2003年04月

2003年04月15日

あれは侵略戦争ではなかった?

 第二次大戦時の日本の行動を「侵略戦争じゃなかった」という言説を時折見る。

 閲覧者の皆さんは、どのように思っているのでしょうか?。侵略戦争は、定義の仕方でどのようにも言えるでしょう。学問的には色々と諸説ありますが、問題点は定義ではないのではないか、と。


 結局、あの時代までは「侵略戦争が『当然』の時代」だったのです。中国も西欧諸国も侵略国家だったわけだし、侵略される側は「弱いから」侵略されただけで、強ければ侵略したことでしょう。そういう時代だったということです。領土を拡大して利益を得ていこうとすることが、国家の手段として常套手段だった時代。その点を看過してはいけないでしょう。それでも、現時点の価値観から振り返れば、「領土拡大政策」は(たとえ、どのような意図であれ)侵略と言える気がします。
 そして、(「東南アジアは西欧植民地だったから、それを解放しようとしたんだ!」とどんなに主張したとしても)日本がその経済力・軍事力を背景とした領土拡大政策という手段を利用し、侵略した側の国家だったことは事実だと思うのです。


 「歴史を客観的に見るべき」という視点が最近横行していますが、大抵はそれは悪用されてる気がしてなりません。「あー、やっぱり日本は悪くなかったんだ」という安定剤代わりに使われるのではイミナシです(そういうのは主観的と呼ぶのです)。良かったのか悪かったのかを確認するために歴史を見るのではなく、そういう意味づけから離れて色々な角度から歴史を見ようとすることは悪くはないでしょう。しかし、「悪かった」と言われていることを、「良かった」と安心するために歴史を見る行為は、決して「客観的」とは言えない(この客観的って言葉も、かなり色々と問題のある言葉だけど、逸脱が激しくなるので割愛)。

 個人的には「当時の(今も)日本が良かろうが悪かろうがどうだっていいじゃないかよ(苦笑)」という気分。何故、そこまで「国家」にロマンを付与したがるのでしょうか。そういう人達に何よりも強く言いたいことは「国家はあなたではないし、あなたは国家ではない」ということ。


 (共同体にロマンを付与してしまうのはある程度しょうがないとすれば)まあ、正直なところ、(こういう言い方をすれば反感を持たれることは承知の上で)少なくとも今の大半の日本人の議論・理性レベルであれば、「日本は良い国だった!」と叫んでるよりも、「日本は悪いことをしたんだ」と、うなだれている方がまだマシだとは思うのですけどね(実際的な方策として)。

 僕が日本という国家に望んでいるものがあるとすれば、「市民的熟成」というヤツです。(僕らは、西欧にあるらしいと言われて育ったのですが)どうやら世界のどこにも、それを達成している国家はないらしいという、ツチノコレベルの噂のアレです(苦笑)。理想主義に過ぎますかね・・・。

 おまけでこちらも皆さんに読んでみて頂ければ幸いです