飯盒

2016年03月26日

   今回6回目を迎える飯盒オフ。6回目となると、慣れて来たと言いますか、「そろそろ飯盒オフやりませんかー」「いいっすねー」「薪余ってるんで取手でやりましょうよ」「いいっすねー」って感じで話しがまとまりました。飯炊いて中華鍋で鶏でも焼いて食いましょかー、みたいな話しはしてたのですが、具体的にテーマらしいのが決まったのは前日の事で、自分が玄米のビックリ炊き、Toyofusaさんが胚芽米のセロファン筒炊飯法をやる事になりました。薪を使って、白米以外の物を炊く、飯盒オフ初の試みです。

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今回の会場
辺り一面の砂浜です


■準備
   今回、自分が用意するのは、玄米2合と中華鍋、そして炊飯壕を掘る為の円匙ですが、今回は一応、日本兵の格好で行きますので、背嚢を準備しました。といっても、この背嚢、実際に使うのは飯盒と円匙を縛着する為だけに必要なもので、周りに巻いてる毛布や携帯天幕は、格好だけに着けてるだけです。でも、それらを着ける為には、背嚢本体がパンパンに物が入っていないとフニャフニャで形が作れないので、いつもは乾パンや精米など、これまた使わない携帯口糧を入れたりします。つまり、要らんもんばっかり持って行く必要があるのです。
   まぁ、基本的な装備は予め集合して保管してあるので、準備そのものは手間が掛からないのですが、今回は金曜夜のグループセンタジーがキツくて(今年始めの2か月休んだため)、家に帰って来たら正体もなく寝てしまい、夜中に目が覚めて慌てて準備する羽目に。ともあれ、持って行っても無駄な携帯口糧は下ろして、代わりに雑嚢を突っ込んで背嚢の形を整えたのですが、問題は中華鍋。いつもなら飯盒の上に被せる様に鉄帽をつけるのですが、それの代わりに中華鍋を着けようと思っていたのですが、縛着の仕方で良い案が思い浮かばない。もう眠たいんで、中華鍋は手で持って行く事に。
こんな体たらくですから、結構忘れ物が多くて、帯革も水筒も準備してたのに忘れてしまいました。
   予定よりも30分遅れて起床。起きたは良いが、シンドイわ眠いわ寒いわで、かなりテンション下がってしまったのですが、行くと約束した以上は行かん訳にも行きません。この寒さでは、防暑襦袢とかじゃ風邪引いてしまうので、九八式の夏衣袴(冬衣袴は持ってません)を着用。いつも5分も歩いたらズレズレになる巻脚絆も、今回はちゃんとふくらはぎの上まで巻いてズレない様にして、トランポで出かけました。

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今回は中華鍋持参だったのですが
直前までどう縛着するか考えてなくて
結局手で持って行きました

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カチっと巻ける様になった巻脚絆
ちゃんと巻けると、意外にも足が楽なんですよね

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取手のホーマックで買った玄米10kg
3110円とお買い得でしたw


■炊飯壕
   現地に着いてみると、陽が登って汗ばむ陽気に。相方のToyofusaさんは防暑襦袢で登場。そういや、この人が夏衣袴着てるとこ、見た事がありません。取手の河川敷は、今回が3回目ですが、今回は焚き火を使うため、橋の下でなく、もっと川っぺり移動しました。行ってみて驚いたのは、一面の砂浜です。聞けば、ここではヒストリカルゲームがよく開催される場所とか。どこでやりますかって聞かれましたが、どこを向いても砂浜なので、適当な所で荷物おろして、早速準備に取り掛かりました。
   今回、焚き火をやるにあって、旧陸軍のマニュアルを参考に、まずは炊飯壕を掘りました。やっとこ小円匙の活躍が与えられた訳ですが、中田商店のレプリカの小円匙は、実は焼き入れがされてないとかで、うっかり地面を掘ったら、曲がったり削れたりする代物です。そんな訳で、地面掘るための道具で地面掘るのがためらわれてたのですが、地面がザクザクの砂地ですから、安心して使えました。
   問題は、砂地故に、掘っても崩れ易い事でした。川っぺりだけに、10cmも掘れば、砂が湿っているのですが、露出すれば乾いてくるので、やっぱり崩れてくるのです。ともあれ、30cmほどの深さに掘って、飯盒2個分下げれる幅に調整しなおし、飯盒を掛ける棒を支える支柱は、そこらに落ちてた細い竹を縛ってこさえ、さっそく炊飯に取り掛かりました。

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表面は乾いてるのですが、中は湿ってます

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とりあえず、こんな感じで壕を整えました


■玄米のびっくり炊き&セロファン筒炊飯法
   今回のお題は、自分が玄米のビックリ炊き、Toyofusaさんがセロファン筒炊飯法と、飯対決です。一応、鶏肉と白菜も買って、中華鍋でオカズ作る準備だけはしてきましたが、おのおの2合炊く訳で、明らかに胃袋に限界があります。
 自分がいつもファイヤーボックスで焚き火する時は、ティッシュペーパー3枚を入れ、その上に薪を置いてマッチで点火するのですが、今回は小さいロウソクを使って点火しました。これも陸軍のやり方らしいですが(確かに、ロウソクを使って焚き火を起こす話しは良く出てくる)、個人的にはティッシュの方が楽そうに感じました。焚き火の点火の仕方については、ファイヤースターターやファイヤースチール、火打石など、様々ありますので、それはそれで別に企画を設けたいと思います。
 ともあれ、火が点いたのですが、飯盒を支えるクロスした棒の角度が深かったせいか、炊飯壕の底と飯盒の底の間の高さが足りず、火がなかなか大きくなりません。なのに熱で砂がが乾いて壕が崩れ始めました。こりゃイカン、という事で、改めて飯盒の高さを再調整しました。薪も、Toyofusaさんが持って来たのは、まだまだ太かったので鉈で細く割って(地面が砂なので、板を置いて薪割り)、ようやくコンスタントに焚き火を燃やす事が出来る様になりました。
 今回、自分がビックリ炊きを選んだのは、セロファン筒炊飯法が比較的時間を要する炊き方で、沸騰した湯に30分ほど浸けるとの事から、炊飯時間の釣り合いが取れると考えたからです。炊き方は以下の通りです。

◎玄米のビックリ炊き
 玄米に規定の水量を入れ、強火で炊き、沸騰したらそのまま10分炊き、その後弱火で5分炊いたあと、重湯が消えた頃合いを見計らって、米の量の冷水を注いでかき回し、さらに弱火で15分炊く。
◎セロファン筒炊飯法
 セロファン筒に米290gと水450mlを入れて空気を抜いて口を縛り、沸騰した湯に30分浸けて湯がく。

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セロファン筒に米と水を入れるの図
このあと、口を紐でくくります

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湯たんぽに水を入れて運ぶのは、当時の日本軍でもやってました

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掛子にてんこ盛りの沢庵。これが後で役立ちます


■実際やってみた結果
   焚き火の難しいところは、ガスコンロやポータブルストーブみたいに、火力は一定ではありませんし、強火から弱火へ、またその逆へ、さっとは調整できないところです。この辺りに、熟練の勘が必要とされるところです。強火だからといって、ガンガン薪を放り込めば良い、というものでもありません。
   ともあれ、飯盒二つをぶら下げて、強火で温め続けたのですが、意外にも先に沸騰したのは玄米の方でした。容積はセロファン筒の方が多いのと、今回、沸騰する前からセロファン筒を入れてたので、余計、時間が掛かった様です。その後、強火で玄米を炊き続けたのですが、10分経ってもまだまだな感じでしたので、15分まで継続して、飯盒を焚き火から遠ざけて弱火へ。その頃になって、ようやくセロファン筒の方が沸騰し始めました。
   玄米飯は、弱火に切り替えると、よほど弱い弱火でないと、すぐに重湯が消えてしまいます。今回も3分ほどで消えてしまい、急遽、ビックリ水を投入。さらに弱火で炊きました。ところが、今度はなかなか重湯が消えない。15分経っても全然消えない。結局25分弱火に掛けて、ようやく重湯が見えなくなった感じ。そこで火から下し、蒸らしに掛かりました。
   セロファン筒の方は、この間、ほとんど放ったらかしでした。セロファン筒は透明なので、中身が見えるのですが、明らかに炊けてる様な状況になってましたが、玄米が終わるまで放ったらかしにしてました。それでも焦げたり異常が出たりする事なく、こちらも同時に炊飯を終了しました。

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地面と飯盒の間が狭かったせいか、あまり火が起こりません

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飯盒を上げたら、元気よく燃え出しました

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一旦炊けた玄米飯に、びっくり水を投入

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この頃になって、ようやくセロファン筒の方の飯盒が湯だちました


■実食
   さて、炊きあがった玄米飯とセロファン飯。まず玄米飯の方ですが、底がほんの気持ち焦げていた意外は異常なしで、むしろ規定の時間より長い時間掛けて炊いたので、柔らかめでした。玄米だけに糠の部分はあるのですが、こちらも時間かけてただけあって、いつもよりは柔らかい感じでした。
   セロファン飯の方は、物凄いもっちり感溢れる出来栄えでした。今回は山形産の胚芽米でしたが、普段の白米ではこうはならないとの事。自分の経験からすると、この出来栄えは、弱火で長時間、吹きこぼれ無しでゆっくり炊いた飯に近いのですが、もしかしたら胚芽米独特の特徴なのかもしれません。
   用意していた鶏肉は、とてもじゃないが食い切れないという事で料理せず、ひたすら延々、玄米飯とセロファン飯を1合ずつ、沢庵とフリカケだけで食べたのですが、後半はほぼ苦行プレイでした。白飯と違って、玄米飯も胚芽米飯も、それぞれ味と匂いがあって、これが腹一杯になってくると飽きてくる。掛子一杯に入ってた沢庵も、2人でバリバリ食べて、残り3割くらいのところで飽きてしまう。とにかく、うんこ白くなっちゃうほど食った感満載で、ようやく食べ切りました。
   焚き火で炊くのは難しい、と思われがちですが、アホみたに薪入れてガンガン炊かない限り、逆に火が弱かったりして、コゲコゲの飯にはならんもんで、その意味では、どうあっても食える飯が炊ける、という訳です。

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完成した玄米飯とセロファン飯

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合計2合を食いまくりです
もう、めっちゃ食べましたwww

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腹一杯のところで、さらにサイダーwww
ゲップしたら飯が出て来そうですww


■セロファン筒炊飯法のメリット・デメリット
   セロファン筒炊飯法というのは、先の大戦で日本陸軍が開発した炊飯法で、セロファンの筒に米と水を入れて、湯煎するという炊き方なのですが、これのメリットは火加減などまったく注意しなくても飯が炊けて、かつ飯盒も汚れない点です。この炊き方を開発する必要性は、戦地において兵隊自身が飯盒などで飯を炊く必要に迫れても、いざやると美味く炊けず、まずい飯ばっかり食う羽目なり、誰でも簡単に炊く事が出来る方法が求められたからでした。今のパックご飯の先祖とも言うべき炊き方です。
   デメリットは、このセロファン飯が、上手に炊けた直火炊きのご飯には、到底かなわぬ味わいである事です。日本の米の炊き方は、世界にも例を見ない独特なもので、過去三千年にわたる生活の知恵で考え出された「日本国民の文化財」なのだそうです。ただし、これは経験と勘に頼るところが大で、それを戦地の兵隊に求めるのは無理、と判断した陸軍が、「失敗なしで、とりあえず食える飯を炊ける」方法として編み出したのが、このセロファン筒炊飯法だった訳です。実際、特別美味くはないが、不味くもない、いわば炊飯器で炊いた飯の様に、幸せ感は感じないけどちゃんと食べれるご飯に仕上がりました。
   今回、さらに感じた事は、セロファン筒で飯を炊いたあと、お残しするならセロファン筒のまま残せ、かつ飯盒は一切汚れない、というメリットを発見しました。現地で飯盒を洗うというのは、結構手間でありますし、水があまりない所では実質無理ですので、洗わずに済むというのは、戦地においても大メリットであったと思います。

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セロファン筒炊飯だと、飯盒の中が汚れません
湯がいた湯も他の用事に使えます

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煤で汚れた飯盒を砂で洗います
あまりやり過ぎると、塗装が剥げますw


■今後の課題
   さて、6回目を迎えた飯盒オフは、ほぼオカズなしの飯の大食い大会になった訳ですが、とにかく2人で4合も炊いたら大変。しかし、飯盒は2合以上じゃないと美味くいかない事が多い、という事で、だったら胃袋の数を増やした方がいいですねー、という事になりました。理想を言うなら、ご飯担当、オカズ担当、デザート担当、その他、という具合に、4人くらい居るのが良いのでしょうが、なにせ格好が格好だけけに、近寄り難いんでしょうかねw

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この格好も、着慣れればそれっぽく見えますww
流石に電車乗るのはキツいですがww



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年03月23日

   白米220gに押麦70gのいわゆる麦飯は、軍隊で兵食として用いられていた特異さから、かなり昔からつどつど食べていたのですが、その一方で玄米はこれまで口にする事がありませんでした。その理由は、実家でも出た事がない事と、いざ買おうと思ったら意外と割高である事。そして、炊きにくいだの美味くないだのといった評判の為でした。しかし、昨今の健康食ブームで玄米も見直されているとの事で、今回、玄米を炊いてみる事にしました。

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LIFEで売っていた、あきたこまちの玄米
2kgで853円は比較的安いです


■弱火→強火
   なにせ初めて玄米を炊くので、まずはネットで炊き方を調べてみました。そして分った事は、まず水に浸けねばならない事(夏場なら4時間、冬場なら8時間)、そして、最初は弱火で15分炊き、その後強火で10〜15分炊く、という事でした。水に長時間浸けねばならないのは、米を膨張させ、糠を柔らかくして割る為の様です。しかし、弱火の後に強火で炊く、というのには違和感を感じました。というのも、それは漏れなく底を焦がしてしまう炊き方だからです。
   ともあれ、この炊き方をやってみたのですが、特徴的だったのは、沸騰しても噴きこぼれがなく、蓋も持ち上がらず、グラグラと煮えてる感じが暫く続きました。強火に切り替えて5分ほどして、ようやく重湯状になってきたのですが、10分もしないウチに湯気が焦げ臭くなってきたので、底が焦げてると判断して火を止めました。その後、中身をかき混ぜて15分蒸らしました。食べてみた感じは、確かに殻っぽい食感がするので、自然によく噛むのですが、味は思っていた以上に悪くなく、むしろ麦飯よりも全然美味いと感じました。ただ、予想通り、底は焦げていました。
   ご飯の炊き方で、よく「弱火→強火」という風に説明しているのを見かけるのですが、これはやはり間違いではないかと思います。

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8時間水に浸した玄米
水を吸って膨らんでいます

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弱火で15分炊いたあと、強火へ
10分もしないウチに焦げ臭い匂いがして来ました

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強火に切り替えて2分くらいした状態
やっと重湯になりました

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炊きあがった時のカニ穴が
白米の時よりも明確に出来ています

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案の定、底を焦がしてしまいました


■強火→弱火
   やはり、あとで強火にするのは、どう考えても底を焦がしてしまう、という事で、今度はいつも通り、先に強火、そして弱火に切り替える方法でやってみる事にしました。ポイントは、白米の場合は、沸騰したら直ぐに弱火に切り替えますが、玄米の場合は沸騰してもそのまま強火で炊き続け、10分したら弱火に切り替える、という事です。米が糠に包まれている分、強火時間が長いという事です。
   実際にやってみたところ、スタートから沸騰後、7分目辺りまでは、激しく沸騰してても中の水は重湯状態にならず、その後、ようやく糠が割れるのか徐々に重湯状態になって煮こぼれする様になり、沸騰10分後に弱火に切り替えてからは、激しく湯気を吹きつつ噴きこぼれして、5分そこらで重湯が消える、という状態でした。
   炊きあがりは、弱火→強火方法よりもフックラした感じで、もちろん、底の焦げ付きもなし。「強火でスタートし、5分ほどで沸騰、そのまま強火で10分煮て、弱火に切り替えて5分で重湯が消える」どうやら、これが玄米を炊く時の基本的な方法の様です。
   この炊き方を踏まえた上で、台所のガスコンロやファイヤーボックスでも炊いてみましたが、火器によって火加減は異なるものの、同じ炊き方で同じ炊きあがりを再現する事が出来ました。

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玄米を洗う時は、水の中で掌を擦るようにします
浸けた水は捨てるので、この手のザルが便利です

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水加減は、米2合に対して、水600ml
白米の時より少し多めです

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沸騰後、5分経過した状態
まだ重湯になってません

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重湯化すると、噴きこぼれがそれなり出て来ます

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炊きあがりは、やはりカニ穴がくっきりです
かき混ぜて蓋をして、15分蒸らします

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弱火が後回しだと、底が焦げません


■ビックリ炊き
   玄米を炊くためには、玄米を長時間水に浸けておく必要があるのですが、浸水の必要の無い炊き方に「ビックリ炊き」というのがあります。方法は、まず米を洗って、規定の水加減をして、上記の通り、強火で炊いて、弱火に切り替え、重湯が消えた辺りで米の0.8〜1.2倍の冷水を入れてかき混ぜ、そのまま弱火で10〜15分炊く、というやり方で、途中で冷水をいれてビックリさせる事から、ビックリ炊きという様です。
   実際やってみたところ、強火から弱火に移行しても水は重湯にならず、そのまま蒸発してなくなった感じです。そこに水を入れてかき回し弱火で炊き続けたのですが、その頃になってようやく水が重湯化して噴きこぼれが出る様になり、それでも10分そこらではまだブクブク言っているので、結局15分弱火に掛け続けました。さっするに、浸水してないので、糠も米も水を吸っておらず、そのためか糠が割れず米も炊き切れてない感じでした。ところがビックリ水を入れてから、急に重湯化して噴きこぼれし始めました。結果、15分後、良い感じに炊けました。
   ビックリ炊きでは、ビックリ水を入れてから、さらに15分炊くという事で、スタートから終了まで、トータルで35分かかりました。何時間も水に浸けておく手間がなく、炊きたい時にすぐ炊けるメリットがありますが、白米の場合の3倍の時間が掛かっています。

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ささっと水を注いで、手早くかき混ぜます

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普通の炊いた時よりも、やや柔らかい感じです
しかし、この方法でも美味しく炊けます


■玄米飯に合うオカズ
   玄米というのは、白米よりは味のあるもので、かつ殻たる糠もある事から、あまり味の濃いオカズは合わない気がします。特に洋風のオカズは、玄米の美味さを引き出せない様に感じます。その玄米に合うオカズとは、日本伝統の一汁一菜、即ち、みそ汁に漬物であると自分は感じました。
   一汁一菜というと、貧相なオカズの代名詞みたいなところがありますが、ところがどうして、これは美味いのです。それこそ、みそ汁と沢庵だけで、ご飯2合行けてしまう勢いです。「昔の人は貧乏で、オカズはほとんど食べずに飯ばっかり食ってた」なんて話しもあるのですが、実際に一汁一菜をやってみると、むしろ、好き好んでこういうのを食べてたんじゃないか、と思います。
   栄養学的には、玄米は完全食と言われるくらい、滋養豊かであると言われています。その栄養素は、糠の部分に多いそうで、白米は精米して栄養豊富な糠を取ってしまうので、白飯ばっか食べてると脚気になったり、という話しがある訳です。(まぁ、白ご飯も、直火で炊いたご飯は、めっちゃ美味いのですが)

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玄米ご飯にたくあん。これが猛烈に美味い!

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みそ汁と福神漬け
流石にこれだけでは何なので、レタス付けました

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レトルトの中華丼ぶっかけました
これでも美味いですが、やっぱり漬物の方が合います


■玄米のデメリット
   玄米が見直されるにつれ、玄米のデメリットも声高にアピールする向きもあります。自分は栄養学には詳しくないので、ここでは論じませんが、一つ確実に感じたのは、玄米飯を3日立て続けに食べたら、お通じがとても良くなりました。玄米の効能で一番に上げられるのは、デトックス効果ですが、それは確かにある様です。
   玄米を巡るメリット・デメリット論争は昔からあった様で、先の大戦中も、東條英機首相が玄米食を進めようとするのに対して、陸軍の栄養学者の川島四郎大佐が反対した話しなどが伝わっています。もっとも、この話しは玄米の栄養面での可不可論ではなく、白米に対して玄米の方が炊く手間とコストが掛かり、国家危急の決戦下には似つかわしくない、といった部分での話しだった様です。確かに、玄米は炊くのに手間ひまが掛かります。しかし、その手間ひまの部分を度外視できるのであれば、栄養的なメリットは軍の栄養学者らも認めざるを得なかった様です。
   決戦下でない現在において、玄米の大きなデメリットは、白米みたいにスーパーに売っておらず、ネットで注文するくらいしか、まとまった量を買えないという事だと自分は感じています。しかも、30kgとか大量で、一人暮らしではなかなか消費し切れない。その上、害虫は玄米の方がわき易く、保管にも気を使う訳です。もっとも、対策として、辛苦パックにして発売するなどの工夫もなされる様になりました。スーパーで売っている白米よりは、若干高めではありますが、健康食品として考えれば、妥当な値段とも言えます。
   玄米の食感や味がどうしてもダメ、という人もいるのですが、自分は麦飯より遥かに美味いと感じます。その決定的違いは冷めた時で、玄米飯は冷めても美味い。白米の場合もそうですが、冷めても美味い飯は、本当に美味い飯です。そして、別に圧力釜とか使わなくても、飯盒でも十分美味い玄米飯が炊けるのを発見したのが、今回の成果でした。

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余談ですが、飯盒の掛子はすり切り1杯で2合という事ですが
重さは290gしかありません
今、米2合は300gとされているのですが
飯盒が開発された頃と今では、どうも米の嵩と重さに違いがあるようです



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tanisi_corp at 22:00コメント(4)

2016年03月19日

   昨年、念願だったシェラストーブを手に入れ、薪で炊いた飯盒メシがことの外、美味い事に気が付きました。ただ。シェラストーブは電池に依存する事、常用するにはやや使いにくかった事、などにより、備蓄していた薪が無くなった時点で使用を取りやめました。
   ところが、職場からまとまった廃材が出て、これを粗大ゴミとして捨てるには些か勿体ないと考え、新規にウッドストーブを入手する事にしました。

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こちらがファイヤーボックス
重さ約900g、高さ190cm、幅12.7cm
ステンレス製(ですが、手入れが悪いと錆びる)
折りたたみ出来るのが利点


■一次燃焼式か二次燃焼式か
   シェラストーブは、五徳と鍋底の間が狭く、隙間を開けるために、吊り下げるか上げ底にするかで、どっちにしてもそこそこ大掛かりな装置が必要でしたが、焚き火箱やウッドストーブは直接置ける構造になっており、結果として省スペース化が可能というメリットを感じました。
   さて、電池を使わないウッドストーブだとすると、最近の流行は、ワイルドストーブソロストーブといった、缶が二重構造になっているタイプの様です。これは二重になっている缶の中を燃焼ガスが通って、ストーブの上部で燃やすというタイプで、煙が少なく火力が強いのが売りになっています。煙が少ないのは、ベランダクラフト的にはかなり有利です。ただ、構造的に、薪を入れにくい事、缶を組み合わせる事でコンパクトに出来るものの、それでもシェラストーブ並のサイズである事など、イマイチ食指が動きませんでした。
   次に考えたのが、折り畳み式の焚き火箱。最近は様々なメーカーから各種発売されているのですが、これは原理的には、穴をいっぱい開けた一斗缶と同じ様なもので、ただ単純に薪を燃やすだけです。その代わり、折り畳んでコンパクトにする事が出来ます。また、物によっては、薪を放り込むスペースが大きめの物もあり、給薪の楽なものもあります。
   いろいろある中で、最終的に選んだのが、今回紹介する、Firebox Stoveです。

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■まず見た目
   ファイヤーボックスは、ステンレス製という事で、重さが900gくらいあります。昨今の軽量化の流れからすると、重たい部類です。組み立て時の大きさは、高さ190cm、横幅130cmとそこそこの大きさです。最近流行のチタン製の物は、重さが300gくらいで大きさももっと小さいものがありますが、自分は堅牢さと使い易さを優先しました。焚き火で使う訳ですから、あまり小さ過ぎるとやり難い訳です。この大きさであれば、兵式飯盒は余裕で載せる事が出来ます。
    使い方は、五徳の棒を底板を外し、広げて箱型にし、底に底板をセットするだけです。広げてみて気が付いたのですが、上から見た時、正方形ではなくて、いびつな台形をしています。これは厚みのある鋼鈑を蝶番で連結し、内側に折り畳む様にするため、この様な形になっている訳です。
   パッケージの写真には、この五徳の棒と底板の位置を変える事で、アルコールストーブを使ったり、エスビットタブを使ったりも出来る様です。また、五徳の棒は小さいカップを載せる時に使います。、また、オプションでステーキ焼いたりするプレートもある様です。ちょっと驚いたのは、ケースは別売で、これも買うと値段が1.3万円くらいになるので、ちょっとお高い買い物です。

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収納時に固定に使っていた棒は
小さいポットなどを載せる時に使う五徳です


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五徳の位置は自在に変えれるように
そこかしこに切り込みや穴が開けてあります

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焚き火以外にも、缶入り固形燃料やエスビットタブも使用可能です
その場合は、五徳や底板の位置を変える事で対応します

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兵式飯盒なら余裕で乗ります
また、五徳の両サイドは大きく開いてるので
薪の補給が楽に出来ます

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側面2ヶ所に薪を入れる穴があり
こんな感じに下からも給薪出来る様になっています。


■基本的な使い方
   ファイアーボックスは、先にも述べた様に、基本的には穴をいっぱい開けた一斗缶と同じ様なもので、その中に薪を入れて火を点けて使うだけです。火を強くしたり弱くなったりしたら、薪を投じて火勢を強くしたり維持したりするだけです。消火は薪を入れるのを止めて、勝手に薪が燃え尽きるのを待てば完了です。
   ただ、ファイヤーボックスはそこそこ深い火箱ですので、ティッシュとマッチを使って火を点けるのならともかく、ファイヤースチールなどを使ってやる時は、底の方に火口を置いてしまうと、とても点火しにくいです。その場合は、ファイヤーボックスの中に薪を組んで、その上に火口を置き、それに点火してから、フェザースティックをくべると火を点け易かったです。
   ファイヤーボックスをただの焚き火用に使うのでしたら、乾燥してる木ならどんな木材でも構わないのですが、ファイヤーボックスを炊事用に使うとなると、あまり長い枝や太い木は、鍋釜を置いたまま入れるのが難しいので、材木は予め15cm程度に切断し、かつ小指ないし人差し指大に割っておくと、炊事に使う薪としては便利です。
   ファイヤーボックスは、実質的にはただの焚き火ですので、燃える物なら何を燃やしても良さそうなものですが、灰が飛び散る紙や、燃えカスが下に垂れる樹脂などは燃やさない方が、掃除やファイヤーボックスを長持ちさせる上で得策だと思います。
   消火は、基本的には薪を燃やし尽くして消火するのですが、ファイヤーボックスは給気効率が良いのか、案外早く燃え尽きます。ただ、シェラストーブの様に強制的に空気を送り込んでいる訳ではないので、シェラストーブよりは灰が残ります。

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使用中のファイヤーボックス
一旦火が点けば、思いのほか、火力は強力です

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長さ15cm、1cm四方に割っておくと、料理には便利です

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最初の点火には、ナイフなどで削ったフェザースティックが便利です
(これは鉈でやったので、あまり上手に削れてません)

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薪は以外と早く燃え尽きます
大抵はこのまま朝まで放置して、朝に灰を捨てます

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灰を捨てた状態
ステンレスですが、使い続けているとうっすら錆びが浮きます
長期使わない場合は、後述する手入れをした方が良いです


■大型の鍋釜を使う
   先にも述べた様に、ファイヤーボックスは思いのほか堅牢で、相当な重量物も載せる事が出来ます。試しに、4リットル満タンにしたヤカンを置いてみましたが、地面さえしっかりしてれば、びくともしませんでした。また丸底の中華鍋を置いてみると、良い感じにピッタリ収まって、とても料理し易い感じでした。
   ヤカンでお湯を沸かす場合、特別ゆっくり沸かす必要はないので、薪をドンドン入れて、ガンガン燃やす使い方になります。4リットルくらいのヤカンであれば、ファイヤーボックスを覆い隠すほどの大きさはないので、ヤカンを置いたまま、薪をくべる事が出来ます。火力がそこそこある分、薪の消費も多く、せっせと給薪する感じです。火は大きく、ヤカンの胴体を覆うほどで、あとの煤落としが結構大変です。
   中華鍋での料理にも使ってみましたが、先に述べた様に、鍋の座りが良いので料理し易かったです。ただし、中華鍋はファイヤーボックスを覆う格好になるので、薪をくべる時は鍋を持ち上げねばなりませんでした。また、料理に気を取られていると、薪が燃え尽きて来て火力が落ちるので、料理しながら薪を入れるという、結構忙しい作業でした。

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こんな感じで、ガンガン燃やします
この位のヤカンなら、びくともしません

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料理もばっちり
もしかしたら、鍋に灰や煤が入るかも?と心配しましたが
大丈夫の様でした


■飯盒炊爨上の注意
   そのそもこのファイヤーボックスを買ったのは、焚き火で美味しいご飯を炊くためで、安定して飯盒を載せれ、かつ単体で使える物、として選んだ経緯があります。そして、ファイヤーボックスはその期待に多いに応えてくれました。ただ、注意事項として、火力があります。
   飯盒は、ヤカンに比べるとサイズも小さく、薪を入れる部分も大きいという事もあって、ヤカンの時の様にガンガン燃やすと、かなり大きな火力となってしまいます。そして、火力が強過ぎて、沸騰時間が無駄に短くなり、ゴワついた飯になったり、下手をすると焦げ付いたりします。
   そこで気が付いたのは、いくら強火といっても、適度な強火である必要がある、つまりファイヤーボックスの場合、中火くらいのイメージで丁度という事でした。ヤカンでガンガンお湯沸かす時の半分くらいの火を心がければ、大体5分くらいで沸騰する感じです。そして、そうなる直前から薪を入れる量を減らして、弱火でキープする様にします。すると、ガスや化石燃料で炊いたのとはまた違う、これぞ飯盒炊爨という出来栄えの美味しいご飯が炊けます。
   この様に、焚き火といえども、ガンガン燃やすのでなく、必要に応じて火の大小を選択する事で、炊飯に十分に用いる事が出来ます。このファイヤーボックスは、煮炊きするのも前提として作られているので、飯盒を吊るしたりする手間が要らず、とても便利に感じました。

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初めてご飯を炊いた時は、ガンガン燃してしまって
ゴワゴワしたご飯なりました

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それから、強火をあまり強く過ぎない様にして、加減しました

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弱火になると、炎はファイヤーボックスからほとんど出ない感じです

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火加減が分ると
掛子にシュウマイ入れて、炊飯と同時で蒸せる様にもなりました



■手入れ
   ファイヤーボックスは、新品の時はピカピカとキレイですが、一度でも使えば熱で変色し、内部は直火で焦げます。といっても、一応はステンレスですので、一斗缶みたいにガビガビに錆びるという事はありません。うっすら錆が浮く程度です。また、焼き鳥みたいに脂が落ちる料理をしなければ、脂汚れもしません。しかし、使い終わったらキレイにしておく事が、そこそこ値段のするファイヤーボックスを長持ちさせる秘訣です。
   ファイアーボックスの手入れの仕方ですが、意外にも、ボンスターなどのスチールウールと洗剤で洗います。汚れだの煤だの錆だのを洗い、水で洗い流し、最後はガスコンロで火にかけて水気を蒸発させます。そして内側にCRCなどの防錆油を塗って、手入れ完了です。
   暫く使わないなら使う毎に、使い続ける場合でも、1週間〜10日枚に洗うのが良さそうです。また、脂汚れがついた場合は、その都度洗うのが良いでしょう。

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10日ほど使い続けた状態です
うっすら錆が出ていますが、酷くありません

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ざっと水で汚れを洗い流し、ボンスターでごしごし洗います

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水で濯いだあと、コンロで火にかけ、水気を飛ばします

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冷めてから、CRCを吹いて保管します


■まとめ
   ファイヤーボックスを約3週間、ベランダで使用しましたが、そのまま鍋釜を置ける事から、シェラストーブほど場所を取らず、かつ飯盒クラスの鍋であれば給薪も楽で、火力も強く、非常に使い易い印象を持ちました。その一方で、一次燃焼式である事から、煙はそこそこ出る様で、それが近所迷惑になる事もあり、使用には慎重を要する反面もありました。
   当初、焚き火の後が錆びたり焦げたりして、長持ちしない懸念があったのですが、結論としては、ちゃんと手入れさえしていれば、かなり持つ道具の様です。やはり万単位のお金を出すだけの価値がある様です。ソロキャンプ用としては結構重いのですが、ファイヤーボックスを使う人は、むしろファイヤーボックスを使う為にキャンプしたりブッシュクラフトしたりする様なので、チャチなチタン製より、これの方が使い勝手は良いと思います。

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焚き火で飯盒を使うとこうなります
これぞ飯盒って感じです



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2015年12月15日

   自分は18歳で上京して以来、飯盒を使って来たのですが、たしか3代目の飯盒が自衛隊の飯盒でした。戦闘飯盒2型が採用されてから、1型と称される様になったこの飯盒ですが、当時はまだこれが制式でした。実はしばらく使っていたのですが、あまり印象に乗ってなくて、知らない間に捨てたかしてなくなっていました。しかし、自衛隊とはいえ、一応は軍用品ですし、もともと仮想軍隊なんてやってた自分が、使わなくなったからといって、捨ててしまうというのも、今から思えば変な話しです。今回、たまたま安く手に入れる事が出来ましたので、当時、どんな想いで使っていたかを振り返ってみたいと思います。

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恐らく、20年ぶりくらいで再会
まぁ、特段の感動もなかったのですがw


■まず見た目
   以前、自分が手に入れた物は、値段も安かった代わり(確か1,000円しなかったと思う)、塗装が極めて雑で、所によっては泡立った跡があったりして、どうみても手作業で、しかも適当にスプレーしたとしか思えない様な出来栄えでした。もしかしたら、再塗装品だったのかもしれませんが、とにかく雑な印象が強かったです。
   今回手に入れたものは、それに比べたら大分マシです。また、デッドストックだったのか、使用した形跡があまりなく、飯盒の中もほとんどキズらしいキズが見当たりませんでした。しかし、底がボコってました。おそらく保管時に何かの拍子に凹んだのか、あるいは払い下げで廃棄物化する為にそうしたのか(米軍の放出軍装品にはよくある)、せっかくキレイな状態なのに、残念な事です。大抵、焦げる時はこうした凹んだ所が焦げて、かつ焦げがなかなか落ちないものです。
   飯盒と蓋には、いわゆるQマークが入っていましたが、掛子には入ってませんでした。以前持っていた物は、掛子にもQマークが入ってました。もともと入ってなかったのか、適当に民需品で員数を合わせたのか、分りません。何にしても、自衛隊の1型飯盒は、塗装が薄くてチャチな印象を受けます。民需品の飯盒と比較すると、ドイツのベルリン警察の飯盒と東ドイツ軍の飯盒の差くらいの、出来の悪さを感じます。

20151210_002957
今回届いたのは、19961年納入品らしいです
おそらくデッドストックでしょう

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中は綺麗なのですが、底がボコってるのが残念です
出品時の写真では、ここが隠れる様な撮り方されてました

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掛子にはQマークなし
まぁ、欠品よりはマシですがw


■スライド式釣り手
   飯盒1型の特徴であるスライド式の釣り手は、元々は旧日本陸軍の将校用飯盒の新型の釣り手を参考にしたもので、スライドさせる事で釣り手を飯盒に沿わせ、かつ蓋をロックして、背嚢に収納する際に釣り手が邪魔にならない様にする工夫です。
 日本の兵用の飯盒のある意味、発展形であると思ういますし、飯盒文化華やかなりし頃には、民需品の飯盒でもこの手のスライド式の釣り手を採用したものがいくつかありました。しかし、飯盒文化の衰退とともに、スライド式釣り手も姿を消して行きました。
 ところで、かつて自分がこの飯盒を使っていた時、この釣り手をさほど便利に感じた事がありませんでした。というのも、はじめのウチはスライドしていたのですが、使っては洗いを繰り返して行くうちに、スライド部分が錆びてきてしまい、ゴジゴジになって動かなくなってしまったからです。となると、ただの釣り手な訳で、しかもスライド部分が全部錆びてる訳で、見た目にも汚らしく、だったらスライドしない普通の釣り手でも良いな、と感じていました。結局、最終的には捨ててしまったのですが、最後は釣り手が錆び切ってスライドの部分が折れてしまい、それで捨てた様な記憶があります。
 アイデアとしては、とても優れていると思うのですが、塗装が悪いのか材質が悪いのか、とにかく錆びてしまったのではスライドさせようがありません。この釣り手が錆びない材質の金属であったら、また違った評価を下せたかもしれません。

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こんな感じでスライドさせ、蓋をロックする
この機構自体は、とても優れていると思います

20151210_003050
しかし、動かしているウチに塗装が剥げて
鉄がむき出しになって、錆びてしまうとアウトです
錆びたら釣り手を交換してたのかも?


■兵式飯盒との比較
   飯盒1型は、旧陸軍のロ号飯盒を元にして、というか、釣り手以外はほぼコピーして作られています。同じく、ロ号飯盒のコピーである戦後の民需品の兵式飯盒とも、ほぼ同じです。伸ばした時の釣り手の長さも、民需品の兵式飯盒と同じでした。違いがあるとしたら、釣り手の太さで、飯盒1型は太さ約3mmほど、それに対して兵式飯盒は4mmほどです。飯盒1型は、スライド式という事もあって、あまり太く出来ない事情があったのでしょうが、その前に旧軍の飯盒の釣り手も、現代のものより若干細めです。それ故に、結構グニャってるのも多いのですが、その辺りを戦後、改良したのが今の兵式飯盒の様です。
   個人的な感想としては、上記の様にスライド釣り手が錆びて動かなくなるくらいであるなら、普通のスライドしない釣り手の方が、見栄えの上でも本来の目的の上でも、使い手があると感じています。恐らく、その辺りが、一応は軍用品でありながら、非常に印象の薄い記憶しかこの飯盒が残さなかった理由だと思います。

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右はキャプテンスタッグの兵式飯盒
釣り手の太さの違いに注目
自衛隊のコスプレをやってないのであれば
民需品の兵式飯盒で十分ですw

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釣り手の長さが同じなので、飯盒掛にも掛ける事が出来ます


■飯盒2型との比較
   自衛隊では飯盒はほぼ食器の役割しかない、という事で、より食器色の強い戦闘飯盒2型が採用された訳ですが、自分個人の意見としては、だったら別に空豆型してなくても良かったろう?と思います。「飯を炊く道具」として比較した場合、1型の方がより適しているのは明らかで、例えば、パックご飯や飯缶を温めるとか、インスタントラーメンを煮るとか、そうした炊事には2型は向かないと感じています。自衛隊の方で、各個炊爨はもはやあまり想定していない、という事なのでしょう。
   しかし、こうやって1型と2型を並べてみた時、改めて2型の疑問点が浮かび上がる事となりました。そのもっともたる部分が釣り手で、飯盒1型の場合、収納時に釣り手が邪魔にならない様にするのと、蓋をロックする為にスライド式にした、という理由が明確に分ります。ところが飯盒2型の場合、飯盒本体に対して釣り手が無駄に長く、スライドさせても蓋をロックする事も出来なければ、飯盒本体から釣り手が突き出て収納にも難がある。旧陸軍の将校用飯盒の様に、短めの釣り手を付けるのが正解だと思うのですが、この無駄に長い釣り手の納得いく理由を、まだ聞いた事がありません。
   ソロ用クッカーとしてか、飯盒2型はやたら人気があって、スウェーデン軍飯盒と同じく高価で売られているのですが、純粋にご飯を炊く道具としては、飯盒1型の方が優れているというのが、自分の判断です。

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飯盒2型は、明らかに収納性が悪そう
おそらく、釣り手外して収納してるんじゃないでしょうか
結構、釣り手なくす人多いみたいですし

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スライド部分の違い
1型は縮めた時にロックが掛かるのに対して
2型は伸ばした時にロックが掛かる仕組み


   そんなこんなで、20年ぶりくらいに再会した飯盒1型ですが、やはり今回も普通の飯盒でいいや、という気分になりました。昔は、この手の飯盒も売っていたのに、結局、スライドしない古いタイプの飯盒しか残らなかったのは、自分と同じ様な感想をもつ人がそれなりにいた、という事なのかもしれません。そして、改良改善を施す前に、飯盒文化が衰退してしまい、辛うじて大戦中のタイプの飯盒が生き残ってる、という事なのかもしれません。
   しかし、いくら兵式飯盒が冷蔵庫の中で納まりが良い、といっても、やはり釣り手が余るというのは確かな事なので、是非とも錆びない金属でスライド式釣り手を作って貰いたいものです。

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なんやかんやで増えて来た空豆形飯盒
かつて使っていたか、使った事ある物ばかりですが
今使っているのは、民需品の兵式飯盒だけです
(使い潰しても買い替えがきくから)



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tanisi_corp at 21:00コメント(8)

2015年11月15日

   最近、日本飯盒協会のTwitterが大盛況で、そこを通じて自分もオプティマスのケロシンストーブをレストアする事が出来たりと、色々交流が進んでいるのですが、今回はそこでお知り合いになった人が参加される事になりました。第2回から日本兵の格好で参加したのですが、本来、飯盒オフというのは、飯盒とかメスティン好きがおのおの古今東西の飯盒の類いを持ち寄って、何か作るのが趣旨ですので、今回は自分も平服で参加いたしました。

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今回はズボラをかまして、雑嚢と飯盒だけ持参
水筒さえ持って行きませんでした
(トランポに常時水が積んであるので)


今回のテーマ
   第3回、第4回は、参加者が自分とToyofusa曹長の二人だけで、かつどっちも日本兵の格好という事で、いわゆる組炊爨、つまり片方がご飯、片方がオカズを作るスタイルでやったのですが、今回はケロスト教徒のaxion氏もいらっしゃるとの事でしたので、久々に各個炊爨のスタイルで行う事にしました。
   各個炊爨の場合、注意しなければならないのが、ネタが被る事です。しかも、飯盒だけに大抵はみんなご飯を炊こうとするので、ご飯ものばっかという事態になります。かつ、相手にも食わそうと人数分作ってしまい、結局食い切れんという羽目にもなりがちです。
   事前の情報で、二人ともご飯ものにするのが分っていましたので、ここは別の物で攻めなければなりません。さりとて、妙案が浮かぶでもなく、しかも天気も悪くて一週順延となって、ちょっちモチベーションも下がってしまっていたのですが、そこでふと思い出したのが、大岡昇平の『野火』の冒頭。
「礼を言って受け取り、雑嚢へしまう私の手は震えた。私の生命の維持が、私の属し、そのため私が生命を提供している国家から保障される限度は、この六本の芋に尽きていた。この六という数字に、恐るべき数学的な正確さがあった」(大岡昇平『野火』)
   この芋を兵隊たちは飯盒で蒸かして食べたりしたのですが、米軍の制空権下で大きな火は起こせず、もちろん蒸し器などもなく、上手に蒸かせたのかどうか。蒸かしたとはあるが、実際は茹でてたのではないのか、などなど、少し興味が出ましたので、今回は芋蒸かしでエントリーしましました。

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『野火』に出てくる芋はカモテですが
自分のは香川産の2本198円のそこそこ良いのですw


コケネンとケロスト
   さて、投入する熱源は、テーマの関係から缶入り固形燃料一択でした。当時の状況としては、焚き火でやるのが順当なのですが、秋ヶ瀬公園で焚き火やる訳にはいかないので、それについで日本軍が使用したと想定できる固形燃料でやる訳です。
   しかし、普段、ベランダなどで芋を蒸かす時は、ガソリンやガスのポータブルストーブでガンガンに火を焚いて、うっかり水が干上がって空焚きしてしまうほど、熱を加えます。缶入り固形燃料にそれほどの火力がないのはご存知の通りで、それでうまい事蒸かせるのか、というのが今回のチャレンジな訳です。ただ単に芋を飯盒に入れるだけですが、実は今回参加の3人の中で、一番難しい事にチャレンジするという自覚がありました。
   まぁ、失敗した方がイベント的には面白いのですが、まったく食えんのでは、それはそれで処置無しですので、一応、予備としてこないだレストアしたオプティマスNo.45も持って行く事にしました。これまでベランダでしか使った事ないので、お外デビューです。レストアの際には、Twitter越しにいろいろ通信教育でご教授いただいたaxion氏もいらっしゃるので、結果報告も兼がねです。恐らく、コケネンで蒸し切れず、ケロスト使ってやっとこさ、という流れを予想していました。

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参加者集合
飯盒オフは、軍装しても良いししなくても良いのですが
次回はポーランド軍とかいたら面白そうですw

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湯たんぽで水を注ぐToyofusaさん
湯たんぽは旧日本軍でも、給水に大いに活躍してました

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axion氏ご自慢?のオプティマス111とポーランド軍飯盒
Toyofusaさんの論でいくならば
ポーランド兵の格好をして
初めてこの飯盒の真髄に触れれる、ってとこでしょうかw

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そんな真髄まるっきり蒸しのワタクシwww
今回は、ブッシュクラフトならぬ
いわゆる“ベランダクラフト”のスタイルで参加ですw


調理開始
   当初開催を予定していた11月7日は雨で順延、当日15日も朝まで雨が降っていたのですが、午後から予報通り晴れ上がり、11月とは思えない陽気になりました。Toyofusaさんは防暑衣袴、自分も半袖のTシャツです。雨が降ってたら降ってたで、結構スパルタンなイベントになるところですが、雨に強い装備がないので、雨降ってないのは有り難い事です。それでもまだ地面はぐちゃっているせいか、今回は椅子のある所という事で、以前、袋麺焼きそばオフをやったベンチの所に陣取りました。
   Toyofusaさんは飯盒掛を用意し、axion氏はオプティマス111のプレヒートを始め、各々準備を開始したのですが、自分は飯盒に蒸し器と水を入れ、コケネンの缶を開けて火をつけ、あとはボケッと飯盒を温めるだけです。ボケッとしてましたが、おそらく最後までボケっとしてる羽目になると思ってました。
   ところが、Toyofusaさんが飯を炊きながら同時に飯盒の掛子で切り干し大根と牛缶を温めてたころ、axion氏がポーランド軍飯盒で中火だか弱火で飯を炊いていたころ、にわかに自分の飯盒から湯気が激しく出始め、「ありゃりゃ、湯気出てるー」とか思っているうちに、肥後守刺したら、良い感じに蒸せてるっぽい風になってきました。所用時間は、強火でガンガンやってる時とさほど変わりません。あれに比べたら、ユルユルした温まり方なのですが、むしろ強火でやってた時よりも上手に蒸せてしまいました。
   この時点で、お二人はまだまだ炊爨の真っ最中。予想に反して、自分が一番先に出来てしまい、いよいよズボラかました様にしか見えない絵面になってしまったのですが、自分の中では意外な展開に驚きが隠せませんでした。

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コケネンの癖に、一等最初に沸騰しました
自分でもまさかの展開ですw

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良い感じに中まで蒸かせてる様です
どうやら、これが正解

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飯を炊きつつ、掛子で副食を調理するのは、下策とされてます
しかし、シュウマイ蒸したり、この手の簡単な物なら
辛うじて調理する事が出来ます


会の総評
   Toyofusaさんは例によって軍装縛りで、今回も日本陸軍の軍隊調理法からのチョイスだったのですが、普通、大根飯というと、大根を銀杏切りにして、肉と一緒に甘辛く煮て、それをご飯に混ぜるか炊くかして作るのですが、今回は切り干し大根と牛肉の大和煮缶で作ってました。実は自分は切り干し大根はそれほど好きではないのですが、今回は出されたものにそれほど不満なく食べれましたので、成功の部類だと思います。個人的な感想としては、切り干し大根はハサミか中にかで細かくしといた方が食べ易いんじゃないかと思うのですが、軍のマニュアルにはそうしろとは書いてないそうですw
   axion氏は、日本では珍しい(ただ、最近、ネットオークションやショップでゴロゴロ売ってる)ポーランド軍の飯盒を使った炊飯でした。このポーランド軍飯盒、意外と小さくて、恐らく大きさとしは、昔の従軍看護婦用の飯盒に近いんじゃないかと思います。炊ける量目も2合が目一杯の様です。出来栄えは、ちょっとべた付く感じになってましたが、これは自宅で米を研いで乾燥させずに飯盒で持って来たからで、つまり少々水に浸かり過ぎた場合によく起こる現象です。野外では米を研ぐ手間と水を節約する必要から、予め研いでおく方法を取る場合もありますが、その場合はよく乾燥させておく必要があります。
   今回は久々の各個炊爨という事で、腕を磨いて来たり、新奇な発見があったりと、各個に見出せる結果を持ち帰れた様です。総体として成功という事になりますが、ちょっと上手く行き過ぎな風にも感じますので、次回はいかにもドジり易いレギュレーションを考えて臨みたいとおもいますw

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Toyofusaさんの大根飯
ご飯の出来栄えは、いわゆる湯炊き法のご飯に近い感じでした
しかし、芯もなく上手に炊けました

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axion氏のポーランド軍飯盒メシ
ちょっとベタってましたが、芯飯よりは全然良いです
マメのシチューは次回は現地調理でw

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毎度の事ですが、胡散臭さ満点の会場です
誰も寄り付きませんw

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最後はお約束の“恐怖のフルーチェ”
しかし、11月とは思えぬ陽気で、全然恐怖になりませんでしたw


芋類の蒸かし方
   さて、帰宅してから、改めて芋の蒸かし方を調べてみたのですが、そのサイトを見ても口を揃えて書いてあるのは、水と一緒に芋を入れる事、沸騰したら弱火にして20分ほど蒸す事、という事でした。そして、これは芋だけでなく、カボチャやそのた根菜類にも共通していました。どこにも強火でガンガン焚きまくれ、とは書いてなかった訳です。
   しかし、調べもせずにガンガン強火でやっていたのは、「蒸す」という行為自体が、強い火力による湯気もうもうの状態で、肉まんとかシュウマイとか、蒸し器で蒸すイメージがあったからです。確かに、シュウマイなどは強火で蒸すと書いてあります。しかし、こと芋に関しては、強火→弱火だった訳です。
   今回、あえて火力の弱いコケネンを選んだ事で、図らずも自分の間違いに気が付いた訳ですが、こうした思い込みによる間違いというのは、これまでにもままありました。そのような訳で、今回も一つ賢くなりました。

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お土産用の芋蒸かし中。もちろん弱火で
ケロシンストーブは火力調整が意外にも得意です

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こんな感じで蒸せました
15分くらいだったので、もう少し蒸せば良かったかな?



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年10月21日

   その昔、ドイツ軍のヒストリカルゲームに参加するので揃えた装備の中に、この飯盒が入っていました。元はブルーグレーだったのを、フィールドグレーに塗り替えて使ったのですが、蓋と掛子を連結して使える便利さに、意外な思いをしたのを覚えています。しかし、その頃は、そこまで飯盒に思い入れがあった訳でなく、また飯を炊いたりオカズを入れて保存したりするには、兵式飯盒の方が使い買ってが良かった事もあって、売り飛ばしてしまいました。
   かつては中田商店にゴロゴロ売っていたこの飯盒も、あれから16年過ぎてさすがに物があまりないらしく、なかなか入手困難な様です。たまたま程度の良い出物のありましたので、懐かしさも手伝って落札いたしました。

20151020_111039
ベルリン警察飯盒
第二次大戦中のドイツ軍の飯盒と極めて近似で
(釣り手の耳金の形状が違う)
ドイツ軍リエナクターが代用品で重宝しました

20151017_000540
今から16年前のワタクシww
飯盒とたしか水筒もベルリン警察のものでした


■PPrBlnの謎
   この飯盒、16年前もベルリン警察の飯盒といわれていましたが、何を根拠にベルリン警察の物であるかは、判りませんでした。そもそも、警察が飯盒使うというのが、イメージとしてピンと来ません。そして、蓋のハンドルの付け根にある「PPrBln」の刻印。普通、この部分の刻印は、製造会社名が入ったりするのですが、それにしてもPPrBlnは何を意味するのか、判りませんでした。まぁ、革バンドで隠れてしまう部分であるので、あまり気にしてなかったというのもあります。
   今回、せっかくですから、PPrBlnが何なのか調べてみました。恐らく何かの略号である事は違いないですし、ベルリン警察という事であれば、Blnはベルリン、すなわちBerlinであろうと推測しました。ではPPrは何なのか。方々調べてみたのですが結局自力では判らず、日本飯盒協会調査部のToyofusaさんから、Polizeiprasidenten、つまり警察本部の略だ、と教えて貰いました。つまり、PPrBlnはPolizeiprasident Berlinの略、ベルリン警察の略号だった訳です。という事で、この飯盒は、まっことベルリン警察の飯盒だったのです。
   しかし、どうして警察が飯盒なのか。実は、ベルリン警察は飯盒だけでなく、水筒、雑嚢、図嚢などなど、旧ドイツ軍の野戦装備を数多く採用していた様です。まるで警察というより軍隊です。その辺りの事情もついでに少し調べてみて、推察してみました。
   ドイツの警察組織は、先の大戦の敗戦後、都市警察や地方警察に分割された様で、ベルリン警察もそうした分割された警察組織だった様です。そして、当時のベルリンは東西に分割されていました。そして、1955年に再軍備がさなれるまで、国軍は存在せず、国境警備隊といった准軍事組織しかありませんでした。そして、警察もいざ有事の際には軍事行動が取れる装備を必要としていたのでしょう(西ベルリンは東ドイツのど真ん中で、有事の際は孤立無援です)。それが警察らしからぬ装備をしていた理由ではなかったかと思います。
   ちなみに、こうした地区規模の警察は1970年代の改変で地方警察に統合されていったそうです。

20151020_111047
やや見にくいですが、PPrBlnの刻印が見えます


■外見と使い勝手
   能書きはこれくらいにして、ベルリン警察飯盒の特徴について。この飯盒は良く言われる様に、第二次大戦中のドイツ軍のM31飯盒にほぼ近似です。違いは、釣り手の耳金の形状で、M31飯盒はリベットが縦打ちですが、この飯盒は横打ちになっています。また、M31飯盒は掛子がないのですが(あったという説もある)、この飯盒には掛子があり、蓋とハンドルで連結する事が出来ます。
   飯盒本体は、あとで述べるドイツ連邦軍飯盒と同じ大きさです。目盛りも500mlずつ打ってあります。蓋は薄く、その分高さが低いのですが、日本の兵式飯盒を見慣れた目には、こちらの方が違和感なく見る事ができます。特徴的なのは釣り手で、釣り手の終端はただ単に丸く曲げてあるだけなのですが、日本の飯盒の様に360度回るタイプでなく、約280度にしか回りません。そのため、ポータブルストーブに置いて使う際も、釣り手が倒れてストーブの火に炙られる心配がありません。
   アルミの材質、仕上げは、日本の飯盒に及ばないものの、ソロクッカーとしてはむしろ適切なサイズで、個人的には非常に好感が持てます。

20151020_111101
今回とどいた物は、外見は若干塗装のハゲがあるものの
中は非常にキレイで恐らく未使用品です

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旧ドイツ軍や、それをコピーしたロシア軍の旧型飯盒などは
掛子が付属していませんが
やはり掛子はあった方が便利です

20151020_111247
特徴的な釣り手(というか耳金)の構造
BW飯盒も同様の構造ですが
こちらの方が単純な作りで、必要な機能を備えています


■ドイツ連邦軍(BW)飯盒との比較
   ドイツ連邦軍飯盒は、このベルリン警察飯盒の後継にあたる訳ですが、その違いを比較してみました。外見上の
大きな違いは、BW飯盒は蓋が大型化していて、縦長のデザインになっている事。飯盒本体はどちらも違いがなく、掛子の大きさも同じなのですが、BW飯盒の掛子は途中でリムが設けてあり、その分で蓋の高さを稼ぐデザインになっています。その様に変更された理由は判りませんが、容量が増えれば糧食を貰える量も増えるので、その辺りに理由があるのかもしれません。
   釣り手は戦後に設計されなおしたBW飯盒の方が太くなっています。戦前のものをそっくり引き継いだベルリン警察飯盒は、釣り手が細いままです。戦前のものには、釣り手が伸びたり曲がったりしているものが結構ありますが、そうならない様に戦後、釣り手を太くしたのでしょう。同じ様な現象は日本の飯盒にもみられ、日本陸軍のロ号飯盒では釣り手が細いのですが、戦後の民間メーカーが作った飯盒では太くなっています。
   面白いと感じたのは、蓋と掛子を連結した際に、蓋と掛子の底が面一になる様にハンドルの角度が決められている事。蓋の高さが低いベルリン警察飯盒では、ハンドルの角度がキツめになっていました。なかなか芸の細かい事です。

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外見的な違いは、背の高さ
個人的には、ベルリン警察飯盒のサイズが好きです
ただ、釣り手は太い方がいいです。

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BW飯盒が背丈を稼いでいるのは
掛子を飯盒から飛び出させる事によってです
ちなみに、この二つの飯盒は互換性がありませんでした

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掛子のサイズもほぼ同じです

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蓋と掛子の底が面一になるように、ハンドルの角度に違いがあります

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BW飯盒はハンドルの末端を飯盒の底に引っ掛ける事で
蓋をロックできる様になってましたが
ベルリン警察飯盒では、ロック機能はありません


■日本の兵式飯盒との比較
   ドイツの飯盒を範にとった日本の兵式飯盒と比較をしてみました。大きさは兵式飯盒の方が少し大きく、横長です。ベルリン警察飯盒は真四角っぽい外見をしています。大きな違いはハンドルの有無ですが、これは米を炊く時にハンドルが邪魔になるからでしょう。
   ところで、このハンドルですが、ドイツ軍の飯盒に限らず、ヨーロッパの飯盒では、ハンドルは飯盒の背の部分につく様になっています。日本のハンドル付き飯盒は、凹んだ腹の方についているのですが、その理由は背には革通しが着いているからの様です。しかし、腹の方がへこんで空豆型をしているのは、背嚢や雑嚢に付けた際に納まりが良くする様にするためで、その腹の方にハンドルがあっては、かえって納まりが悪くなります。ドイツ軍の飯盒では、革通しはハンドルに付いています。

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外見の違い。自分はどちらも好きですが
米を炊くのなら、兵式飯盒一択です

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日本の飯盒は、革通しに背嚢のストラップを通して縛着しますが
ドイツの飯盒は、ハンドルについた革通しにバンドを通して
雑嚢やAフレームに固定します

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新旧ドイツ飯盒と日本の飯盒
ソロ用としては、ベルリン警察飯盒は丁度いい大きさです


   自分は特段コレクターではなくて、道具というのは使ってなんぼと思っているのですが、希少価値の高まった飯盒はさすがに火に掛ける気が起こりません。この飯盒も、「かつて使った事のある」ノストラジックなアイテムとして、再購入しました。その意味でいうと、結局のところ、国産の兵式飯盒が一番安くて、いつでも手に入って、それだけにどんなに使い倒して、使い潰しても気兼ねない、という事で、一番活躍しています。しかし、どこの国の飯盒文化を見ても、自国の飯盒が一番入手し易く、自国の飯盒を使うのが世界に共通する飯盒マニアの姿だと思います。

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明治31年10月21日に発せられた陸達第97号を以て
アルミニューム製飯盒、所謂「兵式飯盒」の仕様が通達された
(Toyofusaさん調べ)
という事で、10月21日を日本飯盒協会は
「飯盒の日」
と定めましたww



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年10月11日

   そのそも橋の下会とは、昨年11月、職場の野郎共と男子会をやるつもりが、天気予報で雨の予報だったので、急遽、ウチの近所の平井大橋でデイキャンプをやる事になったのが発端です。雨降っても良い様に橋の下でやったのが、橋の下会の由来です。
   まぁ、アウトドアグッズは好き、でも登山やキャンプはなかなか出来ないって人も多いですし、特に都市生活者となると気軽にアウトドアに出向くというのも難しいのですが、そんな中でも橋の下ならやれそうなトコあるやん?というのに目を付けたのが今回の企画です。

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アーバンキャンパーは橋の下を目指す!


■一応、泊まりの装備
   今回のキャンプ地は葛西橋という事で、ウチからスクーターでものの30分ほどしか離れてない場所なのですが、一応、泊まりの装備をしていく事にしました。まー、帰りたくなったら帰れば良い訳ですし、ともあれ日頃仕舞ったり分散させてるキャンプの装備を、集合させてパッキングするのもキャンプの一環です。
   持って行くのはいつもの通りで、テントとポールシュラフ、スリーピングマット、だいたいこれでリーコンアサルトパックの4分の3が埋まってしまいます。この他に、今回は煮炊きの道具は飯盒オンリーの縛りがあったのですが、それは旧軍よろしくバックパックの背面縛着、食料入れにサステインメントポーチも背面装着。キャンティーンとカップは1個だけ右側面に、タオルとトイレットペーパーもIFAKポーチに入れてキャンティーンの下に装着。左側面には折り畳みの三脚椅子を縛着。ストーブは、夜冷える事を考慮してコールマンのフェザーストーブをチョイス。燃料は満タンにしておきました。その他、照明として高輝度30灯スクエアLEDランタンとEnergizerのアルティメットヘッドライト、スプーンやハサミが入ったMOLLEマガジンポーチやドイツ軍のファットコンテナを持ちました。
   今回、スクーターで移動の割には、ほぼ全ての装備を担ぐことにしたのは、スクーターを降りてちょっと歩くかもしれない、という話しがあったからでした。歩かないのであれば、スクーターにも装備を分散させたのですが、まぁ、ちょっとでも装備を使うのがこの種のイベントの趣旨ですので、使ってなんぼです。

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一泊も連泊も、主要となる装備に変化は大してありません
つまり、結構な荷物になるという事です
しかし、飯盒をこうして運ぶのは、今の時代にはむしろ画期的でしょうな

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自宅からスクーターでものの30分
上は風がビュービュー吹いてましたが
下に降りたら結構マシでしたw

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相方登場
これまたレトロなスタイルなのですが
自転車は比較的新しいそうです(そう見えないw)


■飯盒の蓋について
   さて、相方と合流できたので、さっそく橋の下会開始。相方は自分からロゴスのハンドル付き飯盒を買った人ですが、まだ炊爨経験は少ないという事で、まずご飯炊いてもらう事にしましました。とはいえ、いきなり炊く訳ではなく、米を水に浸けておかねばなりません。無洗米という事で、米を研ぐ必要はありませんが、いつもよりは長く浸けておく必要があります。
   ぼけっと待ってるのもなんなので、先に飯盒の蓋でステーキ焼く事にしました。LIFEで買って来た2枚1050円くらいのやっすいオージーです。まずフライパンにラードを落としてストーブで溶かし、その後、おもむろにステーキを飯盒に蓋に入れて豪快に焼きました。飯盒の蓋は、フライパンに比べれば厚みが薄く、どのくらい使えるか、今回は敢えて飯盒の蓋だけで焼き物にチャレンジしました。
   しかし、結果は上々。中まで火が通り、美味しく食べれました。気になる飯盒の焦げですが、ちゃんと脂を敷いておけば、炭化する様な焦げ方はしない様です。また、自分は蓋にハンドルの付いてない、普通の兵式飯盒を使っているのですが、その代わり、トランギアのアルミハンドル(鍋つかみ)を使っています。しかし、蓋とアルミハンドルの組み合わせはとても使い易く、要る時だけハンドルを付ける格好になるので、蓋が空でも蓋がストーブから落ちる事無く(ハンドル付きだと、ハンドルの重みで落ちる)、とても便利でした。

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橋の下会会場
相方は、今回初めて、カセットガスジュニアバーナーを購入
今回はその使用練習も兼ねています

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まずはラードを溶かします
自分は寒さ対策で、コールマンのフェザーストーブを投入

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火力最大で焼きまくります
良い感じに焦げ目がついて、美味そうです

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ナイフは使いにくいので、ハサミで切ります
ハサミは意外に使えるのです


■屋外に於ける火力調整の難しさ
   さて、浸水の時間が終わったので、相方にご飯炊いてもらう事にしました。自分がやれば失敗はないのでしょうが、それでは練習になりませんので、芯になろうが焦げようが、やってもらう事にしました。とはいえ、放ったらかしでは出来ないので、最初は強火で、沸騰したら弱火に変えて、重湯が消えたら火を消す、という手順を説明しながらやって貰いました。
   難しいのは、今回はそこそこ風がきついという事。気温的には温暖なので、カセットガス使うカセットガスジュニアバーナーでも火力が不足する、という事はないでしょうが、弱火の時は風に煽られて火力が分散してしまう可能性が大なので注意です。
   さて、やってみたのですが、強火でガンガン炊いてるのに、3分過ぎても蓋が持ち上がる気配がない。とはいえ、3分もしたら飯盒の中は大抵は沸騰しています。でもまぁ、一応中身を点検してみる事にしたのですが、ハンドルの先の折れた部分が飯盒の底に当たって蓋が開けにくい。もちろん、ハンドルを起こすのですが、それが手間です。ともかく沸騰していたので、弱火に切り変えました。
   ところが、ガスストーブの場合、弱火がどの程度の強さだったらよいのか、使い慣れてないと判りにくいものです。弱過ぎたら重湯が消えるのに時間がかかってベタ飯になるし、強過ぎたら底を焦がしてしまう可能性が大です。良い具合の弱火にしたつもりでしたが、5分経っても飯盒の中はボコボコ言っており、仕方ないので暫く火にかけ続け、ようやく重湯が無くなった時点で火を止めました。
   出来栄えは、カニの穴から焦げた煮汁がにじみ出てて、底はしっかりストーブの火の形に炭化していました。炭化してる範囲は、最大火力での火の範囲でしたので、強火に掛けている時間が長過ぎた様です。それでいて、弱火が弱かったので、なかなか重湯が消えなかったのでしょう。久々に焦げ飯を食う事になりました。

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今回は色々食い物があるので、2合だけ炊きました
掛子擦り切り一杯で2合です
こういう所では、研がなくても良い無洗米が良いでしょう

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外ですので、火力全開です
しかし、沸騰したタイミングの見逃すと、エライ目に

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炊いてる間に、ステーキ2枚目焼きました
ただし、一人の時は炊飯に集中しないと、エライ目に

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全般的にベタ飯なのに、真ん中に怪しい色目が、、

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案の定、底が炭化してました〜〜〜
ここまで焦がしたの、久しぶりです(汗


■飯盒の蓋のハンドルの功罪
   ところで、炊飯はハンドル付き飯盒で行ったのですが、案の定というべきか、炊飯には非常に使いにくいものである事が判りました。そもそも飯盒の蓋にハンドルが付いているのは、蓋をフライパンとして使う為なのですが、発祥の地であるヨーロッパではどうやら飯盒に蓋をして煮炊きする使い方はあまりしない様です。つまり、蓋にハンドルが付いてても、別に不便がない訳です。ところが、米の飯を炊く日本の飯盒の場合、まず吊るせばハンドルの重み分、傾いてしまいますし、蓋取るにもハンドルが邪魔ですし、そんな事もあって、日本の飯盒にはハンドルが省かれたのだと思います。
   そして今回感じた事は、ポータブルストーブの上で使うので、飯盒が傾くという事はないものの、ハンドルにロック機能がある訳ではないので、下に倒れてハンドルの先がバーナーの火に炙られて非常に熱くなる事、飯盒の中身をあらためようにも、まずはハンドルを起こさないと蓋が取れない事。それを忘れて蓋を取ろうとすると、ハンドルの先の折れた部分が飯盒の底に引っかかって、蓋が開かないだけでなく飯盒を倒しそうになる事、といった具合で、良い所が一つもありませんでした。
   では、フライパンとして使う場合ですが、ロゴスの飯盒のハンドルは、ハンドルが下向きになる様な構造になっていて、料理する場合でも食べる場合でも、とても使い勝手が良くない。せめて、ドイツ軍の飯盒の様に使い易いのが付いていれば良いのですが、これならハンドルない方が良くない?という感想になりました。

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こんな感じで、とにかく邪魔臭いのが
日本の飯盒についてるハンドルです

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飯盒の蓋自体が、フライパン代わりとして使えない訳ではありません
ハンドルは取り外し出来るのが便利です
(日本の飯盒の場合は)

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掛子は皿代わり
ステーキ丼、美味かったですw


■宴会キャンプで役立つポータブルストーブ
   今回、自分はコールマンのフェザーストーブ、相方はイワタニのカセットガスジュニアバーナーを持参したのですが、フェザーストーブは最初ステーキ焼くのに使ったきりで、後はカセットガスジュニアバーナーばっかで料理してました。それは買ったばかりのストーブを積極的に使わせてあげよう、という気持ちがあったのも確かなのですが、料理する度にポンピングして点火するのが面倒で、電着一発で点火できるお手軽なガスストーブの方をついつい使ってしまった、というのが実際の所です。
   これまでのソロキャンプでは、自分の分しか食べるものを作る事はなかったですし、その場合は一気に作って終了という感じでしたから、ガスでもガソリンでも使う機会は一度きりという感じでした。しかし、作っては消し、というのを繰り返す時、ポンピングやプレヒートをしなければならないストーブは、意外と面倒なもんなんだな、と感じました。まぁ、それしか無かったらそれ使うんでしょうが、便利なのがあれば、そっちを使うのは人情というものです。
   そこで、ふと思い出したのが、大型タンクを備えたケロシンストーブ。よく大人数用と称して売っているのですが、バーナーが一つしかないのはソロ用のストーブと同じで、どの辺りが大人数用なのか今まで判りませんでした。しかし、後でケロスト教の人に聞いたところ、弱火でずっと運転し続けて、料理作る時に火力あげて使う、との事。つまり、常夜灯的な使い方をする訳です。そのため、大型のタンクが必要な様です。

20151011_171302
ステーキ2枚、ソーセージ6本焼いたら
蓋も結構ヤレてきました
火の当たる面積が狭いのが判ります

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焦げ付いた飯盒
水を入れて出来るだけ炭化した焦げを落としましたが
あとはクレンザーで磨くしかありません


■結局泊まらず撤収w
   とまぁ、こんな話しを相方としてるウチに、いい加減腹は膨れてくるし、いやいやシメのラーメンは逝かんとイカンだろう、なんて言いながら、腹ごなしに中州の端っこまで歩いてみたり(実はそこが本来予定してたキャンプ地)、色々やってたのですが、一通りのことをやってたら、「そろそろもういいかー」みたいな雰囲気になってきました。そうと決まれば撤収なのですが、相方はだいぶメートルが上がったみたいで、銀空マットしいてお休み。その間に自分は先に湯を沸かし、飯盒や蓋などを拭いてキレイにしました。
   そして、なんのかんので、0000時には撤収。さっさかウチに帰りました。まぁ、近場ですしね、別に泊まらんでもいいという訳です。まぁ、こういうレクレーションもまた有りかと。

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荒川と中川の終端。その奥は東京湾です
すでに磯の香りがします

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シメはラーメンで
こういうの煮るのに、飯盒は最適ですw

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とりあえず、お湯とキッチンペーパーでキレイに
あれほど焦げてた蓋も、キレイなもんですw



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tanisi_corp at 22:00コメント(2)

2015年10月10日

   この飯盒を手に取ってみたのは、たしか1995年頃、神田神保町の石井スポーツでの事。「へぇ、こんな飯盒あるんだ」と思いつつも、それ以上の感情を持たなかったのは、当時はモリタの角形のノンスティッククッカーが最強と考えていたから。飯盒はあるにはあったけど、むしろ日用品として使っていたので、アウトドア用とはあまり意識してませんでした。
   なので、この飯盒が正しくは何と言う商品名で、どこのメーカーが出していて、当時いくらだったのか、という情報はまったく判りません。その後、ネットやオークションでも調べましたが、まったく情報がない状態でした。今回、たまたま譲って貰えたのは、運も運、奇跡的な幸運であったと思っています。

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便宜上、「ミニ飯盒」と称しておきます
自分が手に取ったものも、これと同じ赤い色をしていました
もしかしたら、赤しかないのかも知れません

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寺崎勉さんの『さすらいの野宿ライダーになる本』に掲載されているミニ飯盒
ソロ用の飯盒としては、当時はポピュラーだったのかも?


■本品の特徴
   ミニ飯盒の特徴は、まずその小ささです。今でこそ、ソロクッカーは丸形から角形まで様々あるのですが、自分が手に取って見たその当時にあっても、その種のクッカーは売ってました。なのに、わざわざ空豆型の兵式飯盒の形を模しています。むろん、兵式飯盒のまんまスケールダウンしたのではなくて、兵式飯盒に比べれば簡略化されている部分もあります。
   まず釣り手と耳金ですが、ミニ飯盒の釣り手は脱着式になっています。またスライドさせて蓋を押さえる事も出来ます。しかし、特段凝った造りではなく、鉄板を折り曲げて作った耳金の穴に、釣り手を通しているだけです。釣り手の先が半円に曲げてあって、吊り下げる事もスライドさせる事もでき、かつストーブの上に置いた時、釣り手が倒れない様にもなっています。非常にチャチな造りの割には、意外に考えられた構造です。
   しかし、その釣り手の構造から、飯盒の中身が軽いと少し斜めに傾いでしまう様です。まぁ、このミニ飯盒は、これを焚き火にかけて炊飯するというより、ストーブの上で使うのを一応前提としているのではないかと思います。だったら釣り手なんか要らん様なもんですが、そこは有ると無いとじゃ大違いで、あれば片手で提げて持ち運べる訳です。
   このミニ飯盒は、その容量から最大で2合炊きの様です。蓋は計量カップ代わりの様で、すり切り一杯で米1合分入りました。ところが、飯盒本体に水量線(みずはかりすぢ)が付いていません。この辺りはいささか不便です。

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非常にチャチに見える釣り手と耳金
しかし、結構考えられた造りになっています

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やや斜めるのは、釣り手の造りのせい
しかし、振り回さない限り、釣り手が取れたりしません

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蓋はすり切れ一杯1合
ミニ飯盒は2合まで炊くことが出来ます

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出来れば付けて欲しかった水量線
それとも、ご飯あまり炊かなかったのかな?


■早速炊いてみる
   今や手に入らない貴重品、かつとても程度の良い品物です。出来れば火に掛たくなかったのですが、それでは譲って貰った甲斐がない、という事で、早速ご飯を炊いてみる事にしました。吹き零れ等を考えたら、1合にしておいた方が良さそうですが、ここはやはり2合フルで炊いてみない事には具合が判らないでしょう。
   米の分量は蓋で量れますが、水は計量カップを使いました。米2合で360ccですから、その1.2倍は432ccです。この飯盒にもステンレスの計量カップを入れておくと良いかもしれません。あとは普通に米を研いで、水を定量入れて、30分置きます。
   ストーブは2レバー化したコールマン・フェザーストーブを使用。ずっとレギュラーガソリンで使ってますが、全然元気です。最初は強火で4分、沸騰すると蓋が持ち上がる前に吹き零れが始まりました。直ちに弱火に切り替え。ただし、とろ火まで持って行くと風で消えそうになるので、中火よりちょっと弱いくらいにしました。そのまま5分炊きましたが、最初のウチは盛大に吹き零れてました。これは兵式飯盒で4合炊いた時も同じなので、共通した現象でしょう。
   そして、重湯がなくなった時点で火を止めて15分蒸らしました。火を止める時、少し焦げた臭いがしたのですが、蓋を開けてみたら焦げてませんでした。4合マックスで炊くと、飯盒の残りの空間が残り1センチ未満で、やや張り釜傾向でしたが、問題なくふっくら美味しく炊けました。

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2合分の米と水を入れた状態
空きスペースは、兵式飯盒の4合炊きの状態と近似です

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兵式飯盒より小振りですが
ストーブの火が良い感じに全体に当たる大きさです

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釣り手は切ってある逆の方向に倒しておくと
バーナーの方に倒れて行きません
ストーブで使う場合は、外しておいても構わないでしょう

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蓋は兵式飯盒よりは薄いので、直ぐに浮きます
既に盛大に吹き零れています

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良い感じに炊きあがりました
このミニ飯盒は長い間1合炊きだと思ってたのですが
2合でも問題ありません

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底も焦げ付き無し
まぁ、いきなり焦げ付かせたくなかったのですがw


■飯盒文化後期の逸品
   このミニ飯盒、手に取って見た時は、これ単体で使う飯盒だと思ったのですが、よくよく考えてみると、どうやら兵式飯盒にセット出来る様に設計されている様です。それが証拠に、中に丁度いい感じにすっぽり入るだけでなく、釣り手を付けたままでも、その上から兵式飯盒の掛子を被せ、蓋もきっちり閉じる事が出来ます。予め、兵式飯盒の中にセットするのを前提に作られたとしか思えません。ミニ飯盒の目的は、「飯盒一つだとご飯かオカズしか作れない」という問題を解決する為のアイテムだったのではないでしょうか。これがあれば、どちらかでご飯を炊いて、もう片方でオカズを作れる、という訳です。
   先の大戦の後、我が国のアウトドアにおいて、飯盒は長らくクッカーの主力の地位に君臨し続けた訳ですが、その間に様々な「飯盒アイテム」ともいうべきアイデアや商品が作り出された様です。その多くは既に忘れさられ、物も残っていないのですが、このミニ飯盒はそうした飯盒文化の後期〜晩期に現れた商品なのでしょう。飯盒を知り尽くした人が考え出したのではないかと思います。
   飯盒それ自体は、今でもシンボリックに残っているのに、こうした便利な派生品が無いというのは、残念な事です。あまり売れないから姿を消したには違いないと思うのですが、個人的には再販を強く希望する商品の一つです。

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兵式飯盒との比較
容量、大きさともに約半分くらいです

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良い感じにすっぽり入ります
まるで「そうしてくれ」と言わんばかりですw

20151010_112139
右はその昔あった、3合炊きの飯盒の中鍋
これもオカズ対応の為のアイテムでした


この飯盒の詳しい情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら
是非ご連絡下さい。よろしくお願いいたします
tanisi0312@yahoo.co.jp


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なかなか壮観な眺めw



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)

2015年09月16日

   シェラストーブというのは、ファンから風を送って木などの燃える燃料を強制的に燃やしてしまう、というストーブで、自分がアウトドアに目覚めた1990年代初頭には既に存在していました。「松ぽっくりなど、自然にある物が燃料になる」という触れ込みで、エコブームが始まる前からエコロジーを売りにしてましたが、当時は液燃系ストーブの方がイケてると感じてたので、変わり種以上に感じる事がありませんでした。
   しかしまぁ、その頃から関心がありましたし、もしかしたら、ケチ臭く燃料代を浮かせるかもしれないと考えて、今回調達してみました。

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20年以上、欲しいと思いつつ
このたび、やっとこ購入


■見た感じ
   シェラストーブは、昔はアチコチの登山具屋やアウトドアショップにありましたが、探しに行くのも面倒ですので、ベース犬山で調達しました。送料が安く、かつクレジットカードが使えるので(ポイントが貯まるw)便利です。しかも、物は2日もしないウチに到着しました。
   さて、ウキウキしながら開封したのですが、よく言われている「良くも悪くもメリケン製」といった、がさつな出来栄えを想像してたのですが、届いたブツは、思ったよりはしっかりした造りでした。まぁ、ブリキとアルミの混合ですので、鉄や真鍮みたいなカッチリ感はないですが、意外にコンパクトで軽いな、というのが第一印象でした。
   収納状態では、土台とファンの部分が本体に入る様になっていて、この種のブツとしては小さいと思います。五徳が出っ張っていますが、まぁ、パッキング時に気になるほどでもないです。組み立ては簡単で、ファンの周りの円形のブリキを手で押さえて、爪が本体の穴に入る様にしてセットするだけ。これで完了です。ぐらつきは少なく安定しています。
   電池は単三電池を1本使用。昔のはファンの下に電池をセットするタイプでしたが、その後改良されて今はリード線に繋がれた電池ボックスに電池を入れます。この電池ボックス、前のタイプはブリキの箱でしたが、新しいのはプラのケースになっています。ただ、蓋を小さいビスで固定する様になっていて、電池交換の度にプラスドライバーが要るのは不便だな、と感じました。
   早速電池を入れてファンを回してみたのですが、切り替えは強と弱の2つ。ファン単体ならそこそこの風が来るのですが、本体にセットしてみると、風が出てるかなー?くらいの風力です。どの位の火力調整が出来るかは、やってみないと判りません。

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ファンを回すための電池はプラのボックスに入れます
蓋がネジ止めなのが面倒臭い

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ファンの本体への取り付けは
ファンガイドを手で凹ませて、本体に爪を引っ掛けて行います


ファンはこんな感じで回ります

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飯盒なら楽々載りますが
これより小さいカップなどは載りません

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コールマンのフェザーストーブと比較
あまり差がありません

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パッキングサイズは、シェラストーブの方が小さいです


■燃してみた感じ
   シェラストーブは、松ぽっくりや小枝など、キャンプ地に落ちてるもので燃料はOK!って事になってるのですが、アーバンな環境ではむしろあまり燃料になるものがありません。そこで、たまたま職場で少し木っ端が出たので、それを貰って帰り、ウチのベランダでシェラストーブを燃してみる事にしました。
   点火の方法は至って簡単。まず、ティッシュを一枚、軽く丸めて放り込み、マッチで火を点けて、木っ端を入れて、シェラストーブのスイッチを入れるだけ。ウィ〜〜〜ンと軽くファンが回る音がすると同時に、空気が送り込まれて火勢が強くなり、たちまち木っ端に火が点きました。そして、これが意外と火勢が強い。そして派手に燃えます。今回用意した木っ端は、長さが15cmくらいあって、シェラストーブにくべる様な感じになったのですが、これだと飯盒とか置けないので、もう少し小さくしないとダメだな、と思いました。
   また、強制的に空気を送り込んで燃やすので、普通に燃やすよりは火勢が強いのですが、煙も出ますし、爆ぜもします。なので、うっかり他の物に燃え移ったりしない様にしなければなりませんし、燃やすものもあまり臭いが出ないものでないとダメだなー、と感じました。
   火勢があるのは、木っ端4本くらいで大体4分ほど。その後は熾き火となり、そのままファンを回し続けると大体7分ほどで完全に燃え尽きてしまいました。灰がことの外少ないのが印象的でした。


思いのほか、火の点きは良いです

20150904_224209
ただし、この状態では煙がすごく、薪を入れるのが面倒です


■アーバンな環境での問題点
   本格的に炊飯に使うために、色々燃焼試験をしてみました。まず、ボロちくなった猫の爪研ぎ(段ボール製)を燃やしてみたのですが、煙が凄いのと臭いもそこそこ凄い。Tシャツが焚き火臭くなりました。かつ灰も結構出て、最終的に全部燃やし切った時には、ファンの空気穴が全部埋まるほどでした。朝刊1日分で2合のメシが炊ける、との事ですが、紙を大量に使った焚き火では灰が大量に出るので、よろしくないとされているのは、シェラストーブも同様の様で下。
   続いて木っ端を使ってみました。こちらは段ボールに比べると、火力も強く灰も少ないのですが、やはり煙が凄い。当然においも凄い。ベランダで使うにはためらうレベルです。そこで、ふと気が付いたのは、五徳の高さです。五徳の高さが低く、火の一番美味しいところが使えず、そして不完全燃焼を起こして煙が凄いのではないか。試しに、シェラストーブから飯盒を外してみると、全く出ない訳ではないものの、飯盒を置いた時よりは煙が少ないのです。もっとも、木が大分燃えて来て赤くなる頃には煙はほとんど出ないのですが。
   実はシェラストーブには、鉄板を十字にクロスして高さを持たせる五徳と、その周囲を囲う風防があるのですが、自分が買ったバージョンは、価格低減の為かそれらが省略されていました。ネットで調べると、それを使わないって人も多かったので、要らんと思っていたのですが、実はそれが良い感じに火を使うアイテムなのかもしれません。

20150911_000900
この高さでは火が不完全燃焼を起こす様です

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そこで飯盒を持ち上げてみました
すると、煙の量がほぼ見えないくらいに減りました

20150911_001634
棒で吊り下げました
このくらいの高さが丁度いいみたいです
また、薪も入れ易くなりました


■ハンゴーキャッチ
   そこで、以前調達したハンゴーキャッチとそれを立てる台を使って炊飯してみる事にしました。ちょっと大掛かりですが、辛うじてベランダに設置する事が出来ました。飯盒を吊り下げてみると、シェラストーブと飯盒の底までの高さは5センチ開きました。これだと、薪を投入するのも楽です。
   さて、炊いてみた訳ですが、最初にくべた薪が十分に燃えるまでは煙が出るものの、一端燃えてしまえば煙はそう多く出ませんでした。追加で薪を入れても、それほど煙は目立ちません。熱と送風によって燃焼ガスが燃え、かつ飯盒の高さが十分にあるので不完全燃焼しない様です。
   最初、強火の段階では、ポンポンと薪をくべ、火力が落ちない様にキープし、沸騰して蓋が持ち上がったら、薪を入れるペースを落として弱火に変え、重湯がなくなった時点で薪の投入をストップ。最後は火から遠ざけて蒸らしました。結果は上々。ふっくらと炊け、底も焦げ付きなく仕上がりました。何となしか、ガソリンやガスのストーブで炊いたよりも、美味く感じました。
   炊き上がりに用した時間は、強火が大体4分、弱火が6分ほど。火力が不安定な事を考えたら、平均的な炊飯時間と言えます。

20150911_004919
シェラストーブ用に作った訳でありませんが
丁度いい感じでしたw


吊り下げて両手がフリーになったお陰で
薪くべたりが楽になりました
ただ、蓋とって締めたりがちょっと難儀だったかも
(まぁ、片手にiPhoneでしたので、、)

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飯盒掛は高さが足りなくて使えませんでした
これはあくまで地面で焚き火する用ですね


■折り畳みカマド
   ハンゴーキャッチは大分具合が良いのですが、もともと飯盒を3つほど吊り下げるために大きめですし、また吊り下げだけに蓋を開けて中身を確認するのがちょっとやりにく、という事で、飯盒1個を載せれるタイプのカマドを作ってみました。
   材料は全部100均で調達。台所に調理器具ぶら下げる網3枚と、鉢植えなどを吊り下げる長いS字フック3本です。材料費540円。まず網を麻ひも(針金でも可)で連結し、折り畳める様にします。使う時はコの時に広げて、その中にシェラストーブを置き、S字フックの片側のフックを切断した棒を2本渡して、飯盒が置ける様にします。
   若干グラつくところはありますが、飯盒がひっくり返ったりという事はなさそうです。そこで、試しに2リットルの水の入ったヤカンを置いてみて、湯を沸かしてみました。ガンガンに燃やして、薪もポンポン入れまくったのですが、ボコボコに沸騰するまでに26分かかりました。時間は掛かりはしても、ちゃんと沸いたのが凄いですし、折り畳みカマドも転倒崩壊する事なく、しっかり立ってました。
   折り畳みカマドの良いところは、ハンゴーキャッチとその台よりも場所を取らず、収納サイズもコンパクトで邪魔にならない所だと思います。本格的に専用の台を作る事も可能ですが、取りあえずはこれでしのげそうです。

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100圴アイテムで作った折り畳みカマド
ハンゴーキャッチ立てより省スペースです

20150915_223101
収納サイズはさらにコンパクト
場所取りませんw

20150915_225144
2リットルの水の入ったヤカンの重さにも耐えました


■薪の調達
   山に行けば、伐採された木もあれば、枝打ちされた杉の枝など、燃料になる物はそこそこあるものですが、都市部ではそうそう木材が手に入りません。といっても、まったく無い訳ではなく、時々ゴミとして廃材が出たり、捨ててあったりするもので、そうした廃品を確保したり、貰ったり、せしめたりするのが、シェラストーブの燃料として最適である、と自分は考えています。まぁ、ペット用のウッドペレットでも良いのですが、わざわざこんなストーブ使うからには、やはり薪で行きたいと思う訳です。
   そうした廃材をシェラストーブで使うには、シェラストーブに放り込めるサイズに廃材を切りそろえねばなりません。ノコギリやジグソーといった工具は前からありますが、それだけだと結構しんどい作業になりそうなので、鉈を調達する事にしました。その鉈を調達するに当たって、色々調べてみたら、薪割りに適しているのは刃渡り15cmくらいの両刃の鉈、という事が判ったのですが、近所のホームセンターには片刃のばっかりでしたので、ネットで取り寄せました。落としてもケガの無いように、刃先に突起があって背の部分は丸めてあるエビ鉈にしました。
   事前にYoutubeで使い方を勉強し、ジグソーを使ってバリバリと廃材を20cmくらいの長さに切り落とし、鉈を使って細くしていきました。板は良い感じにパカパカ割れたのですが、合板は割れ方が適当で結構苦労しました。また、ベランダでやったの結構音がカンカン煩く、間違っても夜中やったら近所迷惑です。
   とりあえず、集めた廃材を全部薪にしたのですが、これが結構な量になりました。しかも、2合のご飯を炊くのに、薪は大体120gくらい使いませんので、当分もちそうですw

20150912_172153
最近、マッチ使えない小学生が増えているらしいですが
昔はこんな刃物でも使える子が多かったんじゃないでしょうか
自分は今回の用事がなかったら
一生、鉈など使う機会がなかったと思います


■まとめ
   煙が凄い、臭いも凄い、煤も凄い、薪割る時の音も結構出る、という事で、一時はベランダ炊飯は無理かなー、という感じがしてたのですが、使い方や装備を工夫する事によって、ベランダでも気軽に焚き火が出来る体制を作る事が出来ました。とはいえ、煙が減っても焚き火の臭いはしますので、洗濯物を干してないとか、窓を閉め切る冬場でないとやり難い、といった制約はあります。でも、全然使えないよりは、使える条件を整えれたのは良かったです。
   このシェラストーブが、ホントに真価を発揮するのは、それこそ災害時とかなんじゃないかな、という気がします。まぁ、そんな事態になった時、こんなオモチャみたいなものが本当に役立つかどうかは判りませんが、日頃から使い慣れている道具というのは、そんな時にも威力を発揮すると思うので、条件が揺る限り、使って行こうと思います。
   先述したように、シェラストーブで飯盒や鍋を使うと、煤で真っ黒になります。煤が付かない用にするには、予め洗剤を塗ったり、溶いたクレンザーを塗るという予防策がありますが、基本的に、真っ黒になって困る鍋釜は使わない方が良いと思います。
   煤が付いた場合、蒸らしの最中にティッシュなどで煤を拭き取ってしまうのも良いですが、ご飯を食べ終わった後に手で水洗いするのが、タワシやスポンジを黒くせずに済んで良い様に思います。煤を洗ったあとは、黒くても他に色移りしないので、飯盒に関して言えば、むしろ真っ黒になった方が風格が出て良いんじゃないか、と自分は思います。

20150915_230012
焚き火の宿命、煤で真っ黒
気にする人は、使わない方がいいですw

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段々使い込まれた感が出て来ました



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年09月09日

   このところ、置き換え食品という事で、ご飯の代わりにサツマイモを飯盒で蒸かして食べているのですが、サツマイモばっかり食べてても飽きるので、ポテトサラダを作ってみる事にしました。ポテトサラダというと、子供の頃、オカンに言いつけられて、ジャガイモ潰してこね回すのをよく手伝わされていました。そんな訳で、敢えて取り上げるほどの珍しい物でもないのですが、飯盒で作るというのは珍しいと思うので、あえてレポートします。

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ポテトサラダは簡単に出来るだけに
それこそ家の数だけ作り方があると思います
たにし家では、これらの他に
キュウリと伊藤ハムのポールウインナーが入ってましたw


   まずは、飯盒にたっぷり水を入れて湯を沸かし、沸騰したらジャガイモを投下して、沸騰したら中火で10〜15分ほど煮ます。要は、ジャガイモの芯まで茹でれれば良いので、時間はあくまで目安です。良い頃合いを見計らって、竹串を刺して、真ん中くらいまで入ればOKです。
   ジャガイモを湯がいている間に、タマネギ、人参の下処理をします。タマネギはスライサーで薄切りにして水にさらし、人参は細切りにしておきます。

20150909_231601
飯盒でガンガン湯がきます
昔、ドイツ兵はエスビットでジャガイモ湯がいたりしてたそうですが
温め直すくらいならともかく
こんな感じで湯がけたのか、今度試してみようと思います


   ジャガイモがやっつけれたら、ジャガイモを引き上げて、水を取り替え、今度は人参を湯がきます。ただし、いつまでも湯がいてると、グズグズになってしまうので、2分くらい、サッと湯がく程度です。人参を湯がくかどうかは、これも好みによって分かれると思うので、人参のカリカリした食感が楽しみたい人は、生のままでも良いと思います。
   タマネギは生のままの方が良いと思います。恐らく、湯がくとヘナヘナになってしまい、タマネギらしい味わいが無くって、みずっぽいポテトサラダになると思います。

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にんじんはサッとだけ湯がきます
湯切りは箸でもいいですが、飯盒蒸し器を宛てがっても出来ます
何にしても、熱いので取り扱い注意です


   人参がやっつけれたら、ジャガイモの皮を剥いて飯盒に入れます。作るのが簡単と言われるポテトサラダの一番難しい工程が、このジャガイモの皮むきだと思ってます。何たって熱い。熱々のジャガイモを触りながら、皮をぺろぺろめくって行かなければならないのです。面倒な上に、熱い。まぁ、冷えてしまうと何かと不都合なので、熱々言いながら皮剥きます。

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ごろんごろんと放り込んだジャガイモ
皮剥き終わる頃には、素手で触れる温かさになってますw


   今度は、ジャガイモを潰しにかかります。擂り粉木を使って潰すのですが、最初はころっころ転がってやりにくいので、杓文字で4分割くらいにしてからやっつけます。一般的にはボウルなどでやる事が多いと思うのですが、飯盒だと角のエッジが立っているので、ジャガイモが逃げにくく、ガシガシ潰す事が出来ました。

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最初は杓文字でぶつ切りにして
そのあと、擂り粉木で粉砕www


   良い感じにジャガイモが潰れたあと、マヨネーズとタマネギを入れて良い感じにかき混ぜ、塩こしょうで味を整えます。マヨネーズは多めに入れれば、それは美味いのですが、ダイエットの見地から若干少なめにしました。芋イモした食感が楽しめますww

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マヨネーズ少なめなので、ちょっと硬めです


   こんな具合で、良い感じに出来上がりました。飯盒といえば、ご飯炊く道具くらいにしか思われておらず、しかも家の中で使えるとは夢思わない人が多いのですが、要は深底の鍋ですので、この種の料理はお手の物な訳です。以前は片手鍋でやってましたが、むしろ深さは飯盒の方がありますのでやり易かったです。

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やっぱ、ポールウインナー入れた方が良かったなー
とか思わないでもない、、、


   実は、この企画の前に、カボチャの煮付けを作ろうと思ったのですが、カボチャはゴロゴロと鍋に放り込んで煮るのではなく、フライパンに並べてカボチャが沈没しない程度に水に浸して煮るという事が判り、飯盒の底では1/4カットのカボチャでも全部一気には作れない事が判って止めにしました。広げる系の料理は、底面積の狭い飯盒では不利なのです。

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こちらも始めて作ったのですが
結構美味しく出来ましたw



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)
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