2006年03月12日

ブログという場について考える

谷みどりさんのブログを巡る事件をご存知でしょうか?
あまり報道はされていないのですが、谷さんを知っていたこともあり、考えさせ
られました。

谷さんは経済産業省の消費経済部長で、事件の経緯はAsahi.Netの記事に詳しい
のですが、要点は以下の通りです。

 ッ氏は、消費者の役に立つ情報を、記者発表や省庁のホームページ以外の
手段で幅広く伝えたいと思っていた
◆ス報担当に相談したら、ブログを勧められた
.そこで個人契約の無料ブログを開設し、2月1日より
 ○本名で(但し組織の合意を経た文章ではないので肩書きはなしで)
 ○業務時間内に(業務に役立つ内容であり職務専念義務に違反しないと考えた)
投稿した
ぁPSE法についての記事を投稿したところ(2月13日)、内容への批判や個人攻撃
を中心としたコメントが1000件以上寄せられた。2chでも個人攻撃が相次いだ。
*PSE法については最近批判的な報道もなされており、攻撃されやすいテーマ
ではありました。この法律の是非については割愛します。
ァゥ灰瓮鵐箸悗諒嵜はないまま、ブログは閉鎖された(2月19日)
Αッ氏は「公務中の更新を巡り、国民の非難を浴びた」として国家公務員法の
  職務専念義務違反で注意を受けた

確かにの公私の区別は曖昧ですが、本人の善意と熱意が職務専念義務違反とされ、
今後この道が閉ざされるであろうことはなんだか腑に落ちません。
また、コメントが多数寄せられたことは、様々な意見があり、国民にも問題意識が
生じている証拠だと思うのですが(ネット特有の過剰反応の面もあるでしょうが)、
コメントに全く返信せずブログを閉じるのも不可解です。

なんだか腑に落ちず色々考えさせられたのですが、少なくとも谷さんの目的に
ブログは適していなかったのかも、、という気が今はしています。ブログは、
官庁の記者発表やお知らせHPのように一方的に通達する場ではなく、個人の
意見の是非について自由に発言がなされる場です。そして、その意見は発言者
個人に対してなされます。つまり、個人攻撃になりやすいわけです。

asahi.comによると、谷さんは「官庁のHPは、見たい情報にたどり着くのが
大変だし、広報予算も限られている。官僚言葉でなく、個人として語りかけた
かった。職務中の更新は注意が足りなかった」と語ったそうです。
やはり、目的は「教えてあげたい」で、意見の交換ではなかったんですね。
もちろん、官僚として「教えてくれる」ことはとても重要。でも、ブログは
適してなかったのかな。


なんだか勝手なことを書きましたが、谷さんは私のことを覚えてないだろう
からままいいや。

tatablog at 00:01│Comments(4)TrackBack(2)時事 

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1. 経産省部長の「炎上」ブログ続報(朝日新聞)  [ 技術系サラリーマンの交差点 ]   2006年03月16日 06:24
 経済産業省の谷みどり消費経済部長のブログが約3週間で閉鎖に追い込まれた件について、朝日新聞夕刊2006年3月14日付け科学欄(記者席)にコメントが掲載された。科学医療部次長 高橋真理子「専門家の発信、生かせる環境に」という署名記事。筆者の主張が述べられている部...
2. 谷みどり 消費者 情報  [ 人気Blogランキング[今週20位] ]   2006年04月16日 21:18
... 谷みどりさんのブログを巡る事件をご存知でしょうか?られました。谷さんは経済産業省の消費経済部長で、事件の経緯はAsahi.Netの記事に詳しいのですが、要点は以下の通りです。.谷氏は、消費者の役に立つ情報を、記者発表や省庁のホームページ以外の

この記事へのコメント

1. Posted by morijun(1/2)   2006年03月12日 12:29
谷さんと面識があるんですか?すごい〜。

私がこの件を目にしたのは既にブログが閉鎖された後だったので、
伝聞でしかないのですが、対応の必要なコメントについては真摯に
対応されていたようですよ。
ただ、いわゆる「荒らし」や「粘着」があまりに殺到したため、
閉鎖せざるを得なくなったように聞いています。

PSE自体が物議を呼ぶトピックなので、大部分は抗議であろう
コメントが殺到しそうなことは予見できたように思います。
経産省に電話したりHPから意見を送ったりパブコメ出したりするのに
躊躇しても、ブログのコメントだと敷居が低いですから。
それに、主務官庁の部長さんから直接回答がもらえるなんて、
今までだと考えられなかったですものね。
2. Posted by morijun(2/2)   2006年03月12日 12:29
今この時点でもし同じことをやるとしたら、コメントなし(TBも
なしでもいいや)でやる方がベターだったんでしょうね。
あと、公私も曖昧なので、経産省サイトの中にブログ形式のサイトを
置いてやる、とかも方法としては考えられたと思います。

なので、ちょっと甘い部分はあったと思いますが、谷さんが善意で
情報提供したかったと思っていた点は素晴しいと思います。
ただ情報の受け手のリテラシーが成熟するのには、もう少し時間が
必要なように思いました。閉鎖しちゃったのは残念で、一時的に
冷却期間を置いて、また復活してくれるといいなと思います。

今度は、施行直前じゃなくてもっと前の段階でお願いしたいですね。
3. Posted by ひっと   2006年03月16日 08:55
谷さん本人と面識があるみたいですが
今回の件に関しては安易すぎます
電気用品安全法を中古品にまで適用するのは財産権の侵害ですよ
それに周知がされてない状況はあまりにもお粗末な事です
PSEマークがなければ販売できないということは本来
一次流通(製造業者〜小売り)で対応するのが正しく
(国会審議でも中古品については討論されてない)
憲法29条の規定する法律要件主義に反するので
経済産業省の暴走としか思えません
安全について規制するのであれば国会で審議し別の法律で対応するのが正しい選択だと思います
突然振って沸いた販売禁止で
(経産省が中古も対象であると認めたのは2月17日)
リサイクル業者の悲痛な声は聞こえていますか?
噂ではリサイクル業者の自殺者も出ています
新聞やテレビに出ていない事は多いのです
4. Posted by tata   2006年03月16日 20:52

☆morijunさん
お返事は以下に記事とさせていただきました。
http://blog.livedoor.jp/tatablog/archives/50270838.html

☆ひっとさん
まずは、コメントありがとうございます。

先日ブログに書いた記事では、この法律の是非はともかくとして、
一般ユーザと行政担当者との情報交流の場だったブログが閉じら
れてしまったのが残念で、その理由を考えたつもりでした。
PSE法に問題があるにせよ、そのためにブログが閉鎖されるのは
おかしいし、その理由が「職務専念義務違反」というのも腑に
落ちないな、と思ったからです。

ご指摘いただいたPSE法の内容については、その是非につい意見を
述べるだけの知識を私は持ち合わせていません。ただ、新聞や
テレビに出ていることだけ見ても問題が多いのだろうと思います。
そういう意味では谷さんのブログへのコメントは「荒らし」として
片付けるべきものではなく、正当な批判も多かったのだと思いますし、
その点は付け加えたいと思います。

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