2021年08月

 岡山に緊急事態宣言が発令中ですが、TAOは通常通り開室しています。ただ、用心が必要です。先日のブログ「再び、緊急事態宣言を受けて(電話・オンラインを)」をご覧ください。

 9月・10月の開室についてお知らせします。恐れ入りますが、月・木・金はスクールカウンセリングで外に出ますので、原則として午後は18時からのみとなります。ご了承ください。
 祝日も開室いたしますので、どうぞご利用ください。
 土曜日・祝日はご希望が多いので、お早めにお申し込みください。
 その他、以下の日時はご注意ください。

 9/4(土)      12:00~ ✕
 9/18(土)      12:00~ ✕
 9/20(月・祝日)   9:00~13:00 〇 (最終は12:00~)
 9/23(木・祝日)   9:00~13:00 〇 (最終は12:00~)
 10/2(土)      12:00~ ✕
 10/11(月・祝日)   9:00~13:00 〇 (最終は12:00~)
  *土曜日は午前中の開室(最終12:00~)、日曜日は閉室です。 

                            心理面接室TAO 藤坂圭子
                            HP:http://tao-okayama.com

 再度、岡山県に緊急事態宣言が出されることとなりました。お互いに十分注意の上、無事に過ごしたいものです。

 コロナ禍でストレスが増す今、TAOをご利用中のみなさま、ご利用を考えていらっしゃる方々にとって、気持ちを見つめて心を整えていく作業は大切なことですので、TAOは引き続き開室いたします。私は2度のワクチン接種を終えており、引き続き以下のように感染対策を講じていますが、デルタ株の感染力の強さを考えると、今まで以上に注意が必要かと思われます。できるだけ電話かオンラインをご利用ください。 
 特に、体調に不安のある方、県外や密になる場所へのお出掛けがあった方などはご注意ください。
 ご自身の生活状況に鑑み、あまりご心配のない方は、どうぞご来談ください。 

 日常の変更を余儀なくされる中、様々なことを考えさせられますが、じっくり自分に向き合えるいい機会でもあります。
 明けない夜はありません。コロナ後の生活がより豊かなものとなるよう、この時期を意味あるものとして乗り切っていきましょう。

【新型コロナウイルス感染対策について】
 TAOでは以下のような対策の上、クライエントさんをお迎えしています。
 ・お話しする距離をいつもより大きくとっています(2メートル弱)。
 ・マスク着用でお話しします。できればご持参ください。
 ・窓は常時開けています。
 ・空気清浄機は常時稼働しています。
 ・アルコール入りハンドジェルを用意しています。
 ・アルコール除菌シートで、ドアノブ等拭いています。
 ・塩素系除菌スプレーを散布しています。  
 来談をお控えになりたい方は、どうぞオンラインか電話をご利用ください。オンライン面接はパソコン・タブレット・スマホをお持ちであれば、簡単にできます。事前のインストールなどは不要です。ご希望の方は、事前にメールでお知らせください。使い方をお伝えします。

【初めての方へ】
 TAOでは2回目以降は電話でのカウンセリングも可能としていましたが、現在はコロナの事情に鑑み、初回からオンライン・電話でもお受けしています。
 お申込みはこれまで通り、HPの予約フォーム、またはお電話でお願いします。(電話は面接中などでつながらないことが多いので、できれば予約フォームをご利用ください)
 予約フォームにオンライン・電話希望の入力欄はありませんが、お申し込み後のこちらからの返信メールに対して、その旨をお伝えくだされば、対応いたします。

                           心理面接室TAO 藤坂圭子
                           HP:http://tao-okayama
                   

 報道番組で、最近の若い人たちは「サプライズ」が苦手だと聞きました。理由は、「欲しくないものをもらったときに、どう反応していいか分からないから」。人にプレゼントするにも、「迷惑になってはいけない」と、とても神経を使うそう。  

 確かに、誕生日プレゼントが好みでないものだったり、ダイエット中にお土産のお饅頭をもらったり、冷蔵庫に余っているのに畑でとれた夏野菜を玄関先に置かれても、困ります。けれど、それを「迷惑」と思ってしまっては、人間関係が淋しくなる気がします。
 日本人が贈り物をするときの、「気持ちだけですけど」という言葉は、私は素敵だと思います。贈られた「物」は迷惑なこともありますが、「気持ち」は受け取りたい。だから、もらって嬉しいフリをするのも思いやりです。その後どうするかは、ちょっと考えますけど。
 時には、あれ?、迷惑だったかしらと、気まずい空気になることもあります。けれど、こうやって「気持ち」のやり取りをすることで、人はお互いにつながってきたのではないでしょうか。

 生きるのがしんどい人は、「受け取る」ことがとても苦手です。「物」に限らず、温かい言葉や親切もです。
 辛い環境で育ってきて、「優しさ」というものが信じられないのでしょう。つい、ウラがあると思ってしまう。そうでなくても、照れくさくてどうしていいか分からない。自分なんか人に構われるはずがないと思い込み、やっと自分を尊重してくれる人に巡り合えたのに、自ら遠ざけてしまう。そして、ますます自分で自分を孤独に追いやってしまいます。
 勇気を出して、人の厚意に甘えましょう。そして、自分は贈られるに値する人間なのだと信じましょう。人と人との絆は、「受け取って返す、受け取って返す」の繰り返しで深まります。返すのは、別の人に対してでもいい。「愛も天下の回りもの」です。

 私は先日亡くなった田村正和さんの「古畑任三郎」シリーズが好きで、多分全部見ていると思うのですが、とても印象に残っている場面があります。
 犯人が凶器に使ったのが、かつて自分が被害者に贈った小さなブロンズ像でした。ストーリーは忘れましたが、確か、被害者がその包み紙を、ブロンズ像の形の皺そのままに丁寧にとっておいたことが、犯罪の証拠となったのでした。それで古畑さんは、「あなたには、贈り物の包装紙も大切に残すという人の心が分からなかった」というようなことを言ったのでした。
 「贈られる」、「受け取る」ということが実感できない、心の餓(かつ)えた人の悲劇でした。

 自分の贈り物が迷惑になるのではと恐れず、心を込めて選びたいです。そして、もっと大切なのは、「受け取る」ということです。
 要るか要らないかだけで、贈り物の価値を決めてしまうのはさもしいです。そもそも本来、生活や人生には「無駄」がいっぱいです。無駄な物、無駄な時間、無駄なおしゃべり…。でも、その「無駄」が心のゆとりや潤いにつながっていたはずです。
 効率主義・成果主義の時代は、そんな人間らしい営みも削ぎ落しつつあります。けれど、役には立たず、時には邪魔にもなるけれど、温かい気持ちが通い合う、そんな世の中を取り戻したいです。
 だから、繰り返しますが、贈り物や「気持ち」はありがたく受け取りましょう。そして、「すみません」でなく、「ありがとう」と言うのがいいと思います。

                           心理面接室TAO 藤坂圭子
                           HP:http://tao-okayama.com

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