tastenlebenのblog

ドイツでの日常生活・音楽(ピアノ・オルガン・コーラス)の日記です。HN:トミ子(㌧)

アンサンブル

6月16日(木)  11~22℃

今日はコニーさんとアンサンブルの練習をした。
今度の日曜日は、またダイヤモンド堅信礼の礼拝で、教会としては少し特別感を演出したいので、コニーさんの出番なのだ。
今回はアンサンブル新曲2曲を加えた。
パッヘルベルの『カノン』と、ヘンデルの"Vater, behüte uns"『わたしを泣かせてください』である。
どちらもイイ曲~。

~~~~~~

レッスン用の練習もしている。
バッハ、まずは初心に戻って楽譜通りに、あまり癖をつけないで弾いてみようと思う。

メンデルスゾーンを録音してみた。
わたし、先生からよく「ちょっと大袈裟」って言われるのだけど、録音を聴き返したら、なんか先生の仰っていることが分かったような気がする。
わたし、大袈裟なのだわ・・・。
大袈裟は確かにキモイ。(´・ω・`)ショボンヌ

Felix Mendelssohn Präludium op.37 Nr.2


先生のコンサートで先生の演奏を聴き知ったが、一言で表現すると「オーソドックスでエレガント」だった。
この域を目指さねばである。(; ・`д・´)キリッ





5月22日(土) ☁🌂 8~12℃

明日から聖霊降臨祭の祝日で二連休となる。

明朝の礼拝では、E牧師のご依頼で、またまたコニーさんにお呼びがかかった!
わたしとしては勿論大歓迎。

プログラムには、説教の後に間奏曲のコーナーが作られてあったので、なにを弾こうかと相談し、つい最近練習を始めたばかりのフォーレの『子守歌』をやってみようか!というハナシになった。
(宗教曲ではないんだが)
もう本番で弾くの?って感じなのだけど、コニーさんもわたしも、この曲に惚~~~~れちゃったんだよね~
最初はピアノで伴奏をしていたのだけど、やっぱりオルガンでもやってみようと言うことで、今週は2回教会で練習をした。
うん、やはりオルガンの方が笛の音と似ていて、調和している!
でも、素敵な演奏にするには確かに簡単ではない。
コニーさんは個人練習だと長音や8分音符のタイミングがあやふやになって、合わせるとズレる箇所が出てきたので、修正!
笛のパートは、息継ぎや運指、いきなかなか難しそう。
オルガンも絶えず一定のリズムを刻み、和音が微妙に変化しながら進行して行くので、正確さが求められ、一瞬も気が抜けない。
でも、「この美しく愛らしい曲を皆さんにも是非聴いてもらいたい」というわたしたちの熱い思いが、練習する動力になっている。

前奏と後奏はこれまで練習してきたモーツァルトとマルチェロより。
そして、讃美歌は3曲。
でもそのうちの2曲の譜面は新しく練習したもので、まだちょっと不安が残っているんだよね。。。

あ~~~、明日ちゃんと弾けるかなぁーーーー。
どうか上手く行きますように・・・。(‐人‐)ナムナム

明日はわたしもCovid-19の抗原検査キットでテストしてみます~。
(義務ではないが教会は検査を推奨しているので、試しにやってみる)
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そして今晩は、”睡眠と神経を休めるためのハーブティー(バレリアン、レモンバーム、パッションフルーツ、ペパーミント)”をいただいて休むことに致します~。

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(不眠症がデフォルトになっているわたし







5月6日(木) ⛅🌂 2~10℃

昨日は午後から、コニーさんとアンサンブルの合わせの約束をしていた。
エリコン観戦は昼の部お休みして、コニーさん宅へ。

課題曲は、フォーレの子守歌。


ステキな演奏デス。

オルガンともとても良く合うと思うが、例の教会の工事のため、今は教会で練習しにくい。
まずはピアノで伴奏してみることにした。
もともとフルート用の曲なので、リコーダーには難しい点もあるが、コニーさんはオクターブ下げるなどして、なんとかリコーダーでも吹けるように工夫してくださった。
二人で「美しい曲よね~~~~」と感動し合っていたが、自分たちの初日は譜読みやタクトの取り方の間違いやらミスタッチやらあって、まだまだでした。
でも合わせた雰囲気や課題もわかったので、お互いに個別練習しておく。

コニーさんは別の新曲に提案していた、カルディーニのノヴェレッタの楽譜も準備してくださっていたので、わたしは初見だったがちょっと合わせてみた。
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こちらはちゃんとしたリコーダー用の、と~ても素敵な曲。
もう一回貼らせてもらおう。


この2曲を練習して、2週間後にまた合わせてみることに。

練習したのは1時間くらいだったと思うが、後の1時間はお喋りしてた。w
(わたしたちは音楽以外のことでも結構話題が尽きない。w)

コニーさんへの手土産は、小さなアーモンドケーキ。
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しばらくしたら
「ケーキ、めっちゃ美味しかった~! もうなくなっちゃったよ!」
とコニーさんからメールが入った。





3月1日(月) ⛅ 1~7℃

昨日はクリスマス以来、2か月以上ぶりの礼拝だった。
必死で練習して備えたけど、やはり緊張したー。
でも小ミスは誤魔化しながら、なんとか無難にこなせたように思う。
30分ほどの礼拝、と言うことだったが、結局そんな短くもなく、いつもの礼拝より5~10分(讃美歌1曲分)短くなっただけだった。

教区の人々は礼拝の再開を知っているのか、どれほどの人が来るだろうか、と思っていたが、ふたを開けてみたら結構来ていたようで、驚いた。
オルガン階から見ただけだが、30人以上は来ていたような?

やはり、特にこの人との交流は極端に少なくなったコロナ禍の中で、皆が教会に集まり、神の下でこの厳しい時期を乗り切れるよう心を一つにすること、病で苦しんだり亡くなった人々のために祈ること、などはいつも以上に大事な意味を持っているんだなと感じた。

そのような礼拝が滞りなく行われるためにも、わたしもオルガンを頑張らないと、と改めて思ったことよ。

~~~~~

先日、教会へオル練に向かっていたら、コニーさんの家の前で庭仕事しているコニーさんに出会った。
クリスマスの礼拝でのデュオ以来、殆ど会ってなかったので、いろいろと話し込んでしまった。

コニーさんには4人の子供と6人(くらい?)の孫がいるが、孫の中の4歳の男の子トルゲ君は、バイオリンに大変な興味を示しているらしい。
コニーさんが持っている古いバイオリンを見せたところ、すっかりこの楽器に魅入られていると。
そこで、コニーさんは4歳の子供が持てるような小さなバイオリンを購入して、トルゲ君にプレゼントすると、とてもワクワクして喜んでいた。
そのバイオリンを家の中に取りに行ってまでわたしにも見せてくれた。
家族の中で誰もバイオリンなんて弾かないのに、って。
(コニーさんはバイオリン持ってるだけで弾けはしないそうだ)
コニーさんの長男さんも幼い頃、丁度トルゲ君のようだったと。
長男さんの場合はアコーディオン(のちにピアノ)だったが、4歳の時にどうしてもアコーディオンが欲しいとお願いしてきたそうだ。
誰もアコーディオンなんて弾かないのに、って。
そしたら、長男さんは大喜びして一人で夢中で弾き出したって。
その後、長男さんはケルンの音大でジャズとポップスのピアノを学ばれ、今はプロの音楽家・作曲家!
そういう音楽の才能の血が家系の中に流れているんだろうね。
トルゲ君の今後の発展に期待!である。


コニーさんが、
「わたしたちも、またデュオの新曲を練習しましょうよ。何か良さげな曲を探してちょうだい!」と。
(何故か探すのはわたしの役目。w)

YT徘徊して探しましたよ~。

全く知らない現代の作曲家だけど、とっても素敵な曲を発見!
F.Caldini -Novelletta Nr.1


そしてもう1曲、フォーレのフルートとオルガンのデュオ曲。(リコーダーじゃないけど)
Gabriel Fauré -Berceuse op. 16

”ベルセーズ”(子守歌)だけどあまりそんな感じはせず、フォーレらしい調べがフランスの雰囲気を一杯に醸し出した、浮き立つような曲。(^^♪
でも笛もオルガンも、ちょっとレベル高いカナ…。

~~~~~

背中~左腕~指先までの不調は、もう2週間になるのにまだ良くならない。
激痛と言うレベルからは軽減したけれど、今度は刺すような慢性的な痛みと痺れが続いている。
母から「更年期障害では?」と言われ、長期化しているのでもしかしたらそうなのかも!?と思い至っている。
自分は更年期はもうとうに過ぎた、50肩も大した不調も出ずにやり過ごした!ウシシと思っていたのに。w
いつか自然に良くなるとのことだが、母は3年かかったとのことで、わたしもあと何年もこの状態!?とワナワナしている。
母曰く
「死にはしないから諦めて付き合え。健康オタクになりなさい」
エー!? ><、
ハイ…。_| ̄|○




9月15日(火 ☀ 16~29℃

今週もまた仕事やあれこれで忙しく始まっている。😥💦

でも昨日の新任礼拝のことは簡単に記しておこう。

牧師5人(新しい牧師さん、C管区長牧師、L 牧師、アシスタント牧師2名)が揃い、プログラム盛りだくさん、音楽盛りだくさんの、大きな礼拝だった。
参列者も多くなるだろうと言うことで、今回は来たい人は事前に申し込みが必要だった。
教会役員によると、80名ほどの申し込みがあったそうだ。@@
教会内のベンチもソーシャルディスタンスの距離を取りつつ、ほぼ一杯になっていた。

わたしは1時間半前から教会に行って一通り練習し、コニーさんも1時間前には来て、早めにリハーサルも終わらして待機していた。
リハでは上手く行っていたが、わたしは
「本番では、人もたくさん入っているし、緊張するしで、いつもとは全然違う雰囲気になるから、何が起こるかわからない。もし何か起こっても、お互い止まらずに行こうね」
とコニーさんに声を掛けていた。
コニーさんは、いつもの楽観的でリラックスした調子で「大丈夫大丈夫」と言っていた。

新しい牧師さん(・・・取り敢えずE牧師と呼ぼう)も、わざわざオルガン階に上がって来られて、「奏楽有り難うございます。今日の礼拝も本当に楽しみです」朗らかにに挨拶してくださった。

わたしとしては、最初の入場行進の際のオルガンソロが上手く行けば、半分の肩の荷は下りる感覚だった。w
曲は、新曲をやめて、前から弾いていたD.Germanのトランペット・チューンにした。
コニーさんが、「この曲が良い!」と言ってくれたので、わたしもこの曲が入場の音楽に打ってつけに思えてきた。(爆)

今回は、所々でストップを入れ替え、トランペットとミクスチャーを織り交ぜたり、マニュアルを変えたりしながら、変化をつけたかった。
でも、ストップを入れ替えて鍵盤に戻るときにミスる可能性も大きいので、その辺を重点的に練習した。
で、結果的には、途中でストップを変えた時に、やはり楽譜に戻り損ねて、2小節飛ばしてしまった!ギャー
丁度調が変わる移行部分が抜けてしまったので、転調が唐突になって(ヤバー!😲)と思ったが、仕方ないので知らぬ顔してそのまま続行。
それ以外は上手く行き、ハデハデなエンディングも決まった!(ハズw)
(終わり良ければ総て良しの法則ってことでw)

あとはリラックスして、イケるはずだった。

ところが最初のアンサンブル曲、テレマンのソナタの後半部で、コニーさんがちょっとミスって戸惑って、リコーダーの音が止まってしまった。
わたしは打ち合わせ通りそのまま止まらずに、また彼女がどこかで乗ってくるのを待ちながらチェンバロ(デジピの)を弾き続けたが、とうとう最後まで彼女は音楽に乗れず、諦めてしまった。
彼女はリコーダー譜しか見ていないので、チェンバロのパートを聴いているだけだと、楽譜のどこを行っているのか咄嗟に分からなかったのだろう。
後半部はわたし一人で弾き終わり、なんだか寂しい終わり方だった。

練習の時は、ミスったり呼吸が合わない時は、止まってまたキリの良いところから弾き直していたが、本番ではそうは行かない。
だからもしかしたら、片方が楽譜落ちしても、もう片方は最後まで弾き続け、途中からまた乗るという練習もしておかなければならないのかもしれない。
動揺してその後が続かない、と言うことがないように、メンタルも鍛えておく必要があるかもね。

これで、ちょっと(かなり)気落ちしてしまったか弱気になってしまったか、コニーさんの調子はその後も全体的に上がらないような感じで、普段よりも小ミスが点在した。
でも、最後までベストは尽くしたし、下で聴いている人にしてみたら、それほど分からなかったかな?

まー今までの2回の奏楽が大成功だったものだから、今回の失敗は本番の怖さを勉強する機会となった。

コニーさんにしてみれば、初めて礼拝の奏楽で、それも1カ月に1回の割合で3回やるのは大変だったと思う。
彼女は毎回喜びとヤル気に満ち溢れて練習も奏楽もしたけれど、今回は曲数も多かったし、一つ一つ違う曲をその度にしっかりと把握し、間違えないように演奏するのは簡単なことではなかっただろう。
さらにそれを難しくするのは、次の曲までの長短のインターバルである。
コンサートなどではずっと演奏モードでいられるが、礼拝ではさまざまな儀式やら、説教などがあり、そちらのことに気を取られる。
今回はとくに1時間半の長い式だった。
漫然と見ていると、突然音楽の順番が来て、いきなりあわわΣ(゚д゚;≡;゚д゚)と弾くハメになる。
なので、常にプログラムを確認しながらも、次の曲に意識を集中させていなければならない。
本当に教会音楽家って大変な仕事だと思うわー!


(次回に続く)













8月26日(水) 🌀☂☁ 16~17℃

急に涼しく(肌寒く)なり、ウールのカーディガンやフリースを着ている。
暑いのも大変だったけれど、過ぎ去ってみると短かった夏が名残惜しい気もする…。
夏の太陽よ、もう一度カムバーック!

今日は朝から秋の嵐なのか風雨が強かったが、昼に雨は上がったので、約束通りコニーさんとの練習のため教会へ。

次の新しい牧師さんの新任礼拝は3週間後だが、コニーさんが来週は練習できないとのことで、今週まずどんな感じか当たりを付けて、再来週仕上げようということになった。

候補に考えている曲は、
前奏:テレマンのリコーダーソナタ ヘ長調 TWV 41:F2 から第一曲”Vivace”


間奏曲:マリア・テレジア・フォン・パラディス ”シチリエンヌ”


後奏:アッキレ・シモネッティ ”マドリガル”


テレマンは部長、シモネッティはkiraさんにおススメ曲として教えていただいたもの。
コニーさんに提案したら、彼女もすっごく気に入ってくれた。
ブログでのお友達からの情報、有難いです。m(__)m

これらの選りすぐりの曲は、新しい牧師さんを歓迎するにピッタリだと、コニーさんと大切に取っておいたのだ。

テレマンはチェンバロで、パラディスはギター(デジピにハープの音色がないので。でもギターでも素朴な弦の響きがとても良く合ってナイス!)、シモネッティはピアノでの伴奏にした。
曲の性格に合わせてこういう幅広い遊びができるので、デジピはとても重宝している。

ま、今日の合わせではまだまだ譜読みの状態だったので、次までお互いに練習を積んでおく、というところ。

次もさらに素敵なアンサンブルになりそうで楽しみだわん






7月2日(木) ⛅ 15~23℃

もう7月?早っ!( ̄□ ̄;)!!

8月はL牧師の最後の礼拝、9月は新しい牧師さんの新任の礼拝で、コニーさんとの奏楽を頼まれたので、最低4曲、もしかしたら間奏曲も2曲、必要だ。
もう夏のバカンスシーズンに突入なので、コニーさんも子供たちや孫たちの世話で忙しくなるだろう。
早めに準備しておくに越したことはない。
というわけで、今まで練習してきた曲だけではレパも余りないので、他にもリコーダーと鍵盤で合奏できる曲を探してみた。

一つは、バッハのフルートソナタBWV1031の2楽章『シチリアーノ』である。
これはずっと前に、ピアノ曲に編曲されたものを弾いてみたことがある。
(お耳汚しですが…)


美しい調べ・・・

オリジナルのように、笛と一緒に演奏してみたいな。(パユ氏のフルートで)



もう一つ見つけたのが、これも『シチリアーノ』なのであるが、マリア・テレジア・フォン・パラディスと言う女性音楽家(ピアニスト・歌手・作曲家)の曲である。
(フルートとハープの組み合わせもイイね!)

なんだか若い乙女、心の華やぎ、あるいは夢み心地、期待・・・そんなイメージが湧くステキな曲!

わたしはパラディスのことを知らなかったが、調べてみると、モーツァルトと同時代の人で、ウィーン出身とのことである。
パラディスはモーツァルトにも会ったことがあるし、ピアノ協奏曲も書いてもらい、サリエリに歌と作曲も師事している。

でも、この曲は古典と言うよりも、ロマン派のような響き。

パラディスは子供の頃に失明し、盲目ながらも、ヨーロッパ中を演奏ツアーしてして回ったほどの実力の持ち主だったようだ。

余談だが、パラディスは18歳の時に、ウィーンで活躍していたメスメルという医師から目の治療を受けた。
メスメルが催眠療法に用いていたのが、当時熱狂的に流行っていた神秘の音色を持つ『グラス・ハーモニカ』と言う楽器だった。
しかし、次第にこの『グラス・ハーモニカ』は人々の気を狂わせ奇怪な神経障害をもたらす楽器という噂が広まり、禁止令まで出た。
しかし、メスメルは禁止令が出てもこの楽器を治療に使っていて、しかもパラディスは治療を途中で止めたので目も回復せず、彼女の精神に悪影響を与えたとしてスキャンダルになり、メスメルはついに禁止令違反を理由にウィーンから追放されたのだと。
モーツァルトも『グラス・ハーモニカ』のための曲を作っているし、いろいろと当時のウィーンでの流行りや人間模様が知れておもしろーい!

・・・と、調べていると、本題からあちこちに際限なく脱線して行くがw、とにかく、パラディスの『シチリアーノ』も是非コニーさんと合奏したいなと思っているところ。





6月15日 (月)☁🌂 16~19℃

昨日はエネルギー切れで、礼拝のことまで書けなかったので、仕切り直して。

昨日、新しい牧師さんの自己紹介礼拝が行われたのだった。

コニーさんとはこの間、教会で2回合わせの練習をした。

モーツァルトのディヴェルティメントはもともと3本のバセットホルン(クラリネットのような木管楽器)のための喜遊曲で、わたしたちはリコーダーとピアノのトランスクリプションで練習していたが、教会のデジピで合わせてみると、なんかパワー不足。
せっかくのモーツァルトの華々しさが欠けるように感じたので、オルガンと合わせてみた。
8と4フィートのストップを出して、主鍵盤と第二鍵盤をコッペルで連結したくらいの大きな音でも、リコーダーの音は埋もれず、ヴォリュームが出て、教会の大きな空間で開会の前奏曲としてはピアノよりもずっと良いように感じた。
わたしたちが弾くのは第1曲アレグロ


マルチェロのリコーダー・ソナタでは、デジピのチェンバロ音がバッチリマッチ。
これがデジピとは思えない本物のようなチェンバロ音なのだ。
リコーダーのソロを控え目に通奏低音が寄り添う。

間奏曲に第1曲 ラルゴ
後奏に第2曲 アレグロ

と言う構成で臨む。

当日は、1時間前の9時にコニーさんと約束。
わたしたちはすぐ近所に住んでいる。
わたしが早めにチャリで家を出ると、少し前をチャリで走るコニーさんの姿が。(笑)
結局一緒に教会に到着。
後になると、教会守のおばさまや役員たち、そしておそらく新しい牧師さんも早めにいらして、挨拶など交わして、教会内はザワザワする。
なので、教会が静かなうちにリハを終えておかねばならない。
でも、今日はやはり早めに教会内も賑わい出した。
わたしたちがプローベしていると、役員たちも階下を行ったり来たり、そしてわたしたちに向かって親指を立てて”👍グッド!”のサインを出してくれたり、「とっても素敵な響き!」と声を掛けて下さった。
そのうち、新しい牧師さんも到着され、下で役員たちと挨拶を交わされ(会長以外は今日が初顔合わせだった)、しばらくしてオルガン階にも上がって来られた。
ブロンドのおかっぱ頭に眼鏡とフェイスシールドを付け、にこやかで溌剌と元気な方。
同い年とのことだが、年齢よりもずっと若く見える。
「もう教会に入って来た時から美しい音楽が聴こえてきて、嬉しく迎えていただきました。今日は素晴らしい音楽で礼拝を支えていただき、わたしも力づけられます」と。
「わたしたちにとってもアンサンブル初お披露目なんです。紹介礼拝を彩らせていただければ。良い礼拝となりますように。お互いToitoitoi!ですね」

教会には、50名くらいの人々が来ていた印象。
(また後日、役員の記録ノートを見ないと正確にはわからないが)
わたしたちのモーツァルトで開会。
これはバッチリ上手くいった。

新しい牧師さんが会衆に挨拶されて、礼拝が始まった。
牧師さんの綺麗な声は大きく、話し方もとても上手だ。
声が大きく話し上手ということは、牧師という職業にはとても大事な要素だと思う。
説教のテーマは「活き活きとした教会」。
先日の聖霊降臨祭でも教会の誕生を祝ったが、ルカにある初期教会では毎日信者がどんどんと増え、信仰を共にすることで信者たちは互いに助け合い、支え合い、活き活きとした共同体として生活していた、と。
現在では、どこの教区でもそうあるように、教会の力は衰える一方であると。
この村もその例外でないと思いますが・・・、と牧師さんが言うと、会衆は「ううう、、、」と言う雰囲気だった。
牧師一人が頑張ってもダメで、教区民も一緒に活き活きとした教会を作って行きましょう、と言う内容であった。
説教は教区民の心に訴えたのではないかな?

讃美歌2曲を挟んで、お知らせコーナーでは、牧師さんがこの礼拝を準備万端に整えてくれた役員や教会守、そして音楽担当にも感謝の意を述べられ、わたしたちには特別に拍手まで贈ってくださった。

マルチェロの間奏曲、そして最後に後奏で、わたしたちの役目は無事に終えられた。
出来栄えは、一生懸命練習した甲斐あり、なかなか良かったのではないかな?
わたしはほんの少しミスタッチもしたし、コニーさんも途中で息がキツそうになったところもあったけど、そういう時こそお互いが力強く引っぱって補い合えたように思う。

わたしにとっては、いつも一人で責任を負って支えているので、もう一人一緒に支えてくれる人が居て、緊張もそうなかったし、リラックスして奏楽できたと思う。
コニーさんは、教会で音楽を披露できるこの機会を本当に心から喜んで、楽しんでくれたようだ。

礼拝の終わりに、役員会長が
「新しい牧師さんの信任について、異議のある人は書面で1週間以内に申し出てください。この後、教会の外で新しい牧師さんともっと近く知り合える機会を設けておりますので、ドリンクとともにどうぞご歓談ください」とお知らせしていた。

異議の申し立ては殆ど皆無だろう。
それに異議は20票ないと無効なのだ。
そんな例はまず、ない。

これでほぼわたしたちの新しい牧師さんが決まった!
明るい親しみやすい方で、本当に嬉しい!

コニーさんに、改めてお礼を言って、成功を讃え合った。w
彼女に、「このあとちょっと残る?」と聞いたら、「娘も来ているし(娘さんはわざわざ遠くからこの礼拝に駆けつけてくれていた)遠慮するわ」と仰っていたが、下に降りると、役員たちや会衆の皆さんから、「今日の音楽はまた趣が違ってとっても良かった」「笛の音と伴奏がとても良く合っていた」「新しい雰囲気でステキだった」と口々に褒められ、コニーさんも娘さんと残って、周りの人々とお喋りすることに。
コニーさんは20年くらい前までは積極的に教会活動や笛アンサンブルの音楽活動に加わっていたそうなので、実はわたしなんかよりもずっと経験豊富な古株なのだ。
会衆の中にも、彼女を知っている人は何人かいて、昔話に花が咲いていた。

牧師さんはグループごとにまとまっている人々とひとしきりお喋りしながら周り、わたしたちのところへも改めていらしてくださった。
「音楽が本当に素晴らしかったです。ありがとうございました。もし就任が決まれば、9月13日がわたしの就任礼拝となります。その時も、このデュオで音楽をお願いしたいわ!」と。
おおぉ~!
もう次の依頼が!

人々の中には、「来るか来ないかわからない」と言っていたL牧師の姿もあった。
無視するわけにはいかないので、わたしはL牧師に、
「2週間後の堅信礼ではまたよろしくお願いします」と挨拶した。
「歌とトランペットのRさんたちは、あなたに連絡してきましたか?」と聞かれたので
「まだです」と答えた。
「この前も彼らと電話で話したので、もうすぐあなたにも連絡が行くと思います」と。
そしてコニーさんに向かって突然、
「リコーダー、良かったですよ。8月の下旬に夏教会がこの村でありますが、その時にまた奏楽してくれませんか?」と聞かれた。
なんと二つ目の依頼だ!
コニーさんはL牧師を知らなくて、(え、この人誰?)というようなリアクションだったので、わたしが小声で
「こちらが今、代理をされているL牧師ですよ」とフォローした。L牧師は、
「わたしは”まだ”ここの教会で牧師代理をしていますが、8月終わりの礼拝がわたしの最後の礼拝となります。その時にお願いできますか?」と。
でもわたしはそれを聞いて内心、ちょっとムッ。
先日、L牧師に「オルガンと共演できる楽器を」、と言われてリコーダーを提案したのに、堅信礼ではそれを断ってご自分で歌とトランペットを手配され、そしたら今回リコーダーが良かったから8月には採用、みたいな? ほらぁ、リコーダーやっぱり良かったんじゃない!

L牧師は、礼拝には真面目に取り組まれ、早めにプログラムも準備して下さり、仕事的には全く問題ないけど、長年のお付き合いにもかかわらず、なんか掴みどころがなく、正直馴染めなかったな。
まぁ、合う合わないはあるから仕方ない。
(だから新しい牧師さんが来てくださるのは嬉しー!)|・ノロ・)ヒソヒソ

とにかく、リコーダーとオルガンの奏楽は、自分たちが思っていた以上の大成功だったようだ。
コニーさんは、この初登場で、すぐに2つの礼拝の依頼も受けた。素晴しい!
彼女もとても喜んでいた。

村の教会も、わたしたちも、また新しいスタートに向かってGo!









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