たるの70年代のハードロック周辺レビュー

60年代後半から70年代に発売されたハードロックでCD再発されたアルバムレビューをしていきます。

2007年09月

STARFIRE/Same Title (CRIMSON S 4477/'74)4

Starfire


枯れたギターとオルガンを中心とした軽快なハードロック。ヘビーな感覚はほぼ皆無でとても聞きやすい。初期ヴァーティゴ系プログレ(CRESSIDA,STILL LIFE,BEGGARS OPERA等)をハードにしたようなサウンド。オリジナルのプレス枚数は200枚もないといわれている激レア盤

メンバー
Chris Muis (vo)
Robert Mitchell (g,vo)
Robert Sephton (b,vo)
Dennis Hovenden (ds)
Randy elly (key)

曲目
1.Comfort Me
2.My Love is Gone
3.Many Moods Ago
4.Birth of The Sun
5.Islands
6.Slippery
7.Merry Crises
8.To Wander Life Alone

特に4.はアメリカのカリフォルニア出身とは思えないほどブリティッシュオルガンロックの影響が感じられる。

SWAPGAS/Same Title (BUDDAH BDS 5102/'71)4

Swampgas


ブリティッシュヘビーロックかと聞き迷うがれっきとしたアメリカンハードロックバンド。特に1.はASHKANを髣髴させる。

メンバー
Jack Davis (b)
Baird Hersey (g)
Kim Ornits (vo)
Ricky Saiter (ds)

メンバーに関しては情報が何もありません。ただ、ニューヨークで録音されていてはいるがかなり誇りっぽく男臭いサウンド。

1.Potato Strut
2.Don't
3.The Waiting E Train Blue
4.Trapped in the City
5.Eulogy
6.Frolic Child
7.Pala
8.Egg Shells

なんといってもブリティッシュバンドを髣髴させる音が魅力。ボーカリストの性質はJUICY LUSYやTEMPESTで活躍したPoul WilliamsやASHKANのボーカリストのようなしわがれ声で渋い。



中のASHKANと音的に非常に近いものがあると思う。右はJUICY LUCY。

GRUPA 220/Slike (SUZY LP-319/'74)4

Slike


旧ユーゴスラビアのハードロックバンド。70年代の東欧諸国においてハードロックバンドが多くのアルバムを残せたのはユーゴくらいで、ハンガリーやポーランドは国家の介入のためハードロックバンドは活動が制限されていた。

さてこのアルバムだが、ツインリードのリフが不思議な雰囲気をかもし出しながらしかもキャッチーであるというなかなか他に類を見ないサウンドをしている。

メンバー
Husen Hasanefendic (g,vo)
Ivan Stancic (ds)
Nenad Zubak (b,vo)
Jurica Paden (g,vo)

60年代に活躍していた同名バンドがあるが、メンバーは1人もいない。直系なのか、まったく別物なのかは不明。60年代220にはDrago Mlinarecがいたが、先にも書いたとおり子のアルバムには関係していない。この人の1stソロもハードロックの名盤。

曲目
1.Slike
2.Bijeg
3.Zlatna Vrata
4.Kraijica
5.Nostalgija
6.Marija
7.Covjek-Bubanj
1.4.6.は少しひねくれてはいるがかなりな水準のハードロック。2.3.5.7.は展開もありどちらかというとYES系のプログレとして聞くことができる。

POLYPHONY/Without Introduction (eleventh hour EH 1003-S/'71)4

Without Introduction


テキサスという土地柄をあまり感じさせないハモンドが活躍するハードプログレ。選任のパーカッショニストがいるためサンタナ等のラテンロックの香りも持っている。ラテンロックをさらにヘビーにプログレッシブにした感じの演奏だ。

メンバー
Martin Ruddy (b)
Christopher Spong (ds)
Craig Massey (vo,org,moog)
Glenn Howard (vo,g)
Chatty Cooper (per)

キーボードなのだが、実はOZ KNOZZのキーボードと同一人物なんじゃないかというのが私の自論なのだがいかがな物か?
ファミリーネームも同じだし、奏法から音色まで非常に似ていると思うのだが・・・

曲目
1. Crimson Dagger
2. Ariels Flight
3. Juggernaut
4. 40 Second Thing in 39 Seconds

4曲という曲数が示すとおり大作中心でパーカッシブで火が吹くような熱い演奏が聞ける。



OZ KNOZZは後進になるのかは不明だが、本当にハモンドの音色と奏法がよく似ている上にFamily Nameが一緒なのでキーボードは同一人物としか思えないのだが・・・OZ KNOZZもサウンドはとてもカッコイイハードロックの名盤。

STYX/Serpent Is Rising (Wooden Nickel(JAPAN RCA RPL 6009) /'73)4

サーペント・イズ・ライジング


70年代後半に一大ブームを巻き起こすアメリカンプログレハードの雄の3rdアルバム。ハードロックファンには一番愛されているアルバムである。初期のアルバムとしては異常なほど出来がよく過小評価されている一枚。

ハードロックファンはだまされたと思って是非聞いてみてください。

メンバー
John Curulewski (g,vo,synth)
Dennis DeYoung (key,vo)
Chuck Panozzo (b,vo)
John Panozzo (ds,vo)
James Young (g,vo)

この頃まで音楽的なイニシアチブを握っているのはJames Youngで、その粘っこいハイトーンボイスは個人的に思いっきり壺である。がこの後オーバーグラウンドに上るのにTommy Showの加入を待つこととなる。

曲目
1. Witch Wolf
2. Grove of Eglantine
3. Young Man
4. As Bad as This
5. Winner Take All
6. 22 Years
7. Jonas Psalter
8. Serpent Is Rising
9. Krakatoa
10. Hallelujah Chorus

いきなりスピード感にあふれPURPLEを髣髴させる1.をはじめ名曲の目白押しである。まあ、Dennis DeYoungの才能が結集した2.や前出のJames Youngが主導権を握った曲など非凡な出来が素晴らしい。しかし2ndほど売れなかったためか4枚目と5枚目では迷走してしまっている。



真ん中は初期の作品のベスト盤。1stから4枚目までを一気に聞きとおせる内容となっていて、初期のアルバム(Wooden Nickel時代) はこれ一枚でほとんど(全部)そろう。右は再結成時のコンサートのライブで全盛期の名曲がパワーアップされて聴ける。

TOTTY/Same Title (Our First BT 205/'77)4

Totty


いかにもアメリカンなからっとした70年代後期のハードロックで水準は非常に高い。ただ、ハードなだけではなく当時流行のフュージョン的な部分も持ち合わせ一筋縄ではいかない。

実はこのジャケットはセカンドプレスのもので、本当のオリジナルは白地にバンド名だけのシンプルなものだ。

メンバー
Dennis Totty (g,vo)
Byron Totty (b,vo)

and

Geoge Cooper,Roger Roden,David Blue (ds)

Totty兄弟を中心に製作されたアルバム。

曲目
1.Thus Saith the Lord
2.T-Town Teasers
3.Crack in the Cosmic Egg
4.Love Down By One Share (Love Song to a Whore)
5.I've Done Made Up My Mind
6.Wicked Truth
7.Tryin to Forget You
8.Take Me Away Jesus
9.Somebody Help Me

3.のフュージョン的展開はなかなかオリジナリティがあってこのアルバムを引き締める役割を負っている。全曲クオリティが高くかなり実験的な要素が各曲に含まれていてあきさせない。

80年代にセカンドアルバムが出されているが、幾分まともになった感は否めないが、それでもハードロックとしては秀作である。



今のところこの1stしかCD化はされていないようだ。

CHARLEE/Same Title (RCA LSP 4809/'72)5

46688899.JPGCharlee


60年代に活躍したINFLUENCEのWalter ROSSIが70年代に結成したハードロックバンド。Jimi HENDRIXをさらにアグレッシブにしたようなハードロックサウンドは文句なくカッコイイ!

メンバー
Walter Rossi (g,b,vo)
Jack Geisinger (b,vo) 1.2.3.7.
Mike Driscoll (ds) 1.2.5.1.8.
Barry Keane (ds) 3.4.6.
Prakash John (b) 4.
Mark Smith (Brass)
Harry Marks (b) 6.

クレジットを見る限りWalter Rossi以外は録音によりメンバーを変えていたようだが、基本的にはギタートリオでの演奏にこだわっていたようだ。
Walter Rossiはこの後ソロになりアルバムを出し続けている。

曲目
1.Wizzard
2.Load Knows I've Won
3.Just You and Me
4.A Way to Die
5.Let's Keep Silent (Part1)
6.Wheel of Fortune Turning
7.It Isn't The First Time
8.Let's Keep Silent (Part2)

インストのヘビーブルース1.が終わるとともに飛び出す大ハードロックの2.が最高にかっこいい!後に続く3.もというか全曲聞き物だ!



CHARLEEとソロの1作目はハードロックファンなら必聴。

STARK NAKED/Same Title (RCA LSP-4592/'71)3

Stark Naked


サウンドは最も初期型のシンフォニックプログレと言っていいのだろうか?プログレでもないハードロックでもないあらゆる要素が混沌として混ざっているそんな感じの音楽だ。

メンバー
Lyne bunn (vo,per)
Paul Venier (vo,key)
Jim monahan (vo.g)
John fragos (ds)
Tom Rubino (b)
Richard Belsky (g)

女性ボーカルも入っているが1曲目などはシンセ代わりというか厚みを添えるために用いられている。

曲目
1. All of Them Witches
2. Done
3. Sins
4. Look Again
5. Wasted Time
6. Iceberg

ピアノのクラシカルな響きとハードなギターが織り成す1.は聴き物ではあるが・・・アルバム全体にいえることなんだが少し練りこみ不足感は否めない。あと少しメロディや構成等に気を配れば歴史的名盤になりえたかもしれないのに。2.の中間部や4.のイントロなんかとてもいい感じなのにもったいない。

OSAGE TRIBE/Arrow Head (BLA BLA BBL 11052/'72)5

dcc26d2d.JPGArrow Head+2 Bonus


いまだ日本発売がないヘビー、ハード&プログレッシブの名盤。テクニカルなギミックを曲中に織り交ぜながらアグレッシブにヘビーにハードに攻めまくる曲調はイタリアの中でも群を抜く存在だった。

メンバー
Marco Zoccheddu (g,key,vo)
Bob Callero (b,vo)
Nunzio "Cucciolo" Favia (ds)

Bob Calleroがこの後、Duello Madreを経てIl Voloに参加することはよく知られているが、あのCAPSICUM REDのRed Canzianが一時期ギターで参加していたことはあまり知られていない。その他にもNUOVA IDEAやTRIPなどともかかわりを持つ。

曲目
1. Hajenhanhowa
2. Arrow Head
3. Cerchio di Luce
4. Soffici Bianchi Veli
5. Orizzonti Senza Fine

アバンギャルドな1.以外は徹頭徹尾ヘビー&ハードに攻めてくる。FLEAやI TEOLEMIとともに日本発売がないのは、ハード&ヘビーファンには非常に残念なことと思う!



ivcr

STRAY DOG/Same Title (Manticore K 45306/'73)5

ストレイ・ドッグI(紙ジャケット仕様)


ELPのGreg Lakeがプロデューズしマンティコア・レーベルからデビューしたことで有名なハードロックバンドの傑作。サウンドは徹底的にヘビー&ハードで暑苦しい。ブルージーでブリティッシュナイズされたサウンドと所属レコード会社からブリティッシュバンドと思われがちだがアメリカのグループである。

メンバー
W.G. Snuffy Walden (g,vo)
Les Sampson (ds)
Alan Robers (b,vo)

SnuffyはFREEの"heartbreaker"に参加後バンドを結成。Les Sampsonは、Jimi Hendrix ExperienceのベーシストNoel ReddingとRare EarthのギタリストRod Richardsのトリオ'ROAD'への参加が有名。バンドはこの後セカンドアルバムから専任ボーカリストとキーボードが加入し5人編成となり少しサウンドも変化した。

曲目
1. Tramp (How It Is)
2. Crazy
3. Letter
4. Chevrolet
5. Speak of the Devil
6. Slave
7. Rocky Mountain Suite (Bad Road)

トリオ編成でありながらキーボードの導入や個性的な二人(粘っこくブルージーなスタイルのSnuffyとクリアでタフなハイトーンのAlan)のリードボーカルによる徹頭徹尾ヘビー&ハードなサウンドは素晴らしい。ZZ TOPの4.BROODROCKでも有名な2.などカバーソングも本家を完全に凌駕している。

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