2009年12月16日

羅針盤

私たち一人一人が航海しているこの人生の広漠とした大洋の中で、
理性は羅針盤、情熱は疾風。



アレグザンダー・ホープ/詩人



うおー久々の投稿だ。
沈黙は金なりと言うけれど、
人と触れ合う以上、
高みに行きたければ言葉を発しなければ始まらず、
独りじゃ孤独さえ感じられない。
と宇多田ヒカルも言っている。

情熱だけで押していけば、
相手を置き去りにしたまま独り相撲は先走り、
どちらかというとネガティブ側に転がりやすいそれは、
妄想力を鍛えるばかりでラチがあかない。

厄介なのは、たまにそれが楽しいと感じてしまうこと。
問題も答えも自分の中にある。
自己完結はいちばん手っ取り早い解決手段だ。
ただ、
原動力が曖昧なそれは、
油断した隙に暗闇に変わる。
そうそう自分に自信なんて持てないものだな。
ってそういうところはなんだか他人事。
客観視と間違いやすいそれに翻弄されても、
自分の中の自分の問題だから。
一晩寝れば、諦められる。

幾晩寝てもダメな時。
うっかりその事前準備が出来てないと、
負のスパイラスが待っている。

きっと、
理性で出来た羅針盤は、
自分以外の人との接触で、鍛えられるから
だろう。




tar3345 at 17:07|Permalinkclip!名言とか 

2009年04月20日

仮面舞踏会

嫉妬のうちには、愛よりも自愛のほうが多く潜んでいる



ラ・ロシュフコー/文学者



仮面をつけ身分素性を隠して行われる舞踏会、マスカレード。
発祥はヴェネツィア。

アラム・ハチャトゥリアン作曲。
仮面舞踏会。英語でマスカレード。
ロシア語もか。


帝政ロシア末期。
生まれながらに手にしたその階級が身分を左右する絶対主義の時代。
下級を見下し、世襲だけが権力のあるべき姿と疑わない、貴族社会が舞台。

愛する妻と共に、静かな生活を送る凄腕の賭博師。
賭博場で短気な若い公爵と出会う。
全財産を投げ打って出ようとする公爵を救う賭博師。

とある仮面舞踏会で、
今度は男爵未亡人を口説く公爵。
断りの小道具にその舞踏会で偶然拾ったブレスレットを差し出し、
その場を切り抜ける未亡人。
公爵は先日の恩人、賭博師を見つけ、話し掛ける。
このブレスレットは自分が口説いた女からの贈り物だと、自慢話を披露。
だが賭博師はそのブレスレットに見覚えがあった。
それは妻のものに似ていた…。

帰宅後、妻は賭博師に、ブレスレットを失くしたと告げる。
嗚呼…やっぱり。
信頼し合って暮らしてきた妻。
かたや窮地から救ってやった男、公爵。
二重の裏切りが賭博師を襲う。
ふたりは恋仲ではないか…、その疑惑が激しい嫉妬を生み、
それは殺意へと変貌を遂げる。

舞台は再び仮面舞踏会。
妻を伴だって舞踏会へ訪れた賭博師は、毒入りのアイスクリームで妻の毒殺を企てる。
愛する夫が差し出したアイスクリームを何の疑いもなく食べる妻。
次第に毒が回りはじめもがき苦しむ妻に、
賭博師は、裏切りの不貞を詰問。
しかし妻は自身の潔白を訴え続け、息絶える。
その途端、裏切りの事実に疑問を感じ始める賭博師。

賭博師の前に現れた新たな男。
それは賭博師が公爵を救ったあの晩、逆に破産へと追い込まれた男。
始終を見ていた男は「お前が妻を殺したのだ」となじる。
やがて公爵と未亡人が現れ、事の真相を告白する。
妻の無実を知った賭博師は、罪悪に打ちひしがれ発狂する…。
賭博で負けた男は、復讐に成功したのだった。


maoが踊っているのは、
毒入りアイスクリームを食べた後の舞曲。
帰宅後、毒を盛られたことも知らずに仮面舞踏会の余韻に浸り
妻が回想する場面。
豪華でいて哀愁のあるワルツ。

魅惑に溢れる仮面舞踏会。
優越感、特別感、裕福感、優しい夫に、気の知れた友人、
取り巻く全てに満足感の漂う前半。
スパイラルのあの満足気な微笑は、満ち足りた妻自身を充分に表す。
それを一気に覆す後半。
心身の自由を徐々に奪われ、
もがき苦しむストレートラインステップ。
いわれの無い嫌疑に叫びだし、頭を抱えて泣きじゃくり、
感情を露にして、天を仰ぐ。
この上ない絶望と共にフィナーレ。


やっと入り込んだ。
そこここに抜けていたピースが、全て埋まった。
maoの仮面舞踏会がやっと完成した。

もやっとしたもの一切を、払拭。
そんな演技をやっと目の当たりにすることが出来た。

なんつーか…、自由ってこういうことなんだろうなと思った。
ライバルの存在が相乗効果を生むという言うけれど、
それは確かにそうだろうけど、
自身の中に迷いがある中で、常に勝つことを周囲から求めらた結果、
いや命令された結果、
ライバル不在のこの大会で、彼女は漸く自然に笑った。

世界選手権までの彼女が、
勝つことを、自身で強く望んでいる状態だったなら、
今日のこの結果は無かったかも知れない。
パリパリで寝苦しかったシーツが、
やっと安心して身を任せられるような肌触りになった、そんな感じ。

言い換えれば、
この大会のあの演技で、
少しだけ遠巻きに、彼女は乗り越えることが出来た訳だ。

そして来季は遠巻きでなく、真隣。
他者を直視し、讃え、
謂れの無い嫌疑を掛けられようとも、
トップになることを厳命されようとも、
意に返さず、ブレることなく、
自分に出来ることを、ただやるだけ。

出来なくったっていい。
出来ることを望み、信じて、挑めば、それでいい。

今日、目を潤ませることもなく、
満面の笑みで締めてくれた彼女の脳裏に、
たかが3回転。
その言葉がもしあったのなら、嬉しい。


願わくば…
来季は是非とも『人』になって欲しい。
月とか雰囲気とか、そういうんじゃなく、
笑ったり泣いたり怒ったりする『誰か』になって
なり切って、演じて欲しいナ。


ひゃー、楽しみー。


2009年03月29日

09世界選手権女子FS

何もしなくてもいい。
そこに苦しんでいる人がいることを知るだけでいいのです。



マザー・テレサ/カトリック修道女



過剰に白熱するネット情報に、惑わされる人って多いんだな。
びっくりした。

やめとこや。
どこぞの国みたいに被害者顔して感情的にあーだこーだ言うのは。
大概騒ぐのは、部外者なんだよな、当事者気取りでさ。
片腹痛いわ。

嗚呼…キミーさんの気持ちが今なら解る気がする。

niftyのコラムにもあったけど、
スカスカした印象のmaoに、握ってた拳からチカラが抜けてった。
ココロここにあらず、とまではいかなくても、
無表情のままくるくると回る彼女は、まるで空蝉…。
その中あのプレゼンテーションが出たのは
天性の基礎力、とでも言うべきか。

楽しくないんだろうな。
今。
スケートが。

目指していた筈が、
目指さなければならない、
ってしばりを科せられてしまった。
その途端、
誰の目標なんだか解らなくなったのかも。

正座させられて、くつろげと言われるようなもんだろうな。
勉強してるのに、勉強しなさいと言われるようなもんだろうな。

今まで、maoが泣く時、それは結果如何に囚われず、
相手に左右されず、自分の中に理由があった。
出来ることが出来なかった時に泣き、
ひとつの失敗を他の成功でカバー出来た時に泣き、
競技という勝負の軍配だけじゃなく、
自分に勝ったか負けたかで、泣いてきた。

今回は、泣くことも出来なかった。
言い換えれば、泣く程の演技が出来なかった。
誰かを超えられなかったんじゃなく、
自分を超えられなかったのかも知れない。

そう簡単に超えられるような自分じゃなくなってる。
それほど貴女は凄いのよ。
ってのを、誰か教えてあげてくれたらな。
自分の利益のみを考える大人達ばっかりなのかな。
励まし、労わり、戒め、
彼女を思って、声を掛けてあげることのできる人が、
ひとりでも傍にいてくれたらな。

苦しかろう…。辛かろう…。
だからこそ、タラソワは言うんだ。
もっと怒りなさい。
そして『乗り越えろ』。



そんな中、
震えるような演技を見せた美姫ty。

褒め称えたくて両手を広げるモロゾフにも抱きつかず、
儚げに少し笑って得点に頷いた彼女が、
今まで抱えてきたものを思うと、ただただ拍手を送りたい。

メダル獲得後のインタビューに、
彼女の、過去の経験が見え隠れする。
ちやほやされまいと、笑顔を見せず、驕らず、はしゃがず、
ぽつぽつと質問に答えていく彼女がこれまで通ってきた道の険しさを
思わずにはいられない。

戦い終わった彼女は、
メディアとの戦いに備えて身構えた気がした。

これで乗り越えたと思っちゃいけない。
乗り越えましたね、と言われても、
その手に乗っちゃいけない。
そう思ったかどうかは解らないけど、
リンクを降りて急に無表情になった彼女が、
ますます好きになった。


選手の技術力が拮抗してる今、
来季、どんな振り付けにするかで構成点が決まる。
そして表現しやすいプログラムかどうかがカギだろう。

美姫ty、カルメン踊ってくれないかなぁ。


来季も楽しみー。





2009年03月28日

09世界選手権女子SP

失敗と成功の違いは、
物事をほとんどうまくやるか、
それとも完全にうまくやるかの差だ。



エドワード・シモンズ/画家



喜怒哀楽の内の、ネガティブな意味合いを含む真ん中のふたつは、
十中八九…被害者意識が火種。
でも当事者は、正義だと思ってるから、厄介。

小細工せずとも、凌駕出来ただろうに。
小細工せずに凌駕した方が、何も失うことなくより多くを得たろうに。

ジョアニー・ロシェットが公に発した言葉には批判的要素がなく、
よくぞ言ってくれたと心地よかったが、
一切触れずに無関心を装う競技中継も嫌いじゃない。
…若干褒めすぎだけど。

まぁ、オフリンクでの人となりは、
著しく偏る小さな世界で生きてきた未成年の戯言、
いくらテクニカルスキルが高くても、信仰を急に変えられるものでもなし、
ヒューマンスキルが追い付くまで、猶予をあげた、とでも考えれば、
感情的になりがちな自分を抑えて、雑音を聞き流すことが出来る。

欲を言えば…、どーせならヒールに徹してくれればいいのに。
そこまでの根性はないのが残念。
まあいいや。



急に甘くなったジャッジには笑った。
村主姐さんが不憫だ…。
にしても美姫tyあっぱれ。
MAOは今季、遂にいちどもノーミスでSP滑れず。かぁ。

ロシアからまた気ぃ強そうなネーチャン出てきたなぁ。
アメリカ3枠危うし。
清々しいエレーネの笑顔で〆。

明日はどうなることやら。ららら。


2009年02月13日

死の舞踏

私に、分かっていることは、私が、何も知らないということだ。



ソクラテス/哲学者



クラシック。
奥深い。

キム氏の『死の舞踏』が気になって、ちらっと調べてみたものの、
ホネホネロック的な訳ですか。
ユダヤ的狂気な訳ですか。
程度しか理解出来なくて、そのままにしてたんだけど、
四大陸の時のストレートラインステップ中の微笑が、
妙にホネロックで、ちょっと掘ってみた。

サン=サーンス。
美姫tyの『オルガン付き』『サムソンとデリラ』もサン=サーンス作曲。
『死の舞踏』は話やら曲やら絵画やら彫刻やら。
いろんなカタチで表現されている。

コトの始まりは中世末期のヨーロッパで流行った、
貧富の差が激しい時代の寓話。

生きている時は、
貴族やら僧侶やら、なにかしらのエリアに身を置き、
その範疇でしか生を感じることが許されない。
食事も、衣服も、住むところも、語る言葉も、手に出来るもの全て。

そして死。
いつ誰にでも平等に死は訪れ、
またいつ死が訪れるのかは、身分の差に左右されない。
ある日突然訪れる『無』。

百年戦争によって溢れかえる戦死者。
淀んだ世界に広がる伝染病。
3人にひとりが命を落とした当時、
慰めの筈の祈りも届かない。
やり場のない思いは犯人探しを始め、虐殺が起こる。

生きていることに価値を見出せない、物憂げな世情。
教会では、誰にでも平等に訪れる死に備えよと説くが、
生きている今、
死への恐怖は生への執着となり、やがて狂気へと変貌する。

葬儀を執り行いながら、平和を祈りながら、
ひとりで居ても、誰かと居ても、
突如襲ってくるやるせなくも熱い思い。

そして人は半狂乱となって踊り狂った。

狂気で満ちた生の世界を打破するには、死しかなく、
死は、恐怖そのもの。

木枯らしの吹く夜、
死神が墓から出てきて、狂ったようにヴァイオリンを弾く。
骸骨はカタカタと下品な音を立てて、激しく無秩序な踊りは広がっていく。
グロテスクな姿とは裏腹のコミカルな舞踏。



嗚呼…キム氏は死神だ。
一心不乱にヴァイオリンを掻き鳴らし、
死者達を狂喜乱舞の場へと煽る。

睨みつけたと思ったら高笑いし、
おどけてワルツのステップを踏んだかと思えば、
渾身のちからで空気を切り裂く。


おみごと。


四大陸の時は、出来がよくてついにやけちゃった感じだけど、
ぐっと曲に入り込んで、死神の微笑だったら…

また記録でちゃうかも。






寓話 ぐうわ
道徳的な教訓を伝えるための短い物語


2009年02月09日

パトリック・チャン

寒さを耐えるには寒さに満足することだ。



アラン/哲学者



余計なことかも知らないけれど、
織田が、
こんなの俺じゃない
そう思ってないと、いいなと思った。


掘り下げるほどに見込んでないから、
あまりデカイことは言えないんだけど、
パトチャンのストレートラインステップに、震えた。
解説者はよくスピードについて語るけど、
加速ってこのことだ、そう思った。
トリノオリンピックのプルシャンコの時みたいな、
圧倒的なそのステップに、
なんかこう…泣きそうになった。

確認するような丁寧な滑りじゃなくて、
私はこのステップを出来ます。滑りきることが出来ます。
パトチャン本人がなんの揺るぎもなくそう思って滑っている、
その確信がこっちにまで伝わってくる。
そんなストレートラインステップだった。

ジャンプでいくつかの取りこぼしがあって、
爆発的な点数は出なかったけれど、
パトチャンはこの四大陸で、
この世に数人しか居ない、ストレートラインステップレベル4獲得者の
仲間入りを果たした。
しかも2.0の加点。

痺れたー。
めろめろー。

3位入賞の小塚クン。
入賞と言っても本人的に満足な演技じゃないから、
嬉しいといいつつ、ええ…はぁ…まぁ…
って感じのインタビューの受け答えがなんだか嬉しい。
彼のプレッシャーは、誰かに勝つことから来るんじゃなくて、
自分に出来ることをやれるかどうかのプレッシャー。
今回織田との違いはそこにあった気がする。
そして緊張はあっても、
やれるか俺?
っつー自分への問いの後にくる不安の大きさが、
パトチャンとは違っていたのかも。

経験ってのは厄介だねい。
でも経験後、その価値をどう自分の中に落とすかが、
打破チャンスを増減させる。

やってやる私。
そう思っていたものが、最近、
やらねば私。
そう変ってしまったような浅田真央。
トリノオリンピック前の美姫tyみたいだ…。
美姫tyはあの時、
やれないかも私。
そこまで落ちてしまったように思う。
真央ちゃんーー、
負けちゃだめだーー。
やつらの罠に嵌っちゃだめだーー。

たったみっつのジャンプ。
たかがそれだけのこと。

浅田真央がそう思えた時が、脱皮の時。
失敗の後に開き直るんじゃなく、
失敗の前から既に開き直ってるような、
そんな屈強さ備えた真央に会いたい。


といいつつも。
今季イマイチだなと、感じれば感じる程、
来季へのいい予感が高まる。
…ふふふ。



2009年01月05日

2008全日本選手権 女子

決心する前に、
完全に見通しをつけようとする者は、
決心することはできない。




アミエル/哲学者




美姫tyよ。ああ美姫tyよ、美姫tyよ。
驚きの全日本女子。

さーこれからって時の6分間練習、接触転倒の変。
いや参った参った。

好調をキープ、そして絶好調へと心身共に高まってた美姫ty。
彼女の目標は世界選手権でもナンバーワンでもなく、
毎年毎年全日本、なのだ。
彼女としては、してやったりのグランプリファイナル。
回転不足だらけのジャッジ判定を目の当たりにして、
ガックリってのはあるだろうが、
全日本に向けての課題を浮き彫りに出来た戦いだった。
そうかそうか、そういうことか。よーしよしよし。
私の中の美姫tyはそう呟き、拳をぐるぐるしていたんだ。

何が嫌って、
わざとじゃなければ可哀想じゃないって世の中の論調が嫌。

仕方の無いこととはいえ、
ゴングが鳴る前のボディブロー。
戦い終わってからも、その不意打ちは徐々に効力を表す。

美姫ty本人も、
逆の立場だったら、演技できなかった。
だからこれでいいのだー。
と言っていたねい。
泣きながら。

悔しかろ…。
恨めしかろ…。

でもギリ3位だ。危ういところだったが、滑れるんだ。
そう、君は意地でも3位以内に入らなければ、
恨む側から恨まれる側に回るところだった。
村主さんの為にも、3位になる必要があったんだ。
鈴木・武田のモーレツスパートを振り払わずしてなぜ進める。

よー頑張った。
そして世界選手権も、頑張っておくれ。



どうなっちゃうのどうなっちゃうの。
どきどきしつつ始まったフリー。

あっこちゃん、圧巻。

浅田舞の、透き通って向こう側が見えそうな立ち姿にうっとりし、
村上佳菜子の初々しい笑顔にきゅんとした後、
あっこちゃん…もう少し美しかったらな…
なんて思ってしまうが、
あのモノを言わせぬ迫真の演技。
あっぱれだった。

村主姐さんは、
目標が明確だった分だけ、諦められるものも明確で、
パンチの効いた演技が出来たねい。
あっこちゃんの空気もなんのその。
村主姐さんがバーゲン会場で、ガードマン振り切って
全力ダッシュする姿が見えるようだった。
あっこちゃんへの思いが会場を包んでても、
花束が多くて、なかなかリンクに降りれなくても、
モロゾフが観てなくても、
いつも通りのピンクのビラビラ衣装で、いつも以上の演技をした。

でもちょっと引っかかったのは、
世界選手権出場者の一言リレー。
若い人の足を引っ張らないように…ってなぁ。
既に引っ張っといて。ぶつぶつ。

そしてエキシビでのインタビュー。
会場の人の為に滑った。…ってなぁ。
せめて、安藤さんの名前くらい出してやってくれ。
謝らなくていい。その必要はない。
気になったとか、心配したとか、
リズムが崩れると大変なんですええ私もね、とか、
なんかあんだろ。
一切シカトしないであげてー。完全無視やめれー。
端っからあげな小娘は眼中ありませんけど何か?
みたいなその態度…、若干健気さ不足気味。
まぁいいや。
彼女にとっては世界選手権出場も嬉しい話だろうが、
オプションの四大陸ににんまりだろう。
バンクーバだもんな。

中野さん。
どうした中野さん…。
いや、でもこれでいい気がする。
中野さんは追われることに慣れてない。
追い上げが得意な人だ。
優勝争いよりも3位争いが得意な筈だ。
今年のこのがっくりさが、間違いなく来季に繋がる。
恋でなく、笑顔でなく、パンチの効いたヤツをお願いしたい。
皆さん笑顔をベタ褒めだけど、
震えつつ泣いちゃいそうでガマンしてる表情が、イチバン光ってると思う。
そして来季は腕の安っぽいふりふり無しで是非。
出来れば着物風、SAYURI越え希望。
もしくはチャイナ系。
アジアど真ん中が、彼女には似合う。

真央ちゃん。
演技構成点で逃げ切り。
つーかショートの貯金ありき。
フジ、上からのカメラ止めれっつの。
なんだかなぁ…。
あっこちゃんや村主姐さんが凄かったのは、
自分を越えたからだ。
真央ちゃん、そんなもんじゃないだろ?
1位だけどさ。まだまだ自分を越えちゃいないだろ。
去年の1位も協会的な1位であって、
本当は美姫tyが1位だったと思うんだよねい。
チャルダッシュの時の1位は文句なし。
あれだけ音楽にマッチしたプログラムはなかなかない。
その上、あの時の真央は何度飛んでも失敗する気配が無かった。
そら200点も越えるわ。
あの時のような、スカッとした真央ちゃんに会いたい。

四大陸で会えるだろうか。
楽しみだ。



2009年01月04日

2008全日本選手権 男子

初心を忘れないことっていうのは大事ですが、
初心でプレイをしていてはいけないんです。
成長した自分がそこにいて、
その気持ちでプレイしなくてはいけません。




イチロー/大リーガー




物凄い周回遅れで全日本を堪能している。
いやー、見ごたえのある大会だった。


男子は「よし」って感じだ。

南里も中庭も悪くはない。
でも、なんつーか、ピークは超えた雰囲気。
そりゃケビンやショーン・ソーヤみたいに、ガツーンときたぜ!
って瞬間が彼らにも来る可能性は充分ある。
前季ケビンくんの3-3-3は何度観てもスタオベだし、
今季ショーンのアマデウスは、指揮棒が見えるようだった。
南里も中庭も、今後、パーソナルベスト更新の時は来るだろう。
でも『任せる』となると、一か八か的な…、宝くじ的な…、ね。
経験値としても、残念ながら大舞台を楽しめるほどのものでなし。
かといってフレッシュさは草臥れ、
後半は上がる息とは裏腹に、急激に落ちていくスピード。
息を切らしてやっとこさ。

高橋大輔の居ない今季、
恐れを知らないド根性ジャンパー無良、3位に入ってくれてありがとう。
な、感じだ。

にしても織田。
織田の膝には骨、あるんだろうか。
軸ズレてもあの着地が出来る選手って、他に知らないよう。
今ジャンプの配点おかしなことになってるから、
もう4回転なんて頑張らないでGOEで充分、
去年のバトルみたいな、
ストーリー性重視路線でいいんじゃなかろうか。

回転不足が、着地後転倒より点低いって、
どーーも腑に落ちん。
どてんと派手に転んでも回ったら勝ちて。…ねぇ。
切羽詰まった衝撃悲愴破壊系の演技中だったらまだいいけど、
にっこりポエム語りかけ中だったら、
転倒ひとつでストーリーなんざ伝わってこなくなる。
それに比べて回転不足だったら、んもー充分感情移入可能。
回転足りなくても美しい。
回転足りてても、転べば白ける。
うむぅ。
オリンピックまでに上手いことルール変更はされないものか…。
まぁいいや。

小塚クンには、後半の3Aバシッと決めて欲しかったナ。
今年もまたもや君の肩に『3枠』が圧し掛かった訳で、
辛かろうがいけいけどんどん。
とっとっと、ここでミス?マジ?いやーん。
と演技を見てる時は思ったけど、
その後のインタビュー観てたらこら大丈夫だ、とほっと一安心気分。
素晴らしく落ち着いた絶対評価な自己分析に基づくダメだし。
観てる側としては、
演技力が無い分、安定性を求めたくなる。
それに応えてくれそうな、誠実な受け答えで、
父さん君を抱きしめたくなったぞ。

でも、ミスる選手が多かった分、
いまひとつ世界選手権への高揚が薄れてしまった。

全日本に限らず、フィギュア全般、
去年ほどの高揚感が得られないのは、
高橋大輔が居ないっていう理由だけじゃない気がする。

なんか…地味。

四大陸。
派手気味に是非。期待〜。




2009年01月01日

初日の出

01f23dca.jpg昨日から学び、
今日の為に生き、
明日に希望を持て。



アルベルト・アインシュタイン/理論物理学者








あけましておめでとうございます。


2008年12月15日

サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン」 

人に言われたことを忠実に、従順に守るだけでは、
本当の意味の素直さではないと思うのです。
それはいわば、消極的な素直さ。
本当の素直さとは、もっと力強く、積極的な内容を持っているものです。



松下幸之助/松下電器産業創業者



ぱっとしねーなぁ。
1回観た後は、そう思った。

間違えだらけのみどり嬢といい、
織田裕二並にウザ臭を醸し出すテニス男といい。
会場の音も小さくて聞き取りにくかったし。
もろもろ。
やっぱミスが多いとぱっとしないなぁ…。

でイチバン印象に残ったのは、安藤さん。
哀しげで劇的な印象のサン=サーンス、交響曲第3番「オルガン付き」。
おどろおどろした低音と、叫びだしそうな高音が交互に繰り返され、
高揚とともにフィナーレを迎える。
嗚呼…ぴったりだよ。美姫tyにジャストフィット。
曲が終わり我に返って、久しぶりに見せたあのガッツポーズと満面の笑み。
いやよかったねぇ…。
折角のナイスチャレンジを、
ほげーっぱけらーっとしたみどりちゃんが
洗いざらい蹴散らかして台無しにしてくれたけど、
彼女は遂に4回まわったのだ。

でなんで5位なんだと。
これは久しぶりに紐解かな。な。


フリー102.81のうち、47.45だった技術点は下記の通り。

エレメンツ基礎点GOEスコアごにょごにょ
4S<4.50-1.602.90グッジョ〜ブ
3F<1.70-0.541.16ああ…若干ぐらついた
2A+3T<4.80-0.804.00これもですか…キレイなのに…
CcoSp33.00+0.503.50この足換えコンビ丁寧だわぁ…
SpSq43.40+1.004.40ブレなし
3Lz+2Lo<+2Lo<7.70-1.805.90そら辛過ぎだろっ
3Lz6.60+0.206.80ナイス!
3Lo5.50+0.806.30ほうーキレイー
2A3.85+0.204.05ナイスナイス!!
FSSp22.30-0.062.24フライングシット…ポジション?
SlSt22.30+0.402.70シットが少なめだからすかね…
FcoSp43.00+0.503.50フライングコンビ!気迫!
TOTAL48.65-1.2047.45とほほ…


超スローとかでガン見して素人検証を試みた。
初っ端の4Sは、まぁしゃーない。素人目にも回転不足。
でも3F・3Tに関しては若干疑問だナ。
いやあれが回転不足ってんならいい。それはそれでいい。
だったら、キャロリーナの3T・3Sも足りてないんじゃ?
キム氏の3F+3Tも同じく。実は後半こねくってるぜ。
キャロに関しちゃそのうえ両足着氷なのに、加点って…なに?
なんなんだい?どういうことだ?
豪快ならそれでいいのか?
みんなみどりちゃんみたいにぶりぶり逞しくなればいいのか?
え?どうなんだい?どんっ。

…いや参るぜ。たく。
点数なんてどうでもいいわ♪美しかったから♪って思うくらい平等にしてっ。
ISUさんは美姫tyがお嫌いですかと。
そういうことなんですかと。
コーチのチカラですかと。
オーサー並みに猛抗議してダダこねたコーチが勝ちですかと。
まぁいいや。
結局は美姫tyに、きりっと回って頂くしか道は無いのだ。
美姫tyよ…、ISUさんが参りましたと言うくらいの…、
去年のコブラ顔のカルメンみたいな…、ガツンとしたヤツをブチかましておくれ…。

で、今季より変更になったジャンプ得点は…
種類略記号1回転2回転3回転4回転
トゥループT0.41.34.09.8
サルコウS0.41.34.510.3
ループLo0.51.55.010.8
フリップF0.51.75.511.3
ルッツLz0.61.96.011.8
アクセルA0.83.58.213.3

な訳だから、美姫tyがGOEなしでジャンプパーフェクトだったら…

エレメンツ基礎点
4S10.30
3F+3Lo10.50
2A+3T7.50
CcoSp33.00
SpSq43.40
3Lz+2Lo+2Lo9.90
3Lz6.60
3Lo5.50
2A3.85
FSSp22.30
SlSt22.30
FcoSp43.00
TOTAL68.15

GOEゼロでもキム超え可能。
みたか!わっはっはっ。

中野さんも、真央ちゃんも、小塚くんも、
みんなみんなチャレンジしてきた。
逃げずにぶつかってった勇ましさは、ひしひしと伝わってきた。
でも、積極的な中にも、こわごわしたものまで伝わってきて、
会場全体は、飲み込んでしまいたい息を、
キム氏と同じように飲み込まれまい…落ち着け私ーーとばかりに
肩を上下させて深呼吸を繰り返した。
そんな緊張感がリンクの上に立つ全ての選手を
丸飲みせんとばかりに渦巻き溢れ出る中で、
邪念の無い素直さと、力強さを、
画面のこっちに届けてくれたのは…美姫ty。
だったように思う。

いやぁ、よかった美姫ty。
全日本が楽しみー。きゃーーっ。