何と、朝日俳壇に入選し、載りました! 7月16日です。
父の日の盃母と交はすのみ 小池沙知
「小池沙知」が私の俳号(ペンネーム)なのです。
2022年2月のブログ「永き日」に書いたのですが、私は二十歳代の終わりから10年以上、本格的に俳句に取り組んでいました。一時期二つの俳誌に所属していたので俳号を持つ必要があり、師匠の垪和(はが)久仁子先生が名づけてくださったのです。本名の「けいこ」をひっくり返して「小池」、「小池さんに幸あれ」という願いが込められています。
俳句は私のライフワークの一つと思い、本当に本気で頑張っていました。
なのに忙しさにかまけて、もう何十年もほぼお休み状態。前にも書いたように、このままでは私の人生は不完全に終わってしまう、一日一句でも…、でもやっぱりムリ…、とずっといじいじしながら過ごしていました。素敵な俳号をくださった垪和先生にも申し訳ない。
それが6月の初め、ふと「一日一句!」と奮起したのです。少し時間に余裕があったので、いつやるの?今でしょ!という感じで。
久々にやってみると、やっぱり面白い! 目を閉じてじーっと、詠みたい思いや季語のイメージに迫り、浮かんだ言葉を書き出し、あれこれいじっているうちに、ピタッと、これだ!と収まる瞬間があります。生きている実感が得られます。何かを見た一瞬で五七五が出来上がることもあります。
今は属している句会がなくて張り合いがないので、朝日俳壇に投句してみようと思い立ち、毎週3~5句を目標としました。毎週7、8千の投句があるということで、まず無理だろうと思いつつ、自己満足に終わってもいけないので。
ところが…。7月に入って何やかやで忙しく、早くもパッタリ頓挫してしまいました。やっぱり無理か、と諦めていたところに、まさかの入選! やっぱり俳句は止められないです。
と言いながら、入選以降もまだ手付かず状態…。これではいけない。なので、今日は前のブログと違って、「また俳句始めます宣言」します!
ところで、入選句は、今年2月に死去した父を、母と偲んだものです。
最初のころのブログ「父と、般若心経」(2016年5月)よりも認知症が進み、もう般若心経も何も分からなくなっていましたが、無邪気な赤ちゃんに戻ったような父は可愛かったです。昨年7月に施設に入り、年明けに食べられなくなって入院、そのまま老衰で亡くなりました。コロナで会えないままでしたが、亡くなる4日前、特別に面会させてもらえました。もうしばらくは大丈夫だろうと思っていたのですが、無理をお願いしてよかったです。
頑固な父で、大嫌いな時もありました。でも、父なりに精いっぱい育ててくれたし、多趣味で活動的なところは、私も血を引かせてもらったと感謝しています。
これからもその都度の思いを句にしたため、確実に時を刻んで生きていきたいと思います。
一日一句は無理でも、俳人の端くれでいたいです。死ぬまでに一冊でも句集が出せたらいいなあ…。
心理面接室TAO 藤坂圭子
HP:http://tao-okayama.com
父の日の盃母と交はすのみ 小池沙知
「小池沙知」が私の俳号(ペンネーム)なのです。
2022年2月のブログ「永き日」に書いたのですが、私は二十歳代の終わりから10年以上、本格的に俳句に取り組んでいました。一時期二つの俳誌に所属していたので俳号を持つ必要があり、師匠の垪和(はが)久仁子先生が名づけてくださったのです。本名の「けいこ」をひっくり返して「小池」、「小池さんに幸あれ」という願いが込められています。
俳句は私のライフワークの一つと思い、本当に本気で頑張っていました。
なのに忙しさにかまけて、もう何十年もほぼお休み状態。前にも書いたように、このままでは私の人生は不完全に終わってしまう、一日一句でも…、でもやっぱりムリ…、とずっといじいじしながら過ごしていました。素敵な俳号をくださった垪和先生にも申し訳ない。
それが6月の初め、ふと「一日一句!」と奮起したのです。少し時間に余裕があったので、いつやるの?今でしょ!という感じで。
久々にやってみると、やっぱり面白い! 目を閉じてじーっと、詠みたい思いや季語のイメージに迫り、浮かんだ言葉を書き出し、あれこれいじっているうちに、ピタッと、これだ!と収まる瞬間があります。生きている実感が得られます。何かを見た一瞬で五七五が出来上がることもあります。
今は属している句会がなくて張り合いがないので、朝日俳壇に投句してみようと思い立ち、毎週3~5句を目標としました。毎週7、8千の投句があるということで、まず無理だろうと思いつつ、自己満足に終わってもいけないので。
ところが…。7月に入って何やかやで忙しく、早くもパッタリ頓挫してしまいました。やっぱり無理か、と諦めていたところに、まさかの入選! やっぱり俳句は止められないです。
と言いながら、入選以降もまだ手付かず状態…。これではいけない。なので、今日は前のブログと違って、「また俳句始めます宣言」します!
ところで、入選句は、今年2月に死去した父を、母と偲んだものです。
最初のころのブログ「父と、般若心経」(2016年5月)よりも認知症が進み、もう般若心経も何も分からなくなっていましたが、無邪気な赤ちゃんに戻ったような父は可愛かったです。昨年7月に施設に入り、年明けに食べられなくなって入院、そのまま老衰で亡くなりました。コロナで会えないままでしたが、亡くなる4日前、特別に面会させてもらえました。もうしばらくは大丈夫だろうと思っていたのですが、無理をお願いしてよかったです。
頑固な父で、大嫌いな時もありました。でも、父なりに精いっぱい育ててくれたし、多趣味で活動的なところは、私も血を引かせてもらったと感謝しています。
これからもその都度の思いを句にしたため、確実に時を刻んで生きていきたいと思います。
一日一句は無理でも、俳人の端くれでいたいです。死ぬまでに一冊でも句集が出せたらいいなあ…。
心理面接室TAO 藤坂圭子
HP:http://tao-okayama.com