19日昼過ぎ
『「知人から一度行ってみろ!」と言われて来た』と
H・K氏(59歳男性)が飛び込んできました。
ちょうど施術中で、「申し訳ないですが」と断ると
次の空き時間まで「近くに知り合いがいるから時間をつぶしてくる」と
再度、足を運んで来られました。

とにかく筋肉が硬くて、毎週2回マッサージに通っているとのこと
以前より腰痛持ちで、父親をパーキンソン症で亡くして、
自分もなるかもしれないと心配のようでした。

マッサージ慣れしているためか、
対話・徒手確認の“差”も体感できにくいために
“激痛検査”(といっても、こちらの力は同じ)で進めざるを得ませんでした。
ようやく悪い箇所で飛び上がって「痛い!」と反応。

悪いところが実感できるようになったところで
特に、大腿の外側と、脛が張って、靴下も履けないとのことでしたので・・
「なぜ筋肉が硬く緊張するのか?」
外側広筋や腸脛靱帯の緊張を確認・納得させ
また、外側側副靱帯の緩み異常を体感・納得させた上で
靱帯を(結合組織療法で)施術すると、
筋肉の緊張が(筋肉をマッサージしなくても)緩むことを体感してもらいました。

その後、
なぜ、外側側副靱帯が緩むのか?
なぜ、脛=下腿骨間=頸骨&腓骨がずれるのか?
なぜ、・・・
なぜ、・・・
という具合に、説明しながら施術を進めていきました。

とにかく、下腿骨間だけでなく、仙腸靱帯、肋間靱帯、前腕骨間等々、
体中の靱帯異常や筋膜異常があり、
星状神経節や腹腔神経叢の緊張異常
また、頭蓋〜脊髄の髄膜異常も検出されて・・
一つ一つ『結合組織療法』を主体にして進めていきました。

最後に「体内二軸調整法」を施し
「どうですか?」と
「ああ!楽になりました。
黙ってマッサージされるのと違って
説明されながらやってもらえると納得できますね!」と。
「それは無理ですよ!靱帯や筋膜などの異常なんて
MRIやCTスキャン検査でも分かりませんから!」と。
靴下を履きながら
「ああ!靴下が履けるようになった・・また来ても良いですか?」
「ええ!私も仕事ですから、何度でもどうぞ!」と見送りました。

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私は、筋肉が硬く緊張するのは、
“必要性”があって“結果”として現れているという見方をしています。
精神的緊張でも筋肉は緊張しますが
筋肉の緊張しているところには
かならず、関連するところの結合組織(靱帯や筋膜など)の異常が見出されます。
それら結合組織の異常を施術・治療できれば、
緊張している筋肉に対して、マッサージなど何もしなくても
筋緊張は解消していくものです。

私は、骨格筋も自律神経のコントロール作用を受けていると見ています。
結合組織の異常と共に、神経節・叢の緊張異常も必ず有りますから
「神経節・神経叢リセット法」にて・・(迷走神経の異常も)

http://www7a.bigilobe.ne.jp/~to-taka/