2017年01月

 去年の夏に、ラジオ体操のことを書きました。
 毎年、秋も深まると挫けてしまうラジオ体操なのですが、この冬は続いています!
 
 朝6時半はまだ暗くて、お互いの顔もはっきり見えませんが、いつもの人がいつもの場所で、いつものように大振りのラジオ体操です。夏のころよりは人数がだいぶ減っていますが、それでも20人近くはいらっしゃるでしょうか。(私も生き残り!)
 
 寒いです! 耳まですっぽり隠れる帽子を買いました。体操して、その後30分歩くとすっかり温まりますが、極寒の先週末は鼻の先が凍りそうになりました。

 冬の朝はきりっとして気持ちいいです。すっかり葉っぱを落とした梢の間に、きらめく星が見えます。体操が終わるころ、だんだん空が白んできて、東の方から空全体の縁がぐるりとやさしいオレンジ色に染まっていきます。きれいな夜明けです。
 雲が多い時は多い時で、薄紺の空に茜色やグレーの雲がダイナックにうねるのも見ものです。
 濃い霧で、ちょっと先も見通せないような朝もあり、夢の続きを見ているようです。
 先月も今月も、西の空に鮮やかに残っている満月を拝むことができました。みんなで「お月さんがきれいだねえ!」と声を掛け合い、特に爽やかな朝でした。
 毎朝夜明けに立ち会えるというのは、とてもありがたいことのように思います。
 
 最近は毎日、日の出・日の入りの時刻をチェックしています。冬至を過ぎたら毎日規則的に日が長くなるのかと思っていたら、全然そうではないのですね。先月21日の冬至から、日の出は3分しか早まっていません。早くなったと思ったらまた逆戻りすることもあるのです。でも、日の入りはほぼ毎日1分ずつ遅くなり、冬至より21分も日が長くなっています。何でだろう?
 日が昇るのが早くなって明るくなるのはうれしいけれど、毎朝こうして夜明けを味わっていたい気もします。

 最近、体操の後のウオーキングの途中、同じ場所で同じ野良猫に会うことが増えました。白猫なので勝手に「シロ」と名付けてます。警戒心が強くてなかなか触らせてくれませんが、少しずつ馴れてくれているのかな。たいていは私の行く先で丸まっているのですが、いつかは何と木の上で粋なお出迎え。今日はいないのかなあと思っていると、茂みから「ニャ~」と呼んでくれたり。でも、今朝は会えなかった…
 単なる偶然なのにいい気になっているだけかもしれませんが、明日もまたシロに会えることを楽しみに、早起きしたいと思います。

                             心理面接室TAO 藤坂圭子
                             HP:http://tao-okayama.com
 

 2017年になりました。みなさま、明けましておめでとうございます。
 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 先日9日に、第2回TAOエンカウンター(B)を行いました。新しい年の幕開けに何だか身も引き締まり、最初のご挨拶の時にふと出てきた言葉が次のようなことでした。
 「みなさんと一緒に船出をした感じ。どんな航海になるか分からないけれど、このTAOという船を大事にしながら一緒に進んでいきたい」。

 そう言えば、今継続中のユング心理学のセミナーでも、そんなことを言ったなあ。「ユングと言う大海原を、一緒に航海する仲間たち。船頭は一応私なのかもしれないけれど、一緒に旅するワクワク感がある」。ユングもタオイズムを大切にしていました。

 そもそも、この面接室を開くに当たって、どんな名前にしようかと考えたとき、どうしても「タオ」を入れたかったのです。「タオ」とは、老子の説いた宇宙の根本原理。と言っても何のことやら分かりませんが、要は、大自然・大宇宙とのつながりの中で生きることの大切さを説いているのだと思います。
 人間はちっぽけで不完全な存在です。人間という一個の殻に閉じこもって、人為で自分や外界をコントロールしようとしても、到底できるものではありません。力を抜いてありのままの自分を受け容れ、何か大いなるものー「タオ」ーに委ねたとき、物事がうまく回りだす。それは不思議としか言いようがありませんが、本当にそういうことはよく起こるのです。
 「道(タオ)と一体であれば永遠である。そうすれば、一生、危ういことはない」(老子)

 クライエントさんやセミナーに来てくださる方々と、そんな生き方を共にしたいと思い、「心理面接室TAO」としましたが、開室からこの方、つくづくいい名前を付けたものだと自分で感心したものです。だって、私自身が「タオ」を生きているかどうかが、常に試されるわけですから。

 私の先生の富士見ユキオ氏は、「自分がクライエントを治したと思ったことは一度もない。タオが治すんだ。タオが働く仕掛けを作るのがカウンセラーの仕事だ」と言われます。開室して、その言葉が本当に身に沁みます。
 ここに来てくださる方々と「タオ」という船に乗っての大航海です。性格や人生を変えるというのは生半可なことではありません。荒海に揉まれることも避けられませんが、うまく波に乗っていきたいと思います。そうすればまた新しい海が待っています。

 まだまだ未熟な私ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

                           心理面接室TAO 藤坂圭子
                           HP:http://tao-okayama.com

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