MSR

2016年07月26日

   最近、液体燃料を使うストーブは、自動車ガソリンや灯油、軽油、果てはジェット燃料(どこで手に入れるやら)まで使えるマルチフェルが主流なのですが、それに加えて、ガスまで使える物が出ています。MSRで言えばウィスパーライト・ユニバーサル、オプティマスだとPolaris Optifuelがそれです。これらは日本では正規で売られてませんが、「ガスも使えたら良いのになー」と思うのは、あっちの人も同じだったというのを伺え知れます。そして、これらの商品が出る前から、自作でガスアダプターを作る人も多々いた様です。そこで、自分もこのサイトを参考に、ドラゴンフライのユニバーサル化を目指しました。

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日常的には要らんアイテムですが
それほど難しくないので、こさえてみました


■工作
   ガス化をする上でどうしても必要なのは、ガス缶に取り付けるアダプターです。作例では、中国製の安いガスストーブのコックを流用していますが、幸いな事にウチにも同じアダプターを持つ中華ストーブがありますので、惜しげも泣くメッシュホースを取り外して流用する事にしました。
   次に、ドラゴンフライのフェルラインと繋ぐチューブですが、これはホームセンターに売っている耐油ホースを使いました。内径6mm外径9mmのものを使いますが、ガス缶側のコックはこれだと太いので、外径6mmのホースを入れて合わせました。
   一番の問題は、このホースの固定方法で、作例ではガスコンロのホースを固定するクリップの小さいのを使っているのですが、これがどこのホームセンターに入っても売ってない。この手のはバイクで使われてる事が多いのですが、もしかしたらバイク用かも、と思って調べてみると、キジマやキタコからホースパワーバンドという名前で売ってる事が分り、近所の2りんかんに行ってみると、ばっちり売っていました。
   作り方は、説明を要しないほど簡単なのですが、ガス缶のコック側は結構緩くて、バンドを付けただけでは直ぐ抜けてしまうので、ホースにテープを巻いて上げ底にして、簡単に抜けない様にしました。もっとも、それでもホースが回るのですが、ガス缶を逆さにしたりする事もあるので、ガスが漏れてなければ良しとしました。逆に、フェルラインの方はホースを押し広げて入れるのですが、あまり深く挿してしまうと抜く時に難儀しました。

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中華ストーブのアダプターからメッシュホースを外し
ウチにあった耐油ホースを付けてみたところ
しかし、これだと細すぎてドラゴンフライに付けられません

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太いホースを使ってテスト中
液出しする関係で、カセットガスを立てて使う意味がありませんでした


■テスト
   ドラゴンフライとガス缶を繋ぐホースの長さは、当初はカセットガスを立てて使う事も考慮して、30cmくらいの長めにしていました。しかし、これだと消火の時にホースの中に残っているガスが多く、消火に時間が掛かる事が分りました。
   また、ガス缶を逆さにしてガスを液状のまま出す「液出し」の方が火力が強く、むしろ気体の状態だと火力が定格より弱そうな事から、カセットガスを立てて使う事はないと判断し、ホースを15cmほどにカットしました。あまり短過ぎると、ガスカートリッジを起こす時(消火の時は液出しを止める)にホースが足りなくなるので、その長さにしました。
   さて、実際に使ってみたのですが、まず、ケロシン用のジェットでは異常燃焼して使えませんでした。そこでガソリンのジェットに交換してみたところ、いきなりガスを多めに出すと、ガスの風圧でライターの火が消されてしまいました。点火の時は、火力を絞ったトロ火の状態で点火します。しかし、ヘッドが温まる前に火力を上げようとすると、火が消えたり、プレヒート不足の時と同様に赤爆しました。ヘッドを温めながら、徐々に火力を上げて行く感じです。
   一旦火が点いてしまえば、思いのほか快調に燃焼しました。火力調整も思いのままです。ヤカンでの湯沸かしから、飯盒での飯炊きまで、良い感じにこなしました。また、液出しをすれば火力も強く、また連続使用によるガス缶の冷えもあまり影響ない様でした。
   消火の際は、ガス缶を起こして液出しを止め、元栓を締めてそのまま放置します。もし、止めるタイミングが分っているなら、止める数分前にガス缶を起こして元栓を締めれば、無駄にガスを燃やさずに済みます。火力調整キーの方で消火する事も出来ますが、この場合はホースの中にガスが残っているので、取り外した時に生ガスを吹く事になります。出来れば燃焼させた方が安心です。

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ガスカートリッジで液出し中
カートリッジがコロコロ転がるので、何か台を作った方が良さそう

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液出しであれば、火力は十分です


■使用上の注意事項
   まず、自作であるのでガス漏れに注意が必要です。ドラゴンフライのフェルラインチューブにホースを接続するのは、ホースが少々キツいので、フェルラインチューブを挿すだけも気密性は保てるのですが、あまり奥まで差し込むと外す時が猛烈に大変です。せいぜい7mmくらいが限界だと思います。ところが、液体のガスが通ると、意外にもホースが緩む様で、使用中にスッポンと外れた事がありました。もちろん、噴き出したガスに引火して、目の前が炎に包まれたのですが、速攻でガス缶の元栓を締めて事なきを得ました。なので、安全面を優先して、フェルラインチューブ側もホースバンドを付けるしました。
   流用した中華ストーブには、カセットガス用のアダプターが付属していたので、これも使ってみたのですが、どんなに締めても、ほんのかすかに「シュー」という音がする。ほんのかすかなので、大した事ないかと思って使っていたら、漏れたガスに引火して、またもや目の前が炎に包まれました。この場合も慌ててアダプターを抜いて事なきを得たのですが、所詮は中華製ですのでアテになりません。そこで前に買った三つ足アダプターを使ったところ、無事に使えました。(その場合、液出し出来る様に、カセットガスはめるプレートを下向きに付け替える)

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テスト段階では、バンドが手に入らなかったので
ホースをねじ込んでいるだけです
しかし、不意に抜ける事があり、危険でした

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そこで、ホースバンドで固定する事に
ただし、ガス缶側はユルユルなので、テープを巻いて厚みを持たせています


■ガス化の意義
   今回、ドラゴンフライをガス化したのは、液体燃料以外にガス缶も使える様にする事で、よりマルチフェルを促進する事、つまり、緊急時などの時の用途の幅を増やす事を目的としました。そして、それは概ね成功であったと思います。まぁ、自分以外にも既に多くの人がガス化にチャレンジしてますので、工作自体はそれほど難しいものではなく、誰にでも出来ます。
   しかし、やっておいてこういうのもなんですが、正直なところ、わざわざガスで使えんでもいいかなぁ、というのが終わったあとの感想でした。やっぱり、ガスはガス用に設計されたストーブで使うのが一番良く、また自分に関して言えば、アルコールから木材に至るまで、様々なポータブルストーブを持っている訳ですから、わざわざドラゴンフライをガスで使う必要もない訳です。
   上にも述べた事ですが、ガスが使えるにしても、吹き消えたり赤爆したりしないように気をつける必要があり、ガス本来のお手軽に使える様な感じでなかったのも、こういう感想を持った一因でした。この点は感じ方なのかもしれませんが、このガスアダプターを作る為に、わざわざ中華ガスストーブを犠牲にするのなら、いくら中華製とはいえ、そのままガスストーブを使った方がマシだと思います。その意味で、今回は頓知チャレンジでした。

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MSRドラゴンフライは、分離型ストーブの中では場所取らない部類ですが
ガス化キットを使うと、結構場所取ります



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年07月14日

   去年の秋頃に、MSRドラゴンフライのジェットをケロシンに交換し、以来、2日と開けず毎日自宅で使って来ました。プレヒートは台所でやるという事もあって、アルコールを使い、かつ10mlで十分なプレヒートを行って、異常燃焼しない様に使って来ました。
   ところが、3日ほど前から段々火力が落ち始め、昨日、とうとうロウソクレベルに。どっか詰まったっぽいです。去年の6月にポンプの整備は済ませてますし、そっちからの油漏れもなければ、ポンプの圧も十分掛かっているので、今回はバーナー側の問題の様です。

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MSRのストーブは、使用する燃料でプレヒートが可能です
もっとも、出来れば煤が出ないホワイトガソリンの方がストーブとしては良いそうです
やはり、煤だのカーボンだのが、ジェットなどに付着しやすいんでしょうね

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こちらはアルコールでプレヒート中
台所だと、煤で結構汚れてしまうので、灯油でなくアルコールでやるのが無難です
10mlほど使用し、結構時間かけて余熱します

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余熱が十分だと、灯油でもキレイな青い火で燃えます


■ざっくり原因究明
   まず最初に疑ったのは、火力調整棒の先のネジの部分。このネジの部分には縦に溝が3本掘ってあって、ここがカーボンなどで詰まっていると、火力が落ちるとの事。そこで分解してみたのですが、確かに真っ黒にはなっているものの、カーボンがベッタリというほどでもない。一応、キャブレタークリーナーに暫く漬けて、拭き上げておきました。
   次に燃料チューブの末端にあるフィルタ。これが劣化して固くなっていたり、汚れで目詰まりしてると、燃料が流れません。これも去年交換したばかりですが、一応、新しいのに変えておきました。
   しかし、これらの作業を施しても、火力が上がらない。具体的には、燃料の経路、ジェットから燃料チューブの先までのどこかが詰まっている様な感じ。疑わしいのはジェットではない、かと考えました。といのは、火力低下が始まる前、プレヒート前にうっかり火力調整キーが開いて、少し灯油が漏れてしまい、プレヒートの時にその灯油が漏れ、煤を出した事がありました。その後も何度か、火力調整キーを締めているのに灯油が少し漏れて、プレヒートで灯油が燃える事がり、それでジェットの穴が少し詰まったか、と思ったのです。
   ドラゴンフライのジェットの下には、クリーニングニードルが入っていて、バーナーを振る事でジェットの穴が掃除出来るのですが、今回は敢えて付属のニードルで掃除しました。また、サイレントキャップを外して、通常の状態で点火してみる事にしました。
   ところが、結果は不安定で、十分なプレヒートを施しても、火勢が上がらない、火勢はあっても赤火、ジェットの穴から不規則な小漏れ火が出る、といった具合でした。
   そこで、今度はジェットを外し、改めて穴を掃除し、クリーニングニードルも取り外して、全部掃除して組み直し、再度点火しててみました。今度は火勢の勢いはあるものの、ジェットの穴から、不規則に火が漏れており、何度繰り返しても同じ結果でした。

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火力調整キーの先っぽ
黒ずんではいますが、縦の溝が埋まってる訳でもなく
ここが問題ある様には思えませんでした

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一応、キャブレタークリーナーに漬けて洗います

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あまり調子良くなさそうです
ちなみに、ボトルの圧はパンパンに掛かっています


■ジェット交換
   ケロシン用のジェットは、去年の秋頃から使い始め、まだ1年も経っていないので、そうそう早々とヘタるのはおかしい、と思いつつも、こんな事もあろうかと、取り寄せておいた新品のジェットを入れてみる事にしました。
   このジェット、ドラゴンフライをガソリンからケロシンにしたり、またその逆したりと、ジェット交換をやった際、ジェッドがあまりにも固くて、ドライバーにレンチ噛ませて高トルクで回さなければ外れず、その際にレンチのネジ山が変形してしまいました。外す度に変形するのでは、そのうち、舐めてしまうと予想して、予備のジェットをガソリン、ケロシン両方取り寄せておいたのでした。ただし、今回はあっさりジェットが外れました。
   さて、新品のジェットを組み付けて点火。以前と同じ様に、10mlのアルコールでしっかりプレヒートさせたのですが、強火にすると赤爆する。赤爆する度にキーを緩めて赤爆を抑え、徐々にキーを開けて全開にしていきました。新品だと、ジェットの穴から漏れ火する事無く、普通に使える様です。
   そこで今度は、古いジェットに付け替えて試してみると、一応は勢い良く火は出るものの、やはりジェットの穴から漏れ火がある。これで今回の不調は、おおよそジェットに原因があったとみて良さそうです。恐らく、何かの拍子に穴が詰まり、そして広がり過ぎたのではないか、と思います。
   最後に、新品のジェットを付け、再々度点火。すると、あまり元気が良くなく、明らかにプレヒート不足の様相。でも、プレヒートはしっかりやっています。そこで一旦消火して、バーナー部を上下に振って、内蔵されているクリーニングニードルでジェットの穴を掃除。改めて点火したとろこ、バーナーヘッドがやや冷えたのか、赤爆しつつではありましたが、いつもの様に元気よく燃える様になりました。

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明らかにどっか詰まってます的な炎
プレヒートが足りない時によく見かける状態ですが
今回プレヒートは足りてます

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ジェットの穴を掃除して組み付けた状態
勢いはそれなりにあるものの、赤火だしジェットの穴から火が漏れている

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新しいジェットに交換したところ
火は青くなってきましたが、それでも、まだジェットの穴から漏れ火しています


■ジェットからの漏れ火の究明
   しかし、ついこないだまで使えてたジェットが、急に使えなくなるのもおかしな話しです。また、新品のジェットでガソリンのは漏れ火するという具合に、明らかにおかしな状況です。あり得ないとは思いましたが、もしかしたらシェーカーニードルが煤の付き過ぎなどで障害になってるのかと思い、新品のニードルを注文しましたが、そうでもなさそうな気がします。
   そこで、原因を究明するために、改めてテストしてみました。テストは灯油とガソリンのジェットの古い物と新しい物を、ニードルの古い物と新しい物で、それぞれ組み合わせて、一つずつ燃焼状態を確かめ、出来不出来を見る事で、傾向を確かめてみよう、というものでした。結果は、この様な感じでした。
  • 古ジェットDK+古ニードル:漏れ火有り
  • 新ジェットDK+古ニードル:漏れ火無し
  • 古ジェットDG+古ニードル:漏れ火有り
  • 新ジェットDG+古ニードル:漏れ火有り
   ここまでテストした所で、バーナーが冷えるまで待っている間に色々ネットで調べていたところ、ジェットからの漏れ火は、ジェットが緩んでいる時に起こる、というのを見つけました。自分では結構締めてるつもりだったのですが、そういえば前はドライバーにレンチを噛まさないとジェットが回らなかったのに、今回は簡単に取り外しが出来ます。簡単に取れた方が楽なのですが、ギンギンに締まってる状態が正常だとしたら、そうしてみるしかありません。そこで、キツめにジェットを締めてみました。
  • 古ジェットDG+古ニードル:漏れ火無し
  • 新ジェットDG+古ニードル:漏れ火無し
  • 古ジェットDK+古ニードル:漏れ火無し
   御覧の通り、問題が解決してしまいました。結果としては、漏れ火の原因は、ジェットやニードルの劣化ではなく、ジェットの締め方が足りない、というものでした。

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1〜4はそんなにジェットをキツく締めてない状態
5、6はガッチリ締めた状態です


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盲点といえば盲点でしたが
逆に言えば、ちょっとやそっとの事で
ジェットやニードルはヘタリはしないという事が分りました



■スペアパーツの必要性
   ポータブルストーブの耐用年数というのは、一体何年を目処に設計されているものなのでしょうか。真鍮のケロシンストーブなどは、それこそ50年100年でも持ちそうですが、コールマンのストーブなどは5年も持てば上等みたいな造りです。MSRのストーブは、大事に使えば20年30年と持ちそうです。しかし、どんな機械にも共通しますが、整備や部品の交換をしなければ、性能を維持出来ません。
   自分が持っているドラゴンフライは、購入から大体10年くらいになります。去年まで、そんなに頻繁に使っていた訳ではないですが、去年辺りから部品の交換の要が増えた気がします。幸いに、モチヅキから純正のパーツが取り寄せらマスので、整備に関しては安心です。
   ただし、不調になるのは、毎回、今回の様にいきなり、という事が多いです。もちろん、取り寄せれば、大抵2日もしないウチに届くのですが、これが出先だったら面倒な事になります。よぼどハードな使い方(毎日灯油プレヒートとか)でない限り、5年くらいは何もしなくても大丈夫ですが、5年過ぎた辺りから、使ってても使ってなくても細かいパーツが劣化してきます。
   幸いに、これらのパーツはそんなに嵩張るものではないですし、またコールマンのジェネレーターみたいに高くもありません。なので、これからも長く使い続けたい人は、是非ともスペアパーツを常備しておきましょう。

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今回、取り寄せていたパーツ類
実は、スペアのつもりで取り寄せたのですが
早速投入する事になりました

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ニードルは使わず新品のままストック出来ました
フェールラインのフィルターも多めにストックです




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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年12月18日

  ケロ化以来、これまでになく活用する様になったMSRドラゴンフライですが、何が最大の欠点といっても、その爆音。外でも大概気になるのに、それが狭い台所の中となると結構なストレスで、飯炊きだオカズ作りだ湯沸かしだと、小一時間も使っていると、耳障りを通り越す感じです。以前から、QuietStoveの存在は気にはなっていたのですが、高価な事もあり手控えていました。しかし、オプティマスNo.45などの静音化に失敗したあと、どうせなら「使える」ポータブルストーブの方こそ静音化すべし、という事で、年末の懐の良さも手伝って、思い切って購入する事にしました。

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前は7,800円くらいでしたが、自分が買った時は8,800円でした
ところが、その翌週には9,890円……
並行輸入品だから、取扱説明書も何もありませんでした


■使い方
   QuietStoveというのはメーカー名であって、部品としての呼び名はサイレントキャップというのが正しい様です。というのも、もともとバーナーに取り付けられているプレートスプレッダーを取り外して、代わりにこれを乗せて使うので、キャップという訳です。乗せるだけで、特段固定したりしません。ただ、良い感じに乗せないと、キャップが斜めになったりしますので、その辺りは上手に乗せましょう。乗せる時は、キャップの頭に書いてある矢印が、フェールラインチューブの方に向く様に置きます。
 乗せたあと、プレヒートを行うために液出しをするのですが、出した燃料はまずサイレントキャップの中に充満します。少ししか出さないと、プレヒートはQuietStoveの部分しか燃えない事になり、余熱不足の症状を呈します。別にQuietStoveはプレヒートする必要がないので(プレヒートする必要があるのは、ジェットから下のバーナー部分)、QuietStoveを逆さまに置いてから液出しし(すると、燃料は全部下に落ちる)、それから上向きに置き直しても可です。ただ、面倒臭い時は、多めに液出しして、バーナー部分にしたたるほど燃料を出すのでも可です。
   QuietStoveは置いて使うだけですが、消火してバーナーが冷えると、熱による金属の膨張・収縮の関係で、サイレントキャップがバーナーに軽くカシメた状態になります。指の力で簡単に外す事が出来ますが、どうせなら、そのまま固定した状態にしたいと思うもの。ただ、その状態では収納時に折り畳めなくな事もあります。まぁ、乗せた位置や角度が良い感じだと、キャップを付けたまま折り畳む事が出来る事もあります。
   気になる静音性ですが、これは前評判通り、相当静音化されます。むしろ換気扇の方が煩いくらいです。ちなみに、台所で使う場合は、換気扇は回した方が良いです。プレヒートの際に煤も出ますし、消火した後の臭いもプレートスプレッダーを使用した時よりも、長い時間漂う感じがします。

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使い方は、こうやって乗せて使うだけです
中には針金で固定してしまう人もいる様です

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裏はこんな風になっています
アウターキャップとインナーキャップが合わさった形状です

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付き方によっては、こんな具合に折り畳めません
まぁ、キャップを外せば良いのですが

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ちなみに、重さは55g
ドラゴンフライを使う人にとっては、大した重量増ではありません


■灯油での使用
   このQuietStoveの灯油での使用に関して、レビューの大半は「難がある」「使えない」というものであり、中には不況品として返品した、という話しもありました。自分のドラゴンフライは、ケロ化以降、ずっと灯油で使っていますので、あえて灯油使用でチャレンジしてみる事にしました。
   灯油を使うポータブルストーブの場合、肝になるのはプレヒートです。プレヒートが不十分だと、気化不十分になって、火柱を上げるというのが、ケロストの宿命です。ですので、ドラゴンフライに置いても、十分なプレヒートを心がけていました。具体的には、5秒ほど液出しし、点火し易い様にバーナーを傾けてウィックに灯油が染込む様にして、そして火が消える直前まで本点火はしない、というやり方です。うっかり途中で火力調整ハンドルを開けたりすると、火柱が上がって、余計時間が掛かる事になります。
   QuietStoveを使った時も、最初はこのやり方でした。しかし、液出しの燃料は全部QuietStoveに吸われて、燃えるのはQuietStoveだけで、本点火しようにも燃料がほとんど気化できてない状態で火だるまでした。そこで、上記に書いた様に、キャップを逆さに置いて燃料を吸わない様にし、ひっくり返してからプレヒートしてみたのですが、それでも火柱。どうやら明らかにプレヒートが足りないらしいので、液出しを10秒に増やしてみました。すると、辛うじて本燃焼させる事が出来ました。
   しかし、火力を上げて行こうとすると、火が赤くなって「バッバッ」と明滅し始め、そのままにしておくと猛烈な火柱を上げます。一旦、青火になる所まで火力を絞って、暫く燃やし続け、再度挑戦すると赤爆しなくなる。しかし、さらに火力を強めると赤爆するので、また戻す。そういうのを時間をかけて繰り返して行くうちに、最終的には最大火力でも青火で安定して使える様になる、という感じでした。
   ともあれ、本点火してもプレヒート不足気味の症状を表す訳です。そこで、もっとプレヒートに時間を掛けてみる事にしました。まず、QuietStove逆さにするのは面倒なので、普通に置いたままにし、約20秒間液出ししました。そうすると、QuietStoveから溢れる様な感じで燃料がバーナーの方にも落ちて来ます。そしてどのくらいの時間、プレヒートが続くか計ったところ、約2分間燃えてました。一旦火が消えたあと、火力調整ハンドルを回して点火すると、安定して本燃焼に移る事が出来ました。
   しかし、それでも赤爆症状を改善する事が出来なかったので、さらに多く液出ししてプレヒートしたのですが、今度はプレヒートの炎が地面にも滴り落ちる感じになり、とても危険でした。そして赤爆症状もさほど改善出来なかったので、QuietStoveを灯油で使う際は、最低2分はプレヒート、それでも全開で青火で使うまでには、赤爆したら戻すを繰り返して時間を掛けて使う、という風に認識する事にしました。
   この様な具合で、他の方がレビューされている様に、全く使えないとか不良品という訳ではないのですが、それでもプレヒートが失敗すると、決して本燃焼に移る事は出来ません。その場合は、一旦火を消し、バーナーが冷えるのを待って、再度プレヒートを行う他ありません。バーナーが熱いうちは、液出ししても中途半端に気化して、しっかりしたプレヒートが行えないからです。

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プレヒート不足で火柱を上げた状態
灯油使用時は、この状態からのリカバーは不可能なので
一旦消火して、冷えるのを待ちます

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全開の状態
灯油でも使えますが、全開まで赤爆なしで使える様になるのに
時間が掛かります


プレヒート直後の燃焼状態
ある一定まで火力を上げると赤爆します
この場合、一旦火力を絞って、バーナーが温まるまで待ちます


■ガソリンでの使用
   聞いたところによると、QuietStoveはガソリン使用を前提で設計されているそうです。レビューで好評価を下している人も、大抵はガソリンでの使用の様です。なのでガソリンでも使ってみる事にしました。ガソリンで使う場合でも、プレヒートはしっかりやらねばならないのですが、ただ、灯油ほどひつこくやる必要がない事、多少イージーなやり方しても大丈夫、という違いがあります。
   プレートスプレッダーの時の様に、液出し5秒では、例によってQuietStoveに燃料吸われて終わり、という事になるので、10秒ほど液出ししてやってみました。しかし、出が悪かったのか、ややプレヒート不足気味な感じでしたので、火力調整ハンドルを少し開けてガソリンを出して、プレヒートを追加。その後、良い感じに点火する事が出来ました。ガソリンの場合、灯油みたいに赤爆する事もなく、プレヒート直後から火力全開にする事が出来ました。
   試しに、液出し20秒でプレヒートしてみたのですが、点火した途端、ボンっと爆発してびっくりしました。言うまでもなく、灯油とガソリンでは引火点が違いますから、派手に燃料出すとこうなるのですが、そこまでやらなくてもガソリンは灯油に比べたら、プレヒートも簡単ですし、火力が安定するのも早い。確かに、ガソリンを基準にQuietStoveは作られているんだな、と感じました。

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ジェットをガソリン用に交換
毎度の事ですが、ジェットがガチガチで付属の工具では回りません
大きなマイナスドライバーにレンチを噛ませて外しますが
ネジ山をナメかけてしまいます

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ガソリンの場合、灯油だと赤火になる様なトロ火でも
しっかり青く燃えます


ガソリン時のプレヒート直後の燃焼状態
赤爆する事無く、最大火力まで上げられます


■プレヒートについて
   上記でも述べていますが、QuietStoveを使う場合は、プレヒートが重要になってきます。プレヒートが不足すると、まともに本燃焼させる事が出来ず、火柱を上げる事になります。
   ドラゴンフライでのプレヒートは、
  1. まずポンピングしてボトルの内圧を上げ
  2. コントロールバルブ(ポンプに付いてる元栓)を全開にし、フレームアジャスターハンドル(バーナー側の火力調整ハンドル)を開けて、スプーン1/2杯分だけの燃料をジェット内に流し込み
  3. アジャスターハンドルを閉じてから点火し、プレヒートの火が小さくなるまで約2分待ち
  4. ストーブが冷えるまで約5分待ってから再点火し
  5. アジャスターハンドルを1/2回転回して青く安定した炎になるまで待つ
   という手順を踏む事になっています。実際のところ、4番は飛ばしてますが、もしかしたら飛ばさない方が火勢の安定が早いのかもしれません(そうとも思えませんが)。問題は2番で、スプーン1/2杯のスプーンのサイズがどのくらいなのか分りませんが、ここで流し込む燃料の量によって、プレヒートの時間が変わってきます。
   純正のプレートスプレッダーを使っている場合は、噴き出した燃料はこのスプレッダーに当たって、全てジェットの方に落ちて行きます。ところが、QuietStoveを使っている場合は、噴き出した燃料はまずQuietStoveの中に吸われてしまい、下には落ちて来ません。そのままプレヒートすると、QuietStoveしか燃えず、肝心のジェットの方は全然温まりません。QuietStoveを逆さに被せて、液出しした燃料を全部下に落とすやり方もありますが、それにしても、1/2杯ほどの燃料では、特に灯油の場合はプレヒート不足に陥ります。
   そこで、いろいろ試してみた結果、灯油の場合、バーナーとエンクロージャー(五徳の足が付いたケース)を接続してるシャフトの、ジェット側に湾曲してる部分辺りまで燃料で浸せば、プレヒート時間が約2分ほどになり、辛うじて点火出来るレベルにまで持って行く事が出来るのが分りました。ガソリンの場合は、火を近づければ燃えるのですが、灯油の場合はそれだけでは燃えないので、ストーブを手前に傾けて、バーナー内に溜まった灯油がバーナーの下のウィッグに流れる様にしないと点火させられません。
   プレヒートは長めにやるに越した事はないのですが、あまり液出しし過ぎて、エンクロージャーの底に一杯燃料が溜まる様になると、ガソリンだと爆発しますし、灯油だと火がデカくて火事になっちゃうんじゃね?みたいな感じになり、結構危険です。また、灯油の場合は盛大に煤も出しますので、ストーブが真っ黒になります。そこまでしなくても、ガソリンの場合は初めから安定して使えますし、灯油の場合は赤爆が若干マシになる程度ですから、過不足なくほどほどにやるのが良いと思います。

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プレヒートはジェットを温めるためのものですから
バーナーから下が燃えるのが正解です
灯油の場合は、多めにやる必要があります

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ただし、あまりに液出しし過ぎると
プレヒートの火がエンクロージャーからはみ出して
煤で汚れるし、その前に延焼の危険があります

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どのくらいの量を出すか、目安としては
ジェットのネジ山が浸らない程度に出して
ウィッグの方に流れる様に傾けてます
ガソリンの場合は、そこまで出す必要はありません


■ポンピングについて
   MSRドラゴンフライを買って長い事になるんですが、これまで、ポンピングというのは多ければ多いほど良いと認識していました。一応、取扱説明書は読んでいて、30回くらいが目安という風に認識していたのですが、満タン時で30〜40回、半分くらいになった辺りでは、50〜60回くらいポンピングしていました。それでもタマにしか使わなかったので、火力が強いな、くらいに認識する程度で、あまり気にもしてませんでした。
   ところが、ここ最近、毎日常用する様になって、ポンピングの回数によって火の勢いが違う事に気が付きました。60回もポンピングした時は、いつもの倍の火力になってしまう、という事もあり、改めてポンピングについて調べ直しました。取扱説明書には、「満タンの時は20回、半減した時は30回、中身が少ない場合はさらにポンピングして、しっかり抵抗が感じられるまでポンプする」と書かれています。つまり、50〜60回はやり過ぎという事です。試しに、30回くらいで使ってみると、これまでよりも炎が小さく拍子抜けしました。
   ネットで、他の人がどうポンピングしてるか調べてみたのですが、10回しかしないという人から50回はやるという人まで様々で、多くの人が加圧し過ぎている様でした。ポンピングの回数が多いと、吐出圧が上がって無駄に火力が強くなり、弱火が利きにくくなる傾向にある様です。大事な事は、無加圧状態で20〜30回ポンピングした手応えを覚えておいて、それ以上、圧が掛からない様にする事の様です。

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ポンピングはボトルを立ててやるとやり易いのですが
調子こいて、パッツンパツンになるまでポンピングするのは間違いです

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取説に書いてあるのは、安全マージンを取った数値ですが
定格の性能を引き出す数値でもありますので
これに則った使い方をするのがベターです


■炊飯に適度な火力の得方
   MSRドラゴンフライは、自分が持っているポータブルストーブの中でも最強クラスの火力を誇るのですが、それはそれで飯を炊く上では難しい部分もあります。コールマンのガソリンストーブや、オプティマスのケロシンストーブの様に、最大火力でも沸騰までに4分なり5分掛かる物は、特段頭を使う事もなく火力最強から始めれば良いのですが、ドラゴンフライでそれをやったら、無駄に早く沸騰してゴワ飯になるか、下手したら焦がしてしまう事になります。
   上記の様に、ドラゴンフライ(に限らず、最近のマルチフェルストーブはみんなそうでしょうが)は、プレヒート、ポンピング、燃料残り具合などによって、火勢の安定とか火力とかが違ってきます。一番標準的な定格の性能は、ボトルが満タン時で、取扱説明書に書かれた規定のポンピング、余熱時間を取った時のものとなりますから、その状態を繰り返し練習して、感覚を覚えた上で。燃料の残り具合、気温、風、その他の条件で火力が低いと感じたら、ポンピングを追加する、というのが良いと思います。いきなり、カンカンになるまでポンピングしてしまうと、弱火まで強くなって、適切な火力が得られません。飯炊きに関しては、強ければ良いというものではありません。
   ドラゴンフライのフレームアジャスターハンドル、すなわち火力調整ハンドルは、他のストーブやコンロと違い、2周回したら最大火力になります。実はこれが意外に混乱するもので、微調整をする際に、今自分がどれだけ回したか分りにくくなります。
   そこで自分は、ハンドルの回転を1/4を1ノッチとし、8ノッチで全開になると認識する様にしています。その上で、3分半ないし4分で飯盒が沸騰するのが、何ノッチ目なのかを計りました。上記の「満タン、ポンピング20回、プレヒート2分」で灯油を使用した場合、大体5ノッチ目当たりで3分半で沸騰する様です。ただ、これもその時々によって変化しますので、最終的には火勢をみて、必要な火勢になる様に調整する必要があります。非常に感覚的ですが、この辺りは慣れる他ありません。
   ただ、取扱説明書通りのポンピング回数だと、最大火力にした時にやっぱりやや火力が低過ぎる様にも感じます。その時はポンピングを追加して、火力を強くします。ポンピングしまくってしまうと、この種の追加の調整が出来ないので、あまりよろしくありません。
   また、ボトルを繋ぎっぱなしにして次回も使う場合、前回の圧が残ったままになっているのですが、使う前にボトルを外して圧を抜き、燃料の残り具合を確かめてから、改めてポンピングするのが確実な様に思います。

20151216_093813
湯を沸かしたり、炒め物作ったりする時は全開でもいい訳です
その意味で、最強の火力のドラゴンフライは有利です

20151213_185851
しかし炊飯は、適度とされる強火と弱火が必要です
火力調整が自在であるという事は
必要な強さを自分で計れ、という意味でもあります


■まとめ
   QuietStoveは、ガソリンで最適化されているだけに、ガソリンで使用した方が使い勝手が良いのですが、自分はそこを敢えて灯油で使っています。というのは、バイクのツーリングで使うならガソリンで使いますが、もっぱら自宅で使っている事。また、以前は災害時などではバイクからガソリンを抜いて使えば良いと思ってましたが、3.11の経験者の方の談によると、バイクのは直ぐなくなるし、車からは抜けないしで、イザの時には意外とガソリンの入手に困る様です。なので、その方もケロシンストーブでしのがれたそうですが、となれば、普段から灯油で慣れておいた方が良い、と考えたからです。その意味で、ガソリンでの使用はあまり練習なしでも、イージーに使えます。
   肝心の静音化についてですが、これは掛け値ひいき目なしで、静かで使い易くなります。ドラゴンフライの最大の欠点はその爆音で、うるさくて火力最大に出来ない、なんて声も聞きますが、QuietStoveでその問題は一切解決です。以前、ケロシンストーブで試した様な、火力が落ちるという事もありません。確かに値段は高いのですが、投資するに値する製品だと思います。

20151215_225712
高いには高いですが
ドラゴンフライをより使いたくなるアイテムです


■追記—カーボンフェルト
   プレヒートの燃料をより多く保持する為に、余熱皿にカーボンフェルトを仕込む、という話しを前から聞いてましたので、自分も試してみました。厚みが2.8mmのものでまずエンクロージャーの底に合うサイズに切って仕込みました。また、このブログを参考に、バーナーカップの中にもカーボンフェルトを仕込みました。
   結果は上々。灯油で2分のプレヒートでも、十分にジェットを温める事ができ、プレヒート直後から火力を全開にしても赤爆しない様になりました。また、アルコールを使ったプレヒートも可能になりました。これまでは、エンクロージャーから溢れるほどアルコールを注いでも、余熱不十分で火だるまだったのですが、カーボンフェルトで十分なアルコールを蓄える事が出来る様になり、5分ほどのプレヒートも可能になりました。
   特に効いてるのは、バーナーカップ内のカーボンフェルトの様で、ジェットの直ぐ側でプレヒートしている事になり、十分な余熱が出来ている様です。

20151222_003449
エンクロージャーの底のカーボンフェルトは
燃料漏れや延焼防止の役割もあります



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tanisi_corp at 20:00コメント(2)

2015年11月04日

   オプティマスNo.45のレストア成功で、急速にポータブルストーブの燃料として、自分の中でクローズアップされる様になった灯油ですが、所有しているポタストで灯油も使用できる物がいくつかあるので、ケロ化してみる事にしました。その手始めとして、まずはMSRドラゴンフライからです。この種の分離型ストーブの多くは、いわゆるマルチフェルと称して、ホワイトガソリン以外にも、レギュラーガソリン、灯油、軽油、菜種油、ジェット燃料などを使えるものがほとんどです。(もっとも、ジェット燃料なんて普通には手に入りませんがw)

20151028_010748
灯油で全力運転中のMSRドラゴンフライ
写真では火が赤っぽいですが、実際は青いです


■メインジェットの交換
   MSRドラゴンフライには、標準でガソリン用のメインジェットが装着されていますが、ケロシン用のメインジェットも付属しています。灯油や軽油を使用する場合は、メインジェットを交換する訳です。それ以外は、ポンプも燃料ボトルもそのまま使えます。
   メインジェットの交換は、付属のメンテナンスキットで行うのですが、説明書には簡単に外れる様な感じで書いてあります。ところが、これが固着して外れないという人も結構いるようで、自分もその口でした。どう頑張ってもジェットが回らず、付属のペラペラのレンチも歪んでしまう有様で、それが為に今までケロ化してなかった様なものです。まぁ、その必要もあまり感じてなかったのですた。
   今回、どうあってもケロ化したかったので、あれこれアドバイスを貰って、CRCを吹いて、バイク整備用のKTCのマイナスドライバーを投入。それでも回らなかったので、結局ドライバーに10mmのコンビレンチを噛ませて、エイヤと回したら、「ピキン」と回りました。
   その後は、ケロシン用のジェットに交換して、バーナープレートを付け直して、作業完了です。本来なら、ここまで苦労する事はないのでしょうが。熱の掛かる部分でもあるので、膨張固着は仕方ないところです。

20151028_005214
外すのに非常に苦労したメインジェット
付属の工具はあまり役立ちません


■プレヒート
   ドラゴンフライのプレヒートの要領は、まずポンピングしてボトルに圧を加え、元栓を開いて、火力調整キーを回して燃料をバーナー内に噴出させ、それに火を付けるというやり方です。これまでガソリンでしたので、このやり方でも直ぐに点火する事が出来ました。
   灯油の場合でも、やり方は同じなのですが、灯油はガソリンより引火点が高いので、ただ単にマッチを近づけただけでは火が付きません。バーナーの下にあるウィッグも灯油で湿らせて、そこに火を付ける感じなのですが、それでも火が付かないので、バーナーに火の点いたマッチを突っ込んで、それで上手い具合に点火する、という感じです。
   プレヒートの時間は、ガソリンの場合よりも長めで、かついい加減にやらず丁寧にやります。ガソリンの場合は、適当にやっててもそれなりに点いたりするのですが、灯油はもれなく火柱あげます。逆に、プレヒートの火が消える直前までプレヒートしてやった方が、素直に本燃焼を始めます。この辺りは、ケロシンストーブと同じ様です。
   もっとも、それでもいきなり火力全開にすると、バッバッと赤火で爆発っぽくなるので、最初は弱火で、様子を見ながら少しずつ火力を強くしていく、というやり方をします。プレヒートさえしっかりしていれば、ものの20〜30秒ほどで全開でも火力が安定します。

20151028_010653
灯油でプレヒート中
黒煙は出ますし、煤も付着します
しかし、これが標準のプレヒートの仕方です

20151028_011953
臭いや煤を嫌って、アルコールでプレヒートする人もいます
この場合、やや多めにアルコールを掛けます


■使い勝手
   ドラゴンフライはそもそも弱火から強火の火力調整が自在のストーブです。この点は燃料が灯油になっても変わりません。灯油を使ってるから赤火になるとかいう事もなく、キレイな青火になります(完全燃焼してる証拠)
   灯油は、例によって臭いが石油臭いのですが、燃焼中はその種の臭いはほとんど感じません。室内で使った場合でも、まったく臭わない訳ではありませんが、レギュラーガソリン使った時の様な、明らかに身体に悪そうな臭いがする、というほどではありません。消火の際は、フェールライン内の燃料が燃え切るまで、しばらく赤火が出ますが、いわゆる石油ストーブ臭いというのは僅かです。
   臭いが少ないというのは、極地や高山など、テント内で使用する事も考慮しての事かもしれません。その事は、自宅内で使用する際にも利点となりました。ドラゴンフライは、重い鍋釜も乗せれるほどの強度があり、かつ重心が低いデザインですので、台所でも使い易いのです。
   火力は、気温10度、微風のベランダで、2リットルの水が入った薬缶を約9分でグツグツと沸騰させました。この辺りもガソリン使用時と変わらない火力です。また、自分が現在所有する灯油を使用するストーブの中では、最強の火力を持っています。
   これまでドラゴンフライへの評価というのは、ソロ用としてはオーバースペック過ぎて、あまり出番がない、というものでした。ところが、ケロ化した途端、燃料代が安く、長時間使える、まさに自宅向きのストーブである、という評価に変わりました。しかも、他のケロシンストーブやケロ化ストーブは、プレヒートに燃料アルコールを必要としますが(これが高い)、ドラゴンフライはデフォルトで灯油でプレヒート出来るので、その点、ランニングコストの安さに繋がり、非常に有利であると感じています。(ただし、自宅内で灯油プレヒートする場合は、換気扇の下で行う必要があります)

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弱火で運転中
少々の風が吹いても消えません

20151028_011058
ケロシンストーブの特許をプリムスが申請したのが1889年の事
MSRドラゴンフライは1998年に製造開始
109年の技術差は歴然でした



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2015年06月24日

   飯盒でご飯を炊く上で、強力な火力が決め手である事が分った訳ですが、強力な火力といえば、自分が所有するストーブの中では、MSRドラゴンフライが最強です。しかも、レギュラーガソリンが当たり前に使えて、弱火もOK。欠点は、場所を取る事、音がやかましい事ですが、ベランダや車中泊なら、取り立てて欠点とも言えません。そこで、久しぶりにドラゴンフライを使ってみる事にしました。

20150624_092358
ひさびさ登場、ドラゴンフライ
一体型のストーブに比べると、やっぱり場所を取るなぁ


■燃料漏れ
   前回いつ使ったか、忘れてしまうくらいに押し入れの肥やしと化しているドラゴンフライですが、たしか前回使った時は、ポンピングして、ポンプ側のコントロールバルブを開いて、バーナー側の火力調整ハンドルを開けても、プレヒート用のガソリンが噴き出して来ず、おかしいな、と色々調べたところ、フェールラインの末端のフィルターが劣化して燃料を通さなくなっている事が分り、付属のフェールラインフィルターに交換したら復活した、という事がありました。
   今回も久しぶりなので、このフィルターが劣化してる可能性を考えたのですが、意外にも問題なくプレヒート用の燃料が噴き出しました。そして首尾よくプレヒートを始めたのですが、よく見ると、ポンプの下の地面が濡れてるっぽい。あれれと思い目を凝らしてみると、ポンプ辺りから燃料漏れを起こしている様でした。これはヤバい。何せプレヒート中です。うっかり引火したら、たまったもんじゃありません。
   そこで、出来る限りバーナーとタンクを離して(といっても、フェールラインが短いので、たかが知れているのですが)、本燃焼出来る事を確かめてから、直ちに消火。どこから漏れているか調べてみました。すると、どうもコントロールバルブから漏れ出している様です。
   そこで、ポンプを分解して、中身を見てみる事にしました。分解は、付属のレンチで簡単に行う事が出来ます。点検してみたところ、Oリングが切れたりしてる所はなかったので、付属のオイルを注油して組み直しました。そしてポンピングしてみたところ、今度はブクブクと盛大にコントロールバルブからガソリンが漏れ出しました。
   こらアカンなー、という事で、ネットで色々調べてみたところ、コントロールバルブのOリングを新しいものに交換すると直る様でした。そこで、モチヅキのサイトからパーツを取り寄せる事にしました。

20150619_183756
あれれ?なんか油漏ってる?の図

20150619_185745
分解して、各部に注油しました

20150619_190539
前よりも盛大に噴き出す様になりました(汗)


■修理
   今回取り寄せたパーツは、コントロールバルブOリングとDF F'チューブOリング、そしてフェールラインフィルターです。フェールラインフィルターはいつ詰まるか分らないので、予備で取り寄せました。またDF F'チューブOリングは、そこから漏れている訳ではないですが、フェールラインを抜き差しして擦れる部分ですので、一緒に交換する事にしました。
   今回は、Oリングの交換だけですので、ポンプはバラしませんでした。前回同様、ちゃっちゃとレンチで分解します。そして、各々のOリングを取り出して、新品と比較してみました。比べてみて初めて分りましたが、古い方は結構肉痩せして細くなっていました。恐らく、それが原因で燃料漏れを起こしたんだと思います。ちゃっちゃと組んで、オイルを塗って、ポンプに結合しました。
   今さらながらですが、こうした注油とかは、結構マメにやらなきゃならかったのかもしれません。その為に、付属でオイルが付いていた訳ですし。実は注油は今回が初めてでした。このドラゴンフライを入手したのは、2007年の事でかれこれ8年過ぎています。その間、メンテらしいメンテは全くしなかったのです。今回の交換は、むしろ必要に迫られて、という感じです。

20150624_070358
今回取り寄せたブツ
送料入れて1,040円(爆)

20150624_073508
コントロールバルブOリング
右が古いものです。相当細くなっています

20150624_073928
こちらはDF F'チューブOリング
左が古い方ですが、少し小さくなってる様な感じです

20150624_073555
早速交換しました
入れにくい時は、少しオイルを塗ると良さそうです


■試運転
   修理後、早速試してみましたが、こんなちっぽけなOリングを替えただけで、ガソリン漏れが止まりました。そして絶好調です。ドラゴンフライ、というか、MSRのストーブは、やたらポンプ関係の故障が多い様なイメージがあるのですが、定期的に整備する事によって、新品時と変わらない仕事をしてくれるんだな、と改めて感じました。まぁ、普段あまり使わないドラゴンフライですが、たまにはちょくちょく使ってやろうと思います。(ただし、ベランダでもかなり煩くて、夜なんかは近所迷惑になりそう)

20150624_092234
通常のプレヒート
レギュラーガソリンですので、黒い煙が出ます

20150624_093008
プレヒート不足だと、火だるまになります
慌てず、コントロールバルブを閉めましょう

20150624_093232
プレヒートをちゃんとやると、青い炎になります
こんなデカイ薬缶が乗るのが魅力的です



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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2007年11月03日

今までのドラゴンフライに対する評価は、今までのMSRのストーブに比べてもやたらに大きい事、やたらゴテゴテしててデザインに無駄がある、というものでした。つまり、軽量はともかく小型の原則には合わない、と考えていた訳です。
   にも関わらず手を出したのは、「タダ単に欲しくなった」からでした。気になると止まらないもので、ネットでドラゴンフライ関係の情報をあさった訳ですが、オプティマスNOVAに比べると圧倒的にドラゴンフライの方が情報が多く、故にますます欲しくなったのでした。

20071103_012607
■ ホワイトガス、灯油、自動車用無鉛ガソリンが利用可能
■ 最高出力 約2,192Kcal/h
■ 本体+ポンプの重量:395g
■ 総重量:510g



■外観
   ドラゴンフライそれ自体は、分離型ストーブの中では大きい部類に入ると思います。もっとも、大きく見えているのは、小型のダッチオーブも乗ると称される3本の五徳で、確かに4リットルのヤカンを乗せても大丈夫なくらいデカイです。
   しかし、ボトルを接続してセットした感じは、それなりにコンパクトです。これはフェルチューブが短いからで、お陰でベニヤ板の上に乗り切る感じになりました。

20071103_013115
畳んだ状態は、NOVAよりも大きいし、ゴテゴテしている
ただまとまり方は、フェルチューブがニョッキリ出たNOVAよりも
こっちの方がまとめ安いシルエットになってると思う



■点火
   ドラゴンフライもポンピングとプレヒートを必要とする訳ですが、ポンピングはやはり50回くらいはした方が良さそうです。プレヒートの手順は付属の取説(9ヶ国語個別対応w)にも書いてありますし、自分はここを参考にしました。
   取説には「プレヒートの火は当初サッカーボールくらいになる」と書いてありますが、プレヒートが少ないとそうなります。そうならない為に、しっかりとプレヒートしましょう。プレヒートの火は、バーナーの受けになっているアルミのカップで爆発が抑制されてるみたいに感じます。プレヒートの火は横に広がるよりも上に上がる感じです。
   プレヒートは炎が小さくなるまで、具体的にはバーナーヘッドの中くらいまでに収まるまで続けますが、結構長時間ですので、その間にもくもく黒煙が上がり6畳間でさえも頭痛くなるくらいでした。ですので、間違ってもテントの中でやらない方が無難です。

20071101_222114
プレヒート中 拍子抜けするほど簡単でした
火柱が上がっても慌てないように、 ただし顔はバーナーの上に持って来ない事



   火が収まってきたら、コントロールバルブを開いて本点火。いきなり「ブオー」と火が噴き出します。プレヒートが足りない時は、ここで火柱が上がりますが、だからといってNOVAみたいに失火する訳ではなく、こまめにコントロールバルブを開け閉めしてやれば、その内に火が青く安定してきます。そのままコントロールバルブは全開まで開いて、火力調整はワイヤーハンドルで行います。確かに火力調整は最大火力からとろ火までOK。そして最大火力の時は聞きしに勝る爆音です。もっとも、中火〜弱火ではオプティマス123R程度ですが。
   オプティマスNOVAの時は、点いたり点かなかったりと、かなり気難しい性格をしていましたが、ドラゴンフライはそんな事は全然なくて、説明書通りに扱えばちゃんと火は点きます。火力調整もNOVAよりは全然ドラゴンフライの方が得意そうです。

20071101_222232
全力運転中の蜻蛉くん
プレヒートが足りない時は、火が赤く激しく先割れします
確かに音は猛烈です


20071101_222338
聞きしにまさる蜻蛉くんのとろ火
確かに123Rよりも丁寧なとろ火です
音も中火以下では穏やかになります
*アルコールでプレヒート
   室内でレギュラーガソリンを使ってプレヒートすると、身体に悪そうな黒煙が上がって気分も悪くなるので、燃料用アルコールを使ってプレヒートしてみました。結論からいうと、アルコールを使ってもプレヒートは出来ます。ただし、たっぷりアルコールをかけて(スポイトに3本くらい)たっぷりプレヒートしないと、コントロールバルブを開けた時、火柱が上がります。もっとも、火が安定するまでコントロールバルブをこまめに開け閉めします。この要領だと、黒煙は上がりませんが、火柱は上がる可能性があるので、やはりテントの中ではやらない方が良いでしょう。

20071103_013531
わざわざキャンプの時にアルコール持って行くか?
という疑問もありますが こういうのも出来る
というのを知っておくのは良いでしょう

■燃料

   マルチフェールという事で、軽油やジェット燃料なんかも使えるらしいですが、日常的にありふれた燃料としては、レギュラーガソリンと灯油という事になろうかと思います。NOVAの場合はジェットの交換なしにどっちの燃料も使えたらしいですが、ドラゴンフライはジェットの交換が必要です。もっとも、 NOVAは灯油を使うと鍋底にべったりタールが付くとかで、だったらジェットは交換式の方がいい、という意見が多い様です。
   自分の場合はバイクで行動がメインですから、とりあえずはレギュラーガソリンで事足ります。で、早速燃やした訳ですが、キレイに青く燃焼し、とろ火にしても煤も出さず、鍋底もあまり黒くならず、さすがは堂々と自動車用ガソリンも使用可と書くだけの事はありました。
   もっとも、当節ガソリンも高いですから(2007年11月現在、リッター150円)、1泊くらいなら灯油を使っても良いかもしれません。

20071101_225115
まったく黒くならない訳ではないですが
レギュラーガソリン使ったにしてはキレイ
燃焼効率と温度が高いからだと思います



■消火
   通常の消火方法では、ワイヤーハンドルを全開にして、コントロールバルブを閉めて、フェルチューブの燃料を燃やしきって消化する要領ですが、この方法だとフェルチューブをボトルから抜いた時、どうしてもフェルチューブの中に残った燃料が漏れてしまいます。
   そこで、オプティマスNOVAと同様に、ボトルを反転させ、内圧を抜く要領で消火してみました。ただし、ドラゴンフライのフェルチューブはNOVAほど長くも柔らかくもないので、NOVAと同様の曲がり方はしません。そこで、フェルチューブとボトルをつなぐブロックの部分を回す事で反転させます。
この要領で消火した場合は、フェルチューブをボトルから抜く前に、反転させた状態でコントロールバルブを閉鎖する事。でないとボトルを元の姿勢に戻したり、チューブを抜いた時に、ポンプから燃料が漏れる可能性があります。

20071101_224920
完全に減圧するなら、この方法が確実
ただし、燃料チューブOリングの劣化が激しくなるかも



■小さいクッカーの乗せ方
   ドラゴンフライは、小さなダッチオーブンくらいなら乗せれる大きさの五徳を装備している訳ですが、その代わりシエラカップなどの小さなクッカーは乗せられません。そこで、ステンレスの棒でアダプターを作り、五徳に掛け渡す事で対応しました。

20071101_225128
ステンレスは固いので2ミリの棒を曲げるのが精一杯
付け外しはバーナーが冷えてる時に



■ケースの問題
   この種の分離型ストーブの難点は、収納時の形が複雑で、かつ付属のケースがソフトバッグしかなく、パッキングに不安がある事です。NOVAの時はコールマンのアルミケースに収納しましたが、やたらでかくなって困りました。ドラゴンフライは収納時のサイズがNOVA以上に大きい訳ですが、幸いな事にEPI のAPSA-IIIのケースに収まる事が判りました。このケースにしても大きい訳ですが、コールマンのに比べると若干スリムです。実のところ、このケースに収まる事が判ったから、ドラゴンフライを買った様なものです。MSRはこの種のケースを是非ともオプションすべきでしょう。(2007年11月現在、EPIはプラケースの生産を中止しました→2013年3月現在、再販してるみたいです)

20071103_103249
さすがにケースに入れると大きくなるが
ソフトバッグよりは安心してパッキングできる
ストーブの上に重い物を入れない、など
工夫をすれば、ソフトバッグでも大丈夫?


20071103_102824
ウインドスクリーン、給油用のチューブ 入れようと思ったら
プレヒート用のアルコールボトルも入る
しかし、ポンプは入れるスペースが無かった


20071103_110116
オプティマスCRUXや123Rと比べると
やっぱり大きく嵩張る ただし、重さはボトルを入れても
123R程度 後ろの軍手被ったのがボトル



■ボトルの事
   MSRには11、22、33ozのボトルがあるのですが、まぁさすがに1泊程度の作戦が多い訳ですし、ガソリンはそれこそバイクのタンクにいっぱいある訳ですから、一番小さい11ozで大丈夫と判断しました。というか、あまり大きなボトルを持ちたくないですし。一応、アメリカ海兵隊仕様の22ozのボトルもありますが、複数人ですき焼きでもやらない限り、まずは必要ないでしょう。
   ボトルのフタの代わりにポンプを付けっぱなしにするのは、見た目は大丈夫そうです。ただし、ポンプ部に軍手などを被せて保護しておいた方が安心出来そうです。もっとも、使わない時も付けっぱなしというのは感心できないので、保管時ははずして通常のキャップを付けた方が良いと思っています。

20071103_013342
右が22oz(625ml)のアメリカ海兵隊仕様のボトル
22ozで約126分使えるそうですから 左の11ozだとその半分の60分
1泊程度なら十分過ぎる容量です



■感想
   このストーブを実際に使ってみた感想ですが、思った以上にプレヒートも楽で、しかも少々ラフな点火になっても、最終的にはキチンと燃えてくれるので、とても信頼性の高いストーブである事が判りました。また、火力が強いのに弱火もちゃんと利き、メシを炊くのにも気兼ねなく使う事が出来ました。
   ただ、惜しむらくは、1〜2泊のソロキャンプでは明らかにオーバースペックである事です。バイクを使う作戦であれば、マルチフェルである事はあまり利点になりませんし、ボトルが大きくてもやはり利点ではありません。展開サイズが大きくなるのもソロテントの中で使う(特に雨の日などはそうせざるを得ない)に不利ですし、プレヒートが派手であるため、雨でもプレヒートは外でやらねばなりません。パッキングサイズが大きいのも、極力荷物を少なくしたいソロキャンプでは不利な要素です。
   従って、このストーブが活躍するシチュエーションは、長期間のツーリングや複数人で鍋でも囲む様な宴会ツーリング、という事になろうかと思います。その点をふまえた上で使うのであれば、オプティマスNOVAよりも遙かに使いやすい分離型ストーブです。

20071108_165532



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