2021年06月

 7月の開室についてお知らせします。
 夏休みに入るまでは、月・木・金の午後はスクールカウンセリングで外に出ているので、18時まではお取りしにくいです。申し訳ありません。
 祝日も開室いたしますので、ご利用ください。土曜日・祝日はご希望が多いので、お早めにお申し込みください。
 以下の日はご注意ください。

 7/3(土)       12:00~ ✕
 7/22(木・祝日)   9:00~13:00 〇 (最終は12:00~)
 7/23(金・祝日)   9:00~16:00 〇 (最終は15:00~)
 7/26(月)     AM ✕ 
 7/28(水)     PM ✕
  *土曜日は午前中の開室(最終12:00~)、日曜日は閉室です。

 コロナにも暑さにも注意が必要ですね。心身ともに疲れが出やすい時期ですので、みなさまどうぞご自愛ください。

                            心理面接室TAO 藤坂圭子
                            HP:http://tao-okayama.com

 駆け出しの高校教員だったころ、2年生で一番「荒れた」クラスの担任となりました。個性あふれる子たちがいっぱいのガチャガチャしたクラスでした。成績はいつも最下位。不登校や情緒不安定の子もいました。
 
 そこに5、6人ほどのいわゆる「お姉ちゃん系」の女子グループがありました。教師に対してはふてぶてしく、欠席早退遅刻も多く、髪を染めたり、いろいろやらかしてくれました。
 家庭環境が複雑だったり、学力不振やコンプレックスもあって、本当は淋しい子たちで、一人一人は素直でかわいかったですが、私は正直少々手を焼きました。新米教師なりに精いっぱい向き合ったつもりですが、舐められている感は否めませんでした。

 私はその年度を最後に、転勤となりました。
 そしたら、その子たちが、春休みに先生ンちに遊びに行く!と言うのです。私はもちろん嬉しくて、家の場所を教えて待っていましたが、約束の時間よりもずいぶん遅れて彼女たちはやって来ました。市外で馴染みもない土地なので迷ったとのこと。それで、「ふーじさかセンセーのおうちは、どーこでーすか~♪」と、みんなで大声で歌いながら来たとか。恥ずかしい…!
 でも、和気あいあいといい時間を過ごせて、ネックレスまでいただきました。ブランドのものでした。高校生なのに奮発してくれて。今でも大切に使っています。

 けれど、そのグループの中で一人だけ来なかった子がいました。用事があるからと聞きましたが、私には心当たりがありました。
 年度終わりに生徒たちに書いてもらったアンケートに、彼女はこう書いていました。
  「先生の言うことは確かに正しいけれど、私たちは教科書じゃない」
 ハッと目が覚めました。
 他の子たちの温かい心遣いも嬉しいけれど、この子のこの言葉と、来なかったという事実が、私にとっては何よりも本当にありがたかった。

 私はカウンセラーとして、クライエントさんを「教科書」にしていないか。教科書通りの理論でクライエントさんをとらえ、教科書的な発達プロセスを強いていないか。
 折に触れて、彼女の「私たちは教科書じゃない」を思い出します。人として人を尊重する原点に立ち戻らねば、と。
 
 彼女たちとはあまり年も離れていないので、すっかりおばさんになっているはずです。もしかしたら、もうおばあちゃんになっているかも。きっとたくましく暮らしていることでしょう。
 私に貴重な言葉をくれた彼女には、得意にしていることがありました。それを生かした人生になっていたらいいなあ、と思います。ありがとう。

                          心理面接室TAO 藤坂圭子
                          HP:http://tao-okayama.com
 

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