題名の『リウマチ膠原病診療』は日本医事新報社から出版されている三森明夫先生著『膠原病診療ノート』からいただきました。
リウマチ膠原病診療に関して五里霧中の状態から抜け出させてくれ、リウマチ膠原病診療の興味深さに気づかせてくれたバイブルといえる一冊です。
同じような経験をされた方は多いのではないでしょうか？

膠原病診療ノート―症例の分析 文献の考察 実践への手引き
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膠原病診療ノートが発行された1999年以来、リウマチ膠原病に関してさまざまな日本語の情報が出版されました。
日本語の情報は比較的簡単にアクセスし手に入れることができるようになりました。
しかしその多くの情報は、EBMという観点から言うと質が決して高くないという限界があります。
個人的な意見、経験、国内の限られた臨床研究、海外からの質の程度がさまざまな文献などが、多くは同じレベルで引用され、意見や仮説や事実が区別されず書かれています。

そこで次のステップとなると、多くは英語の文献（原著）を読むということになります。
そこでは臨床試験でなくレビューであっても、意見なのか、仮説なのか、事実なのか、事実であればその根拠となる文献が提示されており、日本語の出版物よりは理路整然としていることが多いと感じます。
現在はインターネットが発達してきていますので、アクセスという点ではあまり問題はなくなってきました。
しかし英語という言語による壁は取り去ることができません。
一部の臨床家を除いて、英語の文献を読むというのは、時間的な制限から困難であるといえます。

そこで当ブログでは、主に英語の文献（原著）の要約や、和訳を中心に掲載していきたいと考えています。

しかし時間が許せば、原著を読んでいただけたらと思います。
要約だけでは、その行間に書いてあるエッセンスまでは読み取ることは困難です。

皆さんの診療の助けに少しでもなれば幸いです。

それではこれからもよろしくお願いします。