2007年05月28日

イースター島

イースター島ドイツゲームの大きな特徴とも言える魅力的なコンポーネント。暖かい温もりを感じさせる木のコマ、広げるだけでその世界に浸れる美しいボードとカラフルなカードたち。ドイツゲームの独特な世界観に導いてくれるそれらは、ゲームファンならずとも気分を高揚させるには充分です。



この「イースター島」も、ユニークなコンポーネントにビックリさせられる作品のひとつです。登場するのは、舞台となるイースター島、巨大なモアイ像とこれでもかと言うくらい大量の石(しかも本物!)です。

「イースター島」は古代のイースター島を舞台に、モアイ像を模した大きな石像コマに、まるで貯金箱のように石を入れながらゴールさせるレースゲームです。その奇抜なモアイ像から一見、バカゲーっぽい印象に思われますが、 作者はドイツゲームの祖のアレックス・ランドルフだけあって、子供から大人まで楽しめる作品となっています。

イースター島

レースゲームといっても、サイコロを振って前へ進み、最初にゴールしたら勝ちという単純なものではありません。スタート地点から石切り場で折り返し、石碑が並ぶ礼拝堂に最初のモアイがゴールしたら、1着と2着のモアイで石の数を競い、石の数が多いモアイが勝者となります。

自分のモアイに石を入れたら、他のモアイを前に進めなくてはいけません。反対に自分のモアイを前に進めたければ、他のモアイに石を入れなくてはいけません。

     自分のモアイに石を入れる → 他人のモアイが前進 
     他人のモアイに石を入れる → 自分のモアイが前進

このルールが絶妙で、前に進むか、石を貯めるか、石はどのモアイに入れるべきか、進めるのはどのモアイにするか・・・・ひとつひとつの選択がとても楽しい(悩ましい?)ものとなっています。

イースター島イースター島(使用するカード)
左が1から6の石が描かれた数カード。描かれた数の石を使用することができる。右の魔法カードは強力。1から6マスの任意の移動を行うか、他プレイヤーの持つ石を奪うことが出来ます。




モアイを手で振って石の数を推測したり(←ルールとしてオッケー)、遅くてゴールしそうもないモアイに大量の石を入れてラストスパートしたりと終盤のデッドヒートはなかなか熾烈です。

イースター島


イースター島ゲームのフィナーレとなる石のカウント勝負もドキドキもので、勝ったつもりでフタを開けたら実は逆転されていたりと、思わず笑いが巻き起こります。いくらモアイを手で振ってみても、石の大きさはバラバラだから感触どおりにいかないのです。「イースター島」は簡単なルールの中に駆け引きが詰め込まれた快作です。奇妙なモチーフでユニークなファミリーゲームを作るアレックス・ランドルフの真髄を感じられるゲームと言えるでしょう。

思考:★★☆☆☆
運占:★★★★☆
手順:★☆☆☆☆
人数:2〜4人
時間:30分
デザイナー:アレックス・ランドルフ&レオ・コロヴィーニ
1994年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート




tarouimo at 12:57│Comments(0)アレックス・ランドルフ | レオ・コロヴィーニ

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