SAINT-ROBERT村を後にし、次の目的地SEGUR-LE-CHATEAUに向かう途中、立派なお城が目に飛び込んできたので、車を停めてちょっと寄り道。
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観光局でもらった地図で確認したら、ここはARNAC-POMPADOUR(アルナック・ポンパドゥール)という町であることが判明。
そしてこのお城はポンパドゥール城(15世紀建立)。
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ポンパドゥールと言っても日本のパン屋さんの本店ではない(笑)
2家の遺産相続争いのどさくさに紛れてルイ15世が横取りし、公妾にプレゼントしたお城がポンパドゥール城。
王は公妾に城と共にポンパドゥール侯爵夫人の称号を与えたが、ポンパドゥール夫人は殆どこの城には居住していなかったらしい。
ARNAC(アルナック)の最後のCをQUEに変えれば詐欺と言う意味で、その響きが影で政治を操っていたポンパドゥール夫人のイメージにしっくりくる。

余談だが、フランスはLANGTUE D'OC(オック語地区)とLANGUE D'OIL(ウイ語地方)の二つに分かれていた(OCもOILもYESの意味)。
区分は年代と共に変化してきたが、大体こんな感じで南北2つに分かれている。
carte francaise
(この図はLanguages of the worldから借用)
OC語地方を旅行をしていると、AC(アック)で終わる地名を多く見かける(COGNAC、ALMAGNACなど)。
ACとはガロ・ローマ文化の町があった場所で、オック語地方以外ではブルターニュでも見かける。
OIL語地方でACに当たるのはAY(AI)で、以前紹介したノルマンディのBERNAYもその例の一つ。
実はおらが村もAYで終わり、実際ガロ・ローマ文化の町があったらしい。
現在は単なる農業地帯だが、狸夫妻はなかなか歴史のある村に住んでいるのだ。
庭を掘ったら遺跡が出てくるかも(笑)。
因みにOIL語地方ではEILやEUILという語尾で終わる町を良く見かけるが、これは(林間の)空き地を意味するらしい。

脱線した電車が国境を越えてしまわないうちに話をポンパドゥールに戻そう。
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お城の近くには手入れの行き届いた広々とした競馬場と立派な国立種馬育成場があり、お城とカップリングで見学できるらしいのだが、そんなにゆっくりしている暇もないので、今回はパス(後に友人夫妻に聞いてみたところ、お城の内部には大したものは残っていないらしい)。

地図に歴史的建造物に指定されている教会マークがあったので、そちらに行ってみることにした。
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お城から車で数分の町外れにポツンと経つ12~13世紀建立の教会。
シンプルではあるが、入り口は初期ゴチックの建築様式も見られ、なんとも頑丈そうな建物。
以前は修道院もあったらしいが、現在はこの教会しか残っておらず、修道院は跡すら見当たらない。
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中はこの前に見学したSAINT-ROBERT教会に負けず劣らずすっきり。
太陽光が差し込むステンドグラスに色がついているからか、SAINT-ROBERT教会に比べるとちょっとだけ洗練されたイメージ。

今回の旅行をきっかけにタヌ子が必ず見上げるようになった柱頭。
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聖人が蛹化しているように見えるが、石棺に入った聖人を運んでいるのだろうか?
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ここでも一人の男と二頭のライオンの彫刻発見。
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下に大きな写真が飾られていたが、柱頭の彫刻より損傷が少なく見えるのは撮ってる角度が違うからだけなのだろうか?
それにしてもこの男性の開脚具合が実に素晴らしい。
これだけ体が柔らかければ、立派なお相撲さんになれそうだ。

内部の写真を見ても分かる通り、この教会の柱頭はかなり高いところにあり、ずっと見上げていたら首が痛くなったので、教会見学終了。

レストランを探すべくお城近くに戻ったのだが、内容の割にやけに値段が高かったり(流石ポンパドゥール夫人のお膝元!)、あまりにも料理がお粗末そうだったりでどうも入る気にならず、空っぽの胃袋をなだめながら次の村に移動することにした。

arbres

一応料理ブログなのに、2記事続いて食べ物が出てこないのもどうかと思うので、残り物利用のポタージュを紹介。
soupe de fins de daikon et de navets
ネズミ被害のため早々に撤去した紫大根の葉と冷蔵庫の野菜室で意気消沈していた蕪を使用(ちょっといい加減なレシピは追記に)。
いつもはカレー粉を入れるのだが、大根の葉と蕪だったら味噌との相性も良いのじゃないかと思い、麦味噌をちょっと入れてみたら、なかなかいい感じだった。
調理中、お味噌の良い香りが漂って食欲を刺激され過ぎ、食事前にあれこれつまみ食いしてしまったが、日本の調味料ってやっぱり凄い!
これからは洋の食べ物にももっと味噌を活用しよう。


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<材料>

紫大根の葉…5枚
蕪…4個
玉ねぎ…1/2個
オリーブオイル…適宜
水…500cc
固形チキンブイヨン…1個
麦味噌…大さじ1
サワークリーム…大さじ2

<作り方>

(1)玉ねぎは繊維に沿って薄くスライス、紫大根の葉は3センチ幅に切っておく。蕪は皮を剥いて薄めの銀杏切にする。
(2)鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを透明になるまで炒め、蕪と大根の葉を加え軽く炒めたら500mlの水を入れ、沸騰したらチキンブイヨンを入れて柔らかくなるまで中火で20分ほど煮る。
(3)(2)をミキサーにかけて鍋に戻し、麦味噌を加えて沸騰させない様弱火で5分ほど煮たら、サワークリームを加えて更に1分ほど煮る。

*サワークリームはヨーグルトで代用できると思う(多分)。