タンクの内圧が上がって火力が強くなるので、その時は弱くします。

3.インプレッション
★レギュラーガソリン使用可
   ガソリンバーナーの多くはホワイトガソリン仕様で、オプティマス123Rもそうなのですが、レギュラーガソリンでも何の問題もなく使えてしまいます。ちなみに、タンクの横に貼ってある注意書きのシールには、昔は、英語で「アンレイデット・ペートロ(自動車用ガソリン)は全開で使って下さい。でないとノズルが詰まるかも」と言った様な事が書いてあります。今のモデルでは「自動車用ガソリンは使っちゃダメ」と書いてあるのですが、これはPL法とか制定されたからでしょうかね?
   実際にはレギュラーガソリンで弱火もノー・プロブレムで使えています。ただし、レギュラーガソリンを使うと、鍋底がススだらけになる事、弱火にしすぎて不完全燃焼するとススが大量に出る事、レギュラーガソリンはホワイトガソリンよりも臭く、燃焼ガスも明らかに身体に悪そうです。各自、自己責任で使いましょう。

optimus_123r_susu.jpg
テントの床などに置く前に
ティッシュでススを拭いておくと良いでしょう
このまま洗うと、鍋底が真っ黒になります


★火力調整可
   ガソリンバーナーは火力は強いものの、火力調整が苦手で、飯炊きに向く弱火が出来ないものが多いのですが、オプティマス123Rは意外にも弱火が効き、飯炊きには相性が良いです。あまり弱火ばかりで使うと、タンクの内圧が上がり過ぎて、タンクキャップの安全弁から火を噴くと聞きますが、飯炊きくらいの時間ではまず大丈夫です。ただし、使っている間はバーナー自体が素手で触れないほど熱くなるので、作業中は綿100%の軍手を必ずはめます。

★気になる火力
   カタログデータでは1300Kcalで、コールマンのバーナーに比べれば低いのですが、実用上はあまり違いを感じさせません。キャンティーンカップの水を4、5分でボコボコに沸かす事が出来ます。メシは弱火オンリーで14分くらいで炊きあげます。風が若干吹いていても、一旦点火してしまえば、火力はあまり落ちません。

4.123Rのアクセサリー
   オプティマス123Rには、買った時点でソースパン用のハンドル、火力調整キーがアクセサリーとして付属していますが、もちろんこれだけでは点火出来ません。最低でもプレヒート用のスポイドとマッチは必要です。自分はさらに給油用のSIGGリングとミニ漏斗も入れています。

optimus_123r_02.jpg
123Rに装備している小道具たち
これだけあれば、とりあえず火は付けれる


optimus_123r_03.jpg
これらの小道具はバラバラにならない様に
全部123Rに納めます
ソースパンは物を温めるのには全く使わず(使えない……)
もっぱらフタ専門です


   オプティマス123Rは専用のケースはありません。いや、厳密にはソフトケースがあるんですが、やたらとゴツくて、オプティマス123Rのコンパクトさを損なってしまうので、自分は適度な帆布で収納袋を作りました。これ、元々はプリムスのガスカートリッジを2つ収納する用の袋でしたが、プリムスを使わなくなったので、オプティマス123Rに転用しました。あつらえたみたいにぴったりです。マーキングが笑わしてくれます。
   ところで、123Rに付属するソースパンは、一応はクッカーとして使える様にアルミで出来ているのですが、これはフタも兼用している訳でして、つまり収納時に思いっきりススまみれの五徳と触れ合っています。ですので、これで湯を沸かして紅茶を飲む、ってのはちょっと気色悪いので、もっぱらフタとして使っています。ただし、ロック機能などはありませんので、旧東独製のJUWEL84のマネをして、適当なストラップを買ってきて、ソースパンの取っ手のスリットに通してフタが外れない様にしています。このフタは、123Rを使う時には、小物がバラバラにならない様にまとめておく容器になります。

optimus_123r_04.jpg
ソースパンは勝手に開かない様に
ストラップで固定します


   以前は、予備の燃料ボトルを持ち、給油はSIGGリングをつけて、給油口にミニ漏斗を差してガソリンを注いでいたのですが、単車野郎に復帰してからは、バイクのタンクからガソリンを吸い上げるために、1メートルのビニールチューブを装備し、小物からミニ漏斗とソースパンの取っ手を外して、123Rの中に収納する様になりました。

optimus_123r_tube.jpg
クルクルと巻けば、こうやって収納可能

■感想
   自分が知る限り、これ以上小さなガソリンストーブはないと思います。ストーブとして考えても、これ以上小さいとなると、ガスバーナーかアルコールストーブくらいしかないでしょう。さすがに、最近では1泊程度のソロキャンプなら、ガスバーナーの方を使ってしまいますが、何となくノンビリしたい時や、冬場のキャンプでは123Rを使う事をまず考えます。
   123Rのなにが好きといっても、プレヒートが簡単な事、ほぼメンテナンスフリーな事です。この点においては、MSRドラゴンフライに遙かに勝ります。パッキングサイズも展開サイズも小さい訳ですし、燃料はバイクのタンクに入っていて、随時補給が可能という事を考えれば、ソロキャンプにおいては123Rの方が優れているとさえ思います。
   角型クッカーとの組み合わせを考えて、8Rを買おうと思っていた事は冒頭にも書いた訳ですが、123Rと角型クッカーの組み合わせであっても、パッキングにおいてはむしろ円筒深型クッカーより収まりが良いと思います。123Rと円筒深型クッカーの組み合わせの利点は、クッカーの中に123Rが入るという点であったのですが、実際にやってみると、クッカーがガソリン臭くなって耐えられないという事が判りました。そしてクッカーの外に出してパッキングするなら、角型クッカーの方がパッキングに無駄がない訳ですから、あえて円筒深型クッカーを使う理由もない訳です。
   オプティマス123Rも、生産中止が噂されていますが、ガソリンストーブを使うつもりのある人は、今の内に確保して貰いたいものです。



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