2007年05月31日
とりあえず引越しします
2007年05月30日
iBookにほぼ死亡宣告くだる
修理サービスは一律で4万いくらってそんなん納得できねー。
もうフォトショ使うこともないだろうし、今度買う時はたぶんwin機。
でもいつ新マシン入手できるかは未定。いまは間に合わせに家人のサブマシン借りてます。でもこれCDドライブも付いてない…
ジャンプ感想は更新中だったhtml版はこれでおそらく永久停止。以後はこのブログでゆるゆるやっていく形になるかと。モニターブラックアウトする前にカテゴリ作っておいたのは期せずして事前準備となったか。更新チェックの方はアドレス変更申請はしばらく出さないつもり。現在登録してあるページで一文告知できるかこの後試してみます。
もうフォトショ使うこともないだろうし、今度買う時はたぶんwin機。
でもいつ新マシン入手できるかは未定。いまは間に合わせに家人のサブマシン借りてます。でもこれCDドライブも付いてない…
ジャンプ感想は更新中だったhtml版はこれでおそらく永久停止。以後はこのブログでゆるゆるやっていく形になるかと。モニターブラックアウトする前にカテゴリ作っておいたのは期せずして事前準備となったか。更新チェックの方はアドレス変更申請はしばらく出さないつもり。現在登録してあるページで一文告知できるかこの後試してみます。
2007年05月29日
iMacも
やはり力尽き申した…
一晩寝かせればまた使えないかしら。
とりあえず明日は満喫行こうかなあ。でも副流煙がゆううつ。
一晩寝かせればまた使えないかしら。
とりあえず明日は満喫行こうかなあ。でも副流煙がゆううつ。
2007年05月28日
iBookが逝ってしまわれた模様
モニターと本体部分との接触が怪しくなったような挙動は大分前から見せていたのですが、一昨日の夜、ついにブラックアウト。なんだかもう元気なあいつには二度と会えない気がするの… ほぼ丸4年の付き合いでありました。その前に使ってたiMacもたしかおなじぐらいの経年で壊れたなあ。
というか現在の更新にはその半分壊れたiMacを使っています。よく画面が散ら付いて電源が落ちそうな気配を見せますが、とりあえず今はこやつに頼るしかない。ただ問題はクラリスホームページで更新していた「ジャンプ雑感」ページのそれまでのデータがこちらにないこと(これはコピペでなんとか複製できるけど)と、iTunesが入ってないため新しい音源をたとえ入手したとしてもデータ管理できないこと。どうしましょうね…
でも使い勝手自体は悪くない。キーボードはこちらのものの方が指に馴染むし、ブラウン管モニターもやはり肌理が細かく目に映って美しいと思う。OSにしても.X以降より.9の方がシンプルに操作できてストレス少ないなあ。
というか現在の更新にはその半分壊れたiMacを使っています。よく画面が散ら付いて電源が落ちそうな気配を見せますが、とりあえず今はこやつに頼るしかない。ただ問題はクラリスホームページで更新していた「ジャンプ雑感」ページのそれまでのデータがこちらにないこと(これはコピペでなんとか複製できるけど)と、iTunesが入ってないため新しい音源をたとえ入手したとしてもデータ管理できないこと。どうしましょうね…
でも使い勝手自体は悪くない。キーボードはこちらのものの方が指に馴染むし、ブラウン管モニターもやはり肌理が細かく目に映って美しいと思う。OSにしても.X以降より.9の方がシンプルに操作できてストレス少ないなあ。
2007年05月27日
「重機人間ユンボル」(武井宏之)

買っておいてなんだが、やはり私にはこの漫画の面白さというか読み方がよく分かりません。部分的な演出には惹かれるものがあるけど。
しかし巻末付録のキャラプロフィールページのFSS臭は異常。本編で知り得なかったユンボルたちのデータが見られたのは楽しかったけど。
武井先生はこの先何処へ往くのだろう。クオ・ヴァディス。
ところで「仏ゾーン」文庫化の件はめでたい。結局、現在までの連載三作中で、第一作のこれが最も構成が優れているのでは。
2007年05月26日
ツンデレ猫の引力
猫と暮らしていてようやく気付けたのは、彼ら彼女らも、気ままなようでいてその実「飼い主に見せるため」の顔をつくっている事が多いということです。たとえば、枕元を歩く猫と半眠半醒状態で目が合ったとする。すると猫の顔がパッと愛想のいいものに変わるのですよ。「あ、起きてたの」って感じで。この半覚醒状態というものは、狙ってできるものではないけど以前にも猫の意外な側面をみる機会をもたらしてくれました。私が寝入ったのを確かめてから、そっと腕の中から抜け出す猫。まるで、人間である自分の方が寝かし付けられてるようだとその時感じましたわ。まさしくペット史においては『人間が猫を馴らしたのではなく猫の方が人間を馴らした』ということだと年を追う毎に実感します。
さて現在私がもっとも目の肥やしとしている毛並みのいい雄猫がいます。彼の性質はズバリツンデレ。我が家で飼われてきた数えきれない猫の中でも、トップクラスのそっけない性格です。名を呼ばれても返事をするどころか目を合わせることすら避けられる。そんな彼もたとえばひどく寒い冬の夜には私の布団のそばへきて、居場所を請うように顔を一なめ二なめしてくれるのです。その回数、一年に一回あるかないか。しかしそれゆえに至福度は増すのあります。
自らの存在価値醸成という面において、血縁のある個体同士でもその戦略は実に様々。それに翻弄されている私はすっかり猫電波にやられちゃってるんだろうなあ。…っていうか猫の脳波ってマジになんかすごい干渉性あると思うよ?マジでマジで。
さて現在私がもっとも目の肥やしとしている毛並みのいい雄猫がいます。彼の性質はズバリツンデレ。我が家で飼われてきた数えきれない猫の中でも、トップクラスのそっけない性格です。名を呼ばれても返事をするどころか目を合わせることすら避けられる。そんな彼もたとえばひどく寒い冬の夜には私の布団のそばへきて、居場所を請うように顔を一なめ二なめしてくれるのです。その回数、一年に一回あるかないか。しかしそれゆえに至福度は増すのあります。
自らの存在価値醸成という面において、血縁のある個体同士でもその戦略は実に様々。それに翻弄されている私はすっかり猫電波にやられちゃってるんだろうなあ。…っていうか猫の脳波ってマジになんかすごい干渉性あると思うよ?マジでマジで。
2007年05月25日
雑記、真なる雑記
「CSI科学捜査班」を地元局で金曜夜中に二本連続で流してるのにハマっちゃって。基本、エグイ遺体描写が売りな部分があるもので妙なプライドによりWOWOW放映時には視てなかったんだけど、地上波だと気楽にチャンネル合わせられて抵抗なくていいですわ。
そんで、それを視るために仮眠してたら日付け変わっちゃったんで今夜もタイムスタンプいじりました。報告終了。
「暁星記」の新刊、Amazonが確保まだできてませんってメールが。気長に待ちます。
木曜の「報道ステーション」で、見学客が費用を払って買った生きた牛を虎に餌として与えるのを衆人環視イベントとしてる中国の動物園がイギリスの動物団体から批判を受けているというニュースが。映像を視てとまどってる牛の姿にストレートに哀れさをもよおし、同時に爆笑してる客たちの音声録音部分に嫌悪感が。しかしさっきネットで得た未確認情報によると、保護した虎を野生に戻すための訓練として生き餌を与え、費用対策として客に餌となる動物を買ってもらう方式を採用しているとのこと。そう聞かされると、今度は報道側の恣意部分も見えてきてややクールダウン。殺戮を一種の祭典としてとらえる習性は、文化人類学ではほとんど全世界で確認されている現象でしょうしね。個人的にはそれでもやっぱり不快なんだけど、冷静につとめて捉える必要もあるのも事実。
そんで、それを視るために仮眠してたら日付け変わっちゃったんで今夜もタイムスタンプいじりました。報告終了。
「暁星記」の新刊、Amazonが確保まだできてませんってメールが。気長に待ちます。
木曜の「報道ステーション」で、見学客が費用を払って買った生きた牛を虎に餌として与えるのを衆人環視イベントとしてる中国の動物園がイギリスの動物団体から批判を受けているというニュースが。映像を視てとまどってる牛の姿にストレートに哀れさをもよおし、同時に爆笑してる客たちの音声録音部分に嫌悪感が。しかしさっきネットで得た未確認情報によると、保護した虎を野生に戻すための訓練として生き餌を与え、費用対策として客に餌となる動物を買ってもらう方式を採用しているとのこと。そう聞かされると、今度は報道側の恣意部分も見えてきてややクールダウン。殺戮を一種の祭典としてとらえる習性は、文化人類学ではほとんど全世界で確認されている現象でしょうしね。個人的にはそれでもやっぱり不快なんだけど、冷静につとめて捉える必要もあるのも事実。
2007年05月24日
モーニング25号
あー、今年は花粉症ややキツだわー鼻水がとまらない。体がかゆい。
とりぱん:カラーでみる野鳥ズはなんてカラフルなんだ。うちの庭にはあんなに来ない…(猫サファリパーク状態だからあたりまえ
せんむしまこうさん:げんしりょくえねるぎいはみらいにふかけつですのまき
はなわけのよんしまい:ああ、ご夫婦でなかよく載っておられる号はなんというか一種の加齢臭で空気淀む感じだわ。うめたんは意中の男ゲットしたようですが、あの彼は彼女いたんじゃなかったっけか。ともあれ最終回は近そう。
黒博物館:大分読んでても落ち着きを保てるようになってきた。それでも依然、見せ場におけるテンションは高いつくりになってますが。ウォルターは回が進む毎に生気が薄くなっていくようにも思うけど、あれはフランシスへの疑念とマーガレットへの未練の二重苦のためかしらん。ところで弁護士という職業は、当時においてはさほど身分的に高いものではない印象があったのだけど。貴族出身弁護士ということなのかな。
バガボン:真打ち植田の生存を見せて、長期休載への引きとしたのは悪くない趣向かと。
ひまわりっ:どうも時代設定は10年ばかし今より古いようですね。しかし健一一号の沖縄デビューがしっかり描かれるとは思ってなかった。比嘉さんのつぶらな瞳が印象的。
ディアスポリス:にちゃあが余韻ある終幕の伏線だったなんて!! 男を上げたぜ鈴木刑事。でも翔子はあの後もマフィアに追われそうで心配です。
はるか:で、赤城の今の心の内は…?
エレキング:先週も面白かったけど、今週の最終二本もレイアウトに工夫があってなかなか。ネガ語りで植物を枯らす話と時計のゾロ目でにわか中二病というよくあるネタなんだけどねー たまにそういうベタなの見せられると不思議に笑える。
あおい:やばい、意外な同棲カップルよりも奈良橋が碇にいかに奈良橋節を聞かせるかの方が全然気になる(笑) でも、優紀たんのやさしい一面クローズアップ展開でもOKよ?
ピアノの森:すっごい迷走してないか、ここ数カ月… なにやりたくてどこにむかってのかわかんねえー
TOKYO妖怪図鑑の作者って、ペットボトルお茶のCMに使われてるキャラクター描いてない?
とりぱん:カラーでみる野鳥ズはなんてカラフルなんだ。うちの庭にはあんなに来ない…(猫サファリパーク状態だからあたりまえ
せんむしまこうさん:げんしりょくえねるぎいはみらいにふかけつですのまき
はなわけのよんしまい:ああ、ご夫婦でなかよく載っておられる号はなんというか一種の加齢臭で空気淀む感じだわ。うめたんは意中の男ゲットしたようですが、あの彼は彼女いたんじゃなかったっけか。ともあれ最終回は近そう。
黒博物館:大分読んでても落ち着きを保てるようになってきた。それでも依然、見せ場におけるテンションは高いつくりになってますが。ウォルターは回が進む毎に生気が薄くなっていくようにも思うけど、あれはフランシスへの疑念とマーガレットへの未練の二重苦のためかしらん。ところで弁護士という職業は、当時においてはさほど身分的に高いものではない印象があったのだけど。貴族出身弁護士ということなのかな。
バガボン:真打ち植田の生存を見せて、長期休載への引きとしたのは悪くない趣向かと。
ひまわりっ:どうも時代設定は10年ばかし今より古いようですね。しかし健一一号の沖縄デビューがしっかり描かれるとは思ってなかった。比嘉さんのつぶらな瞳が印象的。
ディアスポリス:にちゃあが余韻ある終幕の伏線だったなんて!! 男を上げたぜ鈴木刑事。でも翔子はあの後もマフィアに追われそうで心配です。
はるか:で、赤城の今の心の内は…?
エレキング:先週も面白かったけど、今週の最終二本もレイアウトに工夫があってなかなか。ネガ語りで植物を枯らす話と時計のゾロ目でにわか中二病というよくあるネタなんだけどねー たまにそういうベタなの見せられると不思議に笑える。
あおい:やばい、意外な同棲カップルよりも奈良橋が碇にいかに奈良橋節を聞かせるかの方が全然気になる(笑) でも、優紀たんのやさしい一面クローズアップ展開でもOKよ?
ピアノの森:すっごい迷走してないか、ここ数カ月… なにやりたくてどこにむかってのかわかんねえー
TOKYO妖怪図鑑の作者って、ペットボトルお茶のCMに使われてるキャラクター描いてない?
「犯罪不安社会」

11(新書3) 浜井浩一、芹沢一也 著/光文社 刊
(本年度読了本記録からあらたに分類内に『新書』を追加することとしました)
国内における犯罪件数はむしろ以前よりも減少しているのに、なぜかマスコミでは「凶悪犯罪の増加がいちじるしい」などと論評がとびかっているし、また国民の間でも体感治安の悪化が語られている。そんな現状を統計学と社会学の両面からそれぞれアプローチすることで、政治の変化に直結しかねない世論を安易に醸成させないために、風評や印象に流されずに沈思黙考する姿勢を説いた一冊。いまだ為政者の煽りに流されやすいこの国において、この問題は実に喫急の課題であると思う。私もあまり「最近の世情は悪くなるばっかりだよね」と口にしたり観念として固執したりしないように気を付けようと思う。ところで著者の一人である浜井氏は刑務所の管理責任者として勤務していた時期があるとのことで、老人や障害者といった社会からはみださるを得なかったハンディを持つ受刑者が多かったと経験談を述べています。そこから芹沢氏が主張する“国民同士が監視しあう息苦しい社会への危険な変化”への動線が繋がるわけですね。実際に社会にとって害をおよぼす人物だけではなく、害をおよぼしそうな人物が刑務所に送り込まれている実態がほのみえるそのくだりは、私たちの社会の視野狭窄が明らかで思わず暗澹としてしまいます。
2007年05月23日
眼鏡は心の窓、いや自意識の窓ってとこかな
というよりか雨戸?透明だからサッシ?
現在、アニメ放映中の「地球へ…」にやたら眼鏡をかけたサブ/モブキャラが出てくるので気になってます。舞台は世紀をまたいだ遠未来なのに。ちなみにSFにおける眼鏡描写の中ではル・グィンの短編「ニュートンの眠り」(絶版の『内海の漁師』所収)において“まるでスラムの貧しい子供たちのように近眼鏡を掛けていて”といったくだりが印象的だった。視力矯正を身体手術で治せるかどうかが経済格差証左の一角になっているというのがリアルでね。あと「ドラえもん」でものび太の孫のセワシの時代には視力矯正施術が当たり前になっているという台詞が。現実でも、10年ほど前から耳にしはじめたロシア発祥のレーシック手術(角膜にレーザーメスを入れて屈折率を直接に矯正する技術、だったと思う)は、これから受ける人の割合は更に増えていくだろうし。
で、話を戻すと「地球へ…」に眼鏡を掛けたキャラクターが描かれている点に関して原作者の竹宮惠子氏は『技術がたとえ進んだとしてもファッションとして眼鏡は残ると思います』と答えたのだそうで。これもまた、真実だと思うんですよね。
さて安部公房が書いた有名な「箱男」という小説で、主人公の箱男が少年時代に眼鏡を親に買ってもらった理由として“現実をじかに肉眼でみるのがとにかく嫌になった”と述懐するくだりがあるんですが、生来、神経質なところのある私は読んでいてかなり共感したのを覚えています。かつて視力が落ちはじめたころ、授業以外では眼鏡をかけずにすむようになるべく外して暮らした方がいいとは複数の人から言われたような気もするけど、あまり従う気はなかった。それにはおそらく箱男と似通った心証が働いていたと思う。ゆえに、眼鏡は未来でもなくならないかもと考える派に属するのです。
眼鏡を掛けることは、身体必要性や装飾行動性以外にもおそらくは更にナイーヴな側面もある習わしであるという仮説。
あと、粗忽な人間にとってはもうひとつメリットがあります。それは不意の物体との衝突から眼球が守られるという安心感。いやー、先日も仕事場で長い柄の付いた特大しゃもじを不用意にたてかけておいたらあやうく目元にぶつかりかかりまして。眼鏡という盾があって良かった…と思うことも多々だったりするのです。
地球へ… (2)
追記:そういえば、うちの仕事場では「コンタクトが体質的に合わなくて(粘膜に負担がかかるらしい)やむをえず眼鏡着用」という人がすくなくとも二人いる。そういう単純な理由-眼球に手術を受けることが感覚的に恐いというのも含めて-も未来においても決してゼロにはならないでしょうしね。…遺伝子操作はどうかな。角膜の厚みを遠近機能として調節する筋肉が固着しやすいかどうかには遺伝要素もあるとか小耳に挟んだことはあるけど。ま、後天的要素がゼロになることはたぶんあり得ないだろうし、うん。
現在、アニメ放映中の「地球へ…」にやたら眼鏡をかけたサブ/モブキャラが出てくるので気になってます。舞台は世紀をまたいだ遠未来なのに。ちなみにSFにおける眼鏡描写の中ではル・グィンの短編「ニュートンの眠り」(絶版の『内海の漁師』所収)において“まるでスラムの貧しい子供たちのように近眼鏡を掛けていて”といったくだりが印象的だった。視力矯正を身体手術で治せるかどうかが経済格差証左の一角になっているというのがリアルでね。あと「ドラえもん」でものび太の孫のセワシの時代には視力矯正施術が当たり前になっているという台詞が。現実でも、10年ほど前から耳にしはじめたロシア発祥のレーシック手術(角膜にレーザーメスを入れて屈折率を直接に矯正する技術、だったと思う)は、これから受ける人の割合は更に増えていくだろうし。
で、話を戻すと「地球へ…」に眼鏡を掛けたキャラクターが描かれている点に関して原作者の竹宮惠子氏は『技術がたとえ進んだとしてもファッションとして眼鏡は残ると思います』と答えたのだそうで。これもまた、真実だと思うんですよね。
さて安部公房が書いた有名な「箱男」という小説で、主人公の箱男が少年時代に眼鏡を親に買ってもらった理由として“現実をじかに肉眼でみるのがとにかく嫌になった”と述懐するくだりがあるんですが、生来、神経質なところのある私は読んでいてかなり共感したのを覚えています。かつて視力が落ちはじめたころ、授業以外では眼鏡をかけずにすむようになるべく外して暮らした方がいいとは複数の人から言われたような気もするけど、あまり従う気はなかった。それにはおそらく箱男と似通った心証が働いていたと思う。ゆえに、眼鏡は未来でもなくならないかもと考える派に属するのです。
眼鏡を掛けることは、身体必要性や装飾行動性以外にもおそらくは更にナイーヴな側面もある習わしであるという仮説。
あと、粗忽な人間にとってはもうひとつメリットがあります。それは不意の物体との衝突から眼球が守られるという安心感。いやー、先日も仕事場で長い柄の付いた特大しゃもじを不用意にたてかけておいたらあやうく目元にぶつかりかかりまして。眼鏡という盾があって良かった…と思うことも多々だったりするのです。

追記:そういえば、うちの仕事場では「コンタクトが体質的に合わなくて(粘膜に負担がかかるらしい)やむをえず眼鏡着用」という人がすくなくとも二人いる。そういう単純な理由-眼球に手術を受けることが感覚的に恐いというのも含めて-も未来においても決してゼロにはならないでしょうしね。…遺伝子操作はどうかな。角膜の厚みを遠近機能として調節する筋肉が固着しやすいかどうかには遺伝要素もあるとか小耳に挟んだことはあるけど。ま、後天的要素がゼロになることはたぶんあり得ないだろうし、うん。
2007年05月22日
脂肪とたるみの間に
怠惰と加齢の違いをMIKIWAMERO! ついでにメタボリシンドロにKIWOTSUKERO!
TANITA 内臓脂肪チェック付体脂肪計 ホワイト TF-201-WH
内臓脂肪チェック機能がないものだと、もう千円安いのがあるんだけど自分もいい齢になったしということでこちらを注文してみた。(まだ届いてません)
いやー、以前に使ってた体脂肪計付き体重計が壊れてから、通常体重は1〜2kg平気で増えるわ、下腹肉は明確につまめるようになるわで、もう。…とりかえしがすでにつかないなんておもわないっおもわないわっっ

内臓脂肪チェック機能がないものだと、もう千円安いのがあるんだけど自分もいい齢になったしということでこちらを注文してみた。(まだ届いてません)
いやー、以前に使ってた体脂肪計付き体重計が壊れてから、通常体重は1〜2kg平気で増えるわ、下腹肉は明確につまめるようになるわで、もう。…とりかえしがすでにつかないなんておもわないっおもわないわっっ
2007年05月21日
ジャンプ24号
すんません、ちょっと暫定的にジャンプ感想をこちらで。というわけで、まず先週号分から。
<新>ぼくのわたしの勇者学(麻生周一):宝くじの高額当選金をあてた元担任がうらやましい。その感想が一週経っても消えない。しかし表紙の素人くさい塗りはもうちょっとなんとか。
しかし「メゾン・ド・ペンギン」と「太臓もて王サーガ」のダブル打ち切りにはそれぞれ違う意味でしんみりした。前者は、本当に力つきて(そもそもネタがつきて)のふらふらゴールだった事。ラストコマで主舞台であったアパートを爆破していたのには何やら変に共感してしまった。初連載おつかれさまでした。次回はもっと伸び伸びできるといいですね。さて後者の方は、寂しいことには寂しいのだけど、宏海と矢射子が、いわば転校してきた太臓の存在を媒介としてカップル成立した時点が、この漫画のクライマックスだったと思うので、今回の悠をはじめとした仲間との強い絆の再確認は、いいエピローグだったと。寂しいけど、悲しくはない打ち切りです。木嶋と吉下も後者が軽くゆさぶりかけてるところを見るとゆるゆる発展していきそうにみえたし、新入生組も最低限のキャラは立ってたし。初連載時より格段に成長したし、何より年長ジャンプ読者として実に楽しい作品でした。本当にお疲れ様でした。
あとは、サムうさとネウロぐらいかなあ、楽しめたの…
ああ、なんでこうまで自分の中でジャンプへの求心力が低くなっちゃったのか不思議。
んじゃ、今週号読んできます。
<新>ぼくのわたしの勇者学(麻生周一):宝くじの高額当選金をあてた元担任がうらやましい。その感想が一週経っても消えない。しかし表紙の素人くさい塗りはもうちょっとなんとか。
しかし「メゾン・ド・ペンギン」と「太臓もて王サーガ」のダブル打ち切りにはそれぞれ違う意味でしんみりした。前者は、本当に力つきて(そもそもネタがつきて)のふらふらゴールだった事。ラストコマで主舞台であったアパートを爆破していたのには何やら変に共感してしまった。初連載おつかれさまでした。次回はもっと伸び伸びできるといいですね。さて後者の方は、寂しいことには寂しいのだけど、宏海と矢射子が、いわば転校してきた太臓の存在を媒介としてカップル成立した時点が、この漫画のクライマックスだったと思うので、今回の悠をはじめとした仲間との強い絆の再確認は、いいエピローグだったと。寂しいけど、悲しくはない打ち切りです。木嶋と吉下も後者が軽くゆさぶりかけてるところを見るとゆるゆる発展していきそうにみえたし、新入生組も最低限のキャラは立ってたし。初連載時より格段に成長したし、何より年長ジャンプ読者として実に楽しい作品でした。本当にお疲れ様でした。
あとは、サムうさとネウロぐらいかなあ、楽しめたの…
ああ、なんでこうまで自分の中でジャンプへの求心力が低くなっちゃったのか不思議。
んじゃ、今週号読んできます。
2007年05月20日
「タイアップの歌謡史」

10(新書2) 速水健朗 著/洋泉社 刊
芝居の劇中歌がレコード発売されたという戦前の「カチューシャの唄」からはじまり、現在のCMソングやドラマ主題歌までをざっと見渡した、一種のマスコミ史。1973年生まれという若さを著者紹介欄で知ったけど、資料の扱い方や視点の定まり方に問題はなかったです。強いていえば、アーティストの作品を商品として流通させる際の原盤権と音楽著作権の違い方がわかりづらいけど、それはたぶんむしろ読み手であるこちら側が慣れていないためであって、そもそもがけっこうややこしい業界なんでしょう、たぶん。それにしてもJALの夏キャンペーンやキリンビールの冬物語とか年ごとのシリーズ一覧がすごくなつかしかった。今の時代は、イメージが提供されるよりも、モデルタレントとより身近に関係性の感じられる宣伝(PR、Public Relations)の方がウケるのだそうで。80年代懐古をここでもぶり返してしまいましたよ。
2007年05月19日
stray catをcommunity catへ
「COOL JAPAN」という日本の最新事情を外国人在留者に体験紹介してもらい、その様子をスタジオでコメントを交わしあうというNHK衛星チャンネルの番組があるのですが、ペット事情を取り上げた回を断片的に見ました。注目したのはいわゆる『地域猫』の話題。
先進地である(認可された団体には助成金が下りる制度があるそうで)横浜市のとある地区でのボランティア活動が、周囲と浮いてない上にわりかし楽しそうに活動されていてなんだかホッとした。トングでふん拾ったり、未避妊/去勢猫をケージで捕獲して病院につれていったり、定時に公園などでえさを与えたり。近隣の住民たちの反応もおおむね穏やかな感じで、そのためか猫たちもわりと落ち着いた顔つきで映っておりました。生き物が対象なだけに、問題が絶えないかもしれないけど、調和がとりあえずは取れていることを伝えられると、やはり勇気が出るというかほんわかしますわ。
ところで、スペイン人のコメンテーターが「ぼくの国じゃ野良猫は別に問題になってないよ。だって捨てられた猫なんでしょ?」と言ってたのが印象的。おおらかなお国柄なんでしょうなー 日本の場合、国土面積が少ないのが大きなネックなんだと思うんだけど、ただ、比較的空き地が多くて人口密度が低い地方においても外飼い猫や野良猫を問題とする人々が多くなってる印象もある。「猫を保護したい人も猫に迷惑を被っている人も、野良猫を減らしたいと考えているのは一緒」という気持ちで話し合うのがまず第一歩ということは、番組の中でとりあえず再確認できた。
先進地である(認可された団体には助成金が下りる制度があるそうで)横浜市のとある地区でのボランティア活動が、周囲と浮いてない上にわりかし楽しそうに活動されていてなんだかホッとした。トングでふん拾ったり、未避妊/去勢猫をケージで捕獲して病院につれていったり、定時に公園などでえさを与えたり。近隣の住民たちの反応もおおむね穏やかな感じで、そのためか猫たちもわりと落ち着いた顔つきで映っておりました。生き物が対象なだけに、問題が絶えないかもしれないけど、調和がとりあえずは取れていることを伝えられると、やはり勇気が出るというかほんわかしますわ。
ところで、スペイン人のコメンテーターが「ぼくの国じゃ野良猫は別に問題になってないよ。だって捨てられた猫なんでしょ?」と言ってたのが印象的。おおらかなお国柄なんでしょうなー 日本の場合、国土面積が少ないのが大きなネックなんだと思うんだけど、ただ、比較的空き地が多くて人口密度が低い地方においても外飼い猫や野良猫を問題とする人々が多くなってる印象もある。「猫を保護したい人も猫に迷惑を被っている人も、野良猫を減らしたいと考えているのは一緒」という気持ちで話し合うのがまず第一歩ということは、番組の中でとりあえず再確認できた。
2007年05月18日
「記憶の書」

9(小説5) ジェフリー・フォード 著/金原瑞人、谷垣暁美、貞奴 訳/国書刊行会 刊
ファンタジー三部作の中編。なお、前巻「白い果実」のあらすじがさりげなくも端的に本文中に読める親切な段落があり記憶を呼び起こす助けとなった。今巻の主人公は引き続き、元・観相官のクレイ。内省と行動が高すぎないレベルで両立され、なおかつ良心の価値と刹那の甘美とを常に葛藤しつづける好キャラクター。決してベタベタとはしていないけど、彼の心情を描く筆致は相当にセンチメンタルで、このシリーズを読んでいると喪ったものへの懐かしさと切なさにゆっくりと浸っていく。それは癒しにも似た静かな心持ち。かわいらしくも知的な美女アノタインにはもう会えないかもしれないが、謙虚でたのもしい眼鏡をかけた魔物少年ミスリックスは次の巻にも登場する可能性が残されている。訳書があまり間を置かずに発刊されることを祈りたい。
独裁者クレイの思考を外在化した都市からはじまり、その崩壊をへて物語は独裁者の思考そのものへと潜り込み、そして彼の息子たちともいえるふたりが外の世界へとそれぞれ自分が見失ったものを探すために旅立った。どうか彼らの魂に安息の場がみつからんことを。
2007年05月17日
モーニング(24号)
単行本新刊販促企画「もう俺、モーニングでいいや」が最高なのでぜひそれぞれの帯に印刷したらいいと思います! 遠峰と健一二号の先輩が特にいい。あと暁星記パロが読んでるか読んでないのか微妙なとこも。しかし「暁星記」は予定通り一年ぶりの新刊が出て(5/23発売)うれしい。次の巻で終わらないのもむしろうれしい。ところで「プラチナ」惹句の『ヒロイック・コメディ』の意味が分からんですよ。英雄的喜劇?
柳沢教授:娘たちが幼い頃の教授と喫茶店の秀子ちゃんのお話。すごくいい。好きの気持ちの置き場は心の中にいろいろある。そういう言い方を心から納得できたのは初めてだ。
黒博物館:わりとひねりのない方のプロットできましたね。というかメガネへんたいかわいいよメガネ。黒博物館というか変態博物館みたくなってきた。イギリスといえばやっぱりホモだよ、ねー?… ラストコマはブラフ、ブラフに違いないよ!
ライスショルダー:おこめちゃんが色っぽくみえるのは私の気のせいでしょうか。来週色事展開。はないだろうけど。あったらなかいま先生をものすごく見直す。
ひまわりっ:扉絵のデフォルメ東国原知事がかわいい。さて健一一号隔離展開が。健一二号、攻勢なるか? ところで新刊単行本の表紙はガーリーでかわいいですね。
神の雫:おや、飛行機の中の香りの一件は三角関係の伏線だったんだろうか。それはそれでベタでいいね。
ディアスポリス:今章ラストが近いせいか翔子がよりかわいく描かれてる。トビラのあおりは意味不明だったけど、後になって「父親たちの星条旗」をパロッてると気付いた。
はるか:赤城…
あおい:奈良橋の描き方がやっぱりすごく巧い。聖女あおい様も作中配置上で彼女に救われてるし、読者も楽しいし。しかし来週どうなるんだろ。碇さんに全部ひっかぶせるとかかな…
誰も寝ては:巴ちゃんがあの職場にくるまで居場所がなかなか見つからなかったり、ねねちゃんもそれなりに苦労してきたりした事が分かった回。からっとした見せ方で徹しているイネス氏の作風としてはわりと異色回だったかなと。今回、好きです。
へうげもの:伴天連宣教師たちが日本人を奴隷として船に詰め込んでたというのは正史にはない記録だと思うんだけど、オルタナティブ日本史もテーマの一つなんだろうか。
今週号とても面白かった。ブラーヴォ。次号はやはり平岡の状態が再注目でしょうか。
柳沢教授:娘たちが幼い頃の教授と喫茶店の秀子ちゃんのお話。すごくいい。好きの気持ちの置き場は心の中にいろいろある。そういう言い方を心から納得できたのは初めてだ。
黒博物館:わりとひねりのない方のプロットできましたね。というかメガネへんたいかわいいよメガネ。黒博物館というか変態博物館みたくなってきた。イギリスといえばやっぱりホモだよ、ねー?… ラストコマはブラフ、ブラフに違いないよ!
ライスショルダー:おこめちゃんが色っぽくみえるのは私の気のせいでしょうか。来週色事展開。はないだろうけど。あったらなかいま先生をものすごく見直す。
ひまわりっ:扉絵のデフォルメ東国原知事がかわいい。さて健一一号隔離展開が。健一二号、攻勢なるか? ところで新刊単行本の表紙はガーリーでかわいいですね。
神の雫:おや、飛行機の中の香りの一件は三角関係の伏線だったんだろうか。それはそれでベタでいいね。
ディアスポリス:今章ラストが近いせいか翔子がよりかわいく描かれてる。トビラのあおりは意味不明だったけど、後になって「父親たちの星条旗」をパロッてると気付いた。
はるか:赤城…
あおい:奈良橋の描き方がやっぱりすごく巧い。聖女あおい様も作中配置上で彼女に救われてるし、読者も楽しいし。しかし来週どうなるんだろ。碇さんに全部ひっかぶせるとかかな…
誰も寝ては:巴ちゃんがあの職場にくるまで居場所がなかなか見つからなかったり、ねねちゃんもそれなりに苦労してきたりした事が分かった回。からっとした見せ方で徹しているイネス氏の作風としてはわりと異色回だったかなと。今回、好きです。
へうげもの:伴天連宣教師たちが日本人を奴隷として船に詰め込んでたというのは正史にはない記録だと思うんだけど、オルタナティブ日本史もテーマの一つなんだろうか。
今週号とても面白かった。ブラーヴォ。次号はやはり平岡の状態が再注目でしょうか。
2007年05月16日
やっちゃったよ
昨日中に更新するの忘れた。数日前にもエントリ準備中に日付け変わったことあってこっそり投稿ページ上で細工したけど、その時はまだしも準備中だった。今回は完全にミスった。
…でもまあ、昨日はエントリ済の読了本記事の本文追加したし〜 あと「寝るまでが本日」という感じで、まあひとつ細工に目をつぶってくだしゃんせ。
ところでユニークビジター数の経緯についての中間報告ですが、毎日更新を始めてから最低が16で最高が38。あまり効果はみられまへん。38だった日も、モーニングにジュビロ先生降臨という明らかな理由が分かってるし。
…でもまあ、昨日はエントリ済の読了本記事の本文追加したし〜 あと「寝るまでが本日」という感じで、まあひとつ細工に目をつぶってくだしゃんせ。
ところでユニークビジター数の経緯についての中間報告ですが、毎日更新を始めてから最低が16で最高が38。あまり効果はみられまへん。38だった日も、モーニングにジュビロ先生降臨という明らかな理由が分かってるし。
2007年05月15日
一方そのころ日本では
昨日の「クローズアップ現代」はエキスポランドのコースター脱線事故の検証でした。
新聞やネット記事上の文字で読んだだけでは分かりづらかった車軸破損の経緯も、時間軸に沿ってアニメーションで説明されれば一目瞭然。テレビにはテレビの良さがあるもんですね。どうも発車してからまもなく、車軸をコースター本体に固定するためのナットがゴロリと落ちたと。そのままグラグラしたまま疾走が続き、ついには車軸自体がもげてコースター二両目がひどく傾いて、被害者に致命傷を負わせたと… 安全装置とかってそういえば付いてないものなんですね。自由落下の原理で動いているから、最初に高い部分までコースターを引き揚げる動作以外は、動力とかは一切働いてないというのはわりと驚きでした。(驚きといえば事故の直後でもほかの遊園地ではコースターに乗りたがる客は多数いたという報道。コースター好きの人って多いものなんですねえ。私は高いのも速いのも重力かかるのもダメなもので…)
さて今後の対応策のヒントとしてドイツのコースター事情が。ドイツでは、コースターを定期検査するのは国の認可を受けた第三者の民間機関なんだそうです。ゆえに商業意識とは切り離された安全が護られやすい体制が整ってると。ひるがえって、日本の官僚の反応はというと。“安全を護るのは基本的に企業側の自助努力”ですって。番組スタッフの編集うますぎ笑た。まさしく官僚のための官僚による官僚の行政! あんたらじゃなんのためにいるんだよってツッコミを入れたくなること請け合い。ていうかあーあ。官僚さんの受け答えソフトだっただけに余計あーあ。
ただ、日本においてもベテラン検査士にきっちりと安全を護らせている施設もあることも紹介されていて、そういった職人気質の人たちが活き活きと仕事をこなしているのを映像として見せられると理屈抜きでホッとする面もあったりします。番組中でも言っていたけど、日本では職人に敬意を払う仕組みが成されていないと。その辺からすこしずつ見直していけばいいですよねえ。
新聞やネット記事上の文字で読んだだけでは分かりづらかった車軸破損の経緯も、時間軸に沿ってアニメーションで説明されれば一目瞭然。テレビにはテレビの良さがあるもんですね。どうも発車してからまもなく、車軸をコースター本体に固定するためのナットがゴロリと落ちたと。そのままグラグラしたまま疾走が続き、ついには車軸自体がもげてコースター二両目がひどく傾いて、被害者に致命傷を負わせたと… 安全装置とかってそういえば付いてないものなんですね。自由落下の原理で動いているから、最初に高い部分までコースターを引き揚げる動作以外は、動力とかは一切働いてないというのはわりと驚きでした。(驚きといえば事故の直後でもほかの遊園地ではコースターに乗りたがる客は多数いたという報道。コースター好きの人って多いものなんですねえ。私は高いのも速いのも重力かかるのもダメなもので…)
さて今後の対応策のヒントとしてドイツのコースター事情が。ドイツでは、コースターを定期検査するのは国の認可を受けた第三者の民間機関なんだそうです。ゆえに商業意識とは切り離された安全が護られやすい体制が整ってると。ひるがえって、日本の官僚の反応はというと。“安全を護るのは基本的に企業側の自助努力”ですって。番組スタッフの編集うますぎ笑た。まさしく官僚のための官僚による官僚の行政! あんたらじゃなんのためにいるんだよってツッコミを入れたくなること請け合い。ていうかあーあ。官僚さんの受け答えソフトだっただけに余計あーあ。
ただ、日本においてもベテラン検査士にきっちりと安全を護らせている施設もあることも紹介されていて、そういった職人気質の人たちが活き活きと仕事をこなしているのを映像として見せられると理屈抜きでホッとする面もあったりします。番組中でも言っていたけど、日本では職人に敬意を払う仕組みが成されていないと。その辺からすこしずつ見直していけばいいですよねえ。
2007年05月14日
「あいまいな日本の不平等50」

8(ノン1) 西いずみ 著/ブックマン社 刊
経済格差や、教育機会均等の問題といった現代日本の問題点をコラムとして取り上げたブックレット。読みやすいしデータ表示も見やすいが、章によって安易なアジテーションで文章が締めくくられてるのが少々気になった…が、それは巻末解説でも間接的に触れられてるのでまあ良し。しかし福井現日銀総裁が高給の他に、庶民とは桁の違う年金まで受給しているというのには驚いた。制度に決められたことだから違法ではないけど、しかしやっぱり治政として不平等だよ!
「江戸八百八町に骨が舞う」

7(新書1)谷畑美帆 著/吉川弘文館 刊
著者は古病理学というジャンルで遺跡から発掘した人骨を調査している専門家。土中から出てきたばかりの遺骨はそれは美しい真珠色だという記述が印象的だったなあ。その後みるみる空気に触れたために茶色がかってくるそうですが。内容としては、さわりだけで終わったような物足りなさもややあるけど、江戸とロンドンの同時代を比べていた工夫はわりとフックとして機能していたかも。独身男性の割合が非常に多かった江戸では、梅毒がかなり蔓延していたらしいですよ。実際の遺骨の個体例の調査結果もいくつか紹介されていたけど、苦界に生きた女性たちへの痛ましさがやはり感じられましたわ。あと、それなりに裕福な町人の一家の病歴が遺っているという章が興味深かったですね。今ではあまり見られないし、死因にもなりにくい病気で命を落としていたり。