November 25, 2018

鷹栖1号隧道、鷹栖2号隧道、鷹栖3号隧道(大分県の完全素掘り隧道)

鷹栖1号隧道、鷹栖2号隧道、鷹栖3号隧道(大分県の完全素掘り隧道)1

アニッシュ・カプーア IN 別府」のついでか、どちらが主だか分からなくなった宇佐、別府探訪の旅。
大分県といえば、千葉県を上回るトンネル王国。
有名な素掘りトンネル「青の洞門」は去年訪問済み。
鷹栖観音・鷹栖つり橋公園に通じる参道に、完全素掘りのトンネルが3つ連続しているとのことで、
旅の初日、台風が接近する中に行ってきた。

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鷹栖観音のバス停を下りると、すぐにこの光景。
特徴的な形状の人道つり橋の「鷹栖つり橋」。主塔が「人」のような形をしている。

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極端な短足で手のデカい、プロポーションが明らかに間違っている仁王像。
あばら骨が出ていて弱そう。

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観音堂は絶壁に掘られた穴にめり込んでいる。
大分民も房総民のように穴好きであったのか。

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参道には抹茶をまぶしたように苔蒸した、素朴な名も無き摩崖仏。

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すると間もなく、断崖絶壁に穿たれた(おそらく)鷹栖3号隧道がお出まし。
平成16年度 道路施設現況調査(国土交通省)から出典したトンネルリスト」によれば、3つの中で一番短く延長14m。

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トンネルの向こうの道がうねっているのが、昔の道らしくて和む。

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孔壁には、礫というには大きすぎる、岩が崩落した跡がボコボコ。
房総の砂岩、泥石の素掘りトンネルの滑らかな壁面と違って、荒々しい。

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絶壁には今にも落ちそうに見える岩がボコボコ嵌まっている。
ガードレールも無いすぐ横には、とうとうと流れる川。

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トンネルを出たらすぐに鷹栖薬師堂。

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割とフリーダムな感じで仏様が祀られている。

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県指定有形文化財「とくしん橋」。
大分県最古(延享2年(1745))の石の桁橋。

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「とくしん橋」の近くには謎の穴。

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次は延長19mの鷹栖2号隧道。
中でカーブしていて先が見えない。

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中に入ると、さっそく次のトンネル、鷹栖1号隧道が見える。

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カーブの外周にガードレールが無いのは怖い。
写真を撮りながら超スローペースで1時間滞在したが、
荒天であるせいか誰とも遭遇せずに独り占めw

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鷹栖1号隧道もカーブ。延長18mだとすぐ抜けられてしまう。

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名残惜しいと、鷹栖1号隧道の中から鷹栖2号隧道を振り返り。

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川と断崖の間に、にょろーんとした細いコンクリート舗装の道が続く。
砂が堆積している様子からは、この道は川と一体化することもあるのだろう。

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鷹栖1号隧道、鷹栖2号隧道、鷹栖3号隧道の通り抜け終了。

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下拝田のバス停からバスに乗り中津駅に戻ると、駅前の植え込みに倒れこんでる人が!
と思ったら、装飾の一部だった。
なんでラガーシャツ?と思っていたが、

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大分駅前で謎が解ける。
大分がラグビーワールドカップ2019の1つとなっているそうだ。
ピカピカおじさんこと、油屋熊八&その小人達もラガーユニフォームをお召しになっていた。

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芸が細かい。

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宿は別府公園に近い「別府温泉 自家源泉かけ流しの宿 新ほり井」。
2つある温泉は貸し切りに出来て快適。
小さい方の温泉が、パーソナルスペースにフィットして落ち着く。

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大分名物だんご汁の朝食付き。幸せ。

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「アニッシュ・カプーア IN 別府」の方は、この≪Sky Mirror≫以外は撮影禁止。

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ただでさえ高額なギャラだろうに、
こんな建物や、

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あんな建物を公園内に設置するのにも、結構な予算を費やしていそうだ。
作家へのインタビュービデオが一番面白かったかもしれぬ。
国外のビッグネームを招聘するのは、美術業界でのイベントの格を上げるために意義はあるかもしれん。
鑑賞者の立場としては、別府の街ならではの展示が観たかった。

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アニッシュ・カプーア IN 別府を即効で観終わり、
台風でソラシドエアの便変更が可能になったので、昼の便で帰ってしまおうかと思ったが、
せっかく別府に来たのだからと、鉄輪の「海地獄」へ。
珊瑚礁の海のようなお湯は見もの。

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「海地獄」には、プチ血の池地獄も有り。

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鉄輪の温泉街を徘徊。
つげ義春の旅行記に出てきそうな共同浴場「谷の湯」。

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街中にリアルスチームパンクな光景。
地獄めぐりよりも、普通の街中のあちらこちらに湯気が立っている光景の方が面白い。

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夕方の便で大分空港から羽田へ。
来年のIN 別府は、巨大素掘りトンネルとして有名な大石峠(おしがとう)隧道と組み合わせたい。

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富士の山ビエンナーレ2018に行ってきた

富士の山ビエンナーレ2018に行ってきた1

・公式サイト:http://fujinoyama-biennale.com/
・開催期間:2018年10月27日-11月25日

開催3回目を迎える富士の山ビエンナーレ2018。
今年は大規模な芸術祭が少ないので、初めて行ってみた。
展示エリアは東海道本線の由比駅〜富士駅とコンパクト。
新富士駅構内の観光案内所で無料のレンタサイクルを借り、由比エリアの1箇所を除き観賞。

大掛かりな作品も数点あり。掛川茶エンナーレもそうであったが、
こだましか止まらない駅の街は、このような機会でもないと歩く機会は無い。

富士本町エリアにある、メイン会場のイケダビル。
運が良ければ富士山が望める屋上いっぱいに、竹を使った大輪龍志の大型インスタレーションが這いまわる。

富士の山ビエンナーレ2018に行ってきた2

地元の作家、山崎吉広のペン画。
この芸術祭で最も見たかった建築、旧五十嵐歯科医院の建物。

富士の山ビエンナーレ2018に行ってきた3

原倫太郎の倉庫1棟をまるっと使った、大がかりなインスタレーション。
棟内に張り巡らされた線が、ところどころブラックライトで緑色に光って動く。

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富士川を渡る。

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飯田竜太の、紙をテーマにしたインスタレーション。
会場のあちらこちらの床に、シュレッダーで切り刻まれた紙が皿の上に置かれていた。
控え目な展示。

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古民家をダイナミックに利用した、西原尚の音が出るインスタレーション。
吊るされたドラム管がバチで叩かれ、梁の上には空気を吹き込んで音がでる仕掛けも。

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奥の間に照明が当てられている手と足のオブジェが不気味・・・。

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巨人になった北川貴好の映像作品。
風景だと思ったら写真だったり、あれ?騙された!というような場面が随所に。

富士の山ビエンナーレ2018に行ってきた9

蒲原エリアの旧五十嵐歯科医院。
パステルグリーンの木枠がガーリーな素敵建築。
一方、襖絵に立派な欄間の和室もあり、激しいギャップ。
そんな空間に、カトウマキのボタニカルアート、メランカオリのインスタレーションが溶け込む。

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玄関がレトロな金属プレートで賑やか。

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明るい診察室。
この陽だまりの中でお茶したい(できないけど)。

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黄金町バザール2018の参加作家でもある、メランカオリの「歯」をテーマにしたインスタレーション。
富士川の河原で拾った石を歯に見立てている。凄く酷い虫歯だらけ・・・。

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物置の台の持ち送り部分が和風でタイルが洋風の、和洋折衷の流し。

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カルテ置き場。引き出しは薬置き場だろうか?

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ナンテンの大木には赤い実がたわわに実り、エメラルドグリーンの壁面と高相性。

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作家は不明だが、立派な襖絵と欄間。

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「電話23番」・・・。
名士しか電話を持てなかった時代は、2桁しか無かったのか。

富士の山ビエンナーレ2018に行ってきた18

この日の富士山は、山頂が少し見えるくらいでお隠れあそばされている時間が長かった。
車があれば半日、チャリだと1日がかりで見られる小規模の芸術祭。

東京のホワイトキューブでも見れるような作品が置いてあるのではなく、
現地に行かなければ見ることのできない、地域の歴史、産業、文化、自然を背景にした作品群は、
規模は小さくても足を運んだ甲斐があったと思わせてくれた。
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November 04, 2018

「スマートイルミネーション横浜2018」「XYLOLOGY-木学/01起源と起点 」に行ってきた

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盒 匡太≪音色ランデブー≫

横浜の毎年恒例のイベントとして定着してきた「スマートイルミネーション横浜2018」。
照明を使ったアーティスティックなインスタレーションを、
みなとみらい地区の華やかな夜景を背景に、夜風に吹かれながらブラブラ歩いて眺められるイベントだ。

◆スマートイルミネーション横浜2018
公式サイトhttp://smart-illumination.jp/
会期    :10月31日(水)-11月4日(日)17:30-21:30
会場    :象の鼻パークほか

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パイフォトニクス株式会社≪虹の撮影台≫

イルミネーションといっても、東京のクリスマスイルミネーションと異なり、
芸術性高めで、控え目で落ち着く感じのインスタレーションが多い。
また参加型も目立ち、ただ眺めたり写真を撮影したりではなく、
親しい人と来て、出品者やスタッフとコミュニケーションをとって楽しむのが良さそうな会場の雰囲気。

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高架下を上手く使った展示。
スケッチとほぼ同じ具合に、高架橋のスパンに合わせて綺麗に虹がかかる。

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FUKUPOLY≪GECKO≫

何やら重たそうな機材を背負って、よたよたと歩く怪しいパフォーマンス。
床板に白い球状の動画が投影される。

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アイク≪skate scanner≫

スケボーに色の変化するLEDが付いている。
象の鼻パークはスケボーに乗るのは禁止のため、この形での展示。

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関東学院大学建築・環境学部 ビルディング・ワークショップ2018 ≪光球 (ひかるたま) ≫

球の中に入れるようだが、外から眺める方が綺麗かな。

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久保寛子≪海足(うみあし)≫

瀬戸内国際芸術祭2016、六甲ミーツ・アート芸術散歩2018にも参加しているアーティスト。
巨大な足は両方とも中に入れるが、これも外から眺める方が綺麗。
網で出来ているので、風の強い日も飛ばされにくい、屋外展示にはうってつけな作品。

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JIUメディアデザイン チームC≪生命の蜜≫

インスタ映えしそうな、トレペっぽい半透明な素材でできたカラフルな蓮。
花の真ん中に置くと、蝶も光る。

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JIUメディアデザイン チームA≪生穂≫

稲穂というよりもチンアナゴっぽい?

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森 貴之≪View Tracing≫。

高架下がポリゴンで構成されるバーチャル空間に変換。
間違いなく今回の目玉の一つかと。
黒い女性型のマネキンがワイヤーのポリゴンで緊縛。
赤いラインの蛍光の明るさが足りなかったのが惜しい。

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盒 匡太≪音色ランデブー≫

象の鼻テラス屋上にある、2つの鉄製木魚みたいな楽器を叩くと色が変わる。
横浜税関の外壁工事の仮囲いを逆手にとって、壁面に投影するよりも鮮やかな色が映える。

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盒 匡太≪音色ランデブー≫

近場で見ると殺風景でいささか興ざめだが、象の鼻の付近から遠目に眺めると、
色が重なった中間色の部分や、色のパターンもくっきり投影されて、
今年限定のプレミアムな光景に。

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スマートイルミネーション横浜2018の連携プログラムの「大岡川ひかりの川辺」。
日ノ出町駅前の橋で、レーザーが橋に向けて派手に照射されていた。
照射される模様は10分くらいで変化する。

◆大岡川ひかりの川辺
会期    :10月27日(土)-11月4日(日)18:00-21:30
会場    :大岡川 旭橋〜長者橋エリア

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照射されている方向を見ると、こんな具合。
派手な演出ではあるが、どのように鑑賞して良いかいまいち分かりかねる。

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ねがみくみこ≪ネコのダンス≫

横浜の夜景でアートまみれになったついでに、Twitterで流れてきた画像が気になり、
上野の近くで開催している木彫作家のグループ展へ行ってみた。

古民家での15人40作品の展示。
木彫りの地味なイメージを覆す、素材感も作風も色彩もバラエティに富んだ作品達。
東京のど真ん中なのに、昭和30年代くらいで時が止まったような不思議な空間も何とも良い。

◆XYLOLOGY-木学/01起源と起点
公式サイト https://www.facebook.com/xylology/
会期    :10月27日(土)〜11月11日(日) .13:00-18:00 (会期中無休 入場無料)
会場    :旧平櫛田中邸・アトリエ(東京都 台東区上野桜木2-20-3)

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前原冬樹≪一刻≫

多彩な素材を木彫で表現する、超絶技巧の作家。
鉄板を溶接してつなぎ合わせたように見えるが、本当に木彫なのか至近距離でも分からない。

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村田勇気≪祭礼≫

科学と仏像などの伝統的モチーフを組み合わせた独特の作風。
大きな額が月面のクレーターのよう。

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中里勇太≪つながれたひ≫

骨格、細かい毛並み、首に食い込んだ首輪。
くるんと丸まった尻尾で木彫とわかるくらいで、畳の上の佇まいはリアルな柴犬。

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小鉢公史≪心のカロリー肉体の音色≫

あばら骨が出ている割には巨乳で、肩に脳が張り付いている。
肌の質感が石膏像のようにすべすべで白い。

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金巻芳俊≪マドイ・カプリス≫

阿修羅像のように顔がたくさんある、表情豊かなボーイッシュな女の子。
キュートなのだが、下の方から見ると顎が沢山あって不気味・・・。

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ねがみくみこ≪夜の大三角≫

こじんまりした会場にもかかわらず、密度の高い展示に満足しつつ、
外に出て会場を振り返れば、玄関の屋根にこんなオヤジが。
変態仮面のコスプレなのだろうか・・・。
最後まで楽しませてくれる展示だった。
tapioca_blog at 15:49|この記事のURL芸術祭