October 2009

October 31, 2009

飛び抜けてインフレの国

20090425  昨日のインフレ投稿の補足。ウイキペディア,2009年4月25日付の資料。
 やはりこれを見ても,この国は+25%以上の赤色。南米全体がインフレかと思いきや,この国だけ,飛び抜けているのが分かる。治安面だけでなく,経済的にも破綻寸前の恐ろしい国に駐在していることが分かり,改めてぞっとする・・・・。

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October 30, 2009

現在の物価(マクドナルド)

DSC_0206  この国のインフレは,毎年30%以上と言われているが,分かりやすいようにマクドナルドのハンバーガーセットに置き換えて伝えたい。

 セットは,ハンバーガー1個,ドリンクMサイズ,ポテトMサイズの値段。

 写真は高速道路から見えるマクドナルドの広告。最近,お得なバリューセットが登場した,という宣伝である。上段に示されている「Bs25」という数字は,この国の通貨Bsでの値段。

 さて,日本円換算の計算だが,この国の通貨と日本円との直接為替レートはないため,一度米ドルに変換する必要がある。

 米ドルとのレートは,未だに固定レートを採用している。レートは,1ドル=Bs2.15

 計算式は,
 
 セットの値段 Bs25 ÷ 固定レート2.15 = 約 11.6ドル
 
 それに,現在のドル円為替相場を90円とみて,計算すると,

 11.6ドル × 90円 = 1,044円

マクドナルドのバリューセットの値段は,1セットで千円を超えている。単純に,日本の2倍の価格である。

ビッグマックなどは,Bs40程度するので,上記の式にあてはめると,何と!1,674円にもなる。 

いやいや・・・。こう改めて考えると,異常なほどのインフレ状態。日本は経済関係,悲観的なニュースが多いが,この国に比べれば,まだまだずっといいのではないだろうか・・・・。

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October 29, 2009

タミフル常備

DSC_0308  メキシコから始まった新型インフルエンザウイルスH1N1。当初,日本は大がかりな水際作戦を展開し,成田では機内検疫を実施するなど,徹底的に島国日本への流入を食い止めようとした。

 しかし,結果はどんどん広がる一方。空気感染する以上,完璧に食い止めることはできないということが実証された結果となってしまった。目に見えないウイルスというのは本当に恐ろしいなあと感じる。

 それでも,医療施設の整っている日本はまあ大丈夫だろうとたかをくくっていたが,今の現状を見ると,そうも言っていられないようである。この10月下旬の段階で,全国の学校の学級閉鎖,学年閉鎖の数が多すぎる。通常のインフルエンザの次期はこれからだというのに,今からこれでは,この先非情に不安になる。体調もさることながら,いろいろな記事を見ていると,学級閉鎖は2,3日ではなく,一週間程度は行っているようで,勉強の進度や授業の日数にも影響をしてくるだろう。学校現場は頭の痛い問題だと思う。

 ワクチン接種が始まったようだが,当初は2回で自己負担6千円と記事に出ていたが,その後,ワクチンの数の影響からか,大人は基本1回でよいとなるなど,情報が錯綜している様子もうかがえる。接種の順番もあるようで,健康な成年男子なんかは最後の最後。予防接種の順番が来る前に,先に軽くかかってしまった方が免疫ついていいかもしれない,なんて思ってしまう。

 この国の対応は,基本的な手洗いとうがいのみ。高熱の場合は医療機関で受診し,検査を受けることになるが,検査キットもあるかさえ怪しいので,インフルエンザ症状に似ていると判断したら,タミフルで対処,というのがベストだと言われている。海外ということで,医師の処方箋なく,予防用にタミフル一箱を持っている。これを使わないで済むように祈っているが・・・・。

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October 28, 2009

謎の吊り下げ人形

pin2  この国では,街を歩いていると,この写真のような光景に出会うことがある。人間サイズの大きな人形が,上からぶら下がっている!とても怪しい。

 実はこれ,・・・・・・

 パーティーショップに売っている「ピニャータ」と呼ばれる人形。この国の人は,とにかくパーティーが大好き。夜中まで大音量で音楽を流し,騒いでいる。

pin1  と書くと,いよいよ怪しい人形のように思えるが,このピニャータは,バースディパーティーで使われる。それも主に子どもの誕生会で。
 使い方は,このピニャータは空洞になっており,この中に小袋のお菓子や小さなオモチャ(日本でいうと,100円ショップで売っているような安くて量がたくさんあるようなもの)を詰め込んでおく。入れるための穴はないので,自分で目立たない部分(人形なら背中側など)にカッターなどで切り込みを開けて無理矢理入れる感じ。それで準備完了。

 誕生会当日は,このピニャータを1つ吊り下げる。(マンションの1階スペースには,たいていこのピニャータを吊り下げるための柱がある。絞首台のようなイメージで,これまた不気味・・・)

 ここからは,日本人として信じられない光景なのだが,誕生会が盛り上がってきたところで,ピニャータの前に子どもたちが集まり,棒でつり下がっているピニャータをバンバン叩く。叩く順番は,まず誕生日の主役の子ども。次からは,子どもの小さい順。最後に締めとして,また主役の子どもが叩く。

 叩く時間は一人20秒くらい。歌を歌いながら,容赦なく人形を叩く子どもたち。何かの儀式のようにも思え,不気味である。教育上もどうなのか大変疑問であるが,まあ中南米(スペインも)の誕生日のお祝いの仕方ということで,これも文化と言えるだろう。

 そして最後は,この人形を壊れるまで叩いて,中に入れたオモチャやお菓子を落とすのである。そのあとは,参加している子どもたちが我先にオモチャを奪い合う。これもすごい。すべて拾ったらおしまい。と,こんな感じである。

 ちなみに,日本人駐在員の中でも,ピニャータを使った誕生会はやっている。さすがに人形をまともに叩くのは抵抗があると,人形の形ではないピニャータを買ってきてやる人が多い。所変わればいろいろである。ただ一つ言えるのは,日本人よりも,誕生日の人をみんなで派手に,温かくお祝いしようという気持ちは強い。このあたりは,日本人の学ぶべきところだろうなあと感じる。

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October 27, 2009

最後のすかいらーく閉店

すかいらーく  すかいらーくは26日、ファミリーレストラン「すかいらーく川口新郷店」を29日に閉店すると発表した。これですかいらーく名の店舗がなくなる。

 すかいらーくは1970年、都内に1号店をオープン。ピーク時の93年には720店に増えたが、低価格志向の強まりなどを背景とする顧客離れを踏まえ、「ガスト」や「ジョナサン」など他業態への転換を行ってきた。 
    10月26日19時1分配信 時事通信

 景気低迷で業績悪化となり,吸収,合併,買収,倒産が日常的にニュースとなっている昨今。上記も,素通りしてしまうような記事かもしれないが,個人的には非情に大きいニュースである。

 学生時代はまさに世の中バブルの絶頂期。大学1年で初めてバイトしたのがファミリーレストラン「すかいらーく」。ドキドキしながら当時の店長と面接して採用となり,準社員(アルバイトをこう呼んでいた)として,フロアーで接客をした。ハンディ機という,電卓より大きな端末で注文をとり,無線方式でキッチンにオーダーを流す。当時は最先端の方法を取り入れていたのが,すかいらーくであった。常に清潔,清掃を心がけるように言われ,つかず,離れず,お客さんの様子に気を配り,むだのない動きを求められた。

 一つの店舗に,正社員は2,3人。あとは準社員でまかなう営業スタイルにも驚かされたが,長く経験した準社員が,新人の準社員を教育するようなシステムも,学生ながら,人の使い方がうまいなと感じた。準社員の分際で,別の店舗に出張もさせてもらい,そこで手伝ったりもした。夏には観光地,山中湖の店舗でも仕事をした。途中からは「トレーナー」という役を与えられ,新しくバイトに来た高校生なんかを何人も教えたりしたが,本当にいい社会勉強をさせてもらったと今でも思っている。

 今は外食産業とはほど遠い仕事に就いているが,結局4年間の学生時代,すっかりお世話になった「すかいらーく」方式の仕事の仕方は,今でも体に染みついていて,今の仕事でも役立っている部分が多いと感じる。時給は,家庭教師や塾講師なんていうバイトの方が,ずっと良かったが,社会人になる前に,社会の仕組みを教えてもらったという意味では,非情に有意義だった。

 そんな「すかいらーく」の店舗が,日本から1つもなくなるというニュースは,本当に寂しい限りである。今まで自分が生きていて,影響を受けた人は何人もいるが,社会人として通用するように鍛えてくれた,当時の細江店長も,その一人である。

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October 26, 2009

生活用の水事情・・・

DSC_0014  この国の水道水は飲めない。人に触れる部分で言えば,洗濯をしたり,食器洗いをしたり,顔を洗ったり,歯を磨いたり,バスタブにためたり,シャワーを浴びたり,野菜を洗ったりするのには使える。簡単に言うと,飲み水として適さないのである。

 この国だけでなく,基本的に海外では,水道水をそのまま飲むのはタブーである。(ただ,見た目はきれいなので,飲めないことはないとは思うが・・)水道をひねって出てくる水を飲める国というのは,世界的に見てもものすごく限られていると思う。そういった意味でも,日本はすごいのである。

 さて,実際の飲み水はどうしているかというと,日本で言うミネラルウオーターを買って飲むことになる。売っている一番大きいペットボトルは5リットル。値段は日本円換算で何と500円!

 ガソリンが現在1リットル5円なので,5リットルで25円。単純計算すると,ガソリンの20倍の値段が,ミネラルウオーターなのである。

 これを毎日使い続けると,ミネラルウオーター代が家計を圧迫してくる。そこで,20リットル入りの,「ボテージャー水」を使っている。この値段は20リットルで約500円。お腹の強い人は,そのまま飲用できるが,日本人の大半は,これを一度煮沸して,さまして飲用にしている。煮沸するといいわけで,みそ汁など,調理用の水は,このボテージャーの水を使っている。今のところ,問題はない。しかし,かなり面倒である。

 このボテージャーの水は,水屋さんが,各家庭まで届けてくれている。写真のようなトラックに乗せて,マンションの下に着て,そこからは各家庭へ人海戦術。一度に2つのボテージャーを両肩に乗せ,運んできてくれる。大変な作業であるが,これがライフラインの一つである。一週間に一度であるが,祝日の関係で来ない週などは,家庭内が水不足状態を味わうことになる。

 この水をいちいち届けるというシステム,いつまで続くんだろう。多分,この先も変わらないんだろう。

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October 25, 2009

ミス・ユニバース2009

Miss_Universe_2009_3  今年のミス・ユニバース世界大会の結果は,2年連続で南米ベネズエラ代表の優勝。さすが美女大国と言われるベネズエラ。毎回上位に入っているが,2年連続優勝というのは過去に例がないとのこと。

 ちなみに,今年は2位にドミニカ共和国代表,4位にプエルトリコ代表と続き,中南米が上位に食い込んでいるのが分かる。

  整形している,とか,ミス・ユニバースを目指すための専門学校がある,とかいろいろ聞くが,もともとヨーロッパ人の移民が多く,混血具合がいいのだろうと思う。何を言っても,そもそもの「もと」がいいことは確かだろう。


 さて,最近こんな記事を見つけた。(以下引用)

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美女大国ベネズエラの整形も厭わない「ミスコン虎の穴」
8月25日18時56分配信 サーチナ

ベネズエラ代表のステファニア・フェルナンデスさん(18)の優賞で幕を閉じた今年のミス・ユニバース。同国はこれで大会2連覇を果たし、通算6度目の制覇となった。この美女大国に知られざる「ミスコン虎の穴」が存在したのだ。

 AP通信によると、ミス・コン専門の学校が国内にあり、ウォーキング、ダイエット、メーク、しゃべり方など必要な要素のすべてを学ぶことができるのだという。この学校には、毎年多くの美女たちが集まる。

 しかし、モラル上、一つ問題視されるのが、この国にはびこる整形のハードルの低さ。ミス・ベネズエラコンテスト専属美容整形医なる人物も、AP通信の取材に応じて「美に磨きをかけてるだけ」と意に介する様子はない。あくまで、微修正というレベルの認識具合だ。

 また、同国は女性の15歳の誕生日に、お祝いとして豊胸手術をプレゼントする風潮が広まっている。TVでも豊胸手術のCMが日常的に放送され、銀行も手術に対して融資枠を設けてもいるのだという。かつて、大統領が苦言を口にしたこともあったほどだ。

 ミス・ユニバース6回、ミス・ワールド5回。しかも、ほとんどの大会で最終組に残る美女大国。来年の大会では、どんな美女が出てくるのだろうか。

 ベネズエラのミス・ユニバース歴代優勝者(敬称略)
1979年 マリーシャ・サレラ
1981年 イレネ・サエス
1986年 バーバラ・パラシオス
1996年 アリシア・マチャド
2008年 ダイアナ・メンドーサ
2009年 ステファニア・フェルナンデス

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 ちなみに,豊胸だけでなく,目やヒップの整形などもこの国では多く,テレビCMも実際見たことはある。(実際,CMは手術の方法なども図や写真で詳しく紹介が入り,結構怖い。)

 まあ,こんな国には,日本代表はとうていかなわないだろう・・・。

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October 24, 2009

現役のオート三輪

Ice  週一回,音楽を鳴らしながら「オート三輪」がやってくる。いつもの場所で止まると,近所の子どもたちが集まってくる。運転していたおじさんがおもむろに下りてきて・・・・。さて,何屋さんでしょう?

 ヒントは荷台の白い入れ物。

 日本ではこの商売はあったのか,記憶にないが,光景的には40年前の日本の街角って感じ・・。何か無性に懐かしい感じがする。

 大きなカテゴリーでくくると,「行商」というか,移動式○○・・というか・・。

 私の記憶に残っているのは,ラッパを鳴らして自転車で売りに来る「豆腐や」。よく母親に台所からボウルとお金を渡され,豆腐を一丁,買いに行った。

 あとは,紙芝居屋も記憶に残っていて,確かCUB(ホンダ・カブ=オートバイ)で公園にやってきて,水飴を売りながら,紙芝居を読むという物。これも懐かしい。

 商売ではないが,「移動図書館」というのもあり,週1回,本を積んだバスが公園に来て,本の貸し出しをしていたのを覚えている。

 昔を語り始めると,年を取ったんだなと感じるが,そろそろオート三輪は何屋か,分かっただろうか。もったいぶっていてもしょうがないので,答え。

 アイス売り。(スペイン語では,アイス → エラードという)

 この荷台の白い入れ物はクーラーボックスになっていて,カップアイス,棒のアイスなど,たくさんの種類が入っている。子どもたちは,荷台に足をかけて,クーラーボックスに頭を突っ込んで,品定めをする。

 日本円換算で,一つ100円〜200円する。この国の水準からすると,高価な食べ物であるが,人気がある。

 味はそこそこ美味しい。

 オート三輪は,南米では今でも現役で,街中で走っているのを見かける。

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October 22, 2009

この国の医療事情・・・

DSC_0261  この国の病院は大きく分けて2つの種類(運営方法)がある。一つは国営病院で,こちらは完全無料。もう一つは民間病院で,診療費は非常に高い。

 国営の無料病院は,この国の大統領が,貧困層対策として打ち出している政策の一つ。国内各地にあり,キューバ人医師をこの国に招き,運営しているという。無料というのはこのご時世,魅力的だが,当然いろいろな人が訪れるわけで,診療に行ったら強盗にあった,なんていうケースも容易に想定でき,そんなところには日本人駐在員は逆に危なすぎて行けないのが実情である。

 もう一つの民間病院は,米国で研修を積んだ医師が診療にあたっている。総合病院には,日本で言う救急指定病院のような設備も整っており,この国でも急患で診てもらえる。ただ,しょせんは南米の人たちなので,日本の医療現場のように,一分一秒を争って,迅速に対応してくれるかは大いに疑問なところである。

 日本と違うのは,病院は基本的に建物と医療施設を提供。その中に蜂の巣のように小部屋があり,その部屋をテナントとして借りた医師が,それぞれ自分の雇っている看護師と会計事務員を置き,患者を診ているような感じ。オフィスというイメージが強い。小児科医のとなりの部屋が外科医だったりというのもある。手術室や採決室,レントゲン室などは共用で,データを持ってまた医師のいるところへ出向く。(これは日本の総合病院と同じか・・)

薬は,最近の日本と同じ,医薬分業。医師の処方箋を持って,薬を扱っている店に出向き,購入する。(ちなみに,処方箋がなくても購入できる薬が多いことに驚く。)

 基本は診療を受ける前に保証料としていくらか支払う。支払い能力を確認してから診察というのが原則。急患なのに,そんな殺生な・・・と思うのは日本人の考えで,海外では多いと思う。

 さて,前述の無料病院,さぞ荒廃していると思いきや,意外ときっちりしている。何と我が家では一度,地方へ出かけたときに急患でとびこみ,世話になった事がある。入り口をライフルをもった軍人が警備していて,警察官も(警察官自体もあやしいのだが・・・)見回っていた。医師は非常に丁寧で,気になる診療費は無料。せめてチップを・・・と思って差し出しても,そんなのは受け取れないと拒否された。いろいろ問題ある大統領であるが,この無料病院はうまく機能している。実際に体験した日本人として,この場で伝えておきたい。

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October 21, 2009

朝のリレー

DSC_0595  日本から約半日遅れて,この国に朝が来る。
 NHKワールド放送をつけると,夕方のニュースが流れていて,その日あった話題がタイムリーにこちらへ伝わる。
 ああ,日本は一日が終わるんだという様子が伺え,こちらはこれから一日が始まるなあ,という何とも言えない時差を感じる瞬間である。
 地球はまるい,という実感はなかなかもてないが,いつも頭の中を巡るのは,谷川俊太郎の詩。

    「朝のリレー」  谷川俊太郎

カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき

メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき

ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウインクする

この地球では いつもどこかで朝がはじまっている


ぼくらは朝をリレーするのだ 

経度から経度へと

そうしていわば交替で地球を守る


眠る前のひととき 耳をすますと どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる

それはあなたの送った朝を 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ



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