2007年04月26日

「そういう相手とプレイできるという事は…、幸せだ。」 (名言・迷言集)

ピンポンの続きです。

王者ドラゴンのプレイに引っ張られて、急激な進化を遂げるペコ
第1ゲームを落とすものの、第2ゲームは劣勢をひっくり返してブレイクする。

後手に回り始めたドラゴンを見て、中国から観戦に来たチャイナのコーチは言う。
「風間(ドラゴン)にはつらいな」と。

だが、チャイナにはドラゴンの気持ちが理解できた。
そして言う。
「星野のプレイは型にハマっていない。卓球が好きで好きでたまらない、という感じだ。」
「そういう相手とプレイできるという事は…、幸せだ。」


まさに、そうだ。

お互いがお互いをライバルと認め合った者同士が戦う場合。
特に、片方のプレーヤーに邪気が無く、純粋な気持ちで戦っている場合。
そして、もう片方のプレーヤーが、それに引っ張られて純粋な気持ちで戦う場合。

ゾーン無我の境地などと呼ばれる、極限の集中の世界が開かれ易い。

そこでは、全ての雑念や雑音、風景などは消え去り、全ての動きがスローモーションで見える。
お互いがお互いを高め合い、奇跡とも思えるようなプレイが繰り広げられる。

スポーツを志す者にとってこれほどの快楽は他に無いだろう。


この、極限の集中力を2人が発揮する以前、第1ゲームにおいて、ドラゴンの苦悩の心理描写が描かれているが、これも興味深い。
(このシーンはマンガのみで、映画ではカットされています。)

いずれお前も知るだろう。
常勝の憂い、賞賛の苦痛、背負うものの重圧、孤立と苦悩…
やがてお前は、努力を無意味に、勝利を空しく感じるだろう。
何故、闘うのかと悩むだろう。
だが、お前は決してその疑問に立ち止まってはならない。
それは隙を呼ぶ!
隙は敗北を呼ぶ!
敗北は死。
強く、ただ強く、勝利を望めっ!


ドラゴンは、王者として君臨することの苦悩を味わってきたのだろう。

盲目的にドラゴンに憧れていたアクマには、それが分からなかった。
卓球を辞めて、勝負の世界を客観的に見れるようになって、初めてそれに気付けたようだが。

ともあれ、ペコというライバルに巡り合い、雑念が消えるほどの激闘を繰り広げたことによって、ドラゴンは苦悩から解放されたということなのだろう。

tappygoal at 22:18│Comments(1) 名言・迷言集 

この記事へのコメント

1. Posted by オオシマ   2007年05月18日 23:58
こっちにコメントつけてみようっと。
・字がいっぱいだ。
・松本大洋は絵が上手いと画家の先生が言ってたよ。
・きみにも真剣に生きてた時があったんだね。

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