2017年02月21日

<東京マラソン>安易な服用は危険 レース時の痛み止め

<東京マラソン>安易な服用は危険 レース時の痛み止め
毎日新聞 2017年2/19(日) 10:00配信

BMJ Open 2013;3:e002090 doi:10.1136/bmjopen-2012-002090 掲載のグラフを翻訳、一部改変

 東京マラソン2017の開催まで1週間です。過酷なフルマラソンを走ると膝、ふくらはぎなどが痛くなり、「痛み止めをのみたい」と思う人は多いと思います。激しいスポーツ中に痛み止めを服用することは、果たして安全なのでしょうか? 多くのマラソン大会でドクターランナーを務める、よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニックの奥井識仁院長に聞きました。

 ◇腎臓、循環器、消化器などに重大なリスク

 マラソン大会では痛みにまつわるさまざまなトラブルが起き、ランナーの皆さんが痛み止めを、と考えるのももっともだと思います。多くの人が使いたいと言うのはジクロフェナク、イブプロフェン、ロキソプロフェン、セレコキシブなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)のようです。

 しかし走る前や最中に、痛み止めを使ってもよいことは少なく、逆にさまざまな弊害があることが報告されています。

 医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に2013年、発表された論文です。調査対象のランナー3913人のうち49%がレース前にNSAIDsを服用したと回答しました。アンケートでその後の経過を聞いたところ、消化器のけいれん、レース中、レース後の心臓血管系の問題、消化管出血、血尿といった項目で、NSAIDsを服用した人の方が何ものまなかった人より副作用の発生が多かったのです。

 また、アメリカ心臓病協会(AHA)と米国の「NSAIDs適正使用団体」は、米国社会での痛み止め過剰使用に警告を出しています。NSAIDs適正使用団体は、NSAIDsが以下の臓器にリスクをもたらすことがあると指摘しています。

(1)腎臓系

(2)心臓や脳などの循環器系

(3)胃、小腸、大腸などの消化器系

 腎臓は、NSAIDsの服用で内部の血管が閉じてしまい、血液が流れにくくなる危険があります。循環器では血管が血のかたまりで詰まり、心筋梗塞(こうそく)・脳血管障害などの生命の危険に直結するリスクが増す可能性があります。消化器系でも炎症、出血、潰瘍、胃腸穿孔(せんこう)が起きうるとされています。

 近年、消化器系の副作用を抑えることができるという新しいタイプのNSAIDs「COX-2阻害剤」セレコキシブが開発されています。しかし、AHAはCOX-2阻害剤も、疼痛(とうつう)管理のための使用は他の方法がない場合にすること、そして使用時は必要最小量・最小期間に限定すべきだとしています。

 ◇過酷な状態の体に、さらに負担を課してしまう

 NSAIDsは本来、激しいスポーツの最中に使うことを想定していません。たとえば、フルマラソンでは、レースの後半にトイレにまったく行かなくて済む人がいます。これは激しい運動で多くの血液が脚に流れ、腎臓への血流が少なくなっているからです。ここでNSAIDsにより腎臓の血流がさらに抑えられると、腎臓に届く栄養がほとんどなくなり、瀕死(ひんし)の状態になってしまいます。100キロ以上を走るウルトラマラソンなどでドクターをしていると、まれに血尿の人に出会います。これは大変危険な状態で、腎臓の細胞に血液が全然流れてこないために、腎臓の組織が大きなダメージを受け、内部の血管が一部切れてしまったことを意味します。また胃潰瘍のある人も同様に運動中に胃に血液が流れなくなり、そこにNSAIDsを飲むことで粘膜にダメージが生じて出血する場合があります。これも大変危険です。

 ◇痛み対策はストレッチや走り方の工夫で

 長丁場のフルマラソンでは、脚のどこかにストレスがかかり痛くなることはよくあります。そんな時は痛み止めに頼らず、その場でしっかりストレッチをしましょう。痛いのは血液の流れが悪い部位であることが多いので、ちょっとしたストレッチで改善することがあります。また、普段からいろいろな走り方を試し、体の1カ所にストレスをかける走り方を避けて。体幹と脚全体をうまく使う工夫をしてください。


どのような薬でも必ず副作用があります。
安易な服用は控えましょう。


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2017年02月19日

インフル異常行動、注意呼びかけ 「リレンザ」吸入の中学生転落死で

インフル異常行動、注意呼びかけ 「リレンザ」吸入の中学生転落死で
産経新聞2017年 2/16(木) 17:06配信

 インフルエンザ治療薬「リレンザ」を吸入した中学生が転落死したことを受け、医薬品医療機器総合機構(PMDA)は16日、医薬品服用の有無にかかわらず、インフル発症から2日間は小児や未成年者を一人にしないよう注意を呼びかけた。

 インフル治療薬をめぐっては、タミフル服用後の異常行動が報告されたことから厚生労働省が調査。薬を服用しなくても異常行動が起きることや、解熱剤などでも異常行動が起きることが報告されている。

 そのため厚労省は、インフルのため自宅療養する小児や未成年者を一人にしないよう昨年11月に注意喚起。PMDAはこの通知を徹底するよう改めて呼びかけた。


抗ウイルス薬はその作用機序からして副作用の危険が高いです。
使用するときには、十分に行うようにしましょう。
できるだけ、安静にして回復を待ちましょう。


TAO心理カウンセリング学院

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2017年02月18日

<てんかん事故>偏見に苦しむ患者 業務で運転禁止も

<てんかん事故>偏見に苦しむ患者 業務で運転禁止も
毎日新聞2017年 2/17(金) 13:32配信

 運転中のてんかんの発作が原因とされる死傷事故が起きるたび、「てんかん=危険」と結びつける偏見に苦しむ患者は少なくない。

 京都府の男性(41)は2年前、就職が決まった住宅設備の販売会社にてんかんの持病を告白した。採用担当者から「営業中に事故が起きたら困る」と言われ、内定を急きょ取り消された。直後に訪ねたハローワークでも、窓口の職員に「てんかんは採用されにくいから、言わない方がいい」と助言された。

 男性は2012年11月、電車で移動中にけいれんを起こし、意識を失った。救急車で搬送され、医師にてんかんと診断された。今も朝晩の抗てんかん薬の服用が欠かせないが、この時から発作が起きたことはない。運転免許証の更新も認められている。

 だが、再就職先の上司からも業務で車を運転することは禁じられている。男性は「まじめに病気と向き合っているのに、つらい」と嘆いた。

 脳外科医の加藤天美(あまみ)・近畿大教授によると、患者の7〜8割は適切な治療や投薬、睡眠時間の確保といった体調管理の徹底で発作は抑えられる。加藤教授は「間違った知識による偏見で患者が理不尽な思いをしないよう、社会の理解が進む仕組みづくりが大切だ」と話した。【原田啓之】


現代は萎縮しているようですね。
トラブルを恐れるあまり、冒険ができないのですね。
その発想が日本全体の低迷につながるのかもしれません。


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