爺ヶ岳

2015年07月19日

   昨年、恥辱の1周リタイアに果てたWEX爺ヶ岳ですが、この一年はそのリベンジに全力を費やした、といっても過言ではありませんでした。表彰台に上がりたいとか、そういった大それた事ではありません。「前に進んで当たり前のバイクがちゃんと前に進んで欲しい」「爺ヶ岳では一度も完走してないから、ともあれ完走」こういった些細な目標を掲げて、大改装したXR230“パンツァーファウスト号”で乗り込んだのでした。

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前日入りしましたが、結構な雨です
出来る限り、水たまりのない所に部隊本部を設置しました


■事前の健康状態
   去年のWEX爺ヶ岳は、群発痛風直後のレースで、それが為に下見にも行けず、結果としては惨敗の要因となりました。しかし、それはその後におとずれる高血圧症の前触れみたいなもので、9月に高血圧と目眩で倒れ、以後、薬を飲みながら運動を続けてきました。まぁ、痩せはしないまでも、レースで息の上がらない身体を作る、というのが目的で、それはおおよそ実現されていました。
   そんな訳で、今年は健康的にはあまり不安を持っていなかったのですが、本番3週間前に、一時不停止の自転車と衝突し、左手小指の剥離骨折を始めとして、少なからずダメージを受けてしまいました。むろん、バイクの練習もオミット。まぁ、時期的に梅雨に突入したので、どのみちバイクには乗れませんでしたが、小指が治ってくれるか、ちょっと心配でした。
   結果としては、事故処理が有利に進められると同じくして、剥離骨折の方も大した事ない事が判明しました。そして、XR230“パンツァーファウスト号”のタイヤをAT81に替え、伸び伸びになっていたフロントフォークのオーバーホール、前後ブレーキのフールド交換と、パッドをRKに換装の作業に出し、今年は早めに出発して前日に下見をするつもりが、バイクがなかなか帰って来ず、結局、出発時間を遅らせても2時間くらいしか寝てる時間がない、という厳しい状況でのスタートとなりました。

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今回はタイヤの選定にも注意しました
一番評判が良かったダンロップAT81にしました


■下見と想定
   そんな訳で、現地には0730時頃到着。気になる雨はずっと降っている感じで、パドックのそこここに大きな水たまりが出来てました。今回、こんなに早く出て来たのは、なんと総勢12台分のトランポをまとめて駐車させるスペースを確保する必要があったからでした。早いもの勝ちなので朝駆けでやってきたのですが、同じ事を考える人はいるもんで、既に何台もの参加者が場所取りしてました。
   しかし、雨が降ってる間はトランポからバイク下ろす気にもならず、さりとて他にする事もなく、だからといって寝てる訳にもいかず、ダラダラと喋ってるうちに雨が上がったり小雨になりました。やる気のある人は、セクションスクールに行ったりしてましたが、バイク汚したくない自分は、バイク下ろして準備するだけにしました。まぁ、事前に乗ろうが乗らまいが、本番では大した差はありません。むしろ、コースを見に行った方がよほど身になる事が多い訳です。
   さて、夕方にようやく下見に行ったのですが、自分の足でゲレンデ上がったのでは、それだけで体力使い果たしてしまうと考えて、星野さん御自ら運転のカートに乗って、ファンガレの上まで運んで貰いました(振り落とされそうになりましたw)。そこから、ゲレンデはショートカットして、主にガレ場とウッズを歩いたのですが、とにかく転けたら痛そうです。ファンガレは登るの無理と考えて、エスケープを使う事にしたのですが、そのエスケープ自体も結構ガレてて処置無しです。ウッズは、去年みたいに好きに走れという感じでなく、中が段だらに区切られていて、登ったり下ったり。それでも去年みたいに迷子にならなさそうな分、ガレよりはマシに感じました。
   ともかく、歩いて帰って来た時には、ぶかぶかの長靴の中で足の裏に2つほどマメが出来ていました。正味、初心者向きのコースレイアウトではないと感じましたが、来てしまった以上は仕方ありません。疲れないように、転けないように、自分なりの走りが崩れないように、恥も外聞もなく、とにかく帰還を果たす、というのを第一としました。

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ファンガレのエスケープ。しかし、ガレてます(汗)

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さまよいの森、というほど、今年は迷子になりませんでしたw

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夜は飯盒でご飯炊いて食べました
とても美味くて好評でしたw


■ファンガレまでは無問題
   夜のウチに若干雨が降ったそうですが、自分は泥の様に寝ていたので気が付きませんでした。幸いにも05300時に目が覚めた時には、雨が上がっていました。雨降りで出走準備をやるのは、やはり気が萎えてしまうものです。90ミニッツは0800時頃集合、0815時出走という事になっていますので、あまりダラダラはしてられません。バイクの準備はサイドスタンドを外す以外は終わってましたし、忘れがちなキャメルバッグの準備は済ませたし、あまり食欲ももないので(普段ならまだ寝てる時間)、バームクーヘンの切れ端食べて準備完了。颯爽、と言いたいところですが、実際にエライ目に遭う覚悟を固めて集合場所に向かいました。
   今回のWEXは総勢500台、90ミニッツ全体でも200台近いそうで、そりゃもう、大盛況です。どこでどうスッ転んでても、とりあえず誰か見つけてくれる事は間違いありません。ともかく、ケガだけは避けたいところです。ケガをするのは大抵転けた時ですが、転けるのは疲れて危険回避が出来ない場合に多いので、疲れる前に休む、エライ状況を突破したら取りあえず休む、というのが今回の作戦です。結果、1周であってもチェッカーを受ければ完走な訳です。
   スタートはいつもの様に、上り坂でのヘルメットタッチスタート。いつもなら1速に入らずスタートでモタモタするところですが、今回は一発で入りました。その後はしばらく登りのゲレンデを巡航。早くもそこここでスタックしている人がいましたが、自分はお構い無しに前進です。途中、下りの下でいきなり止まった前走車にオカマほって思いっきり転けたりもしましたが、何たって今年は「上手くいかなくて当たり前」って頭で走ってましたので、特段頭に来る事もなく、さらに先に駒を進め、皆さんが引っかかってるとこも、よくラインを見定めて突破し、ファンガレにまで辿り着きました。

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出走前。とりあえず気合いを見せます

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しかし、ぶっちゃけ不安ですwww


■ウッズ、そしてRRR
   当初、ファンガレはエスケープする予定でいたのですが、前の人に付いてったら、気が付いたらエスケープの入り口を見落としてました。そのままファンガレを強行突破。とにかく止まったら死ぬと思い、全力で上がりました。一応、ラインらしきものが出来ていましたので、その通りに進み、頂上付近では左のラインは既にスタック車両で埋まってましたので、右側のラインから登頂し、辛うじて登り切りました。
   しかし、ここでバッテリー切れ。とりあえずエンジン止めて呼吸を整えて、筋肉疲労を散らします。ここで強行しようにも、次はガレ下りですので、うっかり転けたらダメージが大きいです。ようやく再スタートしましたが、この後は転けたら休む、疲れたら休むの連続となります。いわゆる「統制前進」というやり方で、非常に消極的な前進方法ですが、難易度が高いと思われる今回のレースで、早々に気力体力を消耗し尽くさないためには、やむを得ないやり方でした。
   そして、いよいよウッズに突入。昨日の下見でも、にゅるにゅるしてよく滑ったのですが、今日も全く同様です。とにかく、慎重運転を心がけるより他ありません。そこそこシンドイとこもあり、休み休みの前進とならざるを得ませんでした。それでもゆっくり下れば危なくはありませんでしたし、登りでは力強く登ってくれたので、結局ノーミスでウッズを突破する事が出来ました。
   とはいえ、この時点で相当筋力は消耗しており、ロックンロールリーバーで頑張る元気はありません。しかも今年は上流から下ろされるという事で(これでもコースが一部ショートカットされて楽になった)、去年よりは長めです。ともあれ、行かない訳にはいかないので、のろのろと前進。疲れたら休むを繰り返し、ようやくなんとか突破できました。


契り
今回もそこそこエライ目に遭いました

■2周目
   さて、1周目に費やした時間は、65分。非常に微妙な残り時間です。のこり15分なら、チェッカーの前で待機って手もあるのですが、さすがに25分もあったのでは、その手はみっともなくて使えません。さりとて2周目行ったとして、残り時間は25分と20分です。1周に65分も掛けてたのでは、せっかく2周目走っても、カウントされない可能性が大です。となれば、行くとなれば、最低でも40分くらいで帰って来なければなりません。
   しかしまぁ、どうあれ1周走って来たのは大きな勇気となりました。せっかくですから、もう1周行く事にしました。難儀するのは、ファンガレとその後のガレ下り、ウッズ前のモコモコ坂、ウッズ、RRR、この辺りです。あと、ウッズ以降のアップダウンは結構デコボコで突破に難儀しますが、ともかく疲れてたら休む、その他は統制前進をやめて突進に切り替える事にしました。
   前半のゲレンデに関しては、突進するのに何ら問題がありませんでした。去年よりもコンディションが良い様で、気持ちよく全開で走れました。難所と難所の間を繋ぐコースも、難しくない所は出来る限り突進しました。しかし、難所系となるとそうはいかず、身体も相当に疲れてますし、疲労回復するのに時間が掛かります。それでもある程度は突進しなければならないので、さらに輪をかけて疲れが貯まって行く訳です。
   最後のRRRでは、もう完全に息があがり「しんどいんじゃーー!!」と大声で文句を垂れる始末。それでもあと少しでゴールなのですから、頑張りに頑張って、とうとうチェッカーフラッグを受けました。たった2周ではありますが、挑戦3回目にして、やっと完走する事が出来ました。

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今年はあまり土が付かなかったところをみると
むしろベスコンだったようです


■所見
   今回のリザルトは、90Cで78/97位、90総合で138/167位でした。去年の成績は90総合で145/178位でしたから、リザルト的には大して進歩しておりません。去年は嫌気がさして1周リタイア、今年は頑張って2周完走、この差をどう評価するかによって、今回の大会の見方が変わると思います。
   個人的には、2周走ったのは収穫あったと思います。今までは、ただ単に苦行、ただ単に嫌な体験、それくらいの経験しか積めませんでしたが、今回はどこをどう走れば良いか、コース全体を通じて理解を深める事が出来ました。1周目は確かに統制前進で、必要以上に時間が掛かりましたが、これにしても2周目以降は突進すべき箇所を掴むのに必要でしたし、今後の大会においても有用な情報を得れたと思います。
   統制前進で多くの休みを取らねばならなかったのは、ガレ場やウッズといった難所ですが、リザルトの良い人はこういった所での走破性が非常に高い。その点は自分も大いに見習わなければならないところです。ようやく、その位置に自分が立った気がします。
   その統制前進ですが、これはバイク乗る上での筋力が急激に消耗して、次のセクションに立ち向かえないから行ったものですが、心肺機能的な疲労感というのはあまりありませんでした。以前の用に、レースの後、青色吐息で立ち上がれない、という感じでなかったのです。これは普段のグループセンタジーやグループキック、水泳といった運動が効果を発揮していると思います。


   バイクに関しては、今回は威力絶大であったと思います。懸案であったクラッチは、ほぼ問題になりませんでした。1周目は出来るだけクラッチを使わない乗り方を心がけた事もあって、レバーが張ってくる感じもありませんでした。2周目は時間もなく突進に切り替えたため、操作がラフになり半クラも多用したため、ゴール直前にはレバーがかなり張っていましたが、それでも調整で何とかなるレベルでした。去年との決定的な違いは、キャブが負圧式からスリングショット式に替えたこと、マフラーをレーサーの物に替えたことから、体感的にパワーアップし、かつクイックな操作が出来る様になり、ゲレンデ登坂に大きな威力を発揮しました。
   タイヤに関しては、今回はダンロップのAT81を投入しましたが、ウッズやガレ場で威力を発揮し、かなりのグリップ感を得ることが出来ました。恐らく、今回完走出来たのは、バイクや装備面でこの一年間、研究や改良を繰り返してきた結果だと思います。主観的な感想としては、これだけ乗り易いバイクならば、自分以上のライダーが乗れば、十分表彰圏内に入れたと思います。となれば、あとは乗り手たる自分の頑張り次第です。


Sieg Heil Viktoria
来年も頑張ります




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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2014年07月20日

   JNCC系のエンデューロレースは、自分の実力では結構荷が勝ちると感じて、ここ2年ほど離れていたのですが、エンデューロ用マシンをCRF250RからXR230に替えて試してみたところ、まんざらでも無い気がしてきました。そこでとりあえず第一戦のデコボコランドに参加したのですが、あれほどの激烈マディでも何となくは走れたので、こりゃ何とかなりそう、という印象を受けました。
   とはいえ、爺ヶ岳には当初参戦する予定は無かったのですが、XR230“パンツァーファウスト号”もドンドン良くなって来てますし、自分もジムや水泳のトレーニングでそこそこ体力付いてきましたので、3年前のJNCC本戦の時とどう違うのか試してみたくなりました。そこで急遽、参戦とあいなりました。

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エントリーした時はうっかりしてたですが
長野と富山の県境にある大井町市まで
片道4時間もあるんですよねぇ、、


■事前の準備とアクシデント
   3月のWEXと5月のピットクルーカップの戦訓から、XR230“パンツァーファウスト号”には、大規模な改装が加えられて来たのですが、爺ヶ岳に備えては、クラッチの改修、そして車高アップが急遽行われました。特に車高アップについては、あのフカフカのゲレンデでは、在来のXR230の車高では相当に難儀する事が予想されたので、Motoshop TOYZのMACさんに無理言って、極めてタイトなスケジュールで加工して貰いました。
   マシンの方は着々と仕上がっていたのですが、問題は身体の方でした。ピットクルーカップ直後の5月末から、いきなり痛風になってしまい、しかもそれがなかなか治らず、6月はまるまるトレーニングを休む羽目に。結果、脂肪は落ちないのに筋力だけ3kgも落ちてしまいました。その結果は驚くべきもので、5月時点にあった体力を体感で3割近く失った感じ。バイク乗っても直ぐに疲れてしまうのです。実のところ、爺ヶ岳にエントリーした時は、5月時点での気力体力で考えていましたので、これは非常に困った事になりました。
   それでも7月に入ると、痛風の具合も良くなって、このまま治まってくれるかと思っていたのですが、こともあろうに、WEX本番の3日前の木曜日の夜から、右足親指に痛風再発。右足だけに、左足ほど酷くはないのですが、それでも腫れてブーツ履ける様な状態ではありません。そこで、仕事から帰ったら毎晩寝るまで足をアイシングして、痛みを腫れを散らす様に心がけました。
   結果、金曜日の夕方にはかろうじて腫れは引いたのですが、それでもぶっちゃけまだ痛い。ロキソニンを飲んで、辛うじてじっとしてたら痛くない程度。歩いたらちょっと痛い、うっかり踏ん張ると結構痛い、という感じです。そこで、当初の予定では、朝一番に東京を出て、下見ツアーに参加するつもりでしたが、それは取りやめ。下見ツアーで歩いたら、翌日の本番で足がどうなってるか分からないので、とにかく本番でどんなエラい目に遭おうとも、とにかく足を温存する方を優先しました。

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事前にリアフェンダーに施したガムテ蛇腹
今回も威力発揮でしたが
最近のトレンドはプチプチシートの様です


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行きの双葉SAで食べた富士山丼
見本ではトンカツが立っていて、富士山の様になってましたが
出て来たのはカツの断面が見えるカツ丼でしたw


■前もって聞いた話し
   その様な訳で、慌てず急げで中央道を長野道を乗り次いで、爺ヶ岳スキー場に到着したのは1400時過ぎ。すでに下見ツアーは始まってました。場所取りは先行した隊員にお願いしてあったので、有り難く駐車。今回、TEAMつぼ焼きは7台出走で、過去最大規模でありました(つぼ焼きステッカーを付けてる台数としては8台)。
   とりあえずバイク下ろして、エアクリーナーや泥よけのガムテ蛇腹を用意したりしてヒマを潰してましたが、した未ツアーから帰って来た人らから、ボチボチ話しを聞く事が出来ました。曰く、「ウッズはかなりヤバい」との事。まぁ、ウッズがヤバいのは3年前に出た時からも分かるのですが、何がヤバいといっても、入り口と出口はあるけど、あとはガバッとウッズを幅広く囲む様にコーステープが張ってあるだけで、中は事実上の迷路であるとの事。ラインはあるけど倒木があったり、ラインを避けて草生えてるとこに行くと穴ぼこがあったり、という具合で、かなりお化け屋敷みたいになっている様です。
   まぁ、そんな話し聞けば、やっぱ下見行っておけば良かったかなー、と思わないでもないのです。でもまぁ、下見してない人も結構沢山いるし、その意味ではイコールコンディションw あとは現場合わせでなる様にするしかないなー、という事で温泉行きましたww
   余談ですが、痛風の時は風呂に入っちゃダメなんです。血行が良くなって、余計に尿酸塩結晶が剥がれて、それを白血球が攻撃して、痛みを酷くするからです。てな訳で、実は怖々温泉入ってましたw

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場所取りは先行してた隊員にお願いしたので
広々確保できましたw

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夜は近所の西友で、普段と変わらないもの食べて過ごしました
まぁ、ご当地ものがあれば、旅行らしくなったかな?


■滑る坂で
   当初の天気予報では、20日前後の長野は雷雨という予報で、こりゃエラいレースになるな、と覚悟を固めてました。ところが、確かに夜中寝てる間はそれなりに雨が降った様ですが、朝は晴れたり曇ったりで、比較的過ごし易い天気となりました。とはいえ、前夜に雨が降った事には違いなく、コースコンディションが良いとは言えません。
   朝一番は40ミニッツからで、スタートラインから見える範囲で観戦しましたが、2コーナーからの上り坂を登るのに難儀する人も出る様子で、やっぱりここの坂は大変なんやなーという印象を持ちました。とにかく、コースの真ん中は滑ったり埋まったりで危険な様です。
   90ミニッツは全部で約170台ほどが出走という事で、WEXといえどももはやJNCCと変わらぬ規模です。自分がエントリーしたテーピングライトクラスは、後ろの方からのスタートですが、前の方だといきなり追い抜かれて凹むので、後ろの方で丁度いい感じです。
   クラスごとにヘルメットタッチスタートで順次発進。いよいよ自分らのクラスの番が来た訳ですが、お約束というか、いきなりニュートラルにギアが入って発進不能。しかもなかなか1速に入ってくれなくて、かなりスタートが遅れました。
   のろのろとクラス最後尾で下りを下ったあと、2コーナーからの登り。端っこの方を全力で駆け上がりました。当初、F12R40のファイナルで坂登れるんかな、と不安でしたが、やはり若干下が足りない感じがしないでもないものの、とりあえずは坂を登りました。が、ここからが苦行プレイの始まりでした。
   とにかく、土に埋もれる感じで、スタックするんです。アクセル開けても前に行かない感じです。半クラ使うとクラッチが直ぐダメになるのが分かってるので、パッ繋ぐ様にしますし、また繋がれば今のパンツァーファウスト号はドンと前に出る仕様になっているのですが、それでも前に出ない事がままありました。
   さっそく心が折れたのは、4コーナー先の長い上り坂で、途中まではそれでも順調に登ってたのですが、途中から急にパワーダウン感が。そこで1速に落とそうとしたら、これまたニュートラル。当然停止。そこからの再発進が難儀すること難儀すること。セル始動だけあってキック始動ほどの苦労はないし、足も両方余裕で着くんで、その点ではCRFより断然楽なんですが、前に出る筈が後ろに下がったりで、思う様にいかない。うんうん気張ってるうちに、ちょっとバランス崩しただけで、土の中にボテ転け。一気に嫌気が出てきました。
   その後も、登りでここ一番1速に入ったら切り抜けられるところでニュートラルに入ってしまい、前に進まないかんレースで後ずさりするという、腹立つながらも滑稽な事を繰り返し、ウッズに入る頃には大分嫌になっていました。

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集結したTEAMつぼ焼きご一行
今回は7台も参戦しました

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待機中にバイク自撮りww


■ウッズでひっくり返る
   さて、いよいよウッズです。とにかく1周目はゆっくり行けと言われてましたが、そんな事言われなくても1速徐行です(下りでは意外にあっさり1速に入る)。前方を見ると、既に何台もハマってたり、途方にくれてたり、迷子になってたり、といった光景がありました。
   どこをどう行くべきか、さっぱり分からないので、とりあえずラインが出来てる所を下って行くと、話しに聞いてたとおり、倒木が斜めに倒れていました。でも、予想してたのよりは細い感じで、ゆっくり行けば滑らず乗り越えれそう。そんなこんなで、とにかく徐行、とにかく無転倒で下って行きました。
   そして案外簡単に真ん中くらいまで降りて来たのですが、ふと左の方にライダーが溜まってて、今の右のラインは左カーブになると感じた箇所で、仕方なく左のキャンバーな坂を登ろうとしたら、失速転倒。出来れば転けたくない所で転けたもんで、頭に来てしまいました。しかも、ふと右を見ると、自分が進んでたラインの先にコースの続きが。「おいおいおい、迷子になる様なコース作るなよ〜〜」と思わず思いました。
   やっとこバイクを起こしたものの、斜めな地面だけに起こすのに体力つかって、キャメルバッグ吸う羽目に。それでもやっと発進しようとしたら、今度は谷側に転倒。頭から落ちた時に、痛風気味の右足で踏ん張ってしまって、かなり痛い思いしました。しかし、痛いよりも頭に来るのが上で、大怒号を発する羽目に。もう嫌んなっちゃいました。山側から起こすよりも谷側から起こす方がよっぽど疲れる訳で、やっと起こした時には疲労困憊。6月に運動出来ずに体力落ちたのを、この時テキメン感じました。
   その後は、のろのろとながらもノーミスでウッズを突破。恐らく、キャンバーで一瞬迷って転けなければ、もっと簡単に感じたかもしれませんが、この時点で楽しさはゼロ、足も怪しい状態だし、そろそろリタイアを考え始めました。


群青
なぜかダートエヌピーに紹介されましたww


■体力というより気力限界
   ヘロヘロになりながら、ウッズからロックンロールリバーを繋ぐクネクネ道を辿り、いよいよ最終ダンジョンのロックンロールリバーへ。聞いてた話しでは、前は入って直ぐに左に降りて行ったけど、今は一旦右に上がって左に回って降りてくる、というもの。そのつもりでいたのに、前と同じ降り方で面食らいました。
   しかし、そんな事よりも、河原の底の様な石ごろごろの地面です。決して得意ではありません。むしろ苦手です。こうした路面に対応できる様になるために、XR230を買ってトライアル場で練習する事にした割には、なかなか練習できず訓練不足の状態です。しかし、それ以上に、ここに来るまでに体力をやる気を使い果たしてて、頑張る気がまったく出てきません。つまり、非常に危険な感じしかしません。
   進んでは止まり、止まってはボヤキながら休み、仕方なしにまた進む。この繰り返しです。とにかく全然楽しくありません。一体なんで楽しくない事をやらないかんのか、そう思うとアホくさくてたまりません。もうこの時点で、無事にリタイアする事しか考えてませんでした。
   人の倍以上の時間をかけて、やっとこロックンロールリバーを抜けたました。あとはチャックポイントまでゲレンデの下り坂をクネクネ下って行けば良いだけですが、ここの路面状況がまた酷かった。車高アップが無駄になるほどの掘れたフカフカ地面。どこをどう走っても車速とパワーを食われて、普通に降りてくるのも難儀する始末。やる気と体力を消耗して、まったく元気のない状態では、次の周回に進もうという気が全く失せてしまいました。
   結果、1周のチェックだけ受けて、その後は黙ってパドックに撤退しました。

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土はもっと着いてるのかと思ったのですが
意外とそうでもありませんでした
つまり、マディというほどでも無かったのです

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恥辱の1周リタイアの証明書
しかし、1周40分も掛かったんか、、


■敗軍の将、兵を語る
   3年前に出た時も確か事実上のリタイアだったのですが、それでも今回よりは周回してましたし、また記録をみればそんなに悪態もつかずボヤキもせず走った様です。しかし、今回はあまりの上手く行かなさぶりに、激おこ&ボヤキ連発でした。まぁ、実はそれだけ期待してた部分も大きかったのです。
   期待していた部分というのは、3年前はモトクロッサーでかなりシンドイ思いをしたのでトレール車に替え、かつ使い易い様に、かつ前回の爺ヶ岳で具合の悪かった部分(ハンドガードなど)を改修して、少なくともマシン的にはかなり力を入れて作って来た事です。それこそ、右も左も分からんのも同然だった3年前に比べて、それなりに経験を反映したマシン作りをしたのです。
   結果としては、XR230“パンツァーファウスト号”はマシン的には相当仕上がって来た感を感じました。パワー、車格、操作性、すべてにおいて去年の夏に引き取って来た頃に比べると、相当乗り易くなっています。坂道で1速に入りにくかったのは、先週の練習で少しクラッチを滑らす様な事をしてしまったからで、普通に乗っていれば、相当の信頼性を発揮したに違いありません。色々悩んだスプロケの設定ですが、やはり下が少し足りない感じでした。恐らくリアスプロケを42丁ないし44丁にすれば、登りも下りも自信持って行けると思います。
   マシンの準備に対して、身体の方の準備はまったく出来ていないどころか、むしろ3月5月に比べて後退しました。痛風で6月以降、まったくトレーニングが出来なかったのは仕方ないとして、それでここまで体力がなくなるとは意外でした。半年かけて鍛えても、1ヶ月そこらでダメになるとは、驚きです。実質的に体力が落ちたのか、メンタル的に自信がなくなったのか分かりませんが、また一からやり直しです。
   どんなレースであっても、下見や試走は欠かさない様にしているのですが、今回は足が不安でパスしました。歩けはするでしょうが、結果腫れ上がってレース出れんかった、というので本末転倒になるからです。しかし、結果として下見してなかったツケは本番で払う事となりました。覚悟もなしに不明のコースに突入して、上手にこなせるほどの技量はない事を、改めて実感する事になりました。
   こうした事の総合結果として、レースが全く楽しく感じなかった、というのに繋がったと思います。どんなにエラい目に遭ってても、それなりに楽しめれば前に進めるのですが、ただ単に苦行でしかなければ、それ以上やろうという気にはなりません。しかし、それは別にレース自体が悪い訳でなくて、自分の準備やコンディションが原因です。結果が出ないのはともかく、楽しく走れる様にする、それは痛風の様な生活習慣病にも普段から対策を取るという、幅広い準備が求められるなぁ、と感じました。
   また、今回の様に無様な結果になるレースをこれまでも何度も経験してますが、それでも辞めずに続けているのは、失敗の結果から次への改善を見いだすのも楽しみの一つだからなんだろうと思います。要するに、非日常を体験する一環として失敗も含まれるのだ、という事です。その様な訳で、機会を改めてまたリベンジする事にします。




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tanisi_corp at 20:00コメント(4)

2011年06月18日

   結論から言うと、しょーもないマシントラブルで事実上のリタイアとなった今回の大会。終わった後は全然疲れて無くて、いささか物足りないまま終わってしまいました。走ってるその瞬間はしんどくても、終わってみると「もうちょっと走りたかったなー」と思うのはいつもの事で、その思いが次のエントリーの原動力になってる思います。


*ハンドガードの功罪について
   エンデューロ用の装備として、CRF250Rランスチャージ号には、アンダーガード、ラジエターブレース、アーマーハンドガードを付けている訳ですが、その内アーマーハンドガードだけは今のところ、コレと言った恩恵を感じた事がありません。
   ハンドガードは、書いて時の如く、木とかにぶつかった時に手を守るためのものですが、自分の様にナメクジの様にしか走れない人は、よしんばぶつかったとしてもあまり大した事がないのが実際のところです。木にぶつかるより、地面に転ける方が圧倒的に多いのです。
   ところが、地面に転けると、このハンドガードがお辞儀したり空見上げたりします。地面にめり込んだ時などは、バイク起こすのに要する力が通常の倍要ります。そして、いくらがっちり固定しても、明後日の方向を向くのを防止する事は出来ず、かつガッチリ固定しているとおかしな方向を向いた時、腕力で戻す事が出来ません。その様な訳で、自分は転けるの前提でボルトを緩めにしておき、振動でボルトが抜け落ちない様にテーピングするのが慣わしになってました。
   ところが、本来はハンドガードはガッチリ固定するのが当然の事で、去年までFDでJNCCの車検を受けていた時も、その事は言われてました。そこで今回はこれでもかとボルトを締めて参戦した訳です。結果は、スタック坂で右に何度か転倒した時に、ハンドガードのグリップ側の固定具がグリップにめり込み、グリップを動かない様にしてしまいました。
   今から考えたら、今回の様なコースだったら、別にアーマーハンドガードじゃなくて、普通のモトクロス用のハンドガードでも良かったかな、という気がします。リタイアした後、坂の脇で他の人のバイクの見物をしてましたが、アーマーでない人も結構いました。次回からは、下見や試走の後に、アーマーを付けるか普通のハンドガードで行くか、決める事にします。

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XR時代からエンデューロ用に付けているアーマーハンドガード
いっそ、軽いプラスチック製に変えようかと思う今日この頃


*ガムテ蛇腹作戦
   汗だくで下見ツアーから帰ってきた時、といぼね君から言われたのは「ガムテで蛇腹作ってフェンダーの裏に貼った方がイイですよ」という事でした。一体どうするのか、と思って見本を作って貰ったのですが、お世辞にも見栄えが良くありません。ですが、蛇腹になったガムテが振動する事で泥の付着を防ぐ、という事でした。いわば、即席のマッドオフみたいなものです。
   半信半疑ではありましたが、まぁ効果あるならやってみるか、という事で、リアフェンダー、フロントフェンダー、そしてアンダーガードの下に、ガムテがなくなるまで貼り続けました。結構手間の掛かる作業ですが、この手の作業は好きな方です。貼り終わった後に試走してみましたが、意外や意外、泥はほどんどフェンダーの裏にほとんど泥は付いていませんでした。翌日の本番では、試走以上のフカフカウッドチップのコースを走ったのですが、やはり泥はほとんど付着せず、転かしても起こすのに余計な力が要りませんでした。
   マッドオフは一旦貼り付けるとキレイに剥がれない、という風に聞いているのですが、このビニテ蛇腹は元がビニテだけに剥がすのは簡単です。当然剥がした後はキレイなので洗車も楽です(ウッドチップの泥は意外にひつこい)。かつマッドオフより遙かに安価です。見栄えの悪さや手間を辛抱すれば、これほど良い泥対策はないな、という風に感じました。

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実にチープな対策ですが、安かろう悪かろうではありませんでした
ただ手間が掛かるので、準備段階で済ませておいた方が良さそうです

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この蛇腹無しだったら、もっとべったり泥が付いています
車重が重くならないだけでなく、洗車も楽です


*トライアルタイヤについて
   最近、トレール車やレーサーにトライアルタイヤを履かせるのが流行っている様です。といぼね君もWR-Rのリアにトラタイヤを履かせていたので、ちょっと乗らせて貰ったのですが、確かに反則的なグリップの良さです。あれならガレ場などはかなり楽に走れるんじゃないか、と感じました。
   しかし、爺ヶ岳のコースは8割以上がスキー路面を活用したアップダウンの土のコースで、しかも深いウッドチップが敷いてある部分が多い。トラタイヤが威力を発揮するウッズセクションやガレ場は僅かでしかありません。確かに通常のモトクロスタイヤでそういうセクションを突破するのは大変なものがあるのですが、それ以外の場所では、むしろイボイボタイヤの方が走破力がある様に感じました。
   仮によしんば、CRFにトラタイヤを履かせるとしたら、18インチのリアホイールを手に入れる必要があり、これがかなり高い代物です。あれば便利だし、また楽しいと思うのですが、他にも色々入り用ですので、ちょっと手が出せないな、というのが率直な感想でした。

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トライアルタイヤは魅力的ですが
18インチホイールを入手するのが困難です



*ライディングについて
   これまで参加したJNCCでは、かなり疲れた印象があるのですが、今回はそれがあまりありません。途中でやめてずっと休憩してたから、というのもあるのですが、それ以前にあまり疲れた印象が残っていません。
   今回のコースで一番疲れたのは、ウッズセクションとロックンロールリバーですが、疲れたら休めそうなところでゆっくり走りながら休憩し、そしてまた気合い入れて走る、というのを繰り返していました。
   一番大事なのは、あまり転けない様にする事。転けるとバイク起こすだけで体力を消耗してしまいます。転けるくらいなら、ゆっくり走ったり止まったりした方がマシ、という感じです。
   それでもウッズセクションでは毎周2〜3回は転けてましたし(ロックンロールリバーは絶対転けない様に慎重運転だった)、その他の場所では3周目辺りからボテボテ転け始め、最後に止めを刺された時は、スタック坂が大渋滞で二進も三進も行かない状態だった訳ですが、不思議に今までの様に激怒したり悪態ついたり、という事がありませんでした。
   これはあまりカリカリ怒ったのでは、余計に疲れてしまうというのを経験的に覚えたのと、失敗してリカバーする方法を勉強して、あまり負担に感じなくなってきた、というのが影響してると思います。最後に撃沈したスタック坂でも、モトクロッサーの大パワーを活かして30cmずつでも前に進もうとしてましたし、まぁ疲れたら止まったらイイやくらいの考えでしたので、去年の「しねばいいのに」みたいな感情はほとんどありませんでした。この辺りが、この一年の一番の成果だったかもしれません。

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その他の工夫としては、ゴーグルの曇り解消のために
ROKO SPORTSのクイックストラップを装着
しかし、スタート直前にストラップが外れて大慌てしました
結局のところ、最大の曇り防止は走り続ける事のようです




Ruhm und Ehre



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tanisi_corp at 00:00コメント(0)

2011年06月12日

   2009年の末に初めて参加して以来、JNCC全国大会には毎年1回は出る事にしています。まぁ全国各地を転戦できれば良いんですけど、予算も休みも潤沢ではありませんので、近県で行ける所だけ、という感じです。今年はJNCC屈指の人気会場である長野県大平町の爺ヶ岳スキー場で開催されるジョニエル-G信越全国大会に参戦する事にしました。
   ところで、最近JNCCの全国大会というと、遠足か修学旅行の気分の方が強いのです。つまり、高速道路使ってサービスエリアでサービスエリアっぽいモノ(揚げシュウマイとかソフトクリームとか)を食べたり、車中泊でなくホテル泊だったり、という感じです。

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前日はなんとJECの大会やってました
レベルの高さにビックリ!

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コース脇には、メーカーやショップのブースがずらり
この辺りも、何かしお祭りっぽいです


■無料下見ツアー&試走
   天気予報では、土曜日は太平洋側で記録的大雨、しかして日本海側は曇りという事でした。土曜日朝0500時に出発しましたが、あれが現地でも降ってたら、と思うとイヤになるほど降ってました。ところが中央道を西へ西へと進む内に雨脚は弱まり、諏訪湖SAでといぼね君たちと合流したあと、長野県を北上する内に雨は止んでしまいました。現地には1000時前に到着。試走は1600時頃からなので、もっとゆっくりしてても良かったのですが、TEAMつぼ焼きのパドックの確保と、今回は無料下見ツアーに参加する為に早めに到着したのでした。
   その無料下見ツアーというのは、実際に走るコースを自分の足で歩いて下見する、というものです。自分は2日ほど前に慌ててJNCCにメールで申込みをしましたが、別に現地で飛び入りで参加しても問題なさそうでした。COMPクラスとFUNクラスに分かれて出発しましたが、同じところを一緒に歩いてた様な感じでした。今回は土曜日にJECが開催されていたため、コースの脇を歩いたのですが、JECライダーの過酷なライディングが見学できて楽しかったです(見てる分には楽しいw)。ただし、ウッズセクションの随所に出来た深さ50cmのワダチにはビビりました。ていうか、JNCCのサイトに載っていたオンボード動画には、そんなの全然載ってませんでした。さらにロックンロールリバーなる下りのガレ場は、やはり動画とはエライ違いで、歩くのも難儀する様な状態でした。自分はウッズもガレ場も大の苦手、というか、ほとんど経験がありません。確実に言えるのは、どちらも転けたら痛そうだし、リカバーでエライ体力食われそう、という事です。
   汗だくになりながら(バイクで走る所を足で歩くのは大抵ツライ)下見ツアーから帰ったあと、試走までには少々時間がありました。バイクの方はおおよそ準備が終わっていて、試走のあとにタイヤの空気圧を調整するだけでしたが、といぼね君曰く、「ガムテで蛇腹作って、フェンダーの裏とかに貼った方がいい」という。作り方を習って、シコシコと蛇腹をフェンダーの裏に貼り付ける自分とといぼね君。周りのパドックでは、タイヤ交換したりバイク整備したりしてるのに、実にシュールな光景でした。
   さて、いよいよ試走。全周する訳ではなくて、4コーナー辺りからロックンロールリバーにショートカットしてスタート地点に戻るだけですが、走ると走らないとでは、本番への気持ちの持ち方が大きく違うものです。実際走ってみて感じたのは、フカフカの上り坂はともかく、下りのガレ場のロックンロールリバーは想像以上に手強い、というものでした。何せ、1速アイドルでクラッチ握りっぱなし。シートにも座りっぱなしで両足突き出して、4輪走行するのが精一杯でした。
   試走は3周で終わり。タイヤの空気圧は前は0.7で良いとして、後ろは0.6から0.5へ変更。もっとも、イボイボタイヤで多少空気圧下げたところで、気休め程度にしかならないのですが、その気休めが大事です。フェンダーの裏に貼り付けたガムテの蛇腹は威力絶大で、ほとんど泥が付いてませんでした。まぁ、ロックンロールリバー以外は、土と言ってもウッドチップの入った所ばかり走ったのですが、蛇腹の施されてないバイクは、ガッチリ土が付いてましたので、やはり効果が高い様です。

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ひたすら歩きまくりの下見ツアー
その脇を激走するJECライダーの方。レベル高し!

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ロックンロールリバー
こういうとこ走るのが好きな人が結構多いんですよねー
自分は苦手中の苦手なんですが、、


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現地急造のガムテ蛇腹
これが意外にも泥よけに威力を発揮しました


■本番当日
   明けて当日。ガチャガチャ準備してるウチ大がしたくなってトイレを探してウロウロ。ただ、同じようになる人は他にも結構いるみたいで、トイレの前は行列。まぁ、延べで500人前後の人が同じ時間に集中するから仕方ないんですが、主催の方でも人数に見合ったトイレを用意して欲しいものです。
   開会式もちゃんと出場し、5リットルのジェリカンと三角スタンドもピットに置いて、CRF250Rランスチャージ号を暖気。JNCCも3回目になると、大分慣れてきたのか、のほほ〜んとした感じでした。やがてスタート地点にライダーを集めるアナウンスが流れ、スタート地点に移動。早くもドキドキです(笑)
   一旦エンジン停止の指示が出て、神様にお祈りなどしていた訳ですが、いよいよ暖気せよの指示が出ました。さぁ頑張るべー、と今回初めてゴーグルに装着したROKO SPORTSのクイックストラップを引っ張ってゴーグルを着けようとしたら、ストラップがゴーグルからパチーンと取れてしまいました。いやはや、幸先が悪いというか、焦りました。周りではみんな轟々と暖気してるのに、自分はシコシコと内職みたいにストラップの取り付け。まぁ、無事に着いて良かったですが、どうにもこのストラップとの相性は良く無さそうです。
   どうにか暖気の仲間入りも出来て、落ちついてスタートを待つ事が出来ました。大体自分はスタートがヘタクソで、発進と同時にエンストするケースが多いのですが、今回だけはそれは無しで行きたいものでした。ヘルメットに左手を着けて、日章旗が振り下ろされる瞬間を待ちました。

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毎度の事ながら
スタート待ってる時間が一番ドキドキします


■転けてもぶつけても、ゆったりした気持ちで
   ついにスタート!前のバイクのリアが跳ね上げる泥や木っ端を、首を下げてヘルメットのシールドで防ぎつつ、自分もアクセル全開! でも案の定、リアが滑ってののの〜っとした発進。それでも気合い入れてアクセル開けまくり、車体が蛇行するのも構わず突進、ギアを2速に上げようとした時、ジョーズみたいなDR800のフロントが右足にメガヒット。車体とタイヤに挟まれて、痛いのなんの。思わず止まってしまいましたが、咄嗟にクラッチ切ってエンストだけは防ぎました。しかしまぁ、こんなところでモタモタしてる場合じゃないので、ただちに再発進しました。
   途中までは昨日の試走で走ってますが、ほとんど今日初めて走るところです。とにかくスキー場だけあって、上りが多いイメージです。そしてそのほとんどがフカフカの地面です。車速が落ちたら蛇行して止まってしまうでしょう。気合い入れて全開で行きました。ただ、地面が緩いだけあって、なかなか3速に上げられない。というか、2速オートマ走法で必死に上がるのが精一杯です。
   やっとこ上がり切って今度は下り。去年の様に、アクセル全閉でトロトロ降りないで、下りの入口でバッとアクセル開けてエンジンの回転を上げて、ササーっと降りる様にはしたのですが、なにせ2速ですからあまり早くありません。下りきったらまた登りですが、スクールで習ったビギニング調整で上手くエンジンの回転を合わせて、短切に回転を上げて登る事が出来ました。
   さて、登り切ったその先が下りのウッズセクション。雨で濡れて滑りやすい状態になっています。さすがに下見の時に見たJECのものごっついワダチとかはカットされてましたが、苦手ポイントである事に変わりがありません。1速全閉で時々クラッチ開け閉めしながら下っていった訳ですが、木と木の間の抜けようとした時にリアが滑って右の木に脳天から激突。目から星が飛びました。
   ここでこれまでの自分なら、かなりイヤんなっちゃう状況なのですが、どうした訳か最近は「まぁ一服つけるか」みたいな気分でバイク起こして、キャメルバッグ吸って、気持ち落ち着けてから再発進。人が走ったところは滑りやすそうなので、走ってない所を進もうとして、余計訳判らん様な状態になったりしながら、やっとこウッズセクションを通過。その次はロックンロールリバーなので、そこに向かう道中はトロトロ走って気力体力を回復させました。
   ガレ場のロックンロールリバーは、昨日の試走でとにかく無理しない、格好構わず両足出して転けない様にする、下りなのでアクセル全閉でも勝手に降りていくから、出来るだけ走りやすそうな所を走って、無理そうだったら止まってでも転けるのを防ぐ、この作戦で行きました。
   今回の爺ヶ岳のコースで難所といえるは、ウッズセクションとロックンロールリバーの2ヶ所で、全体の8割は開けて行ける所ですから、難しいところでは頑張らない、という方針で行きました。

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スタート直前
もう、イモを洗うが如き混雑さ
今年のスタートもグチャグチャ



■スタック坂で撃沈
   1周目から転けはしたものの、これまでみたいに1周目でなかなか帰ってこないという様な感じでなく、またそれほど疲れもせず2周目に突入。自分より早い人は先に行き(沢山いる)、自分より遅い人は自分の後ろ(あまりいない)、という感じで自分のペースで走れる様になりました。
   路面が段々荒れてきて、ウッドチップ巻いた上り坂が徐々に登りにくくなり、特に2度目の大坂は所々でスタックし始めてるバイクも出始めました。自分もスタックしかけましたが、そこは腐ってもモトクロッサー。加速に遅れない意識があれば、猛烈パワーでどうにかクリアする事が出来ました。
   ウッドセクションは相変わらず苦手で、2周目からはみんなが走ってる所を自分も走りましたが、安全運転にも関わらず転けるのは決まってここでした。ロックンロールリバーも怖々通過。
   大分感じが掴めてきたので、3周目も元気に突入。しかし、とにかくウッドチップ坂がきつい。なかなか車速が乗らず、蛇行したりするもんだから、しょーもないところで止まったり転けたり。もっとも大して速度も出てないし、ウッドチップだけに転けても痛くない。しかも泥ではないので、アーマーハンドガードが地面にめり込んでも、引き抜くのはあまり手間ではありません。
   そうこうして迎えた4周目。時間はスタートから50分経過していました。次帰ってきたら、燃料補給するつもりで突入。スタック車が多い第二大坂までは取り敢えず何とかクリア。ところが、第二大坂はスタック車輌でエライ事に。しかしまぁ、行かない訳にいかないので、元気出して突入。ワダチが掘れてたり、その中に辺な凹みがあったりで、1速以上で走れない。しかも前のバイクが倒れてたりでライン変えようとして自分が転けたり。
   それでも、30cmずつでも前進しようとしてた訳ですが、何度目かにバイクを起こした時に、アクセルがガチガチになって動かなくなってました。見ると、ハンドガードがお辞儀しててグリップにめり込んだ様です。今までは転けてハンドガードが明後日の方向向くのを前提に、ボルトを緩めに止めていたのですが、今回は動かない様にガチガチに締めていたのが仇になりました。
   「参ったなー」とは思ったものの、動かんものは仕方ないので、取り敢えずクラッチ切って無理無理アクセル開けて、クラッチ調整でコースアウト。かなり疲れてた事もあって、その場でバイク放り出してヘルメット脱いで休憩しました。しかし、アクセルが満足に動かん事には、これ以上走るのはヤバイかなー、という感じです。
   そうこうしてると、バイク倒してる場所がコーステープの直ぐ傍だったせいか、マーシャルさんがやってきてバイクどかす事になりました。で、事情を話しして、お辞儀したハンドガードをしばき倒して元通りにして貰ったのですが、それでもアクセルはコジコジ。「こりゃ、マシントラブルだねー」という事で、その場でリタイアとなりました。


1周目からウッドチップの深い大坂がスタックポイントになってます


■その後
   リタイアと決めた後は、バイクをコースの外に放り出して、フカフカのウッドチップの坂で難儀するFUNクラスの皆さんを、涼しい顔して見物していました。自分が走るとなるとエライこっちゃですが、見物してる分にはこれほど面白いものはありません。
   そんな感じで、30分以上観戦していたのですが、段々と「自分だけココでぼけーっとしててもなー」という気分になってきました。それにいずれはバイクは下に下ろさねばならない訳で、だったらピットインしてリタイアした方が、とりあえず途中になってる周回はカウントされるはず。問題はクラッチがゴジゴジになって動きが超絶渋くなってる事ですが、まぁ、残りのコースは上り一本調子ですし、ウッズもガレ場もどのみちアクセルオフですから、帰るだけだったら何とかなるかー、という事で発進しました。
   フカフカクライムに人気が少なくなってから発進しので、前の人に突っかかる事なく突破成功。案の定、アクセルは開けるか閉めるかしか出来なくて、アクセルワークもヘッタクレもなかったのですが、開けっ放しして手を添えてるだけで良いので楽でした。
   ウッズセクションは大分ラインが出来てきたみたいで、走りやすそうなところを突破。もっとも、突破するまでに2回ほど転けましたが、大して速度が出てないのでヒヤっとする程度です。ロックンロールリバーもラインが出来てきて、ヨタヨタのスタンディングでも走れる様になってました。
   で、いよいよスタート地点だー、と思ったら、運良くFCのチェッカーが振られてました。そもそもリタイアのつもりだったので、なんか得した気分です。何食わぬ顔でチェッカーを受けて、元気よくハイタッチしてパドックに戻りました。

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レース終了後のガムテ蛇腹
ご覧の通り、蛇腹がいい感じに泥を弾く様であまり着いていません
かつベベッと剥がすだけなので、後始末も楽です
(ゴミはそれなりに出ますけどねぇ)




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