2025年01月12日

屋根が見える町

「屋根が見える町」

私が育った町はこのようにいわれています。
山を切り開いて作った町です。
ですので、斜面に住宅が建っているので、このようにいわれています。

「ここでは自転車はダメだ」

中学校時代、転校してきた友達がいっていました。
彼が育った町は平らな所が多く、自転車は便利でした。
しかし、引っ越してきたら、坂が多くてたまらないということでした。

私は小さいときからこの町で育っているので、そう考えたことはありませんでした。
小さい頃は屋根ではなく、森の木々が見えていました。
その森たちは今はほとんどありません。
あるのは、私の頭の中だけです。

小学生の歩く量が減っていると報道がありました。
確かに、外で遊んでいる小学生を見かけることが少なくなりました。
でも、私が育った町は平らな所より運動になると思います。

自転車でも体力が必要です。
学生が坂道で自転車を押していると感じます。

「弱い!」

私が学生のころはこいで上っていましたから・・・。
しかし、今は、電動自転車が主流。
女の子でもすいすいと上がっていきます。
体力強化にはならないかもしれませんが、時代は変わりました。

tao_counseling at 15:36|PermalinkComments(0)

2025年01月03日

背筋が凍った体験〜続きの続き

背筋が凍った体験〜続きの続き


私が初めの深夜勤務の日。
その日は日勤で通常であれば、17時に終わります。
しかし、記録が書けていないため、残業でした。

深夜勤は1時から。
家までは1時間かかりますので、往復2時間。
帰っても、すぐに出勤しなければなりません。
そこで私は病院で仮眠をとることにしました。

といっても仮眠室がありません。
看護婦用はあるのですが、男性用はないというのです。
そこで、手術室の前にある仮眠室が開いているというので、借りることにしました。

寝坊してはいけませんので、病棟から目覚まし時計を借りました。
私は時間をセットして仮眠を取りました。
寝つきは悪いほうですが、疲れていたのでしょう。
すぐに休むことができました。

ZZZ・・・

突然、目覚まし時計がなりました。
目覚まし時計なのですから、セットした時間になればなるものです。
でも、熟睡していたので、びっくりして飛び起きました・・・

〜〜〜続き

目覚ましを見たら、まだセットした時間ではありません・・・?

『なんだ・・・もう少し眠れるじゃないか』

ということで、目覚ましがセットされていることを確認して、もう一度、仮眠に入りました。

ZZZ・・・

初めての深夜勤。
緊張していたのでしょう。
ハッと目が覚めました。

時計を見ると・・・

なんと、ちょうど出勤の時間です。
30分前にセットしていたのですが、目覚ましは鳴りませんでした。
先ほど、何故かしら鳴った時間で止まっていたのです。

慌てて病棟へ行きました。
そこではすでに、準夜勤の方から深夜勤の方に申し送りが行われていました。

「初めての夜勤から重役出勤なのね・・・(怒)」

一緒に仕事をする主任さんから皮肉を言われました。

申し送りが住んだ後、経緯を話しました。

「この時計なんです・・・止まってしまっていて」

と、時計を渡すと・・・

「何言ってるの、ちゃんと動いているじゃない」

不思議なことに動いています。
その上、時間も戻っていて、正確な時刻を示していました。
今から40年も前のことで、その目覚まし時計は電波時計ではありませんでした。
そして、目覚ましを今の時間にセットするとしっかりと鳴ります。

「寝坊した言い訳じゃないの・・・(怒)!?」

私は立場がありませんでした。


〜〜〜続きの続き

朝になり、日勤の方が出勤してきました。
私に聞こえるように、日勤の方に昨晩の経緯を話していました。
とても居心地が悪い空間でした。

と、そのとき・・・

「時計が鳴ったのは何時?」

私が時刻を告げると・・・

「それって、〇〇さんが昨日、息を引き取った時間よ・・・」

その時計は、〇〇さんが愛用していた時計だったのです。
〇〇さんは身寄りがなかったため、時計は寄付されていたのです。

「でも、不思議なことに、病棟へ来た時には動いていたんです」

と、時計をさしだすと・・・

〇〇さんがなくなった時間で止まっていたのです。
まだその時間になっていないのに・・・

現場は凍り付き、私の背中には冷たいものが走りました。
初めての夜勤の体験は氷のような体験でした・・・。

tao_counseling at 15:19|PermalinkComments(0)

2025年01月02日

背筋が凍った体験〜続き

背筋が凍った体験〜続き

私が初めの深夜勤務の日。
その日は日勤で通常であれば、17時に終わります。
しかし、記録が書けていないため、残業でした。

深夜勤は1時から。
家までは1時間かかりますので、往復2時間。
帰っても、すぐに出勤しなければなりません。
そこで私は病院で仮眠をとることにしました。

といっても仮眠室がありません。
看護婦用はあるのですが、男性用はないというのです。
そこで、手術室の前にある仮眠室が開いているというので、借りることにしました。

寝坊してはいけませんので、病棟から目覚まし時計を借りました。
私は時間をセットして仮眠を取りました。
寝つきは悪いほうですが、疲れていたのでしょう。
すぐに休むことができました。

ZZZ・・・

突然、目覚まし時計がなりました。
目覚まし時計なのですから、セットした時間になればなるものです。
でも、熟睡していたので、びっくりして飛び起きました・・・

〜〜〜続き

目覚ましを見たら、まだセットした時間ではありません・・・?

『なんだ・・・もう少し眠れるじゃないか』

ということで、目覚ましがセットされていることを確認して、もう一度、仮眠に入りました。

ZZZ・・・

初めての深夜勤。
緊張していたのでしょう。
ハッと目が覚めました。

時計を見ると・・・

なんと、ちょうど出勤の時間です。
30分前にセットしていたのですが、目覚ましは鳴りませんでした。
先ほど、何故かしら鳴った時間で止まっていたのです。

慌てて病棟へ行きました。
そこではすでに、準夜勤の方から深夜勤の方に申し送りが行われていました。

「初めての夜勤から重役出勤なのね・・・(怒)」

一緒に仕事をする主任さんから皮肉を言われました。

申し送りが住んだ後、経緯を話しました。

「この時計なんです・・・止まってしまっていて」

と、時計を渡すと・・・

「何言ってるの、ちゃんと動いているじゃない」

不思議なことに動いています。
その上、時間も戻っていて、正確な時刻を示していました。
今から40年も前のことで、その目覚まし時計は電波時計ではありませんでした。
そして、目覚ましを今の時間にセットするとしっかりと鳴ります。

「寝坊した言い訳じゃないの・・・(怒)!?」

私は立場がありませんでした。

(続く)




tao_counseling at 10:00|PermalinkComments(0)