2019/05/13

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー1

sd01 チェ・ジョンファ(崔正化)<太陽の贈り物>

瀬戸芸には行きたいが、仕事、育児、介護、町内会やPTA等の役員等で時間がとれない世代?
のためのモデルツアー、「小豆島の新作ほか・弾丸1日ツアー」。
GW後半に隠岐から帰ってきてANA旅作のバーゲンを覗いたら、
JRホテルクレメント高松の予約がとれてしまったので、
思い立って決行してきた。
数ある島々の中で小豆島を選んだ理由は、
・春会期からの新作のうち、最も観たい新作2つが小豆島にある
・直島は過去4回行っており新作1つ
・犬島の新作1つは1月に鑑賞済
・春会期のみの沙弥島は、1日では他の島と組合せ不可能
・豊島、男木島、女木島は複数回行ったこと有り
・大島へ行くなら新作の揃う夏以降
といったところだろうか。

小豆島・土庄港に降り立つと、ピーカンの青空と周囲に漂うゴマ油の香り。
それもそのはず。
土庄港に隣接している「かどや」の工場1つで、ゴマ油の国内消費量の50%を製造しているというのだから!
(参考:東洋経済ONLINE「かどや製油」ごま油一筋で159年栄える秘密

【スケジュール】
◆5/10(金)
18:05 職場
18:16 職場最寄駅(定期0円)
18:22 有楽町
18:27 有楽町(JR京浜東北線 鶴見行 定期0円)
18:32 浜松町
18:38 浜松町(東京モノレール空港快速 羽田空港第2ビル行 483円)
18:57 羽田空港第2ビル
20:00 羽田空港(ANA539便 ANA旅作 往復+1泊 28,700円)
21:20 高松空港
21:35 高松空港(ことでん高松空港リムジンバス 760円、交通系ICカード使用可)
22:17 JRホテルクレメント高松
22:30 JRホテルクレメント高松 チェックイン

◆5/11(土)
 7:30 JRホテルクレメント高松 チェックアウト
 8:20 高松港(小豆島フェリー高速船 1,170円)
 8:55 土庄港
 9:00 土庄港(小豆島交通タクシー MAX金額 貸切3h 15,720円)
 9:30 sd36 リン・シュンロン(林舜龍)<国境を越えて・波 >、sd37 竹腰耕平<小豆島の木>
10:00 sd36 リン・シュンロン(林舜龍)<国境を越えて・波 >
10:30 sd08 ワン・ウェンチー(王文志)<小豆島の恋>
11:00 sd08 ワン・ウェンチー(王文志)<小豆島の恋>
11:50 小豆島ふるさと村 sd09 康夏奈<花寿波島の秘密>
12:10 小豆島ふるさと村(電動自転車・半日料金1,200円+乗り捨て料金1,000円 2,200円)
13:00 神浦(鑑賞時間90分)
14:30 神浦
15:25 醤の郷 sd27 ジョルジュ・ギャラリー
15:45 醤の郷 sd27 ジョルジュ・ギャラリー
16:00 草壁港 sd20 シャン・ヤン<辿り着く向こう岸ーシャン・ヤンの航海企画展>
16:15 草壁港(内海(うちのみ)フェリー 690円、交通系ICカード使用可)
17:15 高松港
17:52 高松駅(ことでん高松空港リムジンバス 760円、交通系ICカード使用可)
18:53 高松空港
19:35 高松空港(ANA540)
20:55 羽田空港

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー2

sd03 キム・キョンミン<再び ・・・>

小豆島の山と水?が題材のような形態。
作品よりも、真正面の工場から流れるゴマ油の匂いが気になってしまう。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー3

sd02 コシノジュンコ<SPIKE DRESS>

土庄港フェリーターミナルの体験型展示。メンテナンスのために、鑑賞はできるが体験は休止していた。
アグレッシブなドレスですな。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー4

sd37 竹腰耕平<小豆島の木>

大部エリアには2つの作品。
1つは過去作品だが、小豆島の北海岸線で伐採された木の根を掘り起こした、大変な労作。
ダイナミックな自然の造形は見事。しかし残念ながら暗くてインパクトが今一つ。
根の立体感が浮かびあがるようにライティングを工夫すれば、
もっと良くなるような気がするのだが。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー5

大部のもう一つの作品へ向かう途中に、花崗岩のオブジェが置かれ花が咲き乱れた、
楽園のような一角があり、足を止めて眺める。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー6

sd36 リン・シュンロン(林舜龍)<国境を越えて・波 >

小豆島に来たら外せない作品の1つへ。
竹のドームへのアプローチの回廊も、竹でできている。
白い羽のついたオブジェは、竹製の風鈴。
風が吹くとカラコロと素朴な音がする。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー7

水中花火の爆発を固定したかのような外観の、竹のドームへ入ると、
真夏日が嘘のように、空気がヒンヤリとしている。
ドームから突き出た桟橋の先には、子供の銅像。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー8

2016年の<国境を越えて・潮>で、海へ還っていった砂像の子供達。
そのうちの1人が海から戻ってきた、というストーリーらしい。
ポツンと1人、波間に銅像の子供が佇む。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー9

小豆島の砂浜は、主に花崗岩が細かくなった砂からできており、
乾いた部分はサンゴ礁の砂浜と勝負できるくらい白い。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー10

大部の集落の路傍に佇む、宮古島まもる君ならぬ、小豆島まもる君。
島の人員不足は俺が解決する!ってか…。
今回の弾丸ツアーでは、ここでしか見かけなかった。
(参考:リアルまもる君の業務日誌

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー11

sd08 ワン・ウェンチー(王文志)<小豆島の恋>

中山千枚田の谷底に、竹製の大ドーム。
sd36 リン・シュンロンの作品も竹製のドームだったが、ロケーションも作品の雰囲気も全く異なる。
千枚田は田植えの真っ最中。
苗はまだポヤポヤで、緑が濃くなり写真映えするのはまだ先になりそうだ。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー12

大ドームのアプローチには、中心に岩を配置した小ドーム。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー13

大ドームの中心にも、小ドームと同様に大きな岩が置かれている。
風通しが良く、真夏日とは思えないほど涼しい風が吹き抜ける。
居心地が良すぎて、靴を脱いでのんびりまったり寛ぐ人が多数。
小豆島で1番人気の作品と目されるのも納得。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー14

ワン・ウェンチーの竹のドームは、瀬戸芸の第1回目の開催から4作目。
今回は石材とコラボレートする新趣向。
形態はより複雑になり、回を重ねる毎に進化しているように感じる。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー15

sd09 康夏奈<花寿波島の秘密>

小豆島ふるさと村にある作品。
三都半島東部の花寿波島とその周囲の海中の風景を、
既存建物の天窓を巧みに活かして魅せる。

ここで電動アシスト自転車を借り、三都半島→醤の郷→草壁港のポタリングを開始。
レンタル料に1,000円をプラスすれば、オリーブ公園、草壁港、池田港、土庄港近くの旭屋旅館に
乗り捨てできるのは、時間最優先の旅には嬉しいサービス。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー16

小豆島ふるさと村から、県道250号、県道268号を南下。
新作が集中する神浦へ向かう。

県道268号はアップダウンがややきつく、道路幅は1車線〜2車線のバラつきがあり、
ところどころ路面が荒れた場所もある。
樹林が被さる箇所では、毛虫やイモムシが糸をひいてブラブラしている。

しかしこんなスペシャルな絶景が用意されているならば、行かない訳にはいかない!
二面の集落を過ぎ、坂を登りきると、
瀬戸内海らしい穏やかな海面と多島美が、視界いっぱいに広がる。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー17

こじんまりとした集落に面した、白砂の小さな砂浜。
澄んだグリーンの海、モノトーンの屋根瓦。
日本の原風景のありふれた構成要素にも、こんなに美しい組み合わせがあるとは!

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー18

神浦の集落の外れの墓地では、古い墓石が整然と積み上げられ、ピラミッド状になっている。
大部に向かう途中の集落でも似たような塔を見かけた。
小豆島の人達の、故人を敬う気持ちの篤さを伺わせる。
無縁仏も、集めて1つのモニュメントにすれば、縁の無い人にも手を合わせて拝んでもらえるかもしれない。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー19

神浦集落の最南端の作品へと向かう道。
交通量が少ないためか、ガードレールではなくガードケーブルであるおかげで、
開放的な絶景ロードとなっている。
もうヒヤッハー、ヒャッハーと心の中ではしゃぎながら、自転車のペダルを漕ぐ。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー20

sd19 伊東敏光+広島市立大学芸術学部有志<山声洞>

大正時代から昭和の終わりまで操業していた採石場の跡地。
今では笹が生い茂り、採石場の面影は無い。
この作品は整地が大変だっただろう。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー21

作品のオブジェの方は、地中の部屋と地上の耳が音を繋ぐ。
耳の形状は尖り、スターウォーズに出てくるヨーダのようだ。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー22

この海の色。もう溜息しか出ない。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー23

sd17 エレメント<志水児王>

あさり養殖場だった施設での展示。
透明な丸い水槽、フラスコなどの、光を透過する残置物を使ったインスタレーション。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー24

水面の波紋が、天井にもう少し明瞭に投影されれば良かったかもしれない。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー25

2016年作品  チェールズ・ウォーゼン<ひとりおどり>

何故か今年の連番(sd〜)の無い作品。
太鼓蔵の中に設置されていた作品は、青空の下に展示場所が移動していた。
テトラポッドは青空の下、のびのびと踊って気持ち良さげ。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー26

sd16 広島市立大学芸術学部有志+伊東敏光+康夏奈<潮耳荘>

2016年の過去作品であるが、必見の作品の一つ。
流木から作られた海辺のドームに、集音器が接続。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー27

目の前の海は穏やか過ぎて、集音器を通して意識して耳を澄まさないと、
波音に気付かないくらいだ。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー28

sd15 鹿田義彦<過去と現在の山にのぼり、銀未来の海をながめる>

昔の民家にありがちな、急角度の階段から2階へ上る。
天井に島の漂着物の写真。障子には三都半島の海辺の昼景と夕景の写真。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー29

sd14 友定睦<明日の海>

小豆島出身の壺井栄のエッセイ「ふるさとの海」。
その朗読の音声、映像、古民家の部屋と残置物から構成されるインスタレーション。
中庭のある立派なお屋敷には、かまどの残る土間があり、
人が住まなくなってから久しいことを伺わせる。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー30

映像のスクリーンは、グルグルと回転する障子。
障子の後ろには、ミラーボールのキラキラした光に照らされる、ガラス製の浮き玉。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー31

sd12 田中圭介<Utopia dungeon>

天井、床、壁を取り払い、林立させた木材の先端に有るのは、木を模した小さな彫刻。
中央のフェイクの太い柱には森が彫刻され、空間内に不穏な雰囲気を醸している。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー32

2階に唐突に置かれた木製の机には、森が彫刻されておりシュール。
ポケモンのシールが貼られていることからすると、古くても20年くらい前の机だろうか?
この家に残されていたものではないかもしれない。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー33

sd13 平野薫<海辺のクォーツ>

清涼感のあるタイトルとは裏腹に、ホコリっぽい空家に蜘蛛の巣のようなインスタレーションが展開する。
ほぐされた繊維は空家に残されていたものとのこと。
もう一つの部屋では、布団乾燥機、レコードプレーヤー、ミシンが交互に間欠的に音を立てて作動する。

ここまで鑑賞して、sd18 眇陝"Stand Up!" Series/駆け出した犬、浮遊する象>を見逃していたのに気付く。
戻っていると時間が無いため、泣く泣く「醤の郷」エリアへ向かう。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー34

三都半島の東海岸側も、期待通りの絶景ロード。
写真を撮ってばかりで進まない。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー35

県道250号から「花寿波島」を望む。
大小2つの岩から構成される、浸食崖の島。
海水も綺麗。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー36

sd27 ジョルジュ・ルース<ジョルジュ・ギャラリー>

漸く辿り着いた、醤の郷エリアの<ジョルジュ・ギャラリー>。
年間パスポートを持っていても、300円の別料金なので注意。

丸い金箔の作品は、畳の上にビューポイントの金色の●の印があるので、撮影は容易。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー37

欄間のディテール。
金箔とのコントラストを上げるためか、黒く塗られている。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー38

小屋裏の白いチョーク描きの作品は、一人づつ階段を上って覗く。
ビューポイントが分からず、上手く四角く見えなかった。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー39

チョークの書き込みのディテール。
ここで時間切れのため、草壁港へと急いで自転車を走らせる。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー40

sd20 シャン・ヤン<辿り着く向こう岸ーシャン・ヤンの航海企画展>

作品は2点。
屋外に置いて良いのか疑問に思うほど、インテリアのように技巧が凝らされた装飾のある作品。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー41

塔の作品は、中に入ると建築物の吹抜のよう。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー42

船のオブジェの方は眺めただけだったが、中に入れるのだろうか?

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー43

カエルのような生物の口から、雲が発生しているような不思議なデザイン。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー44

内海フェリーの切符販売窓口に到着したのは、出航8分前。
窓口で、ふるさと村で借りたレンタサイクルの鍵を渡し、高松行のフェリーのチケットを購入。
小豆島フェリーでは使えなかった交通系ICカードが、内海フェリーでは使えた。

多分この写真に含まれるであろう、寒霞渓の山稜にさようなら。

瀬戸内国際芸術祭2019へ行ってきた(1) 小豆島の新作・弾丸1日ツアー45

マルキン醤油の専用線とすれ違う。
小豆島に来たからこそ出会える、個性的な船。
大豆等の醤油の原料を運ぶため、小豆島と神戸の間でピストンで運行されている内航船。

2016年の瀬戸芸で行けなかった沙弥島に、今回も行けなかったのは最大の心残り。
2019年の秋会期は、秋会期のみの4島を2日で巡る予定。
無事2日間、スケジュールが確保できることを願う。

tapioca_blog at 23:42|この記事のURL芸術祭 

2019/04/15

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし1

(探索日:2015年12月末、2018年12月末)

本物件のアプローチは倒木・落石が積もり相当足元が悪くなっている場所にあります。登山靴や手袋を着用するなど登山に準じた装備と、ヤブの中の薄い踏み跡を見分ける勘が必要になります。
また、山の中のためマムシ・マダニ・ヤマビル等の危険生物に遭遇するリスクがあります。

上総興津駅と行川アイランド駅のちょうど中間地点付近に、
千葉・房総の旧公道上で唯一残っていると思われる、「総切石積」のトンネルがあるという。
(私道では鵜原館の下に石積のトンネルがある。)

そのトンネルを含め、往時の交通の厳しさが伝わってくる、
上総興津駅から安房天津駅へ至る11.5kmに及ぶ海沿いの道を徒歩で巡った。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし2
この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成。

総切石積のトンネルは、明治36年の地形図で初めて登場する。
国道128号線の旧旧道上にあたる道上の石積のトンネル(便宜上、「旧行合隧道」と呼ぶことにする)は、
最短でトンネルを掘れる場所をめがけて谷戸を進み、ほぼ直角に2回曲がるという、
自動車交通には激しく不向きな線形になっている。


旧行合隧道へのアプローチは、上総興津駅から見て1本目のトンネル「行合隧道」の上総興津駅側。
ガードレールの途切れた場所から、草むらにある踏み跡を行く。
踏み跡が途切れた後は目を凝らしながら慎重に進む。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし3

これが現在の国道128号線の「行合隧道」。
行川に準じて「なめあい」と読むと何だかエロい響きがするが、「ゆきあい」と読むらしい。
坑内が曲がっており歩道のない道であるが、歩道専用トンネルが併設されているので、
徒歩でも安心して通行できる。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし4

草むらから木々の中に入り心細くなったが、程なくして浅い掘割状の地形になる。
昭和28年に海沿いに「二級国道128号館山茂原千葉線」が開通するまで、
この地域の幹線道路だっただけあり、立派な幅員の廃道である。
しかし、この倒木の荒れっぷりは謎。
イノシシが暴れたんかいな?

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし5

掘割状の道沿いに進むと、広場状の場所に出くわす。
立ち止まって見回すと、そこから道は直角に折れており、


キタ━━━(゚∀゚)━━━!! キタ━━━


石積みの坑門がお出まし!!

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし6

◆旧行合隧道(興津東隧道) (建設:明治18~36年、延長:約50m)

整ったアーチ状の総切石積の坑門。
珍しい形状の坑門だが、少ない石材で左右に土圧を分散する合理的な形に見える。
明治18年~36年の間に建設された明治隧道。
時間を経て古色を帯び、人工物と地山とが一体化して山中にひっそりと溶け込んでいる。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし7

細かく砕けた泥岩が積もり、山となっている。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし8

綺麗に整形された切石が、極めて整ったアーチ状に積まれている。
山さいがねが「国道127号 旧道及び隧道群 明鐘岬編 最終回(2−7)」に登場した旧明鐘隧道は、
部分的な石積みの上、強度的に弱い芋目地でモルタルの充填が見られないなど、
崩れてから後施工で石積にされたのか?と思わせるほどの中途半端な施工。
一方、この旧行合隧道は石積の完成度を考えると、当初から石積として建設されたと考えるのが自然だ。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし9

上総興津駅側の坑口の埋まり具合は半分程度。
落石や落下した木の枝で荒れてはいるが、余裕で坑内へ入ることができる。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし10

一方、行川アイランド駅側の坑口は、申し訳程度に光が漏れ、ほぼ閉塞しかけている。
人ひとりが抜けられるスペースはある。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし11

リュックを手に持って、何とかすり抜ける。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし12

行川アイランド駅側の地質は、上総興津駅側より弱いのだろう。
坑口上部が石積みで覆工されている。
石材が貴重だったためか、最小限の面積の覆工に見える。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし13

落石、土砂、落ち葉が積もって、坑口が元の路面より3m程度高くなり、
大きな段差が生じている。

潮騒か、葉擦れの音か?
風に乗ってザザーン、ザザーンという音が途切れ途切れに聞こえる。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし14

ヘッデンで照らせば、見とれるほど綺麗な馬目地(破れ目地)の石積み。
1点消去法でビシッと定規で描いたような目地で、施工の精度は見事。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし15

素晴らしい施工技術の一方、石材の質は…。
指でぐりぐり押せば砂に化してしまうくらい、脆くて柔らかい。
房州石より黄色味を帯びた石。近場で切り出して調達したのだろうか。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし16

坑口が埋もれている下部の石材は鑿の跡が残っており、
上部の石材は風が吹き抜けて風化するせいか、表面が平滑になっている。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし17

美しい石積を堪能して、国道128号線へ戻る途中、
何個かのガイシが森の中に落ちていた。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし18

森の中にもう一つの落とし物w。
行川アイランドに近いからキョンか?と思ったが、大きさと形からするとニホンジカと思われる。
ほうぼうに落ちているので、冬以外はヤマビルとマダニがセットではびこるだろう。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし19

行川アイランド駅を過ぎ、おせんころがしトンネルの手前で海側に進む。
風が強く木が生えにくいのだろうか?
牧草地のような斜面に短い草の生えたV字谷は、離島の岬のような房総らしからぬ風景。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし20

おせんころがしの碑のあたりから、海を見下ろす。
うっひょう…。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし21

惚れ惚れする眺めですなぁ。
肉眼で見ると写真よりも高度感がある。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし22

営業しているのかしていないのか、良くわからないラブホの看板を横目に国道に戻る。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし23

凄いビジュアルの「大沢港隧道」。
国道の赤い橋桁が上を貫く。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし24

おせんころがしトンネルの申し訳程度の細い幅の歩道を伝い、抜けた先には小さな漁港。
大沢漁港というらしい。
漁港の上の、コンクリートで固められた崖に、ゆるゆると登る一筋の線。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし25

大正時代まで、馬車がこんな道を走っていたとは信じがたい。
転がっていたのは「おせん」さんだけではないはずだ。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし26

さて、こちらもお楽しみ。絶景道路、旧国道128号線をゆるゆると進む。
薄曇りでも、海底の岩礁がくっきりと見えて、海水の水質の良さが伺える。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし27

1.5車線の舗装道をサンドして、護岸が急角度で海にダイブする。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし28

波打ち際は遥か眼下に。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし29

海は綺麗だが、海水と触れ合える砂浜は皆無。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし30

急斜面がコンクリートでガッチガチに固められ、現実離れした無機質な風景。
吹き付けたコンクリートは年期を感じる。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし31

ガードレールでは強度不足だったのか、RC造の強固な柵が伸びる。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし32

海沿いの天空の道が終わる頃、立岩と砂浜が見える。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし33

◆小湊隧道(建設:昭和14年、延長:95m)

絶景ロードはこのトンネルで山側に突入する。
一見普通のコンクリートポータルに見える。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし34

坑内はコンクリート・モルタル吹付でも、坑壁はヒダヒダで素掘り感が満載。
照明は無いが、晴れていれば海からの反射光が坑内を照らして明るい。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし35

山側は鉄骨造のロックシェッドが接続。
海側と同様に、コンクリート・モルタルがガチガチに吹き付けられているのといい、
いかに崩れやすい地質であるかが伺える。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし36

小湊隧道を出ると、放置気味の荒れた杉林。
そこにあった小屋には、「立入禁止 マムシ マムシ 立入禁ズ」の文字が。
「マムシが出て危険だから立入禁止」と言いたいのか?
そもそも誰もこんなところに入ろうとはしないと思うのだが。
謎すぎる…。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし37

安房小湊の観光名所、誕生寺、鯛ノ浦遊覧船、大弁天島・小弁天島をサラッと見物。
誕生寺の建築物は精巧な木彫りの装飾が随所にあり、見ごたえがある。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし38

一方、度重なる改修によりオリジナルから改変されているためか、
文化財指定されているのは千葉県指定有形文化財の仁王門、鴨川市有形文化財の祖師堂くらいと、
有名なお寺である割りには少なくて意外。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし39

内浦湾沿いに、岬の先端に向かって岩礁を歩き、大弁天島・小弁天島を眺める。
写真手前が小弁天島、奥の島が大弁天島。
どちらの島も信仰対象で、赤い鳥居が設置されている。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし40

安房小湊駅と安房天津駅の間にある、実入歩道トンネル。
ポータルに「とんねる すいぞくかん」と大書きされている。

千葉・房総の激レア石積トンネル 旧行合隧道(興津東隧道)、おせんころがし41

トンネルの延長233mにわたり、魚が泳ぐ海中や、安房小湊周辺の風景が展開する。
画風はまちまちで、写真のような劇画調の力作も。

海水がきれいな城崎海水浴場と、漁港を通って安房天津駅へ。
昔の外房の面影を強く残す、山中の廃道と海沿いの絶景ロードを味わう道のりだった。

2019/03/31

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン1

(探索日:2019年2月末)
・本物件には、自分の場合は全て公共交通機関と徒歩でアクセスしています。
浦白川のドンドンへの道は軽自動車の片面交通程度の幅員にも拘わらず対面交通のため、普通車でのアクセスには不向きです。
・沢へのアプローチは登山靴、入渓する際には沢登り用のヘルメットと手袋、軽い沢登りに使える滑りにくい長靴を着用しています。ある程度山歩き、沢登りの経験のある方以外は水に濡れない場所から眺めることをお勧めいたします。
・両物件の地域はヤマビル発生地帯です。冬以外の季節は長靴を着用し、肌の露出を避け、忌避剤を使った対策が必要になります。


◆浦白川のドンドン

月崎駅から徒歩10分程度に、最近有名になりつつある素掘りトンネルが3個連続する道がある。
3個のトンネルは月崎駅から近い順に、永昌寺隧道、柿木台第二隧道、柿木台第一隧道なのだが、
永昌寺隧道を出てすぐ右手の木に、川廻しのトンネル「浦白川のドンドン」の看板?がある。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン2

「里山のパワースポット 浦白川のドンドン(生きている川廻しの痕跡) この奥、約500m 足元に注意」
確かに足元は湿った粘土で滑り易く、不覚にも段差のある個所の下りで1回転んでしまった。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン3

川廻しのトンネル「浦白川のドンドン」の周囲は基本的にナメ沢なのだが、
トンネルの崩落が激しく、坑口付近はゴーローになっている。
このゴーローが泥岩主体で、河床が猛烈に滑る。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン4

多くの房総の沢と同様に、岩が茶色く見た目に清涼感が無いが、水はそこそこ綺麗な様子。
窪みにひっかかった岩が水流でくるくる回って、甌穴の原理でアリの巣穴のような文様を河床に描いている。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン5

目を凝らして砂の滞留している浅瀬をたどりつつ、坑口に接近する。
悪の巣窟?のような、おどろおどろしい外観。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン6

崩落を繰り返して巨大な穴になっている。
もはやオリジナルの穴の形状は想像もできない。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン7

穴の中の崩落した岩の上で一休み。
聞こえるのはザーザーと水の流れる音ばかりである。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン8

音の源は穴の奥の段差。
直上に小湊鐡道の線路があり、延長は100mほどあるらしい。
奥から光が漏れている。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン9

この写真を撮るときに上った岩より奥は川底が見えないくらいの深さで、先には進めず。
望遠レンズで覗くだけに留めておく。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン10

ドンドンのアプローチの上方にも、水路隧道の形跡があった。
かつては農閑期には穴を掘りまくっていたのだろう。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン11

◆チバニアンの近くの田淵不動滝と、滝へ通じる素掘りの水路隧道

沢に入るときは、時間に相当余裕を見ないと怪我の元。
ドンドンで時間をとったので、徒歩でチバニアンに移動したら16時ごろになってしまった。
その時間になると日曜日でも売店は閉まっていた。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン12

広い仮設の駐車場が整備され、解説リーフレットも常備。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン13

チバニアンへと歩を進める。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン14

というか、元々チバニアンのピンが打ち込まれた場所へは行く気はなく、
主目的は田淵不動滝と、滝へ通じる素掘りの水路隧道。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン15

一般の通路から降りて入渓。
登山靴から長靴に履き替え、ヘルメットを装着する。
傍らの丸穴は地磁気、四角は化石のサンプルを採取した跡らしい。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン16

ウホッ!甌穴3つを携えた二五穴!
教科書に載せたいくらい、完璧な形の見事な大きさの甌穴。
まるで人工物であるかのようだ。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン17

さて、お楽しみの水路隧道へ入洞。
二五穴の中にも甌穴かよっ!
乾いたスペースに足を置けるように、四肢の配置を考えながら通り抜ける。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン18

足元に繋がった線があるが、これがチバニアンの年代の決め手となった火山灰層なのだろうか。
坑内は手をつくとパラパラと砂が落ち、柔らかい地層であることが分かる。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン19

2本目の水路隧道の前に、またしても甌穴…。
ここには足をかけられる乾いた場所が無かったので、安全第一で左側のエスケープルートに登る。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン20

草の刈られた空地(耕作放棄地?)を進むと、すぐに田淵不動滝に到達。
人工の滝かもしれないが、思いのほか高さがあり形が良い。
水量の多い時は見事だろう。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン21

滝側から見た2本目の水路隧道の呑口。
ここから入洞する。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン22

こちらは1本目よりも長く、変形が少なく断面が整っている。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン23

しかし、水路は複雑にうねっている。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン24

先ほど前進を断念させられた、憎き甌穴w

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン25

2本目の水路隧道の中にも、深い甌穴。
足掛かりが少なく、この甌穴を超える時が一番緊張した。
本当の沢屋・岩屋さん達には屁みたいなもんだろうけど。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン26

滝の方向へUターン。
坑口から差し込む光に照らされて、坑内に投影される陰影が美しい。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン27

どうしてこうなるのか、水路が削れて二股に分かれている。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン28

滝と反対側の斜面の下にも水路隧道。
ここの呑口に到達するのはロープが必要だろう。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン29

ズームして覗くに留めておく。
奥は真っ暗で先が見えない。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン30

沢で長靴を洗い沢装備から陸装備に替え、
月崎駅へ向かうとすっかり暗くなってしまった。
道中で夜の永昌寺隧道を見物しに行ったら、昼間は暗い坑内が明るく、
内と外がひっくり返ったような不思議な感覚。

写真を撮っていたら、こんな時間に車が突入してきて焦る。
ここも有名になったもんだ。

千葉・房総の素掘りトンネル チバニアンと浦白川のドンドン31

列車の間隔が開いていたので飯給駅まで歩き、20時台の五井行きの最終列車に乗る。
世界一広いトイレの夜景は初見。
この時間なら変態扱いされないだろうと、コソーリ中を見物w
梅の木?が綺麗にライトアップされていた。

ところでチバニアンの地質時代への正式認定ってどうなったのか?
産総研のページ『地層「千葉セクション」の審査状況について』にあるように、
正式認定まであと2ステップの審査があるようだが、候補は1つなので実質決定したようなものらしい。

国際機関の認定に先立ち、「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」として、
2018年10月15日に国の天然記念物に指定されている。

JR東日本が発行する新幹線車内サービス誌「トランヴェール」1月号の特集記事のチバニアンの解説がとても良かった。
チバニアンに見学に行く前に必読である。