2018年01月17日

大聖堂

大聖堂 建築職人のトム・ビルダーはいつの日か自分の設計した大聖堂を建築することを生涯の夢としていた。
やがて彼は、キングズブリッジ修道院分院長のフィリップと出会う。折しも、 かつて隆盛を誇ったその大聖堂は、大掛かりな修復を必要としていた。修道院長とともに大聖堂の建築をすすめるが、王位をめぐる権力抗争に巻き込まれたり、司教の執拗な妨害にあったり、大事故に見舞われたりと次々と困難に見舞われる。         



はたして大聖堂は完成できるのか!



12世紀のイングランドを舞台に贈る、大聖堂建立に命をかけた建築職人トムと幾多の人々が華麗に織り成す波乱万丈、壮大な物語。
ケン・フォレットのベストセラー小説を再現したのが、この「大聖堂」です。

このゲームでプレイヤーは労働者や職人を雇い、原作に登場する建設職人トムやフィリップ修道士の力を借りつつ大聖堂の建設を行います。建設に貢献することで、勝利ポイントを獲得していきます。

(テーマを良く表現している魅力的で美しいゲームボード)
大聖堂


ラウンドが進むごとに、入り口から内陣、屋根や塔がなどの大聖堂建築がすすんでいきます。
そして6ラウンドが終了すると大聖堂が完成します。このとき、一番多くの勝利ポイントを獲得したプレイヤーが勝利します。

(建設途中の大聖堂)
大聖堂


建設に必要なの資材は木材・石材・砂・金属の4種類。
それら建築資材を労働者が採掘し、建設職人がその資材を使って大聖堂を建設していきます。


(木材が必要なら森に向かいましょう)
大聖堂


(石切り場から石材を獲得できます)
大聖堂


石工は石材を加工し、木材を扱うのは指物(さしもの)師。
モルタル職人は砂を使って外壁を固め、工具職人が金物加工を行ないます。
職人たちは、それぞれの得意分野で勝利ポイント獲得に貢献します。

(職人カード:勝利ポイント獲得方法が記載されている)
大聖堂


いつの時代もお金は大事です。腕利きの職人を雇うにはお金が必要だし、税金だって払わないといけない。 羊毛工場で働いたり、建設資材を売買して資金をやりくりしよう。

(市場に行けば、資材を売ったり買ったりできる)
大聖堂


また、各ラウンドで様々な人物が登場します。彼らはそれぞれの特殊能力を発揮します。
ゲームに勝つためには彼らの力を上手に活用することが大切!

(ゲーム展開を豊かにする人物たち)
大聖堂


やりたいことは、それぞれのアクションする場所に自分の駒を配置することで選択します。

選択できるアクションは、例えば、

  ・実力者とコネをつくり、特別の能力や効果を得る
  ・税金を免除してもらう
  ・腕利きの職人や日雇い労働者を雇い入れる
  ・市場で建設資材を売ったり買ったりできる
  ・悪いイベントから身を守ることができる
  ・スタートプレイヤーとなる権利を得る
  ・即時に勝利ポイントを獲得する

などなど、盛りだくさん。 
しかし、選べるアクションはたったの3つ。作戦をよーく考えて、最適なアクションを選択しよう!

(よし、狙いとおりのアクションが選択できたぞ!)
大聖堂


どのタイミングでどのアクションをおこすのか、いくつものジレンマが体験できます。
うまくアクションを選択できればガッツポーズですが、ライバルに先を越されてガッカリ・・
など、悲哀こもごもの展開が待っています。


大聖堂完成までの道のりは平坦ではありません。内戦に巻き込まれ、防壁を築かなければならなくなったり、大事故に見舞われて大聖堂の一部が崩壊したりと、次々と困難に見舞われる・・・。


それでも大聖堂建設の夢は諦めない!



それが男のロマンです。

(やった! 大聖堂が完成!)
大聖堂


さて、勝利の栄誉は誰の手に!?



「大聖堂」は本格派ボードゲームです。 行動を選択する順番や建設職人の配置など適度なランダム性と、職人の配置や資金をやりくりしながら最適な戦略を立てる戦略性のバランスが絶妙です。得点の取り方が色々あってプレイヤーを悩ませ、非常にやりがいがあります。


大聖堂


ゲーム時間は長めで、ルールも多いですが、始めてしまえばプレイ内容自体はシンプルで分かりやすいです。ゲーム後半になるとオルガン職人や金細工師など腕利き職人が登場し、プレイヤー間の攻防が熱くなります。後半に向けて盛り上がっていくこのゲーム性も見事です。

大聖堂にかける建設職人や修道士たちが織り成す一大ドラマ。あなたも体感してみて下さい。

思考:★★★★☆
運占:★★☆☆☆
手順:★★★☆☆
人数:2〜5人
時間:90〜120分
デザイナー: ミハエル・リーネック
2007年ドイツ年間ゲーム大賞 推薦ゲーム
2007年ドイツゲーム賞受賞
ドイツゲーム賞

tarouimo at 21:57|PermalinkComments(0)マネージメント系 

2018年01月08日

アブルクセン

Abluxxenアブルクセンはカードゲームの醍醐味やエッセンスをギュッと濃縮したような作品です。シンプルなルールと短時間のプレイ時間の中で、ライバルへの攻撃と出したカードの奪いあい。戦略と攻防がめくるめく展開を生み出します。

2014年にヴォルフガング・クラマー&ミハエル・キースリングという、ドイツゲーム界のゴールデンコンビが送り出したこのゲーム。発売されてから世界規模で「これは素晴らしい!」と評判になりました。そして、ドイツでもその年のNO1カードゲームを決めるアラカルト・カードゲーム賞で見事に1位に輝きました。また、他にもオーストリアのゲーム大賞など、数々の賞に選ばれています。面白さは折り紙付きなのです。


ゲームに使うのはヤマネコが描かれたカラフルな1〜13のカード。そして、どの数字としても扱うことができるジョーカーです。

Abluxxen


最初の手札は13枚。プレイヤーは手札のカードを自分の前にプレイをして手札をなくしていきます。誰かの手札が無くなったらゲーム終了。しかし、必ずしも手札を無くしたプレーヤーの勝ちとは限りません。得点は、自分の前にプレイされているカード枚数から手札に残ったカード枚数を引いたもの。つまり、手札にカードを残さないよう、自分の前により多くのカードを出していきましょう。


(カードは自分の前に重ねてプレイしていく)
Abluxxen


このゲームの面白さは、相手を攻撃できること。他のプレイヤーの前に同じ枚数のカードがあって、そのカードが出したカードよりも小さい数字であれば攻撃が発生します。

攻撃されたカードは、|イ錣譴襦´⊆里討蕕譴襦´手札に戻される されてしまいます。


(手番プレイヤーが8のカードを2枚出した場合)
BlogPaint


小さい数字は攻撃されやすい。でも、大きい数字さえあれば勝てるというワケでもない。なぜなら、小さい数字でも、一気に出せれば高得点となる。それに、枚数が多ければ攻撃も受けにくい。小さい数字だって多く集めれば強くなるのです。


攻撃を繰り返して手札の枚数を増やせば、カードプレイの選択肢が増える。しかし、誰かの手札が無くなってゲームが終わってしまったら大きなマイナスとなってしまう。 単純そうに見えて、メリットとデメリットが交錯するカードハンドリングが、じっくりとした深みと中毒性を生み出します。

・どうカードをだしていくか

・どのカードを補充するか

・どうやって得点を稼ぐか

・いつ相手が上がりそうか
 
・誰を攻撃するべきか


Abluxxen


カードを出して・奪って・補充して。手札を整えて、また出して。 1ゲームは5分程度で終わってしまうので、機を逃さずに勝負ないといけません。

これらを数ゲームをおこなって最終的な勝敗が決まります。

Abluxxen


ルールはシンプルで覚えやすく、プレイ時間も短めで、運と戦略がバランス良く配合され、プレイヤー間の絡みもあり、多様な展開があって奥も深い。ワイワイと賑やかに あるいは じっくりと真剣勝負、どちらのプレイスタイルでも存分に楽しめるカードゲームです。

思考:★★☆☆☆
運占:★★★☆☆
手順:★★☆☆☆
人数:2〜5人
時間:30分
デザイナー:ヴォルフガング・クラマー&ミハエル・キースリング

tarouimo at 16:16|PermalinkComments(0)

2018年01月01日

謹賀新年♪

お正月


2018年


あけまして おめでとうございますっ!!


ケロピョンチョ



今年も世界のボードゲームと山歩き&温泉ほっこり

心躍るMusicと美味しいBeerを楽しみながら、新しいことにもワクワクする

そんな素敵な1年になりますように☆




tarouimo at 00:00|PermalinkComments(0)

2017年12月24日

世界の七不思議

7 Wonders古代おける伝説の建造物『世界の7不思議』。

あなたは『世界の7不思議』が建築された時代において、古代世界の7都市のひとつを導き、文明を発展させていく。文明には、生産力、軍事力、経済力、科学力、文化や偉業の発展度など、さまざまな要素がある。自らの地にある天然資源を採掘し、技術を発展させ、近隣諸国と商業的な取引関係を育み、時には軍事力を見せつける。



後世を驚かせる壮大な建造物を造って、自らの足跡を歴史に刻むのだ。

Pyramid


プレイヤーが競うのは第祇ぢ紂β茘鏡ぢ紂β茘契ぢ紊裡海弔寮ぢ紂3得ぢ紊妊ードをプレイすることで文明を発展させていく。

カードには「製材所」や「採石場」のように資源を生み出すもの。あるいは「市場」や「港」など交易力を上げるものがある。また「工房」や「図書館」では、資源から製造品の生成ができ、「彫像」や「寺院」では文明の価値が上昇する。建物のコンビネーションをうまく働かせ、ライバルと被らない方向性を見つけだすための取捨選択が悩ましい。

世界の七不思議


重要なのは、「兵舎」「武器庫」などの軍事力を強化するもの。なぜなら、世代終了時に右と左のプレイヤーの文明と戦争が発生し、お互いの軍事力の差で勝敗が決するからだ。ライバルに負けないように。お互いの軍事力にも注意が必要だ。

世界の七不思議



実際のカードのプレイ方法もこのゲームの大きな特徴のひとつ。ドラフトと呼ばれているシステムを採用している。ドラフトシステムとは、手札のカードの束をプレイ毎に隣のプレイヤーに渡していくというものだ。このゲームの場合

・各プレイヤーはランダムに配られら手札の7枚から1枚を選んでプレイする。
・その後に使わなかった6枚の手札を隣のプレイヤーに渡す。(全プレイヤーが一斉に)
・次の手番では、隣のプレイヤーから渡された6枚の手札からまた1枚をプレイする。
・そしてまた、残ったカードをまた隣のプレイヤーに渡す。


このように、カードの束がプレイヤーの間を廻っていき、しかも毎回、1枚選んだら残りの手札を隣に渡さなくていけないので

・自分の文明を発展させる必要なものは何か
・ライバルに渡してはダメなカードは何か


などを、手番ごとに頭をフル回転させることが必要。 そして、これがバツグンに面白い。


また、ゲームスタート時に各プレイヤーは『世界の7不思議』のひとつを受けもつ。 『世界の7不思議』とは「ギザの大ピラミッド」「バビロンの空中庭園」「ロードス島の巨神像」などだ。

世界の七不思議


これらの『不思議』にはそれぞれ固有の特殊能力があって、その『不思議』の特徴を活かした作戦を考えるのも大きな楽しみのひとつ。ゲーム展開の幅と深みが増すとともに、繰り返し遊べるリプレイ性の高さに貢献している。


ドラフトゲームの決定版といえる安定感と、自分の文明を発展させる物語の楽しさ。また、3つの世代が進むごとにカードが協力になっていくので、段々と文明が発展していくワクワク感が味わえる。

世界の七不思議


多彩なポイント獲得の方法と繰り返し遊べる戦略の多様性。完成度の高さからも 「チケット・トゥ・ライド」「カタンの開拓者たち」「カルカソンヌ」などに並ぶ、多くのファンに愛される「傑作ゲーム」「定番ゲーム」のひとつと言えるだろう。大人がじっくり遊ぶのにお勧めのゲーム。 7人まで遊べる懐の深さも大きな魅力だ。

思考:★★★★☆
運占:★★☆☆☆
手順:★★☆☆☆
人数:2〜7人
時間:30分
デザイナー:アントワーヌ・ボザ
2011年 ドイツ年間ゲーム大賞受賞(エキスバート部門)
2011年 ドイツゲーム賞 1位
エキスパート賞


tarouimo at 10:29|PermalinkComments(0) アントワーヌ・ボザ | マネージメント系