林道

2008年04月06日

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赤線が往路、青線が復路、紫線は往き帰り。点線は林道

世は春。お花見におデートに、皆さん忙しく春を満喫されていると思うのですが、かくいうワタクシも忙しかった。と言うのも、17年間住んだアパートがとうとう取り壊しになり、引っ越す事になったからです。というのは、前回のレポートでも書いた訳ですが、その後、ツーリング仲間やバイク屋のあんちゃんの協力を得て、無事に引っ越しは完了。雑然とした荷物を片付けまくり、ようやく自分の棲みからしき体制を整えた、という事で、今回の作戦と相成ったのでした。

*作戦準備
本来この日は、ツーリング仲間のやいり君と第二次南房総作戦を行う予定だったのですが、やいり君が急遽、13日に富士ヶ嶺のベースキャンプエンデューロに参戦する事が決まり、自分も引っ越しの後片付けが間に合わない、という事で、キャンセルになったのでした。
しかし、天気は全日快晴。こんな日にツーリングに行かなきゃ罰が当たる、というものです。幸いに、洗濯物や後片付けは、前の日に早めに仕事から帰れて、良い感じに終わっていたので、いそいそと片付けた荷物の中から、作戦用装備を取り出して、小学生の遠足みたいに前の日に準備を済ませました。
今回の作戦は、思いつきという事もあって、なるべく軽装。ただし、林道を走ったあとに撮影を行う、という事で、林道用の装備と撮影の装備を両方用意する事にしました。といっても、大抵の作戦ではこの両方を持って行く訳ですから、特別な事ではありません。
むしろ特別なのは、新しい部屋に移って最初の作戦である、という事です。例えば、マンションの敷地からバイクを引き出す要領、2階の部屋から装備を下まで下ろして搭載する要領、書けば簡単な事でも始めてとなると、段取り悪いものです。今回の作戦は、むしろこうした「最初の出撃」を機会にした演習の様なスタンスで臨みました。
《被服》
  チームウインタージャケット
《撮影機材》
  D70s、newFM2、ベルボン・ネオカルマーニュ643
《林道装備》
  アルタ・ニーパッド、ガエルネED-PRO、スワンズ・RASH-advance
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引っ越したマンションからの始めての出撃
 バイクの出し入れに、まだ難儀してます


*出撃
今回の作戦の主目的は、夕暮れの野島崎の撮影を行う、という事で、あまり早い時間にではなく、昼前に出撃しました。と書けば、さも最初からそのつもりをしてたみたいですが、実際には、朝0500時に起きた時はまだまだ眠くて、0900時に目が覚めた時もやっぱり眠くて、1100時になっていよいよ起き出した、というのが真相です。要するに、ぐーたらしてた訳です。もっとも、野島崎は一度作戦してますので、二度目の作戦では違う時間帯に行きたかった、というのもありました。
準備は前の日に出来ているので、そそくさとメシを食って、XRをマンションの裏の敷地から引き出しました。実はこれが一苦労で、砂利を敷いた裏庭から、段差のある自転車置き場を乗り越え、他の人が駐めてるバイクの間を抜けて、フェンスの狭い出入り口から外に出す、という神経使う作業なのです。明るい時間はまだしも、暗くなってからは本当に大変なのです。が、取り敢えず出発時は昼間なので、上手に出す事が出来ました。

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1351時。鋸南保田ICに到着
ここは去年7月の野島崎作戦の時に
雨に打たれながら東京に戻る時に入ったICです


*前半戦
出撃準備が調ったのは、1226時。今まで夜中に出撃していたのとは打って変わって、昼からの出撃です。これも夕暮れの野島崎を撮影するためで、逆にあまり早い時間に出たのでは時間を持て余す事にもなる訳です。
蔵前橋通りを右折して環七に入り、京葉道路を左折したところで、給油。暫定税率が期限切れとかでガソリンが20円ほど安くなっていたのは有り難いですが、多寡が5リッターくらいしか入りませんでした。補給のあと、いよいよ本チャンの京葉道路に突入。季節は春。いくら飛ばしても寒くない、という事で、時速110kmで一路、館山道鋸南保田を目指します。こんなに飛ばせる様になったのは、体重がめっきり減ったからでもあって、実は去年7月の野島崎作戦よりも16kgも痩せているのです。
休憩も取らずにビンビンと飛ばしまくり、鋸南保田に着いたのは1351時。改めて南房総は近いな、という印象を深めました。鋸南保田の料金所を出て、県道34号線いわゆる長狭街道を東へ進み、横根峠で県道182号線へ左折すると、山中林道の入り口へ向かいます。前回1月に来た時は、入り口を見逃して場志駒の方まで行ってしまいましたが、今回はバッチシ一発で入り口に辿り着きました。桜満開の下で、タイヤの空気圧を落とし、ニーパッドとゴーグルを着けて、いよいよ林道に突入です。

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桜薫る中山林道の入り口
前回来た時は、寒々とした雰囲気ですが
今回はピクニックしたくなる感じでした


ズビズバと山中林道を突破した訳ですが、あちこちに深いワダチがあって、うっかりすると前輪を持って行かれそうになる。実は携帯電話を持ってくるのを忘れていたので、転けてケガしてもバイク壊しても、助けが呼べない状態だったので、慎重に突破していきました。それなりにハードな道ですが、走れれば楽しいものです。そして次の大山林道に行くまでに、やっぱり今回も迷子になってしまい、全然関係ない他の民家に入る事3回(その入り口が、これまた林道っぽい)、番犬に吠えられる事6回、気が付いたら県道88号線に出ていて、ウロウロしている内にやっと大山林道の入り口を見つけて、再突入しました。
この後は、どこまでが大山で、どこからが横尾、高山なのか判らないくらい、連続した林道になります。この間の林道は、やたら水たまりが多く、しかも道全体に広がっているものも少なくなかったのが、前回1月に来た時の状態でした。しかし、今回はここ数日雨が降ってなかった事もあって、水たまりの数も少なく、規模も小さくなっていて、思いっきり突っ込んでもそれほど汚れませんでした。しかし、それでもブーツは派手に濡れますので、予めブーツカバーを履いておくべきでした。

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前回に比べれば、水たまりは少なかったのですが
それでも良い感じに汚れました 帰ったらコイン洗車です


前回1月に走ってから、2ヶ月が過ぎた訳ですが、この間全然林道に行かなかったせいか、前回来た時よりは、心持ち下手くそになった様な気がしました。もしかすると、前回は2人で来たので「もしも」の事があっても相方に助けて貰える安心があったので、多少は無理をしたのかもしれません。今回は一人ですから、怖いと思った時はそれなりの運転の仕方をしたのかもしれません。体重は落ちても技量が上がった訳ではないので、技量を上げる方策をそろそろ考えた方がいいかな、と思いつつ、国道410号線に出ました。

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横尾林道終点付近 この辺りはフラットな道です
が ここに至るまでは、 舌噛みそうなワダチがボコボコあります


*野島崎を目指して
横尾林道から国道410号線に出て、県道34号線を東進するとシーワールドで有名な鴨川に出ます。国道410号線をそのまま南下した方が、野島崎には早く着く訳ですが、日没までまだ時間がありましたので、せっかくですから外房の海を見ながら走る事にしました。
鴨川で国道128号線、すなわち外房黒潮ラインに入ると、左側の視野にはドーンと太平洋が広がっています。道はそれほど混んでなくて、スイスイと流れているので、ちょっと停めて写真撮る、という訳には行きませんでしたが、漁村やサーファーを見ながら走るというのは、なかなかおつなものでした。

 20080406_162226.jpg
外房の雄大な海 こんな海を
毎日眺めて暮らせたら 気分良いんでしょうね?


そういえば、出撃前に軽く食事して出てきたのですが、林道で体力使ったのか、ちょっと腹減ったなー、という感じでした。ツーリングマップルを見ると、黒潮ライン沿いにも色々名物な店があるのですが、メシを食うには撮影時間が迫っている、という事で、全部横目で見送りながら、先を急ぎました。
千倉町で国道410号線に入る頃には、大分陽も傾いてきて、急がないとチャンスを逃しそうです。ところが、房総フラワーラインに入る頃には、何となしかやる気が出なくなってきてました。まぁ、それでも自分の足で走っている訳ではないので、先へ先へと進んだ訳ですが、どうも腹減った様な減ってない様な不思議な感覚。何だろなーと思いつつ、野島崎に着きました。

*野島崎の昼間の印象
前回、野島崎に来た時は、人っ子一人いない明け方だったので、むしろ神秘的なイメージを漂わせていたのですが、今回はまだ明るい時間です。しかも観光スポットです。若いのから年配の人まで、それなりに人出がありました。こういう人出のあるところでは、人が入ったスナップ写真に近い風景写真を撮る様にしているのですが、ずっと夜明けの時間帯ばかり撮っていたので、夕暮れの写真はまだまだ上手く撮れず、自分でも納得できる出来映えにはなかなかなりません。

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野島崎にいたキジネコ
灯台の職員さんにご飯貰ってるのでしょうか
呼んでもシカトされました(汗


しかし、写真の方もしばらく撮ってなかったので、感性が鈍っていたんじゃないか、と思います。他の人の作品をよく見て、研究をしておかないと、いざ現場に入っても何を撮って良いやらわからん、という事がままあります。今回の作戦では、何となしかそんな感じでした。それでもチャチャーっと50枚ほど撮ったのですが、陽が落ちてくるに従って、元気とやる気が無くなってきます。どうもこれは精神的ハンガーノック状態です。日没まではまだ暫く時間がありましたが、もはやこれまで。何か美味い物食って帰ろう、と1800時、徐々に海に没していく大きな赤い太陽を眺めつつ、野島崎を撤収しました。

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前回と同じ場所で記念撮影
前回より16kg痩せた訳ですが 相変わらずイケてません


*帰還
帰ると決めたら、さっさと帰るのが自分の流儀です。出来れば、まだ陽が残っている内に給油を済ませて、館山道に入りたい、と考えていました。幸い、帰りの房総フラワーラインは全然車も人もいなくて、それこそ自動車道なみに飛ばせました。器用な人なら、海に沈んでいく赤い太陽を、運転しながら撮影するのでしょうが、自分にはまだそのテクがないので、運転に集中しました。
館山で給油したあと、脇目もふらず富浦インターまで走りましたが、その頃にはとっぷり陽は暮れて、館山道は闇の中でした。脇目も振らなかったのは、道の駅・富楽里とみやまで海鮮丼でも食ってやろう、と思っていたからなのです。お土産もそこの方が豊富にあります。富楽里とみやまは、富浦インターから5kmくらいですので、あっという間に着く、はずでした。ところが、富楽里とみやまの1kmほど手前から工事中とかで左車線が制限されていて、ずらりと並んだ矢印の標識に従って走ってたら、富楽里とみやまの入り口を見逃して通りすぎてしまったのです。街灯もない道の事で、入り口が見分けられなかったのです。ぶっちゃけ、ありゃ営業妨害じゃないか、とさえ思える意地悪です。結局、富楽里とみやまを恨めしげに横目で見ながら、時速110kmで通り過ぎる他ありませんでした。
しばらくプンスカ怒っていたのですが、海鮮丼が食えなくなったとなったら、館山道などさっさと走り抜けた方が良いので、一路市原SAをめざし、ダイエットも一時停戦して、ミニかき揚げ丼とかけそばセットに、串シュウマイという贅沢な夕食を摂って、もちろん職場にもお土産確保して、急ぎ帰還。2100時前、新しい我が家に辿り着きました。

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麗しの市原SAで食べたもの
油ベタベタのかき揚げ丼とかけソバ 串シュウマイは外せませんが
ピーナッツソフトが食べれなかったのが残念


*感想
今回の作戦は、当初は中止で、それほど出かけるつもりもなかったのに、前日になって急遽出撃を決めた、という行き当たりばったりなものでした。出撃時間も遅かったのですが、自宅から1時間圏内で南房総に達するという地の利が活きた作戦でした。しかし、思い立ったが吉日で即応して作戦できたのは良かったかな、と思います。
実をいうと、新しく引っ越してきたマンションでは、裏手でバイクを停めている訳ですが、出し入れが大変で、前の様に気軽に出し入れ出来ません。今回も出撃時は昼間だったし、また出す方は楽なので良かったのですが、帰りは真っ暗で、しかも後ろ向きに引っ張るようにして段差を乗り越えて入れなければならなかったので、大変だったり物音が大きく出る様であれば、外に停めて明くる日入れるつもりでした。結局は、大変な思いしつつも裏手にしまう事が出来たので、こういう事も場数を踏んで慣れるしかないな、と感じました。
その意味で、今回の作戦は、作戦そのものとしては目新しいものはなかったのですが、新しい家から出撃する最初の作戦だった、という事で、むしろそっちの方が重要であった様に思っています。

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やっとこマンションの裏手に駐めて、作戦完了 今日もよく走りました



車両:HONDA XR250(MD30 06年式)
走行距離:310.7km
消費燃料:6.44リットル
高速料金:4,300円
燃料代:1,325円
飲食代:1,140円
土産代:1,135円
合計:7,900円



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2008年01月25日

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赤線が一緒に行動した道順、緑線が自分の行き帰り


   いずれは開拓しなきゃいかんなー、と思っていた南房総方面の林道群。でも近場という事もあり、「いつでも行けるわ」と思ってるウチに寒くなってしまい、去年の12月などは一度しかバイクにしか乗らないという体たらくで、しみじみ今年の冬将軍の威力を実感したのでした。
   しかし、防寒被服も充実させた事ですし、また有り難い事に体重も夏よりは10キロ近く落とした事ですから、ちょっとは走らなきゃ、という事で、今回の斥候行と相成りました。


■作戦計画
   今回の斥候は、自分一人だけでなく、ネットで知り合った友人も同行する事になりました。そこで、自分は館山道を使って、友人は久里浜から東京湾フェリーで、それぞれ移動し、金谷で合流するというダイナミックな作戦を取る事にしました。ちなみに、自分は去年11月にバイク屋のツーリングで久里浜から金谷までフェリーを使った訳ですが、乗船時間は約40分程度で意外と早く行き来できるので、神奈川以西のお仲間には有り難い交通機関です。
   フェリーは0600時ころから運行しているのですが、あまり朝早くてもつらいので、集合は0900時としました。そして日が短い事も考えて、1500時頃には林道走るのを止めて帰還する事とした上で、どこを回るかを考えました。まず、一等最初に目を付けたのは、長狭街道の上を走る山中・大山・横尾・高山林道を突破し、小湊方面の奥谷・天津林道を走り、もし可能であれば養老渓谷近辺の林道を散策する事とし、遅くとも1700時には金谷港で解散する、という作戦計画を立てました。


■今回の装備
   今回は日帰りでもあるし、また相方のいる作戦でもあるので、撮影機材は最小限、その他機材も林道を走るのに必要な物に制限し、軽装で臨みました。その代わり防寒被服は厳重を施し、100キロに及ぶ高速道路の走行にも耐えられるようにしました。もっとも、この日は猛烈に寒く、走りきる頃には凍死する思いだったのですが、それでもツーリング専用の防寒被服のお陰で、凍死する事はありませんでした。
《ロープロ・ローバーAW II》
ゴールドウイン・ベクター2レインスーツ
タオル
ドイター・ファーストエイド小
D70s+AF-S DX Zoom Nikkor ED 18〜70mm F3.5〜4.5G
Ai AF Zoom Nikkor ED 70〜300mm F4〜5.6D
リモートコード、リモコン
ND4、C-PLフィルタ
《リアキャリア》
メンテナンスセット(エアポンプ、エアゲージ)
アルタ・ニーパッド
《モトフィズ・オフロードタンクバッグ3》
スワンズ・RASH-advance
ゴールドウイン・ブーツカバー
ゴールドウイン・ベクター2レイングローブ
ツーリングマップル
ミニマグライト
ハンドタオル、カバー
《服装》
Rsタイチ・チームウインタージャケット
Gパン
Rsタイチ・ズームウインターグローブ
フェニックス:アウトラスト・アンダーウェア
ポーラーテック:ウォッチキャップ
ポーラーテック:ネックオォーマー
ナンカイ・オーバーパンツ
ガエルネ・ED-PRO
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今回は走りに徹した軽量化
年末にコイン洗車でバイクはピカピカです



■館山道寒中突破行
   1月に入り東京もメチャクチャに寒い日が続き、いよいよ23日には雪が降りました。24日はキレイに晴れたものの、降った雪は林道で溶けて水たまりになり、ドロドロの状態になっている事が予想されました。まぁ、雨さえ降らなきゃ走る分には差し支えない訳ですが、寒い上に濡れたのではかなりキツイ事になりそうです。
   25日朝は、雲一つない突き抜ける様な青空でしたが、北風が強く気温は5度。もしこれが自分一人だけの作戦なら、ズボラをかましてクロスケ抱っこして二度寝してしまうところですが、バイクのタイヤまで履き替えて準備万端のやいり君が一緒とあっては、寒いからという理由で取りやめにする訳にはいきません。いそいそと準備に取りかかりました。XRはほぼ一ヶ月間乗ってなかったのですが、セル4発でキレイにエンジンが掛かり、性能の良さを改めて実感しました。暖気をしている間に、防寒被服を全部着込み準備体操をして、0710時、勇躍出撃しました。
   はじめのうちは、さすがに一ヶ月乗ってなかっただけあって、エンジンの回り方が今ひとつで、2速から3速になかなか入らなかったり、5速かと思ったら6速だった、みたいに調子が少々悪かったのですが、京葉道路で100キロでぶっ飛ばしているウチに勘が戻ったのか、ビンビンと走るようになりました。が、今度は段々寒くなってきて、ウインターグローブやオーバーパンツやネックウォーマーなどで、隙間なく着込んだにも関わらず、手首や首はスースーするし、つま先はチンチン冷えてくるしで、早くも市原PA辺りでめげそうになりました。普段なら、ここで天ぷらソバの一杯でも食って暖を取るところですが、時間はぎりぎりに出てきているので余裕がありません。それに今回は自分がホスト役な訳ですから、海を渡ってくる友人を待たせる訳にもいきません。ここはぐっと堪えて、大和魂を最大限に発揮して、鼻水垂らしながら休憩無しで金谷までぶっ飛ばし続け、0850時に金谷港に到着しました。

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恒例のインターチェンジ写真
情けないほどの陽の光ですが
これだって暖かく感じるほど、寒かったです



   休憩も取らずに金谷に急いだ理由は、フェリーから降りてくる友人をガビーンと撮影するためでした。そのフェリーは自分が到着した時には、接舷しようとしているところでした。慌ててバイクを止めてバッグからカメラを出して、次々降りてくる車にレンズを向けて、今か今かと待ちました。しかし、全然それらしいのが降りてこない。最後に1台だけオフロードバイクが降りてきたのでシャッターを切ったら、XR じゃなくてセローで、「あれ、バイク変えたんかなー」と思ってたら、そのまま知らん顔して通り過ぎられてしまいました。

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今まさに接岸しようとする、かなや丸
打ち上げる波しぶきが寒そうです



■友人遅刻、でもガッツで登場
   あれ〜、おかしいなー、と思い、ふとケータイを見てみると、メールが入っていました。何でもエンジンが掛からなくて、約束の時間に行けない、という事でした。こりゃぁ〜、参ったなー、と思いつつも、とにかく寒くて仕方ない。金谷港のソバにあるレストランは1100時から開店という事で開いてない。どっか休憩出来るところはないか、と探したら、ありました。こういう時に必ず役立つガストが。迷わず移動し、モーニングに大盛りポテトまで付けて、ウマウマと食しました。

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本日の朝食
大盛りポテトが余計だったかな?



   さて、どうするか。肝腎のゲストが来れないとなると、ムリして林道走る事もありません。竹岡ラーメンでも食べて帰ろうか、と思っていたら、友人から電話。電話の向こうではバイクのドッドッというエンジン音が聞こえ、やっとこエンジンがかかったという。そして急遽かけつける、というので、客が少ないのをいい事に、そのままガストに居座って、居眠りして待つ事にしました。お陰で、凍えた身体も十分温まり、足りなかった睡眠も補充できて、元気を回復しました。
   ウトウトしてるウチに1215時。友人を乗せたかなや丸は1230時着予定ですから、座礁してない限りそろそろ到着です。身支度して外に出てみると、風はきつくて冷たいものの、朝に比べればちょっとマシです。そうこうしてるウチに、かなや丸が到着。今度はいの一番に船腹から友人のバイクが飛び出してきました。到着を喜ぶのもそこそこ、今日の予定を打ち合わせ、早々に出発しました。

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キャブからガソリン抜いたり、色んな事をして
言う事聞かないエンジンを、頑張って始動したとか エライっ!



■作戦縮小、でもそれなりに満足
   出発した時間は1300時ちょっと前。とても当初の計画を全部こなすだけの時間的余裕はありません。なので、山中・大山・横尾・高山林道は取り敢えず全部走る事にして、その後、長狭街道を金谷方面に逆戻りして、竹岡林道の入り口を探索して、今日のミッションは完了、という事にしました。
   そうと話が決まれは急ぐに越した事ありません。金谷を出発し、保田で長狭街道に左折し、横根峠で県道182号線に左折すると、山中林道に行き着くはずです。が、クネクネとした道を走るのに気を取られ、林道の入り口を見落として通り過ぎてしまい、また横根峠の方まで戻って出直す、という無駄をやってしまいました(時間ないのに〜)。
   しかし、一旦林道に入ってしまうと、結構ガレガレ&深い轍で、怖々ながらも楽しんで走る事が出来ました。ツーリングパップルには、「土砂崩れのため通行不可」と書いてあるのですが、四輪車はともかくオフロードバイクなら突破は可能だった訳です。続いて大山林道に突入するはずでしたが、入り口をまたしても見落としてしまい、戸面原ダムの方に行ってしまい、2〜3度ウロウロしてやっと大山林道に突入しました。

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やっとこ見つけた山中林道の入り口
注意してりゃ、すぐ判ったんですが(看板出てるし)
タイヤの空気抜いて、いよいよGo!!



   しかし、ここから先はドロドロ、轍、水たまりの連続で、しかも水たまりは氷が張ってるか、あるいはアイスコーヒー状態で、おそらくこうなると予想はしてたのですが、結構スリリングなツーリングになりました。今回の斥候は、自分がやいり君を招いたというのもあって、自分が先頭を走った訳ですが、となれば轍であれ氷の張った水たまりであれ、まずは突っ込むのは自分の役で、これはなかなか勇気が要りました。しかし、ビビってゆっくり走ると、轍を越えられなかったり、水たまりや泥で滑ってしまって、かえって危ないので、気合いを入れて飛び込んでいきました。幸い、氷は張っていても全部凍っている訳ではなく、せいぜいブーツの爪先が冷たい程度で済みましたし、轍の方はXRの優れた性能に助けられて、ポンポン乗り越えていく事ができ、林道走破を楽しむ余裕さえありました。

20080125_144411
残っていた雪
 こんなのは可愛らしい部類で
道一面に出来た水たまりが凍り張ってた、ってのが ざらにありました


20080125_151855
良い感じに泥んこになるグレート・ストライカー
帰ったら、またコイン洗車せねばなりますまい
相変わらず寒かったですが
林道走ってる時は寒さを感じるヒマがなかったです



   そうこうしている内に、高山林道も終わり、時間も1500時という事もあって、やはり予定通り金谷方面に引き返し、富津の林道の入り口を探す事にしました。ところが、ここでも道を間違えてしまい、長狭街道に向かうはずが、気がついたら国道465号線を走っており、仕方がないのでそのまま竹岡方面に抜け、竹岡林道の入り口を探したあと、竹岡式ラーメンの元祖で有名な梅乃家で大盛りチャーシューメン&大盛り薬味を目一杯食べて満足し、それぞれ帰還の途に就きました。

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これが竹岡ラーメン
とにかく猛烈なボリュームです
おつゆまで食したい人は、大盛り厳禁(笑)


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フェリーがすっかりお気に入りになったみたいです
遠路はるばる、お疲れさんでありましたっ!




------ 反省と評価 -----

   今回は時間が短くなった、という事もあって、林道は1本しか走れなかった訳ですが、その代わり内容は豊富で十分楽しめました。しかも東京東部から高速で1時間弱、神奈川方面からでもフェリーで40分くらいで行き来できる訳ですから、手軽に出向けるところが有り難いです。
   今回は、作戦前に雪が降り、それが大きな水たまりをいくつも作っていました。避けるには数が多く、また大きく、下手にゆっくり走ろうものなら滑りそうなので、思い切って突っ込んでいった訳ですが、当然、ブーツは濡れ濡れ。靴下も濡れてしまいました。アウトラストの靴下だけあって、ひどい事にはならず、帰りの高速でもそれほど苦痛ではなかったのですが、せっかくブーツカバーを持って行ったのだから、着ければ良かったと思っています。同様に、ズボンの方も泥などで汚れますので、レインウエアの下を履いた方が良いかもしれません。まぁ、今回はオーバーパンツを履いていたので、そっちは省略したのですが。

20080125_193928
行きはピカピカだったグレート・ストライカー
ご覧の通り、良い感じに泥んこに





車両:HONDA XR250(MD30 06年式)
走行距離:293.5km
消費燃料:6.44リットル
高速料金:3,800円
飲食代:1,508円
燃料代:966円
土産代:892円
合計:7,166円


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2007年10月04日

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紫線
が両日往復。青線が初日、赤線が翌日


■急遽唐突に出撃
   出撃予定のたびに雨に降られ(あるいは雨天の予報を信じて外れる)、無理して出撃した前回の斥候で無念の撤退以来、この恥は必ず雪ぐぞと堅く決意していた訳ですが、想いはことのほか早く叶えられる事になりまして、急遽出撃と相成りました。すでに装備は準備万端、いつでも出れる態勢にありましたから、あとは自分の身体さえどうにかなれば良い訳です。
   とはいえ、朝からの出撃ではなくて、昼過ぎからの出撃という事で、とにかく初日はキャンプ地に着くので精一杯。中央道を驀進し、県道33号線から奥多摩周遊道路を突破して奥多摩湖に出るのは前回の斥候の予定と一緒。その後、ガソリンと晩飯を補給して旧隊いにしえの海沢園地でキャンプし、翌日午前に林道斥候を行う事としました。
   実をいうと、野営の装備を抱えて一人で林道に進出するのは、不安がない訳ではないのですが、ネットで知り合った人たちのお陰で、林道も少々は慣れてきましたし、装備の方も日頃たゆまぬ努力で極力軽量化出来てますし、あまつさえ体重の方もほんの気持ち軽くなってますので、なんとかなろうと踏んだ訳です。それよりも、夜通し走ってヘロヘロになって帰るよりは、余裕もって林道に出れる方が大事であろうと思った訳です。
   今回の装備は、前回の斥候の時とほぼ同じで、そろそろ即応装備も完成しつつある訳ですが、若干の変更がありました。まず、バックパックに縛着していた三脚 は、ケースに入れてリアキャリアに搭載する事になりました。工具はKTCのメンテナンスセットのケースに移し直し、やはりリアキャリアに縛着しました。嵩 張っていたアルタのニーパッドをやめ、PROのニーガードを常時着用する事にしました。そして、サイドバッグに入れていたレイングローブとブーツカバー を、直ぐ取り出せるようにバックパックに移しました。

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暖気中のグレート・ストライカー

まだ1420時ころですが

写真でみると、秋っぽく陽が傾いています


■出撃
   用事が片付いて、昼飯食って、何のかんので出撃準備が終わったのが1400時過ぎ。実はそれでもその時はまだまだ余裕がある、と思っていたのです。というのも、中央道・上野原ICまでは休憩なしだと1時間ちょっとで着きますし、奥多摩周遊道路を突破して奥多摩駅前で補給を済ませても1700時過ぎくらいであろう、と思っていたのです。しかも、泊まる場所は予め決まっていますから、むしろ全然余裕の気持ちでした。
   その読み通り、上野原ICに到着したのは出発から70分後の1540時。ところが、です。現地に着いてみると、まだ午後4時前なのに雰囲気はもう夕方なのです。よくよく考えてみれば、もう10月な訳で、季節は秋です。ずっと頭の中では夏の印象だったのですが、秋ともなれば陽が落ちるのは早い訳です。つまり、頭の中で予定していた時間よりも、1時間ほど早く暗くなってしまう事になります。

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奥多摩周遊道路の入り口

今は無料なので、料金所は無人です

陽が陰ると一気に寒くなりました


   こりゃイカン、という事で一度来た強みで、脇目も振らず県道33号線を走破し、奥多摩周遊道路に突入したのが1637時。上野原ICから約1時間掛かる訳ですね。すでに陽は大分陰り、こころなしか寒くなって来ました。そして山をどんどん登るにつれて気温はどんどん下がり、前回引き返した月夜見駐車場あたりでは、気温14度とエラく寒くなっていました。しかし気にしているヒマはないので、下り坂を4速アイドルでズルズル下っていき、ますます暗くなっていく奥多摩駅前にようやく着いたのが、1730時。内心慌てつつ、デイリーヤマザキで水2リットル、つぶあん&マーガリン(本当はジャム&マーガリンが食べたかった)などを買い込み、コンビニの前を行き交う人の好奇の視線に晒されながら、ポリタンに水を組み替え、急ぎ足で海沢に向かいました。

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水と食糧を無事補給

この地域には、 コンビニといえばデイリーヤマザキでした


■大ショック!海沢の悲劇
   自分が初めて海沢に来たのは1995年の事。あの時はまだ道が途中までしか舗装されてなくて、園地まではガレ道でした。そこを案内してくれた奴は、オフ車乗りだったのです。残念な事に、去年の5月に亡くなりましたが。
   その後、利用者が多いのか、舗装化が進み、かつての林道は全部舗装されてしまいました。お陰で、多少暗くなってもバイクでズンズン上がっていけるのですが、それでも急な曲がり角が多いし、どういう訳かいつも地面は濡れているので、安全運転を心がけます。しかし、まだ午後6時前だというのに、この細い山道はほとんど夜です。だから余計に慎重に運転せねばなりません。
   そうやって安全運転を続けているうちに、そろそろ園地にさしかかる所までやってきました。と、その時、いきなり「通行止め」の立て看板が現れました。こんな事はここ10年あった事がありません。びっくりして目を凝らしてみると、立て看板から先の道がガタガタになっていて、XRのヘッドライトに照らされてまるで深海の海底の様です。「さー、困ったなー」と思いつつも、どの程度通行止めなのか判らないので、オフ車の強みで前進してみる事にしました(今から考えたら、あの夜道で無茶だった)。

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エライ事になっている海沢園地

こりゃ、当分使えそうにありません


   しかし、陽が落ちてから、この光景を見るのは辛いものがありました  すると、意外にもガタガタ道は直ぐに終わってしまい、懐かしい海沢園地に着いてしまいました。が、ここでさらなるショッキングな光景をXRのヘッドライトが映し出しました。それは、海沢園地がまるでブルドーザーか何かで掘り返され、メチャクチャに壊滅している光景でした。一体どうした事かと、苦労しながら坂道でXRから降車し、園地に入ってみると、どうやら土砂崩れか何かがあったみたいです。崖に立っていたフェンスのほぼ一杯まで土砂が崩れ込んでいます。トイレや小屋は無事の様ですが、とてもじゃないがテント張れる状態ではありません。
   しかし、悩んだり悔やんだりしてるヒマは全然ありません。こうなりゃ、奥多摩湖まで引き返してガレージでテント立てるしかありません。急いでUターンし、さっきのガタガタ道を越え(夜道で林道は走れない事がよく判った)、もと来た道を戻ろうとした時、そういえばちょっと下ったところに作業車両の転回場所みたいな所があるのを思い出しました。自分らが園地でキャンプしている時、余所の人がそこでキャンプしたりしてました。トイレや水が近くにないので(園地には目の前にある)そこでキャンプした事はありませんでした。幸いな事に、今日は他の誰も来ておらず貸し切り状態です。そそくさとXRを停め、ミニマグライトとヘッドバンドを出して、ライトの明かりでテントの設営に入りました。

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園地のすぐ傍の平地で野営

今までで一番“野宿ライダー”っぽいキャンプになりました


■なかなか寝付けない夜、そして朝
   エアライズ2は使い慣れたテントで、それだけにライトの明かりでも立てる自信はあったのですが、それでもやっぱり夜中にテント立てるというのは不便なもので、ポールを挿入する場所が見つけられなかったり、フライシートを逆向けにセットしたりで、少々難儀しました。まぁ、それでもしっかり立てれたのですが。
   テントが立って、XRの荷物をテントの中に移し終えたら、晩飯タイム。久々の白飯(ここ2週間ほど、麦飯ばかり食っていた)を炊き、コンビニで買ってきたインスタントラーメン(これも久しぶり)を煮て、ウマウマと頂きました。もっとも、その前につぶあん&マーガリンを1本ペロンと食べていたので、ご飯は半分ほど残してしまいました。

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これが夕飯 というか、もうちょっとマシな物食えば良さそうですが

これがまた、美味いんですよ、もう


   食べる物食べてしまうと、あとはする事がない訳でして、NHK第一を聞きながらボーッとしている他ありません。こういう時に寝付きが良いと有り難いのですが、疲れて目が重いのに気が立ってなかなか寝れません。どういう訳か頭がポーッとし、両腕の肘も腫れぼったい感じです。地面が斜めになっていて下りの方に頭が向いているのか(つまり、頭に血が上った状態)とも思いましたが、そうでもなさそうで、単に気が張っていただけみたいです。睡眠薬がわりにセデスを飲んで、ライトやラジオを消してボケっとしているウチに、寝てしまいました。(それでも夜1時くらいまで起きてたらしい)
   ふと気がつくと、テントを雨がパラパラ叩く音で目が覚めました。そういえば、天気予報で明け方に雨が降ると言ってましたが、夜が明けるまでに止むとか。そのまま寝続けて、次に目が覚めてみると、外は明るく、雨も上がっていました。海沢の渓谷に徐々に差し込む朝日の中、昨日の残りのご飯に永谷園のお茶漬けと水をぶち込んで煮て、さらに足りなくて乾パンを14個ほど紅茶で食べて朝食終了。テキパキと撤収作業を進め、0920時、キャンプ地を後にしました。

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テントの中が結露してきたので

真面目にフライを固定しようとしましたが

地面が固くてペグが刺さらなかったので

そこらに落ちてた丸太で固定

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食べ残しのご飯と揚げおかきに

永谷園のお茶漬けぶちこんで作った雑炊

こんなんでも、十分美味しかったです


■行けど進めど行き止まり
   奥多摩の駅前の田舎っぽいガソリンスタンドで燃料を補給して、いよいよ日原街道に突入します。今回の斥候の目的は、日原街道沿いにある川乗、倉沢、小川谷、孫惣谷、そして日原の各林道の現況を見てくる事です。日原川にはニジマスが居るらしく、二カ所も釣り場がありますが、あいにく自分は釣りに興味がないのでそのままスルーです。またその奥には日原鍾乳洞があり、その辺りまでは道幅は細くとも舗装路となっています。
   まず、一等最初に着いたのが川乗林道入り口。しかしここはガッチリゲートで閉められていました。もっとも、人なら出入り出来るので、山登りに行く人などは行き来してると思います。まぁ、ここはツーリングマップルでも通行不可と書いてあります。

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川乗林道入り口 ガッチリとガードが閉まってます

緊急車両以外は出入りできない様です


   続いて倉沢林道。ここは通行不可の衝立が立っているだけで、それをどかせれば自動車でも入れます。当然、侵入を試みました。しかし、やっぱりあまり車は入ってこないらしく、地面は濡れて落ち葉が崩れ、舗装されている部分でもかなり怪しい状態でした。そしてものの1キロほどで唐突に舗装が切れ、ドロドロのラフ路に。そのまま前進しようかと思いましたが、その先には「立ち入り禁止」の看板が出てるし、そういえばタイヤの空気圧も落としてなかったし、入っちゃイカンと書いてある所に無断で、しかも一人で入って何かあっても困るので、素直に引き返す事にしました。ここもツーリングマップルには通行不可とあります。

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倉沢林道をすこし入ったところ

鬱蒼としはじめ、怪しさ満点です


   さて、そのまま進んで、日原林道と日原鍾乳洞に分かれるT字路を右に進んで小谷川林道に入りました。ここも一応、通行止めの立て看板は出ているものの、それ以外に自動車の進入を阻止する物がないので、気にせず突入します。入って直ぐに大きな岩をくぐり抜けたり、キレイな渓流を眺めたりと、なかなか目を喜ばせてくれる光景が始まりますが、ここもラフ路に入った途端に、通行止めの看板。しかも「台風のため」との事。一体いつの台風の事か判りませんが、今回の斥候では無理しない方針なので、ここで停車。写真を撮りまくって引き上げました。

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右に行くと、日原鍾乳洞と小谷川林道 左に行くと、日原林道、雲取山です

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小谷川林道入り口の、やる気なさそうな通行止め

自動車とかも入ってました

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橋の向こうに通行止めの立て看板

台風で土砂でも崩れたのでしょうか


   そして今回の斥候のメインイベント、日原林道に突入です。ここは日原街道沿いの林道で、唯一、ツーリングマップルに通行止めと書かれてない林道です。何号か前のバックオフでも特集されていた林道ですから、期待大です。そういえば、自分が入る直前に、街乗り仕様にしたカブのあんちゃんが入っていき、直ぐに帰ってきましたが、カブでラフ路を行くのを諦めたのでしょう。その点、オフ車は道を選びません。という訳で、どんどん進んでいった訳ですが、ほんのちょっとだけマディなラフ路を走ったら、いきなりガッチリしたゲートが閉まっていて、「台風のため」通行止めとの事。台風って9月上旬のやつだと思うのですが、とにかく威力が猛烈だった様です(まぁ、海沢も壊滅してましたし)。しかもゲートが降りてますので、前進は不可能。タダ単に、XRを泥で汚しただけで引き返さざるを得ませんでした。

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ゲートだけでなく、念入りに2つも立て看板を立てて

通行止めの日原林道

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ちょこーっとしかマディな道を走ってないのにこの有様

まぁ、オフ車っぽいですが、洗うのが面倒


■そして帰還
   なんだか満足できない状態なので、さらに足を伸ばして後山林道、泉水谷・横手山林道に進出する事も考えましたが、そこまで回れば帰還は夕方になり、帰り着くのは暗くなってからの予感がありましたので、奥多摩西部はまたの機会にやる事にして、今回は昼飯食って帰る事にしました。
   もっとも、これと言って食べたいものがあった訳ではないので、奥多摩湖の小河内ダムにある水と緑のふれあい館のレストランで、止せばいいのにカツカレーの大盛りを頼んで食いきれなくて無理して食い(我が家の家訓では、落ちている物以外の食べ物は粗末にしない、特に金出した飯は残さない事になっている)、食休みしたあと、もと来た奥多摩周遊道路に入りました。

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久しぶりの大盛りのカツカレー 久しぶりなだけに、美味かったですが
大盛りで頼んだのはちょっと失敗



   前回は雨、昨日は夕暮れ迫る、という切羽詰まった状態だったので、写真など撮る余裕は全然なかったのですが、晴れた日には周遊道路というだけあって、結構撮影ポイントがあり、道中何度か停車して、三脚だして撮影を試みました。
   その後は、少々楽しくなってきた県道33号線のクネクネ道を突破し、中央道、首都高を休憩なし、事故違反なしで走破し、1645時、無事帰還しました。

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空は少々曇りがちでしたが
雨も降らず、久々のソロキャンツーを満喫できました


=反省と評価=

   今回は雨にも祟られず(二日目の早朝にちょっと降ったが、陽が昇る頃には止んだ)、ソロキャンプを楽しむ事が出来ました。目的地であった海沢園地が壊滅していたのはショックでしたが、奥多摩方面には山の中でなくても、道路沿いに面した駐車場も多く、一晩泊まるのであれば何とかなりそう、というのが今回の斥候の結果判りました。もっとも、これは一人の場合であって、複数人いる場合は、それなりの場所を見つけておくか(今回のキャンプ地なら、テント4張りくらいなら大丈夫)、キャンプ場に行った方が良さそうです。
   林道の方はというと、時期が悪かったせいもあるかもしれませんが、奥多摩東部は実質上、通行止めばかりと思って差し支えないと思います。また、奥の方に入ってみないと判りませんが、結構フラットな路面で、自分の様な素人には良いですが、ベテランの人には詰まらないかもしれません。もっとも、海沢林道も昔はかなりガレた道でして、地図には載って無くても、そういう林道が残っているかもしれません。それらに関しては、今後の斥候に期待したいと思います。
   今回は高速代をケチって、中央道だけで行き来しましたが、圏央道が八王子で接続された事ですし、圏央道経由で国道411号線を使えば、もっと早くに奥多摩駅前に進出できたでしょう。まぁ、その代わり、奥多摩周遊道路を行き帰りで楽しんで帰れたのですが。なにはともあれ、キャンプ地が壊滅していようと、林道がことごく通行止めであろうと、作戦中止とか無念の撤退とかになりさえすれば、それなりに楽しい事がよっく判りました。

*リアキャリア
   今回初めて、三脚をリアキャリアに搭載した訳ですが、これがすこぶる好調でした。まず、バックパックは三脚の上に乗る形になるので、バックパックはほとんど重さを感じないくらいでした。三脚はショックコードで縛着しているのですが、撮影に入る際もほどく手間は大した事がなく、ケースはそのままキャリアに残して撮影にうろつきました。
   メンテナンスセットもキャリアに留めて搭載しましたが、まったく脱落する気配もありませんでした。今回は今まで通り、エアポンプをタンクバッグに入れて使ったのですが、もしメンテナンスセットに挟んでおいても大丈夫であれば、そっちの方が利便性が高い訳で、試してみる価値がありそうです。
また、ホンダ純正のワイドリアキャリアは、6カ所にショックコードを引っかける突起が付いているので、うまく縛れば結構密度の高い縛り方ができ、これならデカいアルタのニーパッドも載せれるんじゃないか、と思いました。

*ガエルネ・ED-PRO
   ED-PROが優秀なのは今まで何度も言及してきた事ですが、今回改めて素晴らしいと思ったのは、奥多摩駅前で慌ててUターンしようとして曲がり損ね、危うく立ちゴケしそうになり、右足を踏ん張った時、足首がグキっとなったにも関わらず、ブーツががっちり足をカバーして、捻るのを抑えてくれました。これが普通にバッシュや軍用の編上靴だったら、足を捻挫していたかもしれません。無理にUターンしようとした事が間違いですが、しっかりしたブーツは間違いをある程度はリカバーしてくれるんだな、と感心しました。

*ミニマグライト(LED化、フィルムケースグローブ使用)
   今回の作戦では、夜の灯りはミニマグライト一つだけでした。予めLED化しておいた訳ですが、その灯りは強力で、外でも十分明るく、テントの設営に困る事はありませんでした。テントの中ではフィルムケースを被せて使いましたが、やはり十分明るく、直視してると目が痛くなるほどでした。ルミグローブのスタンドを持って行きましたが、ちょくちょくヘッドライトとしても使うので、ヘッドバンドは付けたままスタンドを付けて、両用しやすい様に工夫しました。電池の持ちも良く、一晩くらいではまず消える事はないでしょう。

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今まで使った中では
最軽量にして高出力、かつランタンとライトの両用で
最も機能的



*オプティマスCRUX
   今回2回目の投入。前回は人にも貸したので1回のキャンプでどのくらい消費するか判らなかったのですが、今回判ったのは、米1合の炊飯とインスタントラーメン、湯沸かし2回程度では、ほとんどガスが減ってない、という事でした。これはテントの中で使ったという事も影響あるかもしれませんが、110カートリッジでも4回分くらいのガス容量はありそうです。しかもランタンはありませんから、純粋にバーナーで使う分だけです。もしかしたら、250カートリッジだと1週間から10日くらい持ってしまうのかもしれません。こうなると、いよいよガソリンストーブの価値が薄れてしまい残念ですが、便利さには敵わないという事でしょう。(その意味で、ガソリンストーブを使っている人は、キャンプ慣れした余裕のある人、という事になるのかもしれません)

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これで足りないほどの長期にわたる作戦なら

ガソリンストーブの方が良い訳だが

そんな作戦、やる機会がないわなぁ


*ラフ&ロード・AQA DRYサイドバッグ
   今回は雨が降らなかったので、サイドバッグの防水性を試す事は出来ませんでしたが、その代わり泥道を走る事で、意外な課題を見つけました。というのは、後輪が跳ね上げる泥がサイドバッグにかなり付いてしまう、という事です。後輪に近い位置にサイドバッグがある訳ですから、これは仕方ない事ですが、サイドバッグもテントの中に収容する関係上、雨に濡れないようにする必要があるのと同様に、泥などの汚れが付かない様にする必要があります。付属のカバーは、バッグの外側に対してはカバーしていますが、内側に対してはカバーしておらず、泥は内側に跳ねてくるので、独自で内側をどう防護するか考える必要が出てきました。むしろ付属のカバーに頼らず、ザックカバーなどを検討した方が良いのかもしれません。

*PROニーガード
   今回、常時膝ガードという事で投入したニーガードですが、実はこれの評価に悩んでいます。というのは、まぁ、始終気になるほどでないにしても、やっぱり膝関節(特に柔らかい裏側の方)に物が挟まっている訳ですから、気にならない方がおかしいのです。しかも素肌にダイレクトに着いていますから、蒸れるのは仕方ないとして、ちょっとズレでもしたら腱に食い込んだりしてイタイし、だからと言って道ばたでズボンおろして位置を直す訳にもいきませんし、そういった意味で不便です。やっぱりズボンの上からつけるガードの方が良いのかな、と思ったりします。まぁ、裏地にガードの入っているズボンをはけば良いのかもしれませんが。。

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tanisi_corp at 00:00コメント(0)

2007年08月17日

map_20070817irikasayama.jpg
赤線が1日目、青線が2日目、緑線は帰路。紫線は両日とも
点線は林道だが、若干省略


■1ヶ月順延
   そもそもこの企画は、7月14〜15日に実施されるはずのものでしたが、台風4号のいやらしい接近の仕方で順延されて、今月実施と相成ったものです。しか し結果からいうと、1ヶ月延びたお陰で、固くしたリアサスに慣れる事ができ、かつ装備も可能な限りの軽量化ができ、そしてこれこそ個人的には快挙なのです が、リアサスがフルボトムした時より体重が3キロも軽くする事が出来るなど、延びてくれたからこそ、万全の準備を整える事が出来たのでした。


■今回の装備
   今回は撮影作戦ではなくて、複数人でキャンプして林道を走る、というものでした。基本的には、いつもの自分の即応装備で行こうと思っていましたが、三脚立 てて撮影する余裕はなさそうでしたので、三脚は外す事にしました。撮影の装備は、三脚以外は基本的に即応装備のままですが、カメラは常時首から提げる事に しました。野島崎作戦の時は、45mmのパンケーキレンズを付けたのですが、やはりグローブをしたままピントリングを回すのは、ちょっとしんどかったの で、28mmの単焦点レンズに換えました。これならシャッターを半押しするだけでピントを合わせる事が出来ます。
《ロープロ・ローバーAW II》
   ゴールドウイン・ベクター2レインスーツ
   モンベル・パックカバー35/40
   ペツル・ミクロ
   ドイター・ファーストエイド
   トイレットペーパー
   D70s+Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
   AF-S DX Zoom Nikkor ED 18〜70mm F3.5〜4.5G
   Ai AF Zoom Nikkor ED 70〜300mm F4〜5.6D
   スピードライトSB-600
   リモートコード、リモコン
   ND4、C-PLフィルタ
   単三電池4本
   米軍・1クォートキャンティーン&カップ
《南海・マルチーユースバッグ》
   対パンク装備
   前後チューブ
   ゴールドウイン・ブーツカバー
   ゴールドウイン・ベクター2レイングローブ
   オプティマス0.65ボトル
   ネット、カバー
《モトフィズ・オフロードタンクバッグ3》
   スワンズ・RASH-advance
   メンテナンスセット
   ツーリングマップル
   ミニマグライト
   タオル。カバー
《ラフ・アンド・ロードAQA DRYサイドバッグ(右)》
   アライ・エアライズ2
   グランドシート
   カスケードデザイン・サーマレスト
   Tシャツ、パンツ、靴下、タオル
《サイドバッグ(左)》
   トレック900+オプティマスCRUX+110カートリッジ
   汎用ポーチ(米1合入り)
   エバニュー・1リットルポリタン
   モンベル・ULSSダウンハガー#2
   SONY:ICF-SW22
   トイレットペーパー
   ベニヤ板
   ジャージ上下
   レトルトのご飯と中華丼
   Tシャツ、パンツ、靴下、タオル(間違えてダブる)
《服装》
   Rsタイチ・メッシュジャケット
   米海兵隊・マーパットトラウザー
   ガエルネ・ED-PRO
   キャンプの道具は、恐らくこれ以上軽量化するとなると、アイテムそのものを外さねばならないんじゃないか、というところまで減らしたつもりでした。その甲 斐あって、オンロードを走る分には何らストレスなく走る事が出来ました。が、これがラフロードとなると、そうは問屋が卸しませんで、後述する様にもっと体 重と装備を軽くしない事には(それと、テクニックを向上させて恐怖心を克服する)、いっかなXR250の動力性能をもってしても、林道を突破する事は難し い、という事を思い知らされる結果になりました。

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リアサスは5周固くして貰い
タイヤの空気圧は前は150kPaですが、後ろは180kPaに上げています
メーターも3600kmを回ったので前日にオイルを交換しました


■出撃
   前の晩は、日頃の夜型生活が祟ったらしくて全然寝付けなく、しかもひねり揚げとか食べてしまったので、胃がムカムカして、さらには糞詰まりで、スカっと寝 れた訳ではありませんでした。それでも4時間ほど寝て、午前8時起床。すでに装備は前の晩の内に用意してあったので、XRを引き出して、バチバチと取り付 けるだけで出撃準備は完了してしまいました。
   十分暖気して、0940時出撃。真っ新なオイルのせいか、ちょっとエンジンが軽くなった気がします。サスの固さも装備や体重に合ってるのか、初めてノーマ ルサスのXRに重装備を積んだときの様な、重苦しさは全然感じません(バイク屋のあんちゃん、ダンケ・シェーン!)。そのままビンビン時速平均100キロ で飛ばしまくりました。
   ところが、中央自動車道に入ってしばらくすると、何の気ナシに渋滞にはまり込んでしまいました。仕方なしに車線の間をトロトロと徐走していると、後ろの方 からパトカーのサイレンが近づいてきました。路肩を走っていたパトカーはおもむろに第一車線に入り込むなり、今度は車線の間を、まるでモーゼが紅海の水を 割って進むように、左右に車をどかせながら、しかしトロトロと走っていきます。自分ら単車組はその後ろをついて行った訳ですが、本来なら車線の間を走ろう ものなら、何かと難癖つけられてキップ切られるところですが、前行くパトカーはそしらん顔です。自分の前を走っていた、羨ましくも後ろにピンク色のシャツ 着た女の子を乗っけたアフリカツインの兄ちゃんが、何か自分にアドバイスっぽい事を叫んでくれましたが、こっちはヘルメットのシールド下げているので、何 言ってるか判りません。シールドを上げて「えーっ?」と聞き返すと、律儀にももう一度言ってくれましたが、こっちの視線はタンデムシートのギャルの背中を 注視してましたので、やはり何言ってるか判りません。でも知らん顔するのは悪いので、「そーっすねーっ!」と怒鳴って返事すると、兄ちゃんは満足げにトロ トローっとアフリカの砂漠向けの太いオフ車を転がして行ってしまいました。
   渋滞の原因は、相模湖南の事故。けが人とかは無かったみたいですが、ここを突破すると、あとはガラガラの夏空の高速道路。またも時速100キロでぶっ飛ば しまくり、ようやく胃のムカムカがおさまって腹が減ってきたので、境川PAで昼食を摂る事にしました。ところで、中央自動車道はサービスエリアが少ないで す。東名高速みたいに、入った途端にサービスエリアがあるようなつもりで突入すると、田舎の食堂みたいな食堂しかないパーキングエリアで飯を食う事になり ます。もっとも、結果論からいうと、数少ないサービスエリアに人があふれまくり、パーキングエリアは意外と空いていて、ゆっくり飯が食えたのですが……。

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境川パーキングエリア
串シューマイが食べたかったのですが
そんな売店はありませんでした

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代わりに注文した 「山梨風カツ丼」
どこら辺が山梨風なのか、誰か説明して下さい


■諏訪に到着
   少々食い過ぎた腹をさすりながらも、モタモタせずに大休止終了。メッシュで出来ているとはいえ、着れば暑いジャケットを着込んで出発しました。
   今回は高速道路の移動だけでも片道約220km。XRの燃料タンクは前日に満タンにしてありますが、リザーブを使わずに安心して走れる距離は一応 180kmとしています。予備の燃料も0.5リットル積んでいますが、高速道路の真ん中でバイク停めて給油する、って訳にもいかないので、高速道路上の サービスエリアで燃料補給をせねばなりません。まぁ、利口な人なら昼飯もちょっと辛抱してサービスエリアまで行くのでしょうが、その事に気がついたのがカ ツ丼食ったあとでしたから、処置ナシです。
   八ヶ岳SAでガソリン7.19リットルを補給のあと、1330時、東京から約4時間かけて200km以上の距離を飛ばして、ようやく諏訪ICに到着。生ま れて初めての長野入りです。もっとも、感慨深さなど感じる余裕もなく、タダ単に「暑いなー」と思いながら、恒例のIC写真を撮っていました。

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恒例のインターチェンジ写真
長野県に来るのは、これが生まれて初めての事です


■千代田湖キャンプ場
   中央道を降りて直ぐのコンビニで水を2リットル補給。一応キャンプ場で泊まる訳ですが、もしもに備えて現地調達した訳です。基本的な糧秣は自宅から持ってきていましたから、他に買う物はありませんでした。
   補給のあと、やいり殿の先導で目的地の千代田湖キャンプ場を目指しました。国道20号から152号に入り、クネクネ道を暫く走ると杖尽峠という所がキャン プ場の入り口になります。入り口と行っても、そこからまた暫く走る訳ですが、なるほど高級そうなゴルフ場が作られているだけあって、閑静で涼しい保養地に はもってこいの所です。そうしたゴルフ場を横目に見て走っている内に、目的地に到着しました。駐車場には、もんべる殿のヤマハ・TW200と山男殿のカワ サキ・シェルパがすでにお待ちかねでした。
   さて、自己紹介も一通りすませ、とりあえずはテントを張ってしまおうという事で、4人とも幕舎設営作業に取り掛かりました。テントは値段の差はあれ、みな さんドーム型でしたが、自分だけが山岳用の物で、他の方はいわゆるツーリング用。違いは入り口の位置が、長方形の長い辺の方に付いているのがツーリング用 で、その方が出入りがしやすい。前のエアライズ2をカビらせた時に、ツーリングテントに乗り換える事も考えたのですが、結局使い慣れた奴がいいや、という 事で、モデルチェンジして軽くなったエアライズ2を自分は装備しています。お陰で、建てるのは手馴れたものでした。

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これが千代田湖キャンプ場
千代田湖ですが新宿区管轄だそうです
まるでジグソーパズルに出てきそうな光景です


■林道へGo!!
   テントを建てて荷物をテントにぶち込んだあと、近所のコンビニに買い出しに行こうという話しになりました。自分は糧秣も水も買ってあったのですが、一人で留守番してるのも何だし、コンビニも近い事もあって、みんなと一緒に出かける事にしました。
   ところで、今回のキャンプツアーは、入笠山周辺の林道も走ろうというのが含まれていました。だから、当然買い出しに行くのも、わざわざ林道を使って行く事 になりました。装備は首から提げたカメラとタンクバッグのみ。ヘルメットのシールドは使わずゴーグルを着用し、「防寒具」の異名が定着したアルタのニー パッドを膝に当てて出撃しました。

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絶景絶景!
青々とした南アルプスの嶺々が聳え立っています

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所々、溝があったり砂利が浮いている所もありましたが
全般的に走りやすいラフロードで
生まれて林道3回目のワタクシもスリルを楽しむ事ができました


■入笠山ナイト
   無事に買い出しも終わり、帰りは杖突街道こと国道152号線をビュンビュン飛ばして帰ってまいりました。まだ陽は高かったのですが、時計を見てみると午後6時前。結構いい時間になっていたのでした。

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たにし伝家の宝刀「噴きこぼさずに飯を炊く」実演中
いきなりフタが飛んでビックリしました
(この構造のフタ、どうにかならんか>スノピ)

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今晩のご飯、中華丼。完成〜〜


■朝
   晩飯食ったあとは、キレイな星空の下、日本社会の行く末と宇宙の深淵について、まことにアカデミックな会話を楽しんだ訳ですが(そういう事にしておこ う)、明日も早いという事で2300時ころ就寝。昼の段階では、テントの中は相当暑いかな、と思っていたのですが、さすがは山の上。陽が落ちると共にずん ずん気温が下がって、長袖のジャージを着込んだくらいですから、テントの中も良い感じに涼しくなっていて、それでいてシュラフに潜り込まなくても良いくら いの気温でした。暫くぼーっと寝転がっていたのですが、その内、ウトウトと寝てしまい、途中、腰が痛くなって寝返り打ったりしながら寝てる内に、0500 時に目が覚めてるという快挙を果たしました。

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朝靄にけむる千代田湖。良く晴れた気持ちいい朝です

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今日の朝食
ホットハイレモンと北陸製菓の乾パン


■女沢峠で初リタイア
   2日目の予定は特別なかったんだ、という事で、ツーリングマップルを検討した結果、152号線を下った美和湖の下にある女沢林道に行く事になりました。自 分は明くる日は早番で朝6時起きでしたが、まぁ今日中に帰れればいい訳ですし、せっかく片道250kmも走ってやってきたので、ちょっとでも長野の林道を 走ってみたくありました。

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グレート・ストライカーのミラーにとまる赤とんぼ
かえるやらトンボやら、自然の多いところです


   0900時ころ出発。ほとんど車の走ってない152号線を気持ちよく南下。沿道の野焼きの煙を心地よく味わいながら飛ばしまくり、まず着いたところが道の駅・南アルプスむら。ここの焼きたてパンは美味しいらしいのです。

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道の駅・南アルプスむらに到着
こんなところでポリアンナに会えるとは思いもしませんでした

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実はまだお腹いっぱいでしたが
せっかくなのでレモンティーケーキを所望
実に美味しゅうございました
朝飯抜きなら5つは食べたでしょう


   さて、腹ごしらえも決定的に済んだところで、女沢峠へGo!! 美和湖に掛かる長谷湖橋を渡り渓流沿いの小道を進むと、一気に木が多くなり、ひんやりとし た爽やかで心地よい空気に変わりました。が、いざラフロードに入ってみると、傾斜はきつい、やたら砂利がまいてある、轍が深い、しかも荷物は満載、という 事で、2速でトロトロ進むもいつ転倒しても不思議でないくらい危なっかしい。そしてとうとう、深い轍に後輪がはまり込み、ニッチもサッチも行かなくなりま した。何度かエンジンを始動させてローギアで突破を図りましたが、その度にエンスト。しかも後ろからは工事車両のデカいクレーン車が迷惑そうにこちらが動 き出すのをイライラとお待ちになっています。
   ここで自力脱出を断念。クラクションを何度かならして、先行していたもんべる殿たちに救出を依頼。ようやく異変に気がついてくれて、山男殿がバンビの様に 駆け寄ってきて、XRを押して貰い、そのままローギアでふかしつつ、工事現場の入り口までXRを押し上げ、ここで無念のリタイアとなってしまいました。

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たにしさん、ここで無念の初リタイア
精も根も尽き果てて、林道ごちそうさま状態になってしまいました


■帰還
   もんべる殿と山男殿がさらに上部に向かわれた後、自分は一人残って、辺りの景色を撮影していました。日差しはきつかったものの、木陰に入って渓流からの涼 しい風で身体を冷やす事が出来ました。空はどこまでも青く、大きな雲がプカプカと流れていき、大きなクロアゲハやオニヤンマが飛び交い、東京ではまず味わ えない自然を満喫しました。そうこうしているうちに、もんべる殿たちが戻ってきました。上も傾斜がきつく、結構しんどかったとの事。無理しなくて正解でし た。

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帰路の下り坂で クロアゲハの群れが乱舞してました
バイクを止めて、しばし見とれてました

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美和湖上、神田橋にて
こやって見ると、装備の整ったバイクなんですが
さらなる装備の軽量化の必要性を感じました


   その後、すべてのミッションは完了し、一路帰路につく事に。152号線をどんどん北上し、もんべる殿と山男殿と、昨日買い出ししたデイリーヤマザキの前で 別れ、権兵衛街道こと国道361号線を西進して伊那市に突入し、燃料補給のあと、中央自動車道に上がりました。


■睡魔との死闘、そして…
   中央道に入ってまずやった事は、諏訪SAで昼食を摂る事でした。もっとも、本当に食べたかったのは、串シューマイにアメリカンドックといった、お決まりの サービスエリア食だったのですが、ここはどういう訳か魚の練り物系の食べ物しかなくて、仕方なしにラーメン餃子定食950円で辛抱しました。が、やっぱり 何か不満が残るので、巨峰ソフトを食べて気を落ち着かせました。

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サービスエリアの食堂にありがちですが
これで950円かーって内容です
やたら混んでいたので、掻き込んで出ました


   さて、ここから本格的に高速走行に入った訳ですが、時速100kmで走っていても暑いし、同じ格好しているので肩はだるいしケツは痛いし、段々眠くなって くるしで、大変な事になってきました。こりゃイカン、という事で、昨日昼食を摂った境川PAに入って休憩を取りましたが、ここもゴロ寝して仮眠取れる様な 場所はなく、トイレ入ってお茶買って飲んだだけで出発。
   しかし、睡魔の攻撃なますます盛んで、ふっと意識が1秒ほど飛んでしまったり、起きているつもりが夢の中で誰かとしゃべったりしてる、という具合で、自分 でもかなりヤバ気に感じる状態になってきました。そうこうしているうちに、空が段々曇ってきて、ほんのちょっとだけ雨粒も落ちてきました。首からはカメラ を下げっぱなしなので、このまま雨になってはかなり具合の悪い事になります。どっちみち談合坂SAで補給しなければならかったので、そこでカメラを収納し バッグにカバーを掛け、二輪駐輪場に居並ぶオフ車を観察したあと、給油して談合坂をあとにしました。

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どういう訳か、オフ車ばっか
皆さん、オフ車らしい格好をされてましたが
(自分はまたも戦争行く様な格好でした。。爆)


   睡魔の方は相変わらず、というより、ますます酷くなっていた訳ですが、ここまで来たら一刻も早く家に帰って、ベッドに倒れ込みたい訳です。それにもはや走る以外にどうする事も出来なかったのです。
   そうやって夢うつつで走っている内に、いよいよ首都高に突入。ところがここから先は大渋滞です。第一と第二の車線の間をすり抜ける訳ですが、半分寝た状態 で運転してる訳ですから、危ない事この上ない。何度か追突しそうになり、一度は急ブレーキで危うく追突を回避したりしてました。
   そういう危なっかしい運転をしている時の心理状態というのは、本人が自覚している以上に疲れた状態です。首都高4号線から環状1号線の内回りと外回りに別 れる三宅坂JCTで、自分はこの日は外回りで帰るつもりをしていたのですが、左車線は渋滞。どういう訳か右車線はガラガラでしたので、ズッコして右車線を トロトロ進んで分岐の直前で左車線に復帰してやろうと思っていました。が、いざそうしようとすると、分岐のところに何やら人影が見える。何だろなーと思っ ていると、どうやら警官らしい。ここで普通の頭だったら「ヤバ、このまま直進しよ」という判断になるのですが、どういう訳か「じゃぁ、ちゃんと左ウイン カー出さなきゃ」と糞真面目にその通り実行して、当然のごとくそこで御用になった訳です。
   「疲れた頭でした判断は、疲れた判断」とは、まさにこの様なもので、後で考えれば決定的な凡ミスです。減点までされた上に金まで取られるのは純粋に頭に来ますが、ここは素直に反省しておいた方が良さそうです。

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恐らくここは掻き入れポイントなのでしょう
自分の後にも1匹バイク捕まってました

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進路変更禁止違反、という事らしいです
手書きでなくスタンプ押してある、という事は
予めこの罪状で引っ張る用意をしてた、という事です


   ありがちな話しですが、この取り締まり現場を抜けると、一気に渋滞は解消。怒りで眠気も解消。怒りの時速80km走行で箱崎JCTを突破し、首都高7号線 を憤怒で駆け抜け、アパートにたどり着いたのは1645時。装備をバイクから外し、取り敢えずホースで水ぶっかけて砂埃を落とし、ついでにブーツにもぶっ かけて目立った汚れを落としましたが、本格的な手入れは後日という事で水滴をぬぐって駐車場に駐車。装備もテントやシュラフを部屋の中に干して、楽しかっ た思い出をぶち壊しにされたささくれ立った気分を、ベッドに横たわって癒しました。

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キップは切られはしたが、取り敢えず五体満足で帰還しました



----結果・評価----

*ガエルネED-PRO
   当初の装備計画では、キャンプ地用の靴を装備する予定でしたが、軽量化のため外してしまい、ED-PROを履き通す事になりました。しかし、前回の作戦で 雨に濡れて以来、非常に履き心地が良くなっており、足首もうんこ座りしても大丈夫なほどに柔らかく、キャンプ地で履き続けてもストレスを感じませんでし た。さすがにキャンプ地では一番下以外のバックルは外してフクラハギを解放したので、歩く時はドタドタとやかましい訳ですが、やかましいだけで歩くのには 何ら問題ありませんでした。

*オプティマスCRUX
   CRUXは今回初めて野外で使用しましたが、プロパン混入の110カートリッジを使った事もあって、火力は強く調整も自在で、上手に飯を炊く事が出来まし た。  今回は晩飯の炊飯にやいり殿にも貸した訳ですが、110カートリッジでも1泊なら丁度もつ様です。1人ならお釣りがくるでしょう。また、この季節ならブ タンでも十分な火力を得られます。  もっとも。今回はほとんど風がない状態で使ったので、仮に風が強かった場合は、ライターの火もすぐ飛んでしまい、着火させるのが難しいかもしれません。 まぁ、そういう時は気合で着けるしかないですが。。

*LED化ミニマグライト
   前回丹後半島で使ったきり電池を換えていませんが、換える必要を感じさせないくらいに余裕の光量でした。普通の電球なら4〜5時間も使えばバッテリーがあ がってしまいますが、さすがLEDだけあって持ちが良いです。またLEDライトワークスのタイプ5LEDは光が強力で、外でもテントの中でも十分に明るく 便利でした。これだけの光量で長時間使えるなら、いよいよランタンの出番はなくなってしまうな、と感じました。(ちなみに、林道を走るとガスランタンのガ ラスのグローブは割れてしまうとの事)

*首からカメラ
   前回の野島崎作戦から採用した「首からカメラ」ですが、今回は存分に威力を発揮しました。今回は自動でピントが合わせられ、かつ広角気味の28mmの単焦 点レンズを使ったのですが、乗車時だけでなく、キャンプ地のスナップにもそのまま使いました。まぁレンズを換えるのが面倒だった、という事もあったのです が、最近の上等なデジカメがこぞって28mmの広角レンズを積んでいるだけあって、スナップを撮るには良い画角でした。
   林道では転倒さえしなければ何の問題もなく、首から提げ続ける事が出来る事が判りました。ただし、転けた時はもれなく地面に叩き付けられたり、自分にぶつ かったりして壊したりケガする可能性が大ですので、突破不能な林道には進入しない方が良さそうです。また、道が乾いている場合は、前走するバイクが巻き上 げる砂埃でカメラが真っ白になります。今回レンズを換えなかったのは、カメラがすでに埃まみれだったからでもあります。ブロアーの装備の必要性を感じまし た。
   雨が降りそうな時は、予めカメラバッグに収納してしまうのですが、走行中、しかも高速道路上に雨が降ってきた場合は、どうにも処置ナシになってしまいま す。一般道の場合は路肩に止めてカメラを収納する事が出来ますが、高速道の場合はそんな真似は出来ませんので、高速道路を走る時はカメラは外した方がいい 様です。どっちみち、高速道路を走っている時は写真など撮らない訳ですから。

*装備
   今回のツアーに参加するに当たり、野営用装備は決定的に少なく軽くしたつもりでした。しかし、他のお三方の装備と比較した時、野営用はさらに努力が必要ですし、車両用装備に関しては思想そのものを見直す必要を感じました。
   今回の荷物の中で一番重かったのが、思想用装備でした。重い原因は前後のタイヤチューブが入っているからです。これは申すまでもなく、パンク対策のための 物ですが、自分がパンク修理できる訳ではありません。バイク屋に修理を頼む時に、すぐやって貰える様に持ち歩いている訳です。もちろん、タイヤレバーや パッチといった装備も持っています。
   しかし、今まで知り合った人の多くは、パンク修理の装備を持つ事にネガティブな反応を示しています。その理由は、まず滅多にパンクしない事、パンク修理の テクがないんだから持つだけの意味がない事、不運にもパンクしたらJAFやレッドバロンに頼んだ方が現実的、というものでした。こうした考え方の人の車両 用装備は、車載工具程度の工具とエアゲージ、エアポンブ程度で、極めて軽量になります。
   自分がチューブを含む対パンク装備を充実させたのは、寺崎式に倣ったからですが、実際問題としてパンクは今だ未経験で、実際にパンクした時は装備があってもお手上げではないか、と思います。
   要は不安だから装備している訳ですが、不安が払拭もしくは無視できれば、こうした装備はオミット出来る訳ですから、極めてメンタルな事項であるな、と感じています。

*睡魔との格闘
   この種の作戦行動で、大体帰路は眠くて死にそうになる訳ですが、今まで幸いな事に事故にも遭わず、無事帰還してこれました。今回は、最後の最後で違反キッ プ切られる羽目になった訳ですが、運不運はともかくとして、極度に疲労し眠かった事が、堂々たる取締り現場の目の前で違反する原因でした。まぁ、こう書け ば自分が悪かった様に見えますが、要は空中戦と同じでいち早く敵を発見した方が有利に戦闘を展開できる訳ですから、見張りと警戒を怠る様なコンディション であった事が今回の敗因だった、という事です。
   心を広くもって、自損や人身といった事故を起こさなかっただけ、まだマシとも思える訳ですが、疲労と睡眠不足が付きまとえば、いずれはそうした事故を起こ さないとも限りません。これに対する対策は、思い切って寝てしまう事くらいしかないと思います。まぁ、高速道路上のサービスエリアやパーキングエリアで は、足伸ばして寝られる所はまずないのですが、腰掛けて目つぶるだけでも効果はありますから、疲れたなーと思った時は、思い切って休む、無理しない、とい うのが、事故や違反を回避する最良の対策ではなかろうか、と思っています。

*ETCカード
   今回、初めてETCカードを導入しましたが、うわさ通り、料金所通過がとても楽になりました。ただ単にカードだして領収書もらうだけですから、楽な訳で す。もっとも、カード出すだけで通れてしまうので、後から請求が来て、思いもかけず使っていてビックリする、という話しもありますが、まぁ、ちゃんと領収 書を取っておいて、あとでどれだけ掛かったか計算して、引き落とし日までに口座にお金を入れておけば良い訳ですから、びっくりする必要はなかろうかと思い ます。
   自分の場合は、帰宅してから領収書を見て、かかった高速料金をそのまま引き落とし口座に入れてしまうので、言ってみれば料金後払いシステムの様な使い方になっています。
車両:HONDA XR250(MD30 06年式)
走行距離:563.7km
消費燃料:9.22リットル
高速料金:8,260円
飲食代:3,515円
燃料代:2,838円
お土産代:800円
反則金:6,000円
合計:21,413円


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2007年05月03日

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前半戦要図

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後半戦要図


■装備転換
   当初の予定では、5月3〜4日の日程で、どこかに一泊キャンプに行く予定でしたが、あまりの荷物のデカさに少々気が鈍っていたところでした。ところが、幸いにもネットで知り合った友人から「沼津方面の林道を走りませんか?」とお誘いを受けて、二つ返事でOKしました。
   そこで、この荷物の中から、林道を走るに必要な最低限度の装備だけ抜き出して持って行く事にしました。もっとも、抜き出すも何も、工具類はモンベルの3ウェイバッグのアウターポケットに入っていますので、3ウェイバッグ本体から外せばOK。カメラはロープロのレゾ140AWにD70sだけ入れて持って行く事にしました。このバッグはオールウェザーカバー付きですので、急な雨でも大丈夫でしょう。
   気になる雨は、この連休中はピーカンの晴天という予報が出てましたので、雨装備は一切オミットしました。というか、レインスーツまで持ったのでは、荷物が多くなって林道走るにはちょっと不安があったので、「降った時は、濡れて風邪引いて熱出して死ぬ」と割り切って外しました。
《撮影機材》
ロープロ・レゾ140AW
ニコン・D70s+17〜70mmズームレンズ
リモコン
《車両器材》
モンベル・3ウェイバッグのアウターポケット
作戦用工具
スペアチューブ前後
アルタ・ニーパッド
スワンズ・RUSH-advance
《被服》
Rsタイチ・クールメッシュジャケット
Gパン
マリーン・コヨーテブーツ
モトフィズ・ウエストバッグ11
20070503_065227
0652時、暖気中のXR
一応、4時間ばかり仮眠したので元気です



■出撃〜行楽日初日を忘れてた
   集合は、東名高速沼津IC外のファミレスに0900時、という事だったので、前回の伊豆作戦の時の高速移動時間を参考に、朝0700時頃に出撃すれば、余裕で到着できると見込み、出発しました。ただし、この時点ですでに思い違いをしていたのですが、まず、沼津ICは前回降りた大井松田よりも約40kmほど遠い事、そしてもっと大事な事は、5月3日は3連休の初日で、皆さんお出かけになる、という事でした。
   首都高までは比較的スムーズだったのですが、東名高速に向かう3号線に入ると、途端に渋滞。しかも車だけでなくバイクも多い。仕方なく、のろのろ進む車の間を、時速60kmですり抜けする羽目になりました。

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渋滞しまくる東名高速料金所
でも、今回はバイクが多いので
高速券の受け取りでもたついても目立ちません



   東名高速の料金所を突破した後も、随分と渋滞が続きましたが、町田あたりからスイスイの流れる様になり、自分も元気に時速90kmくらいで巡航しました。しかし、とにかくバイクが多かった事。いつも真夜中ばかり走っているので、バイク乗ってるのは自分くらいなものか、と思っていたのですが、レーサー、アメリカン、ツアラー、ビッグスクーター(これにはライダーの彼女付きが多かった)、オフロードと、多種多様なバイクとその人種が、自分を追い越して行きました(爆)
   追い越されつつも、頑張って運転を続け、休みなしで走り続けた訳ですが、大井松田を越える時、沼津まで30分という表示が出ているのを見て、自分が以外に遠い所に行こうとしてるんだな、という事が判りました。また、明るい時間にこの辺りを走るのは実は初めてで(バイクであれバスであれ、大体夜走っている)、思った以上に景色の良い所なんだな、と感心していました。

20070503_092608
沼津IC横の駐車場
バイクが多数止まってただけでなく
お揃いのジャンパーのツーリングクラブの人たちもいました



■集合!そして林道へGo!!
   20分遅れでしたが、まず集合場所のファミレスのガレージで友人と合流、さらに店内で今回ご一緒するお二人(こちらも初見)と合流し、挨拶と腹ごしらえを済ませて、さっそく林道に向かう事になりました。
   初めに向かう林道は、山の名前にちなんだのか、愛鷹林道という名の道で、愛鷹山の中腹のゴルフクラブをいくつか越えた所に入り口がありました。一応は通行止めらしく、入り口にチェーンが張ってあるのですが、チェーンを持ち上げて頭を屈めれば突破可能でした。可倒式のミラーを付けているので、ミラーを倒すだけで進入できました。

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愛鷹林道の入り口


   さて、いよいよ林道突破。慣れている皆さんにエスコートして貰いながら走り始めました。心がけたのは、転けてバイク壊したり怪我して他の人に迷惑かけない事。鈍くさくても良いから、危ない怖いと感じた時には減速する様にしました。それでも最初の内は怖かった訳ですが、前の人の走った後のラインをなぞるようにして走ってみたり、他の人の走り方を真似てみたりしてる内に、段々と走り方が判ってきて、楽しくなってきました。

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眼下一望の沼津市と駿河湾
見晴らしが良いだけでなく
野宿出来そうなところもいっぱいありました



   今回は、2月の鬼泪林道の経験から、ガタガタ道を走る時はシールドでは見にくいという事で、林道走行時はスワンズのゴーグルを着ける事にしました。付け方がおかしいと、鼻眼鏡の位置でゴーグルが押しつけられる感じになって却って見にくい、という事もありましたが、それなりにキチンと付いていれば、視界は良好。安全運転に役立ちました。

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ツーリングマップルにも
「路面はほぼフラット」と紹介される愛鷹林道
慣れてくると、自分みたいなド素人でも
楽しめるようになりました



   愛鷹林道を突破したあと、須津川渓谷に向かいましたが、この道中の景色も渓谷からの景色も全部素晴らしく、三脚と望遠レンズを持っていれば、かなり良さげな写真が撮れそうでした。津須林道はこれから舗装化が進むらしく、砂利がランマーで叩き固められた様な道で、ものの本に書いてあった様に、この手の道の方が自然の林道よりタイヤが滑って怖かったです。

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一面の茶畑 静岡の名産だという事を思い出しました

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津須渓谷の大棚の滝
下の方ではファミリーがバーベキューやってました



*突然の雨で予定変更
   そろそろお昼ということで向かった先が、富士宮市のさの食堂。初め見た時は、田舎によくある街道の飯屋に見えたのですが、砂利の駐車場を見ると、ずら〜っとバイクが並んでいる。何でも、ツーリングマップルにも載っているという有名店だったのです。この店の売りは「焼きそば」。富士宮では「焼きそば」で街興しを狙ってるのだそうです。

20070503_140248
これが富士宮ご自慢の焼きそば
出てきた時は「これで大盛り?」と思いましたが
食い終わった時にはかなりお腹いっぱいでした
このまま林道走ってたら
焼きそばと胃袋が口から飛び出したかも


20070503_141803
こちらがさの食堂
ご覧のとおり、大盛況


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東名高速・富士川SAに隣接する道の駅「富士川楽座」
実は道の駅を利用するのは、初めての事でした



■オフ天国・富士川河口
   富士川楽座で休憩したあと、連れて行って貰ったのが、富士川の海岸。海岸の造成地を抜けると、一面に広がる砂浜と海。あまりの景色に思わず歓声を上げてしまいました。聞けばこの海岸は急深で、遊泳禁止だとか。キャンプも禁止という事で、釣りに来る人くらいしか利用しないのか、「走ってくれ」と言わんばかりにだだっ広いダートがそのままになっています。東京ではまずお目にかかれない場所です。

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広い広いダートと直ぐそばの駿河湾
思わず野宿したくなりました



■そして帰還
   夕方だいたい1700時ころ、富士川をあとにして、ラッキー殿の先導で国道1号線を東進し、沼津でお三方と別れ、東名高速に入りました。あとはひたすら時速90kmで東京を目指すばかりです。

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沼津ICの夕陽
今回のツーリングの特徴は
とにかく撮影向きの風景に恵まれていた事
次来る時は、是非とも三脚持参ですね



   行きは時間があまりなかった事もあって、休憩なしで集合場所に直行した訳ですが、帰りは別に誰か待っている訳ではないので(待ってるとしてもクロスケだけ)、休み休み走る事にしました。高速道路に上がったらどうあってもサービスエリアでメシを食いたくなる性分なので、足柄SA(前回の伊豆作戦の時は海老名だった)に寄り、ソフトクリームや珍しくカツ丼など食べてから、悠々と帰途につきました。

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足柄SAで大休止
夕暮れの富士山に傘がかかっていました



   メシなど食べてたせいで、出発した時にはすっかり陽は暮れて真っ暗でしたが、千葉の自動車道と違ってさすがに東名高速は煌々と明るく、ヘッドライトがいらないくらいでした。行きはそうとう混んでいたのですが、皆さん昼間の間に地方に出払ったみたいで、帰りは大して混まず、せいぜい首都高で事故車渋滞があったくらいです。
   高速道路の運転は単調で、だいたい帰りは睡魔と闘わなければならい訳ですが、今回はRsタイチのクールメッシュジャケットを着ていたので、メッシュから風がスースー入って、適度に涼しく眠気を飛ばしてくれました。よく考えてみたら、今年に入ってバイクで遠出する時は、だいたい死ぬほど寒い思いをしてきた訳ですが、今回初めて快適なツーリングが出来ました。いよいよバイク本番の季節ですね。

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2040時、無事帰還
グレートストライカー、ご苦労さん



----- 反省と評価 -----

*林道走行時の荷物の搭載について
   今回は林道2回目、しかも他にも同行してくれる人がいる、という事で、装備はバイクに関係する物だけに限定し、軽装で参加しました。リアキャリアに載っていたのは、モンベルの3ウェイバッグのアウターポケットに入っていた、KTCのメンテナンスセット、隊パンク装備、前後タイヤチューブだけ。ゴーグルとニーパッドはポケットの上に置いて、その上からネットを被せて輸送し、現地で着けました。
   現地では、爽健美茶の1リットルボトルを買って、アウターポケットと一緒にネットを被せたのですが、その時点で何となくユルユルしていましたが、まぁ大丈夫だろうとそのまま林道に入ったところ、全然大丈夫でなくて、直ぐに荷物が前後にズリ始め、スタンディングの度に(そう、スタンディングもやったんですよ)荷物が太ももの裏に当たる様になり、シッティングに戻る時にケツで荷物をキャリアの方に押しやる動作を繰り返している内に、とうとうドサリと落としてしまいました。振り返ってみると、アウターポケットしかなく、爽健美茶のボトルはもっと前に生き別れになっていたのでした(ラッキー殿が回収してくれました)
   その後、テンションをかけ直して、それから落とす様な事はありませんでしたが、キャリアへの荷物の縛着方法はやはりしっかりして置かねばならぬ事を痛感しました。

20070503_092606
この状態ではテンションかかってましたが
ニーパッドがなくなると
ユルユルになってしまいました



*タイヤの空気圧の上げ下げ

   今回、初めて教わって、タイヤの空気圧を下げてみました。通常、タイヤの空気圧は150kPaなんですが、それを100kPaまで下げてみました。実は、その下げ方もよく判らなかったのですが、エーモンの簡易空気圧計で簡単に下げれるというのを教えて貰った訳です。
   さて、その効果ですが、なるほど圧が定量の時よりも、グリップが良くなった感じがします。定量の時は、テンテン跳ねていた感じがしたんですが、減圧してからはがっちり石ころを蹴飛ばす感じです。なるほど、林道を走る時はタイヤ圧を減圧する理由がわかりました。ちなみに、圧を元に戻した後に砂利道を走ったのですが、減圧の時以上に滑ってその違いがよく判りました。
   圧を下げたからには、舗装路を走るために圧を元に戻さねばなりませんが、あまり考えずに買ったナンカイの2ウェイポンプが意外に活躍しました。押しても引いても空気が入る仕組みなので、やいり殿が持っていた1ウェイの倍以上の早さで空気を入れる事が出来、助かりました(2ウェイだから当たり前なんですが。。)



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tanisi_corp at 00:00コメント(0)

2007年02月17日

   せっかくバイクを買ったまでは良かったが、乗るのはせいぜい週末にちょこっと街乗りする程度で、なかなか遠出が出来てない。まぁ、仕事しない事には食っていけないので仕方ないのだが、もうちょっとマメさがあっても良いかな、と思わないでもない。その様な訳で、今日は夕方から雨の予報だったのだが、「だったらそれまでに帰ってきたらええわ」と思い切った判断をして、千葉の林道を目指す事にしました。

map_20070217kinada.jpg
紫線は往復路、赤線は往路、青線は復路


■準備

   偶然というか、出撃前日に走行距離が1000kmに達し、バイク屋で点検をして貰った直後なのでXRの方はいつでも出撃可能な状態にありました。
   装備については、別に宿泊作戦ではないので、レインウエア、工具とパンク装備、ウエスにくるんだグリスのチューブ、転倒した時のレバーの予備として、先日ショートレバーと交換に外した純正のレバー、パンク修理の仕方が克明に書いてある寺崎勉さんの「新・野宿ライダー」、デイパックのザックカバーとペツルのミクロをデイパックに詰めてリアキャリアに搭載しました。ツーリングマップルはラフ・アンド・ロードのルーティングバーパットに入れて装備し、お金関係はモトフィズのウエストバック、D70sは標準ズームレンズのみとしてレゾ140AWに入れて肩から提げる事にしました。これらはすでに部屋の中に出ていて即応体制にあるので、ものの1時間くらいで編成が終わりました。
   追加の装備としては、部活で使っていたアルタのニーパッドを部活バッグから引っ張り出し、林道突破時に装着する事にしました。これが後で意外な役立ち方をします。
   食料、水等は全部現地調達する事にし、調理器材は一切持たない事にしました。とにかく、初めて林道に繰り出す事もあって、出来るだけ軽装で行きたかった訳です。

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出撃準備中
装備はデイパックに入れてリアキャリアにネットで括りつけている
パンク装備はともかく、工具をもっと減らそうかなぁ……
(救急セットを持って行くの忘れてました)



■作戦計画

   出撃方面は、最初から千葉と決めていました。というのは、自宅のある江戸川区から比較的近いからです。奥多摩や埼玉だと東京都を大横断せねばならず、高速料金もバカになりません。行って帰ってくるだけ疲れてしまいます。その点千葉は、京葉道路→館山自動車道と乗り継いでいけば、房総半島南部の林道地帯に入る事が出来ます。移動時間も経費も奥多摩の比ではないのです。
   事前にネットで調べたところによると、千葉県南部には結構林道が多い様です。その中でも横尾林道などは「フラットで開放的なダート。ビューポイントあり」などとツーリングマップルにも書いてあり、実際行った人の写真でも良い感じのが多い。だったら初めての林道はここがいいや、という事で目的地が決まりました。
   行程は、京葉道路、館山自動車道を乗り継ぎ、君津インターで降りて県道92号線(君津鴨川線)を南下、三島湖からさらに南下して(ツーリングマップルには「尾根づたいに快走」と書いてある)高山林道に入り、そこから横尾林道を突破して大山林道、山中林道を経て、県道182号線を右折北上、国道465号線を経由して国道127号線(内房なぎさライン)をのぼって、館山自動車道の君津インターに戻る作戦を考えました。
   問題は所用時間で、遅くとも午後4時には帰宅しておかないと、帰る道中雨にやられる可能性があります。実際にどのくらいの時間がかかるかは判りませんので、取り敢えずやれるだけやって、時間が足りなさそうだったら、引き返すか、林道を切り上げて近くの舗装路に出て、作戦を中断する事にしました。

20070217_090650.jpg
市原のサービスエリア
当初の予定では、高速道路間は一切の休憩を取らず
一気に現地に赴く事になっていました



■出撃〜あわや作戦中断

   取り敢えず、前日は早く寝たかったのですが、ギリギリまで内職のデータが来て、結局寝たのは午前2時。よく寝ておかないと高速で居眠りしても困るので、起床時間は午前6時半とし、出発はしっかり目が覚めた午前8時としました。珍しく寝付きがよく、朝まで爆睡できたので、時間は短かったですがよく寝れました。
   朝、外に出てみると、空には雲が相当出てましたが、今すぐ雨が降る様な感じではありません。作戦決行です。XRを引き出し、車載工具を取り出して、荷台にデイパックを括りつけ、バーパットを外してルーティング・バーパットを付け、マリーン・コヨーテブーツのヒモを締め上げて、腰にウエストポーチを締め、フライトジャケットの肩から斜めにカメラバッグを担いだら、準備完了。0811時、自宅を出発しました。
   これから暫くは高速道路をひたすらに走る訳ですが、京葉道路といえば、去年8月の犬吠埼作戦の時に間違えてそっちに行ってしまい、原付は入れないので蔵前通りに迂回する、なんて事がありました。今回は250ccですので我が物顔で入れます。ちょっと気張りすぎてたのか、信号が代わって京葉道路の坂を上がろうと発進する時、エンストをかましてしまいました。やっぱり一般道ではクラッチレバーはちゃんと全部の指を掛けた方が良さそうです。
   高速道路では、時速90km以上出さない事にしました。というのも、寒いんです。確実に、前回の海沢演習の時よりも寒い。1月より2月の方が寒いってのはよくある事ですが、時速100kmも出そうものなら、腹の脂肪が凍る思いです。さすが米軍のフライトジャケットはマイナス10度までOKだけあって、胴体はまだ我慢出来るのですが、手の指、足先、足そのもの、腕など、身体から出てる部分は徐々に体温が奪われて、居ても経ってもいられない状態になってきました。千葉市を抜けて市原に入るあたりでは、もう我慢の限界に達してしまい、「市原SA、この先トイレ無し」の表示に負けて、市原のサービスエリアに入り休憩する事にしました。そして、週末のおこちゃま連れの家族に混じりながら、JRの立ち食いソバにも劣るかき揚げソバとおにぎりを食べて体温を回復しようとしましたが、半分くらいしか回復せず、もうやめて帰ろうかとも思いましたが、ここで帰ったらタダ単にオフロードバイクで高速道路をツーリングしただけで終わってしまうので、何が何でも林道を走りたい、と思い立ち、作戦の練り直しをしました。

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冷えた身体を暖めようと頼んだまでは良かったが
満腹したものの、何か今ひとつ
カツカレーも食うか悩んだほどでした



   地図を見ると、君津のインターを降りて国道127号線を下っていくと、「鬼泪林道」というのがあるのを見つけました。しかもピストンではなく、マザー牧場に抜けています。そんじゃまぁ、マザー牧場でソーセージでも買って帰るべ、という事になり、作戦を大幅に変更して続行する事にしました。
   ただ、足だけはどうしても寒いので、本当は林道に入る時に着けるつもりだった、アルタのニーパッドを着けて走る事にしました。紺色のGパンにカーキ色のニーパッド、どうみても色合い的には変ですが、格好を構う余裕はありません。膝しかカバーしないにも関わらず、着けると着けないとじゃ大違い、その後の高速走行は大分ましになりました。

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■林道を見つけるまで

   君津インターを降りて内房なぎさラインこと国道127号線を佐貫の交差点までひたすら南下する。途中、かなりの距離で渋滞してましたが、いつもならタダ単に苛立たしい渋滞も、高速で凍えきった身体には有り難く、充分身体を暖める事ができ元気も出てきました。その昔、大型二輪の試験所でアイドル走行を覚えるまでは、やたらクラッチを切りまくり、エンジンをオーバーヒートさせていたものですが、アイドル走行だとクラッチはギアを変える時くらいしか使わないので、意外に楽なのです。

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館山自動車道の君津インター
富津中央インターとまだ繋がってないので ここが終点です



   佐貫の交差点を左折して県道163号線に入り、建設中の君津IC〜富津中央IC間の館山道の下を潜ると、すぐに鬼泪林道の入り口がある筈ですが、ルーティング・バーパットに横向きに入れているツーリングマップルを読み間違え、向かって右側に入り口があるのに、左側ばかり注目していたせいで、かなり行きすぎてしまいました。

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この辺りに林道の入り口があったのですが
見落として暫く直進してしまいました


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引き返し、それらしい小径に入ると
それが鬼泪林道の入り口でした
向こうに見えるのが
君津IC−富津中央ICを繋ぐ建設中の道路です



   とって引き返し、ゆっくり探してみると、どうやらそれっぽい小径を発見しました。まだ舗装路ですが、取り敢えず入って行ってみると、どんどん道幅は狭くなり、あたりは林っぽくなってきました。そして、突如舗装路が切れてガタガタ道に。「ついに林道に突入か!」と思ったら、ものの10メートルほどでまた舗装路になり、ちょっとガッカリしているとまたも舗装路が切れ、いよいよ土と石だらけの道になりました。感慨深くしばらく眺めてから、さて発進してみると、いきなり前方から白い軽トラックが登場。バックするにも地べたはひどいし、ちょっと坂道だし、仕方ないので道のギリギリまで寄って、車に抜けていって貰いました。それで終わりかと思ったら、そういうのが2度ほどありましたので、結構地元の人に使われている林道なんだな、と思う反面、これがもっと上の方でニッチもサッチもいかない場所でこんなのがあったらどうしよう、とちょっと不安になりました。

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いよいよ林道に突入
このあと 恐怖のアドベンチュアルツアーが待ち構えていました



■初林道・鬼泪林道突破戦

   その後、石というにはかなり大きめの奴がゴロゴロと土の中に混じっている道に突入。前輪はブレる後輪は滑るで、いきなり度肝を抜かれていると、道が二股に分かれている。あれれぇ、地図では一本道しか書いてないのですが、目の前にはちゃんと二股に分かれている訳です。で、その分かれ目に「鬼泪林道支線」のプレートを埋め込まれたコンクリの固まりが置いてある。「おいおい、どっちに行けばマザー牧場行くんだよ!」と思ったものの、聞ける相手がいない、というか、人がいない。悩んでても仕方ないので、右に進む事にしました。

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立派なプレートがあるんですが……

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どっちに行きゃ良いんだよ!!
(正解は右です)



   が、とにかく石がゴロゴロ、雨水が流れた溝がゴッソリ、うっかり転けようものなら確実に怪我する地面なのに、前輪はいよいよ激しくブレ、後輪はずるずる滑りまくる。とにかく怖いのである。2速なのにかなり速度を出してる様に感じる。思わずブレーキを掛けそうになるが、下手に速度を落とすとエンストしたり、倒れたりしそうで余計怖い。ある程度の速度が出てないとダメっぽいので、勇気を出してアクセルを開け気味で登っていきました。
   やっとこ待避線みたいな多少平らな地面が現れたので、これ幸いに停車。這々の体でバイクから降り、「こっわ〜〜〜〜〜〜!」と肩で息をつきました。いやぁ〜、怖い。これが楽しいという奴の神経が知れん。大体からして、バイクで走る様な場所じゃない。しかし、そうは言っても入り込んだ以上は、まさかここで止める訳にも行きません。そんな事よりも、今進んでいる道が、ちゃんとマザー牧場に出る道なのかが気がかりです。携帯で今の心境をブログに書こうとしましたが、事も有ろうに「圏外」です。こうなったら意地でも自力で脱出せねばなりません。そんな時、ハイキングに来てるらしいおじさんが通りがかりましたので、この道で大丈夫か聞いてみたら、「さっき、他の道に行ったら、行き止まりだったんだよねぇ」とのお答え。こりゃ、変なところに入ったら行き止まりの上、またぞろ恐ろしい思いして引き返さねばならない。出来れば道を間違えたくないなー、と思いながら再発進しました。

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まぁ、四輪車が入れる所はバイクも入れますが
二輪はもともと不安定な乗り物ですし
身体剥き出しなので 転けた時の事考えると、やっぱ怖い訳です



   ホーネットはシールド付きのヘルメットなので、ゴーグルしなくてもイイや、と思っていたのですが、林道ではシールドが役に立たないどころか、ちょっと困る装備だという事が判りました。普通の道路を走っている分にはあまり気にならないのですが、林道の様にゴチャゴチャした所を、ガクガクと揺すられながら走ると、湾曲したシールドで周りの景色が歪んで見えて、遠近感が掴みにくく感じるのです。そんな訳で、林道に突入してからはシールドを上げて走ったのですが、そうするとそよとした風でも目が潤み、やっぱり地形が見にくい、というか怖くて半泣きだったのもあるのですが、とにかくゴーグルの必要性を痛感しました。
   再出発してからの地面の荒れ具合はいよいよひどく、とにかく一瞬でも気が抜けません。昔から、高い所や足場の悪い所は苦手だった訳ですが、今回はさらに動いてて振り落とされたり滑ったりしそうな訳ですから、怖くない訳がありません。しかし、こういう時、怖がっては余計に危ないと思い、聖杯の騎士のごとく勇気を発揮して登り続けました。そしてようやく通信施設みいなのがあるコンクリの地面に到着。取り敢えずここまで無事だったのを喜び、XR250の性能に助けられた事を感謝しました。ブロスやクラブマンでは絶対に上れない林道だったに違いありません。

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なんかよく判りませんが
通信施設みたいなのがありました
ここがピークだったみたいです


   さて、今がどの辺りなのか判りませんが、続く道は今度は下りです。登りはとにかくアクセルを吹かして根性で上れば何とかなるものですが、下りは勝手に落ちていくだけに神経を使います。ハンドルのブレがすごく、しがみつく様な感じでした。市原SAで食った消化しかけのかき揚げソバと胃袋が口から飛び出しそうになりながら、怖くてもクラッチを切ったりフロントブレーキを掛けたりしないよう勇気を出し、ブレーキペダルを適時踏んでスピードを殺しつつ、クネクネとした下り坂を下りていきました。
   そうこうしている内に、坂はなだらかになり、地面も段々フラットになってきて、ようやく「走ってて楽しい林道」っぽくなってきました。そして鬱蒼としていた木々が少なくなり、ふと左側を見てみると、なんか動物の形したバスにちらほらと人が見えます。「あれ、これ、マザー牧場ちゃうん?」そしてさらに進んでみると、いきなりアスファルトの道路に行き当たりました。「やった〜〜〜〜、舗装路やーーー! ビバ・舗装路!」これほど舗装路を待ちわびた事はありません。どうやら道も間違えずに済み、これ以上足元の危ない道も走らずに済みそうです。ここに初林道・鬼泪林道突破戦は変な感動をしつつ終わったのでした。

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植え込みの向こうに見える珍妙な乗り物
車輪よ、あれがマザー牧場だ!


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県道93号線への出入り口
地図で見るとこの林道は約3キロ
でも小一時間かかっていました



■そして帰還

   取り敢えず、縮小された作戦であっても一応は林道を走りましたし、というか、それ以上ダートを走る勇気も元気も今日のところはありませんので、林道はごちそうさまして、せっかく目標としたマザー牧場に入ってみました。
   今までマザー牧場というと、牛や馬がいて、乳製品や加工肉が売ってる程度のイメージしかなかったんですが、酪農や牧畜のテーマパークだったんですねぇ。お子様連れやカップル向きのところです。そんなところに、むさ苦しいフライトジャケットを着たGパンにニーパッド(外すの忘れた)のオッサンが一人いても、あまり面白い事はないのですが、馬の鼻面撫でてみたり、羊の群れの写真撮ったり、マイナス30度のチンケな展示を見たりして、それなりに楽しみました。ただ、ソーセージとかチーズとかは、特段食べたい物が無かったので買わなかったのですが(彼女連れだったら間違いなく買ってるだろう)。午後2時からウサギの抱っこプレイが出来たみたいですが、段々空が雲って暗くなってきたので、ホットドック食べて早々に撤退する事にしました。

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本当はソフトクリームも食べたかったけど
寒くなりそうなので断念



   帰りは県道93号線のワインディングを楽しみ(あの林道のあとでは、どんな道でも楽)、国道465号線を経由して佐貫交差点で国道127号線帰し、あとは来た時の道を逆走して、高速道路も時速90kmで巡航し、空は今にも雨が降りそうでしたが、幸いレインウエアを着るハメにもならず、午後4時前、無事に自宅に帰還しました。(雨は午後6時から降り始めました)

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はい、ごくろうさま
今度、洗車と注油してやるぜい


《感想》
   とにかく初めて林道にたった一人で入り、転倒もパンクも怪我もなく、突破する事が出来ました。「楽しい」というより「怖い」というのが正直なところですが、XR250というバイクに大いに助けられた感じでした。やはり良いバイクを買ったものです。見方を変えれば、XR250であれば自分みたいなド素人でも今日レベルの悪路なら走破する事ができる訳で、その意味で行動範囲は確実に広がったと思います。カメラバッグと三脚担いで、あんな山道はよう歩きませんもんね。
   ただ、今日は運が良かっただけで、出来ればもっと安全に、もっと自信をもって走れる様になりたいものです。バイクというのは、訓練次第で「乗ってるだけ」から「乗りこなす」に移行できますし、その差はあまりにも大きい訳です。独学で練習もしようと思いますが、やっぱスクーリングを受けたいなぁ、と思う今日この頃です。

《バイクについて》
   とにかく、今回の作戦はXR250の優秀さを証明する内容だったと思います。テクニックはなくても根性があれば、取り敢えずは悪路を走ってくれる事が判りました。まぁ、XR250本来の性能からすれば、今日の林道はまだまだ序の口なのかもしれませんが、何と言っても乗り手は、今日がヘソの緒切って初めての林道ですから、転けなかっただけでも大したものだと思いました。
   転けなかっただけに損傷もなかった訳ですが、石ころだらけの道を走って、初めてアンダーガードやリアブレーキディスクガードの必要性が判った様な気がします。
   帰宅後、足回りやエンジンの裏側などを観察しましたが、大きな破損はないものの、チェーンがかなり汚れている事に気が付きました。まぁ納車して以来、一度も洗浄・注油をしてませんから、汚れてて当然なのですが、1000km走っただけでチェーンが伸びるくらいですから、こういう作戦の後はちゃんとメンテする必要があるな、と思いました。

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取り敢えず見たところ異常はなさそう
でも、こんなガードじゃ
あってもなくても同じだよなぁ


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ガビガビに汚れたチェーン
昔はもっとマメにメンテしてた気がする…



《装備について》

   今回のあの悪路を走って、つくづくガエルネのED-PROを頼んで良かったと思いました(到着は5月の予定)。タフギアではダメです。転けたときに、足を怪我する可能性大です。実は今日もコヨーテブーツのつま先に前輪が跳ね上げた石ころが当たった感じがしましたが、ああいうのが向こう臑とかに命中したら、さぞ痛いんじゃないかと思いました。
   ニーシンガードが無かったため、今回はアルタのニーパッドを持参したのですが、ガードとしてよりも、足の防寒具として役立ったのは意外でした。だったら、しっかりしたニーシンガードを買おうかと思うくらいでした。(そうしたら臑も防寒できる)
   レポートにも書きましたが、この種の道を走る時は、ゴーグルは必要だと実感しました。普通に走っている時はシールドを卸し、悪路に入る時はシールドを上げてゴーグルを着ける、あるいは最初からゴーグルだけで行く。そういった備えがあれば大丈夫なんじゃないでしょうか。


使用車両:HONDA XR250(BA-MD30)
全走行距離:194.1km
経費:京葉道路(船橋下り)200円
かき揚げソバ(市原)460円
おにぎり2個(市原)200円
館山道(君津)1250円
駐車場(マザー牧場)300円
入場料(マザー牧場)1500円
お昼(マザー牧場)710円
入館料(マザー牧場)300円
ガソリン(小野山)501円(3.98L)
館山道(千葉西)1250円
京葉道路(船橋上り)200円


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