富士ヶ嶺

2009年04月12日

   去年初めて参加したレースがベースキャンプEDだったのですが、初めてだっただけに、目も当てられない走りっぷりで、以来ずっとリベンジを図っていました。
   そして下手なりにも努力して、今年に入ってからは、今まで走れなかった所も走れる様になり、アクセルも大分開けれる様になりました。2月から連続してレースに出続けた訳ですが、自分なりに手応えを感じる事が出来ていました。
   そして、このベースキャンプEDは、その努力の中間結果を見る位置付けで、高い期待を持って臨みました。


■事前の練習
   どんなレースでも、最近は前もって練習日を設けて練習に行く習慣になっています。デコボコランドも八方スポーツランドも、2回練習に行き、それがレース本番に大きな威力を発揮しました。
   富士ヶ嶺は既に2回走っていて、コースの特性もおおよそ知っているのと、行ける日が1日しかなかった事もあり、4日に練習に行きました。
   練習の要目は、2ヒートの中上級コース、つまりガレ場コースが走れるかどうかでした。去年、中上級コースを走った相方の案内でコースに入った訳ですが、 コーステープが張ってある訳ではないので、正確なコースが判らないとの事。ぐるぐると走って戻った訳ですが、とりあえずは何処でも走れる事を確認しまし た。
   大坂も2速ではトロ臭いので、助走で3速全開にすれば、3速で上がれる事を確認しました。
   しかし、慣熟訓練をやる前に雨が降り出し、それで練習は終わってしまいました。

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4月4日の事前練習
走れるという慢心が、この時からありました
それが本番で重大な結果を導き出す事に、、


■晴天の富士ヶ嶺
    夜通し走るのを敬遠し、前日から河口湖入りしていた我々は、朝0600時には富士ヶ嶺入りしました。受理票を忘れた以外は異常なしです。
   自分とがんトック兄は、予めコースを歩き、先週練習に来た時よりも、地面がザクザクのフカフカになっている事を発見。タイヤの空気圧は0.6以下にしないと危ない、と感じました。

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無事にパドック確保。ただし、入り口だったんで
参加者が入るたびに、砂埃がムンムン


■第1ヒート
   ライダーズミーティングのあと、直ちに練習走行。前回の練習日は、ちゃんとしたガレ場コースが判らなかったので、みんなの後について行きました。そして2周走って、走れない所がない事を確認して、あとは体力温存で休憩してました。
   1000時、第1ヒート出走。自分はいつも通り、真ん中ら辺の位置に着いた訳ですが、先に出走した人らの砂塵が凄い。視界は約5メートルほど。フープスへの入口が判りにくいので、慎重になったら、同発組のドンケツになってしまいました。
   それでも2周目までは、順調に自分のペースと走りで周回したのですが、3周目で大坂の手前で一時停止させられました。坂の真ん中で止まったり転けたりする 人が出始めたのです。ようやくフラッグが振られ、5〜6台がダンゴになって大坂に突入しましたが、自分の前を走っていた人のリアが急に流れて、それに突っ 込みそうになり、アクセルを緩めたのが失敗で、今度は自分が一時停止の原因に。マーシャルさんの手を借りてもなかなか向きが変えられず、やっとこ下って再 チャレンジするも失敗。2速でも助走がまったく取れない状態では、アクセルを開けてもリアが空転して滑るので、ゆっくり上がっていく他ありませんでした。

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朦々たる砂塵をあげる大坂
ここで転倒する人は数知れず、自分もその一人でした
まさかこの事態を想定してなかったので
助走なしでの登坂は訓練してませんでした


   大坂でのアクシデントで大きな遅れを取ってしまい、やる気は半減、ペースも取り戻せず、ドロドロとガレコースを走っていたら、今度はガレ坂の途中でエン コ。1速でも上がらず、バイクから降りても押し上げられず、マーシャルさんに押して貰って、やっとパス。しかしこうなってくると、気力もさる事ながら集中 力も散漫になってくる。案の定、ガレコースから本コースに復帰した直後のジャンプで、着地の際にフロントがグリンと取られてしまい、かろうじて堪えて体勢 を立て直したものの、勢いに任せてジャンプするのは危ない状態になりました。

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前が見えなくて、着地点が判りません
勢い任せのジャンプは危険です
正しいジャンプの仕方は、まだ習ってませんでした


   そして、またもや大坂での一時停止。仕方ない事とはいえ、ここで一時停止させられると、自分が突破するのに相当苦労させられます。そして案の定、今度は転 倒。しかも頭からゴロゴロと坂を転げ落ち、左足の付け根をどこかでしたたかぶつけてしまいました。もう完全にやる気なしモードです。ようやく立ち上がった ものの、地面は足がかりにならず、フラットソールの靴底がズルズルと滑る。マーシャルさん2人掛かりでバイクを止め、一時停車してる車列を何列も通してか ら、やっとバイクを引きずり降ろした時には、直ぐには走り出せないほど息が上がってました。ここで止めようかとも思いましたが、中座して帰るのは何なの で、取り敢えず最後まで走る事にしました。
   しかし、モチベーションが完全に下がった状態では、楽しんで走れる訳もなく、むしろ逆にいつもの走りが出来ない事に、頭に来ていました。そして最終ラッ プ。スラロームのところで、くじら一家が「あと一周!」のサインボードを掲げている目の前で、ズベ転け。さすがに直ぐに起こして再発進しましたが、嫌気 モードが最高潮に達した状態で第1ヒートが終わりました。

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これ以上ないくらいのガックリモードで
ヒート1終了〜


■第1ヒートのフィードバック
   とにかく、まったく自分の走りが出来なかった第1ヒート。その最大の原因は、晴天続きで路面が超絶ドライになっていて、砂利がザクザクか砂がフカフカの路 面が多い事。大坂は特にひどい状態で、それ以外の場所も危険極まりない状態でした。開ければ滑る、寝かせれば転ける、従って開けられない状態で、うっかり すると転けていました。そして転ければ成績に重大な結果を及ぼす転け方が多かったのです。もう一つは、砂埃が凄く、前走車があると視界ゼロになる場合も多 く、開けれる場所でも開けにくい状況になっていました。
   事前の練習では、大坂は全力疾走で助走して、一気に駆け上がるといった練習しかしてなかったので、一時停止させられて助走ゼロの状態を想定した訓練はして いませんでした。勢いがない状態でアクセルを噴かせば、リアが空転して滑って転倒してしまいます。また、回転が落ちてきたからといって、半クラッチで回転 を合わせようにも、斜度がきつくて失速してしまい、やはり転倒の危険が伴います。大坂で転倒すると、リカバーには相当に時間を要します。ここはどんなに遅 くても良いから、上に上がっていく事が第一だと考えました。
   路面がスリッピーなのでアクセルが開けられず、スラロームやコーナーの立ち上がりが遅く、ギアを上げきらなかったと勘違いして、余計に一段上げてしまい、 上り坂で失速したり、下り坂のコーナーで危ない思いをする事もしばしばありました。今自分が何速に入れているか、チェックしながら走る事も改めて留意しま した。
そして、とにかく転けない事。開けれるコースは開けるとして、滑りやすいコーナーは極力寝かさず、恥も外聞もなくゆっくりパスして、転倒によるロスを防ぐ走りをする事にしました。

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ふてくされて昼寝するワタクシ


■第2ヒート
   昼寝して気力を回復しようとしたら、中途半端に寝たせいか頭が痛怠くなってしまい、出走前にセデスを飲んでからスタート位置に。今度は前から3列目。とい うのは、チームつぼ焼きの他の面々にだけは負けたくない、せめてスタートで差をつけて抜かれない作戦でいこうと思ったからです。
   1周目はともかく自分のペースで走れたのですが、2周目でまたも大坂で一時停止。しかも隣はやいり君。今度は3台ずつくらい再発進させる要領に変わってま したが、自分より古いXRに乗ってるとは思えない速度で置いて行かれ、かつ助走不足。頭には来ても、ここでアクセルを開ければリア空転は確実なので、気持 ちを落ち着けてゆっくり登坂し、ギアが2速に入ってるのを確認してガレコースの下りへ。キレイにコーナーをキメながら、ただし遅かったらしくて後続車が何 台も溜まっているのを気にしつつ、本コースに合流する最後のヘアピンへ。抜かれるなら本コースに入ってからだと思っていたら、ヘアピンの前の砂ザクザクの ところで前輪を取られ、しかも右側に転けてしまいました。「いかん!ひかれる!」と思い、咄嗟に右足を蹴り出したものの、ひかれずに済みました(なぜこん な行為をしたか、今となっては判らない。何かを蹴った感じがした。蹴飛ばしてしまった人、ごめんなさい)。この時、ひっくり返ったまま、おさるさんが追い 抜いていくを見た時は、心の肋骨が2本ばかり折れた音が聞こえました。
   いつまでも寝ていても仕方ないので、気を取り直して起き上がり、3周目へ。今度は大坂で止められる事もなく3速全速で突入。しかし、路面状態が極めて悪く 3速じゃどんどん速度が落ちていく。ここで無理に開けてもリアが滑るだけなので、中段のところで2速にシフトダウン。そのままゆっくりと回転を合わせて大 坂を登り切り、そのまま激坂下りへ。去年7月の初レースの時は、ビビリまくってよう降りられなかった坂も、今年は急降下爆撃の様に逆落としで降りていく事 が出来る様になっています。

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2ヒート目も最初のウチは順調だった
でも、ミスで受けるダメージは
体力より気力に影響を及ぼした


   そしてガレコースを慎重に進んでいると、ガレ坂の入り口でおさるさんがスタックしているのを発見。コレ幸いに抜き返し、意気揚々としていると、今度は動じ ぬマイペースで走る相方を発見しました。「これは抜く」そう決意して、パッシングポイントを狙いますが、さすがに今の自分のライテクでは、ガレコースで抜 くのは危険です。そこで本コースに合流するまで追尾して、本コースに入ってから3速全速で追撃。チェックポイントに向かう大カーブで、アウト側から一気に 抜き、そのまま脱兎のごとくチェックポイントを抜けて4周目に向かいました。
   ようやく本調子になってきた感じがして、慎重ながらも徐々にアクセルを開け、大坂を滑らず登り切って、激坂を急降下しようとしたその時、坂の入り口でいき なり前輪が滑って転倒!辛うじて自分が坂を転がり落ちるのは免れましたが、エライところで転けてしまいました。「くっそーー!!こんなとこで!!!」仰向 けに倒れたまま、思いっきりシートを蹴飛ばし、グレート・ストライカー号に八つ当たりをしました。それもそのはず、倒れていたのは、丁度下り坂に入ったと ころ。起こせてもバイクにまたがれない場所だったからです。
   何とかバイクを起こしたものの、フロントブレーキを握ってじっとしているのが精一杯。下るにも下まで50mはたっぷりあります。もちろん、上に押し戻す事 も出来ません。上り坂の途中で立ち往生するより質が悪い。途方に暮れていると、下の方からマーシャルさんがふーふー言いながら上がってきてくれて、「ハン ドル押さえてますから、乗ってください」と言ってくれた。が、いくら足を上げても、ブーツのところまでしか上がらず、またがれない。左からはダメで、右に 回ったものの、それでもダメ。道の右側に寄せて、斜面の上に立ってようやくまたがり、エンジン掛けてゆっくり降りだしたら、前輪で石を拾ってまた転倒。心 の大腿骨がぼっきり折れる音が聞こえました。またもマーシャルさんにフロントを押さえて貰って、やっとこ1速で下る事が出来ました。
   しかし、すでにこのとき、自分の頭は怒りで沸騰。「あー、やめ。もう、やめやめやめ。やめじゃーーー!」とブリブリ怒りながらダラダラとピットまで戻り、メットから装具から、何から何まで投げ捨てて、棄権してしまいました。

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ガレ場コースから本コースに復帰する場所
地面が緩くて転けやすく
コーナーはタイトでうっかりすると転ける


■敗因
   年末の年忘れED以来、徐々に乗れる様になってきて、前回のハイブリッドカップでは相当アクセルを開けれる様になっていました。当然、ドライな路面の富 士ヶ嶺オフロードなら、もっとアケアケで走れると思っていたのです。ところが実態としては極めてスリッピーな路面で、今まで一番走りにくい。転け方も去年 9月の白河のレースの時に様に、いきなり前触れもなく転ける感じです。しかも、転けたら最後、取り返しのつかないほど遅れてしまう事態を引き起こします。 もっとやれると思っていたのが、全然そうでなくて、自分の実力の低さに頭に来るやら、嫌気がさすやら。それでも1ヒート目の失敗を踏まえて2ヒート目はそ の失敗をカバーした訳ですが、2ヒート目の失敗は、そのレースの間にカバーできる様なドジではなく、これ以上頑張っても今日は嫌な思いをするだけだ、と感 じた時、走り続ける意欲を失ってしまいました。
   敗因は総じて、自分のライダーレベル、特にあらゆるライテクの基本の部分が足りない事にあると思います。今まで、そこそこ走れる様になったのは、デコボコ ランドでも八方スポーツランドでも、走りやすい路面であった事。つまり条件に恵まれていたからで、そうでない場合は、まだまだ歯が立たないという事が如実 に判った訳です。ちなみに、今回転倒したのは、大坂以外では全部コーナーでした。グリップの効かないタイトなコーナーで、かついきなり転倒という場合が多 かったのです。第1回のBTSでコーナーリングの基本を習っていましたし、それを使えば上手くいったかもしれませんが、それが自然に出来るほど、まだ身に は付いていない。まだまだ訓練不足という事がよく判るレース内容でした。
   ライダーレベルもさる事ながら、エンデューロレーサーとしての気概に欠けるところ大であったのは、終わった今となっては反省すべきところです。スプリント のレースと違い、エンデューロは極力失敗を避け、他の人の失敗を拾って順位を上げるレースです。いわば忍耐力のいるレースなのですが、自分の失敗に頭を立 てて棄権するのは、勝負からも自分からも逃げた事になる、と反省しています。
   一、至誠に悖(もと)るなかりしか (真心に反する点はなかったか)
   一、言行に恥づるなかりしか(言行不一致な点はなかったか)
   一、気力に缺(か)くるなかりしか(精神力は十分であったか)
   一、努力に憾(うら)みなかりしか(十分に努力したか)
   一、不精に亘(わた)るなかりしか(最後まで十分に取り組んだか)
   この五省の精神をモットーとして、これからさらなる精進を目指さねばなりません。


■成果
   一番の成果は、去年は怖くて走れなかったガレコースが、全線なんとも思わず走れた事でしょう。特に、大坂の直後の下り坂などは、去年は足がすくんで降りら れなかったのですが、今は2速の場合は若干アクセルを開けてないと遅く感じます。1ヒート目の時に、ギアを間違えて3速で降りていた事もあった様ですが、 「やけに早いな」と思う程度でしっかり降りていました。
   ジャンプは、BTSで習った様に踏み切る時にアクセルを噴かし直す事で、前後輪を同着させる事が出来る様になりました。もっとも、視界不鮮明であまり開け られず、後半は疲れてきてやはり開けられず、飛べたのは最初のウチだけでした。しかも開け方が足りなかった様で、あまり飛べていません。それでも、あとで Fフォークを見てみると、20cm近くも沈んでいた跡が残っていて、よく頑張ったんだな、と思いました。
   今回のレースでは、都合6回転け、大坂の途中以外では、いきなりフロントがさらわれる転け方をしたのですが、怒りを感じる事はあっても、恐怖感を感じる事 はまったくありませんでした。去年までは、マディなどでいきなり転けた時は、まずは恐怖心が先に立ったものですが、そうでなくなったのは目覚ましい事だと 思います。ケガは、右肩、右肘、左腰(というかケツ)を打ち、擦り傷を作りましたが、全然走行可能でした。ニーブレース、MXブーツとプロテクションを強 化した事が、恐怖心をある程度打ち消しているのかもしれません。
   また、今回のレースでは、あまり疲れませんでした。途中棄権した2ヒート目はともかく、1ヒート目はしっかり最後まで走ったのですが、それでも大して疲れ てませんでしたし、筋肉疲労も大して感じてませんでした。前の夜からアミノバイタルを飲んだり、ビタミンガードを飲んだりしてましたが、それが威力を発揮 したからでしょうか。1時間くらいだから要らないと思っていたキャメルバックを背負っていき、大坂で一時停止させられる時に水を飲んだのも効果があったの かもしれません。



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tanisi_corp at 00:00コメント(0)

2008年07月27日

   今回、エンデューロレース初参戦となったベースキャンプED。まずは大きな事故もケガもなく、無事に帰って来れたのは大いに結構な事でした。当初は、自走で参加する覚悟をしていたのですが、直前になってご近所?のがんトックさんに便乗させて貰える事になり、これが今回の成功に大きく貢献した事は言うまでもありません。お礼申し上げます。しかし、一度味をしめてしまうと、なかなか次は自走で、とはいかなくなるもので、次戦の参加方法をどうするか、今のウチから懸案事項です。


*バイクについての評価・反省
   5月の富士ヶ嶺練習以来、不具合を感じた箇所はその都度、改修を施してきたのですが、今回のレースでその真価を大いに発揮する事が出来ました。
今回のレースでは、延べ5回転倒したのですが、破損した箇所は一つもなく、直ちに起こして再始動して発進する事が出来ました。純正のナックルガード、ピボットレバーの抗堪性は強靱で、多少の転倒ではまったく破損しない事が判りました。クローズタイプのグリップに換装しましたが、こちらは多少破れたものの、グリップ内に砂が進入する事なく、転倒後もスムーズな操作が可能でした。フロントウインカーは小型化した上で車体に近い位置にずらした事もあって、転倒しても地面に触れる事もなく破損とは無縁でした。もっとも、他のバイクに突っ込んだ時に破損する箇所ですので、今回はその種の事故がなかった訳です。
   低速での走行に問題あり、という事で、直前になってフロントスプロケットを13丁から12丁に換装し、しかも慣熟訓練なしで出走したのですが、結果としてこの換装は成功であったと思います。そうでなければ、ウォッシュボード終端のヘアピンギャップは越えられなかったり、スラロームでは1速でもエンストを続発したかもしれません(5月の時はそうだった)。2速でギリギリまで速度を落としてもエンストする事なく再発進できたのは、スプロケを変えた成果であろうと感じていました。その一方で、周回コースではもっとギアを上げて速度を出すべきでしたが、疲れ切ってその気にもならなかったのは残念な事でした。
   タイヤは、ミシュランのT63を300km走った状態で出走しましたが、こちらは富士ヶ嶺では何ら問題なく走る事が出来ました。もっとも、8000km走ったダンロップD605(XR250純正タイヤ)でも走れたのですから、むしろより強力なタイヤで出走した事になります。しかし、もっとちゃんとしたエンデューロタイヤだったら、もっと違った走りになったかもしれないな、という気はしました。今回は予算の関係で、タイヤを替えずに出ましたが、次回は是非ともイボイボなタイヤで参加したいと思います。

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何度も無様に転けましたが
ハンドル関係で壊れた所はありませんでした
このバイク、ホントによく働きます



まるで後輪を地面に叩き着ける様な着地
リアサスを2周まで緩めたお陰で
それほど大きな衝撃を感じず、バランスを崩さずに済みました



*練度についての評価・反省
   こちらは評価すべき点よりも、反省点の方が断然多いです。言い訳するなら、7月はずっと痛風で、基礎訓練も1回しか受けれず、ほとんどバイクに乗ってない状態でした。その事を考えたら、むしろ、一応は完走した事になるので、その方を評価した方が良いのかもしれません。
   基本姿勢の教練は、曲がりなりにも一度は受けて、頭では理解しているつもりでしたが、実際それを1時間半にわたって実行し続ける、というのは大変な事でした。維持できたのは、最初の10分くらいだったと思います。あとは走るのが精一杯で、それ以外の事は気に留める余裕はありませんでした。それでも時たま思い出し、その瞬間、姿勢をとってみると、コーナーがするっと回れたりして、やっぱり基本は大事だな、と感じる事が出来ました。
   スタミナ不足は強烈に実感する事が出来ました。辛うじて気力を維持できたのは、レース開始50分くらいまでで、その後は急速に気力が萎えていくのが判りました。問題は、気力体力を消耗すると、早く走ろうと言う気が失せるだけでなく、安全運転への配慮も意図せず失われてしまう、という事です。最後2回の転倒は、もともと危ないと思っていた箇所で起こしています。判っていながらもどうしようもなかった、というくらい疲れ切っていた訳です。実のところ、練習段階では10分も走ったらご馳走様で、30分くらいダラダラ休む、という体たらくでした。遅い早いはともかくとして、1時間ないし2時間走り込む、といった耐久訓練を念頭に置く必要があると感じました。
何にせよ、訓練不足、練度不足は、今後先々の課題です。


あまりに遅くて、見てて情けなくなってくる
安全運転も大事だが
もっとレースらしい走りもしたい



密閉RV BOXカギ付き460
   今回は急遽、トランポ輸送で前日入場という予定に切り替わった事もあって、レース用の装備だけでなく、若干のキャンプ用の装備も持って行く事になりました。ウェアやプロテクターも身につけていくのではなく、持参する形になりましたので、いきおい荷物の量が倍増しました。
   そこで、濡れて困るテント、シュラフ、サーマレストを箱の中に詰め、チェストプロテクターの間にニーシン&エルボーガード、キドニーベルト、ウェア、キャメルバッグを挟み込み、フタの上にグランドシートを敷いて置いて、ネットで縛着しました。しかし、よく考えてみたら、プロテクターやウェアだって濡れたら困る訳で、急遽出発前に東京都推奨の45リットルゴミ袋で覆いました。
   しかし、こういう積み方をする事で、プロテクターやウェアはわざわざ着て行かなくても持って行ける事が判り、箱の容量も結果としてアップさせられる事が判りました。箱の外に載せる荷物に関しては、TANAXのタフザックにでも入れておけば、防水は完璧でしょう。
   この箱を採用した最大の理由は、物の出し入れが簡単である事と、椅子の代わりになるからですが、その二つの用途は遺憾なく威力を発揮しました。特に、午後から急に雷雨になったのですが、素早く物をしまえたのは、バッグではなく箱であったからで、しかも中身が濡れる事は一切ありませんでした。

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安物のネットですが、固定はバッチリ
荷物の防水さえ出来れば完璧です
サトウのごはんは景品で貰いました



*アミノ酸のサプリメント

   エンデューロに絡む事をやると、ほぼ確実と行って良いほど肩や腕、胸が筋肉痛になる訳ですが、とある人からアミノ酸系のサプリメントやゼリーを飲むと、怠い程度で筋肉痛にならない、と言われたので、さっそくコンビニで買って試してみました。1日かけて一袋丸ごと食いましたが、結果としては、筋肉痛になりました。
   しかし、いつもなら4日くらいは痛いのですが、今回は2日で湿布を貼らなくても良い程度に回復しました。これもアミノ酸の威力なのかもしれません。一説にはクエン酸も良いとの事なので、イギリスの水兵みたいにライムをかじるのも良いかもしれません。そういえば、レースの前に、スクールの先輩が後で舐めろと、食卓塩を置いていってくれましたが、すっかり忘れていました。汗を多くかく時は、水ばっかり飲んでいると電解質不足になってしまうので、次回からはコンビニのおにぎり兼用でマイソルトを持って行こうと思っています。


*キャメルバック・ロボ

   今回準備した装備の中で、一番あとにギリギリになって調達したのが、キャメルバッグのロボでした。というのも、予め買ったあったスコーピオンが意外にも使いにくく、さりとて買い直すには予算が足りず、悶々としていたのですが、やっぱり良い装備で初陣を飾りたい、という事で奮発したのです。結果は大成功でした。
   まず、水容量3リットルですが、レース中に全部飲む、という事はありません。レース中にチューブを口にくわえながら走る、あるいは走っている最中にチューブを口にくわえる、といった芸当が出来ないからで、チューブを口にするのは、停車してる時だけです。従って、3リットルもなくて良いのですが、自分はロックアイスを入れて歯が割れるほど冷たい水を飲むのが好きなので、氷の分のマージンとして3リットルのモデルを選んだのでした。お陰で、レース中も、レース後も冷たい水が飲めました。(ロックアイスを進呈してくれた柿レヂン殿に、改めてお礼申し上げます)
   また、チューブ・ディレクターという、チューブの方向を維持できるカバー付きのチューブに換装したので、激しい動きでチューブが明後日の方向に行く事もなく、確実にチューブを口にする事が出来ました。1750円でこの便利さはかえられません。
   今回のレースでは、主催側で強制的に給水する機会が設けられていたので、キャメルバックが切実に感じられるほど、喉が渇くという事はなかったのですが、買い直して後悔しない使い勝手の良さに大満足でした。

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キャメルバックをチェストプロテクターの
内に入れるか外に出すか
大いに議論の分かれるところだと思います
外に出したら、ご覧の有様です



*プロテクターについて
   今回、最後2回の転倒で事実上、作戦中止に追い込まれた訳ですが、その転倒はどちらも左肩を地面に打つ転け方でした。1度目の転倒で左腕がいう事を聞かなくなり、2度目の転倒を誘ったとも思えます。レース後の感触では、肩というより腕を強打した様な感じがしていました。しかし、帰ってからチェストプロテクターの手入れをしていると、左肩の装甲が傷だらけになっている事に気がつきました。つまり、装甲があった部分は打ち身になっておらず、またエルボーガードがあった部分も無傷で、装甲がなかった部分が打ち身&軽い擦り傷となっていたのです。改めてプロテクターの必要を感じました。
   自分が今使っているプロテクターは、すべてEVSの物で、これは他の名の通ったメーカーの物より若干安いのですが、自分程度の転け方であれば、十分防御力を持っている事が判りました。



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tanisi_corp at 21:00コメント(0)
   7月4日に右足人差し指付け根に発症した痛風は、同月14日に左足親指付け根に再発し、プレドニン投与によって抑制したものの、帰京後の22日に三度軽度 の再発を催し、現在は右足、左足共、痛風発作を起こした箇所が軽い痛みが続いていて、27日のベースキャンプED出場が微妙となってしまいました。
   辛抱したら出れる、でも辛抱というのは、そうそう続かないものです。それでうっかりミスして転けて怪我でもしたらどうなるか。すでに6日も休んでいるの に、今度は遊びに行って怪我をした、という事になれば、職場での信用はガタオチになってしまいます。今のご時世、極めてマズイ状態です。そういう事もあっ て、仮に当日、全快したとしても、今回は涙を飲んで欠場した方が良いのではないか、と直前まで悩んだのでした。
   しかし、せっかくの初陣ですし、足が痛くないのであれば出場したい。そこで、機材の準備だけは進めておく事にしました。

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7月25日の足の状態
湿布貼っている位置は、丁度ステップの上に乗る部分で
ここが痛いとバイクには乗れない


■フロントスプロケット交換
   5月の富士ヶ嶺以来、すでに感づいていた低速ギアでの操作が難しい件。バイク屋のあんちゃんと相談の上、フロントのスプロケットを12丁に落とす事にしま した。前を1丁落とすのは、リアを3〜4丁増やすのと同等とか。ちなみに、レーサーのXRはリアスプロケが48丁(公道用のXRは40丁)らしいので、 44丁のスプロケをはめたのと同じと考えて良さそうです。
   また、先日アップした動画を 見た社長さんが、「リアサス、緩めた方が良いんでないの」とアドバイスしてくれましたので、1周緩めて貰いました。まぁ、去年100kgの時に5周でした から、80kgの今は2周くらいで丁度かもしれません。確かに、着地した時に、ドーンと落ちる感じがして怖かったんですよねぇ。。

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取り寄せて貰ったスプロケ
歯磨き粉みたいな名前だけど
ちゃんとしたパーツメーカーらしいです


■移動の問題
   レースに参加する人のほとんどは、ワンボックスや軽トラックにバイクを載せて輸送する様です。その方がバイクはレース用にセッティングして持って行けます し、荷物も余裕で詰めます。しかし、自分はそんな贅沢な物はありませんし、そもそも自動車免許はありますが、運転できません。従って、必要最低限の荷物を 荷台に積んで、自走で行く他ありません。
   しかし、これがツーリングと違ってなかなか大変です。タイヤは最低でもエンデューロタイヤを履く必要がありますが(でないとコースを走破できない)、道中 はアスファルトの高速道路だったりるすので、タイヤの減りも早ければ、滑って転けるといった事故の危険性もあります。しかし、それよりもレース中にバイク が壊れたり、ケガしてバイクに乗れなくなったり、といった時、自走ではニッチもサッチも行かない訳です。近場ならともかく、何のかんの言って山梨県ですか ら、今度取りに行きます、という訳にも行きません。
   ところが、たまたま偶然、ネットで知り合ったがんトックさんがウチの近所という事が判明し、しかも軽トラに乗っけて行きますよ、と涙がチョチョ切れるお申し出があったので、これ幸いにお願いし、悠々トランポ輸送という事になりました。

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アイリスオオヤマの密閉RV BOX鍵付きの蓋にフックを付けて
プロテクター類をネットで縛着
ボックスにはテントやシュラフなどを入れました

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トランポキターーーーーー\(^O^)/
自宅まで来て貰った上に、積み込みまで頂きました!


■決断の朝
   途中、がんトックさんのXR250Rの新しいデカールを取りに行ったり、談合坂SAで晩飯食ったり、河口湖ICで降り損ねて山中湖ICまで寄り道したり、 と珍道中をしつつも富士ヶ嶺オフロードに着いたのは前夜の2300時頃。すでに何組かの前泊組みの人たちが、バーベキューとかしている中を、愛媛ナンバー の軽トラから新旧XRを引きずり下ろし、いそいそとテントを立てて与太話もそこそこ寝よか、と寝たのが0000時過ぎ。外でお喋りしてる人たちの声が耳に ついてはいたものの、前の日早番で朝0600時起きだった事もあって、あっという間に撃沈。次に目が覚めたのは0430時でした。
   わずかに4時間であっても、足を伸ばして寝れたのは威力絶大で、疲れはすっかり取れて、やる気は十分になってました。肝心の足の方は、寝る前に湿布貼っ て、薬もちゃんと飲んでいたせいか、ほとんど痛みを感じません。となれば、出ない理由はもはやありません。出場決定です。

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富士ヶ嶺オフロードに到着
バイク降ろしたり、ブルーシートのチンケタープを張ったりして
明日に備えてから寝ました

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受付中
参加受理票(はがき)を渡して、名前を確認したら終わり
貰った缶コーヒーはどっか行ってしまいました



  0830時、開会式(ライダーズミーティング)が始まりました。マーシャルの言う事はちゃんと聞く事、主催で準備した給水は摂る事などなど、注意事項を頭 にたたき込 み、ジャージやモトパン、プロテクターなどの具足を身に付け、キャメルバッグにロックアイスと水をぶち込んだら、いよいよ合戦準備が調いました。

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開会式です
出場者約100名、その家族や彼女、友人等々で
200人くらいは集まってたんじゃないでしょうか
お陽さんが照ってきて、暑くなってきました


■練習走行始まる
   レースはいきなり始まる訳ではなくて、まず練習走行というのがあります。練習といっても、8の字とかスラロームじゃなくて、本番で走るコースを実際に走っ てみて、順路や地形を頭に入れる、というやつです。自分が出場する1.5時間EDの練習走行は、0910時から20分という事でしたので、開会式の直後、 ただちにグレート・ストライカー号に跨り、コースに出て行きました。
   まず転倒一発目は、ウォッシュボードから大坂に向かう傾斜のきついヘアピンカーブで起こりました。前回走った時は、ここは比較的大回りをしていたので、 ゆっくりとならば転ける事なく走れた(にも関わらず、何度も転けかけた)のですが、今度はいきなり小半径のカーブでしかも勾配のきつい登り。どの程度アク セルを噴かせば良いか判らず、ウォッシュボードを越える時と同じ様にアクセルを噴かしたら、止まり切れずそのままコースのテープを引きちぎりつつコースア ウト。そして見事に転倒。ボテゴケでしたので、痛くはなかったのですが、メチャメチャ怖くて、かつクラッチ握ってしまった自分にビックリして、相当な ショックを受けました。すかさずマーシャルさんが「大丈夫ですかー」と駆け寄ってくれましたが、身体にダメージがなかったのでそそくさとバイクを起こし、 アクセル全開、スタンディングで大坂を駆け上がっていきました。
   二発目は、尾根から坂を下り、林間コースを抜けたあとのヘアピンカーブ。実はそこがヘアピンだと気が付いたのが、カーブ直前で当然減速が間に合わない。パ ニック状態でクラッチを握ったもんだから、そのままコースのテープを引きちぎってコースアウト。止めてあったワンボックスに激突直前に辛うじて止まる事が 出来、転倒もまぬがれたものの、精神的ダメージは転けた時以上。この時になってようやく「今日はナメてかかれない」とスイッチが入りました。
   三度目は、スラロームの途中。ここは前回に来た時は、1速でも走る事が出来ずパスしていたのですが、今回はフロントスプロケットを12丁に替えてきた事も あって、1速でゆっくりとなら突破できそうでした。が、そう思った途端、ズデンとボテゴケ。頭の上から「がんばれー」と応援されつつ、自分のあとで渋滞を 作って待ってる人たちに「すんませーん」と良いながらバイクを起こして再始動。周回コースに向かいました。
   これらの転倒は全部1周目の練習走行の時に起こった事で、その後2周の走行では転ける事はありませんでした。しかし、大坂では地面がフカフカで後輪が滑る だけでなく、前輪も持って行かれそうになって怖い思いをし、尾根の下り坂は開会式でも注意があった様に、非常にドライで滑りやすく、すり鉢は底の方がやは りフカフカで下手な突っ込み方をすれば前輪が取られて転倒しそう。しかも、前走するバイクがいたら、盛大に巻き上がる砂煙で前が見えず、いきなりジャンプ が現れてテイクオフ、といった事もしばしば。そんな訳で、たった3周の練習走行で、相当の精神力と体力を消耗してしまいました。

20080727_map1
練習走行1周目のパニックポイント

20080727_091050
本日一発目の転倒
まるで懺悔してるみたいですが
キーを回してエンジンを止めているところです


   ようやくピットに戻って、バイクから降りてRV BOXに腰掛けた訳ですが、身体はずしりと重く、気持ちもずず黒く、何より膝がガクガク笑っている。膝だけでなく、肘も、肩もガタガタしている。いわゆる 武者震いってやつか?とんでもない、ハードな走行で身体がいう事きかなくなっているのです。これには参りました。練習でこの有様では、本番が思い遣られま す。だったら痛風で思いっきり足が痛くなって、欠場していた方がよっぽど良かったかもしれません。でも、もうここまで来たら、逃げも隠れも出来ないので す。
そう思って腹をくくり、レース開始の1030時まで、せいぜいのんびりして体力はともかく、気力を充実させる事にしました。


■出走
   永遠に続いてくれても良かった2時間EDの練習走行の時間が終わり、いよいよ1.5時間エンデューロレースの出走時間が迫ってきました。泣いても笑っても 本番です。天気は突き上げる様な晴天。スタート地点に居並ぶ50台のバイクとライダーを、真夏の太陽がジリジリと焼いています。マーシャルから最後の説 明、という事で、すべてのバイクがエンジンを止めると、締め付ける様な緊張感が漂います。出走は1列7台ずつ、約30秒置き。自分は真ん中辺りの列にいま した。最後の 説明が終わり、50台のバイクが一斉にエンジンを始動。それまでに静寂が破られ、富士の麓は轟音と砂煙で充満します。
   そうこうしているウチに出走。チェッカーフラッグが振られて、次々と車列が走り出します。そして自分の列の番が来ました。そして、フラッグが振られるに合 わせて覚悟を決め、クラッチを繋ぎ、アクセルを回しました。今回はとにかく転けない事。ゆっくりでも良いから走りきる事。早い人はどんどん追い抜いて貰 い、無理はしない事。つまり、勝ち負けとか周回数よりも、とにかく無事に帰ってくる事が今回の目的です。

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練習走行では失敗したものの、本番では軽々クリア
というか、こんなところで転けたら
他の人に迷惑かかる(汗)


   スタートと同時に、ジャンプ(と言っても飛びませんでしたが)を越えてウォッシュボードへ。終わりの所の、練習走行でコースアウトしたギャップのヘアピン を惰性気味でヨッコラショっと乗り越え、今度は大坂目指して2速全開。もうもうたる砂煙の中を、後輪が滑り前輪がまくれそうになり、立った身体が後ろに 持って行かれ、アクセルが戻って減速しそうになり、かつ砂煙で見えない頂上に注意しつつ、がむしゃらに登坂。やっと頂上が見えたところでアクセルを戻して 惰性で減速。ここでうっかり加速を殺せないと、コースアウトして怖い思いをします。良い感じにコーナーを曲がって、尾根沿いの下り坂を2速アイドル、スタ ンディングで下っていきます。上手い人はここでも加速するんでしょうが、下手にそんな事してブレーキ使う事になれば、もれなく滑って転ける事間違いなしで すので、安全運転です。
   怖々と坂道を下ったあとは、ピットの裏の周回コース。ジャンプを3つ越え、林間コースに入り、グワっと坂を越えたら練習走行でコースアウトしたヘアピン カーブ。そこを突破したらピット横の周回コースを爆走しすり鉢へ。フカフカの下り 坂を下って直ぐにスキージャンプ台みたいな坂を飛びすぎない程度に噴かして乗り越えます。周回チェックポイントを過ぎると、ギアを1速に落としてスラロー ムコースに突入。恥も外聞もなく足を着きつつ健全に突破。この後は外周コースを突撃してスタート地点に戻っていきます。

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噴かし方が足りないので、中途半端なジャンプ
ヘッピリ腰で着地


■迫るパワーダウン
   元気良く走れたのは、最初の3周くらいでした。4周目くらいから、自分が一体今何周目なのか判らなくなり、スタート20分後には基本姿勢もヘッタクレもな くなってきました。今回のレースでは、スタート開始30分後に給水ポイントのゲートが開いて、各自の判断で主催者が用意したスポーツドリンクを「強制的 に」飲むルールになってましたが、強制されるまでもなく、給水ポイントの前を走る度に「くそ〜、まだ開いてへんやんけーー」とガッカリする有様でした。
   そんな体たらくだったので、30分経ってゲート(といっても、コーステープなんですが)が開いてるのを見た時は、すかさず給水ポイントに突入。500ml のスポーツドリンクをグビグビ飲み干し、キャメルバックの水も飲んで、人心地着きました。この時初めて気がついたのですが、どんな使い勝手のよいキャメル バックを背負っていても、走りながらチューブを口にくわえるといった芸当は、練習でもしてない限り出来ない、という事でした。
   休んでいたのは、正味1〜2分の事だったと思います。あまりダラダラ休んでいると、ケツに根が生えてやる気がなくなってしまうのは、中学の時の水泳部の陸 トレで経験済みだったからです。後ろ髪を引かれつつ、ヘルメットを被って再出発しました。しかし、この時不思議に感じたのは、あれほどヘバっていたのに、 ちょっと元気メーターが上がっていた事でした。普通、一気に大量に水を飲んだらバテてしまうものですが、それは自分の足で走る場合の事で、バイクに乗って 走る場合は当てはまらない様です。
   しかし、そんな元気も10分経つ頃にはなくなり、バッテリーの切れかけた電動ガンみたいな状態になってきました。特につらいのは、大坂の登り。それまで ずっとスタンディングで上っていたのですが、いくら前傾姿勢を取っても身体は後ろに持って行かれそうになるし、その度にハンドルにしがみつき、ぶれる前輪 をハンドルで押さえつけつつ、また知らず知らずのウチに戻ってしまうアクセルに気を遣い(坂の途中でアクセルを開け直すのは危ない)、という具合で、頂上 に着いた時には精も根も尽き果てて、そこから危険度アップの下り坂(今度こそスタンディングが必須)では、気力体力が壊滅的な状態で、破滅的心境で下って いく、という状態になっていました。
   さすがにそれ以上走り続けるのは無理、と判断し、残り時間48分で給水ポイントに進入。小休止を取りました。すでにその時、顔の出ている部分は砂埃で真っ 黒、鼻の穴の中もどうも砂だらけ、口で息するもんだから口の中もジャリジャリ。ヘルメット脱ぐのも億劫だから、そのまま口を濯いではき出したら、ヘルメッ トの口の部分に当たってダラダラになる。汚いとかそんなの構ってられない状態です。恐らく、失禁したって平気だったに違いありません。それでも1分程度で 休憩を切り上げ、再びコースに突入しました。

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いい加減、疲れてきた頃
アゴは上がり、肘は下がり、つま先は外向きで
しかも猫背


■転倒2回でノックダウン
   とにかく、最後まで走りきるには、作戦を一部変更せねばなりません。体力を決定的に消耗する大坂は、スタンディングをやめてシッティングで突破する事にし ました。そもそもこの坂を立って上っていたのは、傾斜が急である事もさる事ながら、ガレている所やワダチもあり、座ったままでは具合が悪そうに感じていた からでした。しかし、本当に立つ必要があるのは、尾根沿いの下り坂、林間コースの下り、いくつかのジャンプ、ピット前の斜面で、あとは座ったままでも何と かなる、と判断しました。
   実をいうと、大坂を座ったまま駆け上がったのは、今回が初めての事でした。スタート開始から1時間を経過し、路面はかなり崩れており、後輪がブレブレに滑 りまくります。ギャップに当たればケツも撥ねます。しかし、座っているのでとにかくアクセルを全開にする事だけに注意する事ができ、失速さえしなければ登 り切る事が出来る事が判りました。そして、これがまた非常に楽で、その後の危険な下り坂を余裕もって立って下っていく事が出来ました。
   しかし、体力は急激に消耗していき、細かい操作や気の使い方は出来なくなって行きました。早い後続車には、遠慮なく抜いて行って貰うのですが、すり鉢に下 る時にダンゴになった時などは、前輪が斜面に降りかけた状態でエンストしてしまい、転けては大変と踏ん張って堪えたものの、「そろそろダメかなー」と思う ようになり始めました。
   そうして何周目かの大坂に突入したのですが、今度は後輪だけでなく前輪が明後日の方向に持って行かれ、あやうくコースアウトするところでした。あんな坂の ど真ん中で立ち往生したのでは、目も当てられません。辛うじて登り切ったのですが、この時、すでに体力は底尽き、バイクのコントロールが無理になりつつ あった様です。
   ピットの出入り口付近の道は、若干傾斜が付いていて、うっかりすると後輪が流されてしまう事に気がついていました。ここは座ったままではケツが滑るので、 立って斜面側に体重を掛けて突破せねばなりません。ところが、過重し過ぎたのか、いきなりバランスを崩し、車体の向きが真逆になるほど滑って転倒! 左肩 を地面にしたたか打ち付けてしまいました。マーシャルさんが黄色のフラッグを上げて、後続車を除けさせてくれている中、やっとこバイクを起こし、ゆるゆる と斜面をバイクの後ろから下ろして向きを変え、やっとこバイクにまたがったのですが、なんだか左腕に力が入らないし、肩で息する有様です。
   それでも気を取り直して走り出し、コースを1周して再びすり鉢に突入したのですが、ここでフカフカのワダチに前輪を取られて転倒! 蟻地獄の様な窪地に ガッツリはまりこんでしまいました。またもや左肩を痛打してしまいました。直ぐさまマーシャルさんが駆け寄ってきて、「自力で脱出できますか」と聞いてく れましたが、疲れてなくても自力で脱出するのは無理っぽい地形です。するとマーシャルさんが二人がかりで(一人がバイクに乗り、一人が後ろから押した)グ レート・ストライカー号をすり鉢から出してくれました。そして「ゆっくり休んだ方が良いですよ」と声掛けしてくれました。

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本番でのパニックポイント
ピット前で転けたのが15周目
すり鉢の中で転けたのが16周目


■もはや限界〜たにし的戦略的判断
   その言葉に甘えて、すり鉢の傍にある給水ポイントに進入。バイクを止めてしばし黙考しました。左腕は、骨折とか捻挫とかはしてないものの、腕に全然力が入 りません。恐らく、大坂でコースアウトしかけたのも、ピット前で向きが変わるほど転倒したのも、そして今し方すり鉢で転倒したのも、「判ってても出来な い」くらいに体力が限度に達しているからであろう。しかも2度の転倒で左腕が馬鹿になっていますから、この次何かあったら、今度こそタダでは済まないかも しれません。自分は社会人ですから、今日一日だけでなく、明日からの事も考えなければなりません。すでに痛風で今月は6日も休み、もはや1日たりとも余計 に休む事は出来ません。無理をするより、リタイアをする決断も必要ではないかな、と。
   しかし、やはりリタイアというのは、原因が何であれ不名誉な事です。どーしようかな、と悩んでいた時、ふとチェックポイントのデジタル時計を見ると、残り 時間があと10分でした。頑張れば、あと1周か2周は走れるかもしれません。しかし、一体今何周走ったか判りませんが、あと1〜2周走ったところで、表彰 台に上がれる訳でもなく、それどころか余計に転けて怪我する可能性の方が高い訳です。だったら、残り時間をここで休んで、10分後にチェッカーフラッグを 受けても良いんじゃないのだろうか。そこで、休憩していたマーシャルさんにその事を聞いてみたら、「結構ですよ〜(笑)エンデューロですからね、各自の判 断で自由に休んでもらって良いんですよ」との有り難いお言葉。
   そこでエンジンも止め、ヘルメットも脱ぎ、まだ必死こいて走ってる他の人たちをボケーッと眺めながら休憩し、10分後、悠々とチェッカーフラッグを受けてレースを終了いたしました。

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レース後のワンショット
全身、砂埃まみれ
あれほどヘバっておきながら
もう走らなくて良い、と判った途端にこの元気






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tanisi_corp at 20:00コメント(2)

2008年05月05日

   前回のモトクロスごっこで、コースを走る“味”をしめてしまい、それならばと企画されたのが、今回の富士ヶ嶺練習でした。主催したのは、4月13日にその富士ヶ嶺オフロードで行われたベースキャンプエンデューロに参加したやいり君(その観戦に雨で行けなかったのが、そもそもの発端だった)、去年8月に入笠山でキャンプした山男くん、もんべる殿のお知り合いの柿レヂン殿、そして自分の合計4名です。今回の企画では、練習のあと、もんべる家が所有する別荘で催されるバーベキュー大会に合流する事になっていましたので、シュラフを持っての出撃となりました。

20080505_042149.jpg
今回は0700時に
東名富士ICを南に下った国道1号線沿いのマックに集合
という事だったので、0430時に出発
何時もそうですが、行き着くまでが既にツーリングです



■富士ヶ嶺オフロード

   自分とやいり君、山男くんは、0700時に現地のマックで集合、という事になってましたので、中でも最も遠い自分は、夜中の3時に起き出して、近隣住民に配慮、というか気兼ねしながら暖気を済ませ、0430時いそいそと出発しました。途中、首都高で何を血迷ったのか、タクシーの後に付いていって銀座の数寄屋橋あたりで高速を降りてしまい、右往左往するハプニングがありましたが、その他は大きなトラブルもなくやはり時速110kmでぶっ飛ばし、0630時、無事に集合場所に一番乗りする事が出来ました。他の二人も遅れる事なく、無事到着。しばし旧交を温めたあと、富士ヶ嶺に向かいました。
   富士ヶ嶺オフロードは、県道71号線の半ばにあり、集合場所からは小一時間のツーリングです。途中、給油を済ませ、コンビニで買い物をしていると、荷台に巨大なKTM950 ADVENTUREを固定した軽トラが通り過ぎていきました。それが柿レンジ殿でした。話しには聞いていましたが、聞きしに勝るデカさでした。その後、富士ヶ嶺オフロードの入り口で待っていてくれた柿レヂン殿の挨拶を交わし、受付で料金(3000円)を払って、4人はいそいそと準備に取りかかりました。

20080505_082710.jpg
いかにも“オフロードパーク”といった佇まいの富士ヶ嶺オフロード
でも、終日掛かっていた音楽が、懐メロのカラオケで
どっちかというと
市民プールか観光市場の雰囲気を醸し出していました



■コースを回る

   準備というのは、サイドミラーを外す事。オフ車は壊れないと言われますが、ミラーだけは出っ張ってるだけあって壊れやすいので外す必要があります。自分はさらにナンバープレートまで外しましたが、他のお三方は付けたままでした。外すのは良いのですが、自分のミラーは17のナットで留まっている事をすっかり忘れて、17のレンチを持ってきてなかったので、早速、柿レンジ殿の世話になってしまいました。
   その後、柿レヂン殿を先頭に、準備体操がてらコースの下見。これがなかなか大変。バイクなら勝手に走ってくれますが、自分の足でアップダウンやガタガタの地面を歩くのは、思った以上に大変でした。それでも自分はガエルネのED-PROというエンデューロ用のビブラムソールのブーツでしたから、滑らずに坂を上がる事が出来ましたが、やいり君や山男くんは足裏ツルツルのフラットソールでしたから、難儀してた様です。

20080505_084645.jpg
角度30度くらい、延長50m強?
ハートブレークリッジを上がる柿レヂン殿(左)とやいり君(右)
こんな所で止まったら、まず坂道発進は無理
転けたら下まで落ちる他ありません
しかし、この坂は富士ヶ嶺にある坂ではマシな部類とか



   下見が済んだあと、取り敢えずコースを走ろう、という事で、柿レヂン殿の後についてコースを走りました。どうやって走って良いか判らなかったので、取り敢えず3速で進入したのですが、すぐさま2速以上は無理!と気が付きました。前回のモトクロスごっこでも、XR100でせいぜい2〜3速でした。普段街乗りなら、そんなシフトでアクセルを回す、などという事は考えもしないのですが、ああいうコースではそれ位でないと、いざ止まろうとしても止まれないし、また案外回せて、かつ走ってくれるものです。そんな訳で、XR250でも2速で回る事にしたのですが、案ずるよりも何とかで、ブンブンと良く走ってくれました。そして懸案だったハートブレークリッジも、途中で怖じ気づいて止まる訳にはいかないので、ほぼフルスロットル(もちろん2速で)で一気に駆け上がりました。やれば出来るもんです。むしろ、下りの方が惰性でも落ちてしまう事から怖かったです。こんな具合で、3回ほど回った訳ですが、ジャケットの中は大汗、肩はガクガクで、ものの10分か15分くらいで休憩タイムになってしまいました。

20080505_091753.jpg
休憩タイム中のやいり君と山男くん
バイクは、手前からやいり君のXR250
その次が山男くんのカワサキ・シュエルパ
一番奥のがワタクシのXR250“グレートストライカー”



■初転倒

   休憩を済ませたあと、またコースをグルグル。今度は自分のペースで回ってみる事にしました。どんなコースでもそうですが、最初は怖々ですが、何度か回ってるウチに慣れてくるもので、徐々にアクセルを噴かせる様になってきます。今回もその様な具合で調子が出てきたのですが、何度目かにハートブレークリッジを上がった時、上がりきったところで勢いを殺しすぎて失速し、そのまま右側に倒れ込み投げ出されてしまいました。
   このバイクに乗って以来、一度たりとして転けた事はなかったので、これが初転倒という事になります。転けた瞬間、感じた事は「あぁ〜〜、やっちったーw」というもので、痛いとか怖いとかいうのはありませんでした。まぁ、思いっきり飛ばしていた訳でもジャンプの着地に失敗した訳でもなく、ほとんど立ちゴケみたいなものですから、痛みもあまりなかったのでしょう。キレイにゴロンと背中から地面に落ち、両手両足を投げ出す形で放り出された様です。その時だけは、見上げた富士の空は、キレイな青空でした。
   いつまでも寝転がっている訳にはいかないので、パッパと起き上がり、右側に倒れたXRをウンショと起こして、エンジンを掛けてみました。昔、ブロスに乗っていた時は、一旦バイクが転けると、キャブが被って直ぐにはエンジンが掛からなかったものですが、驚いた事に一発でエンジンが掛かりました。どうもオフ車の作りは、オン車とは違う様です。そろそろと休憩場所まで戻り、またも休憩タイムになりました。

20080505_101917.jpg
転けた時に、地面にぶつかったブッシュガードが
ハンドルに変に食い込んでしまい
グリップが戻らなくなってしまいました
山男くんから借りたナイフで手術中



■転倒、転倒、また転倒

   このコース周回は、自分で判るほどトロトロしたものでした。それもそのはず、コーナーが毎回大回りで、後輪を滑らせてズバッと方向を変える、いわゆる“ブレーキターン”など全く出来てなかったからです。前回のモトクロスごっこでもその方法は習い、その後、各種書籍で要領は理解したつもりですが、頭で判るのと実際やってみるのとでは大違いです。ぶっちゃけた話をすると、後輪がブレるというのは自分の常識では転倒する前提みたいなものですから、怖くて出来ない訳です。しかし、本当に危ない事なら誰もやらない訳で、しかもオフ車は後輪を滑らせてナンボという事らしいですから、是非ともマスターしたい。
   その旨を柿レヂン教官殿に申し出ると、用意の良い事にフットサル用とおぼしきちっこいコーンを4つ四角形に置き、まずは教官殿が手順を見せ、それに倣って自分と山男くんが練習する事になりました。まずは、左回りで四角く回る要領。1速で加速して、コーナー手前で後輪をロックさせ、目線を次のコーンに向け、左足を出す。すると車体は必然的に視線の方向に倒れ込むので後輪が滑って車体がそっちの方向に向く。本来は止まる前に腰を使って車体を押さえ込みつつ、アクセルを噴かして前進するのですが、これがなかなか出来ない。泊まり損ねて転倒、車体が傾き過ぎて転倒。倒れるたびに、漫画みたいに放り出されるオレ。なのにXRは倒れたままエンジンが回っていたり、起こして直ぐにエンジンが掛かったり、よく働くバイクでした。

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右回りの練習中
ビビってるので、後輪はほとんど滑ってません



   右回りは、減速する直前まで足はフットブレーキを踏んでいるので、足を出すタイミングが合わず、また視線も向けにくく(怖がってるから)、左回りほど上手には出来ませんでした。また、四角でなく、直線の往復(つまり、180度のターン)もやりましたが、とても180度は回りきらず、90度回って止まっては再発進という感じでした。
   こういうヘタレな練習でしたが、それでも後輪が滑るのはどんな感じか、その理屈と実際が判っただけでも、教えて貰って練習した甲斐があったというものでした。やっぱり何でもやってみるものです。

20080505_103832.jpg
キレイにブレーキターンを決めるやいり君
同じXR(といっても、彼の方が古いが)に乗ってても
乗り手によって、これだけの差


20080505_042149.jpg
KTM950 ADVENTUREでギャロップする柿レヂン殿
この重戦で傾斜45度以上のガレ場を駆け上がる
さすがはJNCCエルニド出るというだけの事はある!


■初破損

   そうこうしているウチに、四駆のお客が増えてきたり、霧が出たり、挙げ句には雨まで降ってくるとい具合で、その間は物食ったり(直ぐに腹が減る)、しょーもない事くっちゃべったりして、面白く過ごし、車も雨もなくなった頃合いを見計らい、またもコースに出ました。
   今度は、やいり君が前回、ベースキャンプエンデューロに出た時のコースを辿ろう、という事になり、彼の後についてダッシュ。ところが、ハートブレークリッジを登り切った時に、変な感じに止まってしまって、またも転倒! 今度は後頭部をぶつけたらしく、目から火花が飛びました。チカチカする目をしばたきながら、バイクを起こし、やいり君をおいかけると、今度は心配してまっていたやいり君の隣でおっとっとになり、そのまま彼のバイクも巻き込んで転倒! しかも、やいり君の足をバイクの下敷きにして。「あ、足……」とか言うのが聞こえていたのですが、自分が真っ先に気にしたのは、倒れてやいり君のホワイトスプラッシュ号に接触した時にすっとんだ右のウインカーで、ようやくバイクを起こしたのは、飛んだのはレンズだけで、電球そのものでないのを確認してからでした(タイムラグ、約3秒)。人間(というか自分)は、非常時には自分の事しか考えないものだ、と至極反省いたしました。
   この転倒でたにしパワーの大半を消耗した自分は、そそくさと休憩場に帰投。まずは壊れたウインカーを点検しましたが、ステーが曲がってレンズが飛んだだけで、電球も配線も生きている事を確認して一安心。本当にオフ車は頑丈です。曲がったステーは無理に戻さず、飛んだレンズだけビニテでくっつけておきました。

20080505_144424.jpg
レンズの飛んだウインカー
良い感じに曲がってますが、ちゃんと点滅します
オフ車は頑丈です


20080505_144441.jpg
柿レヂン殿の重戦に跨って遊ぶ山男くん
自分でも辛うじて爪先が地面に着く感じでした



■本日の練習、終了!

   この後、ますます雨は激しくなり、富士ヶ嶺オフロードのマスター(というか、社長というか、おとっつぁん)のご厚意で、ガレージで雨宿りをさせて貰ったうえ、ストーブまで使わせて貰い、愛想の良いワンワンと遊んだり、ミリタリーな話をしたりしてるウチに、1430時頃になりました。もんべる殿に電話で連絡を取り、1600時頃には山荘に着くと行ったのですが、やいり君はまだ物足りなかったらしくて、雨のなか一人で走り回ってました。
   ようやく満足したのか、1500時、やっとこ撤収作業開始。しかし雨はドンドン降るし、レインウェア着たりミラー付けたり、荷物をやいり君のバッグに入れて貰ったりしてるウチに、1550時。自分なりにはハードな練習だった半日を終えて、柿レヂン殿と別れて富士ヶ嶺オフロードを後に、もんべる山荘に向かいました。
   途中、ガソリンを補給したり(低速ギアでブン回した割りには、70kmで3.2リットル)、コンビニで好きな物買ったあと、山男くんの先導で国道469号線を一路、十里木まで一直線。どんどん濃くなる霧の中を小一時間ほど走り、ようやくもんべる山荘に到着しました。

20080505_153140.jpg
撤収と決まって、急に元気になるワシ
ピントの合ってないカメラに向かって
ガッツポーズ


20080505_153208.jpg
富士ヶ嶺オフロードのワンワン(右は柿レヂン殿)
ずっと「ペス」と呼んでましたが、本当に名前は「ラブ」です
誰にでも懐っこい可愛いワンでした


20080505_184318.jpg
もんべる山荘のバーベキュー大会に合流
風呂まで沸かして貰って、有り難い限りでした



■富士山麓林道群

   バーベキュー大会の後は、山男くんを中心に、「ワーキングプア世代と少子化問題」について熱弁を交わしたあと、0000時就寝。しかし、かなり興奮してたのか、なかなか寝付けず、となりで爆睡してるやいり君を羨ましそうに眺めてるうちに、気が付いたら朝になってました。
   翌日は、昨晩の霧がウソの様に晴れあがり、見事な日本晴れ。今日はこれから富士山麓の林道に行く事になってました。が、昨日、ハッスルしすぎて(練習の方じゃなくて、夜中の熱弁の方)起きてみると、前から引いてた鼻風邪だでなく、喉もガラガラ。もちろん、肩も腕も筋肉痛で痛い。無線機まで持ってきたバックパックは重く、モチベーションはかなり低くなってました。が、行くと約束した以上は、行かない訳には行きません。それに、せっかく富士くんだりまで来たのですから、こっちの林道も見てみたいとも思った訳です。

20080506_092923.jpg
こんな見事な林道。さすがは富士山麓です
なのに、十分楽しむ事が出来ませんでした(泣)



   そこで、ジモピーの山男くんを先導に林道に突入した訳ですが、走り易そうなフラットな林道なのに、なぜかエラく怖い。ちょっとしたギャップ、ゆるいカーブでも腕がガタガタする。南房総の林道に比べたら、全然楽な筈なのに、怖くて仕方ないので、やむなく怖くない速度でマイペースに。当然落伍してしまい、最後には迷子になってしまいました。せっかく紹介してくれた山男くんには申し訳ない事ですが、これから150km離れた東京に帰る事もあるので、大事とって林道探索は終了。メシ食って帰路に就きました。

20080506_101347.jpg
見事な眺めです
林道の中でも、写真写りの良い場所が沢山あって
また機会を見て、じっくり三脚立てて撮影したいと思いました


20080506_101918.jpg
ウマウマと富士宮名産の焼きそばを召し上がる
やいり君と山男くん
ワタクシは小食になったので
お好み焼きはほとんどあげてしまいました



----- 評価と反省 -----

*とにかく楽しかった
   今回初めて自分のXRでコースを走る事について、実は行く前はかなり不安を感じてました。足つきの良いXR100で上手くいったからといって、背高のXR250で上手く行くとは限りません。ケガしたり破損したりしないまでも、怖くて怖くて仕方なかったらそれまでです。ですので、かなりビビっていたのが実情でした。
   しかし、実際にコースを歩いてみると、「やれるかもしれない」と思ってしまったから不思議なものです。ハートブレークリッジなど、普通で考えたら怖そうなのですが、「これならやれる」と思いましたし、実際に駆け上がりました。実際に走っている時は、「怖い」という思いよりも、「面白い」と感じる方が勝ちていたのでした。何でもやってみるものです。
   もちろん、今回の走りは、「怖い」と感じない程度の走りであったという事も忘れてはいけないと思います。延べで8回も転けましたが(これは過去に起こした転倒事故の数より多い)、全部低速もしくは立ちゴケで、投げ出されはしましたが、怖いという思いはしませんでした。もちろん、痛い思いもしなかった訳ですが、これは簡単なりともジャケットの方にプロテクションがあったからです。
   何にせよ、入り口で「怖い」と思ったのではなく、「楽しい」と思えたのは大収穫でした。下手だろうがヘタレだろうが、扉は開かれた訳ですから。

*XR250の真価を知る
   今回、コースではほとんど2速で回った訳ですが、公道で使う時に2速で回るなどという使い方は、今までやった事がありませんでした。2速は渋滞の時に使うギアだったのです。ところが、2速でブン回しても良く走り、2速で発進してもノッキングも起こさず、実に乗りやすいバイクである事が判りました。
   また、故障・破損に強いバイクであるのも、今回改めて知った点です。オフ車はオン車と違って、とにかく壊れにくいとは聞いていましたが、あれほど転けたにも関わらず、壊れたのはブッシュガードとウインカー一つだけ。しかもウインカーは壊れても使える状態でした。外装もキズらしい傷が付かず、言われなければ転けたと判らないくらいです。もっとも、立ちゴケ程度ですから、擦った後などは付かないのですが。

*アチェルビス:ブッシュガード
   以前から何人もの人に言われていたのは、「ブッシュガードは転倒の際には、カードが上向きにズレたり、場合によっては根本からハンドルが折れる」という事で、転倒でのレバー保護には役立たずである、という事でした。しかし、せっかく付けた事ですし、見栄えも良いし、聞き流して来た訳です。
   結果は、転倒して一発でガードがずれ、ブレーキレバーがガードから露出しました。修正しても、二度三度転ける内に、ガードがレバーに干渉する様になり、帰りには若干ブレーキを引きずるまでになりました。つまり、多くの人の意見は正しかった訳です。
   そこで、ブッシュガードは廃止。ナックルガードとピボッドレバーに切り替える事にしました。

*メンテナンスセット
   今までのチョイスは、林道などで転けた場合を想定して、最低限度の工具を選んでいたつもりでしたが、使い易さという観点で言うと、あまり使い良いものではありませんでした。
   今回は、ミラー、ナンバープレートだけを外したのですが、今後、さらに多くを外し、かつ付け直す、かつ素早く、となると、多少重くなっても、使い易さ工具を持つ必要がある事を感じました。

*ウエストベルト
   前回のモトクロスごっこでは、準備体操で腰を捻ってしまい、その後、1週間ほど痛い思いをしました。ところが今回はやいり君がウエストベルトを持ってきた、というので、彼が付けてたシメシメのを拝借し、腰に巻いてみました。最初は何か妊婦さんのする犬帯みたいな感じがしましたが、そのウチ慣れてきて、むしろ良い感じになりました。
   そのまま返すのを忘れて(ウソ、意識的に着けてたw)、最後まで着けてたのですが、そのお陰で腰はほとんど痛くならず、とても楽チンでした。これは聞きしに勝る大効果です。ニーシンガードやウェアは、すでに購入予定をしていますが、このウエストベルトは真っ先に手に入れたいものです。



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tanisi_corp at 00:00コメント(2)
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