July 17, 2018

水と土の芸術祭2018に行ってきた

水と土の芸術祭2018_1

新潟の芸術祭といえば、「大地の芸術祭」があまりにも有名で、
毎回「大地の芸術祭」の影に隠れてしまっている感のある、新潟市で開催の「水と土の芸術祭2018」。
今年は7月14日〜10月8日に開催。
同じ県内であるものの、「大地の芸術祭」のついでにという立地ではないので、
他の芸術祭同様に作品のコンディションが良い開催直後に行ってきた。

主な会場:
(1)メイン会場:大かま 万代島多目的広場(10:00-18:00 8/15を除く水曜休館、パスポートで1回入場可)
(2)サテライト会場:ゆいぽーと(10:00-18:00 8/15を除く水曜休館、無料)
(3)NSG美術館(10:30-18:00 月曜休館(祝休日の場合は翌日)、パスポートで1回入場可)
(4)砂丘館(9:00-21:00 月曜休館(祝休日の場合は翌日)、無料)
(5)安吾 風の館(10:00-16:00 月・火曜休館(祝休日の場合は水曜)、無料)
(6)旧齋藤家別邸(9:30-18:00(10月は-17:00) 月曜休館(祝休日の場合は翌日)、パスポート提示で団体割引240円・1回のみ)
(7)北方文化博物館新潟分館(9:30-17:00 月曜休館(祝休日の場合は翌日)、パスポート提示で団体割引350円・何回でも可)
(8)天寿園(9:00-17:00 第2・4月曜休館(祝休日の場合は翌日)、パスポートで1回入場可)

・・・とまあ、パスポートで入場できるところ、パスポート提示で割引になるところ、無料のところと、
会場ごとに入場料の扱いがまちまちで、開館時間や休日も会場ごとに異なる。
スケジュールを立てるのであれば、木〜日曜の10:00-17:00に各会場を巡るようにすれば良いかと。

1日で主要会場を網羅したかったので、
公式サイトのモデルコース「公共交通機関で行く!1泊2日コース パスポートをフル活用!」の作品を
1泊1日で巡ってきた。

水と土の芸術祭2018_2

5時台に家を出れば日帰りは可能であったが、さすがに疲れるので前日の新幹線の最終列車で新潟入り。
連休だったせいか、駅前は素泊まりでも軒並み1万越えの中、
リーズナブルな価格だった新潟ターミナルホテルに泊まる。
駅から近く、セブンイレブンも至近、部屋は小さくても使い易く清潔、朝食は口コミ通り種類豊富で美味しい。

水と土の芸術祭2018_3

まず最初はオーソドックスに、メイン会場の「大かま 万代島多目的広場」へ。
入口でパスポート(1,500円)を購入。
作品は下記の8つ(屋内7作品、屋外1作品)。

万1 森北 伸 ≪耕す家 Cultivate house≫←この作品のみ屋外。広場の入口付近。
万2 ナウィン・ラワンチャイクン ≪四季の便り≫
万3 大西 康明 ≪untitled≫
万4 松井 紫朗 ≪Soft Circuit/Fish Loop≫
万5 伊藤 公象 ≪地表の襞eros&thanatosの迫間≫
万6 塩田 千春 ≪どこへ向かって≫
万7 遠藤 利克 ≪Trieb―地中の火≫
万8 岩崎 貴宏 ≪untitled≫

ナウィン・ラワンチャイクン ≪四季の便り≫
入口を入ってすぐの壁に、大型の絵画。
瀬戸内国際芸術祭をはじめ、芸術祭ではおなじみの作家の一人。

水と土の芸術祭2018_4

大西 康明 ≪untitled≫
皮膚のような凹凸が施されたビニールシートが、時折吹く風に予測不能な動きでたなびく。
鑑賞者は広がったり狭まったりする、不安定な空間を彷徨う。
ダイナミックかつ繊細な作品。

水と土の芸術祭2018_5

松井 紫朗 ≪Soft Circuit/Fish Loop≫。
会場に大きく横たわる、青い膜で構成されたチューブ。
靴を脱いで長い回廊を回遊する。
水と土の芸術祭は靴を脱ぐ会場が多いので、ヒールの無いスリッポンなど着脱が楽な靴で行くと良いかと。

水と土の芸術祭2018_6

伊藤 公象 ≪地表の襞eros&thanatosの迫間≫。
茨城県北芸術祭にも出品していた、丸めた布のような形状の陶器が印象的なインスタレーション。
釉薬で艶やかだったり、マットな仕上げだったり、火山岩のようにゴツゴツだったり。
陶器にも多彩な質感があると気付かされる。

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塩田 千春 ≪どこへ向かって≫。
「大かま」の大空間を生かし、天へと飛翔していく船団。
船体の白い色は、薄暗い空間の中で浮遊感をより強調する。

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塩田 千春さんの作品は、近年赤い糸で動的なイメージが強かったのに反し、
白黒の糸の組み合わせで静謐な印象。

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遠藤 利克 ≪Trieb―地中の火≫。
土間コンクリートに大胆に穴を開けてしまっている。

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穴を覗き込むと、ガスバーナーの青い炎。
現状復帰どうするんだろう、的な作品。
平日の鑑賞時間は決まっているので要注意。

水と土の芸術祭2018_11

岩崎 貴宏 ≪untitled≫。
大規模な構造物を繊細なミニチュアにする作風で知られる作家。
これは木造の2代目の万代橋だろうか?
床の窪みに溜まった水を川面に見立てているのがユニーク。

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森北 伸 ≪耕す家 Cultivate house≫。
屋根の上にクワを振り上げている人のオブジェ。
部屋の中の水盤を覗くと何か見えるのかと思ったが、汚れている水が溜まっているだけだった。
会場間を繋ぐシャトルバスはこの付近の専用バス停から乗り降りする。

これでメイン会場は終了。
大規模なインスタレーションが多く、芸術祭の醍醐味が体験できる、
この芸術祭の一番の見どころと言えるだろう。

水と土の芸術祭2018_13

メイン会場からシャトルバスに乗ってサテライト会場の「ゆいぽーと」へ移動。
シャトルバスは1回乗車ごとに200円。1,000円のガイドブック提示で無料。
作品は8つ。

砂1高見沢 美穂 ≪きのぼりレリーフ(さかなの群れ)≫
砂2 伊藤 遠平 ≪ミーヤ・ホーヤと不思議な海の仲間たち≫
砂3 占部 史人 ≪浮き寝の旅 Drifting Through≫
砂4 阪田 清子 ≪Landscape―水の緒≫
砂5  ≪水土アーカイブ≫
砂6 丑久保 健一 ≪1・0・∞のボール≫
砂7 角地 智史 ≪私への贈り物、私への忘れ物 ≫
砂8 冨井 大裕 ≪粘土の為のコンポジション≫

占部 史人 ≪浮き寝の旅 Drifting Through≫。
1階の展示エリアに砂を敷き詰めた大型作品。土器が散らばっている。
砂は大海原のようでも、単純に土のようにも見える。

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伊藤 遠平 ≪ミーヤ・ホーヤと不思議な海の仲間たち≫。
キモかわいい?系のキャラクターのドローイングと立体。
ドローイングは図鑑の図のように緻密。

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阪田 清子 ≪Landscape―水の緒≫
2階へ上がる。
流木と巣の付いた枝から成る船。

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冨井 大裕 ≪粘土の為のコンポジション≫
粘土で作った単純な形状の人型が、机上や棚にゴロゴロしている部屋。

水と土の芸術祭2018_16-2

このaaを思い出す罠。

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窓の外には日本海。
日本海がこんなに近いなら、海を借景にした作品もあれば良かったのに。

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再度シャトルバスに乗って、NSG美術館へ移動。
作品は8つ。

砂 9 伊藤 遠平 ≪もりびとたち≫
砂10 高見沢 美穂 ≪KOBAKO≫
砂11 伊藤 知香 ≪日常より≫
砂12 柳 根澤 ≪A Landscape,Flowing Down≫
砂13 荒井 経 ≪べろ藍の風景≫
砂14 セルゲイ・ヴァセンキン≪ぼくは船長になる≫
砂15 潘 逸舟 ≪波を止めている夢≫
砂16 梶井 照陰 ≪NAMI≫

高見沢 美穂 ≪KOBAKO≫
1階は立体の展示。
ミニチュアの街並みを構成する様々な形状の家は、すべて蓋付の陶器。
1個欲しいな…。

水と土の芸術祭2018_19

2階は平面作品を展示。
梶井 照陰 ≪NAMI≫。
荒ぶる日本海を活写した巨大プリント。

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荒井 経 ≪べろ藍の風景≫
美しい藍色の濃淡。ミニマルな作品。

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NSG美術館からは徒歩で「砂丘館」へ移動。
下記の5つの作品が展示。

砂17 遠藤 利克 ≪Trieb―畳・近代≫
砂18 池内 晶子 ≪Knotted Thread≫
砂19 山本 糾 ≪光・水・電気≫
砂20 青木 野枝 ≪立山-2018/砂丘館≫
砂21 古川 知泉 ≪Rain Tree(降り注ぐ恩寵)≫←屋外展示

ほの暗い土蔵では、池内 晶子 ≪Knotted Thread≫が展示。
わずかな気流で繊細な絹糸がふわふわと揺れる。
階段を上る途中で眺めると、蜘蛛の巣状の平面の真ん中に、穴が開いている形状であることに気付く。

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山本 糾 ≪Magnetic Field≫×池内 晶子 ≪Knotted Thread≫。
砂鉄の描く花のような文様の上に、繊細な絹糸が1本垂れ下がる。

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青木 野枝 ≪立山-2018/砂丘館≫。
青木 野枝さんの作品は、細い鉄材から構成されるオブジェのイメージがある一方で、
この作品は分厚い鉄の椀に水を張った、ミニマルな作品。
見る角度によって水盤に写る景色が変わる。

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古川 知泉 ≪Rain Tree(降り注ぐ恩寵)≫。
少し離れた2階から眺める方が、雨が降っているように見えるかもしれない。
シンプルであるが、立派な庭と松の木を活かした美しい作品。

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「砂丘館」から「安吾 風の館」へ移動。
ここは庭に1作品。

砂22 星野 曉 ≪凍雲≫

「安吾 風の館」の冷房の効いた展示室で涼み、徒歩で「旧齋藤家別邸」へ。
2つの蔵で2作品の展示。

砂23 青木 千絵 ≪BODY08-2―昇華―/BODY17-3マケット/BODY10-1マケット≫
砂24 星野 曉 ≪始まりのかたち―螺旋‘17≫

ギャラリーとして改修された蔵では、
星野 曉 ≪始まりのかたち―螺旋‘17≫が壁面一杯に展開。

水と土の芸術祭2018_26

「旧齋藤家別邸」は庭園と、庭園を眺めるための開放的な建築が見どころ。
大きな開口部を確保するために、見えないところで補強部材を入れているとのこと。

水と土の芸術祭2018_27

青木 千絵 ≪BODY08-2―昇華―/BODY17-3マケット/BODY10-1マケット≫。
足が宙に浮いているので、上から吊されていることに気が付いた。
こちらは、道路に面した無料エリアからアプローチする。場所が分かりにくい。

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「旧齋藤家別邸」と道路を挟んだ位置の「北方文化博物館新潟分館」へ。
ここは1つのタイトルであるが、複数の作品が1階と2階に展示されている。
ここも「旧齋藤家別邸」と同様に、開放的な眺めと立派な庭が堪能できる。

砂25 荒井 経×柳 根澤≪対話―砂丘列で潮音を聴きながら≫

最寄りのバス停から新潟交通C2浜浦町線に乗り、新潟駅へ向かう。

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天寿園行のバスS7スポーツ公園線は、1時間に1本程度と本数が少ない。
既に16:00近い時間になっていたため、新潟駅からタクシーで天寿園へ向かった。
天寿園の作品は下記の3つ。

鳥1 折元 立身 ≪STEP IN≫
鳥2 潘 逸舟 ≪循環/痛みを伴う散歩/波を掃除する人≫
鳥3 山内 光枝 ≪海胎/みつち・みずち≫

屋内施設に入ってすぐの部屋は潘 逸舟 ≪循環≫
暗幕で囲われた暗い室内を、波が寄せたり引いたり。
網の中の液晶画面には、何故か目が映る。

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山内 光枝 ≪みつち・みずち≫
躙り口から入り、渦巻き状の砂袋の上に寝転んで、銀河のような天井の絵を眺める。

水と土の芸術祭2018_31

渦巻く水流を表現しているのだろうか。

水と土の芸術祭2018_32

天寿園の近くの清五郎潟では2015年の作品、
日比野 克彦≪BOAT HOUSE DUCK YARD〔船の家 造船所〕≫。
今回の会期のためにペンキを塗ったのか色鮮やかで、ボードウォークは一部補修されていた。

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スポーツ公園前から路線バスに乗り、旧栗ノ木排水機場へ移動。
ここには2つの作品。

鳥4 青木 野枝 ≪もどる水-2018≫
鳥5 磯部 行久 ≪栗ノ木排水機場は近代農業土木の原点となった。≫

水と土の芸術祭2018_34

会期外では草ボーボーの人気の無い空き地といった風情。
青木 野枝 ≪もどる水-2018≫は、年月を経た水門と調和した、
古色を帯びた鉄の輪が、鋭く波立つ水面のような形状を造っている。

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磯部 行久 ≪栗ノ木排水機場は近代農業土木の原点となった。≫
土地の記憶を思い起こさせる作品。

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旧栗ノ木排水機場から新潟駅まで歩く途中、変電所に立ち並ぶ鉄塔が青空に映えていた。
新潟発19:36の新幹線で東京へ向かう。

広い範囲を移動する芸術祭は、昨年の中之条ビエンナーレ以来であり、
久しぶりで新鮮な気持ちで楽しめた。
今年も開催してくれたことに感謝。

大かまの大空間には大型でダイナミックな作品、
歴史的建築物や近代土木遺産には、
空間の雰囲気を壊すことなく引き立てる作品があり、
場と呼応するように丁寧に練られた作品群は、
現地に足を運ばないと再現できない体験をさせてくれるだろう。

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July 08, 2018

波照間島2018

波照間島2018_1

波照間島に行き、バス・トイレが各部屋にある宿が無かったので、泣く泣く日帰りした約15年前。
泊まりたいと思う宿がようやく数年前に出来たこともあり、
石垣-波照間の航空便が再開次第、真っ先に行こうと思っていた。

船が苦手だからではない。
RACの波照間-石垣便は視界がブルーグリーンに染まるくらい、
極上の遊覧飛行だったからだ。
荷物と一緒に計量器に乗っかったのも、新鮮な体験だった。

しかし、那覇-粟国便での事故の影響で、石垣-波照間便の就航が延び延びになっているうちに、
第一航空が6月末で沖縄事業本部を閉鎖。

路線再開ふりだしに 竹富町・県」(八重山毎日新聞)

これは今後もアレだ…ということで、梅雨明け数日後の南風の収まる期間をピンポイントで狙い、
石垣離島ターミナル近くに前泊、波照間島に2泊、の3泊4日で波照間島行きを決行。

波照間島2018_2

安栄観光の石垣-波照間便は日に4便出ているが、欠航率の高さで有名。
1便と4便の大型高速船「ぱいじま2」が就航してから2017年10月〜3月までの1便の就航率は、
89%と従来の前年同期を22.1%上回っている、とのことだ。

初便就航率は平均89% 石垣—波照間「ぱいじま2」」(八重山毎日新聞)

「ぱいじま2」は石垣、波照間発の1便と4便で運用されることが多く、
その便を狙ってスケジュールを立てれば波照間島に到達できる確率が高いのだが、
問題は従来の高速船で1時間のところ、「ぱいじま2」だと1時間45分程度かかることだ。
波が高いときは、2時間以上もかかることがあるとのこと。

「ぱいじま2」の場合、石垣発第1便は石垣発8:30→波照間着10:15、
その折り返しの波照間発第1便は10:30分頃→石垣着12:15頃で、
帰りは石垣空港発14:00の航空便がギリギリ間に合うかどうか。
もろもろの要素を加味して、下記のスケジュールで戦略を立てた。
移動だけで前後2日って、もうね…。

宿(はこな旅館)も予約が大変で、連泊優先のため1泊だと1ヶ月前からの予約となり博打である。
希望の日に確実に予約できるようにするためには、2泊以上が必須となる。

1日目:JTA羽田→石垣の午後直行便、石垣港離島ターミナル近くのホテルに宿泊。
2日目:石垣→波照間の1便。はこな旅館宿泊。
3日目:はこな旅館宿泊。
4日目:波照間→石垣1便。JTA石垣発14:00→那覇。JAL那覇→羽田。

2日目は予定通り石垣発8:30の1便だったが、波高2mを超える予報だったので「ぱいじま2」の運用。
酔い止め薬(トラベルミン)を飲んで、後部の真ん中の方の席で爆睡しており、
どのくらい揺れたかほとんど覚えていなかったが、降りる際の乗客の会話からは結構揺れていた様子。

10:20頃波照間に到着。宿の送迎で冨嘉集落へ。
宿の近くのレンタルショップ「クマノミ」で、予約していた電動アシスト自転車を借りる。
電話での予約時、電動アシスト自転車は電池が持たないから2日は貸せないと断られかけたが、
そんなに乗り回さないと言って、なんとか貸してもらう。

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自転車を借りて真っ先に向かったのは、当然のごとくニシ浜。
ニシ浜まで下りずに高いところから写真を撮って、次に向かったのは港近くの堤防。
堤防の上から望む海(冒頭の写真)はニシ浜よりも鮮やかな色で、これまた絶景。

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ブルーグリーンに囲まれながら堤防の上を散歩。
日射を遮るものが無くクソ暑い。

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中心部の集落にある波照間小学校の建て替え工事。
クレーン車はどうやって運んできたのだろうか?

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中心部の集落から波照間空港へ向かう。
灯台は海沿いではなく、島の内陸の高い場所にある。

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まだ新しい波照間空港の建物。
残念ながら、定期便就航の目途はまだ無い。

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人気も無く静かな空港。滑走路のフェンスに、ヤギが繋がれていた。

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さとうきび畑の中を高那崎へ伸びる、まっすぐな道。
車はほとんど通らず、ヒャッハーしながら自転車を漕ぐ。

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延々とゴロゴロとした珊瑚の化石が転がり、荒涼とした風景の高那崎。
赤白の塔は国立環境研究所の「地球環境モニタリングステーション−波照間」。
CO2やNOx等の大気の成分を観測しているとのこと。

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激しく歩きにくい珊瑚の化石の岩礁を進むと、いくつもある海食崖につき当たる。
グリーンから濃い紺碧のグラデーションの海は、ニシ浜とは違う美しさがある。

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崖の上にはポットホールがいくつもある。
ここまで波が打ち上がることもあるのだ。

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様々な形の断崖がある。
断崖の下部は波で浸食され、オーバーハング気味。

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この日は波が穏やかだった。
波しぶきは吹き上がらず、高那崎らしくない静かな景色。

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ミニ柱状節理のような珊瑚の化石。

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日本最南端の碑の付近の、小さな砂地。

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4つの最南端の碑を、同時に望む。

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ペー浜へ出る森の小道。
ニシ浜と地続きの浜であるが、設備が無く遊泳禁止なので人は少なく穴場。

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ペー浜はニシ浜よりも濃いソーダ色。

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珊瑚の浜の岩礁からペー浜を望む。

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星の撮影のために購入した、LAOWA 7.5mm F2の写りを試す。
空と海を広々と取り込むことができる。

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珊瑚のかけらが打ち上がる、こじんまりとした浜。
プライベート感が半端ない。

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珊瑚の浜へのアプローチの小径は、蝶がヒラヒラ舞う楽園。
南国っぽくない涼し気な色合いの、長距離を移動することで知られるアサギマダラ。

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日没は20時近く。
日は西に傾いているが、まだまだ外で遊べる。

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またニシ浜へ。
ウォーターシューズに履き替えて、西日にきらめく波を眺める。

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昼間の強烈な日差しも、夕方は柔らかい。
昼は休んで夕方から再起動するという生活パターンは、南の島では合理的な気がする。

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吉岡徳仁のガラスのベンチみたいな、透明な波の模様。

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どデカいヤドカリ。
涼しくなってきたので、夕方からのっそりと活動開始。
ウミガメではない陸の亀も道路で見かけた。

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空気が澄んでいるので、夕焼けもクリアな色彩。
雲がある方が、彩り豊かな夕焼けが撮れる。

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西表島の方向には、いつも積乱雲がかかっている。

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積乱雲が隊列を作っている夕焼けは、いかにも夏らしい。

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はこな旅館の近くの冨嘉売店は昼休みはあるが、夜は21時まで開いている。
「波照間島星降る島の黒糖アイス(濃厚ジャージー牛乳使用)」を買って宿で食べる。
もうちょっとさっぱりとした味の方が好みだな…。

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「はこな旅館」の客室のインテリア。
琉球畳にテーブル1つと、シンプルでさっぱりしている。
もちろんweb上の口コミ通り清潔。

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洗面、トイレ、シャワールーム。
洗面台の足が流木を利用しており、お洒落で凝っている。

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「はこな旅館」の売りは、プロの料理人のご主人の作る夕飯、朝食。
味、盛り付け、器のすべてに細やかな気遣いが感じられる。

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夜はヤモリさんがこんにちは。
こいつらは鳴き声がやかましい。

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この日の星を撮るチャンスは、月の入りから、空が白むまでの50分間。
朝の4時に起きて、集落の外れの街灯の無いところで撮影。
肉眼でもモヤっと光る天の川が確認できる。

ISO3200、15秒、F2、RAW現像。
LAOWA 7.5mm F2は軽いし、周辺減光が強いことを除けば便利なレンズ。

波照間島2018_36

帰りの船の波照間発1便は、海が穏やかだったため、「ぱいじま2」ではなく既存の高速船だった。
石垣からの1便は、既存の高速船2台の運用。

船のシートの注意書き。
乗船時、ボヤっとしていたら前から3列目の席になってしまった。
新城島までの30分間は、ふわっと上昇したらドスンと着水する、波高1.5mの日でもハードな乗り心地。

かつてはこの船で、波高5mまで運航していたというから信じ難い。

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新城島から石垣港までは、時折波が高くなるものの、揺れも穏やかになり快適なクルーズ。
予定より早く12時前に石垣空港に到着。

波照間島行の旅行は運次第。7月に入ると台風の影響が出てしまう。
天候もまずまず、ニシ浜を存分眺められて感無量。
プライバシーの保てる宿が増えたり、電動アシスト自転車が借りられるようになったり、
便利になったが、島全体の雰囲気は15年前と変わらなかった。
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「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた1

チームラボの作品による常設アミューズメント施設
森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」。
2018年7月31日まで特別価格で入場できるというので、施設のオープン直後にネットチケットを購入し、
土日はアホみたいに混みそうなので、金曜の夜に行ってきた。

結論から言えば、視野や色覚に支障が無く、足腰のしっかりとした人であれば、
好みに関わらずにどんな人でも楽しめる施設だろう。

★注意事項★
(1)チケットは日付指定。前売券が完売の場合は、当日券の販売は無い。(販売状況は公式ページを要チェック)
(2)服装はヒールの無い靴、膝丈以上のパンツ推奨。(足元の不安定な場所や、床が鏡の場所が多いため)
(3)スケジュールは時間に余裕を。(並ぶ作品もあるので、3時間でも時間が足りず・・・)
(4)荷物はロッカーへ入れ、できるだけ身軽に。(料金返却式ロッカーの100円を準備しておくと良い)


金曜の夜は待ち時間なし。デジタルチケットのQRコードをかざして入場し、
鑑賞の注意事項を聞いてから作品の部屋へ入る。
最初の部屋は新作の《花の森、埋もれ失いそして生まれる / Flower Forest: Lost, Immersed and Reborn》。
ただでさえ広い部屋に、鏡張りの壁でさらに空間を広く見せており、規模に圧倒される。
極彩色の花畑は刻刻と色かたちを変えて、長い導線を移動する間も飽きることが無い。

ISO6400ではないと静止して映らないほどの暗さ、
さらにAF補助光を切ってピントが迷うF4のレンズ付きのE-M1Mark兇任蓮
早々に写真の出来は諦めて肉眼で楽しむ方を優先した。

一人で黙々と写真を撮って誰が撮っても似たような写真を撮るよりも、
複数の人と来てワイワイと回るほうが断然楽しめる…と駄写真しか撮れなかった言い訳。

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた2

隣接した部屋は新作の《人々のための岩に憑依する滝/ Universe of Water Particles on a Rock where People Gather》。
岩を模した場所は傾斜の大きい部分があり、滑りやすい靴やヒールのある靴で登るのは厳しい。

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた3

女性に人気の自撮りスポット、《クリスタルワールド/Crystal World》。
3年前のポーラミュージアムアネックスでの展示をさらに大規模にしたもの。
視界はすべてLEDのキラキラとした光のシャワーで埋め尽くされる。

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた4

傾斜のある床から立ち上がる様々な高さの丸いスクリーンに、
日本の四季のモチーフが投影される、《地形の記憶 / Memory of Topography》。
床の白い丸いスクリーンを目印に回遊する導線が、草むらをかき分けて進むようでワクワクとさせる。

映像自体はシンプルであるが、スクリーンの段差と床の段差と、鏡貼りの壁の効果で、
日本の原風景の一つである、広大な棚田の中腹に居るような、
里山の自然の中に身を置いたような感覚になる。

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた5

和を意識したモチーフが投影される。
この画像は金魚の群舞だろうか?

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた6

タンポポの綿毛が、ふわりと一面を埋め尽くす。

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた7

これは蛍の舞。
《地形の記憶》では、静的な美をしみじみ堪能できる。

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた8

《積層された空間/ Layered Ultrasubjective Space》は、
何列にも並ぶアクリルのスクリーンに床下から画像を投影。
暗い会場の中でも一際暗く、その反面オーディオの音量はダイナミック。

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた9

インスタ映えする《呼応するランプの森/ Forest of Resonating Lamps》。
列が長すぎて見そびれた《浮遊する巣/ Floating Nest》とこの作品には、待ち行列が発生。
時間を区切って入れ替えるシステム。時間によっては赤単色のみの点灯だったりするので、
入るタイミングによっては発光パターンに当たりはずれがあるようだ。

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた10

2階から3階の「運動の森」に移動。
《重力にあらがう生命の森 / Weightless Forest of Resonating Life》は、
半透明のバルーンの膜に拡散された、カラフルな光に包み込まれる空間。

サンドバックではないので殴らないようにw。

奥の方に人が滞留するのは、「包み込まれた感」が増すからだろうか。
天井からつるされたバルーンは、人工的に起こされた風に共振するのか、
ブンブンと荒ぶり過ぎて、時々係員が押さえていた。

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた11

運動の森で特に熱中してしまったのは、自分の描いた絵をその場でスキャンしてもらえば、
その絵が即座にぬるぬると床を這いまわるシステム。

「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」に行ってきた12

立体感に拘り、指で陰影をつけてみたものの、映像では色こそは反映すれども、
横顔が上から見下ろしたように形が変換されている。


ワイの拘り全く無意味w


リアルに描くよりも、白い部分を残して単純なパターンで彩色する方が映像映えするようだ。

19時に入場し、閉館の22時まで居ても全ての作品は見切れなかった。
長蛇の列だった《浮遊する巣/ Floating Nest》と、《靄の彫刻》、
茨城県北芸術祭で体験しそびれた別料金の《EN TEA HOUSE》を見るべく、
9月の予約を入れてしまった。

どの作品も美しく、楽しく、また来たいと思ってしまう魅惑的な施設。
一部の作品のモチーフは既に過去に見たことはあったが、規模が違うことで新鮮に感じた。
オープン特別料金の7月の前売券はすでに完売。
正規の料金の3,200円でも、地ベタリアンやゲリラ個人撮影会場に阻まれず、
もう少しゆったりと見ることができれば高くないと思わせる。

新豊洲にも、2018年7月7日から2020秋までの期間限定の施設
チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」ができた。
一部作品が被るところはあるようだが、膝まで水に浸かる作品があったり、
25時まで営業していたり、「ボーダレス」よりも大人向けの施設で落ち着いて世界感に没入できそうだ。
こちらはふらりと仕事帰りに1人でも寄ってこれそうだ。
さて何時いこうか…。
tapioca_blog at 13:16|この記事のURL