2017年10月

 11月・12月の開室・閉室について、お知らせします。他の業務のため変則的になっており、申し訳ありません。
   11/3(金・祝日) ✕
   11/18(土) 12:00~ ✕
   11/23(木・祝日) 9:00~12:00 〇(最終は11:00~)
   11/25(土)  ✕
   12/9(土) 11:00~ ✕
   12/16(土) 12:00~ ✕
   12/23(土・祝日) 9:00~12:00 〇(最終は11:00~)
   年内は、12/29(金)13:00まで開室いたします。(最終は12:00~)
   年始はまた改めてお知らせします。
 
 その他は通常通りですが、午後はスクールカウンセリング等で外に出ているため、受けにくくなっています。
 お問い合わせください。
 土曜日はご希望が多いので、お早めにお申し込みください。 

 何かしっくりこないと悶々としている方、精神症状に苦しんでいる方、ご家族のことでお悩みの方、特に困ってはいないけれどじっくり自分を見つめてみたい方、どうぞお気軽にいらしてください。
 来年に向けて、少しでも展望が開けますように。

                             心理面接室TAO 藤坂圭子
                             HP:http://tao-okayama.com

 カウンセラーだからと言って人の気持ちは簡単には分からない、ということを肝に銘じています。分かったと思った瞬間、クライエントとカウンセラーの共同作業は止まってしまいます。
 分かったつもりが、こちらの枠組みに相手を当てはめているだけということもあります。大切なのは、自分とは違う心の枠組みを持った相手の気持ちを、「想像」することだと思っています。

 子どもが荒れたり不登校に陥ったりして、どうしたらいいのか悩んでいらっしゃる方に、私はほとんどの場合、「子どもの気持ちをしっかり想像しましょう」と言います。子どもの心の中で何が起こっていて、どんなふうにあがいていて、どうしたいのか、またはどうしてほしいのか。
 その「想像」を抜きにして、子どもを物のように思い通りに動かそうとしても、恨みを買って事態はこじれるだけです。

 人の心というのは計り知れないもので、どんなに「想像力」を働かせても、ピッタリ同じように感じるなんてことはきっとムリです。「悲しい」にしても「淋しい」にしても、いろんなニュアンスがあります。一口に「赤」と言っても、そこでイメージされる色合いや質感は人それぞれでしょう。
 それでも、言葉や表情を手掛かりに、相手の心模様を「想像」していきます。分かった気になったところで、いや待てよ、です。本当にこう理解していいのか? さらに「想像」を進めながら対話を続けていると、不思議と響き合う瞬間が来るのです。「あー、そうなんだ」と、ストーンと落ちる感じ。または心が震える感じ。このとき初めて、お互いに「分かり合えた」という感じがします。

 しかし、何がどう「分かった」のか? やっぱり、そこでイメージしているものは違うかもしれないんですよね。でも、お互いの間に何か確かなものが生まれた気はするのです。そして、その力強い感じは、硬直した事態を展開させていきます。

 「想像」は、自分とは全く違う世界への「思いやり」です。異文化の下で育った方やトラウマや障害を負った方、マイノリティの方々が、どんなふうに生きておられるのか。理不尽としか思えない相手の論理は、果たしてどうなっているのか。
 「想像力」を働かせて、自分だけの狭い世界を抜け、「私」と「あなた」の間にあるものを実感していくことで、新しい世界や生き方が「創造」されます。それは想定を超えた豊かさです。

 もちろん、「想像」は所詮「想像」に過ぎず、全く不確かです。そんなものにすがるより、物事を手っ取り早く分かりやすい物差しに当てはめて片付けていく方が、楽に決まっています。
 そうして今は、「想像」の力が極端に減退した時代になってしまったような気がします。他者や未来への「想像」を封じて、自分のこと、目の前のことを守るのに必死です。大国の指導者からしてそうなのだから、世の中が殺伐としてきました。「創造」の芽があちこちで摘まれているような気がしてなりません。
 
 独りよがりの「空想」とも「期待」とも違う、不確かでも「思いやり」に満ちた「想像」を自分の中に落とし込み、粘り強く未来を「創造」していく覚悟が必要なのではないか、と思います。
 「創造」の種は、目には見えないけれど、私とあなたの「間」にあるのではないでしょうか。


                            心理面接室TAO  藤坂圭子
                            HP:http://tao-okayama.com
               

                                       548心理面接室TAO
 突然、「バスに広告を載せませんか?」というご案内をいただき、なんの話じゃ!?と思いましたが、上のようなバスのお目見えとなりました。先月末から、岡山市の北部を走っているそうです。乗車口側なので、目にすることはめったにないと思いますが、もし見かけることがあったら手でも振ってください(笑)。

 私もまだ、TAOバスに会っていません。会ったら自分でもびっくりするだろうと思うし、きっと恥ずかしいです。「プラザ岡山」に記事を載せていただいてもいますが、実は恥ずかしいのです。HPにしてもブログにしても…。
 小さいころは引っ込み思案で、例えば学芸会で劇をするなど、死んでも嫌でした。幸いそんな機会もなく無事に過ぎましたが、一回だけ、教員時代にクラス劇に引っ張り出されました。セリフもない役でしたが、あの時はとても恥ずかしかった。

 そんな私が、こうして売り込みをすることになろうとは夢にも思いませんでしたが、TAOを知っていただくため、背に腹は代えられません。人生、思いがけないことになるものです。
 岡山ではまだまだ、開業カウンセリングというものの存在が知られていません。
 長年の精神症状に苦しんでいらっしゃる方。病院に行くほどでもないけれどカウンセリングを受けてみたい、どこに行けばいいんだろう?と迷っていらっしゃる方。こんなのがあります。どうぞいらしてください。いつか困ったら行こう、と心の中にキープしていただけるだけでもうれしいです。

 それから、この広告の左端にもあるTAOのロゴについて。
 虹をバックにしました。私がずっと勉強してきたプロセスワークは、多様性・多次元性を尊重していて、「レインボーメディスン(虹の医療)」とも言われています。こうでなくてはいけない、というしがらみから解放されて、虹色の豊かな世界を歩みたいという願いを込めています。虹はLGBTのシンボルでもありますね。
 TAOに掛けている今年のカレンダーは、虹です。今度来られたら見てみてください。                                                                                                                                         
  TAOロゴ2 縮小
  
        心理面接室TAO 藤坂圭子      HP:http://tao-okayama.com                            
                                                                                                                                                                                        
    

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