ザ☆ダンウィッチ・プロ

世界に羽ばたく「ダンウィッチプロ」社長の趣味の日々。

SAAHO/サーホー★★★☆☆

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SAAHO/サーホー★★★☆☆
犯罪都市ワージーを牛耳る巨大マフィアグループであるロイ・グループ。
その首領であるロイが突如暗殺される。
それに絡む内部抗争と思われる事件が発生し3億ドルもの強盗事件が発生、その解決のために警察は覆面捜査官のアショークを招聘する。
そして事件はロイ・グループの隠し持つ30億ドルもの財産へと繋がっていく…。

あのバーフバリ、プラバース主演の大作インド映画。
本当は映画館で観たいと思っていたが、コロナの関係で行けないまま今回アマプラで視聴した。
うーん、何と言うか勿体ない感じ。
プラバースも主役としての魅力は十分だし、アクションシーンやダンスシーンも派手派手でいかにもインド映画っぽい魅力に溢れているんだけど、ストーリーが映画を引っ掻き回し過ぎている。
正直ちょっと分かりづらいので、「頭を空っぽにしてとにかく場面場面を楽しむ」ってのが出来なくなっている。
ん?誰が何でそうしてるの?って余計な疑問が浮いてきてしまう。
それでも170分という長時間を観続ける事が出来たのでそれなりには面白かったし、ラストの持って行き方は十分にカッコよかったんだけど、だからこそ惜しい。
次こそは文句なしの映画を期待したい。
見せて!

シライサン★★★☆☆

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シライサン★★★☆☆
弟からの久しぶりの電話に出た春男は、その電話が弟の絶叫と共に切れた事に驚き、弟の住むアパートへと急ぎ向かうが、弟は無惨な姿で息絶えていた。
その死にざまに不審を抱いた春男がネットを調べると、直近の日に同じような死に方をしている女性が居た事が分かる。
その女性の友人である瑞紀から女性の死に方を聞き、さらに謎が深まっていく。
春男と瑞紀はその真相を突き止めるため、共に行動することになる…。

もうタイトルからいきなりネタバレしている。これどうなんだろう。
作りとしてはまぁまともに作ろうとしてるし、さらっと見るには98分という時間で丁度よかった。
ただ、色々匂わせたまま放り投げしている部分があって、もやっとするものも残った。
シラシサンは、珍しく画面に長くハッキリ登場するタイプのお化けなんだけど、そうなるとどうしても終盤に行くにつれて登場時の怖さが減ってしまい、マイナス点となってしまった。
あと、主人公の女性が、死んだ親友の霊?に向かって「ズッ友だよ(意訳)」っていうシーンからは、本作が女性向けに作られたんだなぁという印象を受けてしまい、ちょっと引いてしまった。
何気に最近はジャパニーズホラーが制作されているようだが、犬鳴村にしても本作にしても、リングや呪怨の様なムーブメントを作り出すには力不足である。
もちょっと怖くてしっかりした作品を期待している。

コンジアム★★★☆☆

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コンジアム★★★☆☆
コンジアム精神病院は、かつては政府から表彰される程の病院として稼働していたが、突如多くの患者が謎の死を遂げ、さらにその院長もまた行方が分らなくなってしまい閉鎖される。
その後廃墟となった病院跡は、数々の心霊現象が起こる心霊スポットとして有名となっていた。
中でも402号室跡は開ける事も出来ず、開けようとすると必ず死ぬという噂であった。
その病院に、ユーチューバーが再生数を稼ぐため、チームを作ってライブ配信を始めるのであった…。

韓国ホラー映画で観客動員数一番が「箪笥」でこの作品が2番らしい。
そんなにヒットしてんのかー、と思って見たけど、見る前にハードル上げちゃったなぁという感じだった。
撮影が全て劇中カメラとして登場人物が持っているカメラで撮影されましたという体で行われているので、正直ちょっとこれが自分には合わない。
臨場感を出そうとしているというのは分かるけど、何かワチャワチャし過ぎてて駄目なのだ。
絶対ダメと言う程ではないけど、出来れば避けたい種類の映画だ。
とは言えこの映画はまだマシに感じられた。
全体の流れはある意味古典的で、安心して見ていられる展開。
ホラー映画でよくありがちな、え、お前何でそんな余計な事すんだよ、というイライラ展開が無くて良かった。
ホラー映画としては、それなりに怖さを楽しめたけど、絶賛とかには遠いなぁ。

正直一番驚いたのは、コンジアム精神病院(跡)が韓国に実在して、本当に心霊スポットとして有名なのと、この映画が本当のコンジアム精神病院跡で撮影されたという事。
そんなこと出来るんだというのが、一番の驚きだった。

箪笥<たんす>★★★☆☆

21071703
箪笥<たんす>★★★☆☆
スミとスヨン姉妹は、ソウル郊外の自宅へ父親と共に戻ってきた。
そこには彼女らの継母ウンジュが待っていたが、スミは彼女を毛嫌いしていた。
ギクシャクした雰囲気の中、4人揃っての豪華な夕食も、会話なく沈んだ空気が漂うだけの空間となる。
そしてその夜、スヨンが何者かの気配を感じ始める…。

かなり前に話題になっていた韓国ホラー映画がアマプラにあったので見てみた。
見ているうちに訳が分からないどんでん返しがあって、納得出来ないまま終わってしまった。
正直怖い雰囲気は出しているし、一部幽霊的なものも出てくるんだけど、ホラー映画なのか…?という印象だった。
小説版があるらしく、映画でもやっとした部分がある程度小説では説明されているらしいんだけど、映画だけだと分からん事が多すぎる。
繰り返してみると伏線が良く張られているのに気づく、なんて感想もあったけど、正直映画だけでは分からん事が多すぎてそっちに気持ちが持っていかれてしまい、結局それがこの映画の感想になってしまった。
うーん、もうちょっと映画本編で説明をしてもらえれば、怖さを含めて映画そのものに集中できたんだけどなぁ。
残念。

拷問男★★★☆☆

21050303
拷問男★★★☆☆
デレクは妻ステイシーと離婚したが、二人の一人娘であるジョージアを溺愛していた。
しかしそのジョージアが9歳の時、母親であるステイシーの家から何者かに連れ去られ殺されてしまう。
半年以上殺人は見つからず、ただ悲しみに暮れる日々を過ごすデレクだったが、ある事がきっかけで犯人が誰であるかを知ってしまう…。

中盤までは悲しみのシーンをゆっくり描き、後半からはタイトル通りの拷問シーンが続く。
直接的なグロ表現も割とあるので、エグ、となる。
拷問に至るまでの流れをじっくり描いている分、主人公が犯人を特定してから実行するのがちょっと急ぎすぎてる感があった。
犯行を詳細にメモした日記(?)を見つけた事がその決め手になっているが、果たしてそれが創作でないという確証がどこにあったのかという点に描き方の不足がある気がする。
本編で犯人間違えは無かったんだけど、犯人の断定が出来る前からもう喉破壊終わってるってのは、そっちの方で心配してしまった。
ラストの展開については、犯人に対する今後も続く拷問を選んだと思えば、最悪の選択と思える。
一応映画内では、命までは取らなかった=最後の善、てな感じの描き方をしていたが、そんなことは無いだろう。
オーストラリアの映画で、犯罪に対する刑罰の軽さについての問題提起も含めた作品という事らしいが、この映画を見て、やっぱ厳罰化だよなぁ、ともならないとは思う。

トゥモロー・ウォー★★★☆☆

21071702
トゥモロー・ウォー★★★☆☆
2022年冬
高校教師のダン・フォレスターは妻・娘、友人らとクリスマスパーティーを楽しんでいた。
温暖化の為に冬開催となったサッカーワールドカップ決勝戦を見ていたが、その最中突如光がグランドに広がり、中からは武装した人々が次々と現れる。
そしてその中の一人がこう発言する「我々は未来から来た、人類滅亡の危機を助けてもらいたい」と。
現代から選出された人々が戦士となり次々と未来に送り込まれていく。
ダンもまたその一人として未来へ送り込まれることとなる…。

アマゾンプライムのオリジナル作品。
こんなスケールの映画(的)作品をアマゾンプライムで作る事が出来るのがすげえなぁと思う。
内容としてはアルマゲドン的な感じで、やたらキモイエイリアンが襲ってきてそれを重火器でドカドカ攻撃しまくる感じ。
それなりに面白いけど、進行がちょっとダルかったり、話に疑問が何個も沸いてきたりと、アマプラオリジナル作品すげえだろー!っと看板的に持ってくるにはちょっと力不足を感じた。
2時間20分近くある上映時間も、色々内容を詰め込みすぎた結果長くなりましたという感じで冗長。
このジャンルならせめて2時間にしてもらいたい。
ラストも締めは大爆発でスペクタクルだー!って感じを出したいのかもしれないが、それだとワザワザ未来で苦労した甲斐が全部放り投げられてしまっている。
ただ、色々ツッコミどころはあるけど、これくらいのスケールの作品を頑張って作り続けてもらいたいものだ。

犬鳴村★★★☆☆

21071701
犬鳴村★★★☆☆
精神科医の森田奏は、兄から不可解な連絡を受け実家へと戻る。
兄曰く、彼女の様子がおかしいので見てほしいというのである。
兄の彼女の様子は確かにおかしいが、兄は妹に精神科医として診察してもらいたいのではなく、妹が幼い頃から持っている不思議な能力で何か感じられないかどうかを確認してもらいたかったのである。
直後、兄の彼女は不可解な死を遂げる。
兄とその彼女はその直前、心霊スポットとして名高い犬鳴村へと足を向けていたのであった…。

久しぶりに見た和製ホラー。
まぁ何とかまともに映画として作ろうとしている気持ちは見える。
有名どころの俳優さんも使っているし。
しかし残念な事に「あまり怖くない」のである。
ホラー映画なのにこれは致命的だ。
幽霊?たちも、お化け屋敷を外から撮りました的な感じ以上にはなっておらず、緊張感もない。
また話的にもこれだと、もともと犬鳴村の人たちは全員おかしな連中だらけで、廃村になって正解でしたとなってしまう。
「お上が悪い」的なセリフもあったけど、今回お上は関係なくないかなぁ?
色々不満ばかり書いているが、今後も和製ホラーの流れが何とか続くようにという希望から★一つ増やしてみた感じである。

ファイナル・デスティネーション★★★☆☆

21052902
ファイナル・デスティネーション★★★☆☆
アレックスは高校の修学旅行でパリへと行く事になる。
しかしその出発直前に悪夢を見たことからパニックを起こしてしまい、引率の先生を含めた複数の生徒を巻き込んで飛行機から降ろされてしまう。
トラブルに巻き込まれる形で降ろされた他の生徒ともみ合いになっている最中、飛び立った飛行機は彼の見た夢そのままに悲劇を迎えるのだった…。

ファイナル○○シリーズの第一作。
アマゾンプライムでようやく無料の時に見ることが出来た。
何と20年以上前の作品だったのか…。
前にデッドコースターとかサーキットを見たので、それに比べるとまだ展開が普通の映画をしているなぁと感じられた。
それ以降だと、まさにピタゴラスイッチ的な展開で運命が登場人物を殺しにかかってくるので、どんなに気を付けても助かりようがないじゃねーかと思ってしまったんだけど、これはまだそれが甘い感じ。
その分?普通に楽しめた。
とは言え、オープニングからの必要以上に何かあるんじゃないかと思わせる音楽やカメラワークは、あまりにも思わせぶりがくどすぎて思わず笑ってしまった。
コメディとホラーのギリギリを行く映画だと思う。
時間も短めなので、サクっと見るには良い映画だった。

MEG ザ・モンスター★★★☆☆

21052901
MEG ザ・モンスター★★★☆☆
上海沖に建設された海洋研究所であるマナ・ワンは、莫大な資金を投入してある調査をしていた。
それはマリアナ海溝の海底調査である。
いよいよ地球最深部とされている海底に調査艇が着地すると、そこは研究チームの想定通りの未知の領域が広がっていた。
かつて誰も見たことも見たことのない領域の発見に喜びに沸くマナ・ワンだったが、その直後、調査艇は何か巨大な生物によって攻撃を受け、通信が出来なくなってしまう。
1万メートルを超える深海への救出に、かつて深海のレスキューチームリーダーだったテイラーが呼び出される…。

巨大サメパニック映画は結構沢山作られているけど、ほとんどが低予算のザ・チープな作りなところ、これは主演がジェイソンステイサムで、巨大サメ映画としては異例の?ちゃんとした映画っぽかったので期待していた。(チープなのも嫌いではない)
映画館で見ようかなぁと考えているうちに上映が終わっていたんだけど、アマプラにあったのでヨシヨシと鑑賞。
基本的な流れは特に捻りも無く、安心の展開だった。
まぁ色々設定等にツッコミどころはありそうだったけど、そこは気にしないようにした。
しかしやはりこう言うのは大画面で見るべきだったなー。
まさに映画館で鑑賞すべき映画だった。
低予算映画と違って、巨大サメが最後までチラッチラッとしか出てこないという事は無く、中盤からはグイグイ出てきて良い感じ。
後に残るようなものは無いけれど、わースゲー!と単純に楽しむくらいには程よい映画だった。

透明人間(2020)★★★☆☆

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透明人間(2020)★★★☆☆
セシリアは、夫である天才科学者のエイドリアンからの異常な束縛から逃れるため、かねてからの計画を実行し、ようやく身を隠す事に成功する。
しばらくは隠れ家から外に出る事も出来ない程の精神的後遺症に悩まされていたセシリアだったが、時が経ち、ようやく日常を取り戻し始める事ができた。
しかし、そんな彼女の周囲に不可解な出来事がまとわりつくように起こり始めるのだった…。

アマゾンプライムでお勧めに出てきたのを衝動見してみた。
ジャンルはサスペンスホラーになるのかな?期待し過ぎず見たので、思ったより楽しめた。
正直タイトルがもうネタバレ以外の何物でも無いんで、そこはもうちょっとだけ何とかならなかったのだろうかとは思うけど。
全体としてまずまず楽しく見れたんだけど、所々で、んん?んんん?と引っかかりを覚えさせる場面があった。
そもそも主人公の人間関係がまるで分らないし。
ただ、期待して見た作品じゃないんで、(ま、いいか)とその都度スルーして見たのが吉だったかもしれない。
今日ちょっと暇だなぁ、サクっと見れる作品ないかぁ、という時におすすめの作品である。(そんなのおすすめ作品と言えるかどうか謎だけど)

劔岳 点の記★★★☆☆

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劔岳 点の記★★★☆☆
明治39年、未だ未踏峰の剣岳を残し、正確な地図の作成が出来ていない帝国陸軍は、参謀本部陸地測量部の名にかけて剣岳の初登頂と測量を決定する。
その命を受けた柴崎芳太郎は、陸軍上層部の山に対する甘い認識を基にした苛烈とも言える命令を実行するために立山入りをする。
しかしそこには同じく剣岳初登頂を狙っている日本山岳會がいた…。

剣岳という現在でも難所の山を、明治時代に登頂し測量した陸軍測量部の一隊を中心とした映画。
確かに映像はきれいで、役者の演技も悪くなかった。(特に香川照之)
序盤の明治の時代背景もきちんと作られていて、悪くなかった。
しかし正直な所、映画としての大きな起承転結が感じられなかった。
徐々に高度が上がり、難所をクリアし、そしてようやくの登頂!という流れが途切れ途切れになっていて、大きな盛り上がりに欠けてしまった。
特に最後の最後、頂上にたどり着いたと言うシーンまでもが描かれていないので拍子抜けしてしまった。
そしてその頂上での思いがけぬ発見のシーンも、うーん、あれ?って感じ。

この映画は、事実を元にしたフィクション映画になっていると言って良いんだろうけど、それならそれで映画的盛り上がりをもっと演出してもらいたかった。
日本山岳會との競争が映画的フィクションと言うのは、盛り上げるためにはまぁ理解できなくはないが、陸軍の異常なまでの理解の無さやも史実とは違うみたいだし、そう言う部分のフィクションで映画に味を付けようとするのは意味が分からない。
あと、ちょっとBGMがうるさすぎだなぁ。

色々と文句が多くなってしまったけれど、とにもかくにも大変な撮影だったであろうスタッフには頭が下がります。

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇★★★☆☆

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シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇★★★☆☆
エヴァ13号機に乗った碇シンジが起こしかけたフォースインパクト。
他のエヴァパイロットの働きでどうにか収束させることが出来たが、シンジの心は閉ざされてしまった。
そんな彼を連れ、エヴァパイロットのアスカとレイは、小さいが活気のある村へと行く。
が、シンジの心はひたすらに閉ざされ続けるのだった…。

自分も他の人と同じで、「Q」で呆気に取られた内の一人である。
これまでのエヴァも、訳の分からない何となく意味ありげな言葉やシーンを積み重ねていたけど、何かわかんないけど凄いなぁ、と思わせるアニメではあったと思う。
しかしQは置いてけぼりが酷すぎた。
だから、この「シン」にも余り期待をしなかったのが良かったかもしれない。
全体としては「エヴァンゲリオン」らしさに全編が包まれていた。
いかにも「エヴァンゲリオン」だった。
登場人物が意味ありげなセリフを言ったり、畳みかけるようにセリフが続けられたり、奇をてらった映像表現があったり。
結果として新劇場版も、当初庵野監督が言っていたような「エンターテイメントに徹した映画」にはならなかった。
殆ど旧作と同じエヴァンゲリオンだった。
そして、いくつもの謎もやっぱり投げっぱなしであった。

気になったのは、この作品が映像表現作品としてはどうなのか分からなかったという事。
かつての旧作は、おそらくアニメーション作品として一級品で、映像表現としても斬新な部分があったと思う。賛否あれ。
しかし新劇場版もまた旧劇場版と同じような表現方法になっていて、それが若干リアルになっていたり、絵柄をシーンごとに替えるような箇所があったりした程度で、画面に変化を与えるという意味では役立っていると思われるが、これが果たして今現在の一級品レベルなのだろうか。
かつて若者だった自分らは旧作を見て、「凄い」と高いクオリティの映像表現と斬新なシナリオにワクワクさせられた。賛否あれ。
果たして今の若者はこの新劇場版を見て同じようなワクワクをさせられているのだろうか。
年を取ってしまった自分には、そこがハッキリとは分からない。
この映画の主たるターゲット層がかつて若者だったエヴァファンなら、今回のエヴァも悪くないだろう。
ただ、今の若者たちがこの映画を見てもまた、凄いと感じられるのかどうかが気になる。
もちろん庵野監督をはじめ、旧作制作時はまだ若かった主な制作陣も、今はもう還暦となり十分に年寄りなのだから、感性の衰えはどうしても否めないだろう。
そんな人たちにいつまでも瑞々しい作品ばかり作り続けるのを強いるのも良くはないと思う。
ただ、今回の新劇場版を見てちょっと残念だったのは、この作品があくまでも「エヴァンゲリオンらしい作品」だったなぁ、という感想が主になってしまい、とにかく凄い映画だったなぁと感じる部分がその後になってしまったと感じてしまった事だ。
かつては「凄い映画」であるエヴァンゲリオンを見に行くというのが主だったのに。

ともあれともあれ、エヴァという作品が一応完結したのは何よりだ。
何気に衝撃的だったのは、冬月先生の声がハッキリと衰えていたことだ。
アニメ上でも老化が進んでいたが、声はそれ以上に衰えていた。
ここでエヴァが完結したのは、そういう部分でも何よりだったと思う。

死霊館 エンフィールド事件★★★☆☆

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死霊館 エンフィールド事件★★★☆☆
1960年代、アメリカで心霊現象の解明を生業としていたウォーレン夫妻だったが、TVで面白おかしく取り上げられだし、心無い非難を受ける事も多くなっていた。
そのため仕事の内容を制限しようとしていた矢先、ロンドンでシングルマザーの家族、ホジソン一家が深刻なポルターガイスト現象に遭っている事を知る。
妻のロレインはひどい悪夢を見たことで気が進まなかったが、ホジソン一家を救うため、ロンドンへと向かう…。

冒頭で、これは実話である。と説明される。
鑑賞後にネットで軽く調べると、あくまでも基になった事案が本当にあった、という感じだ。
それをかなりアクションチックに映画に仕立て上げたというところ。
しばらくの間はドキドキするホラーテイストなんだけど、終盤はアクションバトル的な展開。
これを実話と言ってしまうのはちょっと無理があるだろう。
ラストに「この映画はフィクションだが、モデルとなった家は実在し、エンフィールド事件も実際に起こっている」程度に流せば納得かなと。
内容的には、割と楽しめた作品だ。
137分とホラーとしては長尺だけど、あまりだれずに見ることが出来た。
主人公たちの足を引っ張る、イライラ系の登場人物が出てこなかったのがなによりだ。
後を引くような感じもないので、何か無いかなぁと思って見るのにピッタリな映画だと思う。

映画秘宝という雑誌

映画秘宝という雑誌を読んで呆気に取られた。
2020年度のベスト映画等についての特集との事で、その巻頭に対談が載っていたのだけれど、その冒頭が最低だった。
鬼滅の刃の劇場版がそのベスト10に入っていなかった事について、太文字で誰も見ていないと強調していたり、(笑)という文字を複数回使って嘲るように笑っているのである。
そして肝心の映画内容については全く触れようともしていないのである。
流行っている映画はこき下ろすというのがこの雑誌の方向性だったり、対談している人らの信条だったりするのかもしれない。
しかしそうだったとしても、とても不快な気持ちにさせられた。
映画雑誌なのに、その内容を批評するのではなく、ただただ嘲るという内容に。

153人がこの雑誌に2020年度の作品のベスト10を選んでおり、やはり鬼滅の刃を選んでいる人はほとんどいなかったが、それ自体は別に良い。
それは人の好みだから。
特筆すべきは、大槻ケンヂという人が鬼滅の刃を選んでくれており、その理由で、
   炭治郎たちが2020年の映画館を救ってくれた、
旨の事を書いてくれていたのである。
この文字に救われた。
巻頭の対談の人たちは、恐らく映画批評をして生計を立てたり、映画に関わっていたりするのだろうし、沢山映画を見ているのだろう。
しかし彼らは、映画を沢山見て、人の知らないような映画を知っている事が一番という価値観なのだろう。
昨年の異常な状況下で、鬼滅の刃の劇場版の興行収入によってどれだけの映画館が救われたのかと言う事は興味がないのだろう。
鬼滅の刃の上映と客の入りが無ければ、多くの映画館が廃業しなくてはならない状態になったかもしれないのに。
そんな事については全く触れず、また映画の内容にも全く触れず、映画秘宝の読者は全然興味ないんだぜ(笑)とばかりに嘲るのは、明らかに「映画そのもの」よりも「一番売れている映画を見ない(評価もしない)俺たち」を上に置いている証左だろう。
こういう人たちは、映画という文化が幅広い人たちに支持されるよりも、自分たちが偉ぶれる環境に浸っていたいという人たちなのだろう。

本当に不快な文章だった。

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来★★★★☆

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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来★★★★☆
猫の妖精・羅小黒は森で平和に暮らしていたが、その森にも人間の開発の手が及び、小黒は町で野良猫として暮らしていた。
しかしそんな彼を異物として人間たちは追い詰め、小黒もまた人間たちを快く思っていなかった。
そんな時、彼は同じ妖精のフーシーと出会い、彼の仲間が住む森へと案内される。
久しぶりに心地よい眠りについた小黒だったが、翌朝、激しい物音により目覚める事となる。
フーシー達と、人間であるムゲンが激しく戦いを繰り広げているのを知った小黒は、自らも参戦していく…。

中国アニメがいよいよレベル上げて来たなという感じだ。
全体的にアクションが心地いい。
止め絵として見ると、まだ日本の上位ランクには届いていない感じもあるが、動き出すと魅力が増す。
日本のアニメとはちょっと目指している方向性が違っているのかもしれない。
どちらかと言えばハリウッド的な方向へ向かっているような気がする。
日本のアニメと共存出来るかもしれないが、ディズニーを除くアニメを日本が牛耳っていた時代はまもなく終わりそうである。
そんな底力を感じさせられた。

映画単体としてみると、ラストの「館」のデザインを見ても明らかにジブリの影響を受けていそうな印象を持つが、内容は似て非なるものだ…と思う(最近のジブリを見ていないのでハッキリは言えないけど)。
アクションシーンはとても小気味好くまた、迫力があった。
ギャグシーンもまたテンポよく笑えたし、小黒のキャラクターもとても愛すべきものであった。
ストーリーそのものは、ビックリするような目新しいものでは無かったが、様々な部分で深みを感じられ、1本の映画で終わらせるには勿体ないんじゃないかと思わせられた。
今回は吹き替え版で見たのだが、どうも豪華声優さん達を使っているらしくてそれぞれ演技が良く、イケボイスを堪能させてもらった。
字幕版もいずれ見てみたいものである。

新感染半島 ファイナル・ステージ★★☆☆☆

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新感染半島 ファイナル・ステージ★★☆☆☆
韓国で爆発的に広がった人をゾンビ化させるという謎のウィルスにより韓国が壊滅してから4年後。
すでに韓国は世界から見放され、化外の地と化していた。
かろうじて香港へと逃げ延びていたジョンソク(義)兄弟だったが、その地においても元韓国人に対する視線は厳しく、生活も最底辺を這いつくばっていた。
そんな時、彼らはマフィアのボスから話を持ち掛けられる。
韓国内に置き去られている莫大なドルを持ち帰れば、それを山分けしてやると。
地獄と化している祖国に戻るべきかどうか、ジョンソクは決断を迫られる…。

うーーーん、ゾンビ物の続編はやはり駄目なのか。
とにかくずっと「アクション映画」だった。
正直「アクション映画」を観たかったのではなく、「ゾンビ映画」を観たかったので、残念な感じだった。
最初から最後まで人間対人間で、ゾンビは添え物。
銃をぶっ放したり車を爆走させたりして、なぎ倒されるだけの存在だった。
前作の4年後の韓国は世界から見捨てられたという事で、どうなったのかなと思えばザ・マッドマックスな世界。使い古されすぎた世界観だった。
最初の船内のパニックも、完全に既視感ある展開だったし。
さらに、前作でも感じていたラスト近くの過剰な感動シーンは、10倍にパワーアップしてくどく仕上げられていた。
しかしこれこそ韓国映画の真骨頂なのだろう。
うーん。
前作は結構面白かったのに、どうしてなのかなぁ。
期待したのがよくなかったのかなぁ。
アクション映画としては終盤のカーチェイスとかも悪くないんだけど、「ゾンビ映画」を見たかった自分としては、話の主軸が違ったなぁという事しか感じられず残念であった。

ゲット・アウト★★★☆☆

20112201
ゲット・アウト★★★☆☆
ニューヨークに住むカメラマンのクリスは、彼女であるローズに、彼女の実家に行こうと持ち掛けられていた。
そしてそれを承諾し、いよいよ週末に彼女の実家へと行く事になるクリスだったが、彼には一つの、そして大きな心配があった。
それはクリスが黒人でローズが白人であると言う事であった。
ローズはそんなクリスに対し、ウチの両親なら大丈夫だと言い、彼を安心させようとする。
不安を抱きながらも彼女の実家へと向かうクリス。
自然が広がるローズの実家でクリスは、彼女の両親から歓待を受ける。
しかしクリスにはそれがどこか不自然に思えてくるのであった…。

2021年初鑑賞の映画。
全く持って正月とは無縁な内容の映画だけど、それはそれ。
映画としては若干先が読めるというか、まぁそういう事かという感じで、大どんでん返しは感じなかったけど、割と楽しめる内容だった。
ムズムズするような不快感の積み重ねは悪くない。
ただ、いくつか不自然な展開があったり謎設定があったりと、若干モヤっとするところもあった。
ローズ実家の使用人2人の事がちょっと意味が分からなかった。
最後に正体が分かるんだけど、んん?どうして?って感じ。
ローズの事についても、いきなり分かりやすすぎる物が出てきたりして、ちょっとご都合すぎるかなと。
ただ、ラストは個人的には受け入れられた。
色々矛盾はあるかもだけど、ああいう方向の終わり方は嫌いじゃない。

明けましておめでとうございます。

令和3年、2021年も明けた。
昨年を振り返ってみるに。
個人的には悪くない年だった。
新型コロナという大きな災厄があったが、それによって変わった日常が良い方向にも行ってくれた。
外に出るのがためらわれる、人と会うのがためらわれる。
というのはもちろん大きな制限であったけれど、そういう外的要因によって変えられた部分が新しい方向へ導いてくれた。
例年であれば、人と会って写真を撮らせてもらいその現像作業をする。
国内や海外へ旅行に行って楽しむ。
そういう事によって余暇が占められている部分が大きかった。
もちろんそれは、それが楽しいからやっている事だから今後も(日常が戻れば)やることだと思う。
ただ、昨年はそれが制限されていたので、外的要因から、自宅で(一人で)出来る事に余暇が大きくシフトチェンジさせられた。
それによって出来た一番大きなことは家系図をまとめることが出来た事だ。
自分が大学生くらいの頃に自分の家系に興味を持ち始め、ちまちまと情報を集めてはいたんだけど、総合的にまとめる作業をしていなかった。
それが自宅にいなくてはいけない時間が増えた事で一気に進める事が出来た。
実家にある情報を確認しきれていないので、まだ完全とは言えないかもしれないが、とりあえずまとめ上げる事が出来たのは良かった。
また、新たな写真を撮る機会が激減したことで、これまでの写真を見返す事も増えた。
ちょっと立ち止まってこれまでの事を振り返ることの出来る一年だったと思う。
ただ、これは自分が年を取っているからこそ楽しめることで、若くて振り返る過去が無いと本当にもどかしい一年になったのだろう。

これからずっと昨年の様な制限のある生活が続く未来は望まないが、個人的には(身近な人に深刻な被害が無かったという事が大きな理由だけれど)悪くない年になったと思う。
正直全くこれまでと同じような生活習慣に戻る事は難しいと思うけど、未来は悪くないと思う。
新年になりちょっとづつ良い未来へ。

インセプション★★★☆☆

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インセプション★★★☆☆
人の夢の中に入り込み、また人を自らの夢の中に入らせ、その人の秘密情報を盗み出すことを生業としているコブ。
その彼はただ一つの目的があった。それは家族の元に帰ること。
そしてそれを叶える事の出来る顧客からコブは大きな依頼を受ける。
それは情報を盗み出すのではなく、人に情報を植え付ける「インセプション」こと。
コブもかつて試みていまだに成功していなかったが、家族に会うため、インセプションを実行する…。

クリストファー・ノーラン監督の大作。
もう10年前の作品だったのか。
これまた約2時間半の長さだったけど、緊張感があってダレる事のない内容だった。
夢の中で仕事をする、というのは面白い着想だなと思ったが、夢ならではの不思議さというか理不尽さがあまり描かれていなかったのが残念。
途中のパリの風景シーンは、おお、と思ったが、それ以外はほぼ現実と同じ様に理屈が通じる感じで、確かに部屋がぐるぐる回転したりするのは変わってはいるが、夢の理不尽さとはまた違う気がする。
ラストもちょっとありがちなオチだったなぁ。
とは言えちゃんと金を掛けて画面に説得力を持たせているのは流石だ。

そういえば最近渡辺謙をあんまり見なくなったな。

来る★★★☆☆

20020105
来る★★★☆☆
田原秀樹は恋人の香奈とついに結婚することが出来た。
幸せな結婚式から間を置かずに待望の子供も得る事が出来、まさに順風満帆な人生を送っていた。
が、ある時会社の後輩が謎のケガを負う。大した事は無いと思われたケガだったが、思いの外それは長引いてしまう。
そして秀樹の周辺で不可解な出来事が起こっていくのであった…。

なかなかに力の入った和製ホラーだった。
物語も豪華で、出演者の顔ぶれだけで登場人物の行く末が分かるような事もなく、そこが却って引っかけになったりもした。
全体としては悪くないし、134分という時間もそれ程長く感じない程度には面白かったんだけど、最後の決着を描かなかったのは物足りなさを感じた。
何だか分からないモノに狙われるというのは良いとしても、最後も何だか分からないまま終わるのは正直スッキリしない。
核心部分が分からな過ぎるのはモヤモヤを残すし、ホラーというには怖さが足りなかった。
あと、最初の結婚式から新婚までのシーンはそれなりに必要なんだろうけど、それでも長すぎる。
半分くらいで十分だろう。
それでも、今の日本映画でこれくらい出来ればかなり良作と言って良いのではないだろうか。
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