成人病(現在は、生活習慣病と呼ばれる病気)である高血圧症などの予防のために
始められた減塩運動は1960年から始められたそうですが、
その結果は・・半生記後の現在も減っていません。

6月28日のブログ『「病は脚から」否・・』の中で
http://blog.livedoor.jp/tarikikikou/archives/2011-06.html#20110628
石原結實著『病は脚(あし)から』(文芸春秋)を紹介していますが・・

『1960年頃に始まった減塩運動により、我々は、うまくもない「減塩みそ」「減塩醤油」
「減塩梅干」などを口にさせられていますが、1960年当時と比べ、高血圧の患者数が
減ったかというと、まるで逆です。現在日本に、3,500万人以上の高血圧患者が存在して
いるのは、何とも皮肉な限りです。』と。

昔から「塩」は命をつなぐ大切なものとして・・
例えば、上杉謙信は、敵である武田信玄に「塩を送った」という有名な話もあります。
福井・若狭から京都への『鯖街道』があります。こちらもつまるところ「塩の道」です。

ところで、連日の猛暑の中・・来院される腰痛患者さんの場合、
ほとんどの患者さんが腎臓機能低下を起こしています。
外からは、猛暑、発汗と、
内からは・・冷たいものを一気にお腹に入れて、腹腔神経叢(交感神経)を緊張させ、
迷走神経も異常となり、自律神経のバランスを崩し
内臓機能を低下させるだけでなく・・塩基バランスを崩している・・
即ち、ナトリウム・カリウムのバランスを崩しているように思われます。

夏野菜や、果物は特にカリウム含量が多いですし
汗をかき、大量の水分を取りますから、
ますます塩分(食塩)が不足がちになります。

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実は、私自身・・数日前、腹の調子を狂わせ、スッキリせず、久々に下痢。
(幼児のとき、大腸炎を患い・・以来、成人した後も30歳までは“下痢症”に悩まされ
加えて、高校受験の時、寒いところを無理をして、腎盂腎炎を患い、もともと腎臓は弱い)

ほとんど一日中、家の中にいますし、エアコン設定は28度、
治療中は26度にしていますが・・それでも、治療中は、汗が胸を滴り落ちます。

我が家も、マスコミを通じた減塩指導で洗脳されていますから、
日頃の食生活習慣も、塩分控えめ状態です。

《なぜ、お腹の調子がわるいのかな?》と、自己治療しながら、数日考えていました。
《冷たいものも飲まないし、コーヒーもホットしか飲んでいないのに??》と

そこで気がついたのが『塩分不足』でした。そこで“天然塩”を一つまみ・・
その後、ホットコーヒーにも、一つまみの塩を入れて飲むようにしたら・・収まりました。
そこで初めて・・
家内にも、食品と、カリウムと、ナトリウムの関係の話をした次第でした。

思いだしています。
《以前は、(化学塩ではない)食塩を小瓶に入れて持ち歩いていましたっけ!》

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インターネットで、少し検索してみました。

【ナトリウムの主な効用】
・カリウムと拮抗して体液の濃度の調整
・カリウムと拮抗して血圧の維持
・細胞内外の物質交代に作用
・心拍の正常化
・筋肉の収縮に働く
・神経刺激伝達を正常化・神経伝達物質

健康であれば、食塩を摂り過ぎても過剰のナトリウムは尿中に排泄され、基準値から
大きく外れることは少ない。
血清ナトリウム濃度が低くなるのは、慢性腎不全や心不全などで水分の貯留が増えた
場合や、ネフローゼ症候群、肝硬変、アジソン病などで起こります。
また、利尿薬を服用したり、水分の飲み過ぎたりしても血清ナトリウム濃度が低くなる。
高齢者は不足しやすく熱射病には注意。

冷え・疲れ・顔色が悪い・慢性頭痛・肘が痛む・腰痛・膝痛・足首が痛む・空腹時の
胃痛・胃けいれん・ドライアイ・胸がむかつく・疲れ目・筋肉のこり・五十肩・
こむら返り・むくみ・ノイローゼ・水虫・下痢・常習便秘・出血下血・かぶれ・
肌荒れ・化膿・霜焼け・足が臭い・口臭・ワキガ・枝毛・ねこ毛・冷や汗・手足の湿り・
乗り物酔い・不眠症・眠りが浅い・朝寝坊・小水が近い・寝起きが悪い・低体温・痛風・
心臓肥大・花粉症・アトピー性皮膚炎・白内障・中耳炎・蓄膿症・糖尿病・痔・低血圧・
不整脈・高血圧・失禁・ボケ・寝たきり・・

これら(上記)の症状を感じる時、塩分(ナトリウム)が不足していることもあります。
健康体であれば、過剰摂取が心配される塩分ですが、高血糖や糖尿病で腎臓が弱っている
などのとき、ナトリウム不足となることがあります。
(略)

ところで「塩」のこと。
国内の食塩は、海外からの安い塩に対抗するために1971年イオン交換膜式法が導入され
この製塩法によるナトリウム99.9%の薬品とも思える「塩」に置き換えられています。
これが1997年の塩事業法改正・2002年の完全自由化まで続き、輸入の岩塩や
主立った国内産地からの粗塩などが出回るようになったのは、最近なのです。

一方で、減塩運動が続けられてきました。
日本の減塩運動の始まりは1960年、以来およそ半世紀。
結果はどうなのか?高血圧患者は減っていません。
さらに、塩分量低下が引き起こす体温低下は、様々な疾患の原因との指摘もあります。

◎ナトリウムが不足すると、体内の血液量が減る
 そのため、心拍数上昇・血圧低下し・めまいや吐き気、ときにショック症状と
なることがあります。(略)

◎塩分、フォソクしていませんか?
・減塩を意識している、減塩している。
・ダイエットをしている
・(食)生活習慣病を気にしている

塩分を控える理由はこの他にもあるでしょうし、
腎臓や肝臓などの疾患でもナトリウムの不足となります。
腎臓や肝臓の障害に自覚症状はありません、症状を軽く見ないで、早めの検査で
本当の原因を確かめることが大切です。

・ミネラルバランスがよくないと「お酢」の効果も危うい
(略)

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以上を書いていて、思い出すのは、故・政木和三先生の講演の時の言葉です。

「私は、塩化ナトリウム(化学塩)を“食塩”と決めつけた時から、
日本の厚生省(現・厚労省)を信用していません。
日本の厚生省って・・ホント・レベルがヒク〜イんですよ!」と
一種独特の口調を思い出します。

1960年から1970年にかけて・・「食」の問題でも、「動」の問題でも
間違った指導が大手を振って行われてきたツケを、
今、国民全体が負わされていると・・私は診ています。

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