2018年6月末、2匹の子ねこを引き取り、はや4年が経ちました。人間で言うと30歳過ぎくらいですが、去勢避妊しているので子どものままです。
(よければ、2018年8月のブログ「ねこが来た」、2019年7月の「ねこたちと1年」も見てください)
 
 思えば、ウチに来てから連日大雨でした。でも、ねこたちの野生ぶりに振り回されて気にするヒマもなく、7月6日夕方、雨中初めて動物病院というところに行き、生後2ヶ月目の初ワクチン接種。こんな怖がりのちっちゃい子たちの首筋に、ブスッと注射針を刺すなんて、ギャ~~‼ 何とか無事に終え、やれやれ。
 その晩、片時も離れることなく行動を共にしていた二人が、初めて別々に、私の両側ですやすや眠ったのでした。私は心底ホッとして気を抜いて、パソコンにワインをこぼしてしまい、さあ、大変‼ パソコンはみるみる多機能不全に陥っていきました。
 翌土曜日は西日本豪雨の爪痕すさまじく、予約のクライエントさんは一人もいらっしゃれません。その連絡がパソコンに入ります。ムシの息のパソコンのタブレット機能で何とか連絡を取り、全て電話相談に切り替え、午後には電器屋に直行!
 すさまじい1週間でした…。

 こんな感じで始まったねこたちとの生活ですが、今は何ともまったりです。
 ねこたちは昼間はずっと寝ています。時々思い出したように、お水を飲んでご飯を食べて、飼い主をちらっと見て、そしてまた寝る。羨ましい。私もねこになりたい。
 かと思いきや、突然追っかけっこが始まり、家の隅から隅まで猛ダッシュで数往復。ちゃんと障害物は避けているのがすごい。笑えます! 床や畳はボロボロになりましたが。

 茶トラのオスのチーズは、私の膝の上でヘソ天になってお腹を撫でられるに任せ、ゴロゴロどころかブヒブヒ喉を鳴らします。麦わらのメスのルルは、夜は私の左脇にはまっての腕枕を決め込んでいます。私が考え事などで眠れずゴソゴソしても、まったく頓着なく眠りこけ、時には鼾さえ。あんなに警戒心の強い動物が、こんなに絶対的に安心するなんて奇跡です。人間同士だとなかなかこうはいかない。
 犬みたいにまとわりついてくることもありますが、忙しくて構ってやれないと、ある瞬間ふと諦めて、好きなところに行ってくれます。それでいて根に持たない。人間の子どもだとこうはいかない。ねこは気ままで、その時その時を自分が気持ちいいように動く。私も見習いたい。

 初めて室内で哺乳類のペットを飼って、ペットで癒されるというのはこういうことか、と分かります。オキシトシン(愛情ホルモン)出まくり。人生が変わると言っても過言ではないですね。
 でも私には、「ペットは家族」という感覚はしっくりきません。一生ここで守ればいい、「自立」させなくていいというのは、人間にとって都合がよすぎる気がします。やはり「愛玩動物」なのです。
 でも、そんな存在でいてくれるこの子たちは、「家族」というより「天使」のような気がします。私の「守護天使」として来てくれたのかしら? 一日に何度も、「ありがとう」と言います。可愛すぎて、悲しくなるほどです。
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 この子たちにとって、親から引き離されてウチに連れて来られたあの時が、人生(猫生)最大の危機だったでしょう。けれど、今は悠々自適、多分それほどストレスなく暮らしています(唯一怖いのは、玄関のピンポーン)。あんたたち、幸せ者。よっぽど前世で徳を積んだのかしら、と思いたくなるくらい。
 私もその幸せのおこぼれに預かりたいです。愛する存在があるということは、ありがたいことです。人間同士もこうでありたいですね。

             心理面接室TAO 藤坂圭子  HP:http://tao-okayama.com