2006年01月25日
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レコード大賞受賞曲と売上との関係
レコード大賞の補足です。
過去の関連記事はこちら
↓
2005年レコ大ノミネート曲決定
レコ大と倖田來未
80年代以降のレコード大賞受賞曲と売上の年間順位についてのデータです。
(年間順位は、実質的年間順位です。集計期間の運・不運が出ないように、発売日やその年の売上を参考に、90年のヒット曲とされたら、89年や91年に売れた分も90年に売れたものとして集計している順位です)
赤字は年間一位の曲。
==============
1981年 ルビーの指環 寺尾聰 年間1位
(2位 スニーカーぶる〜す 近藤真彦)
1982年 北酒場 細川たかし 年間4位
(1位 さざんかの宿 大川栄策)
1983年 矢切の渡し 細川たかし 年間1位
(2位 めだかの兄妹 わらべ わらべを82年として集計すると、2位はガラスの林檎/SWEET MEMORIES 松田聖子)
1984年 長良川艶歌 五木ひろし 年間6位
(1位 もしも明日が わらべ これを83年として集計すると、娘よ 芦屋雁之助)
1985年 ミ・アモーレ 中森明菜 年間2位
(1位 恋におちて 小林明子。ただし、おそらくレコ大の時点では明菜が年間一位。)
1986年 DESIRE 中森明菜 年間2位
(1位 CHA-CHA-CHA 石井明美。ただし、おそらくレコ大の時点では明菜が年間一位。)
1987年 愚か者 年間35位
(1位 命くれない 瀬川瑛子)
1988年 パラダイス銀河 光GENJI 年間2位
(1位 とんぼ 長渕剛。ただし、おそらくレコ大の時点では光GENJIが年間一位)
1989年 淋しい熱帯魚 Wink 年間5位
(1位 Diamonds プリンセス・プリンセス)
1990年 おどるポンポコリン B.B.クィーンズ 年間1位
(2位 浪漫飛行 米米CLUB)
==============
1991年 愛は勝つ KAN 年間3位
(愛は勝つを1990年の曲とすると、「おどる〜」を抜き、90年の一位)
(1位 SAY YES CHAGE&ASKA)
1992年 君がいるだけで 米米CLUB 年間1位
(2位 世界中の誰よりきっと 中山美穂&WANDS)
1993年 無言坂 香西かおり 年間83位
(1位 YAH YAH YAH CHAGE&ASKA)
1994年 innocent world Mr.Children 年間3位
(1位は同じくミスチルの「Tomorrow Never Knows」)
1995年 OVERNIGHT SENSATION TRF 年間26位
(TRFは10位「CRAZY GONNA CRAZY」・15位「masquerade」にもランクイン)
(1位 LOVE LOVE LOVE DREAMS COME TRUE)
1996年 Don't wanna cry 安室奈美恵 年間8位
(1位 名もなき詩 Mr.Children)
1997年 CAN YOU CELEBRATE? 安室奈美恵 年間1位
(2位 WHITE LOVE SPEED)
1998年 wanna Be A Dreammaker globe 年間47位
(1位 Automatic 宇多田ヒカル、ただし、Automaticを99年の曲と考えれば、誘惑 GLAYが1位)
1999年 Winter, again GLAY 年間4位
(1位 だんご3兄弟)
2000年 TSUNAMI サザンオールスターズ 年間1位
(2位 桜坂 福山雅治)
==============
2001年 Dearest 浜崎あゆみ 年間15位
(浜崎は、他に年間5位に「evolution」、12位に「EndlessSorrow」、14位に「NeverEver」)
(1位 Can You Keep A Secret? 宇多田ヒカル)
2002年 Voyage 浜崎あゆみ 年間8位
(年間1位も浜崎あゆみ「H(independent,July 1st,HANABI)」、15位には「Free&Easy」)
2003年 No way to say 浜崎あゆみ 年間14位
(ただし9位にも「&(ourselves,Greatful days)」がランクイン)
(1位 世界に一つだけの花 SMAP)
2004年 Sign Mr.Children 年間4位
(1位 花 Orange Range)
2005年 Butterfly 倖田來未 年間84位
(1位 青春アミーゴ 修二と彰)
このデータを見れば分かるとおり、ほとんどの曲が、年間ベスト10レベルのヒットであり、もしくは、ノミネート曲とは違うが同一アーティストの曲が年間ベスト10ヒットだったりしている。
例外は、80年代に一回、90年代に二回。
87年の「愚か者」、これはジャニーズ事務所の力(現在はジャニーズは賞レースからは撤退)。それでも、曲の知名度はそれなりに高かった。
93年「無言坂」、演歌が力を失ってからあえて演歌に大賞を与えた年なので、まあ、しょうがないか、と。、
そして98年のglobeの大賞はクエスチョン。まさしくエイベックスの力。この年は、9月以降にPerfume of love、Sa Yo Na Ra、sweet heartをリリースして、全て年間100位以内に放り込むなどで、合わせ技一本という気はする。97年に年間7位「FACE」19位「Wanderin' Destiny」、96年に年間2位「DEPARTURES」11位「Can't Stop Fallin' in Love」などがありながら、大賞を受賞してないことからも、小室哲哉お疲れ様でしたで賞というニュアンスがあったと考えるべきか。
昨年の「Butterfly」は98年の「wanna Be A Dreammaker」よりも、(順位は下だが)一般的に耳にした機会は多かった気もするので、単発の曲だけで言えば98年の方が問題ありだったのかもしれない。
2006年は、もう少し売上も重視した賞レースになってくれることを期待したい。
過去の関連記事はこちら
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2005年レコ大ノミネート曲決定
レコ大と倖田來未
80年代以降のレコード大賞受賞曲と売上の年間順位についてのデータです。
(年間順位は、実質的年間順位です。集計期間の運・不運が出ないように、発売日やその年の売上を参考に、90年のヒット曲とされたら、89年や91年に売れた分も90年に売れたものとして集計している順位です)
赤字は年間一位の曲。
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1981年 ルビーの指環 寺尾聰 年間1位
(2位 スニーカーぶる〜す 近藤真彦)
1982年 北酒場 細川たかし 年間4位
(1位 さざんかの宿 大川栄策)
1983年 矢切の渡し 細川たかし 年間1位
(2位 めだかの兄妹 わらべ わらべを82年として集計すると、2位はガラスの林檎/SWEET MEMORIES 松田聖子)
1984年 長良川艶歌 五木ひろし 年間6位
(1位 もしも明日が わらべ これを83年として集計すると、娘よ 芦屋雁之助)
1985年 ミ・アモーレ 中森明菜 年間2位
(1位 恋におちて 小林明子。ただし、おそらくレコ大の時点では明菜が年間一位。)
1986年 DESIRE 中森明菜 年間2位
(1位 CHA-CHA-CHA 石井明美。ただし、おそらくレコ大の時点では明菜が年間一位。)
1987年 愚か者 年間35位
(1位 命くれない 瀬川瑛子)
1988年 パラダイス銀河 光GENJI 年間2位
(1位 とんぼ 長渕剛。ただし、おそらくレコ大の時点では光GENJIが年間一位)
1989年 淋しい熱帯魚 Wink 年間5位
(1位 Diamonds プリンセス・プリンセス)
1990年 おどるポンポコリン B.B.クィーンズ 年間1位
(2位 浪漫飛行 米米CLUB)
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1991年 愛は勝つ KAN 年間3位
(愛は勝つを1990年の曲とすると、「おどる〜」を抜き、90年の一位)
(1位 SAY YES CHAGE&ASKA)
1992年 君がいるだけで 米米CLUB 年間1位
(2位 世界中の誰よりきっと 中山美穂&WANDS)
1993年 無言坂 香西かおり 年間83位
(1位 YAH YAH YAH CHAGE&ASKA)
1994年 innocent world Mr.Children 年間3位
(1位は同じくミスチルの「Tomorrow Never Knows」)
1995年 OVERNIGHT SENSATION TRF 年間26位
(TRFは10位「CRAZY GONNA CRAZY」・15位「masquerade」にもランクイン)
(1位 LOVE LOVE LOVE DREAMS COME TRUE)
1996年 Don't wanna cry 安室奈美恵 年間8位
(1位 名もなき詩 Mr.Children)
1997年 CAN YOU CELEBRATE? 安室奈美恵 年間1位
(2位 WHITE LOVE SPEED)
1998年 wanna Be A Dreammaker globe 年間47位
(1位 Automatic 宇多田ヒカル、ただし、Automaticを99年の曲と考えれば、誘惑 GLAYが1位)
1999年 Winter, again GLAY 年間4位
(1位 だんご3兄弟)
2000年 TSUNAMI サザンオールスターズ 年間1位
(2位 桜坂 福山雅治)
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2001年 Dearest 浜崎あゆみ 年間15位
(浜崎は、他に年間5位に「evolution」、12位に「EndlessSorrow」、14位に「NeverEver」)
(1位 Can You Keep A Secret? 宇多田ヒカル)
2002年 Voyage 浜崎あゆみ 年間8位
(年間1位も浜崎あゆみ「H(independent,July 1st,HANABI)」、15位には「Free&Easy」)
2003年 No way to say 浜崎あゆみ 年間14位
(ただし9位にも「&(ourselves,Greatful days)」がランクイン)
(1位 世界に一つだけの花 SMAP)
2004年 Sign Mr.Children 年間4位
(1位 花 Orange Range)
2005年 Butterfly 倖田來未 年間84位
(1位 青春アミーゴ 修二と彰)
このデータを見れば分かるとおり、ほとんどの曲が、年間ベスト10レベルのヒットであり、もしくは、ノミネート曲とは違うが同一アーティストの曲が年間ベスト10ヒットだったりしている。
例外は、80年代に一回、90年代に二回。
87年の「愚か者」、これはジャニーズ事務所の力(現在はジャニーズは賞レースからは撤退)。それでも、曲の知名度はそれなりに高かった。
93年「無言坂」、演歌が力を失ってからあえて演歌に大賞を与えた年なので、まあ、しょうがないか、と。、
そして98年のglobeの大賞はクエスチョン。まさしくエイベックスの力。この年は、9月以降にPerfume of love、Sa Yo Na Ra、sweet heartをリリースして、全て年間100位以内に放り込むなどで、合わせ技一本という気はする。97年に年間7位「FACE」19位「Wanderin' Destiny」、96年に年間2位「DEPARTURES」11位「Can't Stop Fallin' in Love」などがありながら、大賞を受賞してないことからも、小室哲哉お疲れ様でしたで賞というニュアンスがあったと考えるべきか。
昨年の「Butterfly」は98年の「wanna Be A Dreammaker」よりも、(順位は下だが)一般的に耳にした機会は多かった気もするので、単発の曲だけで言えば98年の方が問題ありだったのかもしれない。
2006年は、もう少し売上も重視した賞レースになってくれることを期待したい。