水辺にて
『大切なのは、嘘を避けることです。どんな嘘も、特に自分に対する嘘は』
良いことを言います。さすがは長老。思ったよりもずっと軽い文体で、まだ放り出さずに読んでいます「兄弟」。ただ、ちょっと時間を取れずにまだ修道院から出ていないんです。この本が読みやすい理由が一つ思いつきました。日常使う漢字だけで書かれていることです。昔の小説や翻訳は、まるで作家のステータスのようにちょっと凝った漢字の使い方がされていました。これが、読めなくはないんだけれども、ちょっとしたストレスになってちりも積もれば、で放り出してしまったように思います。かといってルビが振ってある文は嫌いなんです。文を読むとき漢字は表意文字としての役割がとても大きいと思います。だからそれをルビで開かれるの嫌ですし、普段は置き換えないイメージの漢字にされるのもちょっと苦労してしまうのです。だからこの翻訳良いですね。
 午前中は洗濯と食事の後妻を職場に送っていって、洗濯が終わっているのでそのままプールへ。プールの後は
、呆れるくらいワンパターンですが「サクラソウ展」開催中の実験植物園へ。
サクラソウ
 今日は混んでいました。お年寄りの団体さんで。それと、多分大学のサークルとおぼしき人たちが、キャンパスとイーゼルを抱えてうろちょろしていました。あまりにも天気が良く池の畔で座り込んで写真をとりながら構図を考えていたりしているうちに、少し眠ってしまいました。遠くで鳥の鳴き声と羽ばたき。すぐ手前で何かが水に潜る音。草むらでは虫の鳴き声。時折、風が木々や芦を揺らしていきます。こっくりこっくりしながらそんな音に包まれていました。
 仕事が終わった妻を乗せて、市内のデパートへ。そこで、「カラマーゾフの兄弟」を探したら、ありました。何と平積み。エピローグも含めて5冊か・・・先が長いなあ。とりあえず、いついってもありそうなので今日は購入しないで帰りました。