明日から仕事だ。
この休みで結構本読めた。

今から少しだけ長い読書感想文を書きます。
以下AKBに関しての話を中心に進めていきますが、
興味ある人も無い人も5分くらい時間がある人は、
暇つぶしに読んでみて下さい。

その序章として以前書いた
前田敦子について
前田敦子についてvol.2

を読んでから読んで頂くとよりわかりやすいかと。


さて、話を戻して、
正月休み中に結構読めた本の中に、
AKB48白熱論争』 と
前田敦子はキリストを超えた
というAKB48に関しての2冊がある。

まず、AKBという「システム」を、秋元康氏が
発明・発見・実践したことは凄いことだと思うし、
エンタメ界にとどまらず、資本主義のあり方に
風穴を開けたといっても過言ではない、
(でもやっぱり、それは言いすぎかな)
とは思うけど、この2冊の議論レベルまで行ききると、
「いい大人」がくそ真面目にAKBについて
あれやこれやのアプローチで語り合う、
時に政治、時に社会学的アプローチ、
これはやはり少し滑稽に見えてくる。

なるほど確かにAKBは議論に値するくらい
革命的なアイドルかもしれないが、
誰かがどこかで言っていたように、
よってたかって笑い無しで学術的アプローチを繰り出し、
論壇的に議題として語り合うよりも、
ファンの間や、ネット上や、学校や、
居酒屋や、そういった「主観」や「個人」が
偏重的に入り乱れた空間で、「楽しく」
語り合わせるモノなんじゃないか、そう思う。

だから、例えば「AKB48白熱論争」の帯にある

「なぜAKB48だけが、売れ続けるのか?
4人の論客が語り尽くした現代日本論」

ってところに、

「なんで男どもはあんな大して可愛くない
よくわかんない集団に熱狂しての?
マジキモい、意味わかんない」

的な論調の女性が惹かれ、

「ん?この新書の論客達は博識な大人の男達のようね。
論理的にキモいやつらのことを解き明かしてくれるのかしら?
どれどれ・・・」

ってな具合に本書を手に取り、
仮に読んでみたとしたら・・・

「はぁ?なにこれ?やっぱりキモい。
「AKBの運動が世界を変えていく」って何?
本気でいってんの?」

という具合に、ベースとして
「引き気味で見ていたAKB現象」を
さらに引きに引いて、
結果、徹底した「無関心」に、
そう、結果、AKBに対する理解が1歩も進まない、。
結果、1歩進むどころか「後退」に
つながってしまうのではないか、
そう思う。想像だけど。

例えば、

俺はあっちゃんが好き。
なぜなら〜だから。

このシンプルな思考を
ある男子が目の色を変えて熱く語る。
ここまでは既存のアイドルと同じ、
いや、むしろアイドルじゃなくても
自分の好きな歌手(例えばミスチルだって良い)、
芸能人、スポーツ選手にも言えることだ。
これは取り立てて新しいムーブメントでは無い。

AKBの新しさはむしろここからで、
自分のなけなしの金で買ったCDに
添付された投票券で、
自分が好きなメンバーに1票を投じる。

結果、そのメンバーはメディア選抜
(簡単に言えばテレビに優先的に出れる)
入りである16位より上の順位を獲得する。

ここだ。
旧来のアイドルとの違い、
熱狂の源泉はここにある。

今までのアイドルは、
例えば、ある男子が48人いる中の一人であるA
(しかもAは48人中25番目くらいの人気)
のファンだったとしても、
ある男子の「Aを好きだ」という気持ちだけでは、
Aをテレビなどの表舞台に引っ張り上げる、
「グループ内における一構成員でしか無い子」
を活躍させる直接的要因には
なることが出来なかった。
また、その誰よりも強い「気持ち」を
形で表現する場所が無かった。

だが、AKBでは、ある男子はその要因になり得るのだ。
「自分の1票」が確実に、Aをスターに出来る
可能性を秘めているのだ。
なぜならその票数が選抜につながるからだ。

さらに、好きなAに「握手会」で、
本当の意味で「直接」会うことが出来て、
なんなら「握手」で「触れる」こともできるし、
リアルな「会話」も出来る。
「いつも来てくれてありがとう」
「○○くん、今日も来てくれたんだね」
なんて言われた日には、ある男子は狂喜乱舞、
1枚しか買わなかったCDを5枚買うことになるかもしれない、
5票投じて、もっともっとAにスポットライトを当てたい
と思うかもしれない。

このシステムを開発したことが新しかった。

一歩踏み込めば、そこから段階的に
「AKBにハマる人間」を作り出すシステム。

くらいでAKBをまじめに語るのはやめておいて良いと思う。

「あとは個々で自分がタイプの子探してみなよ。
一人くらいいるはずだよ?」

くらいの紹介で良いと思う。

そこでもし、

「じゃあ俺はこの島崎って子可愛いと思うわ」

って思ったら、

次の総選挙で「島崎って子」を、
少しだけ応援する気持ちになっていることに気がつく。
そしてさらに、
ここからが男の性で、どうせ俺が応援したなら
上の順位に!って自然と思いながら中継を見つめ、

「はぁ?
こいつ島崎って子よりブスなのになんで上なの?」

とか少しずつ島崎って子を
応援している自分に気づく。
って位の楽しみ方で良いと思う。

これ以上は、
ハマる奴はCD買って投票すれば良いし、
劇場行けば良いし、ライブ行けば良い。

そうやって増殖し続けているのがAKB。

それで十分。
楽しむ奴は楽しめば良い。

長くなったけど、
別にこのシステムをくそ真面目に
学術的アプローチしてどうとかいらないと思う。
逆に気味悪さが増すだけだ。
この本を読んで思ったのは、それ。
長くなったけど言いたかったのは、それ。