ポルトガルに残る中世の教会の中では一番大きい大聖堂。
確かに大きすぎて全体像が撮れない。
ファサードは装飾が少なくいかつい印象を受ける。
後に付け加えられた鐘楼がなければ、キャラバンサライのように見えなくもない。
しかし、一歩聖堂内に入ると、バロック調の祭壇が優しく迎えてくれる。
またしても、面白探しに走ってしまったタヌ子は柱頭に彫刻がないことにがっかりして聖堂内の見学を終了してしまったのだが、後で調べたら、16世紀に天正遣欧少年使節がこの大聖堂を訪れ、現在も残るパイプオルガン(イベリア半島最古のパイプオルガンと言われている)の演奏を聞いたのだとか。
フランスのガイドブックには勿論そんな事は書いていないので、天正遣欧少年使節がいた所に5世紀の時を隔てて自分が立っているという感動を覚えることなくあっさり通過してしまった(涙)
回廊に司教の石棺があったので、すぐに足もとをチェックしてみたのだが、ライオンさんがまとも過ぎてまたしてもがっかり。
完全に教会見学の目的を間違えているタヌ子であった。
内部で見つけたちょっと面白テイストの彫刻はこれだけだった(この彫刻がどこの壁にあったのかも忘れた…)。
本来なら感慨深いエヴォラ大聖堂内部の見学だったはずだが、知らないということは悲しいこと。
回廊をぐるりと見学してから屋上に上ってみる。
エヴォラ大聖堂の特徴の一つでもあるドーム。
聖堂の屋上は斜めになっているので、雨の日は気を付けないと滑って転んでしまいそう。
屋上に並ぶお墓のようなものがすごく気になったのだが、色々調べてみたが答えは見つからなかった。
ああ、気になる。
屋上から眺める回廊。
2〜3世紀にローマ人によって建てられたディアナ神殿もすぐ下に見下ろすことが出来る。
回廊の壁にガーゴイル発見。
しかし風化が進みすぎてなんだか分からないものも多かった。
面白彫刻探しに気を取られると、大事な物を見逃してしまうという教訓、いつまで経っても生かせない…
この後、朝から超不機嫌だったポン吉と喧嘩になってはぐれてしまったのだが、タヌ子はマイペースで勝手に見学を続ける。
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